わたしはかもめ2023年鴎の便り(4月)

便

4月29日

オリックス3−2千葉ロッテ(京セラドーム)

オリックスの山本は6回4安打3四球ながら1失点で2勝目を挙げた。平野佳は6セーブ目。打線は0−1の3回に太田、宗の連続適時打で逆転。6回に犠飛で加点した。ロッテは7回に藤原の適時打で追い上げたが及ばなかった。

123456789R
千葉ロッテ1000001002
オリックス00200100x3

ページトップ

[ロッテ]4番山口航輝が「左大腿二頭筋損傷」で全治2週間「治療に専念してもらう」登録抹消へ[ニッカン]

単独首位の好調ロッテが、ケガ人続出だ。

昨季チーム最多16本塁打で主砲として「4番」を任されてきた山口航輝外野手(22)が29日、大阪市内の病院で「左大腿二頭筋損傷」と診断され、オリックス戦を欠場した。全治は2週間程度の見込み。試合後に吉井理人監督(58)が、「ケガをしたので明日から抹消して治療に専念してもらいます。(負傷時期は)本人もどこでやったか分からないと言っていた」と明かし、登録抹消を言及した。

山口は打率1割8分7厘で1本塁打と開幕から打撃不振に悩んではいるが、前日28日には延長10回に決勝の右犠飛を放つなどチーム最多11打点を挙げている。左翼や一塁の守備でも貢献するなど、存在感は絶大だ。本人は前日の試合後に違和感を覚えていたが、長期離脱を回避出来たことは不幸中の幸いだった。

この日、右肩肉離れから1軍復帰を目指していた昨季盗塁王の高部瑛斗外野手(25)も「右肩甲下筋損傷」で全治6から8週間と発表された。指揮官は「故障はしょうがないので、本当にしっかり治して(1軍に)上がってきて欲しいと思います」と願った。本塁打を放った今月23日のイースタン・リーグ日本ハム戦で違和感。同じ箇所を再発し、再び長期離脱を余儀なくされた。

開幕投手に指名された石川歩投手(35)が右肩痛で離脱中。シーズン開幕後にも「1番」を担っていた荻野貴司外野手(37)が右太もも裏肉離れでリハビリ中だ。ドラフト1位ルーキー菊地吏玖投手(22)も左内腹斜筋損傷と診断されたばかりだ。

ページトップ

[ロッテ]吉井監督「取られる前に代えるべきだった」6回3失点目に采配反省、単独首位はキープ[ニッカン]

ロッテ吉井理人監督(58)が3失点目を悔やんだ。

先発メルセデスが6回に連打と犠飛で追加点を奪われたことに「ゲームをしっかり作ってくれました。強いて言えば投手の代える時期が遅かった。後半勝負と思っていたので6回の1点は痛かった。取られる前に代えるべきだったかな」と采配を反省。好投を続けているメルセデスは新天地4度目登板で初めて援護点をもらったが、またも初勝利はならず。上位3チームがすべて敗れ、単独首位はキープした。

ページトップ

[ロッテ]「4番」山口航輝がオリックス戦欠場、負傷による離脱で登録抹消へ[ニッカン]

ロッテの「4番」山口航輝外野手(22)が、オリックス戦でベンチ外となり欠場した。

試合前練習にも参加せず、試合後に吉井理人監督(58)が、「ケガをしたので明日から抹消して治療に専念してもらいます」と明かした。すでに病院での検査結果は出ているが、「本人もどこでやったか分からないと言っていたので、その辺のところも含めてトレーナーに聞いてください」。ケガの箇所や全治などの状況に関しての球団発表は、今後発表される予定だ。

ページトップ

[ロッテ]高部瑛斗、右肩甲下筋損傷で再び長期離脱「急がず早く…」吉井監督回復を願う[ニッカン]

ロッテ高部瑛斗外野手(25)が再び右肩を負傷し、長期離脱を余儀なくされる。ロッテは29日、横浜市内の病院で「右肩甲下筋損傷」と診断されたことを発表した。全治6週間から8週間の見込みだ。

オリックス戦後、吉井理人監督(58)は「故障はしょうがないので、今度はしっかり治して欲しい」とし、「急がず早く…。早くと言っちゃダメなんですね。本当にしっかり治して(1軍に)上がってきて欲しいと思います」と願った。

本塁打を放った今月23日のイースタン・リーグ日本ハム戦(鎌ケ谷)出場時に右肩に違和感。春季キャンプ中に「右肩甲下筋肉離れ」で離脱したが、今回も同じ箇所を再発した。1軍復帰を目指して守備を含めて先発出場を重ね、打率3割1分の好成績を挙げてきた。

ページトップ

[ロッテ]佐々木朗希の故郷・大船渡市とスポンサー契約を継続、8・2日本ハム戦で冠協賛試合へ[ニッカン]

ロッテは29日、昨年に引き続き、佐々木朗希投手(21)故郷の岩手県大船渡市とスポンサーシップ契約を締結したことを発表した。

今年は、22年12月に就任した大船渡市の渕上清市長が、佐々木朗母校の大船渡高野球部出身という縁もあり、大船渡市単独での冠協賛試合を8月2日の日本ハム戦(午後6時開始、ZOZOマリン)で実施予定。昨年6月7日の中日戦(ZOZOマリン)では、岩手県150周年、大船渡市制施行70周年を記念して、岩手県と大船渡市が共催した冠協賛試合「黄金の國いわて・大船渡ナイター」も開催した。

ページトップ

ロッテ、首位変わらずも山口が抹消、左太もも負傷…全治2週間[サンスポ]

日本球界を代表する右腕に屈した。ロッテはオリックスの先発、山本から2回を除いて毎回走者を出しながらも打ち崩せず。逆転負けを喫し、吉井理人監督(58)は「いいところまでは行っているけど…。ジャパンのエースなのでね、なかなか打てないです」と振り返った。

1回は先頭の平沢が四球で出塁。1死一塁から井上の二塁打で先制したが、山本からの得点はこの1点のみとつながりを欠いた。

追い打ちをかけるように、今季23試合目で初めてスタメンを外れた山口の登録抹消が決定。この日、大阪市内の病院で「左大腿二頭筋損傷」との診断を受けた。全治2週間の見通しで、試合後、吉井監督が「抹消して治療に専念してもらおうと思います」と明言した。

ソフトバンク、西武も敗れたため、単独首位を維持。ベテランの荻野、高部に続き、今季19試合で4番に座り、チームトップタイの11打点を記録する主砲の離脱は痛いが、一丸で勝ちにいく。

ページトップ

ロッテ・山口航輝が左大腿二頭筋損傷で全治2週間、吉井監督「抹消して治療に専念してもらう」[サンスポ]

ロッテは29日、今季19試合で4番に座る山口航輝外野手(22)が大阪市内の病院で「左大腿二頭筋損傷」と診断されたことを発表した。全治2週間の見通し。勝ち越し犠飛を放った28日の試合後に左脚の違和感を訴えたという。

2−3で敗れたこの日のオリックス戦は、今季23試合目で初めてスタメンを外れ、ベンチ入りもしていなかった。試合後、吉井理人監督(58)は「抹消して治療に専念してもらおうと思います」と登録抹消を明言した。

ベテランの荻野、昨季盗塁王の高部に続き、今季チームトップタイの11打点を記録する主砲の離脱となったが、指揮官は「故障は仕方ない」と話した。

ページトップ

ロッテ、山本を崩せず 吉井監督「日本のエースなので、なかなか打ち崩せない」[サンスポ]

ロッテは制球が不安定だった山本から1点を奪うのがやっと。相手が6回限りで降板するまで、2回を除いて毎回走者を出しながら畳みかけられず、吉井監督は「日本のエースなので、なかなか打ち崩せない」と淡々と語った。

1回は先頭の平沢が四球を選び、井上の二塁打で先手を取った。監督は「いいところまでいっている。これを続けて欲しい」と期待した。

ページトップ

ロッテ、井上晴哉の適時二塁打で先制、山本撃ち「いい投手なので初球から打ちにいこうと」[サンスポ]

「3番・DH」で先発出場したロッテ・井上晴哉内野手(33)が先制の適時二塁打をマークした。

1回、1番・平沢が四球で出塁。1死一塁から山本が投じた初球の直球をたたいて左中間への二塁打とし、「いい投手なのでストライクは初球から打ちにいこうと準備していました」とコメントした。

ページトップ

ロッテ・高部瑛斗、右肩甲下筋損傷で全治6〜8週間[サンスポ]

ロッテは29日、昨季盗塁王に輝いた高部瑛斗外野手(25)が横浜市内の病院で右肩甲下筋損傷と診断されたと発表した。全治6〜8週間の見通し。23日の日本ハム戦出場の際に右肩の違和感を訴えたという。

高部はシーズン開幕前の3月に右肩を肉離れしたが、23日の日本ハム戦には「1番・右翼」で先発出場して本塁打を記録。1軍復帰が期待されていた。

ページトップ

ロッテ、故障者続々…山口も「左大腿二頭筋損傷」で抹消へ[スポニチ]

ロッテは4番不在で2得点と打線が振るわなかった。

開幕4戦目から19試合連続で4番だった山口が「左大腿二頭筋損傷」と診断され、30日にも出場選手登録を抹消される。全治は2週間の見込み。前日28日の試合後に違和感を訴えて、大阪市内の病院で検査を受けていた。吉井監督は「ケガをしたので明日から抹消して治療に専念してもらいます」と説明。4番不在の打線は初回、井上が先制左中間二塁打も、逆転負けを喫した。今月7日には荻野が右大腿肉離れで抹消。3月に右肩甲下筋損傷と診断され2軍調整中だった高部が再び同じ箇所を痛めてこの日、全治6〜8週間と診断された。

外野手の相次ぐ離脱に指揮官は「故障は仕方ないので、しっかり治して上がってきて欲しい」と話した。

ページトップ

ロッテ・山口が登録抹消へ、大腿二頭筋損傷で全治2週間、主砲不在のチームは惜敗[スポニチ]

開幕4戦目から19試合連続で4番を務めた山口がベンチ入りメンバーから外れたロッテは初回1死一塁から3番・井上の左中間への適時二塁打で先制したものの、先発のメルセデスが8安打3失点で6回途中降板。7回2死三塁から9番・藤原の2試合連続タイムリーとなる左前打で2点を返したものの、2−3で惜敗した。

試合後、吉井監督は山口について「ケガしたので明日から抹消して治療に専念してもらいます」と説明した。球団は、大阪市内の病院で受診の結果、左大腿二頭筋損傷と診断されまたと発表。全治まで2週間ほどかかる見込みとした。28日の試合後に左足に違和感を感じたという。

ロッテの外野手は荻野が今月7日に右大腿肉離れで抹消され、3月に右肩甲下筋損傷と診断されて2軍調整中だった高部が再び同じカ所を痛めて全治まで6〜8週間と診断されたことがこの日、発表されたばかりだった。

山口はここまで打率.187と低迷しているものの、藤原と並びチームトップタイの11打点を挙げていた。

ページトップ

ロッテ・井上、由伸から先制二塁打「初球から打ちにいこうと準備」[スポニチ]

ロッテの井上が初回1死二塁から右中間へ適時二塁打を放った。

オリックスの先発・山本の初球、真ん中の直球を叩いた井上は「いい投手なのでストライクは初球から打ちにいこうと準備していました」とコメント。

前日はオリックスの宗と森がロッテ・佐々木朗の初球を打ち、初回に先制点を奪ったが、やり返す形となった。

ページトップ

ロッテ高部、右肩甲下筋損傷で全治6〜8週間[スポニチ]

ロッテは29日、高部瑛斗外野手(25)が横浜市内の病院で受診した結果、右肩甲下筋損傷と診断されたと発表した。23日のイースタンリーグ日本ハム戦(鎌ケ谷)に出場の際に右肩に違和感を感じていた。全治まで6〜8週間かかる見込みという。

昨季、盗塁王を獲得するなどブレークした高部は、3月9日に右肩甲下筋肉離れと診断されたが、同24日の中日とのオープン戦で1軍復帰。打撃面では問題がなかったもののの、吉井監督の「万全の状態で」という判断で開幕1軍メンバーを外れ、2軍で調整を続けていた。

ページトップ

ロッテ、大船渡市とスポンサーシップ契約、市長は朗希と同じ大船渡高野球部出身[スポニチ]

ロッテは29日、昨年に引き続き岩手県・大船渡市とのスポンサーシップ契約を締結したと発表した。

大船渡市とは昨年スポンサーシップ契約を締結し、同6月7日の中日戦(ZOZOマリンスタジアム)では、岩手県150周年、大船渡市制施行70周年を記念して、岩手県と大船渡市が共催した冠協賛試合「黄金の國いわて・大船渡ナイター」も開催された。

今年は、昨年12月に大船渡市長に就任した渕上清市長が岩手県立大船渡高野球部出身で、佐々木朗希投手の母校という縁もあり、大船渡市単独での冠協賛試合を8月2日の日本ハム戦(ZOZOマリンスタジアム、18時試合開始)で、実施する予定となっている。

ページトップ

[ロッテ]高部瑛斗が右肩甲下筋損傷で全治6〜8週間、3月には右肩肉離れ[報知]

ロッテは29日、高部瑛斗外野手が横浜市内の病院で右肩甲下筋損傷と診断されたことを発表した。

4月23日の日本ハム戦(鎌ケ谷)で「1番・右翼」でスタメン出場していたが、右肩に違和感を感じ途中交代していた。全治まで6〜8週間かかる見込み。

高部は今年3月9日にも右肩の肉離れで開幕1軍落ち。リハビリを続けながらファームでは16試合に出場し、1本塁打、5打点、打率3割1分をマークしており、吉井監督は「こっちの判断ではなく2軍監督の判断でゴーが出れば呼ぼうと思っている」と話していたが、再び無念の離脱となった。

ページトップ

[ロッテ]大船渡市とスポンサーシップ契約、8・2日本ハム戦では冠協賛試合[報知]

ロッテは29日、昨年に引き続き岩手県・大船渡市とのスポンサーシップ契約を締結したことを発表した。

大船渡市とは昨年同契約を結び、2022年6月7日の中日戦(ZOZOマリン)で岩手県150周年、大船渡市制施行70周年を記念して、岩手県と大船渡市が共催した冠協賛試合「黄金の國いわて・大船渡ナイター」を開催。今季は昨年2022年12月に就任した渕上清新大船渡市長が大船渡高野球部出身で、佐々木朗の母校という縁から大船渡市単独での冠協賛試合を8月2日・日本ハム戦(ZOZOマリン)で実施する予定となっている。

ページトップ

オリックス・山本由伸−ロッテ・メルセデス…スタメン発表[報知]

[ロッテ]
1(右)平沢、2(遊)藤岡、3(指)井上、4(三)安田、5(左)角中、6(二)中村奨、7(一)茶谷、8(捕)田村、9(中)藤原、投=メルセデス
[オリックス]
1(二)太田、2(三)宗、3(中)中川圭、4(左)杉本、5(指)シュウィンデル、6(遊)紅林、7(一)ゴンザレス、8(捕)若月、9(右)茶野、投=山本

ページトップ

ロッテ・山口が抹消、左大腿二頭筋損傷、全治2週間、吉井監督「治療に専念して」[デイリー]

開幕4戦目から4番を務めていたロッテ・山口が29日、左大腿二頭筋損傷と診断された。

28日・オリックス戦の試合後に違和感を覚えたといい、全治まで2週間かかる見込みだ。「抹消して、治療に専念して欲しい」と吉井監督。荻野や高部もけがで戦線を離脱しており、主砲の不在は大きな痛手となった。

ページトップ

ロッテ・山口航輝が左大腿二頭筋損傷で全治2週間、28日オリックス戦後に違和感[デイリー]

ロッテは29日、山口航輝外野手が大阪市内の病院を受診し、左大腿二頭筋損傷と診断されたと発表した。28日・オリックス戦(京セラ)の試合後に違和感を覚えたといい、全治まで2週間かかる見込みだ。

山口は開幕4戦目から不動の4番としてチームを支えたが、この日の試合前練習には参加せず、ベンチも外れていた。荻野や高部もけがで戦線を離脱しており、主砲の不在は大きな痛手となった。

ページトップ

ロッテが逆転負け、山本由伸から先制も追加点奪えず、メルセデスは6回途中3失点KO[デイリー]

ロッテが逆転負けを喫し、連勝は2で止まった。

初回、平沢が四球を選ぶと、1死一塁から井上が直球を捉え左中間二塁打に。一走・平沢は一気に本塁へ全力疾走し、先制点を挙げた。

だが、その後6回までは、打線のつながりに欠けた。7回には、先頭・中村奨が左翼線二塁打を放ち、続く茶谷が遊撃内野安打。2死三塁から藤原が中前適時打で追加点をもぎ取ったが、反撃及ばず敗戦となった。

投げてはメルセデスが5回2/3を8安打3失点。4回に3連打を浴び2点を失うと、5回にも連打と犠飛で失点。2死一、三塁とピンチを招いたところで交代が告げられた。

ページトップ

ロッテ・メルセデスが今季初援護受けるも初星逃す、6回途中でピンチ招いて降板[デイリー]

ロッテC.C.メルセデス投手が今季4度目の先発で、5回2/3を8安打3失点で降板した。この試合までの防御率は1.53と好投を続けていたが、打線の援護が一切なかった。この日は初回に今季初の援護点。ただ、中盤に崩れ初星の権利は得られなかった。

立ち上がりは安定感抜群。初回から打ち取り、2イニング連続三者凡退と上々のスタートだった。だが3回、2死から茶野に左前打を許すと、続く太田には左翼線への適時二塁打。宗には勝ち越しの中前適時打と、3連打を浴び逆転を許した。

5回まで無失点に抑えたが、打者が3巡目に入ったところで再び捕まった。6回、先頭・中川から連打で無死一、三塁とピンチを背負い、シュウィンデルに左犠飛で3失点目。さらに2死二塁から頓宮に左前打。2死一、三塁としたところで交代が告げられ、マウンドを後にした。

ページトップ

ロッテ 高部が右肩甲下筋損傷と診断、全治6〜8週間、3月には右肩甲下筋肉離れ[デイリー]

ロッテは29日、高部瑛斗外野手が横浜市内の病院で右肩甲下筋損傷と診断され、全治まで6〜8週間かかることを発表した。「1番・右翼」で出場した23日のイースタン・日本ハム戦(鎌ケ谷)で、右肩に違和感を感じていたという。

高部は3月9日にも、右肩甲下筋肉離れで全治4〜6週間と診断され、1軍を離れていた。

ページトップ

「4回にフォークの握りを変えたのは良かった」試合中でも変化を恐れないロッテ・種市篤暉[BASEBALL KING]

◇試合中でも変化を恐れない

ロッテは、現在14勝9敗でパ・リーグ首位に立つ。1勝1敗で迎えたオリックスとの3連戦の3戦目に先発を託されたのが、今季ここまで2勝2敗、防御率1.37、リーグ3位の30奪三振をマークする種市篤暉だ。

今季のロッテ・種市は球数が多くなるが、しっかりと試合を作る。前回登板の23日のソフトバンク戦は初回に33球を投げるなど球数を要したが、1度も三塁ベースを踏ませなかった。ここが種市の凄さでもある。走者を出しても、2回で言えばガルビスを併殺打に打ち取ったり、3与四球だが先頭打者への四球は1度もなかった。先頭打者をきっちり打ち取っていたことで、失点に繋がらなかった。

「ストレートが安定しないと球数が多くなりますし、その中でスライダーとかを操れていたらもっと楽なピッチングができたんじゃないかなと思います」と反省したが、5回・103球、4安打、7奪三振、3与四球、無失点に抑え、今季2勝目を手にした。

種市の武器のひとつが、自身の課題を見つめ、試合中でも修正ができること。23日のソフトバンク戦でもそうだった。

「試合中にもっと敏感というか、嗅覚というか、イニングごとに“こうしよう”、“ああしよう”とイニング間のキャッチボールはやっているので、その中で何とかしようと思っています。何とかできていない部分が多いですけど、もうちょっと試合中に良くなれば。その中で、フォークは改善できたのは良かったです」。

4回以降フォークでの三振が増えた。フォークでの三振が多いのは、調子のバロメーターと見て良いのだろうか−。

「そうですけど、フォークが良かったらいけるという感覚に近いので、4回にフォークの握りを変えたのは良かったのかなと思います」。

4回は先頭の牧原大成をストライクゾーンからボールゾーンに落ちる139キロのフォークで空振り三振、続く柳町達も138キロのフォークで空振り三振、最後はガルビスを141キロのフォークで空振り三振に仕留めると、続く5回も先頭の甲斐拓也を136キロのストライクゾーンのフォークで見逃し三振、2死一塁から柳田悠岐を144キロのフォークで空振り三振と、4回と5回の2イニングだけでフォークで5つの三振を奪った。

試合中にフォークの握りを変え、そこで抑えきる種市の修正力の高さを示した。

◇種市のフォーク

今季の種市のフォークを見ていると、ストライクゾーンからボールゾーンに大きく落ちるフォーク、カウント球などで投げることの多いストライクゾーンからストライクゾーンに落ちるフォークに加え、シンカー系など、バリエーションが豊富だ。

前回登板のソフトバンク戦で、2回に先頭の柳町を見逃し三振に仕留めたストライクゾーンへの141キロのフォークは、フォークかスライダーか見分けることができなかった。本人に直接確認すると「あれは、フォークです」と話し、「だいたいフォークは130キロ後半から140キロくらいでるので、スライダーの方が遅いです」と教えてくれた。

種市のフォークに興味が湧いてくる。ストライクゾーンからストライクゾーンに投げるフォークは2019年当時「キャッチャーの頭を投げる意識で投げています」と話していたが、現在は「ど真ん中くらいの意識です。ど真ん中に全力で投げて勝手に落ちてくれる感じです。落としにいったら落ちないので、その中で腕振って落ちているのが1番空振りとれている要因かなと思います」と明かした。

左打者にはシンカー系のフォークで空振りを奪うこともある。今季でいえば、4月9日の楽天戦の4回に小深田大翔から空振り三振を奪った139キロのフォークがそうだ。「シンカー気味に投げました。左バッターは気持ち、投げた瞬間、フォースラだと見切られるイメージがあるので、ちょっと体から離れていくイメージで投げています」としっかりと意図を持ってシンカー気味に落とした。

スライダーの話の流れで、「フォークもそうなんですけど、その日に調子が悪いと分かった瞬間に感覚的に何かを変えるのをしていかないと思います。その中でノートを書くのが1番大事かなと思います。“こういう時はこうなる”、“力んだらフォークが落ちない”とか、“突っ込んだら落ちない”とか試合中に分かっていたら試合中に修正ができる。もっと自分に敏感になっていきたいなと思います」。

種市篤暉は試合中であっても、変化することを恐れない。悪ければ、修正する。現状に満足することなく、進化を求め、常に野球のことを考えアンテナを張り巡らせ、向上心のある種市だからこそできる技。今日のフォークはどんな変化をするのだろうか−、今日はどんな投球を見ることができるのだろうか−。そんなことを考えるだけで、ワクワクがとまらない。大阪のマリーンズファンを魅了する投球を、必ず見せてくれるはずだ。

ページトップ

村上宗隆、清宮幸太郎の“同期ドラ1”に覚醒の兆し、ロッテ引っ張る6年目の「変化」[Full-Count]

◇スピードボールを引っ張れるようになった昨季後半戦

ロッテの安田尚憲内野手は、入団5年目の昨季は自己最多の119試合に出場し、キャリアハイとなる9本塁打を記録した。特に後半戦はOPS.843をマークするなど大器の片鱗をのぞかせた。殻を破れたのはなぜなのか。変化を検証してみたい。(数字は4月26日現在)

今季の安田は2年ぶりに開幕スタメンの座を勝ち取ると、4月14日以降はクリーンアップに定着。自身と同じく高校からドラフト1位でプロの世界に飛び込んだ平沢大河内野手や藤原恭大外野手らとともに、上位争いを繰り広げるチームを引っ張っている。

打撃に変化がみられるようになったのは昨季後半だ。前半戦までは体の近くで直球を捉えることが多く、ストレートに対する打球方向は(逆方向の)レフトからセンターが大半を占めていた。しかしシーズンが進むにつれて引っ張りの打球が増え、打撃成績も良化。左打者であれば一般的にライト方向への当たりの方が打球は飛びやすく、安田もその例に漏れず長打が増えた。

体の近くまでボールを呼び込むと見極めをしやすくなる一方で、自分のスイングを出し切れないというデメリットもある。以前の打撃スタイルは、どちらかといえば受け身になりがちで、持ち前の打棒を発揮しきれているとはいえなかっただろう。後半戦は直球に対して振り負けず、打つポイントが前になった積極的なアプローチを見せ、直球、変化球ともにスイング率が上昇。そんな中でミート力は向上しており、アグレッシブな姿勢と確実性を兼備するスラッガーに変貌していった。

◇受け身ではなく、積極的な打撃スタイルに変化…甘い球を逃さず仕留める

さらに注目したいのが、ストライクゾーンにおける打撃成績だ。ボールゾーンをヒットにするのは、どんな一流打者だろうと容易ではない。“打つべき球”であるストライクをいかにはじき返すかが重要だが、昨季の後半戦はこの部分も向上している。

積極性が身についたことで、打席の最初のスイングで仕留める割合がさらに向上し、後半戦におけるファーストスイング打率は.342、長打率は.633を記録。狙い球をヒットゾーンへ一振りで飛ばす能力は年々磨き上げられており、球界を代表するスラッガーへの道を着実に歩んでいるといえるだろう。

同学年で、2017年のドラフト会議で1位指名されたヤクルト・村上宗隆内野手は昨季3冠王に輝き、今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では世界一に貢献した。また日本ハムの清宮幸太郎内野手も、昨季チームトップの18本塁打をマークするなど、切磋琢磨した選手達が続々とブレークを果たしている。

吉井理人監督からの期待も高いロッテの背番号5もまた、同期に匹敵するようなインパクトを残し、一気に球界の主役へと上り詰められるだけのポテンシャルを秘めている。自身が掲げたシーズン25本塁打という目標に手が届けば、将来有望な若手がひしめくチームにも大きな影響を与えるだろう。ファンも飛躍を待ち侘びるスラッガーのバッティングに今後も期待したいところだ。

ページトップ