楽天は3−3の9回に阿部の左中間三塁打と小郷の左前打で2点を勝ち越した。田中将が7回3失点と粘った。3番手の安楽が2勝目を挙げ、松井裕が2年連続の30セーブ。ロッテは西村と益田が踏ん張れなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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東北楽天 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 5 |
千葉ロッテ | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
元ロッテのBC・埼玉・清田育宏外野手(37)が2日、引退セレモニーに臨んだ。
レギュラーシーズン最終戦の茨城戦前にマイクの前に立ち「野球がもうできないかなと思った時期もありましたが、色々な方に助けてもらった」と感謝した。コロナ禍での内規違反があり、21年5月にロッテを契約解除。ブランクを経て、今年3月に埼玉入りした。打率3割を残し、南地区優勝に貢献した。
チャンピオンシップを残すが、区切りの一戦に元ロッテ投手の内竜也氏が駆けつけ、荻野、角中、唐川、中村奨、菅野らからは花が届いた。ロッテファンも多数来場。4番右翼で先発し、ロッテ時代の応援歌が流れる中、3回に中前打。らしい右中間への当たりだった。「(応援歌が流れ)早く打てないなと。本当、嬉しいですね」と喜んだ。5−4で9回サヨナラ勝ちの後は背番号と同じ8度の胴上げ。今後は「子供に教えたい」と、野球スクールを立ち上げるつもりだ。
ロッテは痛恨の逆転負けで首位オリックスとの差が9.5に広がった。
先発種市篤暉投手は3点の援護を受けながら6回途中で113球を要して1失点ながら降板。その後、救援陣がリードを守れなかった。吉井監督は「数字上はナイスピッチングに見えるけど、今日の流れを作り出してしまったのは彼(種市)なんで。これからエースになるんだったら、こんな風にならないピッチングをできるようになって欲しい」と話した。
ロッテ種市篤暉投手が奪三振トップをキープした。
一時的にデーゲームで先発したオリックス山本にトップを譲ったが、種市も7三振を奪って143奪三振とし、すぐさまトップに返り咲いた。この日は5回1/3を3安打4四球1失点。「チームの勝利に貢献できるような投球をしたい」と話していた通りに、粘りながら最低限の先発の仕事を果たした。
イヌワシキラーがこよいもファイト1発だ。ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手(31)が2回に先制22号ソロを放った。
楽天田中将の146キロ直球を捉えた瞬間に確信。右中間スタンド上段付近まで飛ばした打球を悠々と見つめてから、ゆっくりとダイヤモンドを1周した。
そして、いつも通りに試合中に発信されたコメントは関西弁だった。
もちろん、中山きんに君を手本とする「パワー!」を添えて。
「打ったのは真っ直ぐ!甘い球を待っていたし、積極的にいこうと思ってたで!甘い球が来たから自分のスイングで強く振ることを意識して感じよく打てたわ!パワー!」。
これでポランコは楽天から2試合連続、今季9本目のアーチ。好相性のゴールデンイーグルスを相手にすると、パワーがみなぎるようだ。
ロッテ中森俊介投手(21)が3日楽天戦(ZOZOマリン)で先発初勝利を目指す。
今季は中継ぎ登板した4月5日の日本ハム戦(ZOZOマリン)でプロ初勝利をマークしているが、プロ初先発となった8月23日ソフトバンク戦(ZOZOマリン)では5回5安打4失点でプロ初黒星を喫した。
前回登板後に「2巡目に入ってからは球質が変わってしまった感覚があり、抑えたい場面で四球を出してしまったり、長打を打たれてしまったので、そこは課題」と話していたが、中10日で臨むプロ2度目の先発マウンドへ向けて「前回の反省を踏まえつつ、1回でも1人でも多く投げられるように頑張ります」とコメントした。
今季限りで引退する元ロッテ外野手のBC・清田育宏外野手(37)が試合前、引退セレモニーに臨んだ。
ロッテ時代の同僚、内竜也氏(38)が駆けつけ、花束とロッテの選手達のサインが入ったバットを手渡した。
2人は同学年。元投手の内氏はポジションこそ違ったが、清田とは親交が続いている。「10年の日本一を一緒に戦った仲ですし、現役生活をともにして、ご飯も一緒によく行きました。自分の目で見て送り出したいと思って、駆けつけました」。
投手から見て、どんな打者だったのか。「勝負強いバッターでした。左に右に広角に打って、頼りになるバッターでした。(引退は)さみしいですね。NPB含め、数少ない(同学年)。キヨは近しい場所でともに過ごしてきたので」と感慨深げに話した。
バットは同じく同学年のロッテ荻野のもの。そこに、荻野、角中らロッテの選手がサインを入れたものが贈られた。
ロッテは2回にグレゴリー・ポランコ外野手(31)が本塁打数リーグ1位の23本塁打まで1本に迫る22号ソロを放って先制したが、投手陣が踏ん張れずに逆転負けを喫した。
3−1の7回に3番手でマウンドに上がった西村天裕投手(30)が同点2ランを浴び、9回に守護神の益田直也投手(33)が勝ち越しを許した。両リーグトップの34セーブをマークしている益田はこれが今季51試合目の登板。4敗目を喫したが、吉井理人監督(58)は「益田はここまで本当に頑張ってくれている。疲れている中で一生懸命、腕を振って投げてくれたので、責められないです」と話した。イニング途中での交代については、「あれ以上、投げる必要がないという考えで代えました」と説明した。
先発した種市篤暉投手(24)は4四球と制球が乱れ、113球を要して5回1/3、1失点で降板した。吉井監督は「今日の(負けの)流れをつくったのは種市。数字上はナイスピッチングに見えるけど、もったいないボール球が非常に多かった。これからエースになるなら、ちゃんと反省して欲しい」と活を入れた。
ロッテの種市は5回1/3を3安打1失点だった。113球と球数を要し、6回は1死一塁で浅村にファウルで粘られた末に四球を与え、ピンチを招いて降板。うつむきながらベンチへ戻り「申し訳ないです」。悔しさからか目を潤ませた。
粘りを見せた場面もあった。2点の援護をもらった直後の3回、先頭の阿部にソロ本塁打を浴びた。その後は制球の乱れに暴投が絡んで2死二、三塁を招いたが、島内を空振り三振に仕留めた。
前回登板した8月25日のオリックス戦では5回2/3を4失点で自身の連勝が4で止まり、5敗目を喫した。「反省を生かしたい」との思いで臨んだ一戦だったが、終盤まで投げられず不本意なマウンドとなった。
楽天キラー≠ェ本領を発揮した。ロッテの助っ人砲、グレゴリー・ポランコ外野手(31)が2回、2試合連続の一発となる先制ソロをマークした。
「4番・DH」で先発出場。2回先頭で左打席に入ると、今季初対戦となった楽天・田中将の3球目、146キロの直球を一閃し、豪快に引っ張り、右翼スタンドに運んだ。今季22号とし「甘い球を待っていたし、積極的に行こうと思ってたで!甘い球が来たから自分のスイングで強く振ることを意識して感じよく打てたわ!パワー!」とコメントした。
試合前時点の今季の楽天戦での成績は、打率.329、23打点、8本塁打。圧倒的な成績を残している楽天キラー≠ェ打線を引っ張る。
明石商高から入団して3年目のロッテ・中森俊介投手(21)が3日の楽天戦に先発する。プロ初先発した前回8月23日のソフトバンク戦は、5回4失点で黒星を喫した。3回までは無失点に抑えたが、4回に3ランを被弾。2巡目以降の打者への対応を課題に挙げており、「前回の反省を踏まえつつ、1回でも1人でも多く投げられるように頑張ります」と闘志を燃やした。
ロッテ先発の種市は制球に苦しみながらも5回1/3を3安打1失点で勝利投手の権利を持って降板。だが3−1の7回に西村が小郷に同点2ランを許して11勝目の権利が消え、チームも競り負けた。
6回途中まで7奪三振で143奪三振としてオリックス・山本を抜きリーグトップに返り咲いたが「球数が多くなり、リリーフ陣に負担をかけて申し訳ない」と反省。3連勝ならず、首位・オリックスと9.5ゲーム差に広がった吉井監督も「もったいないボール球が非常に多かった」と指摘した。
元ロッテで独立リーグ・BC埼玉の清田が引退試合となった茨城戦に「4番・右翼」で出場。試合前のセレモニーでは「今年、38歳になるまで楽しく野球ができた」などと挨拶した。
21年5月、コロナ禍で不要不急の外出をしたことなどを理由にロッテから契約解除。埼玉には今季加入し「多くの方に助けられた」と感謝する。元同僚の内竜也氏から花束と選手のサインが入ったロッテ・荻野のバットも贈られ、試合後には胴上げ。今後はプレーオフにも出場予定で「最後まで野球を楽しみたい」。引退後は野球教室を立ち上げる予定だ。
ロッテのポランコが2回に先制の22号ソロを放ったが、チームは逆転負けし、またも“空砲”となった。
今季、ポランコが本塁打を放った18試合は9勝9敗。2ラン以上を放った試合は7戦全勝だが、ソロ本塁打の場合は11試合で2勝9敗と大きく負け越し。1試合3発を放った7月16日の楽天戦、8月23日のソフトバンク戦は全てソロ本塁打で、ともに敗れている。
先発の種市は5回1/3を3安打1失点。打線は2回にポランコの22号ソロなどで2点を先制し、2−1の5回に岡の5号ソロでリードを広げたが、7回に3番手の西村が小郷に同点2ランを被弾。3−3の8回には中村奨、ポランコの連打で無死一、二塁の好機をつくったが、山口が見逃し三振、代打・石川慎、茶谷が左飛に倒れて無得点に終わり、直後の9回には守護神の益田が2点を失い、逆転負けを喫した。連勝は2で止まり、首位オリックスとは再び9.5ゲーム差に広がった。
以下、吉井監督と一問一答。
ロッテは9回に益田が勝ち越し打を浴びて連勝は「2」で止まった。
先発の種市が6回途中降板のアクシデントで、3番手の西村が小郷に2ランを浴びるなど3−3の同点に追いつかれた。
打線も8回無死一、二塁のチャンスで無得点に終わるなど、満員御礼の球場にも嫌なムードが流れていた。
9回は益田を投入したが、1死二塁から阿部に勝ち越しの三塁打を浴びると、小郷にも左前適時打を許した。
首位オリックスが勝ったため、ゲーム差は再び9.5ゲームと広がり、優勝マジックは「18」となってしまった。
ロッテの種市篤暉投手(24)が6回途中でマウンドを降りた。
3−1とリードをもらった種市だが、6回先頭の村林に四球を与えたところで、ベンチは“異変”を察知した。
黒木投手コーチがトレーナーを伴ってマウンドに向かうと、1度は続投。島内を空振り三振に仕留めたが、浅村に四球を与えたところで吉井監督がベンチを出て交代を告げた。
5回1/3を投げて3安打1失点。11勝目の権利を手にし、7奪三振で通算146個とし、オリックス山本由伸を再び抜いてリーグトップに躍り出た。
それでもベンチに戻った種市は唇をかみしめ、涙をこらえるような厳しい表情を浮かべた。
SNSでは「種市悔しそう」「涙こらえてる」「どこか痛めたんかな」「胸張ってくれ」と心配と励ましの声が上がった。
ロッテのポランコが2戦連発となる21号先制ソロを放った。
0−0の2回、楽天の先発・田中の146キロの直球を右中間スタンドの中段に運んだ。打った瞬間に本塁打を確信する豪快な一発。「打ったのは真っ直ぐ。甘い球を待っていたし、積極的に行こうと思ってたで!甘い球が来たから自分のスイングで強く振る事を意識して感じよく打てたわ!パワー!」と胸を張った。
得意の楽天戦で9本目のアーチ。パ・リーグ本塁打トップの楽天・浅村の目の前で1本差に迫った。
ロッテの種市篤暉投手(24)が2回、浅村から空振り三振を奪った。
これが初回、村林から奪った空振り三振に続いて、この試合2個目。今季通算138個目とし、山本由伸を抜いて再びリーグトップに躍り出た。
2回にはポランコが2試合連続の22号ソロ。田中将から放ち、こちらはこの時点でリーグトップの浅村に1本差とした。
元ロッテで、今季限りで現役を引退する独立リーグのルートインBCリーグ・埼玉武蔵ヒートベアーズの清田育宏外野手(37)が2日、引退試合に臨んだ。
レジデンシャルスタジアム大宮での茨城アストロプラネッツ戦。「4番・右翼」で出場。3回の第2打席で中前打を放つと、スタンドのファンから大きな拍手を浴びた。
4−4の8回2死一、三塁の好機では遊飛に倒れ、3打数1安打で2四球だった。
清田は今年、BC・埼玉に加入。引退の理由については「もともと1年だけ、と自分の中では決めていた」という。
今後については「スクールを立ち上げようと。子供に野球を教えようと思っている」と清田。
「野球を教えるのが好きだし、うまくなっていう姿を見るのは本当に嬉しい。そういう子供達が今度は高校野球で活躍して、プロの門を叩いてくれたら嬉しい」と夢を語った。
元ロッテで、今季限りで現役を引退する独立リーグのルートインBCリーグ・埼玉武蔵ヒートベアーズの清田育宏外野手(37)が2日、引退試合に臨んだ。
レジデンシャルスタジアム大宮での茨城アストロプラネッツ戦。「4番・右翼」で出場。3回の第2打席で中前打を放つと、スタンドのファンから大きな拍手を浴びた。
4−4の8回2死一、三塁の好機では遊飛に倒れ、3打数1安打で2四球だった。「(打てなくて)凄い悔しいですけど、最後の応援は嬉しかった」と清田。
球場には清田の両親ら家族とともに、多くのロッテファンも来場。試合前の左翼スタンドには「感謝を伝えに来た!千葉のファンより愛をこめて」「俺たちのヒーロー清田育宏」と書かれた横断幕も掲げられ、打席に入った際はロッテ時代の応援歌が流れた。
試合後はナインの手で背番号と同じ8度、胴上げされ「凄い高くて気持ち良かった」と笑顔。ロッテ時代の応援歌も「本当に嬉しかった」と喜んだ。
ロッテの中森俊介投手(21)が3日の楽天戦(ZOZOマリンスタジアム)に先発することが発表された。楽天は荘司康誠投手(22)が先発する。
中森は今季6試合に登板して1勝1敗、防御率6.52。前回は8月23日のソフトバンク戦でプロ初先発したが、5回5安打4失点で黒星を喫してた。2度目の先発に向け、「前回の反省を踏まえつつ、1回でも1人でも多く投げられるように頑張ります」とコメントした。
元ロッテで、今季限りで現役を引退する独立リーグのルートインBCリーグ・埼玉武蔵ヒートベアーズの清田育宏外野手(37)が2日、引退セレモニーを行った。
レジデンシャルスタジアム大宮での茨城アストロプラネッツとの試合前、グラウンドでマイクを前に挨拶。セレモニーにはロッテ時代の同僚で同学年の内竜也氏(38)が駆けつけ、清田に花束を贈呈した。
「2010年に日本一になった時も一緒に戦った。食事にもいっぱい行った。最後はぜひ、自分の目で見て送り出したいと駆けつけた」と内氏。
自身は投手だったが、打者・清田については「勝負強い、本当に頼りになるバッターだった」と振り返る。
セレモニーでは、ロッテ・荻野のバットにロッテの選手がサインしたものを手渡した。
清田はまだプレーオフに出場予定。「さみしいですよね。(同学年の)現役は少ない。キヨとは1番近いところで過ごしたので」と話した内氏は「最後まで頑張って欲しい。場所は違えど、2010年以来の日本一になって欲しい」と期待した。
元ロッテで、今季限りで現役を引退する独立リーグのルートインBCリーグ・埼玉武蔵ヒートベアーズの清田育宏外野手(37)が2日、引退セレモニーを行った。
レジデンシャルスタジアム大宮での茨城アストロプラネッツとの試合前、グラウンドでマイクを前に「小学校2年生の頃から兄の影響で野球を始め、今年38歳になるまで本当に楽しく野球ができました」と挨拶。
清田はロッテの主力選手として活躍。しかし新型コロナウイルス禍で不要不急の外出をしたことなどを理由に、球団から21年5月に契約を解除された。
埼玉武蔵では今年からプレー。「野球がもうできないかなと思った時期もありましたが、そんな時に色々な方に助けてもらいました。本当にありがとうございました」と球団やファン、選手ら関係者に感謝の言葉を口にした。
チームはBCリーグ南地区で優勝。「目標を達成することができて本当に良かったです」と話し、ファンから大きな拍手を浴びた。
この日のシーズン最終戦では「4番・右翼」で出場。スタンドでは家族も観戦した。
今後、地区チャンピオンシップなどプレーオフにも出場する予定。清田は最後に「若い選手に負けないように、僕も最後まで全力で野球を楽しんで終わりたいと思います。熱い声援、本当にありがとうございました」と話した。
ロッテのポランコが2回、初対戦の楽天・田中将大の直球を豪快に振り抜き、右翼席中段へとたたきこむ先制の22号ソロ。「甘い球を待っていたし、積極的に行こうと思ってたで!甘い球が来たから自分のスイングで強く振る事を意識して感じよく打てたわ!」と2戦連発の先制弾をマークした。
今季楽天戦打率は3割2分9厘。放った22本塁打のうち、9本が楽天戦となった。
ロッテは投手陣が崩れ、逆転負けとなった。先発の種市は球数がかさみ、113球を投げて5回1/3を3安打1失点で降板。3−1の7回から登板した西村は小郷に同点2ランを被弾し、同点の9回は益田が阿部に勝ち越しの適時三塁打。
吉井監督は「今日の流れを作り出してしまったのは彼(種市)。長打が出ると流れが変わるけど、ピッチャー陣が台無しにしてしまった」と話した。
ロッテ・種市篤暉投手が先発し、5回2/3を113球、3安打1失点で降板となった。
球数がかさみながらも、粘りの投球を続けていたが、3−1の6回、2四球を与え1死一、二塁としたところで交代が告げられた。「前回同様、球数が多くなってしまい、6回持たずにマウンドを降りてしまって、リリーフ陣にも毎回負担をかけて申し訳ない」と振り返った。
リリーフ陣も崩れ、3−1の7回から登板した西村は同点2ランを被弾。同点の9回には、益田が1死二塁から阿部に勝ち越しの適時三塁打を浴びた。
吉井監督は「種市はヒットはそんなに打たれてなかったけど、もったいないボール球が非常に多かった。大いに反省して欲しい。今日の流れを作り出してしまったのは彼。これからエースになるんだったら、こんな風にならないピッチングをできるようになって欲しい」と話した。
ロッテが接戦を落とし逆転負け。9回に勝ち越しを許し、首位・オリックスとのゲーム差は再び9.5に開いた。
投手陣が崩れた。先発の種市は何度もフルカウントまで粘られ、球数がかさんだ。5回2/3で113球を3安打1失点。3−1の6回、2四球を与え、1死一、二塁としたところで交代となった。
1−3の7回から登板した西村は、1死一塁から小郷に2ランを浴び同点とされた。同点の9回からマウンドに立った益田は、1死二塁とピンチを背負うと、阿部にバスターを決められ、左中間への適時三塁打。勝ち越しを許した。
打線は0−0の2回、ポランコが2戦連発となる22号ソロで先制。2−1の5回には、岡が5号ソロを放ち追加点を奪ったが、その後は好機での一打に欠けた。
ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手が2戦連発となる22号ソロを放った。「打ったのは真っ直ぐ!甘い球を待っていたし、積極的にいこうと思ってたで!甘い球が来たから、自分のスイングで強く振ることを意識して感じよく打てたわ!パワー!」と喜んだ。
あかね色に染まった秋の夕暮れ空に、完璧な放物線を描いた。両軍無得点の2回。先頭で打席に入った。対楽天打率.329の助っ人は、今季初対戦の田中将が3球目に投じた146キロ直球を一振り。打った瞬間確信の一発は右翼席への先制ソロとなり、スタンドからは大歓声が降り注いだ。
前戦の1日・楽天戦でも、0−0の7回に均衡を破る2ランを放っていた。
「チーム的にもすごい大事な時期に使ってくださっているので、自分もその期待に応えられるようにいい準備をして試合に臨みたいと思います」。
ロッテの中森俊介は3日の楽天戦でプロ入り後、2度目の先発登板となる。
プロ初先発となった前回登板の8月23日のソフトバンク戦は初回から3回までテンポよく29球で無失点に抑えていたが、4回と5回に失点し、5回・74球、5安打、1奪三振、3四死球、4失点だった。
0−0の初回先頭の三森大貴を2ストライクから空振り三振に仕留めた129キロチェンジアップ、2−3の5回1死二、三塁で柳田悠岐に投じた初球の123キロチェンジアップは完全にタイミングを外して空振りを奪うなど非常に良かった。
開幕1軍を目指しリリーフで投げていた頃は、決め球としてフォークが多く、チェンジアップをほとんど投げていなかった。3月に取材したときには「今はチェンジアップが投げられなくなりました」と話していた。
どういったきっかけで、チェンジアップを再び投げられるようになったのか−。
「去年はチェンジアップを結構投げていて、そんなに空振りを取れる球が自分の中でなかったので、オフシーズンというか春先からフォークを練習していました。そこからチェンジアップを完全に消すようになって投球のスタイル、幅が縮こまったのを感じていました。完全に消すのではなくて、どの球種もうまく併用しながらやって無理に縮こまらないように、今まで通りでという意味でチェンジアップを投げ始めました」。
チェンジアップを再び投げ出した同じ時期に、5月28日の日本ハム2軍戦を境にテイクバックを小さくしたフォームに修正した。
「テイクバックを小さくしようと思って練習していたんですけど、そこは自分の球質にも結構変化があったので、それだったら今までの感じのスライドする気味の方がいいと感じたので、元に戻しました」。
中森は2月の練習試合、オープン戦とリリーフで結果を残し開幕1軍を掴み、4月5日の日本ハム戦でプロ初勝利を飾ったが、4月17日に1軍登録を抹消。ファームに降格してからは、リリーフで登板していたが、6月7日の楽天2軍戦から先発に配置転換となった。
8月はファームで2試合14イニング投げたが、失点は0。7月22日の楽天2軍戦から3試合連続無失点と、結果を残して1軍に上がってきた。
「中継ぎをしている時は先発の方が投げて繋いできた試合の流れ、そういうのにうまく入るのが難しかったというのはあります。先発をやっていても自分で試合の流れを作れるポジションではあるんですけど、良い流れを作れる一方で、悪い流れを作る可能性もある。どちらも難しいと言えるんですけど、どちらもやっていていい経験はできているなと思います」。
小野晋吾投手コーチは中森について「1軍で中継ぎを経験して、先発として準備していくということでファームにいった。準備ができたというところで1軍の先発になっているので、そういう準備はしっかりしてきて、前回はそこそこの内容だった」と評価する。
続けて小野コーチは「1週間、10日でどう自分で考えて、準備してきているのかというのを次の登板で見れるのかなと。そういう楽しみはありますね。結果とかじゃなく、自分のやってきたことをぶつけてくれればいいと思うので、それが良い結果につながれば」と期待する。
4月5日の日本ハム戦ですでにプロ初勝利を挙げているが、3日の登板で先発での初勝利を飾りたい。