ロッテが逆転勝ちで連敗を4で止めた。1−3の7回2死一、三塁から荻野が今季初本塁打の3ラン。8回は佐藤都の犠飛で加点した。沢田が2勝目、益田が35セーブ目をマーク。楽天は6回にリードを奪ったが、則本が粘れなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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東北楽天 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 |
千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | x | 5 |
ロッテ最年長の荻野貴司外野手(37)が、一振りで試合を決めた。
1−3で迎えた7回2死一、三塁。楽天則本の初球。コンパクトに振り抜き、左翼席に今季1号3ランを放った。2万40000人を超えるファンが総立ちとなって歓喜する値千金の一発。「甘い球は初球から狙っていこうと思っていました。しっかりつないでくれたので、何とかかえそうと。久しぶりにこんな歓声をもらえて嬉しい」。真っ黒に日焼けした笑顔がはじけた。
9日にオリックス山本にノーヒットノーランを喫するなど2試合連続完封負けを含め、26イニング無得点、4連敗中だった。CS争いは大混戦となり、負ければ2位ソフトバンク、4位楽天で3チームが2ゲーム差以内となる状況だった。「打つ、打たないの結果を気にせず、しっかり切り替えて次のプレーに」の精神を背中で示す。初回も左翼線二塁打で出塁し、中村奨の右邪犠飛で生還。3戦ぶりの先制点を導き、雰囲気を変えた。試合前には昨年まで嵐や相葉雅紀のソロ曲を登場曲に使っていた縁で、相葉の始球式の捕手役を務めた。「会話はボールでしました」とキャッチボールの練習相手に。「良い運をもらえたかなと思います」と感謝した。
今季は4月に右もも裏、8月には左太もも裏肉離れで離脱。それでも不屈の魂で、はい上がってきた。「ここまで野球が出来ていることも幸せ。いつまで出来るか分からないと、頭の片隅に出てくるようになりました。支えてくれる方、使ってくださる監督。恵まれている」。今季楽天戦は4割2分9厘。次戦も荻野が先頭に立つ。
ロッテ「8番三塁」安田尚憲内野手(24)が、3回先頭の第1打席に入ると、場内アナウンスとともに「結婚行進曲」が流れ、ZOZOマリンが祝福ムードに包まれた。前日11日に一般女性との入籍を発表した安田への演出。ファンからは「結婚おめでとう」などのボードも掲げられ、大歓声が沸き起こった。
楽天先発則本に対し、2ストライクに追い込まれると、左飛に終わった。
X(旧ツイッター)でも「結婚行進曲」がトレンド入り。「安田君おめでとう!末長くお幸せに」「素晴らしい!!シチュエーションですね」と祝福の声であふれ「安田の登場曲、結婚行進曲だったwwwwwみんなで安田の結婚弄っていく感じさいっっっこう、ありがとう角中(角中とは決まってない)」と角中が登場曲変更をイジリで演出したと予想されていた。
ロッテ種市篤暉投手(25)が、13日の楽天戦(午後6時開始、ZOZOマリン)に先発する。
今季は10勝5敗とチームの勝ち頭だ。奪三振数143は、オリックス山本由伸投手の145に次ぐ2位。ここ2試合は勝ち星がないが、楽天戦は6試合に先発し、4勝1敗と相性は良い。「長いイニング投げることを1番に考えています。チームを勝たせられるピッチングができるように頑張りたいと思います」。登板前日の12日は、キャッチボールなどで調整した。
ロッテファン歴32年で嵐の相葉雅紀(40)が、サプライズで始球式を行った。右翼スタンド脇から白いベンツのリリーフカーのハンドルを握り、マウンド近くまで運転して登場。後部座席には撮影役の俳優岸優太(27)が同行した。
相葉は白いピンストライプユニホームを着用した。背番号は「9.28」。9月28日放送予定のフジテレビ系「VS魂グラデーション」の収録も兼ねていた。大きく息を吐き、緊張した表情。大きく振りかぶった投球は、捕手を務めた荻野貴司外野手(37)の手前でワンバウンドしたが、球速94キロをマークした。相葉は「ZOZOマリンスタジアムのマウンドで投げることは僕の夢だったので、今日その夢がかなって、すごく嬉しかったです。本番は球速100キロを目指していたのですが、目標を達成できなかったのが悔しいですね。またリベンジしたいです」と再登板を誓った。右翼スタンドのロッテファンからは「相葉」コールも湧き起こった。
選手達にもエールを送った。「ここからシーズンも佳境に入っていく中で、マリーンズが好成績の位置にいるのが僕も嬉しいですし、選手の皆さんには体調管理に気を付けて、最後まで頑張って欲しいなと思います。応援します」。ロッテファンに向けては「今日の模様は9月28日に放送されますので、VS魂も応援していただけたら嬉しいです」と願った。
ロッテのポランコは今季、楽天を相手に10本塁打の好相性で、現在3試合連続本塁打中。ロッテの選手が同一カードで4試合以上続けて本塁打を打てば、20年にオリックス戦で5戦連発したマーティン以来で、このカードでは初めてになる。今日先発の則本には今季16打数6安打の打率3割7分5厘、2本塁打だが、今日も1発が出るか。
また、本拠地ZOZOマリンでは今季16本塁打。同球場でのシーズン最多本塁打は99年ボーリック、21年レアードの18本で、最多記録も迫っている。
ベテランの一振りが嵐≠呼んだ。1−3の7回2死一、三塁。ロッテ・荻野貴司外野手(37)が左翼席へ今季1号の逆転3ラン。チーム最年長のここぞの一発で試合をひっくり返し、連敗を4で止めた。
「ここ2試合(無得点で)ピッチャーに迷惑をかけていた。今日は野手が点を取って勝ちたいと思っていたので、よかったです」。
2位のチームは試合前の時点で、3位ソフトバンクと1.5、4位楽天と3ゲーム差だった。クライマックスシリーズ進出を争う上で重要となる楽天2連戦の初戦。幕張のリードオフマンは1回に左翼線二塁打を放って出塁し、チーム27イニングぶりの得点を演出するなど火付け役も担った。
この日は嵐の相葉雅紀(40)がサプライズで始球式に登場。昨季、相葉のソロ曲「Hello Goodbye」など嵐の5曲を登場曲として使用していた荻野は試合前に相葉とキャッチボールを行い、始球式では捕手を務めた。3安打3打点と大活躍し「相葉さんからいい運をもらえたと思います」と笑った。
9月は3勝6敗と苦戦しているが、「チームの雰囲気は悪くない。落ち込むことなく、上を向いて戦えている」と荻野。ベテランが引っ張り、嵐を巻き起こす。
ようやくゼロ行進に終止符を打った。ロッテは1回1死三塁から、主将の中村奨吾内野手(31)が右犠飛をマークし、1点を先制。7日に行われたソフトバンク戦(ペイペイドーム)の1回に3点を奪って以来、27イニングぶりに得点を挙げた。先頭の荻野が左翼線への二塁打を放って出塁。続く藤岡が手堅く送りバントを決めて1死三塁とし、3番の中村奨の右犠飛で三走の荻野が生還した。
吉井理人監督(58)はかねて「試合序盤はビッグイニングを狙っていきたいので、初回からバントはあまりしたくない」と話している。しかし、21イニング連続無得点のまま迎えた5月6日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)の1回に、先頭の藤原が二塁打で出塁した際にも、2番・池田に犠打のサインを出している。
その際、「ここ最近、点が取れていなかったので、まずは点を取ろうという思いで、あそこはバントの作戦にしました」と意図を説明していた。26イニング無得点の状況で迎えたこの日も同様の策で、1点をもぎ取って先制。何とか突破口を開いたかに思われたが、勢いに乗り切れなった。
先発の小島は粘投したが、3回に同点とされ、6回に勝ち越しを許して6回3失点で降板。2点を追う7回、荻野の左越え3ランで逆転に成功した。ようやく打線が目覚めた。
ロッテ・種市篤暉投手(25)が13日の楽天戦に先発する。今季は20試合に登板し、10勝5敗、防御率2.90で、チームの勝ち頭を担う。キャッチボールなどで調整した右腕は「長いイニング投げることを1番に考えている。チームを勝たせるピッチングができるように頑張りたい」と力を込めた。奪三振数143はオリックス・山本の145に次ぐ2位で奪三振のタイトル争いにも注目が集まる。
嵐の相葉雅紀(40)がサプライズで登場し、始球式を務めた。
千葉県出身でロッテファン歴32年の相葉は、フジテレビ系ゲームバラエティー「VS魂グラデーション」の企画で来場。元King&Princeの岸優太(27)とともにリリーフカーに乗ってグラウンドに姿を現した。岸が「運転に自信がない」との理由で、登板する本人が自らリリーフカーを運転する異例≠フ形で登場し、ファンを盛り上げた。
「今日はセレモニアルピッチをさせていただきありがとうございました。ZOZOマリンスタジアムのマウンドで投げることは僕の夢だったので、今日その夢がかなって、すごく嬉しかったです!本番は球速100キロを目指していたのですが、目標を達成できなかったのが悔しいですね。またリベンジしたいです。 ここからシーズンも佳境に入っていく中で、マリーンズが好成績の位置にいるのが僕も嬉しいですし、選手の皆さんには体調管理に気を付けて、最後まで頑張って欲しいなと思います。精一杯応援します!今日の模様は9月28日(木)に放送されますので、VS魂も応援していただけたら嬉しいです!」。
打者は角中、捕手は荻野が務める中、野球経験のある相葉は、大きく振りかぶって投球。ボールは捕手の手前でワンバウンドした。球速は94キロを計測し、球場は大きな拍手で包まれた。
ロッテのチーム最年長・荻野が、一振りで試合をひっくり返した。2点を追う7回2死一、三塁、則本の初球カットを強振すると、逆転3ランが左翼テラス席に飛び込んだ。
連敗を4で止め、4位・楽天を4ゲーム差に突き放す値千金の今季1号。「みんながつないでくれたチャンス。甘い球がきたら、どんどんいこうと思っていた。入ってくれて良かった」と声を弾ませた。初回は先頭で左翼線二塁打し、犠打で三塁に進んだ後、中村奨の右犠飛で生還。これが27イニングぶりの得点で吉井監督は「荻野が打って、1点取れてチームが良い方に緩んだ」と称えた。
3回にも遊撃内野安打し今季2度目の猛打賞。始球式では嵐・相葉雅紀の捕手役を務め「相葉さんから良い運をもらえた」と笑った。
千葉市出身でロッテのファン歴32年という嵐の相葉雅紀(40)がサプライズで始球式を務めた。
フジテレビ系「VS魂グラデーション」(木曜午後7時)の最終回が放送される「9.28」のユニホーム姿で自らリリーフカーを運転して登場。大きく振りかぶって投じた渾身の1球は捕手役の荻野の手前でワンバウンドしたが、「ZOZOマリンのマウンドで投げることは僕の夢だったので凄く嬉しかった」と笑顔。ただ、球速は94キロと目標の100キロに届かず、「またリベンジしたい」と話した。
ロッテが逆転勝ちで連敗を4で止めた。初回1死三塁から中村奨の右犠飛で先制。9月7日のソフトバンク戦の初回に3点を奪った後は26イニング続いていた無得点をストップしたが、先発の小島が3回に1点、6回に2点を失って逆転を許した。だが、7回2死一、三塁から荻野が左越えへ1号3ランを放ち逆転。8回には佐藤都の中犠飛で1点を追加し、ペルドモ、益田のリレーで逃げ切った。
小島は6回6安打3失点。7回に2番手で登板した沢田が1回1安打無失点で今季2勝目。9回を締めた益田が35セーブ目をマークした。
吉井監督との一問一答は以下の通り。
ロッテの種市篤暉投手(25)が13日の楽天戦(ZOZOマリンスタジアム)に先発することが発表された。楽天は藤井聖投手(26)が先発する。
種市は今季20試合に登板して10勝5敗、防御率2.90。リーグ2位の143奪三振をマークしている。右腕は「長いイニング投げることを1番に考えています。チームを勝たせられるピッチングができるように頑張りたいと思います」とコメントした。
打球が左翼ホームランラグーンへ吸い込まれると、一塁を蹴っていたロッテ・荻野は頬を緩めて走るスピードを落とした。2点を追う7回2死一、三塁。則本の変化球を完璧に振り抜き、今季1号3ラン。「入るか分からなかったけどギリギリ入ってよかった」。昨年8月26日の楽天戦(ZOZO)以来、382日ぶりの一発が大逆転アーチとなった。
試合前には嵐の相葉雅紀がスペシャルゲストとしてサプライズ始球式を行った。昨年は登場曲として5曲を使用した嵐ファンの荻野は、本番前にはキャッチボールをし、本番でも捕手役を務めた。「相葉さんにいい運をもらえたと思います」と3安打3打点の大活躍だった。負ければ4位・楽天に2ゲーム差に迫られる一戦で37歳のベテランが魅せた。
今季は4月に右太もも、8月には左太もも裏と2度の肉離れで戦線を離脱も、今月5日に再復帰。満身創痍ながらシーズンを戦っている。「いつまで野球できるか分からないっていうのは最近頭の片隅にある。でも使ってくれる監督がいるし、恵まれているなと思う」。まずは2位を守り抜き、CS出場へ。経験豊富なベテランが終盤で底力を見せる。
ロッテの荻野貴司外野手が2点を追う7回2死一、三塁。則本の変化球を完璧捉え左翼席へとたたきこむ今季1号3ランをマークし大逆転。この試合3安打3打点と37歳のベテランがバットで魅せた。
試合前には嵐の相葉雅紀がサプライズで始球式に登場。昨季は登場曲に相葉のソロ曲「Hello Goodbye」や嵐の「ユメニカケル」など嵐の5曲を使用していた荻野は、試合前に相葉とキャッチボールなどでコミュニケーションを取り、本番では捕手役を務め交流。この日の逆転3ランを含む3安打3打点の大活躍に「相葉さんからいい運をもらえたと思います」とはにかんだ。
チームは4連敗を止め、4位・楽天とのゲーム差は3をキープした。
人気アイドルグループ「嵐」のメンバーでタレントの相葉雅紀と元King&Princeの岸優太がサプライズ登場し、始球式を行った。
ロッテファン歴32年という相葉は、「運転が苦手」という岸を乗せ、リリーフカーを自ら運転して登場。サプライズ登場に球場からは歓声が沸いた。マウンドに上がった相葉は捕手・荻野のミット目掛けて一直線。惜しくも打者の手元でワンバウンドしたが球速は94キロを計測し拍手に包まれた。
スタンドにはフジテレビ「VS魂」のメンバーである風間俊介、Sexy Zoneの佐藤勝利、ジャニーズWESTの藤井流星、美少年・浮所飛貴、お笑い芸人のアンタッチャブル・山崎や、ずん・飯尾が応援に駆け付けエールを送っていた。
会心の一撃でチームを救った。ロッテ・荻野貴司外野手が逆転1号3ラン。「いいところで打てて良かった」。チームの連敗を4で止め、CSを争う4位・楽天との直接対決で4ゲーム差に広げた。
昨年8月26日・楽天戦以来のアーチだった。1−3の7回2死一、三塁。則本の初球、フォークを捉えた。「感覚は良かった」。振り抜いた打球は、左翼スタンドに突き刺さる逆転弾。球場は一気に盛り上がった。
初回無死は左翼線適時二塁打を放ち、チーム27イニングぶりの得点の起点となった。「いつも塁に出たいと思っている。何とかヒットが出てよかった」と安堵の表情で振り返った。
試合前の始球式では嵐・相葉雅紀がサプライズ登場。荻野は相葉とキャッチボールしたといい「相葉さんの良い運がもらえた」。昨年までの登場曲は嵐の曲。身近に感じていたアイドルから受け取ったパワーをバットに込め、決勝弾を放った。勢いそのまま、下位チームを突き放す。
ロッテの荻野貴司外野手が、値千金の逆転3ランを放った。「とにかく思い切り振り抜きました。最高の形で逆転できてよかったです」と振り返った。
3−1の7回。先頭・山口が相手失策で出塁すると、佐藤都は投手へバントを転がし、決死のヘッドスライディングで好機を拡大した。
なおも2死一、三塁。荻野が決めた。楽天先発・則本が投じた初球の変化球を一振り。打球は左翼スタンドに突き刺さり、今季1号の逆転3ランとなった。昨年8月26日・楽天戦以来のアーチ。「いいところで打ててよかったです」と笑顔だった。
前日に結婚を発表したロッテ・安田の第一打席で「結婚行進曲」が流れ、場内から祝福の拍手がわき起こった。
安田は笑みを浮かべて打席に入ると、楽天の捕手、太田からも声をかけられて会釈した。騒然となる中で初球からスイングしてファウル。3球目、則本の直球に差し込まれて左飛に倒れた。
安田は前日11日、一般女性と結婚したことを発表。球団を通じて、安田は「家族のためにも、責任感をもって野球に取り組み、頑張っていきたいと思います」とコメントした。
始球式が行われ、特別ゲストとして、ロッテファン歴32年の嵐・相葉雅紀、岸優太がサプライズ登場した。
背番号「9.28」のユニホームを着用した相葉が、カメラを持った岸を後部座席に乗せたリリーフカーを自ら運転し登場。何も知らなかったファンからは、どよめきが起こった。
始球式には相葉が登板し、打席には角中が入った。渾身の一球は、捕手役・荻野の手元でワンバウンド。球速は94キロをマークし、拍手に包まれた。
観客席では、フジテレビ「VS魂」メンバーの風間俊介、Sexy Zone・佐藤勝利、ジャニーズWEST・藤井流星、美少年・浮所飛貴、お笑い芸人のアンタッチャブル・山崎弘也、ずん・飯尾和樹が、「相葉雅紀」タオルを持って全力応援した。この日の模様は9月28日の同番組で放送される。
相葉は感謝の言葉とともに「ZOZOマリンスタジアムのマウンドで投げることは僕の夢だったので、今日その夢が叶って、凄く嬉しかったです!本番は球速100キロを目指していたのですが、目標を達成できなかったのが悔しいですね。またリベンジしたいです」とコメント。
ロッテファンとして、「ここからシーズンも佳境に入っていく中で、マリーンズが好成績の位置にいるのが僕も嬉しいですし、選手の皆さんには体調管理に気を付けて、最後まで頑張って欲しいなと思います。精一杯応援します!」とエールも送った。
ロッテの柿沼友哉は、2019年に種市篤暉とバッテリーを組み“柿の種バッテリー”で話題を呼んだが、今季も7月以降は種市が先発した試合は全試合でマスクを被り、6勝3敗(チーム成績)と相性の良さを発揮する。すっかり“柿の種バッテリー”が定着してきた。
種市は前回登板の9月2日の楽天戦、4回に浅村栄斗に対していつもより曲がりの小さいスライダーで遊ゴロに打ち取ったりするなど、スライダーの曲がりがいつもより小さく速い球を投げているように見えた。キャッチャーの柿沼に確認すると「あの試合はスライダーを種市もいつもより速く投げるイメージで投げていました。僕も小さいなと思って、ベンチ裏に行って確認すると、ちょっと速いイメージで投げましたと言っていました」と明かした。
種市は前回登板7奪三振中4奪三振がフォークで奪ったもの。ここ最近はストレート、スライダーでの三振が多かったが、追い込んでから種市本来のストライクゾーンからボールゾーンに落ちるフォークで三振が奪えていた。柿沼は種市のフォークについて「この間はすごく良かったと思います」と評価しながらも、「こればっかり落ちるかはその日の風とか調子で変わってきますね」と話した。
種市が投げる試合チームを勝利に繋げることができているが、柿沼本人は、種市が先発する日以外は出番がないのが現状。最後に試合に出場したのは9月2日の楽天戦で、種市が先発した時だ。
「種市が先発の時が出番なので、出た時くらいは勝たないという気持ちですね。毎日出ていたら明日取り返そう、また次取り返そうとなりますけど、先発ピッチャーと一緒で出たらまた1週間後、その先ってなってくるので、その試合で勝たないと、という思いはいつもより強いですね」。
これまでベンチスタートの時は試合中、ベンチでスタメン捕手のリードと、自分のリードの擦り合わせを行ってきたが、「その時気づいたこと、自分が組んだらこうした方がいいのかなとか、これ真似した方がいいな、これいけるなとか、それは変わらないですね」と、変わらず行っている。
気になるのは試合勘の部分。「難しい部分がありますけど、それは言い訳になってしまう。いつ出るか分からない、むしろ先発週1回、ありがたいことに種市が先発の時は組ませてもらっているので、そこは難しいですけど、それを言い訳にしてはいけない。やっている以上は関係なく出たら一緒です」。
これまでシーズン最終盤に、故障での離脱、出番を減らすことが多かった。楽天とCS進出を争った19年はシーズン最終盤の9月に左尺骨折で離脱し、20年は澤村拓一と9月の月間最優秀バッテリー賞に輝くなど16試合に出場したが、10月以降は5試合の出場にとどまった。21年も7月に故障で離脱し、10月に復帰したが3試合の出場に終わった。
今季は6月23日に1軍昇格してから帯同している。「よく怪我したり離脱することが多かった。今年はその分、前半ファームが長かったので、それを今取り返すつもりでもっと頑張らないといけなきゃないなと思います」。
残り試合で「チームが少しでも上の順位に行けるために自分は何ができるか、出た時に勝ちに貢献できるか、変わらずいつも通りやっていきたいと思います」と活躍することを誓った。