楽天が逆転勝ちで連敗を3で止めた。4−5の8回に代打島内の二塁打で同点とし、続く小深田の三塁打で勝ち越し。さらに辰己の適時打と畳みかけた。3番手の渡辺翔が5勝目を挙げた。ロッテはペルドモが誤算だった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 |
東北楽天 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | x | 7 |
ロッテはセ・パ両リーグトップ34ホールドのペルドモが、1点リードの8回に登板して3失点(自責0)し、逆転負けを喫した。
味方失策での走者を背負った2死三塁から、代打島内に左翼へ適時二塁打を許すなど3連続適時打を浴びた。
吉井監督は「大ピンチじゃないのにムキになってテンポが一定になっちゃっていた。こっちも、もっと間をとったり出来たかなと。申し訳ないことをした」と反省。首位オリックスとは今季最大7.5ゲーム差に広がった。
ロッテ小島和哉投手(27)が20日の楽天戦(楽天モバイルパーク)で先発することが発表された。
楽天先発は則本。小島にとっては8月6日に投げ合い、7回5安打2失点で黒星を喫した再戦だ。19日の試合前練習ではキャッチボールなどで調整。「則本さんには前回負けているので、やり返します。頑張ります」と雪辱を期す。
開幕投手を務めた今季は17試合に先発し、6勝4敗、防御率3.71。前回登板だった13日の西武戦では6回5安打無失点の好投で、5月24日の西武戦以来となる白星を挙げた。
ロッテは5−4の8回、勝ち継投のペルドモが粘れなかった。藤岡の失策から2死三塁とされ、代打島内に左翼線へ同点二塁打。小深田には右中間へ勝ち越し三塁打を浴び、辰己にも適時打と一挙3点を失った。逃げ切り失敗の吉井監督は「テンポが一定になってしまった。ちょっとむきになっていたところもあった」と淡々と話した。
8月はこれで6勝11敗と苦戦が目立つ。3位ソフトバンクに1.5ゲーム差に迫られた。
ロッテは初回に4点を先制したが、1点リードの8回に35ホールドポイントのペルドモがまさかの3失点。逆転負けで首位オリックスとは今季最大の7.5ゲーム差に広がり、3位ソフトバンクには1.5ゲーム差に迫られた。
失策から崩れたペルドモに吉井監督は「ちょっとムキになってテンポが一定になった。間を取りにいったりとか、こちらがやれることがあったと思うのでペルドモには悪いことをした」と話した。
初回に4点を先制しながら、8回に5番手で登板したペルドモがまさかの3失点。痛恨の逆転負けで、首位オリックスと今季最大の7・5ゲーム差に広がり、3位ソフトバンクに1.5ゲーム差に迫られた。
初回無死満塁から4番・ポランコが右翼線への二塁打。さらに2死二、三塁から7番・山口が中前2点適時適打と鮮やかな先制攻撃で楽天の先発・庄司から4点を奪ったが、先発のカスティーヨが2死二塁から浅村に右中間二塁打を浴び、3回には2死満塁から阿部に中前2点適時打を許して1点差に迫られた。
6回2死三塁から藤原の二塁内野安打で1点を追加して、2点差としたが、7回に東條が1失点。8回に登板したペルドモは遊撃失策から2死三塁とされ、そこから3連続長短打で3点を失った。
以下、吉井監督と一問一答。
ロッテが初回に鮮やかな先制攻撃を見せた。無死満塁から4番・ポランコが右翼線への二塁打を放ち、2点を先制。2死後には7番・山口が中前に2点適時適打を放ち、楽天の先発・庄司から4点を奪った。
この日の試合前まで楽天戦は打率.299、7本塁打。この日もキラーぶりを発揮した主砲は「いい球が来たから思い切っていったで!今日は1打席目から落ち着いて打席に入れたし、いい球が来たので、思い切っていくことができた」と胸を張った。
16日の日本ハム戦以来、10打席ぶりに安打を放った山口は「ここまでなかなか打てていなくて、チームに迷惑かけていたので、何とかできて良かったです。次の打席も頑張ります!」とコメント。
ロッテの小島和哉投手(27)が20日の楽天戦(楽天モバイルパーク)に先発することが発表された。楽天は則本昂大投手(32)が先発する。
今季開幕投手を務めた小島はここまで17試合に先発し、6勝4敗、防御率3.71。則本とは8月6月にも投げ合い、7回5安打2失点で黒星を喫しているだけに「「明日先発予定の則本さんには前回負けているので、やり返します!頑張ります!」とコメントした。
ロッテは逆転負けを喫し、首位オリックスとのゲーム差は今季最大の7.5となった。
5−4の8回から登板したペルドモが、失策が絡み2死三塁のピンチを背負うと、そこから3連続適時打を浴びた。ロッテ・吉井理人監督(58)は「そんなに大ピンチでもなかったけどムキになった感じがあった。こっちも間を取りに行ったり、やれることはあった。悪いことをした」と話した。
ロッテは初回に4点を挙げてリードするも、逆転負けを喫した。首位・オリックスとのゲーム差は今季最大の7.5に開き、3位・ソフトバンクには1.5に詰め寄られた。吉井監督は「いい攻撃をしてくれたけど、先発(カスティーヨ)があんまりよくなかった」と話した。
0−4の初回、先発のカスティーヨは先頭・辰己に初球を中前打とされると、2死二塁から浅村に中越え適時二塁打を浴びた。1−4の3回には、2死から崩れた。小郷に中前打を許すと、浅村には四球。2死一、二塁とピンチを背負うと、岡島からは連打で2点を失い、3回6安打3失点で降板となった。
リリーフ陣は、岩下、沢田が無失点でつなぐも、東條が1失点。5−4の8回から登板したペルドモは、味方失策が絡み2死三塁とピンチを迎え、そこから代打・島内、小深田、辰己に3連打を浴び3失点。逆転を許した。
指揮官は「先頭がエラーで出て、バントで送られて。そんなに大ピンチでもないんですけど、ムキになった感じがあったので、テンポが一定になってしまった。こっちももっと間を取りに行ったりやれることがあった。悪いことをした」と話した。
7月27日に支配下選手登録された澤田圭佑が、暑い夏場、そしてシーズン最終盤の大事な場面で新たな戦力として出てきたことはチームにとっても非常に大きい。
16年ドラフト8位でオリックスに入団した澤田は、18年に47試合に登板して5勝0敗、防御率2.54という成績を残し、翌19年には17ホールドをマーク。昨季は6月にトミー・ジョン手術を受け、今季から「契約をしていただき感謝の気持ちで一杯です。絶対にチームに貢献して恩返しができるように精一杯、頑張ります」と育成選手としてロッテに加入した。
昨年6月にトミー・ジョン手術を受けたが、「うまくいっていると思います」と通常は実戦復帰まで約1年〜1年半かかるところを今年5月10日のヤクルト2軍戦で実戦復帰、マリーンズ移籍後初登板を果たした。
「リハビリがメインだったんですけど、試合に投げるにつれて実戦感覚を戻せるようにとやっていました」。
復帰直後の2軍戦を見るとストレートのスピードも140キロ台が多かったが、「う〜ん、特別なことはしていないですね」と話しながらも、7月4日の巨人2軍戦を境に150キロを超えるストレートが増える。同日の巨人2軍戦では、オコエ瑠偉に対し8球オールストレートで、3ボール2ストライクから151キロのストレートで空振り三振に仕留めると、7月6日の巨人2軍戦では最速153キロを計測し、7日のDeNA2軍戦では手術後初の連投もこなした。
7月16日の西武2軍戦では、愛斗を0ボール2ストライクから外角ボール気味の152キロのストレートで空振り三振に打ち取るなど、1イニング12球中・9球がストレートと、力勝負で三者凡退に抑えた。ストレートに関しては「良いと思います」と、自分の求めてる強さのボールを投げられている。
7月27日に「今シーズン、チームの戦力になることを目標としてきたので嬉しいです」と支配下選手登録を勝ち取った。
8月9日に移籍後初昇格を果たすと、同日の古巣・オリックス戦で移籍後初登板。ロッテの応援団からの初めての“澤田コール”に「すごく気持ちが入ります」と力に変え、0回2/3を無失点。12日の西武戦では1−2の9回に登板し、先頭のマキノンを150キロのストレートで二飛に仕留めると、続く外崎修汰を152キロのストレートで遊ゴロ、前の打席東條大樹から本塁打を放った中村剛也を153キロのストレートで空振り三振。その裏、佐藤都志也の適時打、荻野貴司の犠飛でサヨナラ勝ち。澤田は移籍後初勝利を手にした。「抑えられたので、よかったです」と、逆転サヨナラ劇を呼び込む13球だった。
8月19日の楽天戦では、5−3の6回に登板し1回を3人で片付け移籍後初ホールドをマーク。登板するごとに、その存在感は高まっている。「1試合、1試合、与えられた場所で全力で頑張ります」。逆転優勝に向けて1試合も落とせない厳しい戦いが続く中で、与えられた場所で引き続きチームの勝利のため、腕を振っていく。