わたしはかもめ2023年鴎の便り(8月)

便

8月29日

千葉ロッテ6−0北海道日本ハム(ZOZOマリン)

ロッテが13安打で快勝した。2回に和田の適時内野安打と藤岡の3点二塁打で4点を先制し、8回は山口が2ランを放った。小島が8回5安打無失点で7勝目。日本ハムはマーベルが試合をつくれず、攻撃も淡泊だった。

123456789R
北海道日本ハム0000000000
千葉ロッテ04000002x6

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[ロッテ]山口航輝「違うスイッチが入った」高校時代からのライバル日本ハム吉田輝星撃ち11号[ニッカン]

ロッテの山口航輝外野手(23)が、高校時代からのライバル日本ハム吉田から放った初本塁打を、不振から脱する号砲とすると誓った。

4点リードの8回1死三塁。「言葉で表すことは難しいかもしれないですけれど、違うスイッチが入った」。相手の最大長所でもある直球の勢いを初球で感じ、追い込まれてからは「遅れないように」と体も気持ちも自然とオンに切り替わった。フォークを見逃すと2−2からカットボールを捉えた。「ホームランが久しぶりすぎて、よく分かんないっす。でもちょっとホッとしています」。8月4日の楽天戦以来の11号が左中間スタンドに届いた。

18年夏の秋田県大会決勝では前年王者明桜(現ノースアジア大明桜)の4番として、金足農・吉田と対戦。左翼ポール際の特大ファウルは放ったが4打数3三振。「これからの人生で成功したり、あいつを抜かせる将来に」と決意したプロの舞台は、これで4打数3安打1本塁打となった。

主砲の期待を背負って30発を目標に掲げたが、悩める日々。一方で、最近は野球で活躍する夢をよく見る。「毎日、起きるのが怖い。夢は良いけれど、起きると現実に。悲しくなる」。そんな中での1発。「これをつなげていかないといけない。優勝を目指していきたい」。“正夢”となったことで、少しだけ気持ちが晴れた。


小島が8回無失点で7勝目を挙げた。9回続投を何度も懇願したが「(黒木コーチに)ダメと言われました」と悔しさもにじませた。ストライク先行の内容には満足も、8回には連続三振後に四死球でピンチを作ったことを反省。「1イニングずつ出し切ると6、7回でまとめるような投球になってしまう。最後まで投げると思って行った方が球数も少なくなる」と前日に考え方を変え「自分の投げる試合は勝ちたい」と意気込んだ。

吉井監督(8月最後の3連戦初戦を白星発進に)
「和田(の適時打)は(相手が)シンカーピッチャーだったのでゴロを打って内野安打になるかなと思ったらうまくいきました。小島も合格点なんですけれど、もっともっと攻めていけるようにやって欲しい。」
和田(2試合連続で無得点だったマーベルからの先制打に)
「何とかバットに当てようと思いました。良いところに転がってくれた。」
藤岡(2回1死満塁から走者一掃の右中間適時二塁打を含む3安打3打点)
「何とか1点と思って抜けてくれと思ったんですけれど、ランナーがしっかり走ってくれて本当に良かった。走者がいない時はホームラン打ちたいなと思って打席に立っています。」

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[ロッテ]カスティーヨ30日の日本ハム戦先発「しっかりと試合作りたい」前回3回3失点で降板[ニッカン]

ロッテのルイス・カスティーヨ投手(28)が、30日の日本ハム戦(午後6時開始、ZOZOマリン)に中10日で先発する。前回の19日楽天戦では3回6安打3失点で降板しており、「1イニングでも多く投げ、しっかりと試合を作りたいと思います。自分の役割を果たすだけです。強い気持ちで向かっていきます」と意気込んだ。

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[ロッテ]地域振興活動で千葉・八千代市内の小、中学校全30校にハンドソープ寄贈[ニッカン]

ロッテは29日、地域振興活動「ちばキッズスマイル・プロジェクト」と題した寄贈活動で、千葉・八千代市内の小、中学校全30校に「Marines キレイキレイ泡ハンドソープ 250ミリリットル」計4720本を贈る寄贈式を八千代市役所で行った。

同式には、八千代市の服部友則市長、設楽憲一教育次長、協賛企業でもある八千代運送の福島昇代表取締役、球団マスコットのリーンちゃんが参加。八千代市への寄贈は、アルコール除菌剤を贈った3月14日以来2度目となった。

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ロッテ・山口航輝、吉田輝星から一発、秋田の同学年ライバル対決「違うスイッチ入った」[サンスポ]

ライバル対決≠ド派手に制した。4−0の8回、ロッテ・山口航輝外野手(23)が日本ハム・吉田輝星投手(22)から左中間へ駄目押しの11号2ラン。高校時代から因縁のある右腕からプロ入り後初めて本塁打を放ち、感慨深げに笑った。

「言葉で表すのは難しいけれど、違うスイッチは入ったと思う」。

同学年の吉田とは秋田・明桜高(現ノースアジア大明桜高)時代からライバル関係にある。高校2年夏の秋田大会決勝は吉田擁する金足農高に勝利して甲子園に出場したが、初戦敗退。3年夏の決勝は金足農高に敗れ、最後の夏の甲子園を逃した。金足農高は甲子園で準優勝し、金農旋風≠巻き起こした。

因縁の相手を前に闘争心がうずいた。8月は試合前まで打率.215と苦しみ、今季4番で33試合に出場した主砲が初めて8番に入った。3打席目までは2併殺打など無安打だったが、吉田のカットボールを豪快に引っ張り、8月4日の楽天戦以来75打席ぶりのアーチを架けた。「(吉田には)もうやられたくない気持ちがある」。プロ入り後の対戦は通算4打数3安打、1本塁打と圧倒している。

「(この本塁打を)必ず次につなげていきたい」。不振が続き「毎日起きるのが怖い。夢でも野球をしている」と苦悩の日々を送る中、ライバルから放った一発を復調のきっかけにする。

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ロッテ・山口、宿敵%本ハム・吉田から一発「最高の結果になって良かった」[サンスポ]

ロッテの山口が、秋田・明桜高時代に県大会決勝で甲子園出場を懸けて戦った宿敵から本塁打を放った。8回に金足農高出身の吉田のカットボールを捉え、左中間に11号2ランを放った。

最近は不調で、8番で出たこの日も2併殺打を喫していただけに「勝負を楽しむことはできなかったけど、最高の結果になって良かった」と控えめに喜んだ。昨季は初対決での左前打を含む3打数2安打だった。打たれた吉田は「意識はしますけど…。次しっかり抑えたい」と話した。

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ロッテ・和田康士朗、足で魅了「いい形で先制することができた」、打線も13安打6得点[サンスポ]

俊足巧打で本拠地ZOZOマリンのファンを沸かせた。ロッテ・和田康士朗外野手(24)が2回、一塁強襲の先制適時内野安打をマーク。猛然と一塁ベースを駆け抜けセーフ判定を受けると、拍手喝采を浴びた。

「三振と内野フライにならないようにと心掛けて打席に入りました。いい形で先制することができて良かったです」。

「9番・右翼」で19試合ぶりに先発出場。2回1死一、三塁のチャンスで左打席に入ると、追い込まれてからマーベルの変化球に食らいついて強打した。一塁手の野村が打球をはじいて、二塁手の上川畑がカバー。ボールを捕球し、一塁ベースに向かってスライディングしたが、50メートル5秒8を誇る幕張のスピードスター≠ェ一足早かった。

和田の先制内野安打をなど打線がつながり、この回に4点を奪取。ビックイニングにつなげた。

和田は中学までは野球部だが、埼玉・小川高では陸上部に所属。走り幅跳びの選手だった。野球への思いを捨てきれず、卒業後に社会人のクラブチームでプレー。BCリーグ、富山を経て2018年に育成ドラフト1位で入団した。20年に支配下契約を勝ち取り、21年には盗塁王に輝いた。

今季は主に代走で61試合に出場するが、7月29日のソフトバンク戦でプロ初本塁打を放っており、吉井監督は「スタメンを狙って欲しい」と期待を寄せている。先発起用に応える「打」と「走」の活躍でチームを勢いづけ、13安打6得点で快勝した。

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ロッテ・カスティーヨ、30日日本ハム戦先発、3勝目へ「強い気持ちで向かっていきます」[サンスポ]

ロッテの助っ人右腕のカスティーヨ投手(28)が30日の日本ハム戦に先発する。前回19日の楽天戦では3回3失点で降板しており「1イニングでも多く投げ、試合をつくりたい」とリベンジを誓った。日本ハム戦の登板は、救援して来日初ホールドを記録した4月6日以来で、先発としては初。「自分の役割を果たすだけ。強い気持ちで向かっていきます」と3勝目を狙う。

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ロッテ、八千代市内の小中学校全30校にハンドソープ計4720本を寄贈[サンスポ]

ロッテは29日、子供達の安心・安全な学校生活のための地域振興活動「ちばキッズスマイル・プロジェクト」と題した寄贈活動の一環で、八千代市内の小中学校全30校に「Marines キレイキレイ泡ハンドソープ 250ml」計4720本を寄贈したことを発表した。

寄贈にあたり同日、八千代市役所にて寄贈式が行われ、八千代市長の服部友則氏、八千代市教育次長の設楽憲一氏、協賛企業である有限会社八千代運送の福島昇代表取締役、球団マスコットのリーンちゃんが参加した。

「ちばキッズスマイル・プロジェクト」による八千代市への寄贈は、3月にアルコール除菌剤を贈呈して以来2度目。ハンドソープの贈呈は「ちばキッズスマイル・プロジェクト」の取り組みとして初となる。

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マリンで強い!ロッテ・小島で連敗ストップ、チーム今季本拠勝率.654「うまくアジャストできた」[スポニチ]

ロッテ・小島が「地の利」を最大限に生かした。ZOZOマリンの風速計が最大9メートルを計測する条件下も「ホームグラウンドなので。うまくアジャストできました」と風を味方に変化球を操り8回5安打無失点で7勝目。本拠地では今季8戦5勝の好相性だ。

とはいえ表情はさえない。カード初戦を任された以上、完封したかった。8回終了後、吉井監督に「もう1回行きます、行きますと何度も言ったけど“ダメ”と言われて」と直訴は実らず、悔しそうだった。

ただ連敗を2で止めた力投は意味がある。今季、ZOZOマリンでは34勝18敗2分けの勝率.654。92年に川崎球場から千葉マリン(当時)に移転して以降、日本一に輝いた10年の同勝率.629を上回る高勝率ぶりだ。

小島が力を込めた。「自分が投げる試合は全て勝ちたい」。首位オリックスとは9.5ゲーム差ながら残り32試合中、17試合がZOZOマリン。諦める訳にはいかない。

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ロッテ・藤岡、日本ハム・マーベルから千金満塁一掃打「小島のためにも何とか1点をと思っていた」[スポニチ]

ロッテ・藤岡が値千金の追加点を叩き出した。2回に1点を先制し、なお1死満塁から走者一掃の右中間二塁打。「小島のためにも何とか1点をと思っていた」。これで相手の新外国人マーベルからは4打数4安打3打点。「1つも落とせないつもりで戦っています」と力強かった。

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ロッテ・藤岡「マーベルキラー」ぶり発揮。2回に走者一層の―の二塁打。連敗阻止へ先発・小島も奮投[スポニチ]

ロッテの藤岡裕大内野手(30)がキラーぶりを発揮した。

2回1死一、三塁から和田康士朗(24)の一塁適時内野安打で先制し、なお1死満塁から藤岡が日本ハムの新外国人・マーベルのツーシームを右中間へ走者一掃の二塁打。

「みんながいい形でつないでくれたので犠牲フライでもいいから絶対に追加点を!と思って打席に入りました。最高の形で追加点が取れてよかった」。これでマーベルには4打数4安打3打点の大当たりとなった。

チームの連敗阻止へ、先発・小島和哉投手(27)も飛ばした。初回に2安打で1死二、三塁とされたが、万波、郡司を連続見逃し三振に片付け、リズムに乗る。2〜4回は3者凡退で、中盤まではつけいるスキを与えなかった。

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ロッテ・カスティーヨ、30日の日本ハム戦先発「強い気持ちで向かっていきます」[スポニチ]

ロッテのルイス・カスティーヨ投手(28)が30日の日本ハム戦(ZOZOマリンスタジアム)に先発することが発表された。日本ハムはコディ・ポンセ投手(29)が先発する。

カスティーヨは今季8試合に登板して2勝3敗、防御率4.94。前回先発した19日の楽天戦で3回6安打3失点だった右腕は「1イニングでも多く投げ、しっかりと試合を作りたいと思います。自分の役割を果たすだけです。強い気持ちで向かっていきます」とコメントした。

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安心・安全な学校生活へ、ロッテが八千代市の小中学校にハンドソープ寄贈[スポニチ]

ロッテは29日、「ちばキッズスマイル・プロジェクト」活動として八千代市内の小・中学校全30校に「Marines キレイキレイ泡ハンドソープ 250ml」計4720本を寄贈した。

「ちばキッズスマイル・プロジェクト」は子供達の安心・安全な学校生活のため、地域振興活動。八千代市への寄贈は3月14日のアルコール除菌剤に続き2回目で、ハンドソープの贈呈は同プロジェクトの取り組みとして初めて。29日には八千代市役所で寄贈式が行われ、八千代市の服部友則市長、設楽憲一教育次長、協賛企業である八千代運送の福島昇社長、球団マスコットのリーンちゃんが参加した。

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[ロッテ]山口航輝「スイッチ入った」吉田輝星から11号、秋田で高校同学年、3年時夏の決勝で敗戦[報知]

ライバルからの待ちに待った一発が、幕張の夜空に輝いた。4点リードの8回1死三塁。ロッテ・山口航輝が日本ハム・吉田輝星のカットボールを振り抜き左翼スタンドへと突き刺すダメ押しの11号2ラン。8月4日の楽天戦から17試合ぶりのアーチに「久しぶりすぎてまじで分からないです。でもホっとしました」と笑った。

8回、マウンドに吉田が上がると「違うスイッチが入った」と目の色を変えた。2人は同学年。高校時代、甲子園を目指し切磋琢磨してきた。2年夏(17年)の秋田大会決勝では山口の明桜が吉田の金足農を撃破。だが3年夏(18年)の決勝では金足農が聖地へ。吉田らは準優勝まで駆け上がり、“金農旋風”で日本中を沸かせた。

プロ入り後のここまでの対戦は3打数2安打だったが「負けてばっかり。1軍の舞台で絶対やり返したい」と対戦を待ち望んでいた。最近は本塁打が出ず、「夢でも野球をしてた。朝起きるのが怖かった」と精神的にも沈んでいたが、これでぐっすり眠れるはずだ。首位オリックスとは9.5差も「まだまだ上は目指せると思う」と山口。復活した大砲が、ペナントにもうひと波乱起こす。

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[ロッテ]同級生ライバル対決、山口航輝が日本ハム・吉田輝星からダメ押し2ラン![報知]

ロッテの山口航輝外野手がライバル・吉田輝星から2ランをマークした。

4点リードの8回1死三塁、吉田の変化球を豪快に捉え左翼スタンドへとたたきこむダメ押しの11号2ラン。

日本ハム・吉田とは高校時代からのライバルだ。高校2年の夏の秋田県大会決勝では山口の明桜が、吉田の金足農を下し、甲子園出場を決めたが、3年夏の決勝では金足農に敗れ甲子園出場を逃した。金足農は後に甲子園で準優勝まで駆け上がる“金農旋風”を巻き起こした。プロの世界で再びライバルとなった2人。ここまで吉田との対戦成績は3打数2安打。これまで本塁打はなかったが、ライバルからの念願の本塁打をダメ押しの2ランでマークし、チームを勝利に導いた。

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[ロッテ]和田康士朗の一塁強襲打で先制、今季初タイムリー「いい形で先制できてよかった」[報知]

ロッテが和田康士朗外野手の一塁強襲内野安打で先制した。和田は7月29日のソフトバンク戦(ペイペイD)でプロ初本塁打を放っているが、今日の先制打が今季初タイムリー。プロ通算5打点目となった。

0−0で迎えた2回。先頭の6番・岡が四球で出塁。続く7番・佐藤の左前打で無死一、二塁のチャンスを作る。1死一、三塁としてから9番・和田が一塁手のグラブをはじく強襲内野安打を放ち先制。和田は「三振と内野フライにならないようにと心掛けて打席に入りました。いい形で先制することができて良かったです」と振り返った。

その後、1番・藤原の右前打で1死満塁とすると、2番・藤岡の走者一掃となる右中間への適時二塁打で3点を追加。この回、一挙4得点で日本ハムの先発・マーベルをKOした。

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ロッテ・小島和哉−日本ハム・マーベル…スタメン発表[報知]

[日本ハム]
1(遊)奈良間、2(二)上川畑、3(三)清宮、4(右)万波、5(指)郡司、6(一)野村、7(左)松本剛、8(捕)伏見、9(中)五十幡、投=マーベル
[ロッテ]
1(中)藤原、2(遊)藤岡、3(二)中村奨、4(指)ポランコ、5(三)安田、6(左)岡、7(捕)佐藤都、8(一)山口、9(右)和田、投=小島

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[ロッテ]元気印・大下誠一郎が1軍合流、ファームでは打率2割7分1厘、首位猛追へ流れを変える[報知]

ロッテの大下誠一郎内野手が29日、1軍に合流した。

この日、日本ハム戦が行われるZOZOマリンでの練習に参加。炎天下の中、練習から持ち前の声を出しながら盛り上げた。

昨年の現役ドラフトでオリックスからロッテに加入し、今季はここまで20試合に出場し打率2割6分3厘。プロ4年目の今季は初の開幕1軍を勝ち取ったが6月29日に抹消。その後ファームでは打率2割7分1厘をマークするなど準備を続け、28日に抹消されたブロッソーに代わり、約2ヶ月ぶりの1軍昇格となった。

首位・オリックスにはマジック22が点灯し、ゲーム差は今季最大の10.5。チームのムードメーカーが流れを変えるキーマンとなる。

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ロッテ・小島、8回0封、122球力投も2年ぶり完封逃し「詰め甘い」[デイリー]

速球とスライダーが切れて8回無失点。ロッテ・小島は9回続投を志願したが、122球に達していたため首脳陣に「駄目と言われた」。2年ぶりの完封を逃し「詰めが甘い。8回を3人で終わっていれば」と悔しがった。

完封にこだわった理由は2つ。この日は抑えの益田を温存する方針を聞いていたこと。それと投球スタイルの見直しだ。今季は1イニングごとに全力投球を重ねる意識で7回が目標になっていたが「最後までと思った方が球数も少なくいけるのでは。いつもと違った考え方で投げた」と言う。

投げ切ることはできなかったが、内容のある力投。2年ぶりの10勝へも望みをつなぎ「自分の投げる試合は全て勝つように投げたい」と力強かった。

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「1軍の試合でホームランを打ちたい」。高2春の初対決から6年−ロッテ・山口航輝、日本ハム・吉田輝星とのライバル対決で初本塁打![BASEBALL KING]

「自分は吉田のことをライバルと思っています。今年(2018年)の夏は自分が打てず決勝戦で負けてしまった。プロの世界に入って、自分がホームランを打って借りを返したいと思います」。

ロッテの山口航輝は2018年12月4日に行われた新入団選手発表会で、このように宣言していたが、23年8月29日、5年かかったがライバルの日本ハム・吉田輝星からプロ入り後初めて本塁打を放った。

4−0の8回1死三塁の場面で、今季初のライバル対決。山口は吉田が投じた初球の145キロストレートを見逃し、続く135キロのカットボールをファウルで追い込まれる。それでも3球目のストレート、4球目のフォークを見送り、2ボール2ストライクとすると、5球目の外角のカットボールを左中間スタンドに放り込んだ。

◇ライバル対決を振り返る

山口と吉田は高校時代に甲子園出場を目指し、切磋琢磨した間柄。吉田と初めて対戦したのは高校2年春。高2年夏の秋田県大会決勝は、山口の明桜高が吉田輝星のいる金足農業高を下し甲子園出場を果たしたが、高3夏の決勝で金足農業高に敗れた。山口も吉田の前に4打数0安打3三振。

初めての対戦の時に比べて高3夏の決勝のボールは「全然違いましたね。2年生のときは普通に打てるボールで、変化球も放れてなかったので、真っ直ぐ張っておけばどうにかなるピッチャーだった。そう考えると3年生になって球の質も変わって、変化球も良くなっていて成長していると思いました」と振り返った。ちなみに、高校3年間での対戦で「ホームランはないです」と、1本も吉田から本塁打を放ったことがなかった。

ライバル対決はプロ入り後も続き、公式戦では20年7月11日の2軍戦で初めて実現。その時は2打数0安打1三振で打つことができなかった。

「力は確かに入りました。負けていられないというのはやっぱり1番ですし、あの夏やられて負けたので、ファームの試合ではなくて、1軍の試合で、1軍で打ってこそやと思っているので、1軍の試合でホームランを打ちたいと思います」。山口は当時1軍定着を目指す立場だった3年目の21年2月の取材でも、吉田輝星から本塁打を放つと口にしていた。21年までの3年間は1軍でのライバル対決は1度もなく、2軍で5度対戦し5打数0安打と抑え込まれていた。

1軍の舞台で初対決となった22年3月8日の日本ハムとのオープン戦でも二直、左飛と封じられたが、1軍の公式戦初対決となった4月16日試合では「あいつとやるときは、いつでも特別な思いがあるので、そこまで1軍、2軍はあまり変わらなかったかなと思います」と、レフト前に安打を放った。「ホームランも打ちたいですし、ヒットもたくさん打てればいいと思います。負けずに頑張りたいと思います」。7月7日の日本ハム戦の1−7の9回2死走者なしの場面で、1軍で2度目の公式戦対決もライト前に放つなど、昨季は3打数2安打だった。

そして今年の春の取材でも、吉田輝星から本塁打を打ちたい思いを変わらず持っているのか、吉田輝星から本塁打を打てそうだなというのがあるのか訊くと、山口は「そうですね、打ちたいですね。打てそうかはわからないですけど、打ちたいです。(その思いは)絶対に変わらないです」と力強く話していた。

ブレずに吉田からホームランを打ちたいという思いがついに叶った。山口、吉田ともに球界を代表する選手に成長し、今では少なくなったプロ野球ファンが盛り上がる1対1のライバル対決をこの先も見せて欲しい。

◇山口航輝と吉田輝星のプロ入り後のライバル対決

[2020年7月11日vs日本ハム2軍]
第1打席:右飛
0−0の3回無死走者なし
1球目:122キロカーブ、ボール
2球目:122キロカーブ、見逃しストライク
3球目:143キロストレート、空振り
4球目:128キロスライダー、ファウル
5球目:128キロフォーク、右飛
第2打席:三振
0−0の5回1死三塁
1球目:143キロストレート、ファウル
2球目:141キロ高めボール球ストレート、空振り
3球目:131キロフォーク、ファウル
4球目:130キロフォーク、ボール
5球目:130キロフォーク、空振り三振
[2021年8月11日vs日本ハム2軍]
第1打席:見三振
0−0の2回1死走者なし
1球目:142キロストレート、見逃しストライク
2球目:142キロストレート、見逃しストライク
3球目:131キロフォーク、ボール
4球目:131キロフォーク、ファウル
5球目:141キロストレート、見三振
第2打席:三ゴロ
1−3の4回1死二塁
1球目:121キロスライダー、見逃しストライク
2球目:137キロストレート、ボール
3球目:123キロスライダー、ボール
4球目:136キロストレート、見逃しストライク
5球目:130キロフォーク、ファウル
6球目:139キロストレート、ファウル
7球目:123キロスライダー、ボール
8球目:127キロスライダー、三ゴロ
第3打席:二飛
1−3の6回2死走者なし
1球目:スライダー、ボール
2球目:ストレート、ボール
3球目:ストレート、二飛
[2022年4月16日vs日本ハム]
1軍初対決:左安
3−7の6回1死走者なし
1球目:127キロスライダー、空振り
2球目:130キロスライダー、ボール
3球目:147キロストレート、ファウル
4球目:130キロスライダー、ボール
5球目:ストレート、左安
[2022年7月7日vs日本ハム]
第4打席:右安
1−7の9回2死走者なし
1球目:139キロストレート、見逃しストライク
2球目:129キロスライダー、見逃しストライク
3球目:フォーク、右安
[2022年9月28日vs日本ハム]
第4打席:投ゴロ
10−3の8回無死走者なし
1球目:146キロストレート、ボール
2球目:147キロストレート、ボール
3球目:125キロスライダー、見逃しストライク
4球目:147キロストレート、投ゴロ
[2023年8月29日vs日本ハム]
第4打席:左本 ※吉田輝星から初本塁打!
4−0の8回1死三塁
1球目:145キロストレート、見逃しストライク
2球目:135キロカットボール、ファウル
3球目:146キロストレート、ボール
4球目:137キロフォーク、ボール
5球目:138キロカットボール、左本

※2軍教育リーグ、フェニックス・リーグ、オープン戦の対決は含まない。

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ロッテ・和田康士朗が先発起用に応えるマルチ安打、平松氏「バッティングが良くてこの足だったら」[BASEBALL KING]

◇快足を生かして先制タイムリー

ロッテは13安打6得点で日本ハムに快勝。

「9番・右翼」で先発出場した和田康士朗は、2回、1死一・三塁で相手の一塁手のグラブをはじく強打と快足でタイムリー内野安打を記録。6回は2死からセンター前にヒットを放ち、今季2度目のマルチ安打をマークした。

29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた谷繁元信氏は和田の活躍に触れ「(初回の内野安打は)和田じゃなかったらアウトですよ」と評価。

「本人も言っていたんですけどバッティングが課題だと」と解説の平松政次氏に水を向けると、「当然ですよ。みんな思ってることですよ」と語り、「この選手がバッティングが良くてこの足があればトップバッター(に定着)ですし、当然チームは強くなりますよ」と、リードオフマン不在のチーム状況も踏まえて成長に期待を込めた。

同じく解説の野村弘樹氏は「足があるのは分かっているので、内野安打でもいいのでとにかく塁に出て、塁上を引っかき回す選手になって欲しいですよね」と言及した。

和田は今季はここまで20試合に先発出場し、打席数はプロ入り後シーズン自己最多の83打席に立っている。

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ロッテ、躍進支える「投手マネジメント」、佐々木朗離脱も…持ち味引き出す“斬新起用”[Full-Count]

◇投手コーチとしてWBC優勝に貢献…吉井理人監督が指揮官としても手腕を発揮

ロッテは昨季の5位から巻き返して、現在リーグ2位につけている。上位争いを繰り広げる要因の1つが、吉井理人新監督のもとで整備された投手陣の奮闘だ。今回はリーグ屈指の先発投手について、セイバーメトリクスの指標から焦点を当てていく。(成績は8月22日終了時点)

今季、開幕からローテーションを守ってきた投手達は、いずれも安定感を見せている。佐々木朗希投手は13試合で7勝を挙げて防御率1.48、奪三振率13.76と、抜群の投球を披露していた。だが、7月24日の試合で左脇腹の肉離れを発症し、現在は離脱中だ。

右肘のトミー・ジョン手術からの本格復帰を目指す種市篤暉投手は、開幕ローテ入りを果たすとそのまま好投を続けて、自身初の2桁勝利を達成した。奪三振、勝利数ともにタイトル獲得も狙える位置につけて、“不屈の右腕”が一気にエース格へと成長を遂げている。

巨人から加入したC.C.メルセデス投手も開幕から先発の一角を務め、18試合で防御率2.95と試合を作り続けている。勝ち星はやや伸び悩んでいるが、貴重な左の先発として新天地でも持ち味を発揮している。

西野勇士投手と小島和哉投手の奮闘も大きい。西野は2022年にリリーフとして復活の足がかりをつくると、先発に再転向した今季は中10日以上の登板間隔を空けた起用法で、質の高い投球を見せている。小島は先発陣に離脱者が相次ぐ中、変わらずローテーションを守り続けている貴重な存在となっている。

◇昨季は防御率2点台で10勝、鍵を握る美馬学の復調

終盤戦の奮起を期待したい投手も多い。美馬学投手は2022年に10勝、防御率2.91と好成績も、今季は12試合で1勝7敗、防御率5.34。シーズン途中にリリーフから先発転向した新外国人のルイス・カスティーヨ投手や、育成出身の森遼大朗投手は好投を見せる場面はあるも、安定感を欠く投球が続き、ローテ定着は果たせていない。

開幕投手に指名された石川歩投手と、背番号「18」を背負う二木康太投手の2人は、故障の影響で1軍登板がない。

各種の投球指標に目を向けると、クオリティ・スタート(QS)率は、種市、西野、佐々木朗、小島の4人が、いずれも60%を超えている。メルセデスも56.3%で、先発陣は一定以上の確率で試合を作っている。一方で美馬が25%、カスティーヨが33%と、やや不安定。13試合中11試合でQSを達成していた佐々木朗の離脱もあり、先発投手の駒不足が露見してきた。

WHIPに関しても種市、西野、佐々木朗、メルセデスが、1.10台以下と優秀な水準。一方で、美馬、カスティーヨ、森のWHIPはいずれも1.40台以上で、走者を背負っての投球が多い。奪三振率が10.00を超えている佐々木朗と種市を除く投手は、いずれも奪三振率が7点台以下となっている。

状況に応じて登板間隔を空けるという、思い切ったマネジメントもあり、先発陣は一定以上の安定感を維持してきた。一方で、先発の谷間を担う投手がやや安定感を欠いているという課題も見えている。実績のある投手の復活や、新たな投手の台頭が終盤の戦いに大きく影響してきそうだ。監督就任1年目からチームを躍進させている吉井監督が、近い将来に投手王国を築き上げるのか。今後の戦いから目が離せない。

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