DeNAが大勝した。3回に佐野の3点二塁打、宮崎の2ランなど計5安打で6点を先行。7回は戸柱の3点二塁打、8回は大和の適時打で加点した。大貫が6回6安打1失点で3勝目。ロッテは、カスティーヨが打ち込まれた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
横浜DeNA | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | x | 10 |
ロッテは先発ルイス・カスティーヨ投手(28)が3回に一挙6失点するなど序盤に主導権を握られて完敗したが、首位は1厘2毛差でかろうじてキープした。
3回に安打と四死球で1死満塁のピンチを迎えると、宮崎の2ランを含む4連打を浴びた。吉井理人監督(58)監督は「調子は良かったんですけれども、ランナー二塁になってから自分でコントロールを乱して四球、死球になっちゃった。典型的なビッグイニングになるパターン。今の時点では低めに速く強い球を投げてゴロを打たせることが彼の仕事」と課題を指摘。今後の起用に関しては、交流戦明けからオールスター前の7月中旬までは日程の関係から先発ローテは5人でまわすことが可能なため、2軍で先発するなどして調整することも含めて検討中だ。
5回には佐藤都志也捕手(25)の左中間二塁打と、代打大下誠一郎内野手(25)の右前打で無死一、三塁の反撃チャンスを迎えた。1死後、友杉篤輝内野手(22)が3ボールから見逃した高めの球はストライク判定だったが、友杉はボールだと思い一塁へ歩き出そうとした。一塁走者の大下も二塁へ向かいかけた。判定に気づいて急いで戻るも捕手からの一塁送球で大下はタッチアウト。その間に三塁走者の佐藤都は好走塁で本塁生還したが、ミスも絡んで1点しか奪えなかったことは痛手だった。
佐藤都はリードに関しても「(カスティーヨは)変化球でストライクがとれれば良かったけれど、真っ直ぐでいかなきゃいけなくなっちゃった。そこだけ」と変化球の制球力を反省点に挙げた。18日の交流戦最終戦では佐々木朗希投手(22)をリードする可能性が高い。チームの交流戦成績は現在、7勝8敗2分け。「交流戦の最後を勝ちきれば勝率も5割になる。何とか(交流戦前の)貯金を減らさないように明日の試合が大事になる」。交流戦前の貯金10を減らさないためにも、打線は佐々木朗を援護するしかない。
ロッテはカスティーヨ投手(28)が3回、安打と四死球で招いた1死満塁から、宮崎の2ランを含む4連打を浴びて一挙6失点するなど完敗した。
吉井監督は「自分でコントロールを乱して典型的なビッグイニングのパターンに。今の時点では低めに速く強い球を投げることが彼の仕事」と課題を指摘。攻撃は、5回無死一、三塁の好機に走塁ミスなどで1点に終わったことも痛かった。
DeNAのオフィシャルパフォーマンスチーム「diana(ディアーナ)」が、ロッテの球団公式チアパフォーマー「M☆Splash!!(エムスプラッシュ)」とのリレー対決に2連勝した。
第1走者は接戦だったが、エムスプラッシュの第2走者が転倒するアクシデント。ディアーナは3人全員がそつなく走って完勝となった。
DeNA主催試合が行われる横浜スタジアムでは、4回終了時にディアーナがファンとリレー対決する「ハマスタバトル」を開催しており、今カードはディアーナとエムスプラッシュが真剣勝負。16日に続いてディアーナが連勝を飾った。
ロッテは17日、佐々木朗希投手(21)が18日に行われる「日本生命セ・パ交流戦」DeNA戦(午後2時開始、横浜)で先発することを発表した。
試合前練習ではストレッチやキャッチボールなどで調整した佐々木朗は「交流戦最後の試合に勝って終えることができるよう頑張ります」と意気込んだ。前回登板の11日広島戦(ZOZOマリン)ではプロ入り最多109球を投げ、7回5安打10奪三振2失点で今季5勝目を挙げた。
試合前にDeNAの「I☆YOKOHAMAシンボルキャラクター」のバートとチャピーが、ロッテ選手らと積極的に交流を図った。
前日16日は岡大海外野手(31)と大塚明外野守備兼走塁コーチ(48)に似顔絵を描くようにリクエストしたバートは、最初に角中勝也外野手(36)に寄り添った。1度は断念も2度目の再打診。だが、頭をなでるなど可愛がってもらったが、絵のオファーは丁重に断られてしまった。角中は昨季はZOZOマリンのグラウンドに飛来して試合を中断させた鳥の大群を追い払ったが、バード(鳥)の次はバートも愛情たっぷりに“追い払った”形となった。
その後はベンチに座る和田康士朗外野手(24)に歩み寄り、スケッチブックとマジックを差し出した。和田はマジックをとり、似顔絵を完成させた。チャピーからのリクエストにも応えて似顔絵をスラスラ描き上げた。
さらに、バートは外野付近に行き、佐藤都志也捕手(25)、友杉篤輝内野手(22)と並んで一緒にダッシュ。意外にも俊足だった。ベンチ前で始まった円陣には中村奨吾内野手(31)がチャピーを招き入れ、大下誠一郎内野手(25)と肩を組んで加わる場面も。試合開始直前だったが、和やかな雰囲気に包まれた。
試合前に特別イベント「伝説のOB1打席対決」が行われた。
16日に続く第2ラウンドは「ハマのヘラクレス」もしくは「ハマのモンチッチ」ことDeNAのOB吉村裕基氏(39)と「幕張の防波堤」ことロッテOBの小林雅英氏(49)が対戦。小林氏がカウント2−2から外角へ落ちる変化球で空振り三振を奪い、見事に勝利した。
球速130キロもマークした小林氏は「ボールを当てないか心配でしたが、ストライクゾーンに投げこめて、最後は忖度が少し入ったような三振で、いい結果になりました。本当に楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました」と笑顔。吉村氏も「小林さんはまだ現役ではないかなと思うぐらいすごいボールでした。対戦は負けましたが、久しぶりに応援歌も流していただいて興奮して打席に立つことができました。ありがとうございました」と感謝した。
16日の第1ラウンドはDeNAのOB内川聖一氏(40)とロッテOBの清水直行氏(47)が対戦し、内川氏が三塁強襲安打を放って勝利。これでOB対決は1勝1敗となった。
18日に行われる第3ラウンドは、DeNAのOBとして相川亮二チーフ作戦兼バッテリーコーチ(46)が登場。ロッテOBは「ミスターサブマリン」こと渡辺俊介氏(46)が登板し、同学年対決でレジェンド交流戦の雌雄を決する。
ロッテは17日、7月1日の楽天戦(午後2時開始、ZOZOマリン)で球団オフィシャルスポンサーのオッズ・パーク冠協賛試合「オッズパークドキドキスペシャルデー」を開催。ガールズケイリン柳原真緒、高木佑真、本多優、吉田りんご、塩田日海の計5選手が来場すると発表した。
試合前には、22年ガールズケイリン最高峰のレース「ガールズグランプリ」で初出場初優勝を果たした柳原真緒が始球式を行う。「この日を楽しみに練習してきました。マウンドに立てるのはすごくワクワクします。頑張ります」と意気込んだ。他にも球場外周イベントステージでのトークショーや、イニング間のイベントなどにも出演を予定している。
試合前にレジェンドOB1打席対決の第2弾が行われ、横浜、DeNAに所属した吉村裕基氏(39)とロッテでプレーした小林雅英氏(49)が対決。最速132キロをマークした小林氏が、最後は低めに落ちる球で空振り三振を奪い「久しぶりにユニホームを着て満員のファンの目の前で登板でき、とても興奮して楽しい時間を過ごせた」と拳を握った。吉村氏も「対戦は負けたが、久しぶりに応援歌も流していただき、興奮して打席に立つことができた」と感謝した。
ロッテは17日、7月1日の楽天戦(ZOZOマリンスタジアム、午後2時開始)で、千葉ロッテマリーンズのオフィシャルスポンサーであるオッズ・パーク株式会社の冠協賛試合「オッズパークドキドキスペシャルデー」を開催し、ガールズケイリンの柳原真緒、高木佑真、本多優、吉田りんご、塩田日海の計5選手が来場することを発表した。
2022年ガールズケイリン最高峰のレース「ガールズグランプリ」で初出場優勝を果たした柳原が始球式を務める予定で、「この日を楽しみに練習してきました。マウンドに立てるのはすごくワクワクします。頑張ります!」とコメントした。
ロッテは助っ人右腕ルイス・カスティーヨ投手(28)が今季3度目の先発で3回6安打6失点。3回にDeNA打線につかまって一挙6失点し、2敗目(1勝)を喫した。吉井理人監督(58)の一問一答は以下の通り。
ロッテの助っ人右腕、ルイス・カスティーヨ投手(28)が先発し、3回6安打6失点でマウンドを降りた。
0−0の3回、1死満塁から3番・佐野に走者一掃となる3点適時二塁打を浴びて先制されると、なお1死三塁から牧に左前適時打を許した。続く宮崎には左越え2ランを被弾し、この回に一挙6失点した。
来日初勝利をマークした前回8日のヤクルト戦から自身2連勝を狙ったが、無念の降板となり「今は話せることはありません」と肩を落とした。
18日のDeNA戦(横浜)で先発するロッテ・佐々木朗希投手(21)が横浜スタジアムで調整。強めのキャッチボールなどを行い、指先の感触を確かめた。
前回11日の広島戦(ZOZOマリン)では自己最速タイの165キロを計測するなど快投し、7回5安打2失点で5勝目(1敗)を挙げた。中6日で臨む一戦はチームにとって交流戦最後の試合となる。「交流戦最後の試合に勝って終えることができるよう頑張ります」と必勝を誓った。
ロッテのカスティーヨが3回KOされた。3回1死満塁から佐野に3点二塁打を浴びると、今季チームワーストとなる1イニング6失点。吉井監督は「走者が二塁に行ってから投球パターンを変えて自分でコントロールを乱した。自分のできることに集中すべき」と指摘した。
5回1死一、三塁では四球と勘違いして二塁へ向かった一塁走者の大下が、一、二塁間で挟殺される凡ミス。勝率差で首位は守ったが、連勝は2で止まった。
パ・リーグ首位ロッテは17日、セ・リーグ2位DeNAと敵地で対戦。先発の新外国人右腕・カスティーヨが来日後、自己ワーストとなる3回6安打6失点と崩れ降板した。
“先発転向後”3試合目の登板となるカスティーヨは初回3者凡退と抜群の立ち上がり。2回はソトに中前打を浴びたものの、宮崎をキレのあるスライダーで空振り三振に仕留める場面もあった。
順調に見えたカスティーヨだったが3回、突如制球を乱しまさかの6失点。2四死球など1死満塁のピンチを迎えると、佐野に走者一掃の3点適時二塁打を打たれ先制点を献上。さらに宮崎に12号2ランを浴びるなど打線一巡の猛攻を受け、この回で降板した。
前回登板のヤクルト戦では6回無失点と好投し来日初勝利を手にしたが、この日は3回52球、打者17人に対し被安打6、被本塁打1、奪三振1、与四死球2の6失点と乱調。3回KOは来日初黒星を喫した1日の巨人戦に続き2度目。1イニング6失点は今季チームワーストという不本意な結果に終わり、球団広報を通じて「今は話せることはありません」とコメントした。
ロッテの佐々木朗希投手(21)が18日のDeNA戦(横浜スタジアム)に先発することが発表された。DeNAは石田健大投手(30)が先発する。
5月5日のソフトバンク戦で右手中指にマメができた影響で5回降板し、約3週間戦列を離れた佐々木朗は今回が復帰4戦目。前回登板だった11日の広島戦では7回2失点で5勝目を挙げた右腕は「交流戦最後の試合に勝って終えることができるよう頑張ります」とコメントした。
ロッテは7月1日の楽天戦(ZOZOマリンスタジアム、午後2時開始)で千葉ロッテマリーンズのオフィシャルスポンサーのオッズ・パーク株式会社の冠協賛試合「オッズパークドキドキスペシャルデー」を開催し、ガールズケイリンの柳原真緒、高木佑真、本多優、吉田りんご、塩田日海の計5選手が来場をすると発表した。
また、試合前には2022年ガールズケイリン最高峰のレース「ガールズグランプリ」で初出場、初優勝を果たした柳原が始球式を行う。他にも球場外周イベントステージでのトークショーやイニング間のイベントなどにも出演を予定している。
柳原は1997年5月18日生まれの26歳で、高校では陸上競技の投てき種目が専門だったが、当時通っていたジムのトレーナーの勧めもあり競輪選手を目指し、2018年にデビュー。2022年にはガールズケイリン最高峰のレース「オッズパーク杯ガールズグランプリ」で初出場初優勝を果たした。始球式について「この日を楽しみに練習してきました!マウンドに立てるのは凄くワクワクします!頑張ります!」とコメントしている。
ロッテ・佐々木朗希投手が18日のDeNA戦(横浜スタジアム)に先発する。「交流戦最後の試合に勝って終えることができるよう頑張ります」と意気込んだ。
前回登板の広島戦(11日・ZOZOマリン)では自己最速の165キロを計測し、7回5安打2失点、10奪三振で5勝目を挙げた。
今季はここまで8試合に登板して5勝1敗、防御率1.41をマークしている。
試合前に両チームのOBによる真剣1打席対決が行われた。
ロッテOBの背番号30、通算228セーブ・小林雅英氏がマウンドに上がり、DeNA・OBの背番号31、ハマのヘラクレス・吉村裕基氏が打席に入った。小林氏がカウント2ボール2ストライクからの5球目・121キロで空振り三振に切って取った。
小林氏はマイクを握ると「久しぶりにマリーンズのユニホームをきて、興奮して楽しい時間を過ごすことができました」とスタンドに向かって笑顔を振りまいた。吉村氏は「レジェンドである小林さんと対決の場を設けていただき感謝しています」と話し、スタンドから大きな拍手が送られた。
ロッテ先発のカスティーヨが3回6失点で2敗目。3回に打者一巡の猛攻を浴びた。
先発転向3戦目の右腕に吉井監督は「先発経験が浅く、典型的な大量失点パターン。課題が見えた」と指摘。5回には、打者の友杉と一走の大下が判定を勘違いし、盗塁死になるミスも起きた。勝率でオリックスをわずかに上回り、首位陥落は免れた。
パ・リーグでは17日の試合で、首位のロッテが敗れ、0.5ゲーム差で追うオリックスが勝利したため、「マイナス0.5ゲーム差」の珍現象が起こった。
ロッテは59試合を消化し、32勝23敗、4分けで勝率は.5818。オリックスは64試合を消化し、36勝26敗、2分けで勝率.5806。その差1厘2毛差で順位は入れ替わらない。
ゲーム差は貯金(勝利−敗戦)をもとに、最短で下位チームが並ぶために、どれぐらいのゲーム数が必要かを表す。チーム間の貯金差を2で割った数字がゲーム差になる。順位争いの目安には非常に有用だが、最終順位決定には勝率が用いられる。今回、貯金はオリックスの方が1つ多いため「マイナス0.5ゲーム差」となる。
マイナスのゲーム差が生まれる要因の1つに、引き分けの多さがある。プロ野球の勝率は、総試合数から引き分け数を引いた数を分母に、勝利数を分子に置いて計算する。引き分けが多いと分母が少なくなるため、その分、勝率は良くなる。今回はロッテの試合消化が少ない上、引き分けも4試合と多いために、ゲーム差が「マイナス表記」となる逆転現象が起こった。
ロッテがDeNAに大敗を喫し、引き分けを挟む連勝は2で止まった。現在、リードしているオリックスがヤクルトに勝利すれば、ロッテがリーグ首位から陥落する。
試合は3回、ロッテ・先発のカスティーヨが、DeNA打線に打者一巡の猛攻を浴びた。1死満塁のピンチで佐野に走者一掃、左中間を破る適時三塁を許すと、宮崎の12号2ランを含む4連打で6点を失った。降板後は「今は話せることはありません」とコメントを残した。
さらに6点を追う5回には、痛恨の凡ミスでチャンスを潰した。この回、先頭の佐藤が左中間を破る二塁打でチャンスメーク。さらに代打・大下が右前打で一、三塁とした。続く藤原は見逃し三振に倒れると、友杉の打席だ。3ボールから4球目。球審はストライクのコールを送ったが、打者の友杉はボールと思って一塁に歩きかけた。この友杉の行動を見て、一走の大下も四球だと勘違いしたようで二塁に向かった。
これに気づいた大貫が一塁にボールを送り、タッチアウト。大下は呆然とした表情で立ち尽くした。左翼スタンドからは激しくブーイングが送られた。三走・佐藤が好判断でホームに返ったが、1点止まりとなった。一塁走者は盗塁死。三塁走者の生還はアウトの間のプレーとなった。
1点は返したものの、大量ビハインドの展開で痛すぎるミス。7回には2死満塁から、戸柱にダメ押しとなる走者一掃の適時三塁打を浴びた。交流戦の最終戦となる18日の第3戦には、佐々木朗が先発する予定。「交流戦最後の試合に勝って終えることができるよう頑張ります」と気を引き締めている。
DeNAファンが強烈なブーイング返しをお見舞いした。
7回、1死から佐野が小沼から右膝裏付近に死球を受けると、球場全体から怒号まじりのブーイングが響き渡った。佐野は起き上がって一塁へ歩いたが、場内は騒然となった。この日、ロッテが与えた死球は2つ目だった。
この日、スタンドは超満員。左翼スタンドは熱狂的で知られるロッテファンが埋め尽くし、3回にはDeNA・大貫の牽制球にブーイングが響いていた。
ロッテファンの応援では、甲子園球場で行われた2日からの阪神3連戦でも、牽制の度にブーイング合戦となり、話題になった。声出し応援が解禁された今シーズン。各球団ファンの熱い応援にも、注目が集まっている。
ロッテが6点を追う5回、痛恨の凡ミスでチャンスを潰した。
この回、先頭の佐藤が左中間を破る二塁打でチャンスメーク。さらに代打・大下が右前打で一、三塁とした。続く藤原は見逃し三振に倒れると、友杉の打席だ。3ボールから4球目。球審はストライクのコールを送ったが、打者の友杉はボールと思って一塁に歩きかけた。この友杉の行動を見て、一走の大下も四球だと勘違いしたようで、二塁へと向かった。
これに気づいた大貫が一塁にボールを送り、タッチアウト。大下は呆然とした表情で立ち尽くした。左翼スタンドからは激しくブーイングが送られた。三走・佐藤が好判断でホームに返ったが、1点止まりとなった。一塁走者は盗塁死。三塁走者の生還はアウトの間のプレーとなった。
1点は返したものの、大量ビハインドの展開で痛すぎるミスとなった。
スタンドが超満員となった一戦では、左翼スタンドをロッテファンが埋め尽くした。
3回、2死から藤原が出塁すると、DeNAの先発・大貫が盗塁を警戒。一塁に牽制球を投げると、左翼スタンドから激しくブーイングが送られた。さらに牽制球を続けると、ブーイングの声は一段と大きくなった。
熱狂的な応援で有名なロッテファンだが、敵地でも変わらずジャンプ応援でエールを送る。この日は、横浜や中日で活躍したOBの佐伯貴弘氏がテレビ解説を務めているが、思わず「すごい応援ですね、これは。メガホンも使ってないのに。現役の頃を思い出しますね」と驚いた様子だった。
ロッテファンの応援では、甲子園球場で行われた2日からの阪神3連戦でも、牽制の度にブーイング合戦となり、話題になった。声出し応援が解禁された今シーズン。各球団ファンの熱い応援にも、注目が集まっている。
ロッテの佐々木朗希投手(21)が17日、先発する18日のDeNA戦(横浜スタジアム)に向けて、強めのキャッチボールや短いダッシュなどで調整。「交流戦最後の試合に勝って終えることができるよう頑張ります」と気を引き締めた。
前回11日の広島戦(マツダスタジアム)では、志願の続投で7回2失点と好投。自己最多の109球を投げ、5勝目を手にした。5回、羽月に投じた4球目には、自己最速タイ&NPB日本人最速タイの165キロをマーク。進化はとどまることを知らない。
この日は野球日本代表「侍ジャパン」のチームメートで、DeNAの4番・牧らと試合前に談笑。練習後にはマウンドに上がって、傾斜などを入念に確認した。
「段々ピッチャーの球にも慣れてきて、捉えられるようになってきたのかなと思います」。
ロッテの育成ドラフト3位・勝又琉偉(富士宮東高)は、4月終了時点でファームで打率.170(53−9)だったが、5月の月間打率が.283(53−15)、そして6月は17日終了時点で月間打率.300(30−9)と、数字を毎月上げてきている。
石垣島の春季キャンプではライブBPで坂本光士郎、本前郁也らと対戦し、「全然ダメでした」、「ストレートが(プロと高校では)違うなと思いました。伸びが違います」と、プロのストレートの凄さを肌で感じた。ファームが開幕してからもストレートへの対応に苦労しているように見えたが、5月に入ってからはストレートを捉えたあたりも増えている。
5月18日の楽天2軍戦では、0−0の3回無死走者なしの第1打席、内間拓馬が投じた初球の146キロストレートをレフト線に二塁打を放てば、プロ入り2度目の3安打をマークした17日のソフトバンク2軍戦でも7−0の8回無死走者なしの第4打席、育成の中村亮太が投じたストレートをセンター前に弾き返した。
「球の伸び、コントロールは違うなと思います」と話しながらも、「最近は捉えられるようになってきたかなと思います」とストレートに対応できるようになってきたと感じているようだ。
捉えた当たりが増えてきた理由に勝又は「毎日ティーとかで色んなメニューをやって、それが結果につながっているのかなと思います」と、日頃の練習の成果が試合で発揮できるようになった。試合で結果を残せるようになってきたのもティー打撃に加え、寮に戻ってから「反省点をノートに書いてやっています」と、試合の振り返りを行っていることも関係している。翌日の試合前練習で前日の反省点を意識して練習を行い、試合に臨むという形を繰り返しているのだ。
体づくりに関して、今年2月の取材で「プラス10キロくらい体重を増やしてそこから色んなプレーができたらなと思います」と“体重増”を掲げ、昨年12月に行われた新入団選手発表会でも「ユニホームを着てぶかぶかなので、みっちりトレーニングをしてこのユニホームがピチピチになるくらいまずは支配下登録できるように頑張っていきたいと思います」と意気込んでいた。
10キロ増やしたいと話していた体重は、「2キロくらいしか増えていないんですけど、ここからという感じです。食べる量を増やせるように頑張っています」とのことだ。
「もっとパワーをつけてホームランを打てるように。まずはチームに貢献できるようになりたいです」。メキメキと力をつけている勝又。3年後、4年後に同じ高卒でプロ入りした安田尚憲、藤原恭大、山口航輝などのように1軍でプレーするため、今はプロ野球選手として1年間戦い抜く体力、技術を磨いていく。