ロッテ吉井理人監督が逆算式で救援陣を構築する。
「どちらかと言えば終わり(救援)の方から決めたい。先発は誰でもできるので、リリーフをできる人を見極めなきゃいけない」。投手出身で先発、中継ぎ両方経験した監督だからこそ言い切れる。オスナの抜けた穴を含め、キャンプから見極め中継ぎを再構成。「本当に専門職になってくる。しかも大事なパーツ。そこをしっかり決めていきたい」と後ろから固めていく。
ソフトバンクは25日、今季ロッテでプレーしたロベルト・オスナ投手(27)の獲得を発表した。背番号は「54」。
オスナは球団を通じて意気込みをコメントした。「来季の優勝に向けて全力を注いでいる、福岡ソフトバンクホークスの一員になれることを光栄に思い、とても興奮しています。来季も様々なことが起き、とても厳しい戦いが続くと思いますが、我々の使命はまずはリーグ優勝。そして日本一奪還です。チームのため、またファンの皆さんのために、全ての練習、全ての試合においてベストを尽くすことを約束します。チームメート、コーチングスタッフ、そしてフロントの皆さんとともに、ホークス12回目の日本一をファンの皆さんにお届けしたいと思います。ファンの皆さんがペイペイドームに持ち込むエネルギーのすごさを感じながらプレーできるのを楽しみにしています」。
オスナは米大リーグで19年にセーブ王を獲得。今季途中で加入したロッテでは29試合に登板し4勝1敗10セーブ、防御率0.91の成績を残した。
ロッテ松川虎生捕手(19)が日刊スポーツのインタビューに応じた。高卒1年目の今季は3月の開幕戦、4月には佐々木朗の完全試合でそれぞれマスクをかぶり、一方で手痛い負けも多々経験。近未来の正捕手候補としてこの上ない経験を積んだ。その堂々たる風格から“プロ18年目”とも呼ばれた青年は、何を感じていたのか。未来に抱く、ほのかな夢も口にした。
いつか聞こうと思って、ロッテ松川に聞き逃していたことがある。高校時代の何かのアンケートで、趣味の欄に「ゴルフ」と書いていた。ようやく聞けた。
「高校時代はあまりやってないですね。中学の時です。父がやってたので。打ちっ放しだけっすよ」。
プロ野球選手になって、ようやくコースデビューを果たした。「デビューのスコアは157打でした。真っ直ぐ飛ばないですね」と苦笑いしつつ「いま4回目で126ですけど」と、ちょっと胸を張った。得意なクラブは「何も得意じゃないです…」だそうだ。
“プロ18年目”と何度も言われた、風格たっぷりの現在19歳。報道対応も堂々とし、なかなかスキを見せないタイプでもあった。そんな松川への1年目を総括するインタビューで、最後の質問がなぜかゴルフ。最後は聞いてもいないのに、妙に人懐こい笑顔とともに「滅多に行かないですけど、それくらい趣味ないんで、出てこないので」。やっぱりまだ19歳だな。そう思った。
ロッテ松川虎生捕手(19)が日刊スポーツのインタビューに応じた。高卒1年目の今季は3月の開幕戦、4月には佐々木朗の完全試合でそれぞれマスクをかぶり、一方で手痛い負けも多々経験。近未来の正捕手候補としてこの上ない経験を積んだ。その堂々たる風格から“プロ18年目”とも呼ばれた青年は、何を感じていたのか。未来に抱く、ほのかな夢も口にした。
地元大阪のビル群を歩く人生19年目松川は、スーツ姿も板についている。
「居てて、本当に落ち着くのはありますね」。
高校卒業後すぐに見知らぬ土地で、大人達と最前線で仕事をした。
「高校は2つ上の先輩までですけど、プロは20個も違う選手もいる訳で。そこで一緒にプレーさせていただいて、考え方の違いとかを感じました」。
世代の壁にも直面しながら、17歳年上の美馬学投手(36)ともシーズンを通してバッテリーを組み「美馬さんが4連敗から始まって1勝するまでたくさん時間がかかったのは、僕の責任だと思います」と言いながら、秋には10勝に導いた。
昨秋のドラフト会議で、ロッテが単独1位指名に成功した。本人も「行けて2位か3位かと。1位の自信?ないですよ。ないです、ないです」。手と首を必死に横振りするほど、予感さえなかったという。
ロッテには人間性も評価された。しかし高校生捕手の1位指名は珍しい。推す側にも勇気がいる。関係者によると、決定の場で「松川1位」の流れを作ったのは、井口前監督。周囲には煙幕を張りつつ、会議3週間前には内定していた。
「嬉しいというか、本当に感謝しています」。
高い期待のままキャンプ、オープン戦と捕手陣の先頭を走り続けた。
「開幕スタメンを目標にしてやってましたし、キャンプからアピールしないといけないなと。テレビで見ていた投手がたくさんいるので、しっかり自分が信頼されるようにと」。
NPB史上3人目となる高卒1年目の開幕スタメンマスクに続き、4月10日には「バッテリー合計年齢38歳330日」がギネス記録となった佐々木朗との完全試合。ただ印象に残るのは「自分がマスクをかぶって負けた試合というのは、すごく」としみじみ話す。悔やむのは一晩限りが流儀だ。
「引きずってもいいことはないので。翌日にはええ顔して球場に行くことは心がけてやってました。前向きに考えないとメンタル面も技術面も下がっていくと思うので」。
“ええ顔”で駆け抜けたシーズンには、決断できずの苦笑いもあった。
「準備はしていたんですけど、替えるタイミングがなかったです。勇気もなかったですね」。
2月末に新品ミットが手元に届いたが、高校時代のミットをぼろぼろになりながら使い切った。
「タッチプレーで(はじいて)ミス、というのを感じて。(新品が)ちょっと硬いかもと考えると、替えられなかったですね」。
あらゆる学びを生かし、必勝の2年目へ。松川自身も「来年は“1年目”という言葉がないので」と危機感を口にする。
19歳とは思えない貫禄、達観ぶりに、気の早すぎるファンから未来の“松川監督”を望む声もある。
「そうっすねえ。まだ分かんないですけど…しっかり活躍して、コーチ、指導者をやってみたいような気持ちはありますね」。
頼もしく話し、両手で襟元を整えた。
ロッテは25日、23年初売り福袋で佐々木朗希投手と松川虎生捕手の「黄金バッテリー福袋」などの販売を発表した。3タイプから選べる福袋で、1月3日午前10時からマリーンズオンラインストアにて販売を開始する。22年に完全試合を達成したパーフェクト・バッテリーからお得な“お年玉”が届く。
通常版(2万円)、ペール缶付き(3万円)には、タオルやレプリカユニホーム、Tシャツなど3万3000円相当が封入されている。直筆サイン入りアイテム付き(3万円)にはサイン入り色紙またはボール入り。3タイプを展開する。
共通特典として、両選手のシルエットが描かれた福袋限定の「黄金のモバイルバッテリー」「黄金のステンレスタンブラー」、完全試合当日マウンドの砂が入った「マウンドの砂入りperfectお守り」、レプリカユニホーム1着が必ず入っている。数量限定でなくなり次第終了する。
ロッテ・吉井理人監督(57)が25日、来年2月の沖縄・石垣島、糸満キャンプで個人練習を重視するマイナー式≠導入すると明かした。
「メジャーのキャンプは選手任せ。マイナーでは個別に打撃、守備練習だけの日と分ける。それに近い感じでやりたい」。
日米通算121勝を挙げた経験を踏まえ、改善する。1、2軍の振り分けをせず、午前中は全体練習に充て、午後は個別練習を行うという。あくまで臨機応変に対応する構え。選手の体調を最優先に、コーチ陣の意見を聞き入れ「しっかり考えて、シミュレーションしたい」と青写真を描いた。
新指揮官は「選手のモチベーションを考えると自己決定した方が絶対にいい。指導方針は、そのタイプ」と自主性も重んじる姿勢を示した。
今秋からロッテの指揮を執る吉井理人新監督(57)が、スポニチ本紙の単独インタビューに応じた。選手、コーチとして日米9球団を渡り歩いてきた経歴は特筆で、これまでの野球人生で学んだ恩師達の長所を遠慮なく拝借する考え。新人から指導してきた佐々木朗希投手(21)への思いや、指揮官の特異なキャラクターにも迫った。
就任から2ヶ月半がたつが、多くの球団関係者、選手が「吉井監督」でなく、「吉井さん」と呼ぶ。就任会見でも、吉井さんは「指導者と選手は対等でないといけない」と語っていた。今回のインタビューでもその思いがにじみ出ていた。
吉井さんがコーチする球団で、長く担当を務めさせてもらった。15年前は、メディアの中でも救援投手への理解度が今よりも低かった。先発で炎上した投手について「中継ぎに降格か?」と吉井さんに聞くと、「中継ぎより、先発の方が上という訳ではない。配置転換だよ」と教わった。「投手コーチはベビーシッター」が口癖だった。投手を気持ちよくマウンドに送り出すことが仕事だという。自分は年内でロッテ担当から離れる。吉井さんの野球を見たかったなという思いも、少しだけ残る。
ロッテの吉井監督は来年2月の石垣島キャンプについて、「メジャーよりも、どちらかというとマイナーキャンプみたいな感じになる」と明かした。
元大リーガーだが、昨年はコーディネーターとして渡米し、マイナーキャンプも視察。「メジャーは選手任せだが、マイナーは技術練習もしないといけない。今日は打撃、守備だけとか、体力トレーニングだけとか…。それをミックスしていきたい」と説明。1、2軍の枠を撤廃する方針で「1、2軍のように分けず、毎日グループが替わる感じ」と明かした。
ロッテは来年1月3日午前10時からマリーンズオンラインストア限定で毎年恒例の初売り福袋を販売すると発表した。
2023初売り福袋は佐々木朗希投手×松川虎生捕手黄金バッテリー福袋などの福袋を販売する。
佐々木朗希投手×松川虎生捕手黄金バッテリー福袋は通常版、直筆サイン入りアイテム付き、ペール缶付きの3タイプから選べる福袋で、初売り福袋は数量限定の販売となり、なくなり次第終了となる。
佐々木朗希投手×松川虎生捕手黄金バッテリー福袋は通常版:2万円、ペール缶付き:3万円。通常版やペール缶付きにはタオルやレプリカユニホーム、Tシャツなど3万3000円相当が封入されている。
その他選手SELECT福袋、選手着用系福袋、初売りお楽しみ福袋なども販売される。詳細はマリーンズオンラインストアで確認。
ロッテの吉井理人監督(57)が25日、来春の石垣島キャンプを“マイナー式”で行う方針を示した。05年以来のリーグ制覇へ、吉井ロッテがまずは個々のレベルアップを目指す。
この日ZOZOマリンで取材に応じた指揮官は、春季キャンプについて「どっちかと言ったらマイナーキャンプに近い。マイナーは技術練習をしないといけないので、今日は打撃だけとか、今日は守備だけとか。選手によって(課題などに合わせて)そういう感じ。それに近い形でやっていきたい」と明かした。
その背景には米国での学びがある。今季中にピッチングコーディネーターとして2度渡米し、ドジャースのマイナーなどを見学。指導方法を学んだ。メジャーに比べ、技術的な練習に時間を割くことで「選手が自己決定した課題も持っていた方が絶対いい」と指揮官。選手のモチベーションにもつなげていく狙いだ。
また石垣島キャンプではチーム全体が同じ敷地内で行うことから1、2軍を分けず、日替わりのグループで回していく予定。「新しいことをしたいと思っている。ゆっくりしている時間はない」と来春への準備を進める。
ロッテは25日、マリーンズオンラインストア限定で毎年恒例の初売り福袋を販売することを発表した。
2023初売り福袋は佐々木朗×松川の黄金バッテリー福袋。通常版、直筆サイン入りアイテム付き、ペール缶付きの3タイプから選べる福袋で数量限定の販売。無くなり次第終了となる。
通常版は2万円、ペール缶付きと直筆サイン入りアイテム付きは3万円(金額は全て税込み)で、通常版やペール缶付きにはタオルやレプリカユニホーム、Tシャツなど3万3000円相当が封入されている。共通特典としては佐々木朗と松川のシルエットが描かれた福袋限定の「黄金のモバイルバッテリー」、「黄金のステンレスタンブラー」、完全試合当日のマウンドの砂が入った「マウンドの砂入りperfectお守り」、レプリカユニホーム1着が必ず封入されている。
その他選手の福袋の販売もあり、詳細はマリーンズオンラインストアを要確認。
ロッテ・吉井理人監督(57)が25日、来春キャンプで米メジャーリーグとマイナーリーグの練習方式を取り入れた「ミックス型」で実施することを明かした。
「メジャーのキャンプは選手任せ。マイナーキャンプは技術練習をしないといけない。ミックスした感じでやっていきたい」。
米国でプレーした自身の経験を生かして選手を鍛えていく。メジャー時代は「自分のやりたいことができる時間がたくさんあった」と振り返る。監督就任後初の春季キャンプはマイナーリーグのように全体練習も行いながら、個人練習にも重点を置く考えだ。
「選手が(練習内容を)自分で決めた方が絶対いい。本番は開幕なので、そこを目指していけるトレーニングにしたい」。“吉井流”で選手を成長させる。
ロッテは25日、マリーンズオンラインストア限定で毎年恒例の初売り福袋を販売することを発表した。
2023初売り福袋は「佐々木朗希投手×松川虎生捕手黄金バッテリー福袋」などの福袋を販売。通常版、直筆サイン入りアイテム付き、ペール缶付きの3タイプ。初売り福袋は数量限定の販売となり、無くなり次第終了となる。
通常版は2万円、ペール缶付きは3万円、直筆サイン入りアイテム付きは3万円。金額は全て税込。
共通特典として佐々木朗希投手と松川虎生捕手のシルエットが描かれた初売り福袋限定の「黄金のモバイルバッテリー」、「黄金のステンレスタンブラー」、完全試合当日のマウンドの砂が入った「マウンドの砂入りperfectお守り」、レプリカユニホーム1着が必ず封入されている。
今季のロッテ捕手陣は佐藤都志也、松川虎生がメインで被り、試合終盤に柿沼友哉、加藤匠馬がマスクを被るケースが多かった。リリーフ陣と捕手陣の相性はどうだったのか。
今季チームトップの59試合に登板した東條大樹は、柿沼友哉との相性が良く10試合、9回2/3を投げ、自責点はわずかに1。佐藤都志也も27試合、27イニングを投げ、自責点は5、防御率にすると1.67だ。9月12日の日本ハム戦では3−0の7回に先発・鈴木昭汰が3連打で無死満塁のピンチを招いたところで、東條が登板。東條と佐藤のバッテリーは、今川優馬を初球のスライダーで三併に仕留めると、続く清宮幸太郎も3ボール2ストライクからの7球目のスライダーで二ゴロに打ち取り、最大のピンチを“0”で切り抜けた。
今季チーム最多の25セーブを挙げた益田と“名コンビ”ぶりを発揮したのも佐藤都志也。シーズン序盤は益田が投げる時は松川や柿沼、さらには加藤といった捕手がマスクを被ることが多く、佐藤が6月まで出場したのは3試合のみ。7月以降、益田が登板時にマスクを被る機会を増やし、シーズントータルでは11試合で自責点は0。8月2日の楽天戦、8月6日の西武戦でセーブを挙げたが、いずれも捕手を務めていたのは佐藤。オスナに抑えが配置転換となった後も、佐藤は益田が登板した時に4試合捕手役を務めいずれも無失点に抑えた。
勝ち試合の8回を務めたゲレーロは、松川がマスクを被った時の防御率は2.45、勝ち試合やビハインドゲームなど様々な役割を担った小野郁は今季自身の防御率が1.99だったこともあり、松川と防御率1.74、佐藤と防御率2.10とどの選手がマスクを被っても安定した投球を披露した。
今季トミー・ジョン手術から復活し37試合に登板し防御率1.73だった西野勇士も、佐藤の時が防御率1.40、柿沼の時が防御率1.80、松川の時が防御率2.45だった。
こうしてリリーフ陣の相性を見ると、数字だけを見れば、佐藤がマスクを被っていた時に“勝ち試合”で登板する投手が比較的抑えていた傾向が出ている。守備面での課題が多かった昨年までと比べ、盗塁阻止率もリーグトップの.361。打撃を活かすために一塁やフェニックス・リーグから三塁にも挑戦しているが、打てれば“打てる捕手”としての可能性は秘めている。
ソフトバンクが25日、ロベルト・オスナ投手の獲得を発表し、これで来季はロッテでプレーしないことが正式に決まった。ロッテ側から見れば、メジャー通算155セーブを挙げたオスナがシーズン途中に加入し、夏場以降は益田直也に代わって抑えを務めるなど、必要な戦力だっただけに退団は間違いなく痛い。抑えは勝利に直結する非常に重要なポジション。簡単にオスナの穴を埋めることはできないが、幸いにも今季途中まで抑えを務めていた益田がいる。
今季はシーズン途中にオスナに守護神を奪われる形になってしまったが、2020年から2年連続30セーブ以上を挙げ、昨季はリーグ最多の38セーブをマーク。2年連続2位入りの立役者となった。今季は不本意なシーズンとなったが、昨季は東京五輪が行われた関係で中断期間があり、2年連続で11月まで戦い、オフの期間が短かった。毎年50試合以上投げており、蓄積疲労もあったのだろう。
益田の今季を振り返ると、開幕から不安定な投球が目立ち、4月23日のオリックス戦から4試合連続で失点。3・4月の月間防御率は1.80だったが、5月が3.60、6月が3.00、7月が4.50、8月が4.50、9月が3.00と5月以降は防御率1点台という月が1度もなかった。8月19日の楽天戦では連投やベンチ外ではないなか、今季初めてセーブシチュエーションの6−5の9回に登板せず。オスナがマウンドに上がり、チームは勝利。益田は翌20日に井口前監督体制では初めて1軍登録抹消となり、9月2日に再昇格したが抑えではなくビハインドゲームでのリリーフを務めシーズンを終えた。
今季は10月2日のソフトバンク戦でシーズンを終え、新型コロナウイルスが流行する前の2019年以来となる長いシーズンオフとなっている。久しぶりに長いオフとなり、例年に比べて時間をかけて調整できるのではないだろうか。実績はあり、来季は昨季までの状態に戻る可能性は十分にありえる。そうなれば“抑え”の経験もあり、その厳しさをチームの中で誰よりも知る益田が“守護神”筆頭候補になるだろう。
年齢でプレーする訳ではないが、来年の10月で益田が34歳ということを考えれば、若い抑え候補が出てきて欲しいのも事実。今季40試合以上登板した投手は4人いるがそのうち3人(東條大樹、益田、ゲレーロ)が30代。20代で40試合以上登板したのは小野郁しかいない。30試合以上と幅を広げても、廣畑敦也と小野の2人だけ。抑えに限らず、若手リリーフ陣の台頭も必要になっている。
小野はロッテ移籍後20年から3年連続で40試合以上に登板し、今季44試合に登板し防御率1.99と安定した投球を見せ、若手リリーフ陣の中では、1番実績がある。ただ主にビハインドゲームや勝ち試合の6回、東條大樹が連投中だった時の勝ち試合の7回に登板と、勝ち試合の8回、9回の経験が少ない。
こうしてみると、抑え候補の人材が少ない。オスナに代わる守護神候補の新外国人を新たに補強するのか−。益田が抑えに復帰するのか−。それとも、練習試合、オープン戦で結果を残した若手が抑えに抜擢されるのか−。近年は栗林良吏(広島)、大勢(巨人)といきなり新人が抑えを務めるケースも増えてきている。
今季は抑えだけでなく、“勝利の方程式”を最後まで固めることができなかったことも忘れてはならない。今季不振に終わった投手の巻き返しや若手の台頭が求められる。オスナの移籍をチャンスと捉え、抑えのポジションを奪いにいく気合いの入った選手が1人でも多く出てくること、来季は今年以上にリリーフの競争が熾烈になっていくことを強く願う。