ロッテは0−0の延長11回1死満塁から、ポランコが押し出し四球を選びサヨナラ勝ちした。5投手が無失点でつなぎ、西村が日本ハム時代の2019年以来の白星。西武は4連敗を喫し、自力優勝の可能性が消滅した。
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埼玉西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1x | 1x |
ロッテ西村天裕投手(30)が日本ハムからトレード移籍後、初勝利を挙げた。0−0の11回、この日3安打の西武源田を見逃し三振に抑えると、続く外崎も空振り三振。マキノンには左翼線二塁打を許したが、スプリットを低めに集めて後続を封じた。
ロッテファンの前で、初のお立ち台。故郷和歌山のJA和歌山が協賛した試合「ココ・カラ。和歌山スペシャルナイター」でもあり「MVP賞」として特産物ショウガを使ったジンジャーエールも受け取った。吉井監督を始め、9回を3人で抑えた益田、東妻ら和歌山にゆかりのある選手は多い。「和歌山が絡んでいる時に勝利投手になれて嬉しいです。和歌山は自然が豊かで、食べ物が美味しく、人が優しい。ロッテのため、吉井さんのために優勝に貢献出来る投手になれるように頑張るだけ」。桃も有名だが、西村は太“もも”が好投を導く原動力だ。帝京大時代に膝に重傷を負い、ケガ防止のために鍛え抜いた太さは競輪選手並み。今季は球団記録となる開幕から21試合連続無失点をマークするなど存在感は絶大だ。
吉井監督も「ここのところ(救援陣が)やられていたので調子を戻してくれたらいい。おいやん(和歌山弁でオジサンの意味で監督が命名)頑張ったな」。押し出し四球でのサヨナラ勝ちを導いたリリーバー達をたたえた。
ロッテが延長11回でわずか2安打ながら勝利。延長11回以上の勝利チームでは、史上4度目の最少安打となった。過去3度は41年7月3日の大洋2−0南海(14回)、68年5月26日のサンケイ1−0広島(14回サヨナラ)、19年6月30日の中日1−0阪神(11回サヨナラ)で、パ・リーグでは初めて。
ロッテ佐々木朗希投手(21)が5日の西武戦(午後6時開始、ZOZO)で先発する。
7回5安打1失点(自責0)だった6月27日オリックス戦から中7日での登板に「試合をしっかり作り、チームの勝利に貢献できるように頑張ります」と意気込んだ。
西武戦は今季初登板となる。昨季は2試合に登板し、2勝0敗。防御率0.60だった。
ロッテに巨人からトレード移籍した石川慎吾外野手(30)が4日、ZOZOマリンで吉井理人監督(58)と並んで入団会見を行い、日本シリーズで巨人と対戦することを今季目標の1つに掲げた。「今の時点で試合をするなら日本シリーズしかないので、そこをジャイアンツも目指していますし、ロッテもそこに向かっていま戦っているので、そこで試合で出来れば1番最高の形じゃないかなとは思います」。背番号は50に決まり、トレード発表から一夜明けた同日の西武戦(ZOZOマリン)から1軍登録された。
試合前練習ではフリー打撃や守備練習などで出場の準備を整えた。いきなりの先発起用はなかったが、途中出場の可能性はありそうだ。「(練習では)僕は正直、借りてきたネコ状態だったのであたふた、キョロキョロしながらやっていた。自分のことで精一杯だったので、周りのことを見る余裕はなかったんですけれど…」と緊張の面持ちも…。
吉井監督とは日本ハム時代にコーチと選手の関係だった。「挨拶1つにしても挨拶だけで終わるんじゃなくて、何か一言会話をしてくれる印象。選手達の表情だったり、コーチの方への接し方を見ていると、非常に良い雰囲気の中で野球が出来ているんだと印象を受けました」と話した。日本ハム時代の同期だった松本剛、上沢、(ソフトバンク)近藤の3人には石川慎から報告。「『吉井さん、ええな〜』と言っていました」と指揮官と笑顔で見つめあった。
ファンらからの呼び名については「ロッテには石川(歩)さんもいらっしゃるので、シンゴも(投手コーチの)小野(晋吾)さんさんもいらっしゃるので…」と苦笑い。吉井監督から「それはええで〜」と背中を押されると、「ハム、巨人、中学、高校もずっとシンゴと呼ばれてきたので、そう呼んでいただけたらありがたいですけれど、呼びやすいように呼んでください」と会場を和ませた。「ロッテファンの方はすごく熱心で、独特な応援をされる。自分に向けて応援してもらえる選手にならないといけない。風の強い球場とあって、まだまだ勉強しないといけないことがたくさんあるなと感じています」。プロ3球団目での所信表明だ。
ロッテ益田直也投手(33)のプロ通算200セーブの連盟表彰が4日、ロッテ−西武10回戦(ZOZOマリン)の試合前に行われた。
場内では益田のこれまでの歩みのVTRが流された。表彰を受けロッテ、西武両チームの選手から拍手を送られ、右翼席を中心にスタンドからは「益田!」コールが送られた。益田は6月16日のDeNA戦(横浜)で史上33人目となる通算200セーブを達成していた。
ロッテに巨人からトレード移籍した石川慎吾外野手(30)が4日、ZOZOマリンで吉井理人監督(58)と並んで入団会見を行った。
背番号は50に決まり、「1日でも早くチームのために貢献したい」と挨拶。ファンらからの呼び名については「ロッテには石川歩さんもいますし(投手コーチの)小野晋吾さんもいるので…」と苦笑い。「ずっと慎吾(シンゴ)と呼ばれてきたので、そう呼んでいただけたら嬉しい」と笑った。また、同日付で1軍登録され、午後6時開始の西武戦(ZOZOマリン)で出場する可能性がある。
ロッテ池田来翔内野手(23)が4日、千葉市立打瀬小を訪問し、全校児童705人出席の「マリーンズ算数ドリル贈呈式」に参加した。
マリーンズ算数ドリルは社会貢献活動プロジェクト「MARINES LINKS」の活動の一環として、「NPO法人ちば算数・数学を楽しむ会」の協力のもと、ロッテや野球に関連した問題で構成されている自習用教材。23年度夏号を発行し、千葉市内の公立小学校109校に無償で配布した。今回が11年に配布を開始してから36度目の配布となった。
池田は「全校生徒で歌ってくれた『WE LOVE MARINES』も、とても感動しましたし、マリンスタジアムのファンみたいにジャンプして歌ってくれてパワーもらえました。小学生の子供達はとても可愛かったですし、こういった機会があればぜひまた参加したいと思います」と感謝した。
ロッテから石川慎吾外野手(30)とのトレードで巨人に加入した小沼健太投手(25)が4日、都内の球団事務所で入団会見を行った。紺のスーツ姿にオレンジ色のネクタイを締めて登場。「優勝の一員になれるように来たと思っているので、心を切り替えて頑張りたい。強気な投球は自分のセールスポイントだと思うので、ファンの前でしっかり出したい」と誓った。
トレードが発表された前日3日には、元巨人で現在ロッテに所属する沢村から電話で「頑張れよ。関東だからまた一緒にご飯に行こうか」と激励の言葉をもらった。さらに仲の良い後輩だった佐々木朗から「寂しいです」と別れを惜しむ言葉をもらった。「年下だけど、見ての通りすごい選手。球場にいる感じとロッカーにいるときは全然違って、すごく慕ってくれて、すごくいい後輩。今度は会う機会は試合だと日本シリーズになると思う」と大一番での再会を心待ちにした。
同席した大塚副代表は、小沼に1年目から注目しており、5月31日の交流戦では巨人を相手に1回無失点に抑えた投球も高評価。「リリースポイントが高くて、角度があって体が大きくて馬力がある。もしかしたら大化けするのではと。8月、9月が勝負になって、ちょうど投手がへばってくる頃。そのためにブルペンを強化したかった」と獲得の意図を説明した。
ロッテ安田尚憲は西武今井達也に好相性。西武戦の通算打率が2割7分9厘の安田だが、今井との通算対戦成績は21打数10安打、8打点、打率4割7分6厘。
安田が20打席以上対戦した17人の投手の中で最高打率を誇り、今季5月24日には2打席連続本塁打をマーク。今日も得意の今井から猛打を見せるか。
和歌山パワー≠ナ勝ち星を手繰り寄せた。ロッテは延長11回1死満塁からポランコが押し出し四球を選んでサヨナラ勝ち。5番手でマウンドに上がり、1回を1安打無失点に抑えた和歌山出身の西村天裕(たかひろ)投手(30)が移籍後初白星をマークした。
偶然にもJAグループ和歌山の協賛試合「ココ・カラ。和歌山スペシャルナイター」として行われた一戦でお立ち台に上がり、「和歌山が絡んでいる日に勝利投手になれて嬉しい」と笑った。
和歌山出身の吉井監督の下、同県出身の益田も九回を三者凡退。指揮官はおじさんを意味する和歌山の方言を用い、「おいやん♀謦」ったな」とたたえた。
打線はわずか2安打に終わったが、救援陣が踏ん張った。4カードぶりにカード初戦で白星をつかみ、首位オリックスを3.5ゲーム差で追う。今季日本ハムから加入した西村は「吉井監督のためにも結果を出して、優勝に貢献できるようにやるだけ」。新天地で欠かせない戦力になった右腕が、フル回転でチームを支える。
ロッテは0−0の延長11回、チームとして2安打目となる藤原の二塁打を足掛かりに1死満塁とし、ポランコが押し出し四球を選んでサヨナラ勝ちした。吉井監督は「(先発の)西野もリリーフもよく頑張った。でも、もっといっぱい点が取れるように考えていきたい。これではいけない」と話した。
5番手の西村が日本ハム時代の2019年以来となる白星をつかんだ。トレードで加入した今季は、防御率0点台とチームに不可欠な存在になっている。「これからも任せられた場面を抑え、優勝に貢献したい」と自信に満ちた表情をみせた。
味方の好プレーにも支えられ、粘り強く投げ抜いた。ロッテ・西野勇士投手(32)が7回5安打無失点の好投。0−0でマウンドを降り、リーグトップタイの7勝目は逃したが、西武・今井との投げ合いでスコアボードに「0」を並べた。
「調子自体は悪くなかったかなと思います。野手のみんなが良いプレーで助けてくれて、何とか7回までゲームをつくれて良かったです」。
スライダー、フォークボールなどの変化球を駆使して6奪三振。丁寧にコースをつく投球で西武打線を封じた。5回2死からは中堅手の藤原がダイビングキャッチ。7回1死一、三塁のピンチには田村が三塁走者を牽制でアウトにした。仲間の後押しを力に変えた。
2020年6月に右肘の内側側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けた右腕は、今季から先発に復帰。21歳の佐々木朗、24歳の種市、26歳の小島ら若いメンバーが並ぶ先発投手陣の精神的支柱を担っている。
小島は「西野さんが結構、先発を食事に連れていってくれる」と語る。西野本人は「僕はご飯にいく人がいないので、誘っているだけ」と謙遜するが、6歳下の左腕は「野球談議がすごく多くなるので、向上心高くやっていけるのかなと思う」と、その存在の大きさを明かしている。
「朗希も、小島も、種市もみんなストイック。みんなでうまくなろうと切磋琢磨している」と西野。これからも後輩に負けじとチームのために右腕を振る。
5日の西武戦に先発するロッテ・佐々木朗希投手(21)は、試合前にキャッチボールやノックなどで調整した。今季自身初となる西武戦での通算成績は3試合の登板で2勝0敗、防御率1.35と好相性を誇る。6月11日の広島戦以来となる23日ぶりの6勝目(2敗)へ「試合をしっかりつくり、チームの勝利に貢献できるように頑張ります」と好投を誓った。
巨人からトレードで加入したロッテ・石川慎吾外野手(30)が、本拠地のZOZOマリンスタジアムで入団会見に臨んだ。背番号50のユニホームをまとい、登壇した30歳は「チャンスをいただいたので、しっかりここで男として期待に応えられたら」と目をぎらつかせた。
入団会見前には早速試合前練習に参加。フリー打撃を行ったほか、右翼のポジションでシートノックも受け、「すごく雰囲気よく練習しているなと思いました」と新天地の印象を吐露。巨人時代のコーチだった村田打撃コーチと談笑する場面もあり「『こうやるんだよ』と教えてもらっていました」と明かした。
今季は1軍出場はなかったが、イースタン・リーグで打率.358、4本塁打と好調。日本ハム時代に2年間、同じチームで過ごした吉井監督は「投手コーチだった日本ハムで一緒だったとき、元気が良くて、よく打つ印象だった。マリーンズでも打撃を生かして欲しい」と期待した。腰痛の岡に代わって出場選手登録された石川慎は「1日でも早くチームの勝利に貢献できるように」と気合十分。18年ぶりのリーグ優勝を狙うチームの起爆剤≠ニなる。
ロッテ・岡大海外野手(31)が4日、出場選手登録を外れた。吉井理人監督(58)が西武戦の試合前に「腰の状態が悪いので。そんなに長くはかからないと思います」と明かした。
今季の岡は57試合に出場。打率.250、4本塁打、16打点、10盗塁で上位につけるチームに貢献してきた。代わって、巨人からトレードで加入した石川慎吾外野手(30)が出場選手登録された。
ロッテ・池田来翔(らいと)内野手(23)が4日、社会貢献活動プロジェクト「MARINES LINKS」の活動の一環として千葉市立打瀬小学校を訪問。「マリーンズ算数ドリル令和5年度夏号」の贈呈式に参加した。
「1番、サード、池田来翔、背番号00」のアナウンスとともに、小学1〜6年生の児童計705人が待つ同校アリーナに入場。ロッテのユニホームや帽子を身に着けた児童達は、千葉・八千代市出身で地元とゆかりの深い池田の登場に大興奮し、大きな拍手が送られた。各学年の代表児童に直接、算数ドリルを手渡した池田は、児童を前にした挨拶で「将来のなりたい自分に向かって、勉強もスポーツも遊びも頑張ってください」と呼びかけた。
お礼として、児童から球団歌「WE LOVE MARINES」の合唱が贈られる場面もあり、池田は「めちゃくちゃ可愛かったです。皆が一生懸命歌ってくれていたので、その姿に感動して、パワーをもらいました」と感謝した。
実は小学生時代は「算数が1番、苦手でした」といい、「(贈呈は)僕でいいのかなと思っていた」と苦笑いしたが、小学生との交流でパワーをもらった様子。「やっぱり、(小学生は)ギラギラしていて、もっとそういう元気というか、フレッシュさは野球に出していこうかなと思いました」と目を輝かせた。
マリーンズ算数ドリルは「NPO法人ちば算数・数学を楽しむ会」の協力のもと、ロッテや野球に関連した問題で構成されている自習用教材で、今回が2011年に配布を開始してから36度目の配布となる。令和5年度夏号は7月までの学習内容の復習教材として制作されており、千葉市内の公立小学校109校に無償で配布される。
ロッテからトレード移籍で加入した小沼(おぬま)健太投手(25)が4日、東京・大手町の球団事務所で入団会見を行った。189センチの長身から最速151キロの直球を繰り出す本格派右腕は「優勝の一員になれるように来たと思っている。後半戦は大事なので、優勝したときに小沼が入ってよかったという選手になりたい」と決意表明した。
電撃でのトレードが決まってから、かつて巨人にも在籍していた沢村から電話で「頑張れよ。関東だからまた一緒にご飯行こう」と激励の言葉をもらったという。
巨人はオリックスから救援の鈴木康平投手(29)を獲得した5月に続き、今季2件目のトレードが成立。大塚球団副代表は「(シーズンは)8月、9月が勝負で、投手がへばってくる頃。そのためにブルペンを強化したかった」と獲得の経緯を説明。それだけに4位からの巻き返しへ、若き剛腕にかかる期待は大きい。小沼は「強きな姿勢は自分のセールスポイントだと思うので、それをファンの前でしっかり出したい」と新天地での活躍を誓った。
ロッテから巨人にトレードで加入した小沼が、東京都内の球団事務所で入団会見に臨んだ。
「優勝したときに“小沼が入って良かった”と思ってもらえるような選手になります」と意気込んだ。1メートル89の長身から投じる球威のある直球が武器。大塚淳弘副代表は「8、9月が勝負。そのためにブルペンを強化したかった」と獲得理由を説明した。
棚ぼたの1勝だった。ロッテは0−0の延長11回1死満塁から、押し出し四球でサヨナラ勝ち。押し出しによる1−0のサヨナラ勝ちは球団史上初の珍事だった。
幸運の風が吹いた。1死三塁から、藤岡が四球。続く中村奨は3ボールから申告敬遠された。最後はポランコがフルカウントから四球。ティノコから3連続四球をもらうという結末で、5番手で登板した西村に日本ハム時代の19年以来4年ぶり、移籍後初となる白星が転がり込んだ。
「こういう日に勝利投手になれてビックリしたし、嬉しい」。
この日はJAグループ和歌山の冠協賛試合。同県出身の右腕はもちろん笑顔だ。今年3月にトレードで移籍。開幕から球団記録となる21試合連続無失点を記録するなど、貴重な中継ぎとしてチームを支えている。同郷の大先輩でもある吉井監督は「勝負どころが分かって、しっかり投げられるようになったのは成長かな」と目を細めた。
巨人からロッテに移籍した石川慎が入団会見に臨み、「チャンスを頂いたので期待に応えたい」と意気込んだ。
日本ハム投手コーチ時代に2年間、石川慎と在籍が重なった吉井監督は「元気な外野手というイメージ。元気さと打撃で勝利に貢献して欲しい」と期待。荻野、高部の故障離脱が長引き、打線の底上げが急務。腰痛で抹消された岡に代わり、出場選手登録された。
交換トレードで巨人からロッテに移籍した石川慎吾外野手(30)が4日、ZOZOマリンスタジアム内のインタビュールームで入団会見に臨み、「チャンスをいただいたので、男として期待に応えられるように頑張ります」と意気込みを語った。背番号は「50」に決まった。
チームは昨季の1、2番コンビの荻野と高部が負傷離脱中で外野手強化、打線の底上げが急務だった。パワフルな打撃で「ダイナマイト・シンゴ」の異名を持つ石川は今季1軍出場こそないが、2軍では打率.358、4本塁打をマークしている。
吉井監督とは日本ハム時代に2年間、同じチームで過ごした。投手コーチと野手で接点は多くはなかったが、指揮官は「元気のいい外野手というイメージ。元気の良さと打撃で勝利に貢献して欲しい」と期待。石川はロッテについて「3位から下克上したイメージが強い」とし、この日から練習に参加した感想を「いい雰囲気で野球ができるいるんだろうなと感じた」と語った。
ロッテの池田来翔内野手(23)と球団公式マスコットのリーンちゃんが4日、千葉市美浜区の打瀬小学校を訪問し、マリーンズ算数ドリル令和5年度夏号を贈呈した。社会貢献活動プロジェクト「MARINES LINKS」の活動の一環で、同ドリルは千葉市内の公立小学校109校に無償配布される。
池田は千葉県八千代市出身で習志野高OB、マリーンズジュニアからロッテ入りした第1号の選手。
千葉とゆかりの深い池田の登場に児童705人は大歓迎。贈呈式で各学年の代表児童にドリルを直接手渡した池田は「将来のなりたい自分に向かって勉強もスポーツも遊びも頑張ってください」と挨拶。児童からはお礼として球団歌「WE LOVE MARINES」の合唱が贈られた。
これには池田も「むちゃくちゃ、可愛かったです。みんな一生懸命歌ってくれていたので感動しました」と感激の面持ち。実は小学校時代は「算数が1番苦手で(贈呈が)僕でいいのかと思っていた」と苦笑いしつつ、小学生達にパワーをもらったようで今後も積極的に社会貢献活動に取り組むことを約束。そして「もっと活躍して、みんなに知ってもらえるような選手になりたい。もっと元気さというかフレッシュさを野球でも出していけたら」と意気込みを語った。
ロッテからトレードで加入した小沼健太投手(25)が4日、東京都内の球団事務所で入団会見に臨み、「優勝の一員になれるように来たと思っているので、心を切り替えて頑張りたい」と意気込んだ。
小沼は20年育成ドラフト2位でロッテに入団。2年目の昨季、支配下選手に昇格した。
1メートル89の長身から球威のある直球が武器で、通算25試合に登板、1勝1敗、防御率6.68をマーク。「強気な投球を見てもらいたい。強い姿勢は自分のセールスポイントだと思うので、それをファンの前でしっかり出したい」と闘志を燃やした。
大塚副代表は獲得の経緯について「1年目から見ていて、伸びしろがあり、面白いと注目していた。その年にイースタンでセーブ王を取った。今年の交流戦で初めてうちの試合で投げ、その時に角度があって、体が大きくて、もしかすると大化けするのではと感じた。8月、9月が勝負で、投手がへばってくる頃。そのためにブルペンを強化したかったということで獲得しました」と説明した。
ロッテから巨人にトレード移籍した小沼健太投手(25)が4日、都内の球団事務所で入団会見を行った。背番号は「92」。身長189センチの長身リリーフ右腕は「強気な投球を見ていただきたい。優勝した時に小沼が入って良かったと思われるような選手になります」と決意を示し、仲の良い佐々木朗希投手(21)と日本シリーズで再会することを目標に掲げた。
トレードが発表された3日、ロッテ球団公式SNSで佐々木朗が別れを惜しんで感極まる動画が公開された。「すごく慕ってくれていた。寂しいと言ってくれたので日本シリーズで会えたら」。元巨人の沢村からも電話で激励の言葉をもらったという。
会見に同席した大塚副代表は「1年目(21年)から注目していた。今年うちの試合で投げて角度があって馬力が出たのかなと。大化けするんじゃないかと思った」と、右腕の潜在能力を説明。5月31日の巨人戦(ZOZO)で4−7の9回に登板して1回無失点。坂本を142キロカットボール、秋広を147キロ直球で内野ゴロに抑えた投球が決め手になった。
石川の放出については「飼い殺しはしちゃいけない。慎吾のためを思って」と活躍を願った。小沼については「8、9月が勝負なのでブルペンを強化したかった」と期待した。
ロッテの山口航輝外野手がトレードで巨人へ移籍となった小沼健太投手へ打席から“エール”を送った。
この日「5番・右翼」で出場した山口は2回の第1打席で、小沼が使用していた登場曲、Little Glee Monsterの「はじまりのうた」を使用して登場。結果は一ゴロに倒れたが、トレードが決まった3日には自身のインスタグラムで「おぬさん。めっちゃ寂しいけど対戦楽しみにしてるよ!」などをメッセージを送っていた。
プライベートでも親交の深い2人。山口から新天地で頑張る小沼への粋なエールだった。
ロッテの佐々木朗希投手が5日の西武戦(ZOZOマリン)に先発する。
前回の27日・オリックス戦(京セラドーム)では7回5安打1失点(自責0)、107球の粘投もチームは敗戦。前回登板から中7日での登板となる右腕はこの日キャッチボールやダッシュメニューなどで汗を流し「明日は試合をしっかり作り、チームの勝利に貢献できるように頑張ります」と自身6勝目へ意気込んだ。
巨人からロッテにトレードで移籍した石川慎吾外野手が4日、ZOZOマリンで入団会見を行った。背番号は「50」に決定した。
以下は入団会見の一問一答。
ロッテの岡大海外野手が4日、腰痛のため出場選手登録を抹消された。
取材に応じた吉井監督は「腰の状態が悪いので。そんな長くはかからないとは思うんですけど」と状況を説明した。なお岡の代わりには、巨人からのトレードで入団会見を行った石川慎吾外野手が即日登録された。
巨人からロッテに移籍した石川慎吾外野手が4日、ZOZOマリン内で入団会見を行った。背番号は「50」に決まった。
会見前にはチーム練習に参加し、打撃練習では快音を響かせる場面も。背番号「50」のユニホームで登場した石川は「初めまして石川慎吾です。1日でも早くチームの勝利に貢献できるように頑張ります」と意気込んだ。
吉井監督は「ファイターズの時に2年間やってて元気の良い外野手というイメージ。マリーンズでも元気の良さと打撃を生かして勝利に貢献して欲しい」と期待した。
16年に日本ハムから巨人に移籍した石川は7年ぶりとなるパ・リーグ復帰。今季はここまで1軍出場はなしもイースタン・リーグでは47試合、打率3割5分8厘、4本塁打、26打点と存在感と結果を残していた。チームは本塁打、安打ともにリーグ最少で得点力が課題となる。石川は「言われたときは驚きと寂しさは正直ありました」と心境を明かしたが、「(今後は)やってきたことしか出せないと思ってる。自分と向き合って何ができるのか、何が最善かを考えて1日1日を大切に生きていきたい」と新天地で貢献していくことを誓った。
石川は東大阪大柏原から2011年ドラフト3位で日本ハムに入団。13年8月22日の楽天戦(Kスタ宮城)でプロ初出場。16年オフにトレードで巨人に移籍していた。
巨人からロッテに移籍した石川慎吾外野手が4日、ZOZOマリンで行われる西武戦前のチーム練習に参加した。
打撃練習では吉井監督をはじめ、巨人時代にチームメートとして戦った村田修一打撃コーチや、石川が日本ハム時代にコーチを務めていた金子誠戦略コーチらと談笑。打撃練習では快音を響かせる場面もあった。新しいマリーンズの練習着に身を包み、終始リラックスした表情で練習に取り組んでいた。
ロッテからトレード移籍してきた巨人・小沼健太投手(25)が4日、都内の球団事務所で入団会見を行った。
オレンジ色のネクタイを着用して会見に臨んだ長身右腕は「優勝した時に小沼が入って良かったと言われるようになります」と意気込んだ。元同僚で「すごく良い後輩」という佐々木朗とは「日本シリーズで会えれば」と最高峰の舞台での再会を誓った。
“おいやん”が粘りの投球でサヨナラ勝利へつないだ。ロッテ・西村天裕投手(30)が延長11回から登板し、1回無失点で移籍後初勝利。「しっかり抑えることができた。嬉しいです」と、人生2度目のお立ち台で充実の表情だった。
この日はJAグループ和歌山の協賛による「和歌山スペシャルナイター」が開催された。和歌山県出身の西村は2死一、二塁のピンチも背負うも、得点を許さず。その裏、1死満塁からポランコの押し出しでサヨナラ勝ち。勝利を引き寄せる立役者となった。
3月に日本ハムからトレードで加入した30歳の右腕は「こんな日に勝ててびっくりしてます」。同じ和歌山県出身の吉井監督も「おいやん頑張ったなって。(和歌山弁で)『おじさん』っていうことです」と笑顔でねぎらった。
巨人から交換トレードで加入したロッテ・石川慎吾外野手(30)が4日、吉井監督同席の下、入団会見に臨み「1日でも早くチームの勝利に貢献できるように頑張ります」と挨拶した。
背番号は「50」に決まり、「何が最善か考えて1日1日を大切に生きていきたい。チャンスをいただいたので、男として期待に応えられるように頑張ります」と意気込んだ。
ロッテは、延長11回の1死満塁から、ポランコが押し出し四球を選びサヨナラ勝ち。2カードぶりにカード初戦を勝利で飾った。吉井監督は「ここのところちょっとやられてたので、これでまた調子を取り戻してくれたらいいなと思います」と話した。
先発の西野は、7回5安打無失点の好投で試合を作った。初回から三者凡退スタート。4回には、1死二、三塁のピンチを背負うも後続を打ち取り無失点。7回には、連打を浴び1死一、三塁とするも、セーフティーバントの構えをしていた古市が初球を見逃し、飛び出していた三走・岸をすかさず田村が刺殺。最後は、難なく古市を中飛で切り抜け「調子自体は悪くなかった。野手のみんなが良いプレーで助けてくれて、7回までゲームを作れて良かった」と振り返った。
指揮官は「よく頑張った。ブルペンの報告は最悪と聞いていたので、どうなることかと思っていたが、マウンド行って修正して立て直してくれた」と評価した。
西村天裕投手は移籍後初勝利を飾った。延長11回から登板し、1回無失点、2奪三振の力投でサヨナラ勝ちにつないだ。ロッテでは初のお立ち台に立ち「しっかり抑えることができた。嬉しいです」と喜んだ。
先頭・源田、外崎を連続で三振に仕留めた。しかし、続くマキノンには左翼線二塁打。さらに呉念庭には四球と、2死一、二塁のピンチ。それでも、マウンドに駆け寄った黒木投手コーチに背中を押され、最後は岸を右飛に打ち取り無失点とした。
この日はJAグループ和歌山協賛の「ココ・カラ 和歌山スペシャルナイター」が開催された。和歌山出身の右腕は、「和歌山が絡んでいる時に勝利投手になれて嬉しいです。びっくりしてます」と大喜びだった。
指揮官は「おいやん頑張ったなって。(和歌山弁で)『おじさん』を『おいやん』って言う。ファイターズの時だったらひょいっと真ん中に投げちゃってたんですけど、ちゃんと分かってきて、しっかり投げれるようになってて、成長かな」と話した。
ロッテがサヨナラ勝ち。延長11回1死満塁から、ポランコが決勝の押し出し四球を選んだ。
ロッテ先発の西野は7回5安打無失点の好投。その後もペルドモ、益田、沢村、西村と無失点リレーで西武打線に得点を与えなかった。
ロッテ・西野と西武・今井の両右腕の投げ合いは、熱を帯びた投手戦で両投手とも相手に得点を許さなかった。
ロッテ・西野は7回5安打無失点。一方の西武・今井も8回1安打無失点。西野が1四球、今井が3四死球を与えたが、9回を終えて両軍無得点。延長戦に突入した際、時計の針はまだ8時30分だった。
ロッテに交換トレードで入団した石川慎吾外野手(30)が4日、吉井監督の同席の下、ZOZOマリンスタジアムで入団会見に臨んだ。背番号は「50」に決まった。
会見では、指揮官に「ファイターズでは2012年と16年に2年間かぶっていて、元気のいい、よく打つ外野手というイメージ」と紹介されると、石川も「1日でも早くチームの勝利に貢献できるように頑張ります」と挨拶。「(トレード)言われたときは驚きとチームを離れる寂しさがあったのは正直なところ。でも、今日ユニホームを着て、ロッテの皆さんとご挨拶させてもらって、ここで頑張るんだという気持ちになった。チャンスをいただいたので、男として期待に応えられるように頑張ります」と意気込んだ。
2017年から巨人でプレーし、今季は1軍での出場はないものの、2軍では47試合に出場し、4本塁打を放ち、打率.358。持ち前のパンチ力で存在感を示していた。
ロッテから巨人にトレード移籍した小沼健太投手(25)が4日、都内の球団事務所で入団会見を行った。オレンジ色のネクタイを着用して会見に臨んだ右腕は「後半戦大事と思うので、優勝した時に小沼が入って良かったと言われるようになります」と決意した。
トレードを「聞いたときはびっくりしました」という右腕。189センチの長身から投げ下ろす力強い直球が魅力で、「強気なピッチングを見ていただきたい。強い姿勢はセールスポイントとだと思うので、ファンの皆さんの前で出せるようにしていきたいと思います」と意気込んだ。
会見に同席した大塚副代表は「ブルペン強化も元々あるが、小沼くんの場合はファームの試合で1年目から見ていて、伸びしろがある。今年の交流戦で(巨人戦に)投げたときに角度があって、もしかしたら大化けするんじゃないかと思った。8、9月が勝負、ピッチャーがへばってくるということでブルペンを強化したかった」と話し、期待を寄せた。
小沼は2020年育成ドラフト2位でロッテに入団。22年開幕前に支配下昇格を果たすと、その年は21試合に登板した。今季はここまで4試合の登板。通算では25試合で1勝1敗、防御率6.68の成績を残している。
巨人とロッテの両球団は3日に石川慎吾外野手と小沼健太投手のトレードを発表。救援強化を狙う巨人と長打力のある打者を求めるロッテの思惑が合致した形となっていた。巨人のトレードは5月の広岡と鈴木康の交換トレード以来、今季2度目となった。
ロッテの西村天裕が4日の西武戦で、移籍後初勝利を挙げた。
西村は0−0の11回に登板し、先頭の源田壮亮を外角の145キロストレートで見逃し三振に仕留めると、続く外崎修汰も148キロのストレートで空振り三振を奪い、簡単に2アウトとする。マキノンに二塁打、呉念庭に四球を与えたが、岸潤一郎を右飛に打ち取り、無失点に抑えた。その裏、ポランコが押し出し四球を選びサヨナラ勝ちし、西村は移籍後初勝利を手にした。
西村は開幕前の3月に福田光輝とのトレードで日本ハムから加入。開幕1軍を逃したものの、開幕直後に1軍昇格すると、ビハインドゲームで結果を残していき、5月6日のソフトバンク戦では初めてホールドがつく場面で登板。5月以降はビハインドだけでなく、勝ち試合の7回を投げる日があるなど、開幕から21試合無失点に抑えた。
初失点後、初めての登板となった6月15日の中日戦は1−1の8回から登板し、1回を無失点。「その試合はその試合、次の試合は引きずっていないので、そこは全然切り替えています」と、初失点した6月10日の広島戦の登板を引きずることなく自分の仕事を果たした。また、「しっかりそこはコースを投げ切れていたので、良かったと思います」と、岡林勇希を見逃し三振に仕留めた外角150キロのストレートを始め、左打者のアウトコースのストレートが非常に素晴らしかった。
西村はここまで26試合・26イニングを投げて、1勝0敗8ホールド、防御率0.69とマリーンズのブルペンに欠かせない存在となっている。
西村は3月7日に行われた入団会見で今季の目標に“50試合登板以上”を掲げていた。
4日の登板で今季26試合となり、すでに目標の登板数の半分を超えた。ここまでは「無我夢中に1試合1試合自分のピッチングをしているという感じですね」と、与えられた場面で全力を尽くしている。
これまでのシーズン自己最多登板が19年の35試合ということを考えれば、開幕から1軍で投げ続けている今季、疲労が心配になる。「疲労はあるんじゃないですかね。そこは誰もが持っているので、うまいこと自分でしっかりケアしながらやっていくということです」とケロリとした表情。このペースで投げられれば、目標の50試合登板は達成可能だ。
そもそも、なぜ今季の目標を50試合登板以上にしたのか−。
西村によると「今まで明確に(目標を)作ったことがなくて、ハムの時に加藤さんが50試合以上投げたら、“加藤賞”を言ってくれたので、50試合以上登板に掲げてやりますということで、というのもありますね」と、日本ハム時代のチームメイトで西村にとって1学年先輩にあたる日本ハム・加藤貴之がきっかけのようだ。
西村はトレードで日本ハムからロッテに移籍したが、“加藤賞”は「あるらしいです」とのこと。「(欲しいものは)まだ何も決まっていないので、達成したら考えます」と、50試合登板を達成した時に欲しいものを考える予定だ。
「しっかりいい流れの時は、いい流れで次のピッチャーに繋げるように。流れ悪い時は自分が変えられるようにやっていきたいと思います」。目標を達成してオフには“加藤賞”、そしてリーグ優勝争いの激しさが増す8月以降も今のような安定した投球を披露して欲しいところだ。