ソフトバンクが逆転勝ちした。2−3の3回に今宮の適時打で追い付き、4回に嶺井の2号ソロで勝ち越した。7回にも3点を加えた。東浜が5回7安打3失点で6月以来の白星となる6勝目。ロッテは中盤以降の拙攻が響いた
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
福岡ソフトバンク | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | x | 7 |
ロッテは3位ソフトバンクに1勝2敗と負け越し、2ゲーム差に詰められた。
初回に山口航輝外野手の中越え14号2ランなどで3点を先制。だがその後の好機は拙攻が続いて追加点を奪えず、逆転負けを喫した。吉井理人監督は「(拙攻の)流れをつくったのは先発投手。もっとしっかり投げて欲しかった」。2被弾など4回6安打4失点と精彩を欠いたC.C.メルセデス投手の投球内容に厳しい表情を見せた。
ロッテ美馬学投手(36)が8日のオリックス戦(午後6時開始、ZOZOマリン)で先発する。
前回登板だった1日の楽天戦で7回無失点の好投で今季2勝目(7敗)を挙げたが、初回に連打と四球で1死満塁のピンチも背負った。8月24日のソフトバンク戦では、わずか4球で3失点しており、「立ち上がりから全力で向かっていきたいと思います。チームに良い流れを作れるように頑張ります」と試合の入りを重要視した。
今季は開幕から苦しみ、初勝利は7月8日の日本ハム戦。それでも、夏場になって調子を上げている。オリックス戦は今季1試合に投げて6回3失点で敗れているが、首位相手にベテランの意地を示すつもりだ。
ロッテは7日、沢村拓一投手(35)の日米通算1000投球回達成を記念した、フェイスタオルやTシャツなどのグッズの受注販売を8日からマリーンズオンラインストア限定で開始すると発表した。販売期間は、8日正午から17日午後11時59分まで注文を受け付け、11月上旬ごろの発送予定。
沢村は7月30日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)に7番手として登板し、同記録を達成した。
2位のロッテは中盤以降の拙攻が響き、逆転負けで3位ソフトバンクとのゲーム差が2に縮まった。1回に3点の援護をもらいながら、先発のメルセデスが4回6安打4失点と精彩を欠いた。吉井監督は「(拙攻の)流れをつくったのは先発投手。もっとしっかり投げてほしかった」と厳しい口調だった。
4回と5回には1死二、三塁をつくったが、後続が倒れて無得点。8日から始まる首位オリックスとの3連戦を前に、痛い2連敗を喫した。
ロッテは初回に山口の14号2ランなどで3点を先制も、先発のメルセデスが4回6安打4失点。打線は2回以降、沈黙して逆転負けを喫した。
「しっかり投げてもらいたかったけど、今日に限って言えば、もっと早く代えるべきだった。継投をうまく判断できなかったこちらの責任です」と吉井監督。直接対決で2連敗し、3位ソフトバンクに2ゲーム差に迫られた。
2位ロッテは本拠地CS開催を争う3位ソフトバンクに逆転負けを喫し、2連敗で2カード連続負け越しとなり、2ゲーム差に迫られた。
初回2死三塁から4番・ポランコの右前適時打で先制すると、続く5番・山口がソフトバンクの先発・東浜の137キロのカットボールを完璧にとらえ、バックスクリーン左へ14号2ラン。一挙3点を先取した。
ところが、先発のメルセデスが初回2死から柳田に左越えソロを浴びるなど毎回失点。4回1死から嶺井に左中間ソロを浴びて逆転を許した。
打線は4回1死から山口の左前打、安田の右翼線二塁打で二、三塁としたが、茶谷が投ゴロ、田村が遊ゴロに倒れて無得点。続く5回も荻野の中前打、角中の左中間二塁打で二、三塁としたが、中村奨が一飛、ポランコが二ゴロに倒れ、好機を逃した。
6回から3番手で登板した岩下は2イニング目の7回に3点を失った。メルセデスは4回6安打4失点で7敗目となった。
ロッテは初回2死三塁から4番・ポランコの右前適時打で先制すると、続く5番・山口がソフトバンクの先発・東浜の137キロのカットボールを完璧にとらえ、バックスクリーン左へ14号2ラン。一挙3点を先取した。
先発のメルセデスは初回2死から柳田に左越えソロを浴びた。
ロッテの美馬学投手(36)が8日のオリックス戦(ペイペイドーム)に先発することが発表された。オリックスは宮城大弥投手(22)が先発する。
美馬は今季14試合に登板して2勝7敗、防御率4.91。前回9月1日の楽天戦では7回4安打無失点と好投し、7月8日以来となる白星を飾った。首位オリックスとの3連戦初戦へ、ベテラン右腕は「明日は、立ち上がりから全力で向かっていきたいと思います。チームに良い流れを作れるように頑張ります」とコメントした。
ロッテは中盤以降の拙攻が響き、逆転負けで3位ソフトバンクとのゲーム差が2に縮まった。
1回に3点の援護をもらいながら、先発のメルセデスが4回4失点と精彩を欠いた。吉井監督は「(拙攻の)流れをつくったのは先発投手。もっとしっかり投げて欲しかった」と厳しい口調だった。8日からの首位オリックスとの3連戦を前に、痛い2連敗を喫した。
「今年は全体的に去年より学んだこともありますが、いいピッチングが多いという訳ではないですね」。
ロッテの高卒2年目・秋山正雲は、今季ここまでの投球をこのように振り返る。
ルーキーイヤーの昨季は4月30日の楽天2軍戦でデビューを飾ると、登板間隔をしっかりと空けてリリーフで投げていき、7月17日の楽天2軍戦でプロ初先発、8月11日の巨人2軍戦、9月27日のDeNA2軍戦では5イニングを投げるなど、ファームで15試合・34回2/3を投げ、4勝1敗1セーブ、防御率2.34。同年10月に行われたフェニックス・リーグでも先発で投げ、10月20日の四国IL選抜戦ではプロ入り後最長の6イニングを投げた。
2年目となる今季に向けては、「自主トレでは体幹を学ばせてもらったので体幹を意識していましたが、途中から細かいことではなく、まずは自分のボールを投げる、腕を振ることを今は意識してやっています」と体幹を意識しながら取り組んできたが、現在は自分の球を投げることに重きを置いている。
チーム今季初実戦となった2月11日の楽天モンキーズとの国際交流試合で開幕投手を務め、3回を2安打無失点、2月16日のDeNAとの練習試合にも登板し2回を投げ3失点だった。この登板以降はファームで過ごす。ファームでは開幕してから先発を務めてきたが、7月16日の西武2軍戦以降は9試合全てリリーフ登板。9試合・12回1/3を投げて、許した失点は3、8月10日の日本ハム2軍戦から現在4試合連続無失点中だ。
先発とリリーフの違いについて「まずは先発だったらその日に向けて調整という感じですけど、中継ぎだったらいつ投げるか分からないので、常に準備するというのが全然違うところですかね」と話す。
「今はストレートの強さを結構求めてやっています。中継ぎで短いイニング。自信があるのはストレートでもあるので、そのストレートで勝負している感じですかね」と、リリーフで投げるようになってからストレートが増えた。8月10日の日本ハム2軍戦は20球中12球、8月16日のDeNA2軍戦は15球中12球、8月18日の西武2軍戦は15球中11球、8月26日の日本ハム2軍戦は9球中6球がストレートだった。
ただ、「今はまだ(自分の思い描いたストレートは投げられていない)ですかね。もう1つ、もう2つ、もう3つ上ぐらいのボールを求めています。スピードももっとあげたいです」と現状のストレートに全く満足していない。
残り試合で「今はストレートで球速上げたり、出力をあげたりしたいので、自分のボールを投げる意識だけを持ってやっています」と秋山。理想とするストレートに一歩でも近づけて、シーズンを終えたいところだ。