プロ野球の快記録や珍記録を振り返る連載「データで見る22年」。第4回はロッテ松川虎生(19)を取り上げます。
松川が高卒1年目で76試合に出場した。
今季は開幕戦から先発出場。2リーグ制後、高卒新人の開幕スタメンマスクは55年谷本(大映)06年炭谷(西武)に次ぎ3人目だった。以降もコンスタントに出場を重ね、先発は70試合。70試合も捕手で先発した高卒ルーキーは、57年に85試合に出た醍醐(毎日)以来65年ぶり。ドラフト制後では、89年谷繁(大洋)の45試合を上回り、最も先発の回数が多かった。
先発マスクをかぶった試合では37勝33敗の勝率5割2分9厘。チームの勝率が4割8分6厘の負け越しだったから、他の捕手より勝利に貢献したと言えるだろう。他球団の捕手と比べてもパ・リーグでは伏見(オリックス)甲斐(ソフトバンク)に次ぐ勝率。3位西武の森を上回って「Aクラス」入りだった。また、50試合以上に先発した新人捕手は、高卒に限らず松川で35人目になるが、勝率5割2分9厘はその中で10位と健闘。松川のようにチームが負け越しも、先発時の勝率では5割以上だったのは、59年上田(広島)80年大石(西武)97年清水(ロッテ)に次ぎ4人目。高卒では松川が唯一だ。
勝利への貢献度は高い松川だが、課題はバッティング。今季は212打席に立ち、185打数32安打の打率1割7分3厘。2リーグ制後に200打席以上立った新人では、4番目に低い数字だった。特に長打は二塁打の5本だけで、長打率2割は89年福沢(ロッテ)09年細山田(横浜)に次ぐ3位の低さ、高卒新人ではワーストと、打撃ではプロの壁にはね返された。本塁打量産は難しいが、二塁打、三塁打を増やして、打撃でもチームの勝利を支える存在を目指したい。
選手(所属) | 試 | 勝 | 敗 | 分 | 率 |
---|---|---|---|---|---|
伏見(オ) | 66 | 37 | 28 | 1 | .5692 |
甲斐(ソ) | 125 | 70 | 53 | 2 | .5691 |
松川(ロ) | 70 | 37 | 33 | 0 | .529 |
森(西) | 82 | 41 | 40 | 1 | .506 |
宇佐美(日) | 67 | 31 | 36 | 0 | .4626 |
炭谷(楽) | 72 | 37 | 43 | 2 | .4625 |
中村(ヤ) | 75 | 45 | 27 | 3 | .625 |
梅野(神) | 80 | 42 | 37 | 1 | .532 |
嶺井(デ) | 74 | 37 | 36 | 1 | .507 |
会沢(広) | 79 | 39 | 39 | 1 | .500 |
大城(巨) | 104 | 50 | 51 | 3 | .495 |
木下(中) | 115 | 55 | 58 | 2 | .487 |
[注]捕手でチーム最多先発の選手のみ。
年 | 選手(所属) | 試(先発) |
---|---|---|
50 | 山下健(阪急) | 111(105) |
55 | 谷本稔(大映) | 80(74) |
56 | 山本八郎(東映) | 95(70) |
〃 | 田辺義三(西鉄) | 72(26) |
57 | 醍醐猛夫(毎日) | 111(85) |
89 | 谷繁元信(大洋) | 75(45) |
06 | 炭谷銀仁朗(西武) | 54(44) |
22 | 松川虎生(ロッテ) | 76(70) |
年 | 選手(所属) | 出身 | 捕手先発時 試−勝−敗−分−率 | チーム勝率 |
---|---|---|---|---|
59 | 上田利治(広島) | 大 | 53−28−21−4−.566 | .481 |
80 | 大石友好(西武) | 社 | 60−35−25−0−.583 | .492 |
97 | 清水将海(ロッテ) | 大 | 70−34−34−2−.500 | .429 |
22 | 松川虎生(ロッテ) | 高 | 70−37−33−0−.529 | .486 |
[注]50試合以上に先発した新人捕手を対象。59年は引き分けを0.5勝0.5敗で勝率計算。
年 | 選手(所属) | 出身 | 位置 | 打率 | 長打率 |
---|---|---|---|---|---|
09 | 細山田武史(横浜) | 大 | 捕 | .158 | .198 |
59 | 王貞治(巨人) | 高 | 内 | .1606 | .316 |
57 | 中野健一(毎日) | 社 | 内 | .1614 | .202 |
22 | 松川虎生(ロッテ) | 高 | 捕 | .1729 | .200 |
89 | 福沢洋一(ロッテ) | 大 | 捕 | .1734 | .194 |
72 | 中村勝広(阪神) | 大 | 内 | .175 | .260 |
69 | 広瀬宰(ロッテ) | 大 | 内 | .1766 | .226 |
55 | 岡田守雄(毎日) | 高 | 内 | .1773 | .236 |
50 | 山下健(阪急) | 高 | 捕 | .180 | .280 |
61 | 岡村浩二(阪急) | 大 | 捕 | .182 | .230 |
[注]200打席以上の新人を対象。
リーダーとはどんな存在か。ロッテ佐藤都志也捕手(24)は未知の世界に接し、思いを膨らませた。
16日、地元の福島・いわき市の平消防署で1日消防署長を任された。避難訓練や防災確認に念入りに取り組んだ。野球と防災。大事なことを重ねた。
「避難や防災の意識を広めて欲しいと思いました。自分から引っ張って行く、誘導してあげられる。避難する時もこっちだよと言えるように。野球でも『俺についてくれば大丈夫』というくらいの安心感を。投手にもっと信頼してもらえるように、胸を張ってやっていきたいなと思います」。
守備での致命的なミスが目立ったプロ2年目を経て、3年目の今季はシーズンの半分近くでスタメンマスクを任された。盗塁阻止率もリーグトップに。「自信というか『俺でもできるんだ』というのが見えたシーズン。今度は自信を確信に変えて。チームの順位に直結するようなポジションだと思うので」。盗塁阻止率5割、打撃では3割20本。高い数値目標をプロ4年目となる来季へと掲げる。
理由がある。「それくらいしないと、チームの中心になれないと思うので」と話す。
宮崎でのフェニックスリーグでは、吉井新監督から期間中のMVPに選出された。数字はもちろん、後輩や仲間に対する姿勢を指揮官に高く評価された。「すごく自信になりました」と喜ぶ。
「若手中心だったんですけど、自分が引っ張ってやるぞくらいの気持ちで参加したので。打撃の数字も良かったですし、チームの雰囲気も肌で感じられて、そういった意味では良かった期間だなと思います」。
フェニックスリーグでは捕手はせず、一塁に加え、三塁や外野も守った。打の評価は高い。どのポジションでも起用できるよう、それだけ攻撃面での期待が高い証でもある。自ずと、将来的にはリーダー役を求められることになる。本人の意識も高い。
「そういう立場になっていきたいというよりも、そうならなきゃいけないなと勝手に自分で思っているので。荻野さんや角中さん、ベテランの方々におんぶに抱っこではもうダメだなと思うので。来年4年目になりますし、そういう自覚が出てこないと中心選手になれないと思うので、そういうところも肝に銘じていきたいです」。
丁寧で落ち着いた話しぶりながら、芯は熱い。
今年8月、日刊スポーツのオンラインインタビューで左腕ロメロとのバッテリーについて明かした。
「通訳さんを通してですけど、1度半分本気、半分冗談みたいな感じで言ったことがあります。次ちゃんと投げなかったら組まねえぞ。続投してもいいけど、真っ直ぐで単調になるなら俺は組まねえぞ、って」。
豪快さと繊細さが同居する助っ人左腕を、受け身と攻めを使い分けながら、1年間導き続けた。リーダー候補としての引き出しも増え、いよいよ次のステップへ進みたいプロ4年目へ。
「来年はチームの中心となって、成績ももっと考えて。捕手でたくさん試合に出たい気持ちはあるんですけど、まずはチームに貢献することを目指してやっていきたいです」。
牽引への思いを随所にまぶし、自分に強い圧をかけた。
年の瀬が迫り、ロッテ佐々木朗希投手(21)が背広姿で登場する機会が増えている。11月末のNPBアワードに続き、12月14日は報道写真展のテープカットに登場。完全試合や160キロ台連発などで世をわかせた。今年の「顔」の1人として、オフも多くのフラッシュを浴びている。
静かに暮らす将来を描き、育ってきたという。行きたい場所を問えば「実家です」と即答し「好きだから」と重ねる。振り返れば山が広がり、ほんの少し自転車をこげば海が見える大船渡。岩手の良さは「落ち着いているところ」と、これも迷いなく即答だ。
ずっとプロ野球選手になりたかった訳ではない。「小さい時にキャンプの様子とか練習の様子見て。大変そうじゃないですか」。そんな印象が強かったという。140キロ台に達した中学時代も、明確には夢として口にしなかった。
14歳だった中3夏に、Kボール(硬球と軟球の中間球)大会を経て、岩手県選抜に選ばれた。ボールがフィットしたこともあり、一気に成長。しかし当時でさえ、別の未来を想像していた。
Kボール岩手県選抜を運営した1人、下川恵司さん(63)が回想する。
「朗希には、あなたはプロになれるって言ったんです。長い間指導してきたけど、あなたのように140キロを常に投げる子は見たことがないと。選抜チームの捕手でさえ捕れませんでしたもん。とにかくダイナミック。衝撃的でした。でも彼は、介護福祉士になりたいと言ってましたね」。
好きな写真を問われると「僕だけよりも、チームメートと撮られている方が嬉しいなと思います」と話すなど、物静かな一面も持ちながら、仲間思い、人を思う優しさは当時からのこと。「なぜ岩手から続々と怪物が?」のキーマンの1人でもある下川さんによる、独自の広さを持つ“岩手ゾーン”効果も加わって、自身の運命を大きく変える高校野球への礎を作っていた。
ロッテ佐藤都志也捕手(24)が16日、懐かしい場所へ戻った。
福島・いわき市の高台にある平第二中学校。午前9時38分に「これから避難訓練を行います」と校内放送が響いた。
しばしの間を置き、マスク姿で無言の中学生たちが教室から小走りで出てくる。3分後の同41分には全校生徒約300人が、校庭の真ん中で整列を終えていた。校長は「前回より良かったです」と訓示した。
傍らになぜか報道陣がいる校庭で、生徒達は静かに正面を見続ける。平消防署の宗田雅裕消防指令が「ただ今から署長が講評を差し上げます。しばらくお待ちください」と挨拶。しばらくし、赤い消防車両から降りたのは、ピンストライプに身を包む10年前の卒業生、佐藤都志也だった。
高校1年の時、1度だけ練習で場所を借りた。本当に久しぶりに、母校に帰る。緊張していた。
「最初ちょっと『(自分のことを)分かんないのかなー』と思ったりもしたんですけど」。
静寂の校庭は、教師が「盛り上がってもいいんだぞ?」と問いかけると、一気にわいた。声変わりしたばかりの野太さも、黄色い声も。たくさんの笑顔に歓迎された。
マスクに隠れた元気な表情を眺め、ここに通っていた自分の姿を思い出す。
「ふざけて遊んでばっかりで、やんちゃな中学生だったんで。でも、授業はしっかり真面目に受けてました」。
中1から中2になる直前の3月、東日本大震災が起きた。
「あの日は学校が卒業式で、僕たちは北部清掃センターというところに野球をしに行ってて。地震後にすぐ帰ろう、ってなって下りていったら、石垣とか崩れたり、あちこちで煙が上がっていました」。
いわき市内でも津波被害を受けた地域がある。原発に近い不安もあった。ライフラインも止まった。
「当時は断水とか本当に大変でした。生きるって大変なんだなって、あらためて感じました。それに、今こうやって好きな野球をしてお金もらって生きているのも、あの震災を経験して、もっともっと真摯に向き合わなきゃいけないと思って」。
多感な時期に直面した、命の尊さ。真剣に生きることの意味。立派な青年になって母校に帰ってきた。
「昔は避難訓練とか面倒くさいなと思ったりもしたんですけど、11年前の震災を経験して、身近にああいうことが起きたことで、防災や訓練が本当に重要なことなんだと気付かされました。1分1秒を争うところで生死を分けるので、非常に大事なところだと」。
プロ3年目を終えた。捕手でも一塁でも出て、中軸でも起用された。監督も代わり、三塁や外野でも試される。必要とされるから試される。「3割20本を打つくらいの気持ちで。それくらい打たないと、チームの中心になれないと思うので」。思いは熱い。
奮闘する先輩に、在校生からサプライズが。校歌斉唱をプレゼントされた。いい顔で、一緒に歌う。「意外と覚えてましたね。赤井嶽、夏井川、立鉾。歌詞にいわきの名所が出てきて、ここだよな〜とか思いながら、懐かしくて」。
共通の歌で心を1つにし、思いも高まる。
「みんなから『見てます』って言われて。思っている以上に見てくださっている方がたくさんいるんだなとあらためて思いました。もっとここの卒業生の示しになれるような、この人が卒業生なんだ、って誇れるくらいの存在になっていきたいと思います」。
写真撮影では、別に佐藤都や球団がお願いした訳でもないのに「ハイ、チーズ」ではなく「コアラのマーチ」が合図に。最後は佐藤都が振り返り、生徒達に提案。ルーキー広畑が考案し広めているMポーズを、全員でカメラに向けた。
ロッテ佐藤都志也捕手(24)が16日、地元の福島・いわき市で1日消防署長を務めた。
平消防署で辞令を受け、はしご車を体験すると、母校でもある平二中へ。300人超の全校生徒へ防災の大切さを訴えた。
その後「懐かしいです」という地元のスーパーマルトへ。ファンとのイベントでは、司会の消防署員から「自分のチームで対戦してみたい投手は誰ですか?」との質問が。佐藤都は何かを感じながら、少々間をおいてからニヤリ。
「対戦してみたい投手は…石川さんとは対戦してみたいなと思っています。すごい球投げるんで。佐々木朗希って言って欲しいのかもしれないんですけど、佐々木朗希は立ちたくないんで。対戦したいといえば、石川さんのシンカーがバッターボックスでどんな感覚なのか。受けてる時と打席では違うと思うので、見てみたいです」と話した。
1番衝撃を受けた投手には、メジャー挑戦する千賀の名前を挙げた。ファンから「WBCへの思いは?」と問われると「プロやってる以上は侍ジャパンへの気持ちはあります。ただ、自分の中で日本代表のレベルかというとまだ経験不足だと思うので。プロやってる間には。1度は日の丸を背負ってやってみたい気持ちはあります」と口にした。
パ・リーグは16日、来季公式戦の球場変更を発表した。
7月6日のロッテ−西武の開催球場を、ZOZOマリンから東京ドームに変更する。
ロッテが16日、2023年7月6日の西武戦を、東京ドームで本拠地開催すると発表した。試合開始時間などの詳細は後日公表するという。東京ドームでの本拠地開催は、2019年8月22日の楽天戦以来、4年ぶり計4度目となる。
ロッテ・佐藤都志也捕手(24)が16日、故郷の福島・いわき市で1日消防署長を務めた。母校・平第二中学校にサプライズ訪問し、各地で避難訓練指導や、火災予防の広報活動を行った。佐藤都は「本日は、地元いわき市で1日消防署長として火災予防PRのお役に立てたことを嬉しく思っています。日頃から消防、防災活動に尽力されている消防署の皆さんへ感謝すると共に、地域の皆さんには火災予防を意識しながら、楽しい年末年始を過ごして欲しいです」とコメントした。
ロッテの佐藤都が地元の福島県いわき市で1日消防署長を務めた。委嘱状交付後、消防車両の点検、はしご車搭乗体験などに参加。母校の平二中もサプライズ訪問した。
吉井新監督となる来季の目標を「3割、20本塁打」に設定。今季はリーグで盗塁阻止率1位(.361)も記録した24歳は「来季は5割が目標。チーム順位も個人も今まで以上に数字にこだわりたい」と力を込めた。
ロッテは16日、2023年7月6日の西武戦をZOZOマリンから変更し、東京ドームで開催することを発表した。
東京ドームでのホームゲーム開催は、2019年8月22日の楽天戦以来4年ぶり4度目となる。
ロッテ・佐藤都志也捕手(24)が16日、来季は捕手に専念し「盗塁阻止率5割超え」を目指すことを誓った。
「今年キャッチャーをやってきた中で、『俺でもある程度できるんだ』っていうのが見えた。今度は自信を確信に変えたい」。
今季はキャリアハイとなる118試合に出場し、盗塁阻止率はリーグトップの・361を記録。フェニックス・リーグでは捕手以外の守備にも就いたが、来季も「キャッチャーを中心に。2回に1回は刺せるように」と、本業を極める考えだ。
この日は、地元の福島県いわき市で1日消防署長も務め「避難する時もこっちだって言ってあげられるように。野球でも自分が胸を張ってできるように」。縁の下の力持ちがチームを引っ張る。
ロッテ・佐藤都志也捕手(24)が16日、来季は「これまで以上に数字にこだわってやっていきたい」と、“打率3割&20本塁打”を目指すことを宣言した。
今季はキャリアハイとなる118試合に出場し、77安打、8本塁打、打率.214。フェニックス・リーグでは2ランを放つなどの活躍を見せ「自分の打撃の数字もよかったですし、チームの雰囲気も肌で感じられた。そういった意味では本当に良かった期間だった」と振り返った。
プロ4年目を迎える来季に向けては、「2桁(本塁打)と2年連続で言わせてもらってたんですけど、目標低いなって思ったので、(打率)3割、20本塁打を打つ気持ちで。そのくらい打たないとチームの中心になれないと思うので、そのくらいを目標に数字としてはやっていきたい」。さらなる高みを目指し、走り出す。
ロッテ・佐藤都志也捕手(24)が16日、地元・福島県いわき市で1日消防署長を務めた。いわき市平消防署で1日消防署長委嘱状を受け取り、消防車の車両点検を行った後、母校である平第二中学校の避難訓練指導にサプライズゲストとして参加。火災予防の大切さについて話した。
中学校では火災を想定した避難訓練が実施され、訓練終了後に、ゲストとして校庭の朝礼台に登場。壇上で「(東日本大)震災の時、在学していた。そういう経験をしているといかに避難訓練が大事なのかと感じた。避難訓練を通して防災・防火を意識してやって欲しいなと思います」と、自身の経験を踏まえ生徒に呼びかけた。
最後は全校生徒とともに校歌を合唱。「歌えるかなと思ったけど、意外と覚えてましたね。校歌の中にいわき市の名所とかがあるので、懐かしさがあった」と地元を懐かしんだ。
ロッテは16日、2023年7月6日・西武戦を東京ドームで開催することを発表した。
東京ドームでのホームゲーム開催は、19年8月22日・楽天戦以来4年ぶり。16年の初開催から、その後は18年、19年に開催され、今回で4回目となる。
試合開始時刻等の詳細は後日発表される。
日本野球機構(NPB)は16日、来年11月16日から19日までの日程で「第2回アジアプロ野球チャンピオンシップ」を東京ドームで開催すると発表した。
同大会は若手育成を目的とした国際大会として、出場は24歳以下またはプロ入り3年以内の選手が対象。その他オーバーエージ枠として3人の選手の出場が認められる。
17年に日本、韓国、台湾で第1回大会を開催。日本が優勝を果たした。その後は4年に1度の開催予定も新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今回が6年ぶりの開催となる。
今大会は日本、韓国、台湾に豪州を加えた4チームで開催。総当たりによる予選後、予選1位と2位による決勝戦、同3位と4位による3位決定戦が行われる。
ロッテOBの清水直行さんに“8つのテーマ”でロッテ投手陣について語ってもらう最終回のテーマは、「首脳陣」。
来季から指揮をとる吉井理人監督は、19年から3年間ロッテの1軍投手コーチを務め、今季は「ピッチングコーディネーター」という役職でチームを支えた。コーチ時代の20年は新型コロナウイルス感染拡大の影響でシーズン開幕が遅れるなど、投手陣の調整が難しかったことに加え、大事なシーズン終盤を見据えて、3連投、1週間に4試合以上登板が非常に少なく、1週間の登板数をしっかり管理。翌21年は“勝利の方程式”と呼ばれる投手達をチームの勢いをつけるために、1点、2点を追う展開で投げさせるということがほとんどなかった。投手コーチ時代、“投手運用”に定評のあった吉井監督と投手コーチがどのように投手運用をしていくか気になるところ。
清水さんは投手運用について「基本黒木さんに任せると思いますが、1つ懸念しているのは、吉井監督がこれまで投手陣を管理していたでしょう。投手コーチ時代は勝ち負けではなく管理で済みましたが、今後は勝ち負けというところで最後自分の中で決断が今まで通りできるかというところ。多分それができないと思ったから黒木さんを呼んだんだと思うんですよ」と推測した。
「攻撃的なところを考えたら、“もう1回いかせてくれ”とか、“この流れだったらもうちょっと投げて欲しい”、“スパッとここで切りたい”とか監督なら思うと思うんですよ。そういうところで黒木さんとバランスをとりながらやっていくのかなというところを、来季は注意して見ていこうかなと思っています」。
強力な投手陣を来季以降、作っていくためにはどのようにしていく必要があるのか−。
「投手力を強くするためには我慢するしかないですよ。このピッチャーと思ったら、性格的なものメンタル的なものは数字で出てこない部分はあるんですけど、ある程度のところで成長、伸びしろというものを数値的なもので出しながら、しっかりとコミュニケーションをとっていく。選手を辛抱強く使ってくれるかなというところに、これからの伸びしろはあるかなと思いますね」。
リーグ5位に終わったロッテ。1974年以来となる勝率1位でのリーグ優勝を達成するためにも若手投手陣の底上げを含め、先発投手、守護神、左のリリーフなど課題は多い。来季の投手起用法を含め、ロッテ投手陣がどのように変わっていくか注目だ。