ロッテ松川虎生捕手(19)が来季の正捕手獲得へ鍛錬を積んでいる。8日、ZOZOマリンでの秋季練習に参加。金沢コーチの指導で、ブロッキングなどの練習に時間を費やした。
高卒ルーキーながら開幕スタメンマスクをかぶり、佐々木朗とのバッテリーで完全試合も経験した。「1年間1軍にいさせていただいて、経験できないことも経験できましたし、自分にとってもこれからの試合に生かしていかないといけないと思います」。特定の事象ではなく全てが学びに。長い1年になった。
打率1割台で本塁打も0本。「来季はちょっと気にしてるんですけど…」と苦笑いするが、課題は打撃とともにもう1つ。「守備面に関してはブロッキングのところを1から、構え方から、フェニックスの時から教わっているので」と挙げる。
リーグワーストの6捕逸を記録し、ショートバウンドを止めきれずの暴投もあった。シーズンが進むにつれて、頻度が増えた。「構え方が、始めに比べると外にヒザが向いていたので。そうすると横にも動きづらいですし、ショートバウンドに入る時も1回浮いてしまうので」。知らぬ間に崩れていた構え。「1回パスボールをすると、そこで慎重になりすぎたり、遅れたりする部分が」と振り返る。今は「ヒザを内股にして動きやすいように」と修正、捕球姿勢固めに取り組んでいる。
先発陣に比べ、リリーフ陣と組んだ時の防御率が悪いのも、自身で気になっているという。長く正捕手を務めてきた田村も、FA権を行使せず残留する。「正捕手はこのままいくとつかめないのかなと自分の中で感じているので。全てにおいてレベルアップしないと1軍にいられないと思っているので」。長いシーズンは終わったが、休んでいる余裕はない。
「令和の怪物」が侍ジャパンデビューを果たす。佐々木朗希投手(21)が8日、「侍ジャパンシリーズ2022」として行われるオーストラリア2連戦(札幌ドーム)の前日練習に参加。栗山英樹監督(61)からは本大会の1次ラウンド(東京ドーム)で同組となる相手との10日の先発マウンドを託された。札幌ドーム初登板で、来季から日本ハムの本拠地移転に伴って最初で最後の登板になる可能性がある。背番号11を担う若武者が日の丸を背負う覚悟を示した。
佐々木朗希が足の裏で踏み締めるように、札幌ドームのマウンドを確かめた。立ち投げで18球、黙々と捕手の中村に投げ込んだ。「高さや硬さは特徴があると思うので、そこはちょっとだけ確認できた」と本番のイメージを膨らませた。
背番号11の系譜を継ぐ。ロッテでは17番を背負うが、今シリーズでは11番を身にまとう。札幌ドームでは、パドレスのダルビッシュ有やエンゼルスの大谷翔平と、その名をとどろかせた2人が北の大地の「背番号11」で躍動してきた。大谷が16年のCSで日本人歴代最速165キロを計測したのもこの場所。現在、最速164キロの佐々木朗にも記録更新の期待も高まる。
WBC使用球への適応も順調に進んでいる。「ストレートはそこまで変わらずに投げられている」と手応えがある。変化球はやや違いを感じるが「捕手を座らせたら良くなる部分もあると思うので、早くその感覚をつかみたい」と言った。
ホテルではつかの間のリフレッシュも楽しんだ。U18日本代表でチームメートだった同学年のオリックス宮城と卓球対決。160キロ超の剛速球で押す本格派スタイルの野球とは打って変わって、技巧派スタイルを披露。回転をかけて相手のミスを誘う“カットマン”スタイルで器用に立ち回って勝利を収めた。充実した心と体で侍デビュー戦へ準備も万全だ。
そのデビュー戦の相手に、栗山監督は日本ハム、巨人ではなく、あえてオーストラリアを選んだ。本人にとって未知となる打線に対し、どんな投球を見せるのか。WBC本戦も見据えた判断とみられる。「ストレートとフォークがメインになると思う。その中で打者を抑えていけるように」と佐々木朗。怪物が真っ向勝負でポテンシャルを示す。
ロッテが、海外FA(フリーエージェント)権行使を表明した日本ハム近藤健介外野手(29)の獲得を目指す方針を固めたことが8日、分かった。
近藤はプロ11年間で通算1016安打を誇るバットマン。ロッテは今季、得点力不足に悩み、5位に低迷した。近藤は千葉市出身で、小学生時代の05年にはマリーンズジュニアでプレーしている。
今季までロッテでプレーした西巻賢二内野手(23)が参加したが、4打席無安打(1四球)だった。
受験を終え「後悔しないように、と身内が言ってくれていたので。受けずに後悔するなら受けて後悔したい。特に仙台ということもあったので」と振り返った。
福島・会津若松市出身で、中学から仙台へ進学。仙台育英(宮城)から楽天に入団したこともあって、慣れ親しんだ場所。多くの拍手もあり「ファンの方々のあたたかい声援が自分に届いていたので、後押ししてくれたというか、力になりました」と感謝した。
二遊間を主に守り、今季はイースタン・リーグでは外野守備にも挑戦した。小柄ながら、ツボにはまればサク越えもある。「自分の持ち味を見失うことなくやれました」と挑戦を終え、NPB球団からのオファーを待つ。
ロッテ松川虎生捕手(19)が来季の正捕手獲得へ練習を積んでいる。8日、ZOZOマリンでの秋季練習。金沢コーチの指導で捕手練習に時間を費やした。
高卒1年目の今季は、開幕スタメンマスクをかぶり、佐々木朗の完全試合でもバッテリーを組んだ。シーズンを通しても佐藤都の併用でスタメンマスクをかぶったが、今季2試合の出場ながら長年正捕手を務めてきた田村がFA宣言せずに残留することが決定。「タムさんが信頼あると思うので、正捕手はこのままいくとつかめないのかなと自分の中で感じているので」と心境を吐露。「全てにおいてレベルアップしないと1軍にいられないと思っています」と強い覚悟を示した。
侍ジャパン公式ツイッターが8日、佐々木朗希投手(21)=ロッテ=と宮城大弥投手(21)=オリックス=の卓球対決動画をアップ。公開から3時間で約1.4万件の「いいね」を集めている。
今強化試合の練習でキャッチボール相手を務めている同級生の2人。卓球対決では、どちらかが得点を取る度に「よしよし!」「ああっ…」と一喜一憂。最後は宮城の打ち返した球がアウトとなって佐々木朗が勝利した。佐々木朗はガッツポーズで喜びを爆発、負けた宮城は近くの壁に頭をつけてガッカリする姿を見せ、2人の仲の良さをうかがわせる動画となった。
この貴重な“対決”にユーザーからは「微笑ましい」「投球スタイルと真逆で草」「やはりお2人ボールタッチがアスリート」「朗希の膝から崩れるところと宮城が壁と同化するの本当好き」「もう神動画、供給でしかない」などの反応が寄せられていた。
ロッテの松川虎生捕手が8日、ZOZOマリンスタジアムでの秋季練習でゴムチューブを用いたダッシュや打撃練習に励んだ。今季は2006年の西武の炭谷銀仁朗(現楽天)以来の高校出1年目での開幕戦先発を果たし、4月10日には佐々木朗希投手と組んで完全試合を達成。「良い時も悪い時もあったし、普通なら経験できないことも経験できた」と振り返った。
市和歌山高からドラフト1位で入団し、76試合に出場して守備力の高さを示した。一方で打率は1割7分3厘と振るわず「来季は2割3分は超えたい。打撃など全てにおいてレベルアップをしないといけない」と気を引き締めた
正捕手に定着するには超えなければならない田村龍弘捕手が、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず残留した。「正捕手はこのままいくとつかめない。何とか成長できるようにやっていきたい」と言葉に力を込めた。
「侍ジャパンシリーズ2022」の共同会見が8日、札幌ドームで行われた。侍ジャパン・栗山英樹監督(61)やオーストラリア代表が顔を合わせた。栗山監督は10日の試合で佐々木朗希投手(21)=ロッテ=の先発を明言した。
「明日(9日)は今永投手(DeNA)が素晴らしいピッチングをしてもらって。10日は佐々木朗希投手です。海外チームとの戦いなので、自分の持っているものを出して欲しいです」。
佐々木朗は4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で完全試合を達成。最速164キロを計測するなど、間隔をあけながらも20試合に先発して9勝4敗。防御率2.02で129回?を投げて173三振という驚異的な数字を残した。初の侍ジャパンのマウンド。令和の怪物が10日にベールを脱ぐことになった。
栗山監督は「今回来てもらっている選手は日本を代表する選手達。この4試合に(持っている力が)存分に出るようにと、色んなことを考えて(先発投手を)決めました。4人を決めさせてもらう中で色んなことがありました」と先発を託した経緯を明かした。貴重な海外チームとの試合。佐々木朗に経験を積んでもらって、もっと大きな投手になってもらう。
10日に先発する侍ジャパンの佐々木朗はプロ3年目で札幌ドーム初登板。マウンドから捕手の中村を立たせたまま18球投げ込んだ。「公開投球練習」で感触を確かめた右腕は「バッターの反応、特徴を感じながら試合の中でアプローチしていきたい。自分の力を発揮できれば」と意気込んだ。
高校日本代表の経験はあるがトップチームは初招集。WBC使用球は直球を投げる際は違和感がないといい、「ストレートとフォークがメインになると思う」と話した。
日本ハムは8日、海外フリーエージェント(FA)権を今季取得した近藤健介外野手(29)が、権利を行使する意思を球団に伝え、申請書類を提出したと発表した。オリックス、ソフトバンク、西武が獲得に興味を示す中で、ロッテも地元・千葉出身でマリーンズJrのOBでもあるスラッガーの獲得に乗り出すことが判明した。
侍ジャパンの主力として、近藤は9日のオーストラリア戦に向け、汗を流した。シートノックでは左翼を守り、フリー打撃では快音を響かせた。
この日、申請書類を提出。11年間所属した日本ハムへの愛着も強いが、来春WBCで世界一を目指す侍ジャパンに合流中とあって、「ファイターズからは温かいお言葉を幾度となくかけていただき、ありがたいオファーも提示していただきました。侍ジャパンに向けて集中する中で、もっと考える時間と材料が必要だと判断し、この決断に至りました」と球団を通じてコメントした。
10日に「FA宣言選手」として公示され、翌11日から全球団との交渉が可能となる。既にオリックス、ソフトバンク、西武が獲得に向けて調査を本格化させていたが、シーズン中から水面下で調査を進めていたロッテの参戦も判明した。リーグ5位のチーム打率.231が、昨季2位から5位に転落した原因。地元・千葉出身で、19、20年と最高出塁率のタイトルを獲得し、今季も打率.302をマークするなど、通算打率.307、同出塁率.413のスラッガーは補強ポイントと合致する。
最大限の誠意を見せて残留を要請している日本ハムを含め、パ5球団による異例の争奪戦が繰り広げられる。
12球団合同トライアウトを視察した日本プロ野球選手会の森忠仁事務局長が、12月9日に実施する「現役ドラフト」の詳細が日本野球機構(NPB)から発表されたことを受け「長かったけど、やっとスタートラインに立てた。若い選手の出場機会が増えれば」と話した。
選手会は18年から機構側と実施方法の検討を重ねており「既に引退した選手には申し訳ないけど、(機構と)話し合っていきたい」と今後も最善の形を探っていく。
12月9日に初めて実施される「現役ドラフト」の詳細が日本野球機構(NPB)から発表され、日本プロ野球選手会の森忠仁事務局長が感慨深げに語った。この日は楽天生命パークで行われた12球団合同トライアウトを視察。出場機会に恵まれない選手の"救済措置"的な画期的方法に「長かったけど、やっとスタートラインに立てた。若い選手の出場機会が増えれば」と話した。
プロ野球選手会は18年から機構側と実施法を煮詰めてきた。
「すでに引退した選手には申し訳ないけど(機構と)話し合っていきたい」と来季以降も両者で検討課題を解消していく意向だ。
ロッテが、海外FA権の行使を表明した日本ハム・近藤健介外野手の獲得を目指すことが8日、分かった。
近藤は地元・千葉出身で、小学6年生のときには、マリーンズジュニアに選出され、第1回NPB12球団ジュニアトーナメントにも出場した縁もある。
昨季2位から今季5位に終わったチームにとって、打線強化は来季へ向けた大きな課題で、巧みなバットコントロールに加え、抜群の選球眼で19年から2年連続最高出塁率のタイトルを獲得したスラッガーは、補強ポイントとも合致。球団はシーズン中から水面下で調査を継続的に行ってきた。
オリックス、ソフトバンク、西武が獲得に興味を示しているが、近藤は吉井新監督とは侍ジャパンで現在一緒に戦っており、また、日本ハムの投手コーチ時代も同じユニホームを着ている。
2022年度プロ野球12球団合同トライアウトが8日、楽天生命パークで行われ、49選手が参加した。
打撃投手として異例の参加となった巨人の小石博孝氏(35)は笑顔を浮かべながら背番号「209」の巨人での打撃投手ユニホームでマウンドへ上がり、打者3人と対戦。中谷(ソフトバンク)から今登板最速となる129キロ直球で空振り三振、安部(広島)から三ゴロ、内田(楽天)に左翼線二塁打という内容。持ち前の緩急を見せ、現役続行へアピールした。
元阪神の一二三慎太投手(30)は阪神時代の背番号「36」で登場した一二三氏はサイドスローから日本ハム・樋口、片岡と空振り三振(樋口は振り逃げ)。最後は日本ハム・宮田にフルカウントから四球を与えたが、130キロ前後の直球を内外に丁寧に投げ分け、17球で持ち味を見せた。東海大相模3年夏の甲子園では準優勝に輝き、ドラフト2位で11年に阪神に入団。プロ入り後は度重なる右肩の故障に悩まされ2年目の12年に評価の高かった打力を生かして外野手に転向したものの、1軍出場はかなわず、16年限りで戦力外通告を受けた。現在はパーソナルジムでのトレーナーに転身していたが、今夏に現役復帰を宣言していた。
楽天から戦力外となった福井優也投手(34)は打者3人の対戦で西巻(ロッテ)を投ゴロ、元チームメートの安部(広島)を中飛、宮本(DeNA)を空振り三振という内容。最速145キロにフォークもまじえ、3者凡退に仕留めた。済美2年時の選抜で初出場初優勝を決め、早大時代は斎藤佑樹、大石達也らとドラ1トリオとして注目された右腕。「自分の良いところが見せられたと思います」と手応えを口にした。
DeNAから20年オフにFA移籍した巨人から戦力外となった井納翔一投手(36)は打者3人の対戦で安部(広島)に中前打、真砂(ソフトバンク)を遊ゴロ、黒瀬(ソフトバンク)を遊ゴロ併殺という内容。最速147キロをマークして健在ぶりを見せつけた。
巨人から戦力外となった桜井俊貴投手(29)は打者3人の対戦で渡辺勝(中日)相手に持ち前の直球をテンポよく投げ込み二遊間のゴロに打ち取ったが、結果は内野安打に。2人目の中神(広島)には四球、続く吉持(楽天)は一飛という内容。切れのある直球は健在で最速148キロだった。「戦力外受けて、2日くらい寝込んで苦しい日々だったんですけど、この時を無事に迎えられたことを嬉しく思います」と戦力外通告後の偽らざる心境を吐露。しかし「楽しむことだけ考えて腕を振って投げました。練習してきた感じが出せたと思います」と手応えを口にした。
2016年ドラフト1位で、ヤクルトを戦力外となった寺島成輝投手(24)は、打者3人の対戦で勝俣(巨人)に四球、三ツ俣(中日)に中前打、桂(中日)を三飛という内容。最速141キロで、スライダー、カーブを巧みに投げ分けた。今井(作新学院−現・西武)、藤平(横浜−現・楽天、高橋昂(花咲徳栄−現・広島)とともに「高校BIG4」の1人として注目された左腕。「自分の中では悔いなくできたと思います」と振り返った。
参加選手は以下の通り(●は育成選手、年と()内はドラフト年と順位)。
9、10日にオーストラリア代表との強化試合を控えた侍ジャパンは8日、試合会場の札幌Dで全体練習を行った。栗山英樹監督(61)は9日にDeNA・今永昇太投手(29)、10日にロッテ・佐々木朗希投手(21)が先発すると明言。佐々木朗は侍ジャパントップチームデビューへ向けて、札幌DのマウンドやWBCで使用されるボールなどを入念に確認した。
国際試合モードに入った。背番号「11」のユニホームを身にまとった佐々木朗が、札幌Dのマウンドで18球の立ち投げを行い、WBCで使用するボールの感覚を確かめた。滑りやすいとされるボールだが、「ストレートは、そこまで変わらず投げられている。変化球は(試合まで)残り少ないですけど試していきたい」と、手応えと課題を口にしながら、2日後の登板へ集中力を高めた。
来年3月のWBC1次ラウンドでも対戦するオーストラリアとの一戦。この日、栗山監督が10日の先発を明言した。トップチームデビューとなる令和の怪物。対戦相手のデータも限られてくるが、「まずはバッターの反応、特徴を早く感じて、試合の中でアプローチしていけたら」。WBCでのメンバー入りへ、アピールのマウンドになる。
札幌Dではキャリア初登板。16年には当時日本ハムの大谷が日本人最速165キロを計測するなど、球速が出やすいとされる球場でもあり、自己最速164キロを更新する期待もかかる。「ストレートとフォークがメインになると思う。その中で、バッターを抑えていけるように。まずはケガなく自分の力を発揮できたらなと思います」。指揮官も「まずは自分の持っているものを出して欲しいし、出してくれれば、しっかり相手を抑えてくれると信じて送り出す」と期待を込めた。
日本ハムは8日、近藤健介外野手(29)が今季取得したFA権を行使する意思を球団に伝え、申請書類を提出したと発表した。かねて本格調査していたオリックスは4年以上の、ソフトバンクは4年20億円程度の大型契約を準備し獲得へ本腰を入れたことが、分かった。さらにロッテと西武も獲得に乗り出したことが判明。慰留する日本ハムを含め、パ・リーグ5球団での争奪戦の様相だ。近藤は10日に「FA宣言選手」として公示され、翌11日から他球団と交渉可能になる。
ロッテも日本ハム・近藤の獲得に乗り出す。近藤は千葉県の出身で小学6年時にはマリーンズジュニアに選出された経験もある。チームは今季5位と低迷。レアード、マーティンら外国人の不振も影響し、リーグ5位の打率2割3分1厘に終わった打線の強化は最も重要な課題となっている。6年連続出塁率4割以上と抜群の安定感を誇る好打者は、チームの補強ポイントとも合致しており、球団は水面下で調査を行ってきた。FA選手の獲得となれば、19年オフの美馬、福田秀以来となる。吉井新監督の下で悲願のリーグVを果たすため、争奪戦に挑む。また、外野手を固定できなかった西武も、近藤に関心を示している。
ロッテから育成3位で指名された静岡・富士宮東高の勝又琉偉内野手(3年)が8日、出身地の富士市役所を表敬訪問した。小長井義正市長(67)から激励を受け、1日も早い支配下登録を誓った。
自然と表情が引き締まった。市長から花束をプレゼントされた勝又は「まずケガをせず、支配下登録を勝ち取る。将来的には日本代表する選手になって、地元の子供達に夢を与えられる存在になっていきたい」と力強く言い切った。小学1年時に富士市の大淵少年野球団入りし、大淵中では軟式野球部に所属。富士宮東高では1年秋から実質的な主将を任されるなど、主力としてチームを引っ張ってきた。
地元でキャリアを重ねプロまでたどりついたホープに、小長井市長も「今までやってきたこと信じていけば道はひらける。この先もずっと注目していきます」とエールを送っていた。
逆境をはね返し、アピールする。野球日本代表「侍ジャパン」は8日、9日からの豪州2連戦を控え、札幌ドームで前日練習。10日・豪州戦(札幌ド)に先発するロッテ・佐々木朗希投手(21)は登板を2日後に控え「自分の力を発揮できるように」と意気込んだ。
自身の侍ジャパンとしての初陣は手探りの状況での投球となる。実戦は9月26日以来、約1ヶ月半ぶり。さらに試合で使用されるMLB球には適応途上で、札幌ドームでの登板も初めてだ。「(登板)期間が空いてしまったのはどうしようもなかった」と右腕。「ケガなく投げられたら」と冷静に話した。
ただ、来年3月のWBC本選に向けてアピールも求められる立場。この日はマウンドで投球練習を行って感触を確かめ、「ストレートとフォークがメインになってくると思う」と前を見据えた。
ロッテの松川虎生捕手がZOZOマリンスタジアムでの秋季練習中、来季のスタメン確保へ今オフは打撃を磨いていく決意を明かした。
高卒1年目の今季は76試合に出場し打率.173、14打点。プロ初アーチは来季にお預けとなったが、今季は開幕スタメンマスクをかぶり、4月10日の完全試合では佐々木朗とバッテリーを組み達成する思い出深い1年となった。
「バッティングに関して軸という部分が大事になってくると思う。右足にしっかりと重心に乗せる打ち方だったりを意識してオフもやっていきたい。もっともっとレベルアップして、力強いスイングができれば」と、2年目の飛躍へ打撃を磨いていく決意を込めた。
ロッテ・佐々木朗希投手(21)が10日に札幌ドームで行われる「侍ジャパン強化試合」のオーストラリア戦・第2戦で先発する。佐々木朗は「ストレートとフォークがメインになると思うので、その中でバッターを抑えていけように頑張っていきます」と意気込んだ。
佐々木朗にとっては久々の国際試合となる。来年に開催される本戦に向けても「バッターの反応だったり特徴だったり、そういうのを早く感じながら、試合の中でそれに対してアプローチしていければなと思ってます」と、参考資料をつかむ。
本戦では、シーズンとは異なる国際球を試用する。「ストレートとかは変わらず投げられてるので、変化球を準備しながら、あとはバッターが立った時の変化を感じながら投げたい」。短い時間で調整を重ねる。
今季は完全試合を達成するなど大きな飛躍を見せた“令和の怪物”。「ケガなく自分の力を発揮できたら」と、2度目の日の丸を背負い、アピールする。
ロッテが海外FA権の行使を表明した日本ハム・近藤健介外野手の獲得を目指すことを表明した。日本ハム残留か、はたまた好条件が見込まれるソフトバンクが優勢かという向きもあるが、この日、手を挙げたロッテも十分、選択肢に入っているとみた。
近藤選手は千葉市出身。マリーンズジュニアの1期生として、活躍しジュニアトーナメント準優勝に貢献した。当時の小学生時代にはマリンスタジアムでの公式戦に度々通い、始球式にも登板。当時の西武・松井稼頭央内野手に投げ込んだ経験もある。スタンドから見た小坂誠現2軍打撃兼内野守備コーチの俊敏なショートの守備に憧れを抱いていたという。
類いまれな打撃センスで中学は都内の私立中へ通い、そして横浜高と親元を離れたが、小学生時代に過ごした千葉で野球の楽しさを知り地元への愛着は確実にある。この日「もっと考える時間と材料が必要」と悩む胸中を明かした近藤。最善の選択をするために、時間は要しそうだ。
ロッテが8日、今季取得した海外FA権の行使を発表した日本ハム・近藤健介外野手の獲得に乗り出す方針が明らかになった。
近藤は千葉県出身で千葉ロッテマリーンズジュニアに在籍していた。近親者も千葉に在住しており、ZOZOマリンスタジアムにも親族が度々来場し観戦することもあった。
今季5位に終わり、強打者の補強を目指しているチームは地元の安打製造機の獲得に参戦し、打力強化を狙う。
近藤に関しては現在、オリックス、ソフトバンク、西武が獲得に興味を示しており、日本ハム残留も含め、ロッテ参戦で5球団の争奪戦が繰り広げられそうだ。