オリックスは逆転勝ちで、3連覇を成し遂げた。0−2の7回に杉本と紅林の適時打で追い付き、野口が勝ち越し打を放った。この回打者一巡の攻撃で6点を奪った。小木田が4勝目。ロッテは3番手の横山が誤算だった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | x | 6 |
ロッテが逆転負けを喫し、オリックスに目の前での胴上げを許した。2−0とリードの7回2死、3番手横山がゴンザレスに与えた死球をきっかけに、一挙6点を奪われた。試合後の吉井理人監督の主な一問一答は以下の通り。
ロッテはオリックスに逆転負けを喫し、目の前での胴上げを許した。
2−0の7回2死、3番手横山のゴンザレスへの死球を皮切りに6安打を集中され、一挙6失点。吉井監督は「完全にあのデッドボールから球場の雰囲気にのまれたのでね。ファンには申し訳ないですけど、横山にとってはすごい経験。これを生かして欲しいですね」と振り返った。
ロッテは20日、24日ソフトバンク戦(ZOZOマリン)にて、社会貢献プロジェクト「MARINES LINKS」の活動として、認定NPO法人Being ALIVE Japanが運営する「TEAMMATES(チームメイツ)」事業でロッテに入団した実松亮平さん(以下、RYOHEI選手)が始球式を行うと発表した。
RYOHEI選手の「TEAMMATES(チームメイツ)」事業の活動は今回が5回目。試合前練習で投手練習の補佐やノックのボール渡し、バントのボール片付けなども行う予定。
昨年からパートナー企業である株式会社リンクス・ビルドとともに取り組んでいる「TEAMMATES事業」は、長期治療を必要とする子供の自立支援とコミュニティーの創出を支援するもの。昨年からプロ野球では初めて事業に参画している。また「MARINES LINKS」はロッテの選手が中心となって行う社会貢献活動を、球団がパートナー企業とともにサポートする社会貢献プロジェクトとなる。
今回の活動にあたりRYOHEI選手は、「いよいよ始球式の日がやってきました。きっとめちゃくちゃ緊張すると思うし、思うように練習ができていないので不安でもあるけど、サイコーに楽しみたいです。自分が強い気持ちを持って、ノーバン目指して頑張ります」とコメントを寄せた。
ロッテは2点のリードを守り切れず、目の前での胴上げ阻止はかなわなかった。
2−0の7回、3番手で登板した横山がつかまった。2死からゴンザレスに死球を与えて乱調。3安打2四死球、2暴投で5失点した。吉井監督は「死球から球場の雰囲気にのまれた」と指摘。今季飛躍を遂げた高卒4年目のリリーバーに期待を込め、「横山にとってすごくいい経験になった。これを生かして欲しい」と願った。
長い腕を目いっぱいサイドに伸ばし、白球を繰り出す。変則右腕がオリックス打線を苦しめた。ロッテの助っ人、ルイス・カスティーヨ投手(28)が6回途中3安打無失点と好投。敗れれば目の前でオリックスのリーグ3連覇が決まる一戦で、気迫のこもった投球を見せた。
「いつも通り強い気持ちで投球することができました。みんなが取ってくれた点を守ることができてよかったよ」とコメント。走者を出しても危なげなかった。3回1死から紅林にこの日初安打となる三塁への内野安打を浴びた。2死二塁となったが、1番・中川圭の鋭い投手ライナーに反応。自身の好プレーも飛び出し無失点で切り抜けた。
4回は2死からセデーニョに中越え二塁打を浴びたが、続くゴンザレスを落ちる球で空振り三振。5回は1死からT−岡田に中前打を許したが、続く紅林を三ゴロ併殺打に打ち取った。オリックス戦の今季対戦成績は試合前時点で、防御率2.70。相性の良さを存分に発揮した。
ドミニカ共和国出身の来日1年目。シーズン途中に中継ぎから先発に転向したが、10日のオリックス戦では左脇腹の肉離れからの復帰登板となった佐々木朗の後を受け、4回から2番手でロングリリーフした。4回3安打1失点に抑え、吉井監督は「2番手でのロングができるのが分かったので、これから選択肢は増える。短期決戦になったらベンチに入るかもしれない」と示唆した。
カスティーヨが今後のCS争い、ポストシーズンのキーマンになることを証明したが、試合は2−0の7回に救援陣が崩れた。2死無走者から6安打と2四死球で一挙6失点。オリックスの3連覇を許し、目の前の胴上げを阻止することはできなかった。
ロッテ・種市篤暉投手(25)が21日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)に先発する。20日は試合前の練習で最終調整した。2位チームと3位ソフトバンクの対戦。「順位が近い相手との対決になるので、何としても1つ勝ちにいきます」と宣言した。
今季はここまで10勝5敗で防御率2.88。ソフトバンク戦の今季対戦成績は、4試合の登板で2勝1敗ながら防御率5.21。強力打線を前に粘りの投球が求められる中、「チームの勝利に貢献できるように頑張ります」と頼もしかった。
ロッテは20日、9月24日のソフトバンク戦(ZOZOマリン、午後6時開始)にて社会貢献プロジェクト「MARINES LINKS」の活動として、認定NPO法人Being ALIVE Japanが運営する「TEAMMATES(チームメイツ)」事業でロッテに入団した實松亮平君(以下、RYOHEI選手)が始球式に登板することを発表した。
RYOHEI選手の「TEAMMATES(チームメイツ)」事業の活動は今回が5回目で、試合前練習では投手練習の補佐やノックのボール渡し、バントのボール片付けなども行う。始球式は試合前の午後5時58分頃から行われる。
昨年からパートナー企業である株式会社リンクス・ビルドと共に取り組んでいるTEAMMATES事業は長期治療を必要とする子供の自立支援とコミュニティの創出を支援するものであり、昨年からプロ野球では初めて事業に参画している。
RYOHEI選手は球団を通じて「いよいよ始球式の日がやってきました。きっとめちゃくちゃ緊張すると思うし、思うように練習ができていないので不安でもあるけど、サイコーに楽しみたいです。自分が強い気持ちを持って、ノーバン目指して頑張ります」とコメントした。
ロッテは2点リードの7回、3番手・横山の2死からゴンザレスへの死球をきっかけに、6安打などで一挙6失点で逆転負け。オリックス戦5連敗で、目前胴上げを阻止することはできなかった。
「横山はあの死球から球場の雰囲気にのまれてしまった」と吉井監督。「力の差は昨日と今日で感じた。ただ、リーグ優勝は逃したけど、まだ、やり返すチャンスがあるので、気持ちを切り替えてやっていきたい」と前を向いた。
2位ロッテは先発のカスティーヨが5回2/3を3安打無失点と好投。3回無死一、三塁からブロッソーの二ゴロに間に1点を先制し、5回には2死二塁からブロッソーの左前適時打で1点を追加。継投で逃げ切りを狙ったが、7回に3番手で登板した横山が2死走者なしからゴンザレスへの死球をきっかけに崩れ、逆転負けを喫し、オリックス戦5連敗で宿敵に3連覇を許した。
吉井監督の一問一答は以下の通り。
前ロッテ監督の井口資仁氏(48)が20日、オリックス−ロッテ戦を中継したNHKのBS1で解説を務めた。
オリックスは2点ビハインドの7回に一挙6点を奪いロッテに逆転勝利し、パ・リーグ優勝を決めた。これで21年からリーグ3連覇。球団としては75〜78年の4連覇以来で、イチローを擁した95、96年の連覇を超えた。パ・リーグとしても90〜94年に西武が5連覇して以来の快挙。グリーンスタジアム神戸(現ほっと神戸)で優勝を決めた96年以来の本拠地Vで、群雄割拠のパを駆け抜けた。
昨年までロッテの監督として現場にいた井口氏。今季は解説者という立場から見守ったオリックスの3連覇に「やはり外から見ても強いなという印象」と振り返った。様々な選手を使い、調子を見極めた采配に「監督の手腕」と賛辞を送った。
また、中嶋監督は優勝インタビューで5連覇した西武以来の3連覇について「(西武は)強いチームでした。とてつもない数字ですが、そこにチャレンジできるチーム」と語っていたことに、「監督が言われた通り、若い選手が戦力となって出てきてる。これから先、5連覇が見えてくるチームだと思う」と来季以降も楽しみにした。
ロッテが7回一挙に6点を失って敗れた。
2位とはいえ、この時点で14.5ゲーム差を付けられてオリックスに3連覇を許した。
ナインは歓喜の胴上げをベンチでぼう然と見守るしかなかった。
5、6月には首位に立つ日々が続き、ファンの期待も高まったが、最後はリーグ王者の底力を見せつけられた。
SNSでは「完全にのまれた」「優勝経験と戦力層の差なんだろうか」「実力も運も相手の方が圧倒的だった」「悔しさをCSへの糧にして」と奮起を促す声が続いた。
ロッテの種市篤暉投手(27)が21日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)に先発することが発表された。ソフトバンクは有原航平投手(31)が先発する。
種市は今季21試合に登板して10勝5敗、防御率2.88。「明日は順位が近い相手との対決になりますので、何としても1つ勝ちに行きます。チームの勝利に貢献できるように頑張ります!」とコメントした。
ロッテが大一番で先制した。
3回、荻野の左翼フェンス直撃二塁打と岡の右前打で無死一、三塁の好機を作ると、ブロッソーの二塁ゴロの間に荻野が生還した。
荻野は2回守備でもセデーニョの大飛球を右翼で候補。37歳のベテランが溌剌としたプレーでチームを鼓舞した。
オリックスの優勝マジック2で迎えた一戦。
2位・ロッテが直接対決で敗れればオリックスの3連覇が決定する。
ロッテは24日のソフトバンク戦(ZOZOマリンスタジアム)で、社会貢献プロジェクト「MARINES LINKS」の活動として、認定NPO法人Being ALIVE Japanが運営する「TEAMMATES(チームメイツ)」事業でロッテに入団した實松亮平君(以下、RYOHEI選手)が始球式に登板すると発表した。
同事業の活動は今回が5回目で、始球式は午後5時58分ごろから行われる。
RYOHEI選手は試合前の練習で投手練習の補佐やノックのボール渡し、バントのボール片付けなども行う予定。「いよいよ始球式の日がやってきました。きっとめちゃくちゃ緊張すると思うし、思うように練習ができていないので不安でもあるけど、サイコーに楽しみたいです。自分が強い気持ちを持って、ノーバン目指して頑張ります」とコメントを寄せた。
「MARINES LINKS」はロッテの選手が中心となって行う社会貢献活動を球団がパートナー企業とともにサポートする社会貢献プロジェクト。昨年からパートナー企業である株式会社リンクス・ビルドと共に取り組んでいるTEAMMATES事業は長期治療を必要とする子供の自立支援とコミュニティの創出を支援するもので、昨年からプロ野球では初めて事業に参画した。
この日のオリックス戦(京セラD)で逆転負けを喫し、18年ぶりのリーグ優勝は逃したが、昨季5位に低迷したチームはここまで2位と奮闘。2年ぶりのCS進出を視界に捉えている。
就任1年目の今季は、益田、ペルドモらによる勝ちパターンをつくり上げ、石川や二木、高部ら主力が欠ける中でも上位をキープ。球団はその手腕を高く評価し、昨オフに結んだ複数年契約通りに来季続投の方針を決めた。正式な続投要請はシーズン終了後となるが、2024年も吉井監督を先頭に悲願のリーグ制覇を目指すことになる。
優勝マジックを2としているオリックスとの直接対決で新助っ人・ブロッソーのバットが試合を動かした。
両軍無得点の3回、荻野が左翼フェンス直撃の二塁打で出塁すると、岡が右翼前安打。なおも無死一、三塁からブロッソーの二ゴロ貴重な先制点を奪うと、5回には2死二塁から山崎福の変化球委を捉え左翼前へと運ぶ適時打。「追加点がどうしても欲しい場面だったし、2点目を取ることが出来てよかったよ」と貴重な追加点も自らのバットでもぎ取り、山崎福は5回途中で降板。5回までロッテが2点のリードを保ったまま、ゲームは後半戦へと入った。
オリックスは20日、京セラドーム大阪で2位ロッテに6−2で勝ち、3年連続でパ・リーグの頂点に立った。阪急時代に75年から78年まで4連覇して以来の3連覇で、15度目の優勝。中嶋聡監督(54)は就任から3年続けてのリーグ制覇となった。以下、パ5球団の監督のコメント。
“今日をチャンスに変える”をスローガンに掲げ、1974年以来となる勝率1位でのリーグ優勝を目指したロッテだったが20日のオリックス戦に2−6で敗れ、今季も悲願達成とはならなかった。
2位・ロッテが敗れると、優勝マジック2の首位・オリックスのリーグ優勝が決まるという一戦。先制したのはロッテだった。3回にブロッソーの内野ゴロの間に三塁走者が生還し先制すると、1−0の5回にはブロッソーの適時打で2点目。先発・カスティーヨも5回2/3を無失点と試合を作る。このまま逃げ切りを図りたいロッテだったが、2−0の7回に登板した横山陸人が簡単に2アウトをとるも、3つ目のアウトをとることができず5失点。イニング途中からマウンドに上がった岩下大輝もオリックス打線の勢いを止められず3安打1失点と、このイニングだけで6点を失った。
逃げ切る試合で勝ちきれなかったことも痛かったが、序盤再三チャンスを作りながら、得点圏であと1本、もう一押しできず、終わってみればここで得点できていればという場面が多かった。結局、11安打放ちながら奪った得点は2点。目の前でオリックスの胴上げを見るという悔しい結果になった。
今季はオールスター前、42勝32敗4分、首位・オリックスと3.5ゲーム差の2位で終えた。好調な前半戦を支えたのは投手陣。先発陣は佐々木朗希、種市篤暉、小島和哉、西野勇士、C.C.メルセデスと勝ちがある程度計算のできる投手が複数人いた。リリーフ陣もしっかりと登板管理され、勝ち試合でもペルドモ、益田直也を休ませ、他のリリーフ陣で逃げ切るなど、大事なシーズン最終盤に向けて運用。前半戦終了時点で、6回終了時点にリードしている試合は31勝2敗と、圧倒的な強さを誇った。
これまで多かったチームの好不調の波という部分では、交流戦期間中に引き分けを挟んで5連敗があったものの、前半戦は大きな波がなく、同一カード3連敗は開幕3連戦のソフトバンク戦だけ。チーム力が確かに上がっているように見えた。
オールスター明けも昨年は後半戦最初のカードとなったオリックス3連戦で3連敗を喫し、チームは下降していったが、今季はオールスター明け最初のカードとなったソフトバンクとの3連戦に3連勝。2戦目と3戦目はサヨナラ勝ち。3戦目は0−1の9回2死一塁で、守護神・オスナから代打・角中勝也が逆転2ランを放ちサヨナラ勝ちと、勢いがつくような勝ち方。チームの貯金も今季最多の「13」となった。
これでチームは勢いに乗っていき、オリックスとのマッチレースになっていくかと思われたが、不安材料はあった。8月1日の日本ハム戦から6週連続で6連戦が組まれていたこと。前半戦は交流戦期間中以外では、雨天中止などもあった関係で、リーグ戦期間中の6連戦(4月18日日本ハム〜4月23日のソフトバンク戦)は1度しかなかった。そのため、先発陣はゆとりのあるローテションが組め、戦いやすい日程となっていた。6連戦が続く8月以降の戦いで、チームとしての“真価”が問われた。8月最初の3連戦となった日本ハム戦に1勝2敗で負け越すと、ここから3カード連続で負け越し。8月15日からの下位に低迷する日本ハムとの3連戦に3連敗を喫するなど、8月は11勝15敗1分と、結果的に夏場に勝てなかった。
特に痛かったのが前半戦、支えていたリリーフ陣が逆転され敗れるゲームが増えたこと。7月30日のソフトバンク戦は5−2の7回に西村天裕が1点を失うと、8回に登板したペルドモが2失点で同点に追いつかれ、延長11回に澤村拓一が周東佑京に適時打を浴びサヨナラ負け。8月1日の日本ハム戦も2−1の9回に守護神・益田直也が万波中正、マルティネスに一発をくらい逆転負け。8月5日の楽天戦は4−5の8回に2点を奪い逆転したが、その裏ペルドモが2失点し敗れた。リーグ制覇を許した9月20日のオリックス戦も、2−0の7回にリリーフ陣がリードを守りきれず6失点。オールスター明けは6回終了時点でリードした試合は13勝5敗だった。
また前半戦はチーム失策数がリーグで3番目に少ない31と、投手陣を中心に守り勝ってきたが、8月の1ヶ月だけで26失策。守り勝たなければいけないチームなのに、それができなかった。前半戦は好不調の波が少なく戦えたが、8月以降は失速。最大「13」あった貯金も、8月以降に思うように勝てなかったことで「3」まで減った。厳しい言葉になるが、チームとして安定した戦いができず、今年も同じことを繰り返してしまったということになる。
昨年後半戦に今季に向けて期待を抱く形でシーズンを終えた安田尚憲、山口航輝、藤原恭大らが、“期待の若手”を卒業できずに今季も終えようとしているのは、来季以降に向けて気になるところ。中堅、ベテランの奮起も確かに必要だが、長い目を見れば若手が一人前になり、チームを引っ張っていく存在になれば、チームとしての未来は明るい。
ここ数年、何度も述べているように、安田、山口、藤原をはじめ若手野手は短期間で爆発的な活躍を見せてきた。今季も藤原は開幕直後、打率、安打数でリーグトップに立ち、安田がシーズンの規定打席に到達、山口も自身初の規定打席到達しそうだが、本当の意味でレギュラーを奪ったかというと、数字を見れば物足りなさは残る。ファームを見ても、高卒3年目の山本大斗、西川僚祐といった大砲候補の2人が、1軍の野手陣を脅かす存在になってきているかと言われれば、そこもクエスチョンマークがつく。安田、山口は2年間のファームでの実戦期間を経て、3年目に1軍で本格的に経験を積んだが、山本は3年目の今季プロ初安打を放つも1軍で放った安打は1本のみ、西川に至ってはここまで1軍出場がない。
球団としてはこれまでの反省を踏まえて、近年は球団として育成方針を振り返ったり、この先の若手選手を育成していくための蓄積されたデータを球団として管理。2020年からは順天堂大学・医学部と提携を結び、コンディショニング、運動能力測定、救急対応、栄養管理部門などのサポートを受け、近年は注目の高卒ドラ1ルーキーが入団してくるなかで、球団は高卒ドラ1組に限らず、若手選手達を“一人前”に育てよう、球団として明確な育成ビジョンを持って取り組んできた。投手陣は順調に育ってきている。ただ野手陣は、現状では思うように結果として結びついていないのが歯痒い。
球団として常勝軍団になることを目標に掲げている。“Vision2025”を実現するために残された時間は少ない。昨年の終盤だけ見れば、部が盗塁王を獲得し、安田、山口、藤原がオールスター明けに存在感をみせ、若手野手が順調に育っているように見えたが、今年だけに限ると若手野手の成長があまり見られなかったとなってしまう。ただその時、その時で活躍していた選手がいたのも事実だし、茶谷健太やルーキーの友杉篤輝は開幕から1軍でプレーしている若手もいる。若手野手陣もレギュラーを獲ろう、試合で活躍しようと、試合前練習で必死にバットを振る姿を見ているだけにもどかしい。この殻を破って、1人でも2人でもレギュラーにならないことには、Vision2025、リーグ優勝も見えてこないし、いつまでも中堅、ベテランの選手に頼ってばかりはいられない。来年の今頃、若手選手達にとって今年の経験が2024シーズンにいきたという形になって欲しい。
話を今年に戻すと、リーグ優勝を逃したが、まだ今季の戦いは終わっていない。勝利への執念、意地を残り試合で見せて欲しい。オリックスに10ゲーム以上離され、2位死守という言葉に寂しさもあるが、何としてもクライマックスシリーズ出場圏内に入って短期決戦を戦いたいところだ。