わたしはかもめ2022年鴎の便り(10月)

便

10月12日

[ロッテ]背番号125永島田輝斗が力感ある投球、育成2位、高校から投手に挑戦[ニッカン]

背番号125のロッテ永島田輝斗投手(18)が力感ある投球を見せた。

6回に2番手として登板。直球での空振り三振などでテンポ良く2死。味方失策の後、相手4番の大川陽大外野手(22=信濃グランセローズ)に左翼防球ネット上部に当たる特大2ランを浴びたが、打者のバットをへし折って3つ目のアウトを奪った。

立花学園(神奈川)から昨秋育成ドラフト2位で入団。中学までは捕手で、高校で投手に挑戦。同校野球部が保有する測定機器「ラプソード」を活用しながら高めてきた。プロ1年目は体作りが中心だったが、前日11日に登板した背番号120の田中楓基投手(19=旭川実)ともども、着実に成長している。

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[ロッテ]山口航輝「いいライバルになる」ドラフト上位候補の白鴎大・曽谷龍平に“ラブコール”[ニッカン]

ウエルカム、龍平!ロッテ山口航輝外野手(22)が、ドラフト上位候補左腕の白鴎大・曽谷龍平投手(4年=明桜)に“ラブコール”を送った。

12日、ZOZOマリンでの秋季練習に参加。「対戦してみたい気持ちもあるんですけど、やっぱり意識してまうところがあるんで。できれば、仲間として来て欲しいです」とロッテ入団を願った。

曽谷とは秋田・明桜高のチームメートだった。山口は大阪、曽谷は奈良と、ともに関西から入学。当時は山口も投手で「ライバルでしたけど仲良くて、遊びに行くのも、寮の中でも、常に一緒におった」という仲だった。今でも互いの状態を気にかけて、まめに連絡を取り合っている。

エースとして迎えた高2の夏、秋田大会の決勝で右肩を亜脱臼。自身が立てなかった甲子園のマウンドで、リリーフ登板した曽谷の緊張した様子を覚えている。「龍平がね、甲子園で投げてるの見て、うらやましいなと思いながら守ってたのも懐かしく思います。でもケガがあって今があると思いますし、あいつも色んなことを乗り越えて今がある。(曽谷の投球)映像も最近見るんですけど、メッチャよくなってて、びっくりしました」。

ドラフトは球団の戦略が関わるし、運にも左右される。再び仲間になる可能性もあれば、同一リーグの好敵手になる可能性もある。1つ言えるのは「やっぱり同級生っていうのは、いいライバルになる。負けないように、新しく入ってくる人よりは4年も経験してるんで、この経験を無駄にしないようにやれたら」。己を磨いて、友のプロ入りを待つ。

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[ロッテ]捕手の佐藤都志也が外野や一塁守備に続き三塁守備も「これからは4つを使い分けたい」[ニッカン]

ロッテ佐藤都志也捕手(24)がこの日は三塁守備についた。

今季は捕手スタメンも多かったが、10日のフェニックスリーグ阪神戦は一塁、11日のオリックス戦は右翼を守り、この日は一塁でスタメン出場し、6回から三塁へ。遊び感覚で作っていたという内野用グラブで、ホットコーナーを4イニング守った。6回には強いゴロを弾く場面もあった。

三塁守備は軟式野球でプレーした中学1年以来という佐藤都は「強い打球でもしっかりと捕れるように早く感覚に慣れて、自分のものとできるように練習していきたいと思います」と振り返り「キャッチャーミット、ファーストミット、内野、外野とこれからは4つ(のグラブ)を使い分けたいです」と前向きに話した。打席では2戦連続で本塁打を放った。

吉井理人新監督(57)は「根元コーチが三塁もいけますって言ってたので」と起用理由を説明。佐藤都の守備位置について「捕手としてはまだ半人前なので。その上でどこかを守れたら試合に出られるチャンスが出てくると思うので、どんどんトライして欲しいなと思います」としつつ「(来春)キャンプへ行った時にはある程度決めて、今年はこれで勝負みたいなのをやっていきたいな」と、フェニックスリーグ期間中に一定の方向性を見定めたい意向を明かした。

佐藤都は試合後はさらに、諸積2軍外野守備走塁コーチの指導を受けながら、左翼の位置で守備練習を行っていた。

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[ロッテ]高部瑛斗「毎年グッズを出してもらえるように」最多盗塁記念グッズ発売[ニッカン]

ロッテは12日、高部瑛斗外野手(24)のパ・リーグ最多盗塁記念グッズの先行予約販売を開始したと発表した。

ラインアップはタオル各種、Tシャツ、直筆サイン入りフォトパネル(99個限定、証明書付き)など。球団オンラインストアで10月14日から同23日まで先行予約販売を行い、11月下旬以降に発送予定(直筆サイン入り商品は12月中旬以降の発送予定)。11月20日に開催されるファン感謝デー以降、マリーンズストアミュージアム店でも一部商品の販売を開始する。

高部はプロ3年目の今季、137試合にスタメン出場し、両リーグトップとなる44盗塁をマークした。

高部は球団を通じ「プロ3年目に盗塁王という形で数字として結果を出せたこと、本当にうれしく思います。今回、グッズも販売していただけるということで、この結果に満足せず、また来年そしてその先ももっともっと数字を更新して毎年グッズを出してもらえるように頑張ります」と喜びのコメントを寄せた。

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ロッテ・吉井理人監督、またも捕手登録の佐藤都の可能性を探る[サンスポ]

ロッテ・吉井理人新監督(57)が12日、「みやざきフェニックス・リーグ」の日本独立リーグ野球機構選抜戦(ひむかスタジアム)で、またも捕手登録の佐藤都の可能性を探った。

「捕手としては半人前なので、他も守れたら試合に出られる機会は増える。挑戦して欲しい」。

今季、一塁手と捕手を務めた24歳を一塁手でスタートさせ、6回以降は三塁守備へ。試合後は左翼の位置で特守を行った。11日のオリックス戦でも、プロ初の右翼手で起用されていた。

佐藤都の三塁守備は軟式野球部に所属した中学1年時以来で、痛烈なゴロを失策する場面も。「今後はキャッチャー、ファーストミット、内外野の4つのグラブを使い分けて、起用に応えたい」と鼻息が荒い。

試合は4−5で敗北。指揮官は1年目のシーズンを終えたD2位・池田(国士舘大)にも初めて一塁を守らせた。「どこでも守れた方が得なので」と期待を寄せた。

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ロッテ・都志也の新挑戦、中学1年以来の三塁守った!吉井新監督「チームも元気になる」[スポニチ]

今季捕手&一塁手として118試合に出場したロッテ・佐藤都が、フェニックス・リーグの独立L選抜戦(ひむか)で4回に2戦連発の右越え2ランを放ち、6回から三塁守備に就いた。

「中学1年以来だと思う。色々と守れることでチャンスも広がる」。1失策したが、新たな挑戦に前向きだった。

前日のオリックス戦では右翼を守らせた吉井新監督は「ホットコーナーは目立ちたがり屋が向いている。(佐藤都が三塁にいれば)チームも元気になる」と話した。

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ロッテ佐藤都が捕手&一塁、右翼に加え、フェニックスLで三塁にも挑戦!打では2戦連発[スポニチ]

今季捕手&一塁手として118試合に出場した佐藤都志也捕手が「4番・一塁」でスタメン出場し、4回には2戦連発の右越え2ランをマーク。すると、6回からはプロで一度も経験ない三塁守備に就いた。

「中学1年以来だと思う。グラブはたまたま遊び感覚で内野用を作っていたので、それが生きました。捕手ミット、一塁ミット、内野、外野とこれからは4つを使い分けたい」と1失策こそしたが、新たな挑戦に前向きだった。

前日のオリックス戦では右翼を守らせた吉井新監督は「わしも三塁を守っているところを見たことない。ただ、根元コーチが都志也は三塁も守れるというので。どこかでこっそりと特訓でもしていたのでは」と笑いを誘った。

それでも、その後は真面目な表情で、「本人も中学時代以来と言っていた。でも、そんなのは関係ない。ここはトライできる場所なので、やってどうなるのかを見ていきたい」と持論を明かし、ホットコーナーは目立ちたがり屋が向いている。(佐藤都が三塁にいれば)チームも元気になる」と期待した。

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ロッテ佐藤都が捕手&一塁、右翼に加え、フェニックスLで三塁にも挑戦!打では2戦連発[スポニチ]

今季捕手&一塁手として118試合に出場した佐藤都志也捕手が「4番・一塁」でスタメン出場し、4回には2戦連発の右越え2ランをマーク。すると、6回からはプロで一度も経験ない三塁守備に就いた。

「中学1年以来だと思う。グラブはたまたま遊び感覚で内野用を作っていたので、それが生きました。捕手ミット、一塁ミット、内野、外野とこれからは4つを使い分けたい」と1失策こそしたが、新たな挑戦に前向きだった。

前日のオリックス戦では右翼を守らせた吉井新監督は「わしも三塁を守っているところを見たことない。ただ、根元コーチが都志也は三塁も守れるというので。どこかでこっそりと特訓でもしていたのでは」と笑いを誘った。

それでも、その後はまじめな表情で、「本人も中学時代以来と言っていた。でも、そんなのは関係ない。ここはトライできる場所なので、やってどうなるのかを見ていきたい」と持論を明かし、ホットコーナーは目立ちたがり屋が向いている。(佐藤都が三塁にいれば)チームも元気になる」と期待した。

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[ロッテ]吉井理人新監督がサプライズ采配、佐藤都志也を三塁起用「ワシも見たことない」[報知]

ロッテの吉井理人新監督が「4番・一塁」で出場した佐藤都志也捕手を6回の守備から三塁起用した。

これまでプロでは一度も守った経験がなく、中学1年以来の三塁手に佐藤都は「感覚がなかったこともあって打球が来た時慌ててしまった。グラブはたまたま遊び感覚で内野用を作っていたので、偶然ですけどそれが生きました。キャッチャーミット、ファーストミット、内野、外野とこれからは4つを使い分けたいです」と失策があったものの新たな挑戦に前向きだった。

吉井新監督も「ワシも(練習すら)見たことないです。根元コーチが三塁もいけますって言ったので、どっかでこっそり練習してたのかな」。報道陣を笑わせたが「でもそんなんどうでもいいんですよ。ここはトライできる場所なので。それでやってどうなるか見てみたいなと思います」と選手の成長を期待した。

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ロッテ・ヨシイズム全開、佐藤都が中学以来の三塁守備、期待に応えた2戦連発![デイリー]

ロッテの吉井理人新監督(57)が12日、フェニックス・リーグの日本独立リーグ選抜戦でベンチ入りし、打撃のいい捕手の佐藤都を中学1年以来の三塁守備に就かせる大胆采配をみせた。

“ヨシイズム”が全開だ。6回、一塁で先発出場していた佐藤都が三塁に就くと、スタンドがどよめいた。三塁はプロどころか高校、大学と経験なし。吉井新監督は「そんなのはどうでもいいんです。三塁は目立ちたがり屋が向いているし、固定概念にとらわれずにやっていきたい」とチャレンジさせた。

グラブは練習中の遊び用に作っていたものを使用。打撃では4回に2戦連発となる右越え2ランを放った。佐藤都は「サードはホットコーナーと言われる目立つ場所。色々守れることでチャンスは広がる」と期待に応えるつもりだ。

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ロッテ・佐藤都、中1以来の三塁守備、打っても2戦連発で吉井新監督にアピール[デイリー]

ロッテの佐藤都志也捕手が中学1年以来の三塁の守備に就いた。

11日・オリックス戦では今季初の右翼の守備に就いたばかりも、この日は「4番・一塁」でのスタメンから6回に三塁へ。打撃では4回、独立リーグ選抜から2試合連続となる右越え2ランを放ち、吉井新監督にアピールした。

フル出場を果たした佐藤都は「サード、ショートは中学の軟式野球部、多分中学1年の時ですかね」と振り返る。グラブは遊び用で作っていたため、借りずにすみ「偶然ですけど、それが生きました」と笑った。

6回の守備では三塁への強い打球を正面に当て、内野安打となったが「ちょっと、慌ててしまった。強い打球でもしっかりと取れるように早く感覚に慣れて、自分のものにできるように練習していきたい」と、ポジション習得へ意欲を示した。

吉井新監督は久々の三塁の守備についても「それは、どうでもいいんです。ここはトライできる場所なので、やっていきたい。固定概念にとらわれずにやっていきたい」と挑戦に前向き。佐藤都も「サードはホットコーナーと言われるように目立つ場所。そこを守らせてもらえる機会をいただけるのはありがたいですし、色々と守れることでチャンスは広がる。起用に応えてしっかりとゲームでこなせるようにしたい」と、ホットコーナー挑戦に意欲を示した。

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ロッテ・吉井新監督、投手コーチ時代に支配下登録した本前の5回1失点好投に「良かったですよ」[デイリー]

ロッテの吉井理人新監督(57)の秘蔵っ子の本前が先発し5回を4安打1失点と好投。新監督を喜ばせた。1軍投手コーチをしていた21年に支配下登録され同年にプロ初勝利を挙げた左腕は味方の失策から失点したが、独立リーグの選抜チームを抑え込みゲームメークした。

「今日はストライクを先行するということを課題に取り組み、その部分に関してはできたかなと思っています。先発として長いイニングを任せていただけるようにこれからも頑張っていきたいので、今後もストライク先行で試合を進めることで球数を少なくしながら、長いイニングを投げることができればいいです」と、指揮官へのアピールを誓った。

降板後の吉井監督は「本前は、良かったですよ。ストライクを先行させていたので。彼の課題は悪いときはボール、ボールになっちゃうけど、真っ直ぐでどんどんカウントを取れていてよかった」と評価した。なお、試合は4対5で敗れ、チームは初黒星を喫した。

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ロッテ・高部、盗塁王獲得記念グッズ発売「もっともっと数字を更新して毎年グッズを」[デイリー]

ロッテは12日、マリーンズオンラインストアにて高部瑛斗外野手のパ・リーグ最多盗塁者賞の獲得を記念したグッズの先行予約販売を10月14日10時から開始すると発表した。

高部は今季プロ3年目137試合にスタメン出場し、44個の盗塁を決め、両リーグトップの盗塁数でパ・リーグ最多盗塁者賞のタイトルを獲得した。44盗塁は97年小坂誠の56個、88年西村徳文の55個に次いで球団歴代単独3位の盗塁数となる。

高部は球団を通じ「プロ3年目で盗塁王という形で数字として結果を出せた事、本当に嬉しく思います。そして今回グッズも販売していただけるという事でこの結果に満足せず、また来年そしてその先も、もっともっと数字を更新して毎年グッズを出してもらえるように頑張ります!」とコメントした。

高部瑛斗外野手パ・リーグ最多盗塁者賞記念グッズ商品一覧
バスタオル(カラー:ホワイト/ブラック):4500円、フェイスタオル(カラー:ホワイト/ブラック):1800円、Tシャツ(ホワイト/ブラック、サイズ:S、M、L、XL):3800円、メモリアルフォトパネル(プリントサイン入り):1万1000円、アクリルキーホルダー:600円、巾着:1000円、アクリルスタンド:3000円、マウスパッド:1500円、ガラスiPhoneケース:3500円。直筆サイン入りフォトパネル(99個限定、証明書付き):3万5000円。直筆サイン入りボール(99個限定)全て税込。

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ロッテ・小島和哉、2年連続規定投球回到達も…「1球の大事さ、1球で勝負が決まる重要性、難しさを学べた」[BASEBALL KING]

◇前半戦は抜群の安定感

「去年も1年間投げさせてもらいましたけど、それを踏まえても1球の大事さ、1球で勝負が決まる重要性、難しさを学べたような年だったと思います」。

ロッテの小島和哉は背番号を『43』から『14』に変更した今季、2年連続で規定投球回に到達し、防御率は昨季の3.76から3.14に良化したものの、3勝11敗と黒星が先行した。

小島は先発ローテーションに定着した20年が7月終了時点(新型コロナウイルス感染拡大により開幕が6月にずれ込む)の防御率が4.73、昨季が4月終了時点の防御率が4.03と、開幕直後の不安定さが目立った。

過去2年の反省を踏まえ今季に向けて小島は「去年、一昨年は長いシーズンなので、開幕に100%持っていくのはどうかなと思ったんですけど、それでも出だしが、あまりよくなかった。今年に関しては早めに自分の中で仕上げて、自主トレ期間も含めて早めに調整してきていました」と例年に比べて調整を早めた今季は4月終了時点の防御率が2.77、4試合中3試合でクオリティスタート(6回以上・3自責点以内)を達成した。

小島は「入りは自分の中では良かったと思っていたんですけど、開幕のカードで投げる登板日が決まっていたが雨で流れて、1戦目投げてピッチャーライナーを2発食らった。登板がちょっとズレてというのもあり、誰のせいでもないですし、自分で意識したら変えられるかといったらそうでもない部分なので、そこは仕方がなかったかなと思いますが、全体を通したら前半は結構いい投球ができて、去年、一昨年よりもいい入りができていたんじゃないかなと思います」と自己評価。

特に前半戦は小島が好投しながらも打線の援護に恵まれず、なかなか白星がつかなかった。それでも小島はチームのために腕を振り続け、今季10試合目の先発となった6月10日のDeNA戦で今季初白星。ちなみに6月2日のヤクルト戦までの9試合全て5イニング以上を投げ、QSも6回クリアする安定ぶり。今季初勝利を手にした6月10日のDeNA戦も6回を1失点に抑えた。前半戦は防御率2.47で折り返すも、1勝7敗と勝ち星に恵まれなかった。

◇後半戦はやや苦戦

後半戦に入ってからも、安定した投球は続けていたが、後半戦最初の登板となった7月30日のオリックス戦、1−3の5回に3点を奪い勝ち越してもらった直後の6回に、安打と四球で1死一、三塁のピンチを招いたところで降板し、後を受けて登板した廣畑敦也が紅林弘太郎に同点犠飛を浴びた。特に後半戦は得点をとってもらった後に、失点する印象があった。

「僕自身も調べて点を取られた回数は他の投手と比べても、回数的にはそこまで変わっていなくて、それもイメージなんだろうなと。ただ勝負所で踏ん張れないという印象が僕の中で思っていて、これも自分の精神的な部分の弱さ」と話したように、オールスター明け攻撃陣が得点した直後に失点したイニングは3回しかない。

「勝ち星が全然積み重ならないぶん、ここだというときに絶対に1点もやってはいけないという思いがすごく強かったというか、それがどちらかといったら僕みたいなタイプは力みに繋がったのかもしれない」。

「球数が多くなってしまったり際どいところに投げて、いいカウントを作れなくて悪循環に陥ってしまったのかなと思うので、精神的な弱さも出てしまったのかなと思います」と反省した。

◇引き出しが増える

今季の小島は、オープン戦では昨年試すもシーズン中に投げなかったカーブをオープン戦だけでなく公式戦で投げたり、7月1日の楽天戦ではこれまで投げていなかった縦に落ちるスライダーで島内宏明を空振り三振に仕留め、チェンジアップも右打者だけでなく左打者にも投げる場面があるなど、投げる度に投球の幅が広がっている印象を受けた。

「チーム毎にすごい対策というか、“この球は打てなくてもいい”、“この球は絶対に食らいつく”という張り方をする選手が増えている印象がありました」。

「そうなったときに1パターン、2パターンだと厳しいというか、2パターン、3パターンで3、4打席抑えたり、今年は楽天戦で7試合投げている。単純に4打席対戦したら30回くらい対戦するので、1、2パターンじゃ投球パターンが少ない。50%、50%の張り方で待たれてしまう」。

「ちょっと幅を広げる意味でも、今年に関しては色んなキャッチャーと組ませてもらって、(佐藤)都志也と組んだら『小島さんこれちょっと入れていきましょうよ』とか、都志也からも意見をいってもらいましたし、僕からも「こういうのを試してみようよ」というのができました。都志也だけでなく、松川と組んだら新しい部分を引っ張り出してくれたり、たくさんのキャッチャーと組めたので色んな部分が見つかった。そこは発見になりました」。

多くの捕手陣とバッテリーを組むことによってまた新しい引き出しが増えた。

◇修正能力の高さに期待

今季は勝ち星に恵まれず苦しいシーズンになったが、2年連続で規定投球回に到達したのは立派。それと共に年々、小島に求めるレベルが高くなっているのも事実だ。来季から吉井理人監督が就任する。

「井口さんもそうですが、吉井さんが我慢して僕を使ってくださったので今があると思います。僕が胴上げとか大きいことをいうのはおこがましいですけど、今年の悔しさを晴らしてというか来年も規定、そして2桁勝利、防御率も2点台というところをクリアして成長したところをしっかり見せられるように頑張りたいと思います」。

試合で出た課題を分析し、それを修正していく能力が高い。今季も課題にしていたシーズン序盤の不安定さをなくすため自主トレから早めに調整するなど工夫を凝らし、前半戦は安定した投球を見せた。今季出た課題点を秋季練習、その先のシーズンオフの自主トレで克服し、来季もう一回り成長した姿を見せてくれるだろう。そして来季、小島が規定投球回到達、2桁勝利、防御率2点台をクリアしたとき、歓喜の秋を迎える可能性がグッと高まるはずだ。

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ロッテ「井口資仁監督」電撃退任のカゲに「2人の女性」、佐々木朗希「恩師」の左遷も命取りに[デイリー新潮]

10月2日、プロ野球ロッテに衝撃が走った。本拠地のZOZOマリンスタジアムで開催されたソフトバンクとの今季最終戦、井口資仁監督(47)が試合後のセレモニーで挨拶に立ち、今季限りでの退任を発表したのだった。「3年ぶりにBクラスになってしまったこと、これは本当に私の責任だと思っております。道半ばではありますが、今シーズンで退任させていただき、次の指揮官にバトンを移していきたいと思います」と時折、涙ながらに声を詰まらせた様子に無念さがにじんだ。

かねて来季続投が有力視されていた指揮官の突然の退任劇。挨拶で事実を知った「令和の怪物」佐々木朗希投手は整列の中で動揺を隠し切れなかった。スタンドからはファンのどよめきが収まらず、まさに寝耳に水だった。

◇球団社長の娘が前代未聞のマネジャー登録

その日、2019年12月に就任したロッテの河合克美社長(70)も辞任を明らかにした。3期連続赤字の経営責任に対する引責が理由としたが、実情はやや異なるようだ。

遡ること数週間ほど前、9月中旬のことだった。ロッテ本社は同社長に任期満了での退任を伝えた。25年の常勝軍団化を目指し、続投に意欲を示していたフロントトップに対し、事実上の解任通告だった。本社ではかねて河合社長のチーム内での公私混同ぶりが問題視されていたからだ。

ロッテ本社関係者はこう説明する。

「今季の公式戦で、社長は自分の娘をマネジャー登録でベンチ入りさせた時期があった。メンバー表の登録名はイニシャル交じりで娘であることはぼやかされていたが、チームのほとんどが社長の娘であることを知っていた。試合ではロッテが点を取ったりするとはしゃぐため、選手が試合に集中できないなどと顰蹙を買っていた。誰が球団社長であっても厳しいコロナ禍で、重光(昭夫)オーナーは経営責任を問うというよりは権限の乱用が看過できなかったようだ」。

さらにその矛先は、前代未聞と言える球団社長の公私混同を容認した井口監督にも向く。節目の就任5年目で期待した優勝を逃したことで、重光オーナーからの指示によりダイエー(現ソフトバンク)時代の人脈で固めた腹心の首脳陣の刷新を迫った。

◇「コーチ陣刷新」要求はオーナー夫人の意向か

井口監督が就任した18年以降、チームは5位、4位、2位、2位で、今季は「頂点を、つかむ。」をスローガンに優勝を目標に掲げた。4月に佐々木朗希が完全試合を達成するなど序盤は機運が高まったものの、最終的に5位に終わった。

「チーム成績もそうだが、社長の娘のベンチ入りを認めたことで社長と“同罪”とみられた。井口監督は続投など自らの保身のために社長と取引をしたと受け取られても仕方なかった」(本社関係者)

井口監督は今季のコーチ人事でも、ソリが合わなかった1軍投手コーチだった吉井理人氏を「ピッチングコーディネーター」という閑職に追いやり、代わりに青学大の先輩である木村龍治投手コーチを招聘した。

「朗希が順調に成長し、完全試合までやる投手になったのは吉井さんの功績が大きい。はっきりものを言う人で、これまでも各チームで監督と衝突を繰り返してきたが、指導力は確かなものがある。好き嫌いで吉井さんを遠ざけたことも本社の心証を悪くした」(同)

最終的に吉井氏を来季監督に抜擢したことも、その事実を裏付けていた。

前出の本社関係者によると、重光オーナーが指示を出した「コーチ陣刷新」には、同オーナーの“夫人”の意向も働いたという。

「(夫人の)チームへの口出しは以前から。移動する際の選手のスーツなどの身だしなみには特にうるさい。今季は選手の髪形や帽子のかぶり方などに乱れが目立つようになっていた。これも井口監督ら首脳陣の指導力に疑問符が付くことにつながったのではないか」(古参のチームスタッフ)

しかし、さすがに井口監督も気心が知れたコーチ陣の刷新は受け入れられなかった。今季最終戦当日の午前中、親しい知人達に選手、監督として計14年在籍したロッテを去る意向を伝えた。

◇十年来の「井口VSサブロー」

井口監督は元々、ダイエー時代から旧知の瀬戸山隆三氏がロッテ社長だった08年オフ、将来の監督手形を切られ、メジャーから日本球界復帰を果たした。既にチームには大村三郎氏(現楽天ファームディレクター)率いる生え抜き勢による「サブロー派」なるものが存在していたが、瀬戸山氏を後ろ盾に元ダイエー選手中心の「井口派」が拡大した。

そして2人は10年オフ、関係悪化が決定的になる。

「サブローは選手会長として裏方さんの待遇改善などを要望していたことで瀬戸山さんらフロントと対立した。11年途中には巨人へ、選手会長のトレードという異常事態になった。瀬戸山さんと蜜月の井口監督との間にはしこりが残った」(同スタッフ)

瀬戸山氏は11年9月に球団社長を辞任した。直後に入れ替わるように、サブロー氏はロッテに復帰。短期間での異例の出戻りにも、オーナー夫人の意向があったとされる。

井口氏はその後もロッテでプレーを続け、13年には日米通算2000安打を達成。重光オーナーと同じ青学大という縁もあり、17年シーズン限りでの現役引退と同時に監督就任に至った。森脇浩司ヘッドコーチ、鳥越裕介2軍監督、的場直樹コーチ…、首脳陣もやはりダイエー人脈で固めていった。

一方でサブロー氏は16年限りでの引退後、ロッテ球団に数年在籍した後、20年から楽天でファームディレクターを務めている。

「(夫人は)里崎(智也)らと比べても特にサブローを可愛がっていた。サブローはゼネラルマネジャーに就任する夢があり、いずれ帰ってくると言われている。重光家は、井口監督ではダイエーのカラーが濃いため、いつかはサブローを中心にした生え抜き組中心の球団に戻そうとしているはず。井口監督がコーチ陣刷新を受け入れずに辞めることになってもやむを得ないというスタンスで、難題を突き付けたのだろう。辞任に追い込んだ解任のように見える」との本社関係者の言葉が井口監督の電撃退任の真相を言い当てている。

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