ロッテのドラフト1位、専大・菊地吏玖投手(4年=札幌大谷)は、思わず天を仰いだ。同点の4回2死二塁。駒大の8番神宮に、フルカウントからの144キロ直球が甘く入った。2ラン。苦笑いしながら動かした唇は「まじか…」と動いているように見えた。
初回、駒大の1番林(DeNA3位)に粘られた末に、フルカウントから四球を許し、盗塁、失策、適時打で先制を許した。この日はカウント3−2から、良くない結果になりがち。「狙ったところに強い球を投げようとして、それが力んで、ゾーンにいかなくて」。持ち前の低めがボール球になり、初回だけ32球を要する苦しい流れだった。
東都野球リーグならではの入れ替え戦。「どんなチームか分からない中で、様子見で入ってしまって。向かっていく気持ちが足りなかったです」。心の乱れが細かな制球ミスにつながり、緊迫の試合でのみ込まれた。ネット裏ではロッテ榎スカウト部長、担当の福沢スカウトも見守り、ロッテグッズを身につけて訪れる観客もいた。そんな中でドラフト1位の真価を示しきれず「本来の3〜4割でした」と自慢の直球への自己評価も厳しかった。
「今日は1球の失投がこういう結果を招いてしまって。短期決戦はお互いに死力を尽くして戦うので、心構えというか、いつもより強く(気持ちを)持っていかないとのみ込まれてしまう」。
まだ1部昇格の可能性はある。この日の4回降板も、第2戦以降の登板を見すえたベンチの判断だった。降板後もベンチで仲間を鼓舞し続けた背番号18は「同じような失敗を繰り返さないように」と言った。うつむかず、胸を張って答えた。
ロッテ吉井理人監督(57)が3日、投手コーチを務める侍ジャパンの日程に合流するため、チームを一時離れた。この日はZOZOマリンで報道対応。「(栗山)監督とも相談しなきゃいけないんですけど、これが本戦のメンバーとは限らないんで、短期決戦に強そうな投手というのを見ていきたいなという風に思っています」と展望した。
強化試合の投手陣選出にも携わった。「ほぼ全員、1軍にいる人を。2軍の試合にも陰に隠れてないか見に行ったので、結構な数を見ました」。ロッテの投手コーディネーター職と並行して、シーズンを通じて12球団を視察。「広島の森浦君とかタイガースの湯浅君、中日ドラゴンズの高橋君とか。パ・リーグでも山崎颯一郎君とか。若くて本当にいきのいいのを選んであるんで」と話した。
選出の目安の1つとして「非常識な真っ直ぐを投げる」があったという。「1回のチャンスでなかなか打者もアジャストできないと思うので、特に短期決戦では活躍するんじゃないかなと思っています」とオリックス山崎颯、阪神湯浅を例に出しながら説明した。
ロッテからは佐々木朗希投手(20)が選ばれて、10日のオーストラリア戦(札幌ドーム)で先発予定となっている。「先発としては、やっぱり打球が前に飛びづらい投手というのは短期決戦でも有利になるんじゃないかな」と構想。「感じるままに感じて、今後に生かして欲しいと思います」とさらなる成長につなげることを願った。
なお、ロッテからは佐々木朗が唯一の選出になっている。「何人か出したけど、全部却下されました」と明かし「みんな、それくらいの認識しかないので。来年以降、投手も野手も、マリーンズの選手達も頑張って欲しいなと思います」とWBC本大会へ向けてのアピールを期待していた。
ロッテ佐々木朗希投手が3日、21歳の誕生日を迎えた。ZOZOマリンでは報道陣からお祝いのケーキを贈られ「豪華で嬉しいです」と笑顔を見せ「今年よりも充実した1年を送れるようにしたいなと思います」と誓った。
この先は代表選手に選ばれている侍ジャパンに合流する。10日のオーストラリア戦(札幌ドーム)に先発予定で「まずはケガなく、その中でしっかり自分のパフォーマンスを発揮できるようにしたいなと思います。1日1日、手を抜かず準備していきたいなと思います」と意気込んだ。ここまでの練習で使ってきたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)公式球については「もちろん違いは感じますけど、そこまで違和感なくできているかなと思います」と話した。
プロ野球ドラフト会議でロッテ3位指名を受けた日本文理・田中晴也投手(18)と阪神4位指名の帝京長岡・茨木秀俊投手(18)が初めて対談した。
田中が最速150キロ、茨木が最速147キロと今夏の全国高校野球選手権新潟大会決勝で投げ合った剛腕は、今度はプロに舞台を移して切磋琢磨する。
ライバルと認め合う田中と茨木がプロの世界に進む。田中がロッテ3位指名、茨木は阪神4位指名と高い期待を背負う2人が胸の内を明かし合った。
ロッテ・中村奨吾内野手(30)が4月に取得した国内フリーエージェント権を行使せずに残留する意思を固めたことが3日、分かった。球界関係者の話を総合すると、複数の球団が獲得に向けて調査を進めていた。
奈良・天理高、早大を経て2015年にドラフト1位で入団。8年目の今季は138試合に出場して打率.257、12本塁打、68打点、15盗塁をマークした。6月1日のヤクルト戦(神宮)ではプロ入り後初めて4番打者で出場し、左越えソロを放ってプロ野球史上15人目の全打順本塁打を達成。9月14日の日本ハム戦(ZOZOマリン)では通算100盗塁を記録した。
17年からミスターロッテ≠アと有藤通世氏が背負った8番を継承。21年からは主将を務める。頼れる男が、新体制の吉井ロッテを支える。
ロッテ・佐々木朗希投手が3日、21歳の誕生日を迎えた。ZOZOマリンスタジアムで練習を行った後、新たな誓いを立てた。
「今年よりも、充実した1年を送れるようにしたいなと思います」。
入団3年目の今季は自己最速164キロをマークし、4月に史上最年少で完全試合を達成。9勝4敗、防御率2.02の好成績を残し「いいこと、悪いこともあり、成長できた1年でした」と振り返った。
侍ジャパンのメンバーに選出され、10日のオーストラリアとの強化試合(札幌ドーム)に登板予定。目標はあくまで、来年3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場だ。
「いつ呼ばれてもいいように、手を抜かず準備をしていく」。WBCで使われるメジャー公式球に「そこまで違和感はない」と好感触を得ており、準備は着々と進んでいる。
ロッテ・佐々木朗希投手が3日、21歳の誕生日を迎えた。ZOZOマリンスタジアムでの秋季練習を終え、報道陣の取材に応じた。
いよいよ戦いが始まる。ロッテの佐々木朗が3日に21歳の誕生日を迎え、秋季練習を行うZOZOマリンで報道陣から贈られたケーキを前に「豪華で嬉しい。より充実した1年を送れるように」と決意。この日は強化試合を控える侍ジャパンの招集日と重な「ケガなく、その中で自分のパフォーマンスを発揮したい」と誓った。
トップチームは初めてで代表ユニホームも大船渡時代の19年8月にU−18代表に選出されて以来3年ぶりとなる。この日は来年3月に開催されるWBCで使用する公式球を使ってネットスローを行うなど軽めの調整で終了。1日の秋季練習では初めて同球で実戦形式の打撃練習に登板し打者8人から4三振を奪い「もちろん違いは感じるけど、そこまで違和感なくできている」と自信を見せていた。
高卒3年目の今季は自己最速164キロをマークし、4月10日のオリックス戦で史上最年少で完全試合も達成。9勝を挙げるなど飛躍の年となったが「いいこともあったし、悪いこともあったので、成長できた1年だった。(21歳は)今年より充実した1年にしたい」と表情を引き締める。
当面の目標は世界一奪還を狙う来春WBCでの侍ジャパン入り。「いつ呼ばれてもいいような準備をしておくことが大事だと思うので、1日1日、手を抜かず準備していきたい」。まずは先発予定の10日・オーストラリア戦(札幌ドーム)で、今の全てを出し切る。
3日、侍ジャパンのメンバーは都内のホテルに集合。首脳陣はミーティングを行った。投手コーチを務めるロッテ・吉井監督はZOZOマリンで対応し、佐々木朗の先発に「打球が前に飛びづらい投手というのは短期決戦でも有利」と太鼓判。
さらに広島・森浦、阪神・湯浅、中日・高橋宏、オリックス・山崎颯らの名を挙げ「湯浅は非常識な真っ直ぐを投げるので打者は1度のチャンスではアジャストできないと思う」と中継ぎの軸として期待した。
今季国内FA権を取得したロッテ・中村奨吾内野手(30)の来季残留が濃厚であることが3日、分かった。今季は開幕直後にコロナ感染で離脱した時期もあったが、昨季まで4年連続全試合出場を果たした不動の二塁手は今季も主将としてチームを背中で引っ張り、138試合の出場で打率.257、12本塁打、68打点。
今季終了後には「終わったばかりなので、まだ何も考えていない」と去就について態度を保留していたが、球団とはシーズン中から残留交渉を重ねていた。近日中にも最終決断を下す。
侍ジャパンに初合流するロッテの佐々木朗希投手が3日、サプライズのケーキで21歳の誕生日をお祝いされた。「豪華で嬉しいです」と照れ笑いを浮かべた右腕。完全試合も達成した20歳の1年を振り返り、「いいこともあったし、悪いこともあった。成長できた1年だった」と振り返った。
この日から侍ジャパンのチームへ合流する。「まずはケガなく、その中でしっかり自分のパフォーマンスを発揮したい」と表情を引き締めた。
ロッテの佐々木朗希投手が3日、21歳の誕生日を迎え、侍ジャパンへの抱負を語った。
ZOZOマリンでの練習前に報道陣に対応した右腕はサプライズケーキに「豪華で嬉しいです」と照れ笑い。今季は完全試合などの偉業も成し遂げ、20試合に登板。9勝4敗、防御率2.02と飛躍の1年となった。「成長できた1年だった」とかみ締め、「今年よりも充実した1年を送れるように」と決意を新たにした。
喜びもつかの間、トップレベルの戦いがスタートする。この日の調整後に侍ジャパンへ合流。10日のオーストラリア戦(札幌D)での先発が予定されている。初のMLB球には「もちろん違いは感じるけど、そこまで違和感なくできている」と明かしながら「まずはケガなく、しっかり自分のパフォーマンスを発揮できるように」と意気込んだ。侍の投手コーチも兼任する吉井監督は「短期決戦に強い投手を見ていきたい」と選手達のアピールを期待した。さらなる飛躍を目指し、朗希の21歳がスタートする。
ロッテの佐々木朗希投手が3日、21歳の誕生日を迎えた。
報道陣が用意したケーキを前に「ありがとうございます。豪華で嬉しいです」と照れくさそうに笑った右腕。
20歳で迎えた今季は完全試合などの偉業も成し遂げ「いいこともありましたし悪いこともあったので、成長できた1年だったかなと思います」と振り返った。
この日から侍ジャパンのチームへ合流する右腕は「まずはケガなく、その中でしっかり自分のパフォーマンスを発揮できるように」と切り替え、その後はZOZOマリンでランニングやキャッチボールなどで調整。初のMLB球については「もちろん違いは感じますけどそこまで違和感なくできていると思います」と明かし、21歳のスタートを切った。
ロッテの中村奨吾内野手(30)が3日、今季取得した国内FA権を行使せず、残留する意思を固めたことが分かった。
中村奨は4月に国内FA権の資格取得条件を満たした。8年目の今季は、ケガに強く不動の二塁手としてチームトップの138試合に出場。打率.257、12本塁打、68打点の成績で主将も務めた。水面下で、二塁手補強へ調査をしていた球団もあり、取得後は熟考を重ねていたが、球団への愛着もあり、この日までに残留へ大きく気持ちが傾いた。
吉井監督はフェニックス・リーグ中に「もちろん残って欲しい」と、センターラインを重要視する“吉井野球”に必要不可欠な内野手として、残留要請をしていた。打線でもカギを握る選手なだけに、新指揮官にとっても朗報となった。
ロッテの佐々木朗希投手(21)が3日、誕生日を迎え「今年より充実した1年を送れるようにしたい」と、21歳の誓いを立てた。
報道陣からバースデーケーキを贈られると「豪華で、嬉しい」と喜んだ。今季は4月に完全試合を達成するなど、9勝を挙げ「いいこともあったし、悪いこともあったので、成長できた1年だった」と、3年目の経験を糧に、来季は今季以上の成績を目指す。
「侍ジャパン強化試合2022」に出場のため、この日でゾゾでの秋季練習を離れた。先発予定の10日・オーストラリア戦に向け、すでにWBC公式球で投球を行っている。
感触については「違いは感じますけど、違和感なくできている」とボールになじんでいることを明かした。来年のWBC出場に向けて「自分のパフォーマンスを発揮できるように準備していきたい。1日1日手を抜かず準備をしていきたい」と意気込んだ。
侍ジャパンの投手コーチを務める吉井監督は「(国際大会を)感じるままに感じて、今後に生かして欲しい」と飛躍を願った。