楽天は荘司が8回途中2失点で自身3連勝の3勝目。速球に力があり、7回までは無得点に抑えた。4回に島内の一発で先制した打線は6回には暴投、7回は岡島の犠飛で加点。ロッテは登板5投手全てが失点と流れをつくれなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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東北楽天 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 5 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 4 |
ロッテ吉井理人監督(58)が試合後、登録抹消された西村天裕投手(30)のケガに関し、「肉離れ。2週間くらいダメだと思う。それから投げ始めるので、もしプレーオフ(クライマックス・シリーズ)に出られたら、ギリギリ間に合うか、間に合わないか」と説明した。全治2週間程度の左脇腹肉離れで、少なくとも復帰まで数週間以上はかかる見込みだ。
西村は今オフに日本ハムから移籍。「1シーズンにおける連続試合無失点」の球団記録(21試合連続)に並ぶなど、中継ぎとして自己最多41試合登板で4勝0敗12ホールド、防御率1.34と貢献していた。
ロッテ沢村拓一投手(35)が「可逆性脳血管攣縮症候群」を乗り越え、約1ヶ月で復活した。
0−3の8回。沢村の登場曲が流れた瞬間だった。その曲に反応したファンから「お〜〜〜」のどよめきが起きた。「マリーンズのピッチャー、沢村〜」の場内アナウンスに、2万7729人が集まった観衆の歓声と拍手に包まれた。内野席のロッテファンにも立ち上がって「待っていたぞ〜」と叫ぶ男性もいた。
先頭の小郷に対する復帰初球。スライダーがワンバウンドとなりボール。続く2球目は152キロの直球が外角高めに。バックスクリーンに運ばれた。口を真一文字に結んだ。
続く太田には中前打で出塁を許すと、犠打をしっかり自身で処理し1アウトを奪った。流れ出る汗も拭った。村林には遊撃内野安打で1死一、二塁。一ゴロで2死後、最後は浅村を二ゴロに封じた。この日、1軍に選手登録されたばかりで1回3安打1失点。即日登板で失点はしたが、ベンチに下がると、仲間にもファンにも大きな拍手で迎えられた。
吉井理人監督(58)は「まずは体が大丈夫で良かった。今日は打たれてしまったけれど、またしっかり調整して頑張ってくれると思う」と次回登板に期待。終盤戦のチームへの影響にも「すごく経験のある子で練習もしっかり準備してくれる。特にブルベン陣の若い子を益田(直也)とともに引っ張ってくれると思う」と頼った。
7月下旬に体調不良を感じて診察を受け、8月上旬に入院した。同7日の退院後は軽めの調整を続け、同25日からの1軍の大阪遠征にも同行してキャッチボールする姿も披露した。同30日にはイースタン・リーグ楽天戦(ロッテ浦和)で実戦復帰。3回に2番手で登板し、1回16球を投げ1安打1奪三振無失点の好投だった。
8回でマウンドは降りたが、同裏から仲間も反撃を開始。打線に火をつけたのは沢村の姿だったのかもしれない。8回には1死から田村が中前打を放つと、岡が左中間へ適時二塁打。さらに藤岡も右前適時打で続いた。9回に3試合連続本塁打の23号でリーグトップに並んだポランコも「沢村はブラザーと呼び合っている仲ですし、勝ちにこだわっている選手なので戻って来られて嬉しい」と友の復帰を喜んだ。
2度目の先発となったロッテ中森俊介投手(21)は、5回4安打1失点で降板した。0−0で迎えた4回先頭の島内に、カウント2−1からうまく入ったフォークを痛打。右翼席にソロを運ばれ、先制点を許した。
「スコアだけ見れば、まずまずなのですが、内容がまだまだです」と反省。「前回同様に打者2巡目にホームランを打たれての失点でしたし、常にカウントを有利にして投げることができていなかったです。まだまだです」と課題を明確にした。
ロッテのスターティングメンバーが発表され、吉井理人監督(58)が指揮を執った今季開幕から115試合目は異なる先発メンバーで臨んできたが、116試合目で初めて同じ布陣となった。
2軍から昇格した選手をいきなりスタメンで起用して結果を出すなど、相手に合わせて布陣を組む吉井流を、日刊スポーツでは「カメレオン打線」と称してきた。
今月1日のロッテ−楽天20回戦(ZOZOマリン)と同じ。その際は楽天先発岸に5回1死まで完全に抑えられていたが、ポランコ、山口の2者連続本塁打など終盤に5得点を奪った。昨季、就任1年目の日本ハム新庄剛志監督がシーズン全試合違うスタメンで試合に臨んだ再現とはならなかった。
ロッテは3日、高部瑛斗外野手(25)が群馬・館林市内の病院で「胸郭出口症候群」と診断を受け、1日に第1肋骨切除術を行ったと発表した。全治は約3ヶ月の見込みで、今季中の復帰は絶望的となった。
昨季盗塁王とゴールデン・グラブ賞を受賞した高部は、3月9日に「右肩甲下筋肉離れ」で全治4〜6週間と診断された。同24日からのオープン戦中日3連戦(バンテリンドーム)で打者限定で復帰したが、再び離脱。開幕1軍を外れた。その後、2軍で実戦復帰したが、右肩甲下筋損傷を再発して4月29日に全治6〜8週間と発表されていた。球団広報は「以前のケガとは別の箇所」と説明した。
8月2日に「可逆性脳血管攣縮症候群」のため登録を抹消されていたロッテ沢村拓一投手(35)が3日、出場選手登録された。同日のロッテ−楽天22回戦で、復帰マウンドに立つ可能性がある。
8月7日に退院後は軽めの調整を続け、同25日からの1軍の大阪遠征にも同行してキャッチボールする姿も披露した。同30日にはイースタン・リーグ楽天戦(ロッテ浦和)で実戦復帰。3回に2番手で登板し、1回16球を投げ1安打1奪三振無失点だった。
一方、開幕から中継ぎで自己最多41試合に登板し、防御率1.34と活躍してきた西村天裕投手(30)が前日の登板後に左脇腹の違和感を訴え、登録を抹消された。
また、種市篤暉投手(24)も登板機会がないため抹消。先発要員として中森俊介投手(21)、中継ぎ要員として中村稔弥投手(27)が登録された。
2日の楽天戦後に左脇腹の違和感を訴え、3日に出場選手登録を外れたロッテ・西村天裕投手(30)の状態について、試合後に吉井理人監督(58)が説明。「(程度が)肉離れ1度と聞いた。なので、2週間くらいは駄目だと思う。それから投げ始めるので、もしプレーオフに出たら、ギリギリ間に合うか、間に合わないかくらいの感じになると思います」と明かした。
西村は開幕前に日本ハムからトレードでロッテに加入し、今季は自己最多の41試合に登板。開幕から21試合連続無失点投球を披露するなど、4勝0敗12ホールド、防御率1.34で、ブルペンを支えていた。
ロッテ期待の21歳、中森は再三のピンチで粘り、5回1失点とゲームメークした。4回先頭の島内に失投を本塁打にされたが、なお2死一、二塁で小郷を147キロの速球で遊ゴロ。5回2死満塁は岡島をチェンジアップで左飛に仕留めた。
それでも2敗目を喫し「内容がまだまだ。前回同様に2巡目に本塁打を打たれての失点」と自己採点は辛め。救援でプロ初勝利を挙げているものの、先発での一本立ちを目指すだけに、吉井監督も「2軍で体力面を鍛えていたが、5回でいっぱいいっぱい。まだまだ足りない」とハッパをかけた。
強い頭痛などの症状が出る「可逆性脳血管攣縮症候群」が完治し、この日出場選手登録されたロッテ・沢村拓一投手(35)が1軍での復帰登板を果たした。
0−3の7回に4番手で登場。ZOZOマリンに集まったファンに大きな拍手で迎えられ、7月30日のソフトバンク戦以来のマウンドに立った。先頭の小郷にバックスクリーンへのソロ本塁打を浴びたが、粘り強く投げ1回3安打1失点だった。
沢村は8月2日にコンディション不良により出場選手登録を外れ、東京都内の病院で「可逆性脳血管攣縮症候群」との診断を受けていた。検査入院を経て、軽めの運動を再開。8月30日に行われたイースタン・リーグの楽天戦で実戦復帰するなど順調に回復し、1軍の舞台に戻ってきた。
ロッテは3日、高部瑛斗外野手(25)が今月1日に群馬県館林市の病院にて第一肋骨切除術を受けたことを発表した。全治約3ヶ月の見込み。
プレー中に右肩に痛みを感じて、検査を受けた結果、胸郭出口症候群と診断された。
ロッテ・西村天裕投手(30)が3日、出場選手登録を外れた。2日の楽天戦後に左脇腹の違和感を訴えたという。3−1の7回に3番手で登板し、同点となる2ランを浴びていた。西村は開幕前に日本ハムからトレードでロッテに加入。今季は自己最多の41試合に登板し、開幕から21試合連続無失点投球を披露するなど、4勝0敗12ホールドで防御率1.34。ブルペンを支えていた。
「可逆性脳血管攣縮症候群」とため、療養していたロッテ・沢村拓一投手(35)が3日、出場選手登録された。沢村は8月2日にコンディション不良により出場選手登録を外れ、東京都内の病院で「可逆性脳血管攣縮症候群」との診断を受けていた。8月30日に行われたイースタン・リーグの楽天戦で実戦復帰するなど順調に回復。完治したことで1軍復帰が決まった。
脳の血管が痙攣し、激しい頭痛を起こす「可逆性脳血管攣縮症候群」のため、離脱していたロッテの沢村が1軍復帰を果たした。
0−3の8回から登板すると、ファンから大歓声で迎えられた。小郷に中越えソロを浴びたが、その後の2死一、三塁はしのいだ。7月30日ソフトバンク戦以来の1軍マウンドは1回3安打1失点。吉井監督は「まずは体が大丈夫だったので良かった。今日は打たれてしまったけど、また、しっかり調整して頑張ってくれると思います」と期待した。
ロッテは先発の中森が5回を4安打1失点と走者を背負いながらも粘ったが、救援陣が踏ん張りきれなかった。可逆性脳血管攣縮症候群のため、離脱していた沢村が1軍復帰し、0−3の8回に4番手で登板したが、小郷に中越えソロを浴びるなど1回を3安打1失点だった。
打線は7回まで楽天の先発・、荘司に散発3安打に抑えられていたが、0−4の8回2死二塁から岡の左中間二塁打、藤岡の右前適時打で2点を返し、2−5の9回にはポランコが楽天の守護神・松井裕から23号2ランで1点差に迫ったが、後続が倒れ、惜敗。首位オリックスとは10.5ゲーム差に広がり、3位ソフトバンクには3ゲーム差に迫られた。
以下、吉井監督と一問一答。
ロッテは2−4の9回無死二塁から4番ポランコが右越えに3戦連発となる23号2ランを放ったものの、後続が倒れ、1点差で惜敗した。楽天戦10本目のアーチでリーグトップの浅村(楽天)に並んだが、またも勝利には結び付かなかった。
ポランコが本塁打王を獲得すれば、ロッテでは1986年の落合以来となる。
以下、ポランコと一問一答。
ロッテの先発の中森は5回84球、4安打1失点でマウンドを降りた。
プロ2度目の先発だったが、0−1とリードされたまま降板となり、またも白星をつかめず。「スコアだけ見ればまずまずなのですが、内容がまだまだです。前回同様に打者2巡目にホームランを打たれての失点でしたし、常にカウントを有利にして投げることができていなかったです。まだまだです。あとはチームが逆転してくれることを信じてしっかり応援します」とコメントした。
「愛基金Wリボンデー」が開催され、前ロッテ監督の井口資仁氏(48)が参加した。
愛基金とは、井口氏が代表を務める社会貢献活動を目的として2001年に設立された団体で、調剤薬局を運営するアポクリートが事務局を担当している。
この日は乳がん検診の受診率向上、早期発見を啓発・推進するピンクリボン活動や、移植医療の理解促進・啓発を推進するグリーンリボンキャンペーンに沿った取り組みを、Wリボンデーとして実施され、井口氏は始球式での捕手役も務めた。
スターティングメンバーが発表され、ロッテは、116試合目にして「日替わりオーダー」が止まった。
これまで115試合で115通りのオーダーを組んでいたが、この日のスタメンは1番右翼・岡、2番遊撃・藤岡、3番二塁・中村奨、4番指名打者・ポランコ、5番一塁・山口、6番左翼・石川慎、7番三塁・安田、8番捕手・田村、9番中堅・藤原で、1日の楽天戦と同じ並びとなった。
ロッテは高部瑛斗外野手が9月1日に群馬県館林市の病院で第一肋骨切除術を受けたと発表した。全治まで約3ヶ月かかる見込みとしている。プレー中に右肩に痛みを感じ、胸郭出口症候群と診断されたという。
高部は3月9日に右肩甲下筋肉離れで全治4〜6週間と診断され、開幕1軍から外れた。その後、2軍で実戦復帰したものの、再び右肩甲下筋損傷で全治6〜8週間と診断されていた。前回までの故障と今回の病状とは直接の関係はないという。
ロッテの沢村拓一投手が3日、出場選手登録された。沢村は7月下旬頃から頭痛の症状を感じて検査入院し、「可逆性脳血管攣縮症候群」と診断され、8月2日に出場選手登録を抹消されていたが回復。同30日にイースタン・リーグ楽天戦で実戦復帰。1回16球を投げて1安打無失点、1奪三振だった。
一方で種市篤暉西投手と村天裕投手登録を抹消された。2日に先発して5回1/3を3安打1失点だった種市は登板機会なし、西村は左脇腹の違和感のため。代わって中森俊介投手と中村稔弥投手が登録された。
ピンチを背負っても、沢村拓一は丁寧に右腕を振った。「可逆性脳血管攣縮症候群」が回復してこの日1軍復帰。3点ビハインドの8回から4番手で登板。いきなり、先頭の小郷にバックスクリーンへ一発を浴びたが、その後の1死一、二塁のピンチは、無失点でしのいだ。1回3安打1失点、18球の復帰マウンドだった。
7月下旬に頭痛に苦しみ、検査入院を経て診断が出た。当初は、8月末まで高強度の運動は禁止。それでも8月30日に2軍戦で実戦に復帰した。予測を上回る早さでの1軍復帰だった。吉井監督は「まずは体が大丈夫でよかった。経験豊富で練習もしっかりする選手。ブルペン陣を益田と共に引っ張ってくれると思う」と、期待を口にした。
指揮官期待チームは楽天に連敗。首位オリックスに10.5差と離されたが、CSを本拠地で戦うためにも負けられない戦いが続く。お互いをブラザーと呼び合う仲のポランコも、「チームの勝ちにこだわる選手。戻ってきてくれて嬉しい」。日米通算486登板。勝負の9月に、百戦錬磨のベテランが帰ってきた。
「可逆性脳血管攣縮症候群」が回復したロッテの沢村拓一投手が、7月30日以来の1軍マウンドに上がった。
3点ビハインドの8回、4番手でマウンドに上がると、先頭の小郷にいきなりバックスクリーンへの一発を被弾。さらに太田、村林の安打などで1死一、二塁とされたが、島内、浅村を打ち取り最少失点でしのいだ。
沢村は7月下旬から頭痛を感じ、8月2日に出場選手登録を抹消された。検査入院後、同7日に退院。同10日に「可逆性脳血管攣縮症候群」と診断されたことなどが球団から発表されていた。
8月30日にイースタン・リーグで復帰登板。この日、出場選手登録され1軍に復帰すると即登板となった。
ロッテの先発・中森俊介投手は、5回84球を投げ4安打1失点と好投。最速150キロの真っすぐを軸に、カーブ、チェンジアップを効果的に使い、走者を背負いながらも最少失点で5回を投げきった。
2回は安打と死球で1死一、二塁とピンチを招いたが、阿部を中飛に抑えると、小郷は148キロの真っ直ぐで空振り三振。4回に島内のソロで1点は失ったが、5回2死満塁のピンチも、岡島を左飛に仕留め切り抜けた。
打線の援護なく、先発初勝利はお預け。中森は「スコアだけ見ればまずまずなのですが、内容がまだまだです。前回同様に打者2巡目にホームランを打たれての失点でしたし、常にカウントを有利にして投げることができていなかったです。まだまだです」とコメントした。
ロッテの井口資仁前監督が、「愛基金Wリボンデー」に参加した。
愛基金とは、井口資仁さんが代表を務める社会貢献活動を目的として2001年に設立された団体。調剤薬局を運営するアポクリートが事務局を担当している。
乳がん検診の受診率向上、早期発見を啓発・推進するピンクリボン活動や、移植医療の理解促進・啓発を推進するグリーンリボンキャンペーンに沿った取り組みを、「Wリボンデー」として実施した。
ロッテは3日、高部瑛斗外野手が1日に群馬県館林市の病院で第一肋骨切除術を受けたことを発表した。全治まで約3ヶ月の見込みだという。
高部はプレー中に右肩に痛みを感じ、胸郭出口症候群と診断された。
昨季44盗塁で盗塁王に輝いた高部は4月に「右肩甲下筋損傷」で離脱するなど、今季は1軍出場はなし。今回の手術で今季中の復帰は絶望となった。
「可逆性脳血管攣縮症候群」と診断され、登録を抹消されていたロッテの沢村拓一投手が、出場選手登録され1軍に復帰した。
沢村は7月下旬から頭痛を感じ、8月2日に出場選手登録を抹消された。検査入院後、同7日に退院。同10日に診断名などが球団から発表されていた。
8月30日のイースタン・リーグの楽天戦(ロッテ浦和)で実戦に復帰。1回を投げ1安打無失点、1奪三振の内容だった。
約1ヶ月ぶりの登場にスタンドからは万雷の拍手が降り注いだ。可逆性脳血管攣縮症候群で8月2日から療養していたロッテ・沢村が、出場選手登録され即登板。1回18球を3安打1失点とした。
3点ビハインドの8回。球場が揺れるほどの手拍子に包まれながら、マウンドへ向かった。復帰後1人目の対戦は小郷。ファンからの熱視線を浴びて腕を振ったが、いきなりバックスクリーン直撃のソロを被弾。続く太田には中前打を浴び、ピンチは続いた。
2死一、三塁。マウンドに駆けつけた黒木コーチと言葉を交わし、タオルで汗をぬぐって気を入れ直す。浅村を二ゴロに仕留めて最少失点としたが、表情は厳しかった。
復帰登板を終えたベテランをベンチは温かく迎えた。試合後、右腕が言葉を残すことはなかったが、吉井監督は「今日は打たれてしまったけど、調整して頑張ってくれると思う。ブルペン陣を益田とともに引っ張ってくれると感じます」と、ブルペンの大黒柱の完全復活に期待を込めた。
ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手が、楽天・浅村に並ぶ今季23号2ランを放ち、リーグトップタイに躍り出た。
2−5の9回。無死二塁から、楽天の守護神・松井裕の2球目、151キロ直球を一振り。打った瞬間確信の一発は、右翼席へ突き刺さり2ランとなった。助っ人は「ホームランが23本出ていることは嬉しいんですが、いつもチームの勝ちに貢献できてないっていうのが悔しいところ」と振り返った。
可逆性脳血管攣縮症候群と診断され8月2日から療養していたロッテの沢村拓一投手が、約1ヶ月ぶりに出場選手登録され、即登板。1回18球を、1本塁打を含む3安打1失点とした。
0−3の8回から、ファンから大拍手を浴びながらマウンドへ。先頭・小郷には、2球目の152キロ直球をバックスクリーン直撃のソロとされ、続く太田には2球目の153キロ直球を中前打とされた。なおも2死一、三塁とピンチは続いたが、最後は浅村を二ゴロに仕留め、最少失点とした。
吉井監督は「まずは体が大丈夫でよかった。きょうは打たれてしまったけど、また調整して頑張ってくれると思います。すごく経験のある子で、しかも練習もしっかり準備してくる選手。ブルペン陣を益田とともに引っ張ってくれると思ってます」と話した。
ロッテは終盤に猛追したが、あと1点及ばず2連敗とした。この日、首位オリックスが勝ったため、ゲーム差は10.5に開き、マジックは16まで減らされてしまった。
0−4の8回。1死から田村が中前打で出塁。2死一塁からは岡がフェンス直撃の中越えの適時二塁打を放った。なおも2死二塁からは藤岡が右中間への適時打。この回2点目を挙げる大きな一打となったが、藤岡は二塁でタッチアウトとなった。
9回に1点を奪われ3点差とされたが、その裏にポランコが楽天守護神の松井裕から23号2ランを放ち1点差に。ただ、反撃もここまでだった。
先発の中森は、0−0の4回、先頭の島内にソロを許し、先制点を献上。0−1の5回には、2死満塁のピンチを背負ったが岡島を左飛に打ち取った。5回84球を4安打1失点で降板となった。
0−3の8回には、この日可逆性脳血管攣縮症候群から復帰し出場選手登録された沢村が登板。先頭・小郷にバックスクリーン直撃のソロを浴び、1回を3安打1失点だった。
ロッテは3日、高部が1日に群馬県館林市の病院で「第1肋骨切除術」を受けたと発表した。全治まで約3ヶ月の見込み。球団によると、プレー中に右肩に痛みを覚え「胸郭出口症候群」と診断されていたという。
昨季は盗塁王に輝くなどブレークした外野手は今春から故障に泣き、今季は出場なしで終える見込みとなった。
ロッテは3日、高部瑛人外野手が1日、群馬県館林市の病院で第一肋骨切除術を受けたことを発表した。全治まで3ヶ月かかる見込み。
高部はプレー中に右肩に痛みを感じ、「胸郭出口症候群」と診断されていた。
昨年は137試合の出場で打率.274、3本塁打、38打点。今季はイースタン・リーグで17試合に出場し、打率.328、1本塁打、6打点の成績。8月8日の日本ハム戦で2安打1打点1盗塁をマークしていた。
ロッテの西村天裕投手が3日、2日・楽天戦の試合後に左脇腹に違和感を訴えたため、出場選手登録抹消された。
2日の楽天戦では、2点リードの7回から登板し、小郷に同点の2ランを浴びていた。
今季は41試合に登板。12ホールドをマークし、いずれも自己最多を更新中だ。防御率は1.34と、勝ちパターンでの大きな戦力となっていただけに、チームにとって西村の抹消は痛手となった。
可逆性脳血管攣縮症候群と診断され8月2日から療養していたロッテの沢村拓一投手が3日、1ヶ月ぶりに出場選手登録された。
沢村は7月下旬頃から頭痛の症状を感じ検査入院し、8月7日に退院。完治したため再登録となった。
8月30日には、イースタン・楽天戦で実戦復帰。0−0の3回から2番手として登板し、1回16球を1安打無失点と好投していた。
「8、9回をしっかり投げてというのはマストだと思うので、まずは完璧ではないですけど、しっかり長くは投げられたので良かったです」。
ロッテの小島和哉は前回登板の8月29日の日本ハム戦、8回・122球を投げ、5安打、7奪三振、無失点に抑え、今季7勝目を挙げた。
前回登板の日本ハム戦を振り返ると、初回1死一、二塁で万波中正をインコースのストレートで見逃し三振に仕留めるなど、右打者、左打者にガンガンインコースを攻めた。「要所で投げる球がいいコースに行けたので、あれがまた一発で決まってこないとあれなんですけど、コントロールよく投げられたのかなと思います」と振り返った。
4−0の6回2死走者なしで清宮幸太郎を1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた139キロフォークも良かった。ペルドモ、種市篤暉からスライダーのアドバイスをもらった効果で、ストレートとカットボールの球速も戻ってきたが、前回登板ではフォークのスピードも上がっていた。「真っ直ぐもスピードが出ていましたし、カットもいつもより2、3キロ速かったです。右に投げるフォーク、左に投げるフォークのイメージは若干違うので、浮かないようにというのがスピードが上がっていたと。フォークはあれですけど、いい高さに投げられていたと思います」。
これで小島は8月6日の楽天戦から4試合連続でクオリティスタート(6回以上3自責点以内)をクリア。夏場以降、長いイニングを投げ先発の役割を果たしている。
5日のソフトバンク戦でも、予告先発となっており、2週連続で週頭の火曜日での先発だ。近年、小島を取材していると『しっかりと考えて長い回を投げることを1番に考えてやっていきたい』、『“こいつならいくら投げさせても大丈夫だな”って思って投げさせるように頑張りたい』と、長いイニングを投げたいと口にすることが多くなった。
長いイニングを投げたいと思うようになったきっかけ、こだわりなどあるのだろうか−。
「僕がローテ入った最初とか石川さんとかが長いイニングを投げてくれたおかげで、5回、6回でへたっても、中継ぎがつぎ込めて勝ちをつけてもらったような勝ち方をずっとしていました。それを今度は僕とかができれば、中森がチャンスをもらって投げられているので、楽な気持ちでまずは5回とかを考えて投げられる」。
「また、僕とか種市が投げる試合は必ず勝たないと順位が上がっていかない。谷間で投げるような若い森、中森が投げるときに準備万端の状態で、それがチームで戦っていくことだと思うので、そういうことが理想論ですけど、そういうことができるようにと思ってやっています」。
今季プロ5年目で7月に27歳になった左腕は、先発ローテーション投手としての自覚も出てきた。プロ1年目から指導する小野晋吾投手コーチも、「去年苦しい中で投げてなかなか勝ちがつかなかったことを経験しているので、気持ちの強さを去年の経験を生かされている。自覚、やらなきゃいけないと思って常にやってくれている。成長はすごく感じますね」と、小島の成長に目を細める。
今週は敵地・PayPayドームで3位・ソフトバンク、週末は本拠地・ZOZOマリンスタジアムで首位・オリックスとの3連戦と、今後に向けて非常に重要な1週間になる。残り試合数も27試合と30試合を切り、負けられない戦いが続く。「あと3つで2桁に乗りますし、まずは大事な試合だと思うので、100%でいけるように準備して頑張りたいです」。3日に開幕からブルペンを支えていた西村天裕が1軍登録を抹消されるなど、リリーフ陣の台所事情が厳しくなっている。小島が1イニングでも長く投げ、チームを勝利に導きたい。