わたしはかもめ2022年鴎の便り(10月)

便

10月11日

[ロッテ]もう浸透してきた吉井イズム、“夕焼けミーティング”で相次ぐ若手の積極的な発言[ニッカン]

吉井イズムと言うべきなのかはさておき、吉井理人新監督(57)が就任したロッテの若手選手達が日に日に変化してきている。

試合後の夕焼けミーティング。前日に“吉井MC”から指名された池田来翔内野手(22)が試合を振り返った。「ピンチを野手がしっかりカバーできた」「投手も同じ打者に続けて打たれなかった」と守備の粘りをプレゼンし「勝ちきれないのはどこかに甘さというか、引き込めないところがあった」と振り返った。

前日10日は広畑が総括し、ピンチを作って降板した種市が促されて発言し、佐藤都が挙手で発言した。その1日後。この日は池田がチームメートに意見を求めると谷川、西巻、佐藤都、植田が立て続けに挙手で発言した。「あの時もし送球していたら(誰も)カバーに行けていなかった」。ポジションや年齢の壁を越え、客観的に指摘し合う空気が早くも出始めた。

控え野手が少なかったこともあり、鈴木や種市ら登板予定のない投手達が、ベンチに入った。守備が終わると、DH出場のキャプテン平沢に負けじと、ベンチの投手陣が率先して野手達を迎えるシーンが目立った。

吉井新監督は「しっかり(試合を)見ろという意味もあるので。どうせ最後までいなきゃいけないので」と趣旨を説明したが「昨日も反省の中で声掛けが出てたのでしっかり声出てましたし。いい方向にいってるんじゃないかなと思います」と手応えも感じている様子。ロッテがどんどん多角的になっている。

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[ロッテ]高卒右腕田中楓基、制球課題も151キロ、二塁手池田も「しっかり後ろを見ながら」[ニッカン]

ロッテの高卒ルーキー、田中楓基投手(19)がフェニックスリーグ・オリックス戦で登板した。

先発広畑の2番手として、3点リードの5回に登板。安打、四球の後、1死を奪ったものの暴投でピンチを広げ、再びの暴投で1点を許した。

旭川実から昨秋育成ドラフト1位で入団。この日は最速151キロをマークしたものの、制球には課題が残った。一方で、2死一、三塁のピンチではオリックス園部を三塁ゴロ併殺打にし、荒れながらも1失点で切り抜けた。

試合後の青空ミーティングでは、総括した二塁手の池田が「楓基もしっかり後ろを見ながら投げられていたので(失点後のピンチで)ゼロという結果につながったと思います」と、野手を信頼した投球に言及していた。

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[ロッテ]球団公式チアパフォーマーM☆Splush!!の23年新メンバーオーディション実施[ニッカン]

ロッテは11日、球団公式チアパフォーマーM☆Splush!!の23年新メンバーオーディションを実施すると発表した。

10月14日から球団公式ホームページで募集開始し、書類審査を経て、11月下旬にオーディション(非公開)を実施する予定。応募資格など詳細は球団公式ホームページにて。

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[ロッテ]佐藤都志也2ラン放ち吉井新監督とタッチ交わす「自分もゼロからのアピールに」[ニッカン]

ロッテ佐藤都志也捕手(24)が初回に見事な2ランを放った。

4番右翼でスタメン出場した初回、平沢と山本の連打で先制し、なおも1死二塁。オリックス川瀬の2球目をしっかりと右翼芝生席まで運び、ベンチ前では出迎えた吉井新監督とタッチを交わした。

今季はスタメン捕手の座を松川と分け合うことが多く、一塁や指名打者での出場もあった。右翼守備を練習する場面はあったものの、実戦では久しぶり。ピンチではフェンスとの距離やスローイングの動作を確認するなど備えた。

吉井新監督は「新しいチームになっていくと思うので。1回壊すのはセオリーかと思うので」としており、元々1ポジションにとどまらない佐藤都の起用可能性も、来季開幕までに多角的に試していくことになりそうだ。

佐藤都は前日に続き、この日も青空ミーティングで挙手し発言。プロ4年目の来季は、チーム内での果たすべき役割も増えてくる。「今はフレッシュな状況で自分もゼロからのアピールになるので」という大事な秋。「これを継続して続けられるように、この期間、しっかりと打っていきたいと思います。少しでも投手を助けられるように仕事をしていけたらと思います」と話した。

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[ロッテ]広畑敦也4回0封好投「先発でも中継ぎでもいけるところを」吉井理人新監督にアピール[ニッカン]

ロッテ広畑敦也投手(24)が先発で4回無失点と好投し、吉井理人新監督(57)にアピールした。

三菱自動車倉敷オーシャンズから入団した今季は、1軍でリリーフとして30試合に登板。先発経験は2軍でのみだったが、この日は初回の初球からいきなり150キロとエンジン全開。谷川唯人捕手(20)とのバッテリーでカーブなど変化球も巧みに配し、4回2安打6奪三振の好投だった。指揮官も「1軍でも長いイニングを投げられる選手なのかなと考えています」と評価した。

前日10日は吉井新監督から指名され、青空ミーティングの総括役に。堂々とこなし、この日もマウンドでいい仕事。「今日意識したのは(回の)先頭を出さないこと。そういう意味では良かったと思います」とし「長いイニングを投げるのは苦ではないので、チャンスだと思うので、首脳陣にアピールして先発でも中継ぎでもどっちでもいけるところをアピールしたいです」と意気込んだ。

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ロッテ、公式チアM☆Splash!!新メンバーオーディション、14日から受け付け開始[サンスポ]

ロッテは11日、球団公式チアパフォーマー「M☆Splash!!(Mスプラッシュ)」の2023年新メンバーオーディションの応募要項を発表した。

M☆Splash!!は2004年に結成され、2023年に20年目のシーズンを迎える。

募集は球団公式サイトにて14日〜11月3日まで受け付ける。書類審査と11月下旬に行う実技、面接による最終審査で新メンバーを決める。応募資格は2023年4月2日時点で、満18歳以上の女性。

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ロッテ・吉井新監督が新起用法、捕手&一塁の佐藤都を右翼、中継ぎの広畑を先発で[サンスポ]

ロッテ・吉井理人新監督(57)が11日、「みやざきフェニックス・リーグ」のオリックス戦(SOKKENスタジアム)で新たな起用法を披露した。

「新しいチームになっていく。1回壊すのはセオリーかなと思っているので、そこから作っていきたい」。

今季、捕手と一塁の守備に就いた3年目の佐藤都を「4番・右翼」で先発出場させた。24歳は守備を無難にこなし、1回の右越え2ランを含む2安打2打点。「外野は難しいが、少しでも投手を助けられる仕事をしたい」と前向きに捉えた。

さらに、1年目の今季は中継ぎで30試合に登板したD3位・広畑(三菱自動車倉敷オーシャンズ)を先発で起用。4回2安打無失点、6奪三振と結果を残し「チャンスだと思う。先発、中継ぎでもいけるところを首脳陣にアピールしたい」と意欲を口にした。

試合は特別ルールで4−4の引き分け。試合後には前日に続き、首脳陣と選手が青空討論会で意見交換した。新指揮官は「(複数の役割をこなせるのは)チームにとってすごく有利になる。1番いいところを探したい」と、戦力の底上げに着手する。

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ロッテ・吉井監督「先入観をぶっ壊す」、新しいチーム、固定観念を「1度壊すのはセオリー」[スポニチ]

ロッテ・吉井新監督が「先入観をぶっ壊す」と宣言した。宮崎で行われているフェニックス・リーグで2試合連続でベンチで指揮を執り、今季は全30試合が救援登板だった広畑を先発起用。4回2安打無失点の好投を引き出し「4回までそこそこの球を投げられた。1軍でも長い回数を投げられる」と評した。

捕手兼一塁手として活躍した佐藤都も今季1度もなかった右翼で先発起用。佐藤都は期待に応えて初回に右越え2ランを放った。「まだ彼らは若いので自分でも何ができるのか分かっていない。新しいチームになっていくので1度(固定観念を)壊すのはセオリー。こちらも何ができるのかしっかりと見ていきたい」と吉井監督。新監督の効果は随所に表れている。

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ロッテ・吉井新監督の侍兼任状況把握へ、井原事務局長が栗山監督と会談へ[スポニチ]

侍ジャパン強化委員長を兼ねる日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長が11日、ロッテ・吉井新監督が来春のWBC期間中に同チームの投手コーチを兼任することに言及。

今週中にも侍ジャパンの栗山監督と会談する予定であることを明かし「監督は吉井さんとも密に連絡を取っているので、その時に状況を聞きます」とした。かつて日本ハムで監督と投手コーチとしてタッグを組んでいただけに全幅の信頼を置いていた。

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ロッテが球団公式チア2023年メンバーを14日から募集開始[スポニチ]

ロッテは球団公式チアパフォーマーM☆Splash!!の2023年新メンバーオーディションを実施し、10月14日から募集を開始する。

募集は球団公式ホームページにて11月3日まで受け付ける。オーディションは書類審査を経て11月下旬に非公開で実施予定。

◇2023年M☆Splash!!新メンバーオーディション

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ロッテ広畑が先発へ意欲!4回無失点の好投に吉井監督「1軍でも長い回数投げられる」[スポニチ]

ロッテ・広畑敦也投手が先発で4回2安打無失点と好投。今季は1軍で30試合に投げたが、全てが中継ぎ登板だった。

試合後の吉井新監督は「先発としても、しっかりと4回までそこそこの球を投げられた。1軍でも長いイニングを投げられる投手になると思う」と評価した。

三菱自動車倉敷オーシャンズ時代は先発を任されており、「長いイニングを投げるのは苦ではない」ときっぱり。6奪三振もマークし「今日、意識したのは先頭を出さないこと。その意味ではよかったと思います」と手応えを明かした。

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ロッテ佐藤都志也が右翼手で出場し2ラン放つ、「吉井監督がいる間にアピールしたい」[スポニチ]

ロッテ・吉井監督が、前日の阪神戦に続き、2試合連続でベンチ入りし、采配を振るった。この日は今季1度も外野を守らなかった佐藤都志也捕手を「4番・右翼」で起用すると、初回に右越え2ランを放つなど2安打2打点を期待に応えてくれた。

指揮官は「チームのメンバー的にも外野を守って、捕手もできるのはすごく有利」と、本職の捕手、さらには前日に守った一塁に加え、外野の選択肢も視野に入れていた。

佐藤都自身は「状態はいいです。これを継続して続けられるようにこの期間、しっかりと打っていきたいと思います」と手応え十分の一発を振り返り、外野守備についても言及した。

「外野はやっぱり難しい。でも、少しでも投手を助けられるように仕事をしていけたらと思います。今はフレッシュな状況で自分もゼロからのアピールになるので、監督がフェニック・スリーグにいる期間に、しっかりとアピールしていきたいと思います」。

新体制となり、佐藤都も競争を意識していた。

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[ロッテ]吉井理人新監督の改革セオリー「1回壊す」…佐藤都志也を外野手、広畑敦也を先発起用[報知]

“吉井改革”の始まりだ。ロッテの吉井理人新監督(57)がみやざきフェニックス・リーグで捕手登録の佐藤都を「4番・右翼」で起用し、今季1軍では中継ぎの登板のみだった広畑を先発に起用する吉井流采配を披露。新たなチーム作りへ動きを見せた。

指揮官は「(イメージを)1回壊すというのはセオリーかなと思っている。まだ若いので何ができるか分からない。色んな場面でやってみて、そこから1番良いところを探していきたい」と意図を明かした。佐藤都はこれまでも外野手プランはあったが今季守ったのは捕手、一塁だけ。右翼の守備についた佐藤都は初回には2ランをマークするなど躍動し、先発の広畑も4回無失点の好投で結果を残した。

チームは引き分けで終わったがエンドランのサインを複数回出すなど積極采配も見せた。失敗したケースもあり、試合後の青空の下でのミーティングでは「調子乗ってエンドランのサイン出したけど…」と苦笑いする様子もあった。試合後は「昨日は集中力とスタミナがぎりぎりだったけど今日は大丈夫だった」と再び“吉井節”で場を和ませた指揮官。新生ロッテの構築へ歩みを進めていく。

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[ロッテ]広畑敦也が4回無失点の好投「先発でも中継ぎでもいけるところをアピールしたい」[報知]

ロッテの吉井理人新監督が今季1軍では中継ぎ登板だった広畑敦也投手を先発起用。4回2安打無失点の好投で試合を作った。

広畑は「初回も2回も2死から走者を出したのはもったいなかったなと思います」と振り返ったが、この日は直球に多彩な変化球を交え6奪三振をマーク。

三菱倉敷オーシャンズ時代も先発として活躍していた右腕は「長いイニングを投げるのは苦ではないし、チャンスだと思うので首脳陣に先発でも中継ぎでもどっちでもいけるところをアピールしたいです」と意気込んだ。

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[ロッテ]佐藤都志也が「4番・右翼」で2ラン、吉井理人新監督に「何とか少しでもアピールしていきたい」[報知]

ロッテの吉井理人新監督が10日の阪神戦(サンマリン)に引き続き、2試合連続でベンチ入りした。

この日は、今季1度も外野を守らなかった佐藤都志也捕手を「4番・右翼」で起用。初回、山本のタイムリーで先制点を奪った直後の1死二塁、右越え2ランをマークするなど2安打2打点の活躍でアピールした。

「チームのメンバー的に外野も守ってキャッチャーもできるのはすごく有利。このチームじゃなくてどっかいった時にもチャンスになったりするので。可能性を見るという意味で。まだ若いので、何ができるかは分からない。色んな場面でやってみて、そこから1番良いところを探していきたい」と話した吉井新監督。

佐藤都も「外野はやっぱり難しい。でも、少しでも投手を助けられるように仕事をしていけたらと思います。今はフレッシュな状況で自分もゼロからのアピールになるので、監督がフェニックス・リーグにいる期間に何とか少しでも、しっかりとアピールしていきたいと思います」と目を輝かせた。

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ロッテ・吉井新監督「1回壊す」チーム解体して新たに構築へ[デイリー]

ロッテの吉井理人新監督(57)が11日、新チームの構築へ、22年シーズンまでのチームを解体し、選手個々のあらゆる適性を探る方針を明かした。

既存の起用法に全くこだわる気はない。2日連続でフェニックス・リーグのベンチ入りした新指揮官は「新しいチームなので1回壊すというのは新たなセオリーかなと。そこからチームを作っていきたい」と力説した。

この日のオリックス戦では、今季1軍全30試合で救援の広畑が先発し、4回を2安打無失点6奪三振の好投。「何ができるかこっちも分かっていないので、色んな場面をやってみて、1番いいところを探していきたい」と新監督。リーグ5位だった防御率の改善へ、知恵を絞っていく。

野手も聖域なく新たな可能性を探る。本業は捕手で今季外野経験のない佐藤都を「4番・右翼」で起用し右越え本塁打で応えた。「守れるところが多いのは彼にとってもチャンス」。この日も試合後の青空ミーティングで、選手同士の活発な意見を喜んだ吉井新監督。選手の能力を引き出すために、じっくり観察していく。

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ロッテ・佐藤都が今季初の外野守備&右越え2ラン、吉井新監督に猛アピール[デイリー]

ロッテの佐藤都志也捕手が今季初めて外野を守り、初回には右越え2ランを放つなど2安打2打点と活躍。2試合連続でベンチ入りした吉井新監督に猛アピールした。

本業は捕手も10日の初戦・阪神戦は一塁で出塁し2安打。この日は今季途中出場も含め1度も守らなかった外野を守って右飛もしっかりと捕球した。

佐藤都は「状態はいいので、これを継続して続けられるようにこの期間、しっかりと打っていきたい。監督がフェニックスリーグにおられる期間になんとか、少しでもアピールしていきたい」と力を込めた。

吉井新監督は「メンバー的にも外野を守って、捕手もできるのはすごく有利ですね」。打力に定評がある男の起用法の幅が広がることを喜んだ。

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ロッテが「M☆Splash!!」新メンバーオーディション開催、14日から応募受け付け[デイリー]

ロッテは11日、球団公式チアパフォーマー「M☆Splash!!」の2023年新メンバーオーディションの募集を10月14日から開始すると発表した。球団公式ホームページで11月3日まで受け付ける。オーディションは書類審査を経て11月下旬に非公開で実施する予定。

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ロッテ広畑が先発し4回2安打無失点「先発でも中継ぎでもいけるところをアピールしたい」[デイリー]

ロッテの広畑敦也投手が初参加の「みやざきフェニックス・リーグ」で初先発し4回を投げ2安打無失点の好投。リリーフと並行して、先発の適性を探っている吉井新監督の高評価を得た。

社会人、三菱自動車倉敷オーシャンズ時代は先発を経験も、1年目の今季は全30試合をリリーフとして登板。イースタンでの7月9日・西武戦以来の先発登板となったが、140キロ台後半の直球に、桑田らの映像を参考にして習得したカーブやカットボールを織り交ぜ、毎回の6三振を奪った。

試合後は「今日、意識したのは先頭を出さないこと。その意味ではよかったと思います。ストレートを効果的に使えましたし、キャッチャーのリードに従いゼロで抑えることができたかなあと思います」と手応えを明かした。

2年目の来季へ向けては、球質を上げていくことをフェニックスリーグでの目標に掲げる。「今年1年やってみて、課題に感じたのは右打者へのインコースへのストレートとフォークなどの落ちる球の精度。この期間にしっかり磨いていきたいと思います。先発は元々やっていましたし、長いイニングを投げるのは苦ではないので、チャンスだと思うので、首脳陣にアピールして先発でも中継ぎでもどっちでいけるところをアピールしたい」と力を込めた。

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ロッテ吉井新監督が独自の采配選手の新たな能力引き出す[デイリー]

ロッテの吉井新監督が11日、宮崎市で行われた秋季教育リーグのオリックス戦で選手の新たな能力を引き出す采配を見せた。一部の選手を不慣れなポジションで起用し「新しいチームになっていくので、1回(自分のイメージを)壊すというのはセオリーかな」と狙いを語った。

今季1年目で救援として30試合に登板した広畑を先発で起用。4回2安打無失点で6奪三振と好投し、吉井新監督は「1軍でも長い回を投げられる選手になる」と期待した。野手でも主に捕手と一塁手を務めてきた佐藤都に右翼を守らせ「外野も捕手もできるのはすごく有利。チャンスになる」と語った。

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ロッテ・佐々木千隼「貢献ができなかった」“継続”して活躍する難しさを知った1年[BASEBALL KING]

◇悔しい1年に

「チームに全く貢献ができなかったので、とても悔しいシーズンになったと思います」。

ロッテの佐々木千隼は、2022年シーズンをこう振り返った。プロ5年目の昨季は開幕直後、ビハインドゲームでのロングリリーフを担当していたが、結果を残し続け序列を徐々に上げていき、6月3日の中日戦から勝ちパターンに組み込まれ、初めてオールスターにも出場。東京五輪明けの後半戦からは、勝ちパターンの8回を任され、プロ5年目で初めて最後まで1軍で投げ抜き、54試合、8勝1敗、26ホールド、1セーブ、防御率1.26の成績を残した。

今季も“勝利の方程式”の一角として期待された中で、開幕は出遅れ復帰してからも好不調の波が大きく23試合に登板して、2勝3敗1ホールド、防御率6.39に終わった。

昨年は11月までシーズンを戦い、シーズンオフが短かったことも苦戦した原因の1つか問うと佐々木は「う〜んどうですかね、そこは感じてはないですね」と返ってきた。

では、どこがうまくいかなかったのか−。

「コンディショニング不良とかあったので、そこからなかなかいい感覚で投げられずにズルズルときてしまった。どこかでいい感覚を取り戻したらよかったんですけど、終わってしまった。すごく悔しいですね」。

今季は投球フォームを見ても4月30日の楽天との2軍戦では、走者がいない場面でもゆったりした投球フォームではなくクイック気味で投げたり、7月10日のオリックス戦では左足の上げ方を変えていたり、8月20日の楽天戦でも左足の上げ方を微妙に変えているように見えた。投球フォームに試行錯誤していたことも、うまくいかなかった原因に繋がっているのだろうか−。

「そうですね、色々と試しながらいいきっかけになればいいかなと思いながら、色々と試しながらやっていただけですね」。

◇継続して活躍することの難しさ

悪かったときばかりではない。5月17日の楽天戦では1−3の7回に登板し、3番・浅村栄斗から始まる打順も浅村を左飛、4番・島内宏明を遊ゴロ、5番・マルモレホスを3ボール2ストライクから最後は低めに落ちる121キロのスライダーで空振り三振、クリーンナップをわずか14球で料理。その裏、打線が5点を奪い勝利投手になった。7月23日の日本ハム戦でも4−5の4回から登板し1イニング目を無失点に抑えると、直後の5回表に井上晴哉、レアードの連続ソロで勝ち越し、2イニング目となった5回裏も無失点に抑えた。

佐々木が良かったときは、右打者のアウトコース、左打者のインコースにストレートがビタっと決まり、テンポよく打者を打ち取っている。

「テンポよく投げられているときは、自分が思った球を投げられているときはいいかなと思います」と話しながらも、「それもなかなかできなかった。自分のテンポで投げることができなくて苦しい展開になってしまった」と反省の言葉が並んだ。

今季は佐々木本人にとって悔しいシーズンとなり、改めて“継続”して活躍する難しさを知った1年にもなった。

「やっぱり継続するのは難しいなと感じましたし、継続できている人、何年も継続している人は改めてすごいなと思いましたね」。

シーズン5位に終わったチーム、そして佐々木自身にとっても巻き返しを図るべく、来季に向けて新たなスタートを切っている。「秋季練習からしっかり体を鍛えて、課題も見つめ直して吉井監督のもとでまたチームに貢献できるように頑張りたいという思いです」。

佐々木を応援するマリーンズファンは多い。特に昨年は故障に悩み、苦しんだ時期を乗り越え、1軍という舞台で勝負し続けた姿を喜んだマリーンズファンは多かったはず。私もその1人だ。来年、吉井理人新監督のもと、再び1軍で居場所を掴み取り、マリンスタジアムのマウンドで躍動する姿、そして登場曲をたくさん聴かせて欲しい。

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[千葉魂]井口監督、幕張ラストデー、変革に全身全霊の5年間[千葉日報]

上弦の月が幕張の空に輝く夜だった。マリーンズは143試合目を勝利で飾った。しかし、頂点を目指してスタートしたシーズンは5位で終わった。試合後に行われた最終戦セレモニー。井口資仁監督はマイクの前に立った。そして今季限りでの退任を口にした。

「今年こそ頂点をつかむということでシーズンをスタートしました。残念ではありますが、ここでシーズンが終わったこと、3年ぶりにBクラスになったことは私の責任だと思っています。道半ばではありますが、私は今シーズンで退任させていただき次の指揮官にバトンを渡していきたいと思います」。

指揮官はこみ上げる想いを必死に抑えるように顔をゆがませながら、はっきりと力強く言葉を並べた。人前でこれほど感情を表に出す姿を見せたことはこれまで1度もなかった。突然の辞任発表に場内には、どよめきが起こった。涙を流すファンの姿もあった。


マリーンズの変革に全身全霊を注いだ5年間だった。チーム方針を徹底し、入念にミーティングを行いながら意思疎通を図ってきた。束になって戦う。そのために相手を攻略するアプローチを全員で共有しグラウンドに立つことを求めた。最後まで諦めない。つなぐ気持ち。そして何よりも常勝軍団になるという大目標を掲げ、そのために、邁進した日々だった。シーズン前には選手全員の目標を確認した。それは大きな目標、中期的な目標、目の前の目標を聞くことでその選手の想いを知ろうとした。いつも必ず2軍戦の映像をチェックした。遠征先では移動の車中でも2軍戦を見て、選手達の状態を確認していた。2軍のデーゲームを見て、1軍の試合にのぞみ、試合後はもう1度、1軍の中継映像を見て反省を繰り返した。マリーンズに全てをささげた5年間だった。

優勝へのファンの期待を背負って迎えたシーズン。なかなか思うようには事は進まなかった。監督は孤独だ。敗れた試合では責任を一身に背負った。眠れないこともあった。気づけば白髪も増えていた。今まで感じたことがない疲労を感じることも増えていた。

「結果というものにはこの世界、自分で責任をとらないといけない。5年間、監督として力不足だった。申し訳なく思っている。ただ、今、チームはとても素晴らしいプロジェクトの途中。いい選手達も出てきている。しっかりと選手達には継承をしてもらって、2025年に常勝軍団という大きな目標を達成して欲しい」。


試合後、セレモニーを終え、選手達を集めると最後の訓示を行い、頭を深々と下げた。次なるステージに向かうチームを新しい指揮官に託し、踵を返した。

全てを脱ぎ捨てた井口監督は監督室に戻るとポツリと言った。「現役引退の日よりも寂しいなあ」。現役で9年。監督として5年。マリーンズを愛していた男の本音だった。

「14年間、ここに通っていたのが、通わなくなると思うと寂しいけど、また応援をしに見に来るよ。22歳からずっとユニホームを着続けてきた。少しゆっくりしようかな」。

監督室には次から次へと別れの挨拶に訪れる選手、スタッフ達の姿があった。だから思い出の詰まるZOZOマリンスタジアムを後にしたのは日付が変わる寸前だった。上弦の月も寂しげに空で輝いていた。

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