わたしはかもめ2022年鴎の便り(12月)

便

12月23日

[ロッテ]田村龍弘が1軍カムバック誓う「悔しさぶつけないと。死ぬ気でやる」今季出場2試合[ニッカン]

ロッテ田村龍弘(28)が1軍カムバックを誓った。18年には正捕手として全試合出場を達成したが、今季は若手の活躍もあって1軍出場2試合にとどまった。「この悔しさをぶつけないとプロじゃない。やっぱりロッテの捕手は田村だなと言ってもらえるように、死ぬ気でやる。自分のことをしっかりやらないとチームのためにならない」と、来季はまず個人成績に集中する心づもり。この日はヤクルト嶋バッテリーコーチ兼作戦補佐、中日木下とともにミズノの捕手座談会に参加した。

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FA権取得6年に短縮、FA移籍の人的補償廃止を選手会要求、NPBと「保留制度改革」特別委[ニッカン]

プロ野球選手会と日本野球機構(NPB)による保留制度改革に関する特別委員会が23日、オンラインで開かれた。

選手会の要望を受け、初めて開催された。これまでもNPBとの事務折衝の中で保留制度改革について話し合ってきたが、新たに特別委員会を設け集中的に議論していく。

選手会の森忠仁事務局長は「先日、現役ドラフトをやったが、全選手に選手主導での移籍の選択をできるようにしていきたい、という話をした。できれば月1回のペースでやっていきたい。選手だけが良くなるものをつくるのではなく、球団にとってもメリットがあり、選ばれるプロ野球をつくっていきたい」と話した。この日は選手は不参加だったが、次回以降は選手も参加していく予定だ。

選手会は、FA権取得年数の国内外一律6年への短縮と、FA移籍に伴う人的補償の廃止を求めている。

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[ロッテ]23年シーズンの公式戦イベント発表「BLACK SUMMER WEEK」など一覧[ニッカン]

ロッテは23日、2023年シーズンに開催するスペシャルイベントの日程と概要を発表した。来場ゲストやグッズ付きチケットのアイテムなど、詳細は決まり次第発表される。

2023年スペシャルイベントの日程と概要は以下の通り。

「2023 OPENING WEEK MARINES NATION」
4月4〜6日の日本ハム戦、同8、9日の楽天戦(計5試合)。同4日はホーム開幕戦セレモニーを実施。
「BLACK BLACK」
4月14〜16日オリックス戦(計3試合)。ビジターユニホームを着用。
「肉バル スタジアム」
4月21〜23日ソフトバンク戦(計3試合)。肉料理と酒がZOZOマリンに大集合し、野球観戦とグルメが一緒に楽しめる3日間。
「GWエンジョイボールパーク」
5月5〜7日ソフトバンク戦(計3試合)。大人も子供も、みんなが楽しむことが出来る、色々なエンジョイが詰まった3日間。
「ALL FOR CHIBA FES」
6月23〜25日の日本ハム戦(計3試合)。千葉県のグルメや物産品の販売、ご当地キャラクターや千葉にゆかりのあるゲストの来場など、ホームタウン千葉の魅力がいっぱいの3日間。
「ビール半額デー」
7月2日の楽天戦、同15日の楽天戦、8月10日オリックス戦、9月8日オリックス戦(計4試合)。生ビールを通常価格の半額で販売。
「BLACK SUMMER WEEK」
7月15〜17日の楽天戦、同22、23日ソフトバンク戦、8月1〜3日の日本ハム戦、同8日〜10日オリックス戦、同11〜13日の西武戦(計15試合)。BLACK SUMMERユニホームを着用。
「マリーンズ夏祭」
8月29〜31日の日本ハム戦、9月1〜3日の楽天戦(計6試合)。夏祭りイベントを開催し、9月3日の試合終了後には花火1000発を打ち上げる予定。

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[ロッテ]「ふるさと納税」返礼品に選手着用ユニホーム&直筆サインボール出品、千葉市と連携[ニッカン]

ロッテは23日、ホームタウン千葉市の「ふるさと納税」返礼品として、2022年選手着用ユニホームおよび直筆サインボールの出品を発表した。地域提携強化の一環として、同日より申し込み開始。返礼品に出品されるグッズはホームユニホーム21点、ビジターユニホーム15点、サインボールのアイテム50点の計86口で、ふるさと納税総合サイトから申し込みを受け付け、寄付金の使い道は本拠地ZOZOマリンスタジアムの施設改修に向けた基金である「マリン基金」に充てられます。取り組みは21年12月から開始している。

出品の詳細は以下の通り。

2022年選手着用ホームユニホーム
寄付額20万円、限定21枚、対象計20選手(美馬、種市、東條、東妻、西野、小野、本前、中森、横山、柿沼、藤岡、中村奨(2点)、福田光、井上、小川、茶谷、福田秀、菅野、西川、和田)
2022年選手着用ビジターユニホーム
寄付額20万円、限定15枚(佐々木千、鈴木、小野、本前、中森、横山、松川、平沢、三木、小川、角中、福田秀、岡、菅野、高部)
選手直筆サインボール
寄付額10万円、限定50個(佐々木千、美馬、種市、二木、唐川、西野、広畑、鈴木、田村、柿沼、池田、藤岡、平沢、三木、福田光、井上、荻野、角中、福田秀、岡、和田)

いずれも12月23日から楽天ふるさと納税、ふるさとチョイス、ANAのふるさと納税、JREMALLふるさと納税の4サイトから申し込み可能。

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[ロッテ]荻野貴司がサンタに願い「マスク外していい世の中に」「声を出して応援を」[ニッカン]

ロッテ荻野貴司外野手(37)が23日、ZOZOマリンスタジアムで自主トレを行い、クリスマスイブを前に「マスクを外していい世の中になって欲しいです」とサンタクロースからのプレゼントを願った。「子供とかが幼稚園に行っても、先生の顔を知らずに終わっちゃうのは、すごいかわいそうだと思う。そこはちょっとどうにかして欲しい」。自身の子供も経験した悲しみからの親心だった。

さらに「球場に関して言えば、違った形で良い意味もありますけれど、ファンの皆さまは声を出して応援したいと思いますし」と声出し応援全面解禁で、ロッテファンの大声援が帰ってくることも願った。

チーム最年長の荻野は来季38歳を迎える。36歳だった21年に達成した自身が持つ最年長盗塁王の更新にも期待がかかるが「無理だと思います。そう簡単にはいかないし、自分の持っている走力を出せればいい」と高望みはしていない。チームメートには今季44盗塁で盗塁王に輝いた高部瑛斗外野手(25)もいるが「積極的に常に先を狙う意識は選手全員が持っていかないといけないと思います」と刺激を受け、チャンスメーカーの役割を担うつもりだ。

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選手会とNPBが立場改善を協議する第1回特別委員会を実施、FA6年短縮、人的補償廃止などを求める[サンスポ]

日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会は23日、第1回特別委員会をオンラインで実施した。同委員会は選手会側の要望で設置され、球団との契約における選手の立場改善に向けて協議するもの。

選手会はフリーエージェント(FA)権の取得年数を国内、海外一律で6年に短縮、人的補償の廃止などを求めていく。この日は選手の参加はなかったが、第2回以降は選手が参加して現場≠フ声を伝えていくことも視野にいれている。

選手会の森忠仁事務局長は「今回は意見交換といったところ。(立場改善は)やらなきゃいけないことと思っている。選手だけがよくなるものを作ろうと思っていない。球団側にもメリットもあるように。丁寧に議論していければ」と語った。

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ロッテ佐々木朗希、“実戦禁止”だった1年目の苦悩と本音、完全試合につながった「進化の秘密」は[スポニチ]

24日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5:00)では、ロッテの佐々木朗希投手(21)に密着。高校時代の秘蔵映像と合わせ、番組ナビゲーター・東山紀之(56)との独占対談を通じ、知られざる苦悩と進化の舞台裏に迫る。

朗希は今年4月10日、オリックス戦で13者連続奪三振のプロ野球新記録を打ち立て、高卒3年目、20歳5か月の史上最年少で完全試合を達成した。シーズン後には侍ジャパンに選出され、来年3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも対戦するオーストラリアを相手に4回無失点の好投を見せた。

高校時代に1度も甲子園に出場していない朗希が一躍有名となったのは、3年時に参加した高校選抜の強化合宿。国内外のスカウトが見守る中、非公式ながら高校生最速となる163キロを記録した。この年のドラフト会議で4球団が1位指名し、交渉権を獲得したロッテに入団した。

朗希の育成を担当したのは、当時の投手コーチの吉井理人監督。吉井コーチは、朗希の実戦での登板を1年間封印した。この対応に、朗希は「1年目に1試合も投げないで、この先2年目3年目とどういう風になっていくんだろう」という不安を抱えていたと告白。だが、この期間にトレーニングや研究を重ね、2年をかけて土台作りを行い、あの完全試合の投球に結実させた。

番組では投球練習中の朗希を訪問し、ナビゲーター・東山が、メディアでは多くを語ってこなかった朗希を独占取材。東山は朗希に対し、将来的なメジャー挑戦への意志とエンゼルス・大谷翔平への印象など踏み込んだ質問をぶつけ、朗希の思いを引き出した。プロ1年目で直面した試練と苦悩について率直な思いと、剛速球を投げる身体の秘密、そして進化の舞台裏が解き明かされる。

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ロッテ・荻野、もしサンタになれるなら「マスクのない生活を子供達にプレゼントしたい」[スポニチ]

来季14年目のロッテ・荻野がZOZOマリンで自主トレを実施。吉井監督で新しいチームづくりがスタートするが、ベテランらしく「盗塁数や打順は意識しない。任されたところで自分の力を出したい」と誓った。

コロナ禍が3年続いており「ファンの皆さんも球場で声を出して応援したいと思う。子供達も幼稚園で先生の顔を知らずに生活している」と語り、クリスマスに向け「もしサンタになれるならマスクのない生活を子供達にプレゼントしたい」と願った。

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選手の立場改善へ、第1回特別委員会が開催、選手会はFA権6年に短縮を要求[スポニチ]

日本プロ野球選手会と日本野球機構(NPB)は23日、球団との契約における選手の立場改善に特化して話し合う第1回特別委員会をオンラインで開催。選手会はFA権の改変を目指し取得年数を国内、海外一律で6年に短縮することと人的補償の廃止を重点的に訴えていく方針を示した。

今後も月に1度の実施を予定。選手会の森忠仁事務局長は「選手だけが良くなるものをつくろうという訳ではない。球団にとってもメリットがある。(子供達に)選ばれるプロ野球をつくっていきたい」と語った。

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プロ野球選手会、改めて12球団側にFA権取得期間「6年間に短縮要望」、特別小委員会[スポニチ]

日本野球機構(NPB)および12球団と日本プロ野球選手会による保留制度改革に向けた「第1回特別小委員会」が23日、オンラインで開催され、FA制度に関して意見交換が交わされた。選手会は、原則8年(大学・社会人出身は7年)に定められているFA権取得期間を一律6年に短縮する旨をあらためて要望した。

選手会の森忠仁事務局長は「今回はFAに特化した話し合いを集中的にやっていただきたいと申し入れました。できれば月1回のペースで(小委員会)をとお願いしました」と話した。選手会としては現場の声も届けたいとあり、広島・会沢翼選手会長も出席可能な日取りを模索していく。

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ロッテ・荻野サンタ「マスクのない生活を子供達にプレゼントしたい」[スポニチ]

ロッテ・荻野貴司外野手(37)が、クリスマスを前に「もしサンタクロースになれるならマスクのいらない生活を子供達にプレゼントしたい」と願いを明かした。

来季14年目のシーズンを迎える荻野は23日、ZOZOマリンスタジアムで自主トレーニングを行った。吉井監督を迎えて新しいチーム作りが始まる。ベテランらしく「盗塁数や打順は意識しない。任されたところで自分の力を出したい」と泰然自若を貫いたが、「球場に来るファンの皆さんも声を出して応援したいと思う。子供達も幼稚園で先生の顔を知らずに生活している」と、コロナ禍の終息を待ち望んだ。

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[ロッテ]佐々木朗希、圧巻の1試合平均12奪三振、3球奪三振36個両リーグトップ…記録2022[報知]

佐々木朗は4月10日オリックス戦に、最年少20歳5ヶ月で、プロ野球16人目の完全試合を達成した。

この試合は、初回からプロ野球新記録の13者連続奪三振。1試合19奪三振のプロ野球タイ記録。毎回奪三振での完全試合達成は初という、“奪三振ショー”でもあった。

今季初登板の3月27日楽天戦の1回から、4月17日の日本ハム戦2回まで、25イニング連続奪三振。歴代5位タイ、日本人投手では20年山本由伸(オ)に並ぶ最長記録をマーク。4試合連続を含め、1試合10奪三振以上7度。遊び球なしの3球奪三振36個は、ともに両リーグで最も多かった。

シーズン奪三振率上位(投球回100以上)
奪三振率投手名年・球団投球回奪三振
12.04佐々木朗希22・ロ129 1/3★173
11.33千賀滉大19・ソ180 1/3227
11.19大谷翔平16・日140★174
11.08千賀滉大20・ソ121149
11.05石井一久98・ヤ196 1/3241
10.99野茂英雄90・近235287

[注]奪三振率は1試合平均9回換算(奪三振数×9÷投球回)。投球回の★は規定投球回不足。

最終的に規定投球回(チーム試合数)には届かなかったものの、20試合全て先発。129回1/3で173奪三振。1試合平均(9回換算)の奪三振率は、12.04。

シーズン100イニング以上の投手では、19年千賀滉大(ソ)の11.33を上回り最高。初めて12個台を記録するという球威抜群、圧巻の投球で、野球ファンを沸かせた。

◇打撃成績

◇投手成績

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[ロッテ]千葉市ふるさと納税の返礼品に選手着用ユニホームや直筆サインボールを出品[報知]

ロッテは23日、地域提携の強化の一環として、千葉市のふるさと納税返礼品に2022年選手着用ユニホームと直筆サインボールを出品することを発表した。

返礼品に出品されるグッズは選手が今年着用したホームユニホーム21点、ビジターユニホーム15点、選手直筆サインボールの50点の計86口。ふるさと納税総合サイトから申し込みが可能で、寄付金はZOZOマリンの施設改修に向けた基金である「マリン基金」に充てられる。いずれも23日から楽天ふるさと納税、ふるさとチョイス、ANAのふるさと納税、JREMALLふるさと納税の4サイトから申し込み可能となる。

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ロッテ・田村、ミット談義で盛り上がる、「めっちゃいいですね!」[デイリー]

ロッテ・田村龍弘捕手(28)が23日、ヤクルト・嶋コーチ、中日・木下とミズノ主催のトークイベントに登場し、実際に使用しているミットを紹介した。

イベントの最後には嶋コーチとお互いのものを交換し「めっちゃいいですね!」と盛り上がった。開始前の控室では「配球論というんですかね、色々な話をした」と野球談議に花を咲かせた。

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NPBと選手会が保留制度を議論、FA権取得期間短縮など議題に[デイリー]

日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会による保留制度改革について議論する特別委員会が23日、オンラインで開かれた。選手会が求めるFA権取得期間短縮などの保留制度について議論を深めるために設置。今回が第1回となった。

選手会の森事務局長は「全選手が選手主導での移籍を選択できるようにしていきたい」とFA取得期間を6年に短縮、人的や金銭の補償撤廃などを求めていく方針。第2回以降は選手の委員会参加も視野に入れていく。

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ロッテ・田村龍弘、球団の顔目指す「ロッテのキャッチャーは田村だなと言ってもらえるように」[デイリー]

ロッテ・田村龍弘捕手(28)が23日、ヤクルト・嶋基宏バッテリーコーチ兼作戦補佐、中日・木下拓哉捕手(31)とともに「キャッチャーたちの號(さけび)in MIZUNO TOKYO」に参加した。

トークショーでは、捕手のポジションについて「僕は無理やりやらされたんで…。(捕手じゃなかったら)ショートとかピッチャーとかがしたい」。「野球選手になっていなかったら」という話題では、嶋や木下が「教師になりたい」と真剣に話す中、「ラーメン屋がしたい」と、終始関西弁でのトークで笑いを呼んだ。

だが、イベント後の取材では熱心に来季への意気込みを語った。今季はほとんどをファームで過ごした。「自分のプレーとかもそうですけど見つめ直す時間になった」振り返るが「来年やっぱり今年の悔しさをぶつけないと」。結果を残せなかったもどかしさは消えない。

田村は「まずは自分の成績を上げることだけを考える。やっぱりロッテのキャッチャーは田村だなと周りの人に言ってもらえるように、死ぬ気でやるだけ」。正妻として、ロッテの顔を目指す。

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ロッテ、23年公式戦「スペシャルイベント」概要発表[デイリー]

ロッテは23日、「2023年シーズンに開催するスペシャルイベントの日程と概要を発表した。

2023年スペシャルイベントの日程と概要は次の通り。

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中村奨らロッテ選手着用ユニ&直筆サインボール、千葉市ふるさと納税返礼品で出品[デイリー]

ロッテは23日、地域提携の強化の一環として、本日からホームタウン千葉市のふるさと納税に返礼品として2022年選手着用ユニホーム及び直筆サインボールを出品すると発表した。

返礼品に出品されるマリーンズグッズは2022年選手着用ホームユニホーム21点、ビジターユニホーム15点、選手直筆サインボールのアイテム50点の計86口であり、ふるさと納税総合サイトから申し込みを受け付ける。

寄付金の使い道はZOZOマリンスタジアムの施設改修に向けた基金「マリン基金」に充てられる。なお、この取り組みは昨年2021年12月より開始している。

主な詳細は次の通り。

千葉市ふるさと納税返礼品詳細
2022年選手着用ホームユニホーム:寄付額20万円、限定21枚、対象計20選手(美馬投手、種市投手、東條投手、東妻投手、西野投手、小野投手、本前投手、中森投手、横山投手、柿沼捕手、藤岡内野手、中村奨吾内野手(2点)、福田光輝内野手、井上内野手、小川内野手、茶谷内野手、福田秀平外野手、菅野外野手、西川外野手、和田外野手)。

いずれも12月23日から楽天ふるさと納税、ふるさとチョイス、ANAのふるさと納税、JREMALLふるさと納税の4サイトから申し込み可能。

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「劇的すぎたサヨナラシーン」で振り返る2022年のプロ野球・球団別、〜パ・リーグ編〜[BASEBALL KING]

話題のアスリートの隠された物語を探る「スポーツアナザーストーリー」。今回は2022年のプロ野球、パ・リーグで生まれた劇的すぎるサヨナラシーンを球団別に振り返りたい。

◇北海道日本ハムファイターズ

今季、最下位に沈んだ日本ハム。だが、若手選手の台頭も数多く生まれた1年でもあった。その1人がドラフト9位ルーキー上川畑大悟だ。ケガで出遅れたものの、後半戦で結果を残してレギュラー級の存在に。持ち味の守備だけでなく、打率.291とバットでも期待に応え、ファンから「“神”川畑」と呼ばれるまでに飛躍した。

その「神」っぷりを発揮したのが9月17日、札幌ドームでのロッテ戦。この日は日本ハムにとって3年ぶりに4万人超の観衆で本拠地が埋まった特別な一戦。4対4で迎えた9回裏、2死二、三塁のチャンスで上川畑の打席。逆らわず、レフト方向に放った打球は4万人超のファンが大興奮するサヨナラヒットとなった。

その興奮度を的確に語ってくれたのが試合後の新庄BIGBOSSだ。

『今年1番のゲームを見せられて本当に嬉しい。この結果は、選手はもちろんですけど、今日来てくれたファンの力っていうのは、ものすごいものがあるので。今日は本当にファンに感謝ですね。あー、しびれた』
〜『日刊スポーツ』2022年9月18日配信記事より(新庄監督の言葉)

◇千葉ロッテマリーンズ

今季のロッテ・サヨナラ男といえば、6月と7月、2ヵ月続けてサヨナラ打を記録した部瑛斗で決まりだ。今季はプロ3年目にしてレギュラーに定着し、44盗塁で盗塁王、さらにゴールデン・グラブ賞受賞と充実の1年になった。

そんな飛躍の年に生まれたプロ初のサヨナラ安打は、6月26日のオリックス戦。同点の延長11回裏、2死二塁のチャンスで打席に立った部が放った打球は一、二塁間を抜け、前身守備のライト前へ。二塁走者の和田康士朗が快足を飛ばし、ヘッドスライディングでホームイン。俊足コンビで決めた見事なサヨナラ決着となった。

『気持ちいいです。(自分に打席が)回ってこいと思って待っていました』
〜『スポーツ報知』2022年6月26日配信記事より(部瑛斗の言葉)

試合後にこんなコメントを残した部。実は「回ってこい」と積極的な姿勢でこの場面を渇望していたのには理由がある。4月6日の日本ハム戦、自らの判断ミスでサヨナラ負けを喫した試合があったからだ。試合後にベンチで号泣した部に対し、井口監督はこんな厳しいコメントで成長への糧にして欲しいと語っていた。

『バント失敗もありましたし、チャンスで見逃し三振もあったり。ちょっと消極的なのかどうか分からないですけど、もっと若い選手はどんどん積極的にやっていかないと勝てない』
〜『スポーツ報知』2022年4月6日配信記事より(井口監督の言葉)

シーズン冒頭に経験した「消極的なミス」を無駄にしなかった、名誉挽回のサヨナラヒットだった。

◇東北楽天ゴールデンイーグルス

4月30日、本拠地・楽天生命パークで行われたソフトバンクとの一戦。楽天にとって、この試合は3年ぶりの特別なものだった。コロナ禍で入場制限をしていたスタジアムが2019年9月以来となる満員御礼となったのだ。

そんな満員のファンの前にもかかわらず、試合は苦戦。2対6と4点ビハインドで9回裏の攻撃へ。相手のエラーもあって1死一、三塁とチャンスをつくると、まずはソフトバンク・モイネロの暴投で1点。さらに2死一、二塁から、今季加入した西川遥輝が5号同点3ラン。杜の都のファンを大いに沸かせた。

押せ押せの楽天は延長11回裏、2死二、三塁の場面で、ここまで4打数無安打だった浅村栄斗がサヨナラ安打を放って決着。3年ぶり満員御礼に劇的勝利で応えたのだった。

実はこの一打、浅村にとって楽天移籍4年目にして初のサヨナラ打。その感慨深さについて、後日、こんなコメントを残している。

『今考えてみると、満員御礼のお客さんの前でサヨナラヒットが打てたっていうのも自分だけの力じゃないと思うし、久しぶりの満員御礼でゲームができてすごく幸せだなと改めて思いました』
〜『スカパー!スポーツ』2022年5月18日配信記事より(浅村栄斗の言葉)

◇埼玉西武ライオンズ

西武の劇的サヨナラ勝利といえば、10月1日の対ソフトバンク戦。優勝マジックを「1」としてベルーナドームに乗り込んできたソフトバンクにとって、引き分けでも優勝が決まる一戦だ。この試合に決着をつけ、目の前での胴上げを阻止したのは、西武の4番、山川穂高が放った豪快弾だった。

『初めてのサヨナラホームランなので本当に嬉しい』
〜『サンスポ』2022年10月1日配信記事より(山川穂高の言葉)

通算218本塁打を誇る山川にとって、意外にもこれがプロ初のサヨナラ弾。そしてこの山川の一撃は、ソフトバンクの優勝を阻止しただけでなく、長年、パ・リーグの優勝を目の前で許してきた「優勝見届け球団・西武」という悲しいジンクスを打ち破るものだった。

2010年代だけで、本拠地で胴上げを許すこと4回。さらに、敵地で胴上げを目撃することも多く、いつしか「優勝見届け球団」と呼ばれるように。今回も、あとアウト4つで引き分けとなり、ソフトバンクの優勝が決まってもおかしくなかった。そんな負の連鎖を見事に止めた山川の41号サヨナラ“胴上げ阻止”2ランに、溜飲を下げた西武ファンは多かったはずだ。

山川にとっても、独走していたホームラン王のタイトルだけでなく、オリックス・吉田正尚と競り合っていた打点王争いでもリードを広げ、自身初の二冠王を確定させた一打となった。

◇福岡ソフトバンクホークス

2022年、ソフトバンクで生まれたサヨナラシーンは2回。その2回とも「サヨナラアーチ」で成し遂げたのが周東佑京だ。

1本目は6月18日の楽天戦の延長10回裏、楽天の守護神・松井裕樹からサヨナラ2ラン。そしてもう1本は8月13日のオリックス戦。同点で迎えた9回裏、オリックス・宇田川優希の153キロのストレートを振り抜き、右翼テラス席に放り込んでみせた。

奇しくも「ユウキ」相手に放った2本のサヨナラ弾。中でも格別だったのは1本目だ。

『人生初です。ヒットも。チャンスに弱かった人生なんで。誰も予想してなかったと思うし、自分自身が1番予想してなかった』
〜『Full-Count』2022年6月18日配信記事より(周東佑京の言葉)

周東=走塁のイメージを覆す、本人にとっても予想外の一撃は、その前年の悔しさから生まれたもの。2021年8月に故障で離脱し、翌月に右肩手術。今年(2022年)5月に1軍復帰したばかりで放った一打は、離脱中に肉体改造を試み、体重も10キロ近くアップした成果だった。

そして、この一打にはもう1つ力の源泉があった。6月3日に第1子となる長男が誕生したばかり。新しい家族に贈る記念の一打となった。

『家族が1人増えたことで、より頑張ろうと。自分だけじゃないなって思います。本当に子供のためにいっぱい稼がないと、って思います』
〜『Full-Count』2022年6月19日配信記事より(周東佑京の言葉)

◇オリックス・バファローズ

日本シリーズで吉田正尚が放った劇的サヨナラアーチも忘れがたいが、ペナントレースから選べばこのサヨナラシーンではないだろうか。

『いや、もう、良くも悪くも、今日は僕の日だなと、思って打席に立っていました』
〜『スポニチアネックス』2022年9月19日配信記事より(宗佑磨の言葉)

ソフトバンクに優勝マジックが灯る中で迎えたパ・リーグ9月の天王山、ソフトバンク対オリックスの3連戦。オリックスが2連勝して迎えた3戦目、9月19日の試合後に『僕の日』と語ったのは宗佑磨だ。

4回には3失点につながる悪送球。9回にはバントミス。絶対に落とせない一戦でミスを連発しながら、チームメイトが挽回してくれて試合は延長へ。5対5で迎えた延長10回裏、オリックスは無死満塁のサヨナラのチャンスをつくるも、あと一本が出ずにツーアウトに。そんな場面で打席に立った宗が放ったのは、起死回生、汚名返上のサヨナラタイムリーだった。

この値千金の一打でオリックスは天王山3連勝。首位を走るソフトバンクとの差を「ゲーム差なし」として、その後の奇跡の逆転優勝へとつなげる足がかりとしたのだ。


ドラマ性、希少性、エピソードも含めた観点で選んだつもりだが、奇しくも3球団がソフトバンク戦。一方、ソフトバンクは今季のサヨナラゲームが2試合。この差こそ、優勝マジックを「1」まで減らしながら栄光に届かなかった要因なのかも知れない。

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