楽天は今季初登板先発の松井友が要所を締め、5回3安打無失点でプロ初勝利。救援の4投手も得点を許さなかった。打線は0−0の5回に5得点。浅村の適時打や岡島の2点打などで畳みかけた。ロッテは5回の継投が決まらなかった。
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
東北楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 1 | 0 | x | 6 |
ロッテ吉井理人監督(58)が、5月初完封負けにボヤキ節だ。
初回先頭の藤原恭大外野手(22)の右前安打を皮切りに3回までは毎回、先頭打者が安打で出塁したが、決定打を欠き得点ならず。「今日はあと1本どころじゃなかったですね」と打撃陣に苦言。今回の敵地3連戦での得点はグレゴリー・ポランコ外野手(31)の本塁打のみの状況に「若い未熟なチームなので失敗するのはいいのですが、同じ失敗をずっと続けていたらバカみたいなので、そこはちゃんとしっかり頭を使って次に生かして欲しいと思います」と求めた。
期待を寄せて4番起用の安田尚憲内野手(24)を名指しし、一例を挙げた。「今日の安田なんかも、昨日、自分有利なカウントから凡退しているので、あれが頭にあってちょっと消極的になったバッティングでヒットが打てていない。失敗ばかりのスポーツなので、それを恐れずにチャレンジして欲しい」。初回1死一塁の場面で2ボールから積極性を欠いて追い込まれた後に右飛に倒れた場面などに苦言を呈した。「最後の打席は初球から振れていいなと思った」。9回に中前安打を放ったが、時すでに遅しだ。
8回の守備では内野手が本職の小川龍成(25)が右翼を守った。試合前の打撃練習中には外野手用グラブをつけて守備練習を行っていたが、浅村の飛球をしっかりとキャッチした。「外野手が本当に足りないので、何かあった時に守って欲しかった」。持ち味の足を生かした代走起用にも幅が広がりそうだ。荻野、山口、高部ら昨季から主力を担ってきた外野手がケガで離脱中だけに、小川の適応能力にも期待を寄せていた。
ロッテ森遼大朗投手(24)が今季2度目の先発も、5回途中3失点で降板した。初回から150キロ超のキレ味鋭い直球や変化球を低めに集め、4回まではすべて先頭打者を打ちとる好内容。だが、5回に先頭の山崎に右前安打を浴びると、浅村の二塁内野安打で先制を許した。
森は「普段通り、心の余裕も出てきた気がしています。投球フォームも色々と試行錯誤しながらやっていますが、うまくかみ合った時には良い感じで投げられている感覚がある」と収穫を得た一方、「いかに先頭をきるかが自分を助けるのかということをあらためて思いました。5回途中で降りてしまって悔しい」と課題も明確にした。今季初登板初先発した日本ハム戦では6回途中まで好投してプロ初勝利を挙げたが、2勝目はならなかった。
吉井理人監督(58)は「森は良く頑張ったので、来週もまたチャンスをと思っています」と次回も先発を任せる意向を示した。
ロッテは5回2死一、三塁の守備、二塁・中村奨からベースカバー遊撃・友杉に送った送球が、リプレー検証でも覆らずセーフ。先制点を献上した。
吉井理人監督は「今でもアウトだと思っているんですけれど…。しょうがないです。ルールなので」と消化不良な表情を見せた。「(先発の)森はよく頑張ったので、来週もチャンスを」と評価した一方、右足に打球が当たった鈴木と疲労感のある小野を抹消し、広畑と東妻を1軍昇格させる意向を示した。
ロッテは4日、佐々木朗希投手(21)の予告先発を発表した。5日のソフトバンク戦(午後6時開始、ZOZOマリン)に向け、楽天モバイルパークで前日調整。ストレッチやランニングなどで汗をかいた佐々木朗は「いつも通り自分の投球を心がけて、チームの勝利に貢献できるように頑張ります」と意気込んだ。練習後にはグラウンド内から客席のファンにサインをする場面もあった。
今季は開幕から20イニング連続無失点で3連勝した。前回登板のオリックス戦では日本人最速タイ165キロを4球投じたが、7回3失点で勝ち負けはつかず。今季5度目先発の「こどもの日」に4勝目を狙う。
ロッテは4日、「選手直筆メッセージフェースタオル第2弾」の販売を、マリーンズストア各店(海浜幕張駅前店を除く)で明日5日から開始することを発表した。
第1弾は4月7日に発売しており、今回は佐々木朗希投手の「頑張ろうき!」を含む全5選手が、掲げて欲しいメッセージや好きな言葉などを色紙に記し、そのままフェースタオルにデザインした。
佐々木朗は「今年は『頑張ろうき!』と書かせていただきました。ファンの皆さん、僕が投げる試合では、ぜひこのタオルを掲げて熱い声援をよろしくお願いします」と願った。
第2弾の選手直筆メッセージフェースタオル商品選手は以下の通り。
全て税込み1300円。
ロッテは投打で振るわなかった。先発の森は5回につかまり、2死一、三塁で浅村に先制打を許して降板。救援した鈴木は制球が安定せずに打ち込まれ、この回計5点を失った。吉井監督は「(鈴木は今季)初登板にしてはかわいそうな起用だった。反省している」と険しい表情だった。
打線は1〜3回と先頭打者が安打で出ても後が続かなかった。零敗は今季5度目で、監督は「同じ失敗をずっと繰り返していたらばかみたい。頭を使って次に生かして欲しい」と奮起を求めた。
ロッテの佐々木朗が5日のソフトバンク戦(ZOZOマリンスタジアム)に先発する。4日は楽天モバイルパーク宮城でキャッチボールなど軽めに体を動かした。開幕4連勝に向け「いつも通り自分の投球を心がけ、チームの勝利に貢献したい」とコメントした。
前回4月28日のオリックス戦は7回8安打3失点で勝敗が付かず、今季は4試合に投げて防御率1.00。
ロッテは打線が5安打と振るわず、今季5度目の零敗で2カード連続の負け越しとなった。
この3連戦の得点はポランコの2発による3点だけ。吉井監督も「あと1本どころじゃなかった」と渋い顔だった。
初回1死一、二塁の場面で2ボールから2球見逃し、2−2となった後に右飛に倒れた安田を名指しして「昨日、有利なカウントから凡打して消極的になったのかな。失敗ばかりのスポーツなので恐れずチャレンジして欲しい」と奮起を促した。
同学年の楽天・松井友との投げ合い。ロッテ森は最高の立ち上がりを見せた。4月19日の日本ハム戦(エスコンF)でプロ初勝利を挙げ、「少し心の余裕が出てきた」という右腕は多彩な変化球と絶妙のコントロールを発揮。先頭の西川を二ゴロに打ち取ると、2番・小深田を137キロフォークで空振り三振、3番・浅村を149キロの内角直球で見逃し三振に仕留めると、4回までは毎回の5奪三振で3安打無失点。ところが、5回に2死一、三塁から浅村の二塁内野安打で先制を許した。痛烈な当たりを二塁・中村が止め、遊撃の友杉にトス。微妙なタイミングだったが、判定はセーフ。ビデオ判定をリクエストしたが、判定は覆らず、森は降板。代わった鈴木が打ち込まれた。
吉井監督は森について「頑張ってました。球数が増えて4回ぐらいからスライダーがほどけだして大丈夫かなと思っていたんですけど、本当によく頑張ってました」と評価。「来週もチャンスをと思っています」と次回も先発で起用することを明言した。
森自身は前回に続きイニングの途中で降板になったことを反省。て「無死から走者を出すと、苦しい展開になってしまうので、いかに先頭を切るかが課題」と話した。
先発の森は走者を背負いながら4回まで無失点と踏ん張っていたが、5回2死一、二塁から3番・浅村に二塁適時内野安打で先制を許して降板。代わった鈴木も2四球に後に痛打を浴びるなど、ロッテはこの回大量5失点。7回にも1点を失うと、打線は4回以降8回まで無安打。9回に先頭の友杉が右前打で出塁も佐藤都が二ゴロ併殺、安田が中前打もポランコが二飛に倒れて零敗。でこの3連戦での得点はポランコの2戦連発による3点だけと振るわず、2カード連続の負け越しとなった。
森は4月19日の日本ハム戦(エスコンF)で、5回1/3を5安打2失点と好投し、今季初登板でプロ初勝利を記録したが、2連勝ならならず。「先制点を与えてしまい、5回投げ切るごとができず悔しいです」とコメントした。
ロッテは5日のソフトバンク戦(ZOZOマリン戦マリンスタジアム)に佐々木朗希投手(21)が先発すると発表した。ソフトバンクは石川柊太投手(31)が先発する。
侍ジャパンの一員としてWBC優勝に貢献した佐々木朗は4年目の今季、ここまで4仕合に先発し、3勝0敗、防御率1.00。前回登板した4月28日のオリックス戦では日本人最速タイの165キロを4球マークした。
佐々木朗は球団を通じて「いつも通り自分の投球を心がけて、チームの勝利に貢献できるように頑張ります」とコメントした。
ロッテは5日からマリーンズストア各店(海浜幕張駅前店を除く)で選手直筆メッセージフェイスタオル第2弾の販売を開始すると発表した。
第1弾は2023年4月7日に発売した。今回は佐々木朗希投手「頑張ろうき!」を含む全5選手が掲げて欲しいメッセージや好きな言葉などを色紙に記し、そのままフェイスタオルにデザインした。
第2弾選手直筆メッセージフェイスタオルは、佐々木朗希投手「頑張ろうき!」、佐々木千隼投手「ちはやふる」、石川歩投手「ととのう」、高部瑛斗外野手「任せた!」、和田康士朗外野手「和田参戦」の全5選手。
佐々木朗は「今年は『頑張ろうき!』と書かせていただきました!ファンの皆さん僕が投げる試合では、是非このタオルを掲げて熱い声援をよろしくお願いします!」とコメントしている。
ロッテは打線が5安打無得点と封じられ今季5度目の零封負けとなった。
先発の森は4回まで無失点と粘ったが、5回2死一、三塁から浅村に二塁への痛烈な当たりを許し、二塁手・中村奨が二塁でのアウトを試みるも判定はセーフ。判定を巡りロッテがリクエストするも判定は覆らず、先制点を献上した(記録は内野安打)。なおも2死一、三塁としたところで森は降板。2番手には今季初登板の鈴木がマウンドに上がったが、2死満塁から岡島に2点適時打を浴び、続く鈴木に四球で再び2死満塁のピンチを背負うと、フランコに投手強襲の内野安打、続く山崎剛に適時打を浴びこの回5失点。流れを止めることはできなかった。
鈴木はフランコの打球が右足のすね付近に直撃。試合後、吉井監督は「初登板にしてはかわいそうな起用だったと反省している。でも鈴木はあんなものではない」と今後の投球に期待しながらも「ただ今回は打球が当たっているのでブルペンの構成上、大事をとって外します。あと、小野も疲労がたまっているので、1回外して、広畑と東妻を上げます」と5日のソフトバンク戦から昇格させる方針を明かした。
ロッテは4日、マリーンズストア各店で選手直筆メッセージフェースタオル第2弾の販売を5日から開始すると発表した。
今回は佐々木朗希投手の『頑張ろうき!』を含む全5選手が、掲げて欲しいメッセージや好きな言葉などを色紙に記し、そのままフェースタオルにデザイン。他には佐々木千の「ちはやふる」や石川の「ととのう」などがラインアップしており、価格は1500円(税込み)。
佐々木朗は「今年は『頑張ろうき!』と書かせていただきました!ファンの皆さん僕が投げる試合では、ぜひこのタオルを掲げて熱い声援をよろしくお願いします!」とコメントした。
ロッテはわずか5安打で今季5度目の零敗。好機での一打に苦しんだ3連戦となり、吉井理人監督は「1本どころじゃない。同じ失敗を続けていてはばかみたいなので、次に生かして欲しい」と打線の奮起を求めた。
5日・ソフトバンク戦は佐々木朗が先発予定。流れを変える快投が期待される右腕は「いつも通り自分の投球を心がけて、勝利に貢献できるように頑張ります」と意気込んだ。
ロッテの森遼太朗投手が今季2度目の先発に臨み、4回2/3、97球を5安打3失点とし、今季初黒星を喫した。「感じ的には良い方だった。5回途中で降りてしまったので、悔しい結果にはなりました」と振り返った。
4回まで無失点投球で、5三振を奪う力投だった。だが、両軍無得点の5回、先頭の山崎に右前打を許し、さらに四球などで2死一、三塁に。3番・浅村に二塁を強襲の一打を浴びた。1度は打球をはじいた二塁手・中村奨が二塁へ送球したが、判定はセーフ。リプレー検証を要求するも覆らず、適時内野安打に。先制を許して、交代が告げられた。
ただ、直球は自己最速タイの151キロを計測。「投球フォームを試行錯誤しながらやっている。そこで、うまくかみ合ったらいい感じに投げられている。継続して練習とかトレーニングをやって、今以上になれるように頑張りたい」。1軍のマウンドにも慣れ、出力も上がってきた。
吉井監督は「4回くらいからスライダーがほどけだしたので、5回、大丈夫かなと思って投げさせたんですけど、本当にあそこまでよく投げた。浅村の当たりも今でもアウトだと思っているんですけども。ビデオだったらあそこまでが限界なのでしょうがないです。ルールなので。よく頑張ったので、来週もまたチャンスをと思っています」と話した。
ロッテの鈴木昭汰投手が0−1の5回2死一、二塁から2番手として今季初登板。0回2/3を3安打2失点、2四球とした。吉井監督は「初登板にしてはちょっとかわいそうな起用だったかなと今は反省しています」と振り返った。
先発の森が、両軍無得点の5回2死一、三塁から浅村に二塁への適時内野安打を浴び、先制点を献上。球数も97球に達していたため交代が告げられ、2死一、二塁から鈴木がマウンドに上がった。
だが、制球が定まらず、先頭・島内にいきなり四球。続く岡島には中前2点適時打を浴び失点を許した。2死満塁とピンチは続き、フランコに鈴木の右足に直撃の適時内野安打を浴び、治療でベンチに戻った。2死満塁のピンチからマウンドに戻ったが、山崎に右前適時打を許した。
指揮官は「2軍から1番調子がいいっていう報告がきたので、どんなピッチングするかなと思って、1番大事な2番手で出した。鈴木はあんなもんではないと思う。ただ、打球が当たったので、ブルペンの構成上1回外します。小野も疲労がたまっているので1回外す」と話し、5日・ソフトバンク戦(ゾゾ)から東妻と広畑を昇格させることを明かした。
ロッテは5安打に抑えられ、今季5度目の零敗。2カード連続で負け越しとなった。吉井監督は「積極的に思いっ切りいって欲しいなっていう風に思います。失敗してもいいので」と話した。
好機での一打が出ない。初回から3イニング連続で先頭が安打で出塁するも、後続が続かず無得点だった。3回には、先頭・和田が中前打で出塁し、1死から友杉の2球目で二盗に成功。さらに友杉の二ゴロで三塁へ到達するも、佐藤都が遊ゴロに終わった。
9回には先頭の友杉が右前打を放ち反撃を試みるも、続く佐藤都が二塁への併殺打。2死からは安田が初球を中前打を放ったが、最後はポランコが二邪飛に倒れゲームセットとなった。
吉井監督は「(足りないのは)1本どころじゃなかったです。若い未熟なチームなんで、失敗するのはいいんですけど、同じ失敗をずっと続けていたらばかみたいなんで。そこはちゃんと、しっかり頭を使って次に生かして欲しいと思います」と打線に奮起を求めた。
ロッテの鈴木昭汰投手が0−1の5回2死一、二塁から2番手として今季初登板。0回2/3を3安打2失点、2四球とした。吉井監督は「初登板にしてはちょっとかわいそうな起用だったかなと今は反省しています」と振り返った。
先発の森が、両軍無得点の5回2死一、三塁から浅村に二塁への適時内野安打を浴び、先制点を献上。球数も97球に達していたため交代が告げられ、2死一、二塁から鈴木がマウンドに上がった。
だが、制球が定まらず、先頭・島内にいきなり四球。続く岡島には中前2点適時打を浴び失点を許した。2死満塁とピンチは続き、フランコに鈴木の右足に直撃の適時内野安打を浴び、治療でベンチに戻った。2死満塁のピンチからマウンドに戻ったが、山崎に右前適時打を許した。
指揮官は「2軍から1番調子がいいっていう報告がきたので、どんなピッチングするかなと思って、1番大事な2番手で出した。鈴木はあんなもんではないと思う。ただ、打球が当たったので、ブルペンの構成上1回外します」と、話した。
ロッテは、5回に打者一巡の猛攻を受け敗戦とした。
先発・森が4回まで無失点投球。だが、両軍無得点の5回に崩れた。先頭の山崎に右前打を許し、さらに四球などで2死一、三塁のピンチを迎えると、3番・浅村に適時二塁安打。先制を許し、交代が告げられた。
2番手には今季1軍初登板の鈴木が、2死一、二塁からマウンドへ。だが、いきなり島内に四球を与え2死満塁。続く岡島に中前適時打を浴び失点した。その後も制球が定まらず、満塁のピンチは続いた。この回は、打者一巡の猛攻を受け一挙4失点とした。
0−5の7回からは4番手・小野が2死二塁から山崎に右翼フェンス直撃の三塁打を浴び1失点を喫した。
打線は3回まで、毎回先頭の安打で出塁するも、無得点。その後は最後まで無安打と封じ込まれ、好機すら呼び込めなかった。
ロッテは4日、5日からマリーンズストアにて選手直筆メッセージフェイスタオル第2弾の販売を開始することを発表した。
今回は、佐々木朗を含む全5選手が掲げて欲しいメッセージや好きな言葉などを色紙に記し、その言葉をそのままフェイスタオルにデザインした。
佐々木朗は「頑張ろうき!」と記し、「今年は『頑張ろうき!』と書かせていただきました!ファンの皆さん僕が投げる試合では、是非このタオルを掲げて熱い声援をよろしくお願いします!」とコメントした。
ロッテの和田康士朗は4日の楽天戦で、今季初盗塁を含む2つの盗塁を決めた。
2日に今季初昇格を果たした和田は、『9番・左翼』で先発出場した4日の楽天戦、0−0の3回無死走者なしの第1打席、2ボール1ストライクから松井友飛のストレートをセンター前に弾き返し出塁。1死後、2番・友杉篤輝の1ストライクからの2球目にスタートを切り、今季初盗塁を決めた。和田は四球で出塁した5回にも、この日2つ目となる二塁盗塁を決め、武器である“足”でアピールした。
和田は育成選手時代だった19年オフに「今年(20年)は足が鍵になると思うので、バッティングよりは足のトレーニングを増やしたりしています」と走塁技術を磨き、練習試合、オープン戦、足で存在感を示し、開幕前の20年6月1日に支配下選手登録。同年に23盗塁をマークすると、翌21年には24盗塁で自身初となる盗塁王のタイトルを獲得した。
「代走で出るからには少しでも相手のミスで次の塁を狙えるようにはしています」。
盗塁王に輝いた21年の盗塁の内訳をみると、代走での盗塁数が21個、守備から途中出場し回ってきた打席で安打を放ち盗塁を決めたのが1個、代走で出場して回ってきた打席で四球を選び決めた盗塁が2個、“代走の切り札”の選手がタイトルを手にしたのだ。
2年連続盗塁王が期待された昨季は、オールスター前に11盗塁を決めたが、オールスター明けは盗塁が“0”。昨季は盗塁数(11)、盗塁失敗(7)は支配下選手登録後、共に自己ワーストだった。盗塁失敗が目立った原因について和田は「メンタルじゃないですかね」と自己分析する。
これまでの取材で和田は盗塁を成功させるにあたって、“スタートの速さ”の重要性を何度も口にしてきた。
「ちょっと去年の後半とかは焦って早くスタートを切らなくちゃと思って、スタートで結構力んじゃってスピードに乗れないというのがありました。スタートも切った瞬間にアウトかもしれないというのが何回もあったので」。焦り、力みなどから本来の力を発揮することができなかった。
昨季の反省を踏まえて、「スタートで上体を浮かないようにすることと、力みすぎないようにすること」を意識し、トレーニング、技術向上に励んだ。今季は開幕2軍スタートだったが、ファームでは代走ではなく、先発出場し打席数をしっかりと重ね、走ってもイースタン・リーグトップの13盗塁をマークし、1軍に昇格した。
「監督になった吉井さんにもバッティングを期待していると言われたので、バッティングで結果を残せればいいかなと思います」と春季キャンプ中の取材で話しており、“代走”からの脱却を目指してきた。和田の足を考えると、スタメンで出場し、出塁する回数が増えれば増えるほど、盗塁数は増えていくはずだ。今季はスタメン出場機会を増やし、昨季の倍以上の盗塁を決めて欲しいところだ。