ロッテは3回に中村奨のソロで先制。6回は佐藤都の適時打、7回は相手失策で1点を加えた。カスティーヨが7回途中無失点で来日初勝利。益田が2点を失いながら15セーブ目。ヤクルトは9回に村上の2ランが出たが及ばなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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東京ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | x | 3 |
ロッテが2連勝で交流戦初のカード勝ち越しを決め、5日ぶりに首位に返り咲いた。カスティーヨが6回0/3を4安打無失点に抑えて来日初勝利。「ウイニングボールに今日投げた投手全員にサインをお願いして、捕手にもお願いして、大事に保管したい」と笑った。
初先発だった1日の巨人戦は捕手のサインに首を振り、変化球を多投して3回3失点。今回は速球中心にストライクゾーンに投げ込み、プラン通りの投球を実行した。吉井監督は「カスティーヨとペルドモ、どちらかが先発になってくれたらいいなと思っていた」と話し、カスティーヨを“合格”に。今後も先発で起用する方針を固めた。
ペルドモは、3番手で8回に登板して3者凡退に。両リーグ最速で20ホールドに到達し、ともに適材適所にはまった形だ。6日に超特大弾を放ったポランコを含め、ドミニカ共和国出身の助っ人が活躍。ペルドモは「僕達は引き続き、ベストなパフォーマンスを出します」と心強かった。
右太もも裏痛で離脱中のロッテ藤原恭大外野手(23)が8日、イースタン・リーグ楽天戦(ロッテ浦和)で実戦復帰した。
「1番中堅」で先発して1打数無安打。1回の第1打席は中飛、3回の第2打席は四球を選び、6回の守備からベンチに下がった。
吉井理人監督は「とりあえず下で3試合出てもらう。明日DHで、その次フルで出て。実技が本調子なら(1軍に)帰ってくると思う」と、1軍昇格のめどを明かした。藤原は5月16日のオリックス戦(ZOZOマリン)の試合中に痛みを訴え、翌17日に出場登録を抹消されていた。
ロッテ中村奨吾内野手が4号ソロを放った。先頭で迎えた3回の第2打席、ヤクルト・サイスニードの128キロを左中間席に運んだ。「打ったのはフォークです。カスティーヨが頑張っているので、何とか先制点をと思って打ちました」と話し、7回途中まで無失点投球を見せた先発右腕を援護。6月に入ってから6試合で2安打と苦しんでいたが、5月28日以来の1発でスタンドをわかせた。
ロッテは9日から11日の広島戦(ZOZOマリン)で限定グルメを販売すると8日、発表した。
カープカラーの赤をイメージしたドリンク、広島特産品のレモンやカキを使用したメニューを用意した。広島カキフライ丼は、広島産カキのフライを6個ご飯にのせて、タルタルソースで味付けした丼。そのほかに瀬戸内風あなごめし、アセロラサワー、レモンサワー、串カツBOX、汁なしタンタン麺、カープヘルメットミックスナッツ、お好みドッグなどがある。
それぞれ数量限定。なくなり次第、販売終了となる。
ロッテは8日、「ハワイアン航空presentsハワイはここから始まる!航空券プレゼント」キャンペーンを実施すると発表した。
同企画は19年以来、4年ぶりに復活。誰でもウェブから応募できる。応募期間は8日から8月12日まで。当選者は「BLACK SUMMER WEEK」対象試合の5回表終了後に、各日1組2人が発表される。当選すると後日、日本−ホノルル間のペア往復券がマイルで贈呈される。
申し込みは1人1回まで。詳細は球団公式サイトにて。
エンゼルス大谷翔平投手(28)が大リーグ日本選手通算1000盗塁を記録したことを受けて、8日、「第1号」のロッテ吉井理人監督(58)が当時を振り返った。
吉井監督はロッキーズに在籍していた00年6月24日、ダイヤモンドバックス戦の5回に、通算303勝でサイ・ヤング賞5度のランディ・ジョンソンから右前打を打って出塁した。相手が名投手だったことから、その日は主力打者を休ませる「捨てゲームみたいな感じだった」という。
ところが、投手の吉井監督が安打したことから“奇襲”としてエンドランのサインが出た。「そしたら打者が空振りして。捕手がびっくりして、立ち上がって投げて、だいぶそれて。ギリギリセーフだった」。俊足ではなく「どっちかっていうと遅いほう」だったが、記録上、盗塁成功に。
「ランディ・ジョンソンが怒っちゃって、その回に3点入った。で、勝ったというオチです」。守っては5回2/3を無失点で、殿堂入り左腕に投げ勝った。
盗塁よりも「ランディ・ジョンソンからワシが出塁したことを褒めて欲しい」と笑うが、大谷へのエールも忘れなかった。「何でも名前が残ってくれるのは嬉しい。これからもじゃんじゃん大谷に走ってもらって、記録が出るたびに『最初は吉井のおっちゃんやでー』って出るのは、嬉しいです」と、ちゃめっ気たっぷりに話した。
ロッテは8日、ヤクルト3回戦(ZOZOマリン)に3−2で勝利した。先発したルイス・カスティーヨ投手(28)=前タイガース=が、6回0/3、4安打無失点の好投で来日初勝利。打っては、主将の中村奨吾内野手(31)が先制の4号ソロを放ち、主導権を握った。オリックスが巨人に敗れたため、3日以来のパ・リーグ首位に返り咲いた。
助っ人の快投で首位に返り咲いた。ロッテの新外国人、カスティーヨが自身2度目の先発で来日初勝利。お立ち台では2万7777人のファンを前に声を弾ませた。
「思っていた通りの投球ができました。サイコー。コンニチハ」。
6回0/3、4安打無失点の好投。唯一のピンチは1−0の5回、2安打と四球で無死満塁とされたが、中村を三ゴロ併殺打、長岡を一ゴロに打ち取り、窮地を脱出した。ドミニカ共和国出身で、威力のある直球とチェンジアップ、スライダーが武器の右腕。持ち味のゴロアウトと三振を量産し、ヤクルト打線を手玉に取った。
中6日で見違えた姿を披露した。前回登板の1日の巨人戦(ZOZOマリン)で初先発したが、3回8安打3失点でKOされた。「失投が多く、ホームランがあった。それを少なくしようと思って」。この日は直球を中心に組み立て、テンポよく投球。右腕を中継ぎから先発へ配置転換した吉井監督は「この1週間を生かしてしっかり投球してくれた。ファストボール中心のストライク先行だったのでよかった」と称賛した。
これでチームは交流戦で初のカード勝ち越し。1分けを挟んで5連敗から、2連勝と盛り返し、オリックスを抜いて3日以来の首位に返り咲いた。吉井監督は「(交流戦前半は)うまくいかないことが多かったんですけど、やることは一緒。自分達の野球をしていきたい」と冷静に足元を見つめた。
ロッテのドミニカ共和国出身選手4人のうちの1人のペルドモが8回を3者凡退に抑え、リーグトップのホールド数を20に乗せた。
前日は同郷のメルセデスとポランコが活躍し、この日はカスティーヨと一緒にお立ち台に立って「100%の力で投げることに集中している。今日の結果は嬉しい」。開幕前は先発候補の1人でもあったが、吉井監督は「あそこ(セットアッパー)にはまっちゃった」と信頼を寄せた。
ロッテの強力先発陣にまた新たなピースが加わった。吉井監督が、開幕時は中継ぎで起用したカスティーヨを先発に配置転換。3日以来の首位に再浮上させ「みんな頑張ってくれました」と柔らかい表情で称えた。
NPB4球団に加え、米国でメッツなど3球団でプレーした日米通算121勝の指揮官。引退後は筑波大大学院でコーチング理論を学び、ドジャースにも短期留学した。17年以降はリリーフに専念していたサイド右腕の、どこに適性を見いだしたのか。
(1)常時150キロを超える直球の制球力「ファストボール中心でストライク先行でいける。四球を出さないことがポイント」と説明した。6回0/3を4安打無失点。4者連続を含む7奪三振で来日初勝利を挙げた。四球は1つだけで、直球中心にカウントを有利にして試合を進めた。 (2)ゴロアウトの多さ「ゴロの投手なのでああいうことが起こる。フライピッチャーだとなかなかああいう風にはならない」と指摘したのが、1−0の5回に無死満塁とした場面。この日最大のピンチで中村に初球のスライダーをひっかけさせて三ゴロ併殺に仕留めて、無失点で切り抜けた。三振以外の11個のアウトのうち、実に10個をゴロで奪った。今季28勝のうち、先発投手に「22」の勝利がついている。対話と自主性を尊重する指導法で、失点数は12球団最少の157と鉄壁の投手陣を形成。カスティーヨは「自分のキャリアで1番いいチーム」と溶け込み、勝利球に登板した全ての投手のサインをもらった。
ロッテの佐藤都志也捕手(25)が攻守で活躍を見せ、3日以来となるチームの首位返り咲きに貢献した。
1点リードの6回、2死二塁の場面で、ヤクルト先発・サイスニードの6球目のチェンジアップを中前へ。貴重な2点目をもたらした一打を「(先発の)カスティーヨが頑張っているので、追加点を取るために死ぬ気で打ちました」と振り返った。
守備では4投手を粘り強くリード。7回途中無失点で来日初勝利を挙げた先発・カスティーヨと、1回無失点でリーグトップを走るホールドを「20」に伸ばした3番手・ペルドモの助っ人コンビには、「ナイスガイ。上位にいるのは(ドミニカンコンビのおかげ」と感謝していた。
ロッテが先発のルイス・カスティーヨ投手(28)の好投でヤクルトに連勝した。チームは今季交流戦初のカード勝ち越しとなった。オリックスが巨人に敗れたため、3日以来の首位に返り咲いた。
来日5試合目、先発では2試合目の登板となったマウンドで、7回途中までを4安打に抑え、来日初勝利を挙げた。「ファンの皆さんの声援が力になりました。先発としての仕事ができて良かったです。この投球をこれからも続けていければと思います」と振り返った。
お立ち台では「サイコウ」「コンニチワ」と日本語で喜びを表現。ウイニングボールは「今日投げた投手と捕手全員にサインを書いてもらって家に保管する」という。吉井監督は「今後も先発」と期待を寄せた。
マウンド上では投球のみならず守備でも場内を沸かせた。2回にサンタナ、3回には長岡のゴロを軽快な動きでさばき、自ら盛り立てた。
ロッテがヤクルトに連勝した。
先発のルイス・カスティーヨ投手(28)が7回途中までを投げて4安打7奪三振の好投で、来日5試合目、先発では2試合目の登板で来日初勝利を挙げた。「ファンの皆さんの声援が力になりました。先発としての仕事ができて良かったです。この投球をこれからも続けていければと思います」と振り返った。
マウンド上では投球のみならず守備でも場内を沸かせた。軽快な動きで投ゴロをさばく場面が2度見られた。
打線は3回に中村奨の先制ソロ、6回に佐藤都の中前適時打で追加点を挙げた。佐藤都は「カスティーヨが頑張っているので、追加点を取るために死ぬ気で打ちました」と語った。7回には敵失の間に3点目を奪い試合を決めた。
ロッテのルイス・カスティーヨ投手(28)が来日初勝利の権利を持ってマウンドを降りた。
今季5試合目、先発では2度目となった登板で、150キロを超える直球と鋭いスライダーを武器にヤクルト打線に的を絞らせなかった。7回、先頭の村上に左前打を許したところで降板となったが、88球を投げて被安打4で無失点、三振7つを奪う力投だった。
投球のみならず、2回にサンタナ、3回に長岡をいずれも投ゴロに仕留める軽快な守備でも場内を沸かせた。
ネット上のロッテファンからは「カスティいいよ」「カスティーヨ守備もうまいヨ」と躍動を見せた助っ人右腕を称える声が聞かれた。
ロッテ・中村奨吾内野手(31)が3回、先制の4号ソロを放った。
ヤクルト・サイスニードの4球目のスプリットを捉え、左中間席に運んだ。「打ったのは、フォークです。カスティーヨが頑張っているので、何とか先制点をと思って打ちました。先制することができて良かったです」。
中村奨の本塁打は5月28日のソフトバンク戦(ペイペイD)で藤井から放って以来。ヤクルト戦は交流戦のカード別最多の通算4本目で、この日も相性の良さを発揮した。
SNSでは「さすがキャプテン」「ナイスホームラン」と称えるロッテファンや、「去年も神宮で打たれたな」と“キラー”ぶりを再確認するヤクルトファンの声が上がった。
NPB96勝の左腕・成瀬善久氏(37)がロッテ同期入団の内竜也氏(37)とYouTube「プロ野球OBクラブチャンネル」に出演。2014年のヤクルト移籍の裏話を明かした。
FA権利の行使と移籍先を悩んだ成瀬氏は、ロッテの先輩である渡辺俊介に相談した。
渡辺は「パ・リーグには行かないよな。パ・リーグならロッテに残るやろ。だったらセ・リーグの野球を知っていた方がいいよ」とアドバイスをくれた。
成瀬氏はヤクルト移籍を選択。同じ栃木出身の真中満氏の監督就任が決まっていたこと。神宮球場なら同じ関東圏で、栃木在住の親が観戦に来やすいことなどが理由だった。
それを聞いた内氏は「千葉だって関東だろ」とツッコミ。成瀬氏は「出ることが決まった後で」と反論していた。
ロッテは9日〜11日に開催される日本生命セ・パ交流戦2023広島戦(いずれもZOZOマリンスタジアム)で対戦相手である広島にちなんだ限定グルメを販売すると発表した。広島戦の限定グルメメニューには、カープカラーの赤をイメージしたドリンクや広島の特産品のレモンやカキを使用したグルメが用意されている。
広島カキフライ丼(1100円)は広島産の牡蠣を使用したカキフライを贅沢に6個ご飯の上にのせて、タルタルソースで味付けた食べ応えのある丼ぶり。その他、瀬戸内風・あなごめし(1300円)、広島お好みドッグ(800円)、カープヘルメットミックスナッツ(800円)などのフードメニュー、広島アセロラサワー(750円)、瀬戸内レモンサワー(750円)、赤のビッグソーダ(800円)などのドリンクメニューが用意されている。価格はいずれも税込み。各数量限定で、なくなり次第販売終了となる。
ロッテは8日、「ハワイアン航空presentsハワイはここから始まる!航空券プレゼント」のキャンペーンを実施すると発表した。同企画は2019年以来4年ぶりに復活した企画で、誰でもWEBページから応募できる。
募集期間は8日〜8月12日までで、当選者はZOZOマリンスタジアム開催の「BLACK SUMMER WEEK」対象試合イニング間イベントとして、5回表終了後に各日1組(2名)が発表される。当選者には後日「日本―ホノルルペア往復券」を「マイル」で贈呈する。
当選者発表は7月15日、16日、17日、22日、23日、8月11日、12日、13日の各日1組(2人)。キャンペーンへの申し込みは1人1回限りで、複数回の応募はできない。なお、試合中止の場合は、同日の発表を中止し、当選者発表は次回イベント開催試合、または振替試合に持ち越しとなる。
ハワイアン航空無料航空券の適用区間は羽田空港、成田国際空港、関西国際空港、福岡空港発からハワイ着で、利用便はハワイアン航空運航便のみ、エコノミークラスの利用となる。
チャンスをつかみとった。ロッテの新外国人右腕・カスティーヨが今季2度目となる先発で6回0/3を4安打無失点の好投。来日初勝利をマークした。「とても素晴らしい投球ができた。できるだけ球数少なくストライク先行でいけて良かった」と胸を張った。
開幕当初はリリーフだったが右肩痛により4月上旬に登録抹消。いい機会と判断した吉井監督は12、13年にDバックスで先発経験もあった助っ人に、先発調整を指令した。初先発となった1日・巨人戦(ZOZO)では3回8安打3失点でKOされたが、この日は別人。初回から150キロ以上を連発し、5回無死満塁のピンチもこらえた。
指揮官に先発継続のお墨付きをもらった28歳は「今までのキャリアで一番いいチーム。できるだけ良い仕事をして勝ちに貢献したい」と目を輝かせた。オリックスが敗れ、チームは首位に再浮上。ここから再加速する。
ロッテの先発右腕・カスティーヨが7回途中4安打無失点の好投でマウンドを降りた。
今季2度目の先発登板で、初回から150キロ以上を連発。5回には連打と四球で無死満塁のピンチを招いたが、迎えた中村を三併打、なおも2死一、二塁から最後は長岡を一ゴロに封じた。打線は6回までに2点を援護。2点リードの7回、先頭の村上に左前安打を許したところで降板した。6回0/3を投げ4安打無失点の好投だった。
カスティーヨは「ファンの皆さんの声援が力になりました。先発としての仕事ができて良かったです。この投球をこれからも続けていければと思います」とコメントした。
ロッテは、2連勝でカード勝ち越しを決め、オリックスが敗れたため首位に返り咲いた。
先発のカスティーヨは6回0/3を4安打無失点、7奪三振。5回には無死満塁のピンチを背負うも、持ち前の打ち取るスタイルで無失点で切り抜けた。「素晴らしい投球ができた。球数少なくストライク先行でいこうということが実行できてよかった」と喜んだ。
ロッテのルイス・カスティーヨ投手が、6回0/3を4安打無失点、7奪三振で来日初勝利を挙げた。「とても素晴らしい投球ができた。試合前のミーティングで話した通り、できるだけ球数少なく、ストライク先行でいこうということができてよかった」と振り返った。
初回は2死から川端に右前打を浴びたが、2回から4回までは三者凡退とした。1−0の5回には無死満塁としたが、中村を三ゴロ併殺打、長岡を一ゴロに仕留めて無失点で切り抜け「ゴロか三振で取ろうと思っていて、自分が予想していたゴロがサードゴロになって、ホームゲッツーが取れたのでよかった」。思い通りの投球に胸を張った。
吉井監督からは「先発もリリーフもできる」と期待され、今季からロッテに新加入。新たなチームの環境にも慣れてきた。「今まで10年くらいのキャリアの中で1番いいチーム。チームメートもいい人ばかりで、家にいるようかのような感じで温かく迎えてくれる」と感激している。
6月1日・巨人戦では3回3失点と悔しい登板となったが、この日は中6日での調整で見事初星。任された役割を務め上げ「本当は先発のポジションではないかもしれないが、自分ができるだけの仕事をして、いいピッチングをして、もっともっとチームの勝ちに貢献したい」と笑みをこぼした。
ロッテが2連勝で交流戦初となるカード勝ち越しを決めた。
両軍無得点の3回、先頭で中村奨がカウント1−2から128キロのフォークを捉え左中間への4号ソロ。1−0の6回には、2死から角中がこの日2本目の安打で出塁。続く佐藤都の3球目で代走・平沢が二盗を決めると、佐藤都は中前適時打を放ち、追加点を挙げた。
2−0の7回には、切り込み隊長の池田が初球打ちで右翼線二塁打。続く友杉は三塁への犠打を決め、二走・池田は三塁へ。さらに、三塁・村上が一塁へ悪送球する間に本塁を陥れた。
投げてはカスティーヨが6回0/3を4安打無失点、7奪三振。初回2死から川端に右前打を浴びたが、その後は4回まで三者凡退とした。5回には、2安打と死球で無死満塁のピンチを背負うも、中村を三ゴロ併殺打、長岡を一ゴロに仕留めて無失点とした。6月1日・巨人戦の来日初登板では3回3失点だったが、好投を披露して来日初勝利を挙げた。
ロッテの中村奨吾内野手が4号ソロを放った。
両軍無得点の3回、先頭で打席に入ると4球目の128キロフォークをすくい上げ、左中間スタンドへの先制ソロとした。「カスティーヨが頑張っているので、何とか先制点をと思って打ちました。先制することができてよかったです」と振り返った。
5月5日に今季初昇格を果たしたロッテ・東妻勇輔は、同日のソフトバンク戦、0−0の10回からマウンドに上がり2回を無失点に抑えた。今季初登板が緊迫した場面でのマウンドとなり、そこで無失点に抑えたことがここまでの好成績に繋がっているのではないかと、本人に直接確認してみると、「あの試合がどうこうというのは自分の中ではないんですけど、入りとしてはいい入りができました。続けるというよりも、延長だろうがビハインドだろうが、あの時の気持ちで投げられたらゼロで抑えられるのかなという気がします」と返ってきた。
続く5月9日の西武戦では、6−2の9回に登板し、3番・外崎修汰から始まる打順も三者三振で試合を締めた。今季初登板から3試合連続で無失点に抑え、5月21日の楽天戦で今季初失点すると、続く5月27日のソフトバンク戦では5−5の12回に登板するも、柳田悠岐に適時打を浴びサヨナラ負け。それでも、5月31日の巨人戦から5試合連続無失点中で、柳田にサヨナラ打を浴びたのを最後に、1本も安打を打たれていない。5日の阪神戦では7−7の10回に登板し三者連続三振、8日のヤクルト戦は先発・カスティーヨの後を受けて2−0の7回無死一塁の場面でマウンドに上がり、サンタナを空振り三振、青木宣親を一塁ゴロ併殺と見事な火消し。
「ソフトバンク戦、言い方を変えれば、1イニングで1失点してしまっただけという考え方にしています。その前の楽天戦でも1失点していると思うんですけど、延長だったらと考えたら、結局それでサヨナラ負けを食らっているワケなので。“延長だから抑えられて良かったね”とかではなくて、どの場面でいっても1点取られたら1点取られたで、それで試合が勝ったとしてもピッチャーとしてはすごい嫌な感じが残りますし、ランナー3人出してもゼロだとしたら、いいピッチングになる。全ては結果だと思う。内容も大事だと思うんですけど、僕は結果、ゼロというのを求めてずっとやっていきたいと思います」。失点したことや走者を出したことを引きずることなく、マウンドに上がったら“結果”、ゼロに抑えることだけをとにかくこだわっている。
その中で、今季の東妻は走者がいない時に足をしっかりあげて投げるだけでなく、クイック気味に投げたりと、打者の間合いをズラしている。「バッターにタイミングを取らせないように、クイックを使っています。クイック一辺倒だとまた向こうも、ノースタンスで構えてくると思います。そこで差し込めたり、足をあげたりもしていかないと、また単調になってしまう。そこは色々考えながらやっていきたいと思います」。
今季初昇格した試合前練習後の取材で「全部のボールでそれなりに勝負できる。全く勝負にならないボールではないと思うので、それがある程度打ち取れている球になってきている。どれか1つと言われたら自信があるのはスライダー。今は全体的にそれなりのボールを投げられているかなと思います」と話していたが、1軍で投げ始めて1カ月、変化球については「変わらず、ですね。自信があるか、絶対に打ち取れるボールかと言われたら、そうでもない。今は頑張って低めに集められている。我慢強く投げられているのが、良い方に出ている」と冷静に自己分析した。
「点差が離れていようが、点差が詰まっていようが、絶対に点を取られてもいい場面はないと思います。そこはゼロという数字にこだわりながらやっていきたいと思います」。今日も“0”に抑えて、次の投手にバトンを繋いでいく。
あの日に見た衝撃が忘れられない。オリックス宮城大弥投手が、驚きの光景を目の当たりにしたのは4年前。「U-18」日本代表でロッテ佐々木朗希投手の圧倒的な投球を覚えている。「どのボールでも空振りを奪って、バッターがついてこれていなかった。チームメートとして頼もしい存在でした」。それから4年後。ともに「侍ジャパン」の一員としてWBCに出場し、世界一に大きく貢献することになる。
「高校日本代表の頃、僕は投手を任されながら外野も守っていたりしました。遠くから見ていても“ろうたん”の球威はものすごかったです。『これは打てないなぁ』と思って守備についていた記憶があります」。
直球でも、変化球でも、バッターのスイング軌道にボールがこない。「全部がすごい。どの球種でもストライクが取れる。空振りもファウルも選んで取れる。全てで圧倒していると感じていました」。宮城も“脱帽”する剛腕の「物語」は続いている。
「プロ野球の世界に入って、僕は打者のレベルの高さを痛感しています。ただ、(佐々木朗の投球は)高校時代から変わらない。相手が高校生だった光景が、バッターがプロになっても同じような試合をしていて…。本当に凄いの一言です」。
そう振り返る宮城のピュアさも“あの日”のままだった。