名前 | 年俸(万円) | 前年比 |
---|---|---|
小沼 | 720 | △300 |
中森 | 720 | − |
横山 | 670 | ▼30 |
成田 | 650 | ▼20 |
森 | 460 | △40 |
田中楓 | 230 | − |
永島田 | 230 | − |
福田光 | 800 | ▼10 |
西川 | 500 | − |
植田 | 420 | − |
速水 | 300 | − |
村山 | 230 | − |
※金額は推定=万円、前年比△はアップ、▼はダウン
ロッテ小沼健太投手(24)がZOZOマリンで契約更改し、300万円増の720万円で合意した。
開幕前に育成から支配下昇格して21試合に登板。150キロ超の直球とフォークを武器に、5月にはプロ初勝利を挙げた。日本シリーズで活躍したオリックス山崎颯や宇田川は同学年で「同い年が活躍して、同じようなタイプの投手なので、そこは超えていきたい」。球速を157、158キロまで上げることと、フォークの精度向上を掲げた。(金額は推定)
DeNAが、元ロッテの西巻賢二内野手(23)を獲得することが14日、分かった。
17年ドラフト6位で楽天に入団し、20年からロッテに移籍。今季は2試合の出場で戦力外通告を受けた。通算では40試合に出場。二遊間を中心に堅実な守備とシュアな打撃が売りで、右打ちの内野手の強化を図る。育成契約とみられ、近日中に発表される。
ロッテの育成ドラフト1位、浦和麗明・吉川悠斗投手(17)が14日、さいたま市内のホテルで入団交渉を行い、支度金300万円、年俸230万円で合意した。
3年夏の埼玉大会で、1試合20奪三振を記録した最速143キロ左腕。契約会見を終えて「プロとしてしっかり第1歩をきれるように準備していきたいです。まずは体づくりからですが、マリーンズのSNSで食事の様子を見ましたが、食べる量が多いので、食も意識しながら取り組んでいきたいです。ロッテで好きなお菓子は雪見だいふくです。弾むぷにぷにもちが最高に美味しいです。マリーンズの先輩では、同じ埼玉県出身で同じ左投手の小島和哉投手にピッチングの組み立て方や色んな話を聞いてみたいです」とコメントした。(金額は推定)
ロッテ小沼健太投手(24)が14日、ZOZOマリンで契約更改に臨み、300万円増の720万円で合意した。
独立リーグから20年育成ドラフト2位で入団。今季開幕前に支配下登録を勝ち取り、7月までにリリーフで1軍21試合に登板した。5月26日の広島戦(マツダスタジアム)でプロ初勝利。育成出身投手の1軍勝利はチームでは西野、本前に続いて3人目となった。
「支配下に上がりたいという気持ちでやってきて、開幕1軍スタートは自分でもびっくりした。今年は20試合登板を目標にしてそれをクリアできたので、来年はさらに倍の40試合、50試合を。ビハインドでの登板が多かったので、ホールドも見据えてやっていきたい」と話した。(金額は推定)
ロッテ森遼大朗投手(23)が14日、ZOZOマリンで契約更改に臨み、40万円増の460万円で合意した。
昨オフに育成から支配下に昇格。5年目の今季は7月にリリーフで1軍デビューを果たし、8月2試合に先発した。3試合で0勝1敗、防御率10.13の成績だった。「1年間、自分が思っていたようにはなかなかうまくいかなくて、苦しいのが大半だった。その中でも1軍で出させてもらって、来年につながるいい経験をさせてもらった。春先からしっかりアピールして、開幕ローテで1年間回るのを目標にやっていきたい」と話した。(金額は推定)
ロッテ中森俊介投手(20)が14日、ZOZOマリンで契約更改に臨み、現状維持の720万円でサインした。
今季はイースタン・リーグ6試合に登板(うち先発3試合)して1勝0敗、防御率0.90。肩のコンディション不良で4月中旬から8月下旬まで実戦登板がなく、この秋も太もも裏を痛めたが、10月末にフェニックス・リーグに合流して150キロを投げた。
中日高橋宏、ヤクルト内山壮ら他球団の高卒2年目の活躍が刺激という。「(内山は)日本シリーズの舞台に立っただけでもすごい。自分も負けないように。まずは1軍の舞台で投げられるように頑張りたい」と話し、「最低限、開幕1軍を目指す」とオフの目標を定めた。(金額は推定)
守備のベストナインを選ぶ「三井ゴールデン・グラブ賞」の受賞者が14日、発表され、ロッテ高部瑛斗外野手(24)が初選出された。
高部のコメントは以下の通り。
ロッテ成田翔投手(24)が14日、ZOZOマリンで契約更改に臨み、20万円減の650万円でサインした。
7年目の今季はイースタン・リーグ46試合に登板して3勝0敗1セーブ、防御率2.27の成績だった。「やるべきことはしっかりできていたと思うので、あとはそれを1軍でやるだけ。シュートをしっかり左打者のインサイドに投げられるようになってから、左にはほとんど打たれていない。シュートとスライダーで自分の中ではしっかり抑えられたかなと思います」と手応えを得た。
自主トレは昨年に続いてソフトバンク嘉弥真と行う予定。貴重な救援左腕として「中継ぎの枠は決まってますし、チームに信頼されて、左は自分と言われるような圧倒的な数字を残していきたい」と話した。(金額は推定)
ロッテ福田光輝内野手(24)が14日、ZOZOマリンで契約更改に臨み、10万円減の800万円で合意した。
3年目の今季は1軍出場13試合にとどまり、23打席18打数で打率1割6分7厘、0本塁打、1打点。「僕はバッティングで結果を出していかないといけない。好不調の波が大きいのでそれを少なくしていく。体をしっかり鍛えながら、2月1日から自分の持ってるものをしっかり出せるように準備していきたい」と話した。(金額は推定)
ロッテ西川僚祐外野手(20)が14日、ZOZOマリンで契約更改に臨み、現状維持の500万円でサインした。
高卒2年目の今季はイースタン・リーグで91試合に出場し、打率2割7分6厘、8本塁打、48打点を記録。「徐々に自分のバッティングができはじめた。シーズン最後の方は少し自信がついた」というが、腰痛で秋のフェニックス・リーグには出場できなかった。「春のキャンプから1軍のレギュラー争いだったり、そこで勝負できるように取り組んでいこうと。(腰は)春のキャンプには全力でいけると思う」と話した。(金額は推定)
ロッテ横山陸人投手(21)が14日、ZOZOマリンで契約更改に臨み、30万円減の670万円でサインした。
3年目の今季、1軍出場は5月の楽天戦1試合のみで、2/3回を2安打1四球2失点だった。「甘い考えで野球をやっていたなと。今まで投球フォームを自分の感覚だけでやっていた。どこがどうなっているからいい球がいくのか。いい球を投げられるフォームをしっかり考えながらやっていきたい。今年は1試合だけだったので、来年は1年間1軍でついていくこと、試合で投げることが目標」と話した。(金額は推定)
ロッテ植田将太捕手(24)が14日、ZOZOマリンで契約更改に臨み、現状維持の420万円で合意した。
昨年8月末に育成から支配下に昇格。3年目の今季、1軍出場はなかったが「(球団からは)ファームでやれることは全部やったんじゃないか。打力をもうちょっと上げて、来年は1軍でやって欲しいと言われました。自主トレで体づくりをしながら技術面も上げていきたい」と話した。(金額は推定)
プロ野球の斉藤惇コミッショナーは14日、オフ期間に選手の新型コロナワクチン接種を進めたい考えを示した。
Jリーグとの新型コロナウイルス対策連絡会議に出席。オフをどう過ごせばいいかが主な議題になった。会議後、斉藤コミッショナーは「今日も先生方から、いくつか示唆に富むアドバイスをいただいた。来年に向かう準備に入るが、ワクチン、マスクが基本的なこと(対策)であるということ。今後もお願いしていこうと思います」と切り出した。さらに、アメリカで新たな変異株が拡大している状況に触れた上で「選手にワクチンを打ってもらう対応をしていこうと思っている」と話した。
専門家からも、少なくとも3回のワクチン接種を行うことで、重症化は阻止できるという考えが示された。
衝撃の監督人事だった。
と、こんなことを書いたら吉井監督にもロッテ球団にも叱られそうだが、新監督誕生のニュースからほぼ1ヶ月が経っても「そういう人選だったか…」と思ってしまう。
吉井監督は現役時代から、興味深いキャラクターだった。仰木監督率いる近鉄の守護神として力を発揮していたころ、救援に失敗したときは大荒れだった。仰木監督に叱られて腹いせに蹴飛ばし、無残な姿になった灰皿代わりのカンがベンチのすみっこに転がっていたのを目撃。鬼気迫る性格でなければ抑えは務まらないのか、と思い込んだ。
ただ、普段の取材時は明るくて率直。箕島(和歌山)時代は野球をやりながらビートルズにはまり、ギターを買う資金をためようと部活休みの時にはミカン摘みのアルバイトもした話を聞いた。愉快なエピソードの宝庫だった。
それからヤクルトに行き、メジャーリーガーの夢をかなえ、オリックスのユニホームも着た。オフ企画で「自宅にある意外な宝物は?」と質問したら「うーーーーん、ルーブル美術館の全集かな」と答えられ、趣味の幅広さは変わらないなと懐かしい思いも。一方で、調子の悪いときはピリピリとがっていて、やっぱり人の性格は変わらないなと思ったことも。
ただ06年3月29日、仙台での楽天戦で投げたときのこと。小雪の舞う厳しい寒さの中、登板中になんとマウンドからレンガ状のクレイの塊が出てきた。突貫工事でマウンドを作り直す間、耳当てをしてベンチで震えながら試合再開を待っていた。これは試合後、機嫌が悪いかなと覚悟していたら、本人はケロリ。「色んな経験してきたからね」という言葉に、長くて濃い野球人生が凝縮されていた。
ロッテを最後に引退したあとは筑波大の大学院に行ったり、コーチになってからもオフに指導者の講演に足を運んだり、ずっと勉強を続けていた。知識の吸収への貪欲な姿勢に加え、選手を教える立場になって感情をコントロールするすべも身につけていったのではないか。
チームを背負う立場の監督になれば、また熱くなるだろう。激しい性格が顔を出すこともあるだろう。だが野球人としての経験値、学生として身につけた知識、ビートルズを聴いて育ったキャラクターでのかじ取りは、本当に楽しみだ。
佐々木朗との師弟関係も、グラウンドで復活する。ロッテは、球団の顔で球界を代表する剛腕だったOB村田兆治氏を失ったばかり。つらいニュースに沈むファンに、来季は明るい話題を届けて欲しい。
プロ野球の守備のスペシャリストを選ぶ「第51回三井ゴールデン・グラブ賞」の受賞者が14日に発表され、ロッテ・高部瑛斗外野手(24)がパ・リーグ外野手部門で3年目で初受賞した。
高部は球団広報を介して「プロ入りのときからずっと目指してきた賞です。皆さまに選んでいただき、受賞することができてとても嬉しいです。これからもこの賞を受賞できる選手になるために、しっかりと練習に精進して取り組んでいきます」とコメントした。
ロッテの2年目右腕、小沼健太投手(24)が14日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、300万円増の年俸720万円でサインした。
今季は21試合に登板し、1勝1敗1ホールド、防御率6.04。「開幕1軍スタートは、正直びっくりした。前半戦だけで21試合に投げられたが、後半戦は1軍に上がれなかったので悔しかった」と振り返った。
BCリーグを経て2021年育成2位で入団。今季は開幕前に支配下登録され、3月30日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)でプロ初登板を果たし、5月26日の広島戦(マツダスタジアム)でプロ初勝利を飾った。
ロッテの2年目右腕、小沼健太投手(24)が14日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、300万円増の年俸720万円でサインした。
今季は21試合に登板し、1勝1敗1ホールド、防御率6.04。「開幕1軍スタートは、正直びっくりした。前半戦だけで21試合に投げられたが、後半戦は1軍に上がれなかったので悔しかった」と振り返った。
BCリーグを経て2021年育成2位で入団。今季は開幕前に支配下登録され、3月30日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)でプロ初登板を果たし、5月26日の広島戦(マツダスタジアム)でプロ初勝利を飾った。
ロッテの契約更改交渉初日は、育成4選手を含む計12選手が来季の契約を結んだ。
ロッテの契約更改交渉が14日、千葉市内の球団事務所で始まった。福田光輝内野手(24)は、10万円減の年俸800万円でサインした。
今季は開幕1軍スタートも、13試合の出場にとどまり、打率.167、本塁打はなく、1打点。「チームに貢献していない」と悔やんだ。来季に向けて「打撃の好不調の波を少なくするために、まずは体をしっかり鍛えたい」と明かした。
西川僚祐外野手(20)は現状維持の年俸500万円、横山陸人投手(20)は30万円減の年俸670万円、植田将太捕手(24)は現状維持の年俸420万円でサインした。
日本野球機構(NPB)とJリーグが合同で開催する第67回「新型コロナウイルス対策連絡会議」が14日、オンラインで開催された。
プロ野球の斉藤惇コミッショナー(83)は来季に向けて「オフシーズンを利用して少なくとも3回以上のワクチンは打ってもらいたい。BQ1・1など新しい形のウイルスが特に米国で急速に拡大してきているようで、その意味でも選手にはワクチンをしっかり打ってもらう対応をしていく」と言及した。
日本国内で新型コロナワクチンの3回目接種率が約66%にとどまる中、専門家チーム座長の賀来満夫・東北医科薬科大特任教授も「少なくとも3回打つことで重症化は阻止できる」と改めて強調した。
2020年3月3日から2年8ヶ月にわたって隔週で定期的に続けられてきた同会議は次回28日を最後に終了する。
DeNAが、今季ロッテから戦力外通告を受けた西巻賢二内野手(23)を育成選手で獲得することが14日、分かった。近日中に発表される見込み。
2度の戦力外から這い上がる!西巻は仙台育英から17年ドラフト6位で楽天に入団も、19年オフに自身1度目となる戦力外通告を受けた。ルーキーイヤーは25試合に出場。1軍出場経験のある高卒2年目が戦力外通告を受けるのは、NPB史上初となった。
そして、同オフにロッテの入団テストを受け合格。支配下契約を勝ちとり、3年間プレーした。だがロッテでは13試合の出場にとどまり、今オフ2度目の戦力外通告を受けた。
それでも現役続行を望んで、8日のトライアウト(楽天生命)に参加。4打数無安打に終わったが、俊足で二遊間を守れる巧みな守備が、DeNA関係者の目にとまった。
チームは今オフ、8年目の倉本寿彦、3年目の田部隼人と2人の二遊間を守れる選手を戦力外とした。それを踏まえて、いち早く支配下登録されて、内野陣強化の一端を担うことが西巻には期待される。2度地獄を味わったが、まだ23歳。新天地で台頭すれば、この先の未来も大きく広がるはずだ。
ロッテは14日、さいたま市内のホテルで育成ドラフト1位の浦和麗明・吉川悠斗投手(17)と入団交渉を行い、支度金300万円、年俸230万円(金額は推定)で合意した。
ロッテは14日、ZOZOマリンで契約更改を行い、今季育成から支配下登録された2年目・小沼が300万円増の年俸720万円でサインした。
開幕1軍を果たし、リリーフで21試合に登板。5月26日の広島戦ではプロ初勝利もマークしたが、「来年は40試合、50試合を投げ、今年はビハインドでの出番が多かったので、来年はホールドを上げたい」と勝ちパターンでの登板を目標にした。
他球団を見れば、オリックスは宇田川、山崎颯、楽天・宮森ら、同学年の救援陣が奮闘した。「そこを超えていかないといけない。他球団のリリーフも球速が上がっている。157、8ぐらい投げられるのが理想。そうすれば、直球で押していける」とさらなる飛躍を誓っていた。
ロッテは14日、第51回三井ゴールデン・グラブ賞に高部瑛斗外野手が選出されたと発表した。
初受賞となった高部は「プロ入りの時からずっと目指してきた賞ですので、皆様に選んでいただき受賞することができてとても嬉しいです。これからもこの賞を受賞できる選手になるためにしっかりと練習に精進して取り組んでいきます」とコメントした。
ロッテは14日、ZOZOマリンで契約更改交渉を行い、午前中は福田光が10万円ダウンの年俸800万円、横山は30万円ダウンの670万円、西川と植田は現状維持の500万円、420万円でサインした。金額はすべて推定。
2年目の西川は1軍出場こそならなかったが、イースタン・リーグで91試合に出場し8本塁打、48打点、打率.276。消化試合で1軍昇格の可能性もあったが、腰痛でチャンスを逃した。
ライバルは同じ高卒2年目で、吉井監督から「ダイナマイト」と期待れる山本大斗で、「1番刺激を受けている。スイングの強さ、打球の強さ、距離とか、それを超えてから1軍で活躍してる先輩と勝負できる」と気合をみなぎらせていた。
ロッテの小沼健太投手が14日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、300万円アップの720万円でサインした。
BC茨城から20年育成2位で入団し、今年の開幕前に支配下登録を勝ち取った右腕。150キロを超える直球とフォークボールを武器とし今季は開幕1軍入り。主にリリーフとして21試合に登板しプロ初勝利も挙げ、1勝1敗、1ホールド、防御率6.04の結果を残した。
「今年は支配下に上がりたいという気持ちでキャンプからずっとやってきたので、そこをクリアして。自分でいうのも何ですけど開幕1軍は自分でも正直びっくりした。そこから前半だけですけど21試合投げれたって言うのは、すごい頑張れる気力になった。総合的に言うと最後(1軍に)上がれなかったので悔しかったけど、いいシーズンになったと思います」と振り返った。
来季はさらに1軍で結果を残して行くために、直球とフォークにさらなる磨きをかける。「他の選手はスピードも上がってきてるので、そこを上げていかないと生き残れない。あとは中継ぎとしてはフォークで勝負できないといけないと思うのでロッテで一番いいフォークを投げたい。(イメージは)ソフトバンクの藤井さんのようなカウントも取れて三振も取れてっていうフォークが理想」とイメージを膨らませた。
来季はの目標は自分を超えること。「今年は20試合登板を目標にしてクリアできたので、その倍の40試合50試合。あとは今年、ビハインドでの登板が多かったので、ホールドっていうのを見据えた上でやっていきたい」と鉄壁のリリーフを目指しトレーニングを積む。
ロッテの森遼大朗投手が14日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、40万円アップの460万円でサインした。
17年育成2位で入団し、昨季オフに支配下契約。7月30日に中継ぎで1軍デビューし、その後は2度の先発機会があったが、結果を残せず、3試合で0勝1敗、防御率10.13。プロ初勝利は手にできなかった。
「今年1年間は自分が思っていたようにはなかなかうまくいかなくて、苦しいのが大半だったシーズンだった。その中でも1軍で投げさせてもらいましたし、来年につながるいい経験をさせてもらったので、そこはプラスかな」と振り返った。
1月の自主トレはフォークボールを伝授された師匠でもある美馬に弟子入りする予定で「春先からしっかりアピールして開幕ローテで1年間回るのを目標にしてやっていきたい」と意気込んだ。
ロッテの高卒2年目・中森俊介投手が14日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の720万円でサインした。
今季はオープン戦から実戦登板を重ねていたが4月下旬から8月中旬までは実戦登板がなかった。「シーズン始まった時、調子自体は結構よかったと思っていた。でも、コンディション不足というか、まだまだ至らないところがあって、今シーズンもあまり投げられなかった」。佐々木朗と同様の育成プランで体作りと併用しながら2軍での実戦を重ねてきたが、今季も1軍登板はなしに終わった。
それでも「絶対に、着実に成長はしていると思っている。今年は特に、中日の高橋宏斗選手とか、ヤクルトの内山壮真選手だったり。同じ2年目で活躍している選手は他球団にたくさんいる。その選手の活躍が刺激になって、自分の力になるので。自分も負けないように頑張りたいなと思います」と気持ちを込めた。
自主トレは昨年に引き続き、ロッテの石川に弟子入りする予定で、「まずはケガなくシーズンを完走するというのと、最低限開幕1軍というのを目指して、このオフやっていきたい」と1軍デビューへトレーニングに励む。
セ・パ両リーグの守備のスペシャリストを表彰する「第51回 三井ゴールデン・グラブ賞」の受賞者が14日、発表され、ロッテからは外野手部門で高部瑛斗外野手が初受賞した。
3年目の今季は荻野との1、2番コンビでチームをけん引し、137試合に出場。148安打、3本塁打、38打点、打率2割7分4厘をマーク。12球団最多の44盗塁で初の盗塁王も獲得し、持ち前の守備範囲の広さで何度もチームを救ってきた。
初受賞した高部は「プロ入りの時からずっと目指してきた賞ですので、皆様に選んでいただき受賞することが出来てとてもうれしいです。これからもこの賞を受賞できる選手になるためにしっかりと練習に精進して取り組んでいきます」と球団を通じコメントした。
今季の受賞者は以下。
ロッテの植田将太捕手が14日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の420万円でサインした。
20年に育成2位で入団し、昨季8月に支配下に。支配下1年目となった今季はファームで68試合に出場し1本塁打、11打点、打率2割2分で、1軍出場はなしに終わった。
球団からは「ファームでやれることは大体やったんじゃないかと。守備面も自身を持ってやって欲しいということと、打力をもっと上げて1軍で活躍して欲しいと言葉をいただきました」と植田。チームの捕手ではドラ1・松川が活躍し、田村もFAを行使せず残留が決定。捕手争いは厳しくなるが、体力面でも、バッティングの技術面もそうですし、全体的にもっとレベルアップできるように」。今後は地元の関西で自主トレに励む予定で、来季こそ念願の1軍出場を目指す。
ロッテの成田翔投手が14日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、20万円ダウンの650万円でサインした。
プロ7年目の今季は1軍出場なしに終わり、ファームでは左の中継ぎとして46試合に登板。防御率は2.27だった。
「昨年同様、自分のやるべきことはしっかりできた。あとはそれを1軍でやるだけだと。シュートが左のインサイドに投げられるようになってから、今年は左にほどんと打たれていないと思う。シュートとスライダーで自分の中ではしっかり抑えられたかなと思う」と手応えもあった。
来年1月は昨年同様ソフトバンク・嘉弥真の自主トレに参加する予定で「チームとして信頼されて、『左は自分(成田)』と言われるような、もっと圧倒的な数字を残していきたい」と来季こそ1軍定着を目指す。
ロッテの高卒2年目・西川僚祐外野手が14日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の500万円でサインした。
2年目の今季はイースタン・リーグで91試合に出場し8本塁打、48打点、打率2割7分6厘をマーク。打率は首位打者を獲得した平沢に(2割7分8厘)次ぐ2位で、持ち前のパンチ力をアピールしたが、シーズン終盤は腰痛の影響で1軍出場もなしに終わった。
「シーズン始まってからはあまり自分の思うように行かなくて、その中でも徐々に自分のバッティングができ始めたのは少し自信がついた。自分の中ではいい感じでシーズン終われたんじゃないかな」。
ライバルは同じ高卒2年目で同じ右の強打者とされている山本。「同級生の山本大斗には1番刺激受けている。スイングの強さとか、打球の強さとか、距離とか。それをまず超えてから1軍で活躍してる先輩方と勝負できると思っている。春のキャンプから1軍のレギュラー争いできるようにこの秋、冬取り組んでいこうと思います」と来季へ向け意気込んだ。
ロッテの育成ドラフト1位・吉川悠斗投手(17)=浦和麗明=が14日、さいたま市内のホテルで支度金300万円、年俸230万円で契約合意した。(金額は推定)
入団が決まり吉川は「プロとしてしっかり第1歩を切れるように準備していきたいです。まずは体作りからですが、マリーンズのSNSで食事の様子を観ましたが、食べる量が多いので食も意識しながら取り組んでいきたいです」と、185センチ、85キロの左腕は食事に感心を示した。
さらに続けて「ロッテで好きなお菓子は雪見だいふくです。弾むぷにぷにもちが最高に美味しいです。マリーンズの先輩では同じ埼玉県出身で同じ左投手の小島和哉投手にピッチングの組み立て方や色んな話を聞いてみたいです」と同郷の埼玉出身左腕との対面を待ちわびた。
今年3月に支配下登録されたロッテの小沼健太投手(24)が14日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、300万増の720万円で更改した。(金額は推定)。
今季は21試合に登板。5月26日の広島戦でプロ初勝利を挙げた右腕は「今年は目標の20試合に登板できたので、来年はさらに倍の試合で、ホールドを上げたい」と目標にした。
BCリーグでの長い在籍が多かった右腕は阪神宜野座キャンプで打撃投手のアルバイトをして生活費の足しにし、当時、お世話になった福留には引退発表後、花束を贈った。
律義な右腕は大幅昇給にも「もっともっといかないといけないので、まだ(給料を)取っておく」と謙虚に話した。
ロッテの中森俊介投手が14日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の720万円で更改した。(金額は推定)。3年目の来季は最低開幕1軍をノルマに掲げた。
明石商では夏の甲子園ベスト4に導き、プロ2年目の今季はファームで3月にローテ入り。しかし右肩のコンディション不良でシーズン中盤は登板機会なしに終わった。9月に実戦復帰し10月のフェニックスリーグで最速150キロをマークした。
手応えを明かした右腕は。「コンディション不足と言いますか、まだまだ至らないところもありましたが、絶対に着実に成長はしていると思ってます。同じ2年目で活躍している選手はたくさんいますし、自分も負けないように頑張りたいです」と、目をぎらつかせた。
今年の日本シリーズでは同級生のヤクルト・内山壮が日本シリーズで九回に同点3ランを放つなど、刺激を受けまくったという。「あの舞台に立っているだけでもすごいですし、自分も負けないように、そこの舞台に投げられるように頑張りたいです」と、日本シリーズ先発の目標を立てた。
「第51回 三井ゴールデン・グラブ賞」の受賞者が14日、発表され、ロッテ・高部瑛斗外野手が初受賞した。
3年目の今季は137試合に出場。44盗塁で盗塁王を取るだけの高い脚力を生かし正中堅として活躍した。
リーグトップの178票を得ての受賞に「プロ入りの時からずっと目指してきた賞ですので、皆さまに選んでいただき受賞することができてとても嬉しいです。これからもこの賞を受賞できる選手になるために、しっかりと練習に精進して取り組んでいきます」と、栄誉を励みに来季への活躍を誓った。
ロッテの成田翔投手が14日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、20万減の650万円で更改(金額は推定)。左腕は今オフ、ソフトバンク嘉弥真と自主トレをして、先輩のような左キラーになる目標を明かした。
今季は2年ぶりに1軍登板機会なしに終わったが、昨年サイドスローに転向後、今季はファームで46試合に登板し3勝1敗、防御率2.27の成績に「今年は左にほとんど打たれていないと思う。シュートとスライダーで自分の中ではしっかり抑えられた。『左は成田』と言われるようなもっと圧倒的な数字を残したい」と気を引き締めた。
今オフは嘉弥真と昨年同様トレーニングに励む。「技術を盗むというかしっかり身につけていきたい」と力を込めた。
ロッテの契約更改交渉が14日、千葉市内の球団事務所でスタートし、福田光輝内野手が10万減の800万円でサインした。(金額は推定)
今季はオープン戦で多くの試合で複数安打をマークし、開幕1軍を勝ち取ったが、シーズンは13試合の出場にとどまり、打率.167。「今年は特に貢献していないので、来年しっかり頑張りたい」と決意を新たにした。
大阪桐蔭、法大では左の強打者として活躍したが、1軍に定着できなかった悔しさを明かした。「2月1日から自分の持っているものを出せるように。1年間(好不調の)波を少なくするために体がまず大事なので、しっかり鍛えて頑張ろうと思います」と持ち味の豪快なスイングに磨きをかけていく。
ロッテの西川僚祐外野手(20)が14日、千葉市内の球場事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の500万円でサイン(金額は推定)。8月度のイースタン・リーグ月間MVPを受賞し、来季はレギュラー争いに加わると意気込んだ。
2年目の今季はファームで8月にリーグトップの打率3割8分6厘、リーグ2位タイの14打点、3位タイの3本塁打の成績を残し「シーズン最後の方は自信がついたというか、自分の中ではいい感じで終われたと思う」と振り返った。
東海大相模時代は高校通算55本塁打を放ち、右の大砲として期待される20歳。来季の目標について「春のキャンプから、しっかりと1軍のレギュラー争いだったり、しっかりアピールできるようにこの秋から取り組んでいきます」と意気込んだ。
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
選手名 | 球団 | 得票数 | 選手名 | 球団 | 得票数 | |
◎森下暢仁 | 広 | 92 | 投手 | ◎山本由伸 | オ | 225 |
今永昇太 | デ | 83 | 田中将大 | 楽 | 12 | |
青柳晃洋 | 神 | 49 | 上沢直之 | 日 | 6 | |
柳裕也 | 中 | 22 | 伊藤大海 | 日 | 5 | |
西勇輝 | 神 | 15 | 加藤貴之 | 日 | 4 | |
湯浅京己 | 神 | 11 | 宮城大弥 | オ | 2 | |
大野雄大 | 中 | 5 | 千賀滉大 | ソ | 2 | |
菅野智之 | 巨 | 3 | 平良海馬 | 西 | 2 | |
小川泰弘 | ヤ | 2 | 水上由伸 | 西 | 1 | |
山ア康晃 | デ | 2 | 該当者なし | 2 | ||
戸郷翔征 | 巨 | 2 | ||||
小笠原慎之介 | 中 | 2 | ||||
マクガフ | ヤ | 1 | ||||
該当者なし | 3 | |||||
◎中村悠平 | ヤ | 231 | 捕手 | ◎甲斐拓也 | ソ | 181 |
梅野隆太郎 | 神 | 22 | 炭谷銀仁 | 楽 | 27 | |
木下拓哉 | 中 | 20 | 森友哉 | 西 | 16 | |
大城卓三 | 巨 | 5 | 伏見寅威 | オ | 14 | |
會澤翼 | 広 | 3 | 佐藤都志也 | ロ | 8 | |
嶺井博希 | デ | 1 | 松川虎生 | ロ | 4 | |
該当者なし | 10 | 該当者なし | 11 | |||
◎中田翔 | 巨 | 123 | 一塁手 | ◎中村晃 | ソ | 161 |
ビシエド | 中 | 68 | 山川穂高 | 西 | 47 | |
オスナ | ヤ | 49 | 鈴木大地 | 楽 | 28 | |
ソト | デ | 23 | 清宮幸太郎 | 日 | 3 | |
大山悠輔 | 神 | 16 | 該当者なし | 22 | ||
佐野恵太 | デ | 1 | ||||
マクブルーム | 広 | 1 | ||||
該当者なし | 11 | |||||
◎菊池涼介 | 広 | 114 | 二塁手 | ◎外崎修汰 | 西 | 92 |
山田哲人 | ヤ | 87 | 中村奨吾 | ロ | 71 | |
吉川尚輝 | 巨 | 71 | 浅村栄斗 | 楽 | 58 | |
牧秀悟 | デ | 18 | 三森大貴 | ソ | 27 | |
阿部寿樹 | 中 | 1 | 該当者なし | 13 | ||
該当者なし | 1 | |||||
◎岡本和真 | 巨 | 130 | 三塁手 | ◎宗佑磨 | オ | 189 |
村上宗隆 | ヤ | 93 | 安田尚憲 | ロ | 58 | |
宮ア敏郎 | デ | 50 | 野村佑希 | 日 | 1 | |
坂倉将吾 | 広 | 2 | 該当者なし | 13 | ||
該当者なし | 17 | |||||
◎長岡秀樹 | ヤ | 191 | 遊撃手 | ◎源田壮亮 | 西 | 160 |
中野拓夢 | 神 | 30 | 今宮健太 | ソ | 79 | |
小園海斗 | 広 | 20 | 紅林弘太郎 | オ | 15 | |
坂本勇人 | 巨 | 14 | 上川畑大悟 | 日 | 7 | |
大和 | デ | 11 | ||||
該当者なし | 26 | |||||
◎塩見泰隆 | ヤ | 191 | 外野手 | ◎部瑛斗 | ロ | 178 |
◎岡林勇希 | 中 | 173 | ◎辰己涼介 | 楽 | 175 | |
◎近本光司 | 神 | 170 | ◎福田周平 | オ | 79 | |
桑原将志 | デ | 143 | 柳田悠岐 | ソ | 69 | |
丸佳浩 | 巨 | 85 | 西川遥輝 | 楽 | 66 | |
大島洋平 | 中 | 68 | 島内宏明 | 楽 | 41 | |
西川龍馬 | 広 | 12 | 荻野貴司 | ロ | 36 | |
野間峻祥 | 広 | 9 | 柳町達 | ソ | 29 | |
山崎晃大朗 | ヤ | 7 | 松本剛 | 日 | 25 | |
佐野恵太 | デ | 7 | 万波中正 | 日 | 17 | |
佐藤輝明 | 神 | 2 | 愛斗 | 西 | 11 | |
丸山和郁 | ヤ | 1 | 中川圭太 | オ | 10 | |
島田海吏 | 神 | 1 | 杉本裕太郎 | オ | 6 | |
ポランコ | 巨 | 1 | 近藤健介 | 日 | 6 | |
該当者なし | 6 | オグレディ | 西 | 2 | ||
岡大海 | ロ | 2 | ||||
今川優馬 | 日 | 1 | ||||
該当者なし | 30 |
14日に2022年度の三井ゴールデン・グラブ賞の受賞選手が発表され、ロッテからは部瑛斗外野手が初受賞を果たした。
部は球団を通じて「プロ入りの時からずっと目指してきた賞ですので、皆様に選んでいただき受賞することが出来てとても嬉しいです。これからもこの賞を受賞できる選手になるためにしっかりと練習に精進して取り組んでいきます」とコメントした。
今季はゴールデン・グラブ賞を受賞したのは部のみだったが、今季も随所にロッテの選手達の好守備が光った。
捕手では高卒1年目ながら76試合でマスクを被った松川虎生が4月23日のオリックス戦、2−1の10回無死一、三塁で、益田直也が1ボールから紅林弘太郎に投じた2球目低めのカットボールを前に弾いてしまうも、スタートを切った一塁走者・佐野皓大を素早い動きで二塁へ送球しタッチアウトにした。
6月26日のオリックス戦では1−0の3回無死一塁から伏見寅威のキャッチャー前の送りバントを二塁へ送球しアウトにすれば、同日の試合で2−2の8回1死三塁から福田周平の空振り三振(ファウルチップ)で飛び出した三塁走者の小田裕也を刺そうと三塁へ送球し三塁タッチアウトにした。
佐藤都志也は捕手でチーム最多の84試合でマスクを被り、ゴールデン・グラブ賞の有資格となる71試合に届いていないが、一塁でも50試合に出場。佐藤は捕手でリーグトップの盗塁阻止率を誇り、一塁の守備では4月1日の西武戦で2度、素早いバント処理で三塁へ送球しフォースアウトにしたこともあった。
内野手では、三塁手・安田尚憲が守備で成長した姿を見せた。4月1日の西武戦で森友哉が放った三遊間の鋭いゴロをダイビングで捕球し素早く一塁に送球しアウトにすれば、7月30日のオリックス戦では紅林が放った三遊間の打球に、後ろに下がって捕球し反転して一塁へ送球してアウトにした。8月16日のオリックス戦では吉田正尚が放った三遊間への難しいバウンドをうまくすくい上げ一塁に送球しアウトに。
得票数を見れば、ゴールデン・グラブ賞を受賞した宗佑磨(オリックス)の189票に対して安田は58票だったが、筆者としてはもう少し安田に票数があってもよかったのではないかと感じる程、特にシーズン中盤以降は安定していた。
2年連続ゴールデン・グラブ賞とはならなかったが二塁手・中村奨吾は、守備で何度も投手陣、そしてチームのピンチを救った。5月11日の楽天戦では3−0の7回1死一塁から炭谷銀仁朗が放った一、二塁間のゴロに追いつき難しい体勢で二塁へ送球し、4−6−3のダブルプレーを完成させれば、7月18日のソフトバンク戦では谷川原健太のセンター前に抜けていきそうな打球をダイビングキャッチし座ったまま一塁へ送球しアウトにする超スーパープレー。
筆者が個人的に印象に残っているのが、8月4日の楽天戦。0−10の4回無死走者なしで岡島豪郎が二塁ベース付近にはなった打球を逆シングルでキャッチし一塁へジャンピングスローでアウトにした守備は見事。10点ビハインドという展開でも、気合の入った姿勢は素晴らしかった。
ゴールデン・グラブ賞の有資格となる71試合に届いていないが、三木亮は今季も一塁で16試合、二塁で4試合、三塁で21試合、遊撃で6試合と、4年連続で内野の全ポジションで出場。スタメン出場した5月1日の日本ハム戦で1試合2失策ということがあったが、途中出場した試合での失策は0。これは20年から3年連続で継続中の記録だ。今季は若い選手達が最後までゲームに出場することが多く、守備固めでの出場は減ったが、試合終盤のミスが許されない場面で無失策というのはさすがだ。
外野手はゴールデン・グラブ賞を受賞した部をはじめ、荻野貴司、岡大海、藤原恭大、和田康士朗など俊足を活かした広い守備範囲、そしてケガを怖れぬフェンス際でのガッツ溢れるプレーで何度も投手陣を助けた。
フェンス際での守備と言えば、荻野だろう。7月6日の日本ハム戦、近藤健介が放ったレフトフェンス付近のあたり、フェンスにぶつかりながら好捕し、8月7日の西武戦では呉念庭のレフトライン際の打球をフェンスに激突しながらランニングキャッチ。さらに8月24日の西武戦では源田壮亮が放ったレフト線に切れる打球に対し、フェンスを怖がらずにキャッチした。
岡はレフト、センター、ライトと3つのポジションを高いレベルでこなした。3月25日の楽天戦では左中間の飛球をセンター・岡がスライディングキャッチすれば、8月14日の日本ハム戦ではライト後方の飛球をスライディングキャッチする超美技。
外野の守備で、今年忘れてはならないのが、福田秀平の魂の守備だろう。8月24日の西武戦、2−2の7回無死一塁で森がライトフェンス際に放ったあたりをライト・福田がフェンスに激突しキャッチ。起き上がれなかったが、すぐにセンターの部にボールを投げ、ボールを受けた部が中継の二塁・中村に送球。二塁を狙った一塁走者を刺そうと中村はセカンドベースに入ったショート・小川に送球しダブルプレー完成させた。当時チームが停滞していた中で、再び勢いを与える好守備だった。
一部の選手のみの紹介となったが、この他にも素晴らしい守備はたくさんあった。当然、来季に向けての課題もある。今年はロッテからゴールデン・グラブ賞を受賞した選手が1人だったが、来年は複数の選手が受賞するような“鉄壁な守備陣”を作っていきたいところだ。
14日に2022年度の三井ゴールデン・グラブ賞の受賞選手が発表され、ロッテからは部瑛斗外野手が初受賞を果たした。
部は球団を通じて「プロ入りの時からずっと目指してきた賞ですので、皆様に選んでいただき受賞することができてとても嬉しいです。これからもこの賞を受賞できる選手になるためにしっかりと練習に精進して取り組んでいきます」とコメントした。
振り返れば、2020年の新人合同自主トレからマリーンズファンの前で高い守備を披露していた。ノック中、センターからホームにダイレクト送球すると、ZOZOマリンスタジアムに新人合同自主トレの観戦に訪れたマリーンズファンから大きな歓声が起こった。
当時部は「ちょっと照れてしまって反応できなかったのですけど、次からはしっかり反応できるように。後押ししていただいたので、すごく嬉しかったです」と喜んでいた。
あれから2年。レギュラーに定着した今季は、4月24日のオリックス戦で吉田正尚が放ったレフト前の安打でホームを狙った二塁走者の福田周平をホームで刺せば、6月19日の日本ハム戦では杉谷拳士がセンター前に放った打球をセンターから矢のような送球で本塁を狙った二塁走者・野村佑希をホームタッチアウトにするなど、外野手部門リーグ2位の9補殺。
そして、広い守備範囲で投手陣を何度も救った。5月3日の西武戦では源田壮亮がセンター前に放った飛球をスライディングキャッチすれば、同日の試合で山田遥楓が左中間に放った打球をセンター・部がダイビングキャッチ。さらに6月26日のオリックス戦では紅林弘太郎が放った右中間の打球に瞬足を飛ばしてランニングキャッチした。
シーズン序盤はミスがあったものの、シーズン通してみれば、高い守備を披露したといえる。荻野貴司が不在だった前半戦はレフトを守り、荻野が復帰してからはセンターを守った。部はシーズン中の取材で「色んな球場、慣れない景色で難しさは感じていますけど、試合を重ねるごとに少しずつ慣れてきて、それを克服しながら日々やっていっている感じです」と話し、試合前の練習ではセンター、レフトで打球捕を受けるなど、試合に向けてしっかり準備した。
プロ3年目の今季、盗塁王のタイトルに加え、ゴールデン・グラブ賞を受賞した部。来季以降もマリーンズファン、そして他球団のファンが驚くような守備を見せて欲しいところだ。
また1人、昭和の野球人がいなくなった。
元ロッテの大エース、村田兆治氏が今月11日未明に都内自宅の火災で焼死、一酸化炭素中毒とみられる。享年72歳。
村田さんとは、こちらがスポニチのロッテ担当として、記者生活をスタートした時に巡り合った。
鹿児島キャンプでは、初めてブルペンの後ろからその投球を見たが、まさにストレートはうなりを上げるほど。「これがプロの球か」と実感したのを覚えている。スピードガンがない時代でも、間違いなく150キロは超え、自慢のフォークボールは垂直に落ちた。言ってみれば、昭和版の佐々木朗希だった。
23年間の通算成績は215勝177敗33セーブ、防御率3.24。最多勝に最優秀防御率など数々のタイトルを獲得しているが、本人からすれば4度の奪三振王が最も誇らしかったはずだ。
村田さんにとって野球人としては2つの大きな転機があった。
1つは代名詞となる「マサカリ投法」の習得である。
1967年に広島・福山電波工高(現近大広島高福山)からドラフト1位で東京オリオンズに入団。当初は、スピードボールは投げるが、制球の定まらない“ノーコン”投手。ゲームを作れなければチームの信頼も得られない。そんな苦境の中で自ら編み出したのが「マサカリ投法」だった。
上体が打者方向に突っ込むため制球にバラつきが生まれる。そこで、左足を高く上げ、上体をひねることで、右足に体重を残す。さらに振り下ろした右腕を真っ向から振り下ろすことで、重い快速球が生まれた。当時の監督は元400勝投手の金田正一氏。12球団一の走り込みを選手達に課したことも、村田さんにはプラスになった。
同じく伝家の宝刀となるフォークボールの習得も村田さんらしい逸話が残っている。寝るときに人差し指と中指の間にボールをはさむと、包帯でぐるぐる巻きにして朝を迎えたと言われる。かつて、がっちり握ったフォークを取ってみろ、と言われて挑戦したことがある。びくとも動かなかった。
村田さんと同時期に阪急(現オリックス)のエースとして活躍した山田久志氏も独特な下手投げから「サブマリン投法」と呼ばれ、一時代後には野茂英雄氏が「トルネード投法」でメジャーでも旋風を巻き起こした。今のようにネットで投げ方から、球種までを習得する時代ではない。そこには独自で創意工夫を重ねる凄みがあった。
村田さんにとって、もう1つの大きな転機は「トミージョン手術」からの復活である。
順調にエース街道を歩んできたが80年代前半に右肘の故障に悩まされ始める。あらゆる治療法を試したが効果はなく、最後にたどり着いた結論は渡米して最新の治療を受ける「トミージョン手術」だった。右肘靱帯の再建手術は今でこそ当たり前だが、当時は患部にメスを入れるのはタブー視されていた。
83年の1年間を棒に振ったが、翌年にマウンド復帰を果たし、85年には17勝を上げて「カムバック賞」も受賞。これほど劇的な復活劇も珍しい。
実直で頑固。ついたあだ名は「昭和の明治人」。ユニホームを脱いだ後の活躍は限定的だ。実績からすれば、ロッテの監督に就いてもおかしくなかったが、指導者としては95年からダイエー(現ソフトバンク)王貞治監督の下で投手コーチを3年務めただけ。晩年は環境に恵まれない離島の子供達に野球を教えることに心血を注いだ。
明治人のような気骨は、時として不器用な生き様にもつながる。時の運、人の運を自らつかみに行けば、まだまだ球界の中央に位置していたかも知れない。だが、それも含めて村田兆治と言う男の人生だったのだろう。
直近は不幸の連続だった。今年9月には空港での暴行事件で逮捕起訴され、そして自宅の火災。村田さんは事件を振り返り「決して暴力は振るっていない」と語っていたが、その顛末も、その後の対応も不器用な人らしい。
近年は夫人との別居が明らかになり、球界の一部では離婚説も流れていた。焼死の上に孤独死ではあまりに寂しい。これが座右の銘である「人生先発完投」の結末とは思いたくない。
かつて、村田さんと握手した時の温かさと痛いほどの握力の強さが今でも記憶に残っている。今はただ合掌。
「18」。
今季ロッテの左腕全体で挙げた白星である。成瀬善久氏がヤクルトに移籍した2015年以降、ロッテの左腕の白星数は15年が11勝、16年が5勝、17年が4勝、18年が4勝、19年が8勝、20年が10勝、21年が13勝と長年左腕不足に陥っていたが、今季も昨季に続き成瀬氏が移籍後もっとも多い勝ち星となった。パ・リーグ全体で見ても、左腕の勝星数はオリックス(30勝)に次いで2番目に多かった。
ベンチ入りのリリーフが右投手のみという時があるなど、近年は左のリリーフで苦労しているが、先発陣に関してはロメロが8勝、小島和哉が3勝、本前郁也が先発で2勝、佐藤奨真も2勝、鈴木昭汰が1勝と、左腕全体で5勝にも届かなかった時期もあったが、先発の白星だけで16勝をマークした。少しずつではあるが、結果を残してきている。
2014年以降は毎年左投手をドラフトで指名しており、将来的に1軍で戦力として期待のもてる左腕は増えつつあった。
小島は今季3勝に終わったとはいえ、チームで唯一2年連続規定投球回に到達し、防御率は昨年の3.76から今季は3.14と向上。先発投手の指標の1つであるQS(6回以上3自責点以内)はリーグ6位の15回と、ロッテの左腕の中で頭1つ抜けた存在になった。
来季以降は先発でいえば小島に続く存在、リリーフでは左のワンポイント、1イニングを任せられる投手が出てくれば、起用法の幅が広がり、選択肢も増える。
ロッテの左腕はファームで結果を残すが、1軍では本来の投球ができないケースが多い。何かきっかけを1つ掴めば、本前、鈴木、佐藤奨は小島とともに来季先発ローテーションに入っていることも十分にありえる。さらには、来季2年目を迎える秋山正雲も楽しみな存在だ。
近年は左のリリーフ不足に陥っているが、移籍後勝ち試合でも登板した坂本光士郎、シーズン終盤に田村龍弘の助言でツーシームの落ちが戻った中村稔弥、今季1軍登板はなかったがファームで46試合に登板して防御率2.27だった成田翔、ドラフト4位指名の高野脩汰(日本通運)もいる。
ここ数年、オフの時期になると新シーズンでは“左腕王国”になる可能性があると記してきているが、結果的には1軍で投げ続けているのは小島のみというシーズンが続いている。1軍で結果を残し、1軍に定着する左腕が1人でも多く、出てきて欲しいところだ。