ロッテは6年目の森が6回途中まで2失点でしのぎ、プロ初勝利を挙げた。打線は2回に井上の2ランで先制。2−1の3回は藤原の適時二塁打などで2点を加え、継投で逃げ切った。日本ハムは今季ロッテに5戦全敗。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
千葉ロッテ | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
北海道日本ハム | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 3 |
ロッテ井上晴哉内野手(33)が、「7番DH」で先発出場し、2回2死一塁から右中間に1号2ランを放った。
WBCの侍ジャパンでも活躍した日本ハム伊藤の外角高めの149キロ直球を捉え、「森が今季初先発なので、まずは援護点をと思っていました。結果的にホームランという最高の形になりました。ごっちゃし!」。ベンチに戻ると、相撲の蹲踞の姿勢で喜びを表現した。
昨年9月28日の札幌ドーム最終戦では全球団ラスト弾となる3ランを吉田から打っているが、新球場のエスコンフィールドではチーム初本塁打。貴重な先制点を含む3打数2安打1四球で森のプロ初勝利とチームの連勝を導いた。今季の日本ハム戦は負けなしの5連勝となった。
ロッテ江村直也捕手(30)が、「8番捕手」で約2年ぶりに先発出場し、今季初先発でプロ初勝利を挙げた森遼大朗投手(23)を支えた。
21年5月18日のオリックス戦(京セラドーム大阪)以来となる701日ぶりのスタメンマスク。150キロ前後の直球に、フォークや内角のシュートなどをバランス良く織り交ぜたリードだけでなく、ワンバウンドした低めの変化球もしっかりと止めた。打撃でも、4回1死一、二塁の第2打席ではしっかりと送りバントを決めた。
試合前のアップ時には沢村拓一投手(35)から「緊張しているよ〜」と、仲間の前で声をかけられ、金沢岳バッテリーコーチ(38)とはベンチ裏で入念に攻撃時のサインの確認も行った。吉井理人監督(57)は「江村も久々のスタメンだったんですけれど、よく頑張ってくれました」とたたえた。
ロッテの森遼大朗投手(23)が、育成入団からプロ6年目で初勝利を挙げた。今季初先発で5回1/3を5安打2失点。1点差で迎えた9点裏、沢村拓一投手(35)が右飛でピンチを脱した瞬間に安堵の表情を浮かべ、「皆さんが必死につないで勝ちを持ってきてくれたので、すごく嬉しいです」。両親に贈る勝利球を右手で高々と掲げた。
育成時代から同じ右腕の美馬学投手(36)に弟子入りし、1番近くで学んだ。フォークが大きく成長。右打者の内角をえぐるシュートも武器に加わった。くしくも、今回は開幕先発ローテだった美馬が再調整で2軍行きとなったことで出番が回ってきた。今遠征前には「しっかり楽しんで来いよ」と重圧を和らげてくれる言葉で背中を押された。コーチ陣からも「どんどん攻めていけ」と助言をもらい、1失点後は11人連続で打者を封じる見事な投球も見せた。
高3時に左膝をケガし、入団はリハビリスタート。21年12月にようやく支配下登録されての1勝に「支えていただいた人に感謝したいですし、楽しめたと思います」と目尻を下げた。今季チームスローガン「今日をチャンスに変える。」を体現。仲間からもみくちゃにされて祝福を受け、「飛躍のシーズンにしたい」とジャニーズ系の優しげな笑顔があふれた。
○…井上が2回2死一塁から右中間に1号2ランを放った。「森が今季初先発なので、まずは援護点をと思っていました。結果的に最高の形になりました。ごっちゃし!」。ベンチに戻ると、相撲のそんきょの姿勢で喜びを表現した。昨年9月28日の札幌ドーム最終戦では全球団ラスト弾となる3ランを打っているが、エスコンフィールドではチーム初本塁打。貴重な先制点で連勝に導いた。
ロッテの井上晴哉内野手(33)が「7番DH」で先発出場し、2回2死一塁から右中間に今季1号2ランを放った。
「森が今季初先発なので、まずは援護点をと思っていました。結果的にホームランという最高の形になりました。ごっちゃし!」と笑顔を見せた。
新球場エスコンフィールドでのチーム初本塁打で貴重な先制点を挙げ、今季初先発の森遼大朗投手(23)を援護した。
ロッテ佐々木朗希投手(21)の次回登板が、21日のソフトバンク戦(午後6時開始、ZOZOマリン)に正式決定した。
19日、日本ハム−ロッテ戦が行われるエスコンフィールドで試合前にブルペン入りし、スライダーとフォークも交えて23球。投げる姿を確認した吉井理人監督(57)が「中6日で。思ったより元気だったので、大丈夫です」とゴーサインを出した。
佐々木朗と一緒にタブレットで投球内容を確認しながらのブルペンだった。「どんな感じで投げたらどんな数字が出るかというのを分かっていたら調子悪い時も調子良い時もチェックになる」。2人で画面を見ながら会話する場面もあり、「特にスライダーを練習中なので、どういうふうに投げたらどんな変化するとか、どんな回転するとかをチェックしながら、練習しています。回転の向きと横と縦の変化量ですね」と説明した。
佐々木朗は調整などが順調ならば、今後も中6日のローテーションを守っていく予定だ。14日のオリックス戦では1安打11奪三振無失点で山本に投げ勝ち、次はソフトバンク3連戦の初戦となる。その後も、28日オリックス戦(京セラドーム)、5月5日ソフトバンク戦(ZOZOマリン)と続く予定。昨季の1位、2位チームと、4週連続で3連戦初戦を任せ、上位斬りをもくろむ。
ロッテ江村直也捕手(30)が、「8番捕手」で約2年ぶりに先発出場すると発表された。
21年5月18日のオリックス戦(京セラドーム大阪)以来となる701日ぶりのスタメンマスク。試合前のアップ時には沢村拓一投手から「緊張しているよ〜」と、仲間の前で声をかけられていた。チームのムードメーカーが、今季初先発でプロ初勝利を狙う森遼大朗投手(23)を盛り上げる。
「キンクミ」がナイスショットだけでなく、ナイスボールに挑む!ロッテは19日、ZOZOマリンスタジアムでの25日西武戦(午後6時開始)でオフィシャルスポンサー「アイテック」の冠協賛試合「B.I.TECH スペシャルナイター」を開催し、同社初CMに出演している女子プロゴルファー金田久美子(33)が始球式を行うことを発表した。ファーストピッチセレモニーとして午後5時35分頃から行われる予定だ。
金田は「大好きな千葉で始球式が出来て、とても光栄です。全力投球でストライクを目指して頑張ります。また、4月27日から始まるパナソニックレディースでも優勝を目指して頑張ります。そちらの方もよろしくお願い致します」と意気込んだ。
金田は3歳でゴルフを始め、8歳で世界ジュニア選手権を制してタイガー・ウッズに並ぶ記録を作るなど、数々のアマチュアの大会で優勝。11年フジサンケイクラシックでLPGAツアー初優勝。22年三菱電機レディースで2011年以来の11年ぶりのツアー2勝目。23年シーズンはツアー3勝目を目指して活躍中だ。
ロッテは6年目の森が6回途中まで2失点でしのぎ、プロ初勝利を挙げた。森のヒーローインタビューは以下の通り。
1点差の9回。ロッテ・沢村が1死一、三塁のピンチをしのぐと、祈るように見つめていた森の表情が一気に緩んだ。5回1/3を5安打2失点でプロ6年目の初勝利。「ハラハラしましたけど、みんながつないで勝ちを持ってきてくれたので嬉しい」と笑った。
立ち上がりは緊張から走者を背負う投球となったが、2回1死一、二塁を最少失点で切り抜けると、3回以降は3イニング連続3者凡退。昨季の1軍で最速149キロだった直球は151キロまで伸び、スライダー、フォークなどの変化球を交えた打たせて取る投球がさえた。
育成2位での入団。プロ生活はリハビリから始まった。そんな右腕には2つの転機がある。21年春季キャンプでベテランの美馬に師事。フォークを教わり改良したことで、同年は2軍で10勝を挙げて支配下を勝ち取った。
プロの厳しさを改めて知ったのは、2度目の登板となった昨年8月7日の西武戦。プロ初先発したが、4回7失点に沈んだ。「このままではいけない。どれだけ野球にのめり込めるか」。美馬や石川の動画やデータなどを見て、抑えるために何が必要かを自ら研究するようになった。
ウイニングボールは感謝の気持ちを込めて宮崎の両親に送る。森は「やっとスタートできた。今日をきっかけに飛躍のシーズンにしたい」と誓った。
ロッテの佐々木朗の次回登板が21日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)に決まった。
この日、遠征先のエスコンフィールド北海道でブルペン入り。タブレットで投球を確認しながら、直球12、フォーク6、スライダー5の計23球を投じた。見守った吉井監督は「思ったよりも元気だったので大丈夫。予定通りです」と語り、7回1安打無失点だった前回14日のオリックス戦から中6日での起用を決断。指揮官は当初、中6日の方針を示しつつも、球数が想定より多い105球だったため「次のブルペンを見て」と慎重な姿勢を見せていた。
ロッテの公式ツイッターが「平安藤原時代到来。」を告げた。
平=平沢大河、安=安田尚憲、藤原=藤原恭大と今季ここまで好調の若手の名前から命名した。
平沢はこの日の日本ハム戦で2安打。安田は先制2ランを呼び込むチーム初安打。藤原は2安打1打点で、3人全員が得点に絡む活躍を見せた。
チームは日本ハムに5連勝で貯金3。リーグ3位の好位置に付けた。
以前からファンの間でもささやかれており、ネットでは「球団が認めた!」「平安藤原時代ってセンス抜群やん」「平安藤原時代が公式化したぞ。」「これが平安藤原時代です。テストに出ます」と歓喜に沸いた。
ロッテ森遼太郎投手+23)が今季初登板で5回1/3を5安打2失点でプロ初勝利を挙げた。
森は「テンポよく投げられたと思う」と相好を崩した。
初回から1死一、二塁のピンチを招いたが、野村を右飛。なお2死一、三塁で万波も右飛に仕留めた。
2回は水野に右前適時打を浴びて1点を失ったが、打線の援護もあり、リードを保ったままマウンドをブルペン陣に託した。
森は17年育成ドラフト4位で入団。21年シーズンから支配下選手登録されていた。
チームは開幕から日本ハム戦5戦全勝となった。
ロッテの井上晴哉内野手(33)が2回に先制2ランを放った。
「7番・DH」で先発出場。2回2死一塁の第1打席で、伊藤の149キロ直球を逆方向へ運んだ。打球は膨らみのないエスコンフィールド特有の右中間席前部に飛び込んだ。
侍ジャパンの一員としてWBC優勝に貢献した日本ハム・伊藤とは昨季8打数3安打。今季初対戦で貴重な先制点を叩き出した。
幕張のアジャコングこと井上は、開幕4番でスタートしたが、ここまで打率1割台と不振で、前日16日の同戦は出場機会がなかった。
ロッテの先発は今季初登板の森。井上は「森が今季初先発なのでまずは援護点をと思っていました。結果的にホームランという最高の形になりました。次の打席も頑張ります。ごっちゃし!」とコメントした。
ロッテ・佐々木朗希投手(21)の次回登板が21日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)に決まった。19日の試合前にエスコンフィールドでブルペン入り。投球を見守った吉井理人監督(57)が「予定通りです」とゴーサインを出した。
この日のブルペンでは直球12、フォーク6、スライダー5の計23球。タブレットを確認しながら吉井監督とを話をする場面もあった。指揮官は北海道入りした17日に「次のブルペンの状態を見て大丈夫だったら中6日でいきます」と方針示していたが、前回14日のオリックス戦で予定よりも多い7回105球を投げたため、ブルペンでの状態次第では変更の可能性もあったが、この日のブルペン投球後「思ったよりも元気だったので大丈夫です」と自信を持ってマウンドに送り出す。
ロッテの佐々木朗希投手が21日のソフトバンク戦(ZOZO)で中6日で登板することが正式決定した。19日の日本ハムとの試合前にエスコンでブルペン入りし、タブレットで回転軸や変化量を確認しながら23球。ブルペンを見守った吉井監督は「思ったより元気だったので大丈夫。朗希は予定通り行きます」と明言した。前回の14日・オリックス戦では7回1安打無失点11奪三振で2勝目をマーク。次回は上位のソフトバンク斬りで自身3連勝を狙う。
6年目のロッテ・森遼大朗投手(23)に待望の瞬間が訪れた。日本ハム・万波が右飛に倒れると満面の笑みでナインとハイタッチを交わした。5回1/35安打2失点、プロ4試合目の登板で念願の初勝利。「とにかくホッとした。ハラハラしたけど、嬉しいです」とウィニングボールを大事に握りしめた。
粘りの投球が光った。初回から2死一、三塁のピンチを背負ったが無失点。2点リードの2回には1死一、二塁から水野の適時打で1失点したが、その後のピンチをどうにかこらえた。吉井監督が「武器になる」と評価する右打者へのシュートで3回からは3イニング連続で3者凡退。6回に1死三塁とされたところで降板となったが、先発の仕事を果たした。
苦労を重ねつかんだ白星だ。17年育成2位で入団したが3年間結果を残せず支配下登録のお呼びはかからなかった。迎えた21年。春季キャンプで同じく2軍調整していた美馬にすがるような思いでフォークを教わると一気に視界が開けファームで10勝。最多勝を獲得し、同年12月に念願の支配下登録となった。ところが1軍初先発の昨年8月7日の西武戦(ベルーナD)では4回7失点KO。「このままじゃいけない」と自宅でも美馬や石川をはじめとした投手の動画を研究。一歩一歩、階段を上ってきた。
吉井監督も「またすぐチャンスが来ると思う」と評価したが、目標はまだまだ先にある。1学年上のオリックス・山本と投げ合い、勝つことだ。都城商時代に都城高の剛腕と対戦経験はあるが、すでに相手は球界を代表する投手。遠くなった背中を追いかけていく。「この6年は長いようで短かった。これからも必死こいて頑張りたい」。23歳の物語はまだまだ始まったばかりだ。
北の国から今季1発目の“ごっちゃし”だ。ロッテの井上晴哉内野手が今季1号となる先制2ランをマーク。プロ初勝利を狙う先発・森を援護した。
両軍無得点の2回2死一塁、日本ハム・伊藤の直球を振り抜くとゆっくり弧を描きながら打球は右翼スタンドへと吸い込まれた。「森が今季初先発なのでまずは援護点をと思った。結果的にホームランという最高の形になりました」とベンチではお決まりのホームランパフォーマンス“ごっちゃしポーズ”を披露。ロッテファンからは大きな歓声が送られた。
ロッテは19日、25日の西武戦(ZOZOマリン)で女子プロゴルファーの金田久美子が始球式を行うことを発表した。
当日はオフィシャルスポンサーの株式会社ビーアイテックの冠協賛試合「B.I.TECH スペシャルナイター」を開催。同社初のCMにも出演している金田が「B.I.TECH スペシャルナイター」のファーストピッチセレモニーとして登場する。金田は「大好きな千葉で始球式ができてとても光栄です。全力投球でストライクを目指して頑張ります。また、27日から始まるパナソニックレディースでも優勝を目指して頑張ります」とコメントした。
緊張でこわばっていた顔が一気に緩んだ。育成出身6年目のロッテ・森遼大朗投手(23)が5回1/3を5安打2失点で待望のプロ初勝利。沢村が9回のピンチをしのぎ、最後のアウトを取った瞬間、白い歯をのぞかせ、ベンチを飛び出した。
心拍数が上がっても落ち着きは失わなかった。初回は無失点。だが、2−0の2回1死一、二塁から水野に右前適時打を浴びた。僅差の緊迫した展開となったが、強心臓を発揮。冷静さを欠くことなく最少失点に抑えた。
その後は「コーチ陣からどんどん攻めていけと声をかけてもらった」と、テンポよく3イニング連続で3者凡退。「緊張したけど、途中からは普段通り投げられた」。初勝利の喜びがにじみ出た。
昨季の8月7日・西武戦(ベルーナ)が転機となった。プロ初先発の機会を得たが、4回8安打7失点。プロ2度目の登板で厳しさに直面し、「このままではいけないと思い知らされた」。先輩の美馬や石川の投球を徹底的に研究。忘れられない悔しさが己を奮い立たせた。
育成2位での入団かからようやくここまでたどり着いた。だが、右腕にとってはまだ始まったばかり。「やっとスタートできた。また必死こいて頑張りたい」。23歳の苦労人が新たな扉を開いた。
ロッテの森遼太朗投手が、5回1/3を5安打2失点と好投。プロ6年目にして待望の初勝利を挙げ「緊張したけど、途中からは普段通り投げられた」と振り返った。
2−0の2回には安打と四球などで、1失点を喫したが、その後は3イニング連続で三者凡退。6回にマウンドを降りた後は、ベンチから祈るような表情で試合を見つめた。
抑えの沢村が最後の打者・万波を右飛に仕留めた瞬間には、笑顔でベンチを飛び出した。ウイニングボールを受け取り「ハラハラしたけどすごく嬉しいです」。喜びの表情を浮かべた。
ともに自主トレに励んだ美馬からは「しっかり楽しんでこいよ」と声をかけてもらっていた。師匠の言葉を胸に、今季初マウンドでプロ初星を手にし「楽しんでできたと思います」と?が緩んだ。
ロッテが1点差を逃げ切り。日本ハムに5連勝とした。
両軍無得点の2回、2死一塁から井上が、伊藤の149キロの直球を捉えた。打球は悠々と右中間スタンドに到達し、今季1号でエスコン初の先制の2ランに。チームに勢いを付けた。
1点リードの3回では、先頭・平沢が遊撃内野安打を放つと、遊撃・谷内が一塁へ悪送球。その間に、平沢が二塁へ進み好機を拡大した。続く藤原は左翼線へ適時二塁打を放ち、リードを拡大した。
投げては、森が先発し、プロ初勝利を挙げた。5回1/3を5安打2失点。2−0の2回には、1死一、二塁から水野に右前適時打を許したが、その後は5回まで3者凡退。だが6回、先頭・清宮に右翼線二塁打を浴びるなど、1死二塁とピンチを背負ったところで交代が告げられ、この日の役割を終えた。
9回は沢村が1死一、三塁のピンチを招いたが、何とか守り切った。
ロッテ・森遼太朗投手が5回1/3を5安打2失点と好投。プロ初の勝利投手の権利を得て、マウンドを降りた。
初回は、連打を浴びたが、後続は打ち取り無失点スタート。2−0の2回には、1死一、二塁から水野に右前適時打を浴び点差を詰められるも、その後はリズムを取り戻し、5回まで毎回3者凡退に抑える好投を見せた。
だが6回、先頭・清宮に右翼線二塁打を浴びた。続く野村は中飛としたが、二走・清宮がタッチアップで三塁へ。1死三塁としたところで交代が告げられた。勝利投手の権利を得てこの日の役割を終え「今日はテンポよく投げられたと思います。6回を投げきれなかったところが反省です」と話した。
右腕は2018年に育成2位で入団。21年12月に支配下登録され、昨季は3試合に出場し、2度先発のマウンドに立った。
ロッテ・井上晴哉内野手が、「7番・DH」でスタメン出場。1号先制2ランを放ち、チームに勢いを付けた。
両軍無得点の2回だ。1死から安田が中前打を放ち、2死一塁から井上が打席へ。伊藤が投じた149キロ直球を捉え、右翼席最前列にたたき込んだ。先制の2ランとし、お決まりのパフォーマンスの“ごっちゃし”も披露した。プロ初勝利を狙う先発・森を大きく援護する一発となった。
ロッテは19日、25日・西武戦(ZOZOマリンスタジアム)で女子プロゴルファーの金田久美子が始球式を行うことを発表した。
始球式は「B.I.TECH スペシャルナイター」のファーストピッチセレモニーとして17時35分頃から開始。金田は「大好きな千葉で始球式ができてとても光栄です。全力投球でストライクを目指して頑張ります。また、4月27日から始まるパナソニックレディースでも優勝を目指して頑張ります。そちらの方も宜しくお願い致します」とコメントした。
ロッテが日本ハムに4−3で勝利し、この3連戦の勝ち越しを決めた。
2回に井上晴哉の今季第1号2ランで先制し、直後に今季先発となった森遼大朗が水野達稀に適時打を浴びたが、3回に9番・平沢大河から上位へと繋がっていく打順のところで藤原恭大の適時二塁打など2点を追加。3点のリードをもらった3回裏、森が3番・清宮幸太郎から始まる打順を、清宮を中飛、野村佑希を外角のストレートで空振り三振、万波中正を二ゴロ、3人で切り抜けたのは大きかった。森は4回と5回も三者凡退に抑え、勝利投手の権利を得る。
4−1の6回に先頭の清宮に二塁打、続く野村を中飛に打ち取り、球数が81球となったところで、ロッテベンチは右の万波を迎える場面だったが、左の坂本光士郎にスイッチ。坂本は2死一、三塁から谷内亮太に適時打を浴びたが、代打・今川優馬を右飛に仕留めた。
4−2となった7回は今季初めて勝ちパターンで唐川侑己が投げ1回を無失点に抑える。19日の試合で7回・ペルドモ、8回・澤村拓一、9回・益田の3投手を起用していたため、7回・唐川が投げたということは、8回・ペルドモ、9回・益田で逃げ切るのかなと思ったが、8回・小野郁、9回・澤村の継投で逃げ切った。小野が1点を失ったが、連投中ではなかった益田、ペルドモを起用せずに勝ち切ったのは今後にも繋がる大きな1勝。勝ち切ったことで、今後もこういった継投をやりやすくなったのではないだろうか。
吉井理人監督が投手コーチ時代、大事なシーズン終盤を見据えて、3連投、1週間に4試合以上登板が非常に少なく、1週間の登板数をしっかり管理。2021年の東京五輪明けの後半戦を例に挙げれば、7回・国吉佑樹、8回・佐々木千隼、9回・益田という勝利の方程式だったが、益田が連投の時に9回・国吉、佐々木が連投の時に8回・国吉、唐川が7回・8回を任されるということはあった。
黒木知宏投手コーチに16日のオリックス戦の試合前練習後、今季もリリーフ陣は基本的に3連投がなく、1週間に3登板までの考えなのか質問すると、「色々考えていますね、選手に負担をかけないようにというところと、勝負どころでいかないところとバランスをとりながら、監督とプランを立ててやっています」と明かした。
今季を見ていると、4月4日の日本ハム戦は6回・小野、7回・ペルドモ、8回・澤村、9回・益田のリレーで勝利したが、翌5日は0−0の7回に中森俊介、2−1となった8回にペルドモ、9回・益田で逃げ切った。6日は2−0の7回に小野、2−1の8回に坂本、カスティーヨ、6−1となった9回は西村天裕が投げ勝利した。打順の兼ね合いによって14日のオリックス戦では2−0の8回に益田、9回に澤村で逃げ切ることも。
登板状況、相手打線の兼ね合いを見ながら、色々なバリエーションの形でリリーフ陣を継投している。ブルペン陣の層が厚くなったことで、故障や不振で離脱した時にも対応ができ、色々な投手がパッと試合終盤の競った場面で起用ができるようになった。誰か1人に依存する、しわ寄せが来るようなこともなさそうだ。
そうなってくると、1、2点のビハインドや試合展開によっては勝ち試合でも投げる役回りを担っていきそうな小野、坂本といった投手達の働きがより重要になってくるのではないだろうか−。
黒木コーチは「全員ですよ」と一言。「勝ちパターンじゃない、ビハインドとか関係なく、ゲームの展開で流れを止めなきゃいけないなど色んな役割のピッチャーがいるので、全投手に対する配慮をしないといけないと思っています」と続けた。
21年、22年にリーグ連覇したオリックスは平野佳寿が基本的に抑えを務めたが、状態によっては阿部翔太、ワゲスパックなど形にこだわらず柔軟にリリーフ陣を運用し、リーグ連覇、日本一を達成した。今季のマリーンズのブルペンの投手運用を見ていると、昨季のオリックスのように柔軟に投手陣を起用しながら、大事な夏場以降を見据えているようにも見える。ファームにも東條大樹、国吉佑樹、鈴木昭汰、小沼健太らが控えている状況。さらに岩下大輝もリリーフで投げており、黒木コーチも「今のところ(リリーフで)調整していますね」(※4月16日オリックス戦試合前練習の取材時点)と話している。開幕直後の春先だから様々な投手を勝ちパターンで起用しているのかを含め、今後もブルペンの運用に注目していく必要がありそうだ。
ロッテの森遼大朗投手(23)が19日、敵地での日本ハム戦で5回1/3(81球)を投げ、5安打2失点、1四球2三振と好投し、プロ初勝利を掴んだ。
2回に7番・井上晴哉の1号2ランで先制した直後に1点を返されたものの、3回にも1番・藤原恭大の適時打などで2得点。味方の援護にも恵まれた今季初登板の右腕は、3回から5回まで3イニング連続3者凡退とリズムに乗った。
森は6回先頭の清宮幸太郎に右二塁打を打たれ、1死三塁となったところで降板。2番手の坂本光士郎が谷内亮太に適時打、8回に4番手・小野郁が1点差とされ、さらに9回は澤村拓一が1死一・三塁のピンチを招いたが、あと1本は許さずゲームセット。リリーフ陣が何とか踏ん張り、育成出身の高卒6年目右腕に白星をプレゼントした。
昨季の1軍デビューから通算4試合目で嬉しいプロ初勝利を掴んだ森は、「とにかくホッとしています」と安堵の笑顔。「皆さんが必死に繋いで勝ちを持ってきてくれたのですごく嬉しいです」と、ウィニングボールを手に喜びを噛み締め、「今日をきっかけに飛躍していくシーズンにしたいと思います」とさらなる活躍を誓った。