わたしはかもめ2022年鴎の便り(11月)

便

11月29日

[ロッテ]高部瑛斗が初のゴールデングラブ賞受賞、悔し涙を流した札幌ドームで自信もつけた[ニッカン]

第51回三井ゴールデン・グラブ賞の表彰式が29日、都内のホテルで行われ、ロッテからは高部瑛斗外野手(24)が出席した。

今季は1番打者として台頭し、春先は左翼手で、荻野復帰後は中堅手として不動の存在になった。規定打席に到達し、盗塁王も獲得。さらにパ外野手で1位の得票となり「守備面で評価してもらえたことに僕の中では驚きと嬉しさがあって、その守備をもっともっとやろうというモチベーションになりますし、さらなるものを見られるかなと思いました」と喜んだ。

致命的なミスから成長した。4連勝で迎えた4月6日の日本ハム戦(札幌ドーム)。同点の9回無死一、三塁。日本ハム宇佐見の飛球が左翼線上に高々と上がるも、左翼高部は処理への判断に迷ったのか、打球は何もできずにフェアゾーンへ落下。サヨナラ負けを喫し、悔し涙を流した。

「経験もないですし、色々なマイナス要素が重なって起きてしまったことだと思うので」。

一方で、今季ベストプレーに挙げるのは、その約2週間後、4月24日のオリックス戦(京セラドーム大阪)。初回1死一、二塁。吉田の左前打に猛然とチャージした。

「もちろんちょっと引ける気持ちもありましたけど、それだったら今までと一緒だなと感じてたので、そこは思い切ってプレーしてダメならOKという気持ちでやりました」。

バックホームでアウトにした。

「それまでは朗希1人で頑張ってもらって、試合に勝てていたイメージがありましたけれど、その中で朗希が初回から苦しんでいて何とか助けられました。チームのためにプレーできたと思えた瞬間でした」。

試合後、ダグアウトで佐々木朗から尻をたたかれ笑顔を交わした試合だった。「ミスしてその後つなげることができたので、今では全然マイナスじゃないなと思います」。守備でも日に日に成長していった。

来季は開幕から不動のレギュラーとして期待される。「センターでやりたい気持ちは強いです」と意気込む。

そんなセンターでの、今年のベストプレーは。

「どれですかね…清宮君の後方のフライか、日ハム戦のバックホームのどっちかですかね」。

その1つに挙げたバックホームは、6月19日の日本ハム戦(札幌ドーム)。4回2死二塁で、日本ハム杉谷が中前打。高部が猛チャージし、本塁へノーバウンド送球。松川のコリジョン対策もばっちりで、本塁を狙った二塁走者の日本ハム野村をアウトにした。

見事なストライク送球だった。国士舘大時代、他球団のスカウトが口にした。

「高部は本塁や三塁への送球が少しだけずれるのが気になる」。

実はオリックス戦の本塁送球も少しだけ一塁側にずれていたが、この日本ハム戦のバックホームは文句なしのストライク。来季もみせる。

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ロッテ・高部瑛斗がGG賞を1位得票で初受賞、「素晴らしい選手達に囲まれて受賞できてよかった」[サンスポ]

プロ野球の守備の名手に贈られる「第51回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が29日、東京都内のホテルで行われた。ロッテ・高部瑛斗外野手(24)が、パ・リーグ外野手部門の1位得票で初受賞した。オンライン取材に応じ「選んでいただいた驚きと嬉しさがある。素晴らしい選手達に囲まれて受賞できてよかったです」と明かした。

3年目の今季は出場137試合で主に中堅の守備に就いた。「センターは外野の中心ポジションなので、(来季以降も)センターを守りたい気持ちは強い。今年だけで満足せず、これからも獲得し続ける選手になりたいです」と口元を引き締めた。

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ロッテ・高部、落球バネに飛躍「守備へのモチベーションがさらに高まった」[スポニチ]

外野部門で初受賞のロッテ・高部は「これで守備へのモチベーションがさらに高まった」と喜んだ。

4月6日の日本ハム戦の左翼守備では、同点の9回無死一、三塁で左飛をファウルと誤判断し、落球してサヨナラ負け。この屈辱をバネに「今となれば、マイナスではなかった」と好守を連発してきた。

10年連続受賞した広島・菊池涼の姿に、「異次元の数字。自分は1つずつ積み重ねていきたい」とまずは来季、2年連続受賞を狙う。

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ロッテ・高部瑛斗がゴールデン・グラブ初受賞「嬉しさと驚きが」開幕直後は悔し涙も[デイリー]

「第51回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が29日、都内のホテルで行われ、ロッテ・高部瑛斗外野手(24)が外野手部門で初受賞。「まず、この賞を取れてすごく嬉しい。守備面で評価していただいて嬉しさと驚きがある」と喜びを噛み締めた。

3年目の今季は137試合に出場し、リーグ2位の9補殺をマーク。外野手部門で1位での受賞。楽天・辰己、オリックス・福田らとともに壇上に上がり「素晴らしい選手に囲まれて、受賞することに対してやってきてよかったなと思います」と話した。

今季は開幕直後のミスで、悔し涙にもくれた。4月6日・日本ハム戦(札幌ドーム)で無死一、三塁。左翼線への打球を捕球か見送るかに迷い、フェアゾーンに落下。サヨナラ負けを許した。「色んなマイナス要素が重なって、起きてしまったが、その後につなげることができた。全然、マイナスとは思っていない」と成長できたプレーに後悔はなかった。

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シーズン終盤はショートでスタメン出場、チャンスをモノにしたロッテ・茶谷健太[BASEBALL KING]

◇開幕2軍スタート

ロッテの茶谷健太は春季キャンプB組スタート、オープン戦も10試合に出場して7打数0安打でアピールできず開幕は2軍で迎え、ファームでは本職のショートだけでなくセカンド、ファースト、ライト様々なポジションを守ったが、ワンチャンスを掴みシーズン最終盤は1軍でショートのレギュラーとして出場した。

昨年春季キャンプ初日に「右足ハムストリングスの肉離れ」で離脱し1軍に出場することなく2021年シーズン終え、2022年シーズンに向けて「とにかく去年は初日から怪我をしてしまって、何もしていない状態が7月の中旬ぐらいまで続いたので、キャンプの初日に100%できるように思いながら毎日過ごしていました」と燃えていた。

茶谷が主戦場にするショートとサードには藤岡裕大、エチェバリア、三木亮、平沢大河、小川龍成、平沢大河、福田光輝、池田来翔などライバルが多い。2月の練習試合、オープン戦から1軍に生き残るため、結果が必要になってくる。2月の練習試合で打率.190(21−4)、オープン戦でも打率.000(7−0)。開幕は2軍だった。

「結果を残すしかないと思って日々やっていました」。

開幕から打ちまくった。3月23日の西武戦から26日のヤクルト戦にかけて3試合連続マルチ安打。3月23日の西武戦では、0−0の初回2死満塁から松本航が1ボール1ストライクから投じた真ん中の143キロストレートをセンター前に適時打、1−2の4回無死走者なしの第2打席、松本が2ボールから投じた3球目の131キロの真ん中カットボールをレフトへ本塁打と、真ん中にきた甘いボールを一発で仕留めた。

26日のヤクルト戦でも0−1の2回1死走者なしの第1打席、1ボール1ストライクから吉田大喜が投じた3球目のインサイドやや真ん中寄りのスライダーを左中間に破る二塁打。茶谷の持ち味は早いカウントから積極的に打ちにいくこと加え、開幕から甘い球を仕留められる確率が高くなった。

「今年ファームで結果を残している時は一発で仕留めることができていた。いい時はそういうのができている」。

4月終了時点でファームでの打率.292(89−26)、1本塁打、17打点という成績を残した。5月は月間打率.182(33−6)と下がったものの、6月は7日の巨人戦から11日のDeNA戦にかけて5試合連続打点をマークすれば、17日のヤクルト戦では1試合に4安打を放つなど、14試合に出場して、月間打率は.412(51−21)、試合数を大きく上回る18打点。

当時打撃好調の要因について「打撃フォームの改造」を挙げ、「もともと上に構えていたものを下に構えて、楽にインパクトだけ強く振ることを意識しています」と話し、6月21日に満を持して今季初昇格を果たした。

◇1軍で結果を残す

茶谷は6月22日の西武戦で今季初安打を放つと、27日のソフトバンク戦でプロ入り後初となるマルチ安打を達成。7月7日の日本ハム戦以来となるスタメン出場となった7月20日の西武戦でレフト前に安打を放ち、23日の日本ハム戦では自身初となる3安打、3打点の活躍で試合後には初めてヒーローインタビューにも登場した。

1軍の試合で結果を残しはじめていた中で、7月27日に新型コロナウイルス陽性判定を受け離脱。ここで終わらなかったのが今年の茶谷だ。復帰初戦となった8月7日のDeNAとの2軍戦で3安打を放ち、9日に再昇格。途中出場となった10日のソフトバンク戦で安打、『8番・遊撃』で出場した14日の日本ハム戦でプロ入り2度目の猛打賞を達成した。

一気にポジションを掴み取りたいところだったが、14日の日本ハム戦を最後に10試合連続で安打なし。8月後半にはベンチスタートの試合も増えた。「技術で打てていない。調子が悪いというのが1番です」。当たりがない原因についても「体の開きが早くて、正直ピッチャーに対して打ちにいけていないというのが1番だと思います」と、自身の中でしっかりと理解していた。状態を取り戻すために「自分で分かっているところをコーチの方々に聞いて、色々削っていって元に戻せるように思っています」と試行錯誤。

ここでも踏ん張った。9月4日のオリックス戦で8月14日の日本ハム戦以来となる安打を放つなど2安打すると、徐々に調子を取り戻し7日の西武戦、10日の楽天戦、12日の日本ハム戦で2安打と、コンスタントに安打を重ね、9月2日のオリックス戦以降、全25試合ショートでスタメン出場しシーズンを終えた。

守備でも安定性が求められるショートというポジションで、「ずっと守備に関しては細かく前から指導していただいたので、それが今できているのかなと思います」と話したように、9月23日のソフトバンク戦では0−0の2回無死一塁という場面、中村晃が三遊間に放った打球に対して左手を伸ばしキャッチすると、そのまま二塁へジャンピングスローし二塁でアウトに奪うなど好守備が光った。

ロッテ入団後、結果を残して移籍1年目から育成選手ながらファームでレギュラーを掴み、同年オフに支配下選手となり、今年はファームできっちりと数字を残し1軍に昇格し、数少ないチャンスにバットで存在感を示して出場機会を得た。チャンスを与えられるというよりは、数字で示すことで自分の居場所を掴んできた。来季から吉井理人監督に代わり、ポジションを掴み取るには再びアピールする必要がある。近年はロッテのショートのポジションは絶対的なレギュラーがおらず、10月に行われたドラフトでもショートを守る選手を指名した。ライバルがまたも増えた。レギュラーを掴み取るのか、他の選手がスタメンで出場するのか−。シーズン後半、1軍でプレーした経験を活かすためにも、来季は茶谷にとって大事な1年になる。

[茶谷健太の今季1軍成績]
57試 率.248 本1 点9

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