わたしはかもめ2023年鴎の便り(6月)

便

6月26日

[ロッテ]佐々木朗希、仲良し宮城大弥と3度目のマッチアップ、昨年4月完全試合以来の投げ合い[ニッカン]

完全試合以来のマッチアップが実現する。ロッテ佐々木朗希投手(21)が27日のオリックス戦(京セラドーム大阪)に先発する。

相手先発の宮城とは同い年でプライベートでも仲が良く、今春のWBCではともに侍ジャパン入りした。球団を通じて「とにかくいいピッチングができるように、チームの勝利に貢献する投球ができるように、しっかりと頑張りたいと思います」と意気込んだ。

宮城との投げ合いは21年10月14日(京セラドーム大阪)、昨年4月10日(ZOZOマリン)に続いて3度目。いずれも佐々木朗に勝ちが付いており、昨年は13連続の日本記録を含む、日本最多タイの19奪三振で最年少完全試合を成し遂げた。25日のブルペン調整後、吉井監督は右腕の様子について「機嫌よかったですよ」と明かしている。

中8日のマウンドとなる。右手中指にできたマメから復帰後、5月28日から中6日で4試合に先発した。18日のDeNA戦で今季初被弾するなど交流戦で2敗し、休養をもうけた。同監督は「ちょっと詰めて投げさせちゃったので。どこか疲れているかなと」。

登板間隔を空けたことが吉と出るかは「投手にもよる。年間通して見ていかないと分からない」としたが、心身は休まったはずだ。今季オリックス戦は2試合に投げて1勝0敗、防御率1.93。リフレッシュしてリーグ戦再開後、初の登板に臨む。

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[ロッテ]佐々木朗希が27日オリックス宮城大弥と激突、投げ合いは昨年4月の完全試合以来[ニッカン]

ロッテ佐々木朗希投手(21)が中8日で27日のオリックス戦(京セラドーム大阪)に先発する。

相手先発は同い年で仲が良く、今春のWBCでもともに侍ジャパン入りした左腕の宮城。両者の投げ合いは、佐々木朗が完全試合を達成した昨年4月10日(ZOZOマリン)以来となる。

球団を通じて「明日はとにかくいいピッチングができるように、チームの勝利に貢献する投球ができるようにしっかりと頑張りたいと思います」とコメント。

今季オリックス戦は2試合に先発して1勝0敗、防御率1.93となっている。

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[ロッテ]シンガー・ソングライター有華来場「全力で歌います」7・23ソフトバンク戦でライブ[ニッカン]

ロッテは7月23日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)に、シンガー・ソングライターの有華が来場すると26日、発表した。

試合前にグラウンドでスペシャルライブを行う。

球団を通じて「初めまして有華です!今回人生初の球場での歌唱をさせていただけるということで、とてもワクワクしております。皆さんのボルテージをより盛り上げられるように全力で歌いますので一緒に歌って盛り上がりましょう」とコメントした。

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ロッテ・佐々木朗希が同学年の宮城と今季初対戦、27日のオリックス戦で6勝目をかける[サンスポ]

同学年コンビが首位攻防戦で火花を散らす。ロッテはソフトバンクが26日に敗れたため首位に浮上し、27日のオリックス戦(京セラ)には佐々木朗希投手(21)が先発する。2位の相手先発は宮城大弥投手(21)。26日に大阪に移動した右腕は今季初対戦を前に闘志を燃やした。

「チームの勝利に貢献する投球ができるようにしっかりと頑張りたい」。

宮城との対戦は史上最年少で完全試合を達成した昨年4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)以来3度目。過去2度は佐々木朗が勝ち星をマークしている。

宮城とは岩手・大船渡高3年時に高校日本代表で一緒にプレー。3月のWBCでもチームメートとなり、ともに世界一に貢献した。シーズンに入れば、チームが対戦する度に試合前の練習中に談笑する仲だが、上位を争っており、負けられない一戦になる。

前回登板から中8日の先発で吉井監督は「(右手中指の)まめで(5月に)休んだ後は間隔を詰めて投げさせちゃったので、疲れているところもあるかなと間を空けた。(今は)機嫌よく投げていますよ」と笑顔。万全の状態で敵地に乗り込む準備はできている。

自身は5勝2敗、宮城は6勝2敗と今季の勝ち星ではリードを許す中、「とにかく良いピッチングができるように」と佐々木朗。真っ向勝負で勝利を手繰り寄せる。

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ロッテ・佐々木朗希が27日のオリックス戦に先発、宮城とは3度目の対決「しっかりと頑張りたい」[サンスポ]

ロッテ・佐々木朗希投手(21)が27日のオリックス戦(京セラ)に先発する。相手先発は宮城大弥投手(21)で、26日に大阪に移動した右腕は、今季初対戦を前に闘志を燃やした。

「チームの勝利に貢献する投球ができるようにしっかりと頑張りたい」。

高校日本代表で一緒にプレーし、3月のWBCでともに世界一に貢献した宮城との対戦は、完全試合を達成した昨年4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)以来3度目。過去2度は佐々木朗が勝ち星をマークしている。前回登板から中8日。6月11日の広島戦以来の6勝目(2敗)を手繰り寄せる。

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ロッテ・佐々木朗、27日オリックス戦先発[サンスポ]

ロッテの佐々木朗は今季6勝目を狙って27日のオリックス戦(京セラドーム大阪)に先発登板する。疲労も考慮され、18日以来の登板。「とにかく良いピッチングができるように、チームの勝利に貢献する投球ができるようにしっかりと頑張りたい」などと球団を通じてコメントした。

18日のDeNA戦では6回を今季ワースト4失点で2敗目を喫した。

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ロッテ・朗希、27日オリ・宮城と侍対決!パ首位争い「とにかく良いピッチングができるように」[スポニチ]

ロッテの佐々木朗希投手(21)が、27日のオリックス戦(京セラドーム)に先発する。侍ジャパンの同僚で相手先発の宮城大弥投手(21)とは、完全試合を達成した昨年4月以来3度目の対決。過去2戦2勝という相性に加え、敵地では前回登板で自己最速タイの165キロを連発した。ソフトバンクが敗れたことで、チームは17日以来の単独首位に浮上。2位オリックスとの直接対決で快投の予感が漂う。

相手に不足はない。佐々木朗は静かに気持ちを高めた。27日の予告先発が発表となり、宮城との投げ合いが決定。優勝争いを続ける宿敵との一戦を前に、球団広報を通じてコメントを残した。

「とにかく良いピッチングができるように、チームの勝利に貢献する投球ができるように、しっかりと頑張りたい」。

浮上のきっかけをつかみたい。例年、夏場が課題の右腕は6月に入って屋外球場3試合で1勝2敗、防御率3.32と失速気味。だが、相手先発がU18高校日本代表からの球友で、今春WBCでも侍ジャパンの一員として共に世界一に貢献した宮城となれば話は別だ。

3月11日のチェコ戦では先発の佐々木朗が勝利し、宮城がセーブを挙げた。自身のSNSには優勝時のツーショット写真を掲載するなど大の仲良し。5月16日からの3連戦では、練習の合間に話し込むなど旧交を温めた。ZOZOマリンで完全試合を達成した昨年4月10日以来のマッチアップで、過去2戦2勝。舞台は京セラドームに替わるが、佐々木朗にとってはプラス材料だ。過去4試合は3勝負けなし。前回4月28日には日本最速タイの165キロを4球マークしており、マウンドとの相性も良さそうだ。

今回は疲労も考慮され、中8日とリフレッシュした状態での登板。25日にブルペン入りした右腕について吉井監督は「機嫌良かったですよ」と独特の言い回しで好調を伝えた。今季100奪三振まで、残り14に迫る。昨年に続いて登板10試合での到達は、90年野茂英雄(近鉄)らに並ぶ最速タイ。快投で勝利を引き寄せるべく、令和の怪物は全力で腕を振る。

佐々木朗の完全試合
22年4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で、立ち上がりから160キロ台の速球を連発。自己最速タイの164キロ(当時)を2度マークした。初回2死からの吉田正の3球三振から、プロ野球新記録となる13連続奪三振。最後は代打・杉本を空振り三振とし、9回を105球で史上16人目の完全試合を達成した。20歳5ヶ月での達成は史上最年少に加え、1試合最多タイの19奪三振と記録ずくめの1日となった。

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朗希VS宮城3度目激突、佐々木朗「チームの勝利に貢献する投球ができるように頑張りたい」[スポニチ]

ロッテの佐々木朗希投手(21)が27日のオリックス戦(京セラドーム)に先発することが発表された。オリックスは宮城大弥投手(21)が先発する。

2人はU−18日本代表のチームメートで、今春のWBCではともに侍ジャパンの一員として優勝に貢献。同学年の“仲良しコンビ”として話題になった。過去の対戦は佐々木朗の2戦2勝。初対決となった21年10月14日(京セラドーム)で、佐々木朗が6回無失点で勝利。2度目は昨年4月10日(ZOZOマリン)で佐々木朗がプロ野球記録の19奪三振をマークして史上最年少での完全試合を達成した。2人のマッチアップはそれ以来となる。

佐々木朗は球団を通じて日はとにかく良いピッチングができるように、チームの勝利に貢献する投球ができるようにしっかりと頑張りたいと思います」とコメントした。

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[ロッテ]佐々木朗希、昨年4月完全試合以来の宮城大弥と先発対決、同学年侍に投げ勝ち6勝目へ[報知]

ロッテの佐々木朗希投手(21)が26日、3月のWBCでともに世界一に輝いた同学年の宮城との投げ合いに闘志を燃やした。

27日のオリックス戦(京セラD)で同じ21歳の左腕との対戦が実現。両投手が投げ合うのは佐々木朗が完全試合を達成した昨年4月10日(ZOZO)以来、3度目となる。2戦2勝とライバルを上回る朗希は「とにかく良いピッチングができるように、チームの勝利に貢献する投球ができるように、しっかりと頑張りたい」と意気込んだ。

前回登板の18日・DeNA戦(横浜)では6回4失点で今季2敗目。中6日での登板が続いていたこともあり、疲労を考慮して中8日での登板となるが、25日にブルペン入りした右腕を見た吉井監督は「機嫌良かったですよ」と状態は良好であることを明かした。

チームはソフトバンクが敗れ首位に浮上。リーグ戦再開初登板で自身6勝目を目指し、チームを勢いに乗せる。

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[ロッテ]7・23ソフトバンク戦でシンガーソングライター・有華がスペシャルライブ[報知]

ロッテは26日、7月23日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)にシンガーソングライターの有華が来場することを発表した。

同戦は、2021年から続く夏のスペシャルイベント「BLACK SUMMER WEEK supported by クーリッシュ」を開催。有華は試合前にグラウンド内でスペシャルライブを行い、試合を盛り上げる。

有華は「人生初の球場での歌唱をさせていただけるということでとてもワクワクしております。皆さんのボルテージをより盛り上げられるように全力で歌いますので一緒に歌って盛り上がりましょう」とコメントした。

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ロッテ・佐々木朗希、間隔空けてリフレッシュ、オリ・宮城との「仲良し対決」へ意気込み[デイリー]

27日のオリックス戦(京セラドーム)に中8日で先発するロッテの佐々木朗希投手(21)が26日、球団を通じ「とにかくチームの勝利に貢献する投球ができるようにしっかり頑張りたいと思います」とコメントした。

右手中指のマメから3週間ぶりに復帰した5月28日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以降、中6日で4試合に先発したが、今回は間隔を空けてリフレッシュ休暇を与えた格好だ。吉井監督はその意図を「マメで休んだ期間が長かったので、そこからちょっと詰めて投げさせてしまった。どこか疲れているかもしれないから」と説明した。

この日、ソフトバンクが敗れたため、チームは首位に浮上した。交流戦では3試合に登板して1勝2敗、防御率3.32に終わった佐々木朗。リーグ戦再開後の初登板で「仲良し対決」を制し、流れを再び変える。

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佐々木朗希VS宮城大弥の仲良し対決が実現!27日の予告先発[デイリー]

NPBは26日、27日に行われる公式戦5試合の予告先発投手を発表。京セラドームで行われるオリックス−ロッテ戦では宮城大弥投手と佐々木朗希投手が投げ合うことが決まった。

2人は同学年で3月のWBCでは侍ジャパンのメンバーとして世界一奪還に貢献。高校時代もU−18日本代表でチームメートだったこともあり、仲の良さで知られている。5月にZOZOマリンで行われた同カードではロッテの練習が終了に近づき、佐々木朗が中堅からベンチへと歩いて戻ってきた。そこで、山本由伸投手と宮城大弥投手を発見。クーラーボックスをいったん放置し、駆け足で2人の元へと向かった。

グータッチを交わすと、笑顔で談笑がスタート。佐々木朗は右手を広げ、マメの様子を見せるような場面もあった。佐々木朗と宮城は翌日にも長めの談笑。同学年の仲良しコンビは相変わらずの関係性を見せていた。

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ロッテ・大谷コーチ「土台を作る期間」数年後を見据え体づくりに励む高卒新人投手達[BASEBALL KING]

ロッテの高卒新人達は数年後、1軍で活躍することを目標に体づくりを行っている。

これまでも、高卒1年目の投手はランニングやウエートトレーニング、体幹トレーニングなどを徹底的に行ってきた。近年は体づくりと投げる体力がついた投手に関しては、ファームでも1年目から登板機会があったが、基本的に高卒1年目は体づくりがメインだ。現在1軍で活躍する佐々木朗希は高卒1年目は1、2軍ともに登板がなく、種市篤暉も高卒1年目は2軍で1試合、岩下大輝も高卒1年目は2軍で2試合の登板だった。

今年プロ入りした育成1位の吉川悠斗(浦和麗明高)は「まず体を大きくすることを第一にやっています。それと並行して体幹を鍛えられるようにしています」と目的意識を持って体づくりに励む。

大谷智久2軍チーフ投手コーチは高卒新人について、「コンディショニング部門の方々が、球団を含めて怪我をさせない体、これから長い野球人生をやっていく中で土台を作る期間なので、慎重にやりながら、投げることの技術的な向上もあるんですけど、まずは体づくり。それが数値として目に見えて現れるというところを共有してやっているので、まずは野球ができる体づくりというイメージですね」と球団全体が1つになって、高卒新人投手達を支えている。

吉川は「数値、体重とかは毎日計っているんですけど、そういうのを見ても体重が増えているなというのもあります。ピッチングも最近始めたんですけど、結構強い球がいく日が増えたなというのがあるので、目に見えてというか、自分の中では(成果が)現れているのかなと思います」と順調そのものだ。

同じく育成2位の白濱快起(飯塚高)は「トレーニング、筋量を上げる。体重も今は入ってきて7、8キロ大きくなっていますし、順調にきているのかなと思います」とプロ入りした時の体重87、8キロから現在は95キロまでアップ。新人自主トレの時から比べても、体の厚みが増した印象だ。

体づくりが重点ではあるが、今後どういうステップを踏んでいくのか気になるところ。

「まだまだ高卒1年目の子達は体ができていないと思いますので、その辺は体づくりがメインになるのかなと思いますし、怪我をしてしまうと野球ができなくなってしまう。僕らとしても不本意ですし、野球ができない環境に僕はしたくないと思っているので、そこは慎重に本人とコミュニケーションを取りながら、色んな人と相談しながら、いいものを提供できるようにという考えをみんな持っています」(大谷コーチ)。

体づくりと並行して、ブルペンに入って投げ込みをしたり、プロの生活、プロ野球というものに慣れていくというところなのだろうか−。

「そうですね、環境に慣れることももちろん必要ですし、なかなか育った環境もみんな違うので、ストレスを抱えたり1年間の流れをまだ知らないと思うのでね、その辺を気にしながら元気な時に段階を踏んで、投球レベルをあげていく。それがいついつと決めるのではなくて、積み重ねでこの日に登板できるかなというのを探りながら。基本的には体づくりがメインですね」(大谷コーチ)。

例年高卒1年目の投手は体づくりがメインで、夏頃に実戦デビューを飾り、10月のフェニックスリーグで実戦経験を積んでいくというケースが多かったが、そこを目指している訳ではないという認識で良いのだろうか−。

「もちろんある程度のプランはありますけど、そこに当てはめようとしてしまうと、ズレが出てしまう。プランは組みますけど、常にコミュニケーションを取りながら、このタイミングで投げさせるのがあっているのかなというのを常に確認して、キャッチボールの投げ方だったり、メカニック的なところも色々体が大きくなってくると変化が出てくる。その辺は慎重に観察しながら、話をしながら。できるだけ早い方がいいんですけど、体ができていない状態で投げることはできますが、そうすると体が壊れてしまう。そこだけは慎重にいきたいというところですね。」(大谷コーチ)

選手達も数年後を見据えてしっかりトレーニングを積んでいる。

「1番あるべき姿は1軍で活躍することだと思っていますし、そのためにこの数年間はしっかり2軍で経験を積んで、体を鍛えて数年後の準備ができたらと考えています。」(吉川)

「数年後に1軍に活躍するのが1番の目標。そのために今を大事にというか、そのために向けて体づくりをやっています。」(白濱)

同じく高卒ではドラフト3位・田中晴也(日本文理高)、高卒2年目には秋山正雲、田中楓基、永島田輝斗と、数年後1軍の戦力になるため、ファームで鍛えている。高卒4年目の佐々木朗希は先発ローテーションに欠かせない存在になり、同期の横山陸人も現在1軍で7試合連続無失点中。育成選手という視点で見れば、森遼大朗も4年間みっちりとファームで経験を積み、高卒4年目にはファームで最多勝利のタイトルを獲得。同年オフに支配下選手となり、6年目の今季1軍でプロ初勝利を飾った。高卒の若手投手達は順調に育ってきている。彼らに続けと、高卒新人達もロッテ浦和で汗を流していく。

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[千葉魂]吉井監督、朗希と久々の対話[千葉日報]

ロッカーは静まり返っていた。6月18日、横浜スタジアムでのベイスターズ戦。デーゲームで行われた試合は1対6で敗れた。吉井理人監督は試合後、コーチミーティングに参加をし、その後、監督室でタブレットに試合を振り返り、レポートにして打ち込んだ。勝っても負けても行う作業だ。気づけば、周りには誰もいない。浴室で湯船に浸かり、敗戦の気持ちを切り替え、もう誰もいないと思いながらも選手ロッカーを覗くと1人だけ選手の姿があった。この日、先発をして6回を投げて被安打6(1本塁打)、4失点で敗戦投手となった佐々木朗希投手だった。うな垂れるように座っていた。


「落ち込んでいるように見えた。少し話をした」と吉井監督。

投手コーチ時代はよく2人で話をしたが、監督になってから、このように2人きりで話をする機会はあまりなかった。試合前練習で練習を見ながら、ちょっと声をかけたりする程度。久しぶりに2人だけで話をした。

「責任感の強い子だから。ただ、ピッチャーは打たれることはある。ホームランもある。特に横浜スタジアムは狭い球場。その中でギリギリのホームランだった。色々と反省点はあるとは思うけど、あまり思い込まずにやって欲しい」と吉井監督は振り返る。

吉井監督はコーチ時代から選手達にいつもパーフェクトを求めないでいいと伝えてきた。「グレートでなくていい。グッドでいい」。ピッチャーはどうしても完璧な投球を追い求め、結果、苦しくなる。実際、1年間で完璧な投球ができるのは、数えても数回あるかないかだ。だからこそ、いつも多少、ゆとりを持った結果を選手達に目指して欲しいと考えている。


ファイターズの投手コーチ時代には完璧を求めるあまりに苦しい投球が続く投手に「バカボンのパパのようになれ」と珍しいアドバイスをしたことがあった。唐突なアドバイスにキョトンとする投手に「いつも、バカボンのパパのように『これでいいのだ!』と言いながら投げて見なさい」と付け加え、ニヤリと笑った。それ以降、その投手のピッチングに余裕が生まれ、結果が出るようになったという。

佐々木朗希は21歳の若さで日本中の注目を一身に浴びている。マリーンズのエース投手として背負っているものはあまりにも大きい。自ずと、どうしても完璧な投球、理想のボールを追いかけてしまいがちになるが、指揮官は「これでいいのだ!」といつも優しい目で見つめている。悔しさと反省が残った交流戦最後の先発登板。そこから若者が指揮官とロッカーで2人だけで話をした言葉を胸に、さらにどのような成長を遂げていくのだろうか。

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