ロッテのキャンプ地・石垣島に先乗りしたメンバー20人の合同自主トレが26日、スタートした。ルーキー9選手と2年目以降の若手選手が一緒に初練習。アップ、キャッチボール、ノック後に投打に分かれ、気温20度を超える南の島で調整のペースを上げた。
昨季後半から遊撃での先発出場を続けている茶谷健太内野手(25)は、今季は初の開幕スタメンに挑む。ソフトバンクを戦力外となってロッテ入り4年目となった22年は7月23日の日本ハム戦(札幌ドーム)で初打点、初猛打賞、初お立ち台。8月12日の日本ハム戦(ZOZOマリン)では初本塁打と初ものずくめの1年。今オフは「有吉ゼミSP」(今月23日放送)の大食い企画に登場して初バラエティー出演も果たした。
遊撃のポジション争いは大激戦だ。藤岡裕大内野手(29)、小川龍成内野手(24)、平沢大河内野手(25)らに加え、ドラフト2位の友杉篤輝内野手(22=天理大)ら新人4人も遊撃手。「後半戦に試合に出させていただいたけれど、自分の力で出られるように頑張っていきたい。走攻守全部の底上げが必要ですが、打たなきゃ出られないことを痛感した。勝ち抜いていきたい」。この日は室内練習場で打撃練習を行った。「センター前が1番良い当たりだと思っている。ボールの内側を強く打つことも、よりもっと意識していきたい」。20度を超える石垣島の天候にも「暖かくてすごく動きやすい」とパワーをもらい、キャンプでアピールする。
ロッテは26日、球団公式チアパフォーマー「M☆Splash!!(エムスプラッシュ)」新メンバーに、AI、ASUKA、HAZUKI、HIYORI、HONOKA、KANAE、MAMINA、RUNA、YUKI、YUUの10人が加入することを発表した。新メンバーのお披露目はZOZOマリンスタジアムで行われる3月のオープン戦を予定している。
新メンバーのオーディションは22年10月14日から11月3日の期間で募集を行い、11月末の最終審査の結果、上記の10名を23年新メンバーとして選出した。今季は継続メンバー16人を含む計26人で活動する。
また、リーダーは昨年に引き続きYUKA、サブリーダーはHONAMIとSUZUKAが務める。
侍ジャパン栗山英樹監督(61)は26日、3月のWBCを戦う登録予定選手を発表した。先に発表していた12人と合わせ計30人。全チームの最終ロースターは、米国時間2月9日に発表予定となっている。
WBCの日本代表では、過去最多タイとなる5人のメジャーリーガーが名を連ねた。1次ラウンドは、3月9日の中国戦から始まる。2月17日からは宮崎で強化合宿を行う。
投手はルール上、最低14人を選ぶ必要があるが、1人多い15人を選出。先発候補は大谷、ダルビッシュのメジャー2人に、山本、佐々木朗、今永と、昨季ノーヒッタートリオ。日米球界のトップクラスが集う。
第2先発候補は昨年11月の強化試合で結果を残した戸郷、高橋宏、宮城、伊藤、高橋奎ら。
リリーフは大勢、湯浅、栗林、松井裕と各チームの抑え、セットアッパーがそろう。注目は宇田川。昨季前半戦まで育成だった右腕は、後半戦からブレーク。日本シリーズでの好投を経て、ついに代表まで駆け上がった。
捕手は3人。甲斐、中村は11月の強化試合組。3人目はオリックス森が最有力だったが、移籍1年目で新チームでの調整を優先する事情もあり、代表を外れた。代わって、強打の大城が選ばれた。
内野手は7人。牧、村上、源田、山田、中野、岡本和と11月の強化試合組が名を連ねるが、山川も入った。日本球界を代表する大砲も加わり、長打力が上がった。
外野手は5人。鈴木、吉田、ヌートバーとメジャー3人で固めることができる。そこに、打撃職人・近藤と俊足の周東という布陣。周東は代走の切り札に加え、内外野を守る貴重な存在となる。以下、代表30人で数字は背番号。
野球日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督(61)は26日、東京都内で3月の「カーネクスト 2023 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)東京プール」に出場する残り18選手を発表し、6日に先行発表した12選手を含め全30選手が決定した。2009年の第2回大会以来の頂点を狙う指揮官は「投手中心に守り切って勝っていく」と改めて表明。選考にあたり、自身の判断で投手を1人増やしたことを明かした。
投打ともに歴代最高のメンバーがそろった。選手の名前を1人ずつ読み上げた栗山監督は「(目標は)世界一。それだけです」と前を見据えた一方、頭を悩ませたメンバー選考の経緯を明かした。
「最後の最後まで投手を何人にするかを迷った。最終的に1人増やして15人。これは最後に自分が立案した。このメンバーが1番、形≠つくりやすいと思う」。
規定では最低14人の投手登録が必要。指揮官は投打二刀流でプレーする大谷(エンゼルス)を含め14人とするか、それとも1人増やすのか、思考を巡らせた。「投手の力で勝つということであれば、投手交代で(枚数が)足りなくなることは許されない。厚みを増して戦っていく」と決断した。
中堅手を本職としてプレーする選手を入れず、周東(ソフトバンク)を含めて外野手は5人。野手起用の幅が狭まるリスクを背負い、自信のあるブルペンにさらに厚みを持たせた。
先発投手の候補は大谷、ダルビッシュ(パドレス)、山本(オリックス)、佐々木朗(ロッテ)、今永(DeNA)。だが、メジャー組の2人はWBCの球数制限以上に所属球団から制限がかかる可能性があり、継投でつぎ込む投手の枚数を要する。形≠ニは世界一までの過程。失点や継投のリスクを最大限ケアした編成となった。
救援を専門とする左投手は松井裕(楽天)のみ。過去のWBCで光った技巧派や変則投手を選出しなかった。「ルール上、ワンポイント(での起用)が(でき)ない。左、右よりも球の良さで選ぶべきなんじゃないか」。今大会、投手は最低、打者3人か、そのイニングを投げ切らなければならない。左打者に強い左投手をマウンドに送った際、右の代打を続けられても再びの投手交代ができなくなる。打者の左右に関係なく、力ある直球とスプリットやチェンジアップなど縦変化の特殊球を持つ救援陣をそろえた。
守護神は栗林(広島)か大勢(巨人)が有力。指揮官は「そこは臨機応変に」と型にはめない。「チームが勝つために重要なポイントが出てくるはず。そこで誰がいってくれるのかが大事」と、2月17日に始まる宮崎合宿や強化試合で見極める。
大リーガーが第2回大会に並ぶ最多の5人が入り、豪華な顔ぶれのドリームチーム。30選手の平均年齢は26.3歳と歴代で最も若い。「勝つことが使命。若い選手を選ぼうとしたつもりは全くない」。力勝負で世界に挑む−。その覚悟を示した代表発表会見となった。
代表選手はNPB(日本野球機構)を通じて各球団、選手に伝えられ、栗山監督はその後に各選手に直接、代表入りを伝えた。「電話がつながった瞬間の空気感。命懸けで行きますよ、という空気感は(選手から)伝わってきた。そういう選手の思いを無駄にしないように」と語った。「バックにいてもらう選手を含めて1つのチーム」と話し、ラウンドごとの投手の入れ替え、故障による入れ替えを想定。予備登録メンバー20人を含めてワンチームであることを強調した。
ロッテの茶谷がキャンプ地の沖縄・石垣島で先乗り自主トレを開始し、正遊撃手獲りを誓った。
昨季は57試合に出場。終盤は26試合連続スタメンと飛躍し、このオフはバラエティー番組にも出演した。ただ育成を含めた新人野手4人全員が遊撃手と競争は激化。練習では打撃に重点を置いてティー打撃やマシン打撃に意欲的に取り組み「打たなきゃ試合に出られない。何とか勝ち抜いていけるように頑張りたい」と言葉に力を込めた。
春季キャンプ地の沖縄・石垣島に先乗りしているロッテの20選手が26日、合同自主トレを開始した。最高気温22度と汗ばむぐらいの陽気に恵まれ、選手たちは打撃や守備など課題に取り組んだ。
プロ8年目を迎える茶谷健太(25)は昨年6月末から1軍に定着し、キャリアハイの57試合に出場、終盤は遊撃手として26試合連続でスタメンに名を連なるなど飛躍した。今月23日に放送された日本テレビ「有吉ゼミ」にも出演し、大食いに挑戦。「周りの方には連絡がきたみたいなんですけど、自分は全然来なかった」と、バラエティー初出演の反響は不発?だったが、正遊撃手の座は死守する。
昨季、遊撃を守った藤岡裕大(29)小川龍成(24)に加えて、ドラフト2位の友杉篤輝(22=天理大)をはじめ、育成を含む新人内野手4人は全員が遊撃手。競争激化も予想されるが、「何とか勝ち抜いていけるように頑張っていきたい」と気合を入れる。「走攻守全部の底上げ」がテーマだが、特に「打たなきゃ試合に出られないと痛感したので」と打撃力アップには力を入れている。
「どんなピッチャーに対してもセンター中心に打っていく感じ。センター前が一番いい当たりかのかなと自分では思っているので」。この日も「みんなそうだとは思うけど、ボールの内側を打つことをより意識」しながらティー打撃、マシン打撃、そして手投げのボールでの打撃練習とバットを振り込んだ。
ロッテは26日、球団公式チアパフォーマー「M☆Splash!!」の新メンバー10人を発表した。昨年11月末に行われたのオーディション最終審査で選ばれたのはAI、ASUKA、HAZUKI、HIYORI、HONOKA、KANAE、MAMINA、RUNA、YUKI、YUUの10人で、2023年の「M☆Splash!!」は新メンバー10人を加えた計26人で活動する。
また、2023年のリーダーは昨年に続きYUKAが務める。サブリーダーは昨年に続いてHONAMI、新たにSUZUKAが務める。なお、新メンバーのZOZOマリンスタジアムでのお披露目は3月のオープン戦を予定している。
小久保裕紀監督で臨んだ17年大会は、日本ラウンドを6連勝で米国ラウンドに進出したが、準決勝で地元・米国に1−2と惜敗した。
前回大会の登録メンバーは規定で今大会より2人少ない28人。連続選手は松井裕樹(楽天)、山田哲人(ヤクルト)、鈴木誠也(広島→レッドソックス)の3人。
今大会は大谷(エンゼルス)、ヌートバー(カージナルス)らメジャーリーガー過去最多5人が参加するが、前回大会は青木宣親(アストロズ)1人だけだった。
3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンの全30人が26日、正式に発表された。6日に先行発表されていた12人に加え、新たに西武・山川穂高内野手(31)、巨人・岡本和真内野手(26)ら18人が決定。投手はWBC日本代表では過去最多の15人で、球数制限がある大会の鍵を握る第2先発を充実させた布陣となった。世界一奪回を目指す栗山監督ら代表メンバーは、2月17日から宮崎で始まる強化合宿に臨む。
栗山監督は会見の冒頭で「僕とスタッフで一生懸命考えたメンバーを発表させていただきます。(出場への意気込みを示してくれた選手たち)全員を選ぶことはできませんが、世界一になるということだけを考えて選びました」と語った。
続けて、選出のポイント、チーム全体の構想について聞かれ「投手陣を中心に守り切って、我慢しながら勝ち切っていく形」と投手15人を選んだ理由を説明した。そして目標を聞かれた指揮官は「世界一!それだけです」と力強く宣言。「日本野球の魂を信じて、選手が必ず表現してくれると思います」と締めくくった。
決定したメンバー30人は以下の通り(☆は今回発表、数字は背番号)。
3月に開催される今大会は、各プール4つに分け、東京ドームが会場となるプールBに入った日本は9日の中国戦で開幕。その後、10日に韓国、11日にチェコ、12日にオーストラリアと対戦する。プールAとプールBの上位2カ国が15、16日に東京ドームで行われる準々決勝に進み、その上位2カ国が米フロリダ州マイアミのマーリンズ本拠地ローンデポ・パークで米国時間19日(日本時間20日)から行われる準決勝、決勝に臨む。
ロッテは26日、球団公式チアパフォーマー「M☆Splash!!」の新メンバーを発表した。
新たに加入するのはAI、ASUKA、HAZUKI、HIYORI、HONOKA、KANAE、MAMINA、RUNA、YUKI、YUUの10人。2023年のM☆Splash!!は計26名で活動し、新メンバーのお披露目は3月のオープン戦を予定している。またリーダーは昨年に引き続きYUKAが務め、サブリーダーはHONAMIとSUZUKAが務める。
侍ジャパンの栗山英樹監督(61)は26日、都内で行われた「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」の記者会見に出席し、3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパン登録予定選手を正式に発表した。
6日にはエンゼルス・大谷翔平投手(28)、パドレス・ダルビッシュ有投手(36)、ロッテ・佐々木朗希投手(21)、ヤクルト・村上宗隆内野手(22)ら12人を先行発表。その後も熟考を重ね、巨人・大勢投手(23)、岡本和真内野手(26)、西武・山川穂高内野手(31)、ヤクルト・山田哲人内野手(30)、日本出身の母を持つカージナルスのL.ヌートバー外野手(25)ら18人を追加で発表し、全30選手が出そろった。メジャーリーガーは大谷、ダルビッシュ、鈴木誠也外野手(28)、吉田正尚外野手(29)、ヌートバーの5人。国内からは全12球団から選出された。
メジャーリーガーが5人代表入りするのは、優勝した09年の第2回大会以来で最多タイ。09年は松坂、イチロー、城島、岩村、福留がそろい、チームの中心となった。13年の第3回大会はメジャーリーガーが1人もおらず、17年の第4回大会も青木の1人だけだった。
第2回大会以来、3大会ぶりのWBC制覇へ、心強いメンバーがそろった。侍ジャパンのメンバーは以下の通り。
沖縄・石垣島での先乗り合同自主トレに参加したロッテ・茶谷健太内野手が26日、新人内野手4人が加わった遊撃手争いに「何とか勝ち抜いていけるように」と闘志を燃やした。
23日には初のバラエティー番組に出演して、大食いに挑戦したが「(連絡は)全然来なかったです」と反響がなかったことに苦笑い。正遊撃手として活躍することで、一気に名をはせる。
ロッテは26日、球団公式チアパフォーマーM☆Splash!!(エムスプラッシュ)に2023年新メンバーとしてAI、ASUKA、HAZUKI、HIYORI、HONOKA、KANAE、MAMINA、RUNA、YUKI、YUUの10名が加入することを発表した。2023年のM☆Splash!!はこの新メンバー10名を加えた計26名で活動する。
新メンバーのZOZOマリンスタジアムでのお披露目は3月のオープン戦を予定。また、2023年M☆Splash!!リーダーは昨年に引き続きYUKAが、サブリーダーは昨年に続きHONAMIと新しくSUZUKAが務める。
ロッテの茶谷健太内野手が26日、沖縄・石垣島での先乗り合同自主トレに参加。キャンプでは打撃力アップに励み、新人が加わりさらに熾烈となった正遊撃手争いを勝ち抜く。
昨季は、6月下旬から1軍定着し、57試合に出場。プロ初本塁打を放つなど飛躍の年としたが、今年も1軍で遊撃を守るため、うかうかしてはいられない。
育成も含め、新人の内野手は全員が遊撃手だ。「ルーキーが入ってきて、内野手ほとんどショートだと思うので、その中で何とか勝ち抜いていけるように頑張っていきたい」。後輩たちに負けぬよう、南国でのキャンプにより一層力が入る。
そのためには「打たなきゃ出られないっていうのは痛感したので、まずは打てるように」と打撃力アップを最重要項目に挙げた。「どんなピッチャーでもセンター中心に打っていく。センター前が一番いい当たりなのかなって思うので」。この日も、「ボールの内側を打つことをより意識した」とティー打撃やマシンを使った打撃練習で汗を流した。
23日には、日本テレビ「有吉ゼミ」に出演し、大食いに挑戦した。バラエティー番組デビューを果たしたが「(出演後)周りの方は連絡が来たみたいなんですけど、自分は全然来なかったです」と苦笑い。今季も1軍で活躍し、一気に名をはせる。
侍ジャパンの栗山英樹監督(61)が「カーネクスト 2023 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)東京プール」に向けた代表メンバー30人を正式発表した。
発表を前に、栗山監督は「多くの日本の選手が世界で勝つと、思いを伝えてくれた」と感謝。「答えがある訳じゃないが、僕とコーチとスタッフで一生懸命考えたメンバー。それぞれの場所で力を発揮してもらいたい」と力を込め、「行きますと言ってくれた選手の中でも、全員を選ぶことができなかった。申し訳ない。全員で戦っていきたい」と決意を語った。
3大会ぶりの世界一奪還に向けて、“史上最強”と称されるメンバーがついに固まった。すでに今月6日、先行で発表したエンゼルス・大谷、パドレス・ダルビッシュらに加え、投手陣ではオリックス・宇田川、ヤクルト・高橋奎、中日・高橋宏らが名を連ねた。
登録人数が28人だった前回大会まで投手は13人。栗山監督が「ベースになるのは投手中心に点をあげない野球」と話していたように、結果的に今回、2人増えた登録枠で投手を補充した。
また、内野手では巨人の主砲・岡本和、二塁と遊撃の両方を守れる阪神・中野が夢舞台へ。捕手では打力が売りの巨人・大城もメンバー入りした。
前回、17年大会の経験者は松井、山田、鈴木の3人。最年長はダルビッシュの37歳で、平均年齢26.3歳のフレッシュな顔ぶれとなった。
☆は先行発表、()内は所属、番号は背番号
東條大樹、益田直也、ゲレーロ、小野郁、西野勇士、廣畑敦也…。
昨季ロッテで30試合以上登板した投手の名前だ。この顔ぶれを見ると、察しの良いファンは、この6投手が全員右投手であることにお気づきだろう。2010年代後半は益田と共に、左の松永昂大がブルペンを支え、主にロングリリーフを務めたチェン・グァンユウもいたが、チェンが退団しここ数年は松永が1軍を不在にしている期間が長く、この間に“左”のリリーフ投手が1軍に定着することができなかった。昨季に至っては、サウスポーのチーム最多登板は先発の小島和哉の24試合だった。
1イニングを抑えられる投手、左に強い右投手がいれば、左のリリーフがいなくてもいいという考え方もできるが、左の強打者を迎えた場面で左のワンポイントがいれば、ブルペンのバリエーションも増える。
ドラフト4位・高野脩汰(日本通運)は昨年12月に行われた新入団選手発表会で「40試合を目標に頑張っていきたい」と掲げた。年が明けて新人合同自主トレで、リリーフでやっていきたい想いが強いのか改めて訊くと、高野は「スカウトの方からも補強ポイントとしてリリーフと言われています。ただ、自分はどちらがやりたいということもないです。自分のアピールポイントを活かしてチームのどこにハマるかを上が決めるだけなので、言われたところで投げるだけだと思っています」と、どこのポジションでも腕を振る覚悟だ。
その一方で、「投げ方が特徴的だと思っているので、1打席目、初めてのバッターはあまり見ない角度というか、初見では打ちにくいと自分でも思っている。それをワンポイント、リリーフでもここぞの場面で発揮できればいいなと思っています」と明かしている。
“アピール”するための決め球について質問すると、「球種自体が少ないので全部の球でカウントも空振りもどっちも狙っていきたいです」と話し、「スライダーは2つあります。カウントのちょっと遅い球と決め球で投げ分けています」と教えてくれた。
ロッテの左腕事情で言えば、同学年には鈴木昭汰、佐藤奨真、1学年上には本前郁也、2学年上には小島和哉、中村稔弥と近い年代が多い。2年連続規定投球回に到達した小島を除けば、同じ中継ぎ枠を争うライバルになる可能性もある。高野は「あんまり意識はしていなくて、各々特徴がありますし、自分の良さも他とは被らないところがあると思う。それは起用されたら全力を出すだけで周りは気にしていないです」と年齢の近い他の左腕について意識することはないという。
ブルペンに左がいれば、戦術の幅が広がる。2月1日から始まるキャンプでしっかりアピールして、マリーンズのブルペンを支える存在になって欲しい。