ロッテは4−4の延長10回1死一、二塁で、代打石川慎が右中間に適時二塁打を放ちサヨナラ勝ちした。同点の9回1死満塁で2ボールの状況から救援した坂本が、2者連続三振でしのぎ勝機をつないだ。西武は4位以下が確定した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
埼玉西武 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
千葉ロッテ | 0 | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1x | 5x |
ロッテ種市篤暉投手(25)が9月30日、右肘炎症のため出場選手登録を抹消された。再登録が可能になるのは10日以降。
チーム最終戦は9日楽天戦の予定で、レギュラーシーズン中の復帰は絶望。今季157奪三振で、オリックス山本に1個差に迫っていた最多奪三振のタイトル獲得もなくなった。吉井監督は「一昨日の試合(9月28日の日本ハム戦)が終わってから張りが強くなって、検査したら炎症があると。しばらくノースローです」と説明した。
パ・リーグが熱い!CS争いを繰り広げる3チームが、いずれも1点差ゲームをモノにした。午後9時1分、2位ソフトバンクが中村晃外野手(33)のサヨナラ弾で本拠地を沸かせると、同41分には、敵地大阪で楽天が1点のリードを守り切り勝利。もつれにもつれたZOZOマリンでは、同49分にロッテ石川慎吾外野手(30)が右越えサヨナラ二塁打を放った。2〜4位まで1.5ゲーム差の中にひしめく大混戦は、シーズン最後まで続く。
4位ロッテが今季8度目のサヨナラ勝ちでCS争いに踏みとどまった。同点の10回1死一、二塁、角中の代打、石川慎が佐藤隼から右越えに適時二塁打を放ち熱戦に終止符。歓喜のウオーターシャワーと本拠地ファンの大声援を浴びると「『勝った』という気持ちです。角さん(角中)は雲の上の存在。その代打で身が引き締まる思いでした」と冷静に振り返った。
吉井監督の積極采配も勝利を呼び込んだ。同点の9回、守護神・益田が1死満塁のピンチを招くと、鈴木に対し2ボールとなった場面で、坂本にスイッチした。緊急登板の左腕は「開き直っていくしかない」と空振り三振に仕留めると、続く外崎も空振り三振。無失点で切り抜け「いつも(益田に)助けてもらってますし、そこはチームで助けあうことが大事」。指揮官は「(益田は)変化球を投げた時に、すごく腕の振りが弱々しく見えたので、何かあるのかなと。あそこは坂本の勢い、球の強さに懸けるしかなかった。本当によく頑張ってくれました」と振り返った。
体調不良による「特例2023」で抹消されていた藤岡と山口がこの日から1軍復帰し、即先発出場。同じく抹消中の佐々木朗と沢村も1軍に合流した。戦力も戻ってきて残り7試合。指揮官は「プレー出来る人でやっていくしかないので。この後も可能性ある限り、しっかりやっていきます」。最後まで粘り強く戦い抜く決意だ。
ロッテが、本拠地の年間観客動員数が球団記録を更新した。
30日西武戦(ZOZOマリン)で2万3421人を集め、今季公式戦主催67試合時点で168万4232人に到達。過去最多だった19年の166万5891人を上回った。
今季は過去最速の41試合目(7月23日)で100万人突破。07年、18年、19年の46試合目を更新した。また試合前の時点で、1試合あたりの平均観客は2万5164人で、過去最多だった19年の2万2463人を大きく上回っている。
始球式でギネス世界記録が達成された。
千葉県内の少年野球チームに所属する子供を対象に、親子189組378人が内外野いっぱいに散らばり、約10メートル離れて同時に投球。ギネス世界記録として認定された。
「同時に始球式でボールを投げた最多人数」の従来の世界記録は、21年3月26日に台湾プロ野球・味全の台北市天母球場での156組312人。日本では11年8月に独立リーグの愛媛で行われた111組222人が最多だった。
「特例2023」で抹消されていたロッテ藤岡裕大内野手(30)と山口航輝外野手(23)が出場選手登録され、即先発メンバーに名を連ねた。
ロッテ種市篤暉投手(25)が30日、右肘炎症のため出場選手登録を抹消された。再登録は最短で10月10日で、レギュラーシーズン中の復帰は絶望的となった。
今季157奪三振で、トップのオリックス山本に1個差に迫っていた最多奪三振のタイトル獲得も、絶望的となった。
体調不良による「特例2023」で登録を抹消されているロッテ佐々木朗希投手(21)、沢村拓一投手(35)、藤岡裕大内野手(30)、山口航輝外野手(23)の4選手が、1軍に合流した。
西武戦の試合前練習に参加し、汗を流した。
パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)進出争いが激化!!4位のロッテは30日、西武22回戦(ZOZOマリン)に5−4でサヨナラ勝利を飾った。延長10回1死一、二塁で代打の石川慎吾外野手(30)が、右中間へ適時二塁打。今季途中に巨人からトレードで加入した左キラー≠ェ勝負強さを発揮した。2位ソフトバンク、3位楽天もともに1点差で勝利し、1.5ゲーム差の中に3チームがひしめく。
サヨナラを決めたヒーローが勝ちどきを挙げながら同僚のポランコに抱きついた。仲間にウオーターシャワーを浴びせられ、ユニホームはびしょ濡れだ。延長10回1死一、二塁。代打で登場した石川慎が右中間へ適時二塁打。移籍後初のサヨナラ打で3時間49分の熱戦に終止符を打った。
「大事な場面で送り出されるのはプレッシャーもかかるけど、同時に嬉しい気持ちになる。何とか(首脳陣の)気持ちに応えたかった。勝ったなという安心感が大きい」。
10回、サヨナラの好機でこの日2ランを放った角中の代打で起用された。「角中は左(投手)も打てるので迷ったけど、石川で勝負した」と吉井監督。投手は左腕の佐藤隼。左キラー≠ヘ角中から「頼むよ」と声を掛けられた打席で試合を決めた。
巨人時代にともにプレーした松田が現役引退を発表した。「すごい成績を残している方なのに、誰にでも気さくに話しかけてくれる。人間的に素晴らしい方で少ししか一緒にやっていないけど、松田さんの姿が今の僕の野球人生に生きている」。勝負強かった松田のような一打で、チームに勝利を呼び込んだ。
2〜4位が1.5ゲーム差でCS争いは激化。相次いでいた発熱による離脱者が戻り始めた。この日の円陣では福浦ヘッドコーチが「ここまで来たら気持ちだぞ」と話し、一致団結してつかんだ1勝。観客動員数は168万4232人に達し、2019年の過去最多を更新した。CSへ、ファンも1つになっている。「明日また何とか1個、勝てるように」と石川慎。残り7試合。死力を尽くす。
魂の10球で勝利を呼び込んだ。ロッテ・坂本光士郎投手(29)が4−4の9回1死満塁、打者鈴木に対して2ボールになった場面で守護神の益田に代わって登板。5年目左腕は鈴木を空振り三振、続く外崎も空振り三振に抑えてピンチを切り抜けた。
「益田さんが出したランナー。いつも助けられているので、どうにかゼロで抑えたいと思った。(抑えた際に大歓声が上がり)鳥肌が立ちました」と頼もしかった。
ロッテは今季主催した公式戦での観客動員数が168万4232人となり、過去最多を更新したと発表した。これまでは2019年の166万5891人が最多だった。
頼れるベテランの一振りに、幕張のファンが沸き上がった。1−3の3回1死一塁で、ロッテ・角中勝也外野手(36)が同点2ラン。プロ17年目でキャリアハイの今季9号をマークした。
「打球が飛ぶ風が吹いていたので、打った瞬間入ると思いました」。
「3番・右翼」で先発出場。3回1死から藤岡が四球で出塁して迎えた第2打席だった。いつも通り、バットを短く持ち、脇を締め、下半身を深く沈めて、背中を丸めた独特の構えから、コンパクトにバットを出し、平良の変化球を捉えた。「タイミングをはずされましたが、粘って打つことができた」。高々と上がった打球は、美しい放物線を描いて右中間席に突きささった。
石川・日本航空二高(現日本航空石川高)から四国IL高知を経て、2007年に入団。12、16年と2度も首位打者に輝いた打撃職人は、ホームランバッターではない。過去最高は4度記録した8本塁打。いずれもシーズンを通して430打席以上立った中での記録だが、今季は228打席目で自己最多に到達した。
進化を続ける36歳。その背景には貪欲な学びの姿勢がある。「(他の選手の)記事をよく見ます」。バットのグリップの握り方や、打席内での上半身の力みの取り方など、記事から情報収集したアイデアが多くあるという。「まずはやってみる。合わなかったら、やめるけど、いずれ合うときがくるかもしれないので覚えてはいるっす」と知識としてため込んだ。
プロ17年目。蓄えてきた引き出し≠ェ、幕張のバットマンを支えている。
ロッテは9月30日の西武22回戦(ZOZOマリン)で、2万3421人の観客を集め、今季主催試合の観客動員数が168万4232人となり、球団最多の観客動員数を更新したと発表した。
これまでの最多は2019年の166万5891人だった。
発熱により特例2023対象選手として出場選手登録を外れていたロッテ・佐々木朗希投手(21)が30日、西武戦前の全体練習に合流し、元気な姿を見せた。
9月24日のソフトバンク戦で左脇腹の肉離れからの復帰3戦目に臨む予定だったが、発熱により先発を回避していた。吉井監督は離脱当初から次回登板について「1度、高熱が出ると筋肉がやられちゃうので復帰は慎重に」との姿勢を示している。
ロッテの助っ人左腕、メルセデス投手(29)が10月1日の西武戦に先発する。30日は試合前の練習でキャッチボールなどで準備を整えた。
前回9月23日の西武戦では5回5安打2失点で8敗目を喫した。「しっかり自分の投球を心がけて、チームの勝利に貢献できるように頑張ります」とリベンジに燃えている。8月22日のソフトバンク戦を最後に白星から遠ざかる左腕が、約1ヶ月ぶりの5勝目を目指す。
ロッテ・種市篤暉投手(25)が30日、右肘の炎症のため、出場選手登録を外れた。
種市は2020年9月に右肘の内側側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、今季本格的に先発として復帰。23試合の登板で10勝7敗、防御率3.42だった。奪三振数157はオリックス・山本(158奪三振)に次ぐ、リーグ2位でタイトルを争っていた。
前回登板は9月28日の日本ハム戦。3回?を11安打8失点(自責点7)で降板していた。
絶対に負けられない一戦。試合を決めたロッテ・石川慎は「雲の上のような人の代打で身が引き締まる。決めてやるという気持ちだった」と振り返った。
4−4の延長10回1死一、二塁。左腕の佐藤隼が相手で、3回に2ランをマークしている左打ちの角中に代わって右打ちの石川慎に白羽の矢が立った。代打で登場し、簡単に2球で2ストライクと追い込まれたが、3球目のチェンジアップをミートし、ロッテ移籍後初のサヨナラ打となる右中間二塁打。大歓声の中で、ナインの手荒い祝福を受けた。
相次いでいた発熱による離脱者が戻り始めた。試合前の円陣で福浦ヘッド兼打撃コーチが「ここからは気持ちだぞ!」とハッパをかけた。それに応えた石川慎は「これからも勝つだけ」と見据える。
この日は本拠地67試合目で観客総動員が168万4232人に達し、19年の166万5891人を更新する球団新記録を樹立した。「(声援は)聞こえますし、励みになります」と石川慎。残りは7試合。ファンのためにCS進出を決める。
ロッテ5番手の坂本が投のヒーローだ。9回に守護神・益田が1死満塁を招き、さらに鈴木に2ボールとした場面で吉井監督が「どう見てもおかしかった」と異例の交代。5年目左腕は「開き直って投げるしかない」と150キロ台の直球を連発し、2者連続空振り三振でサヨナラへの機運を高めた。
ベンチで目に涙を浮かべていた益田から「ごめん」と謝られたが「いつも益田さんに助けてもらっているので」と話した。
ロッテの種市篤暉投手(25)が9月30日、右肘の炎症で出場選手登録を外れた。3回2/3を8失点だった前回28日の日本ハム戦で痛め、吉井監督は「試合中に痛みを訴えた。しばらくノースロー」と説明した。
現在、奪三振数は157でリーグトップのオリックス・山本の158に次ぐ2位だが、チームの最終戦は9日の楽天戦(楽天モバイル)で再登録まで10日かかるため初タイトルの可能性も消滅。チームにとっても勝ち頭の10勝をマークする右腕の離脱は痛恨だ。一方、発熱で特例抹消されている佐々木朗は全体練習に合流した。
延長10回にロッテの一員として、初のサヨナラ打を放った石川慎吾外野手(30)が今季限りで現役を引退する巨人・松田宣浩内野手(40)へ惜別のメッセージを送った。
試合後、報道陣の取材が一段落すると「最後、松田さんのことちょっと喋っていいですか?」と切り出した。
「僕は巨人で7ヶ月くらいしか一緒にやってないですけど、松田さんの姿は僕の今の野球人生にも間違いなく生きてくる。人間的にも本当に素晴らしい方なので、お疲れ様でしたということと、僕達後輩は松田さんと野球ができて幸せでしたと伝えたいです」と改めて感謝の思いを口にした。
4位・ロッテは30日、本拠で5位・西武に5−4と劇的なサヨナラ勝ち。この日勝利した3位・楽天を0.5ゲーム差でピタリと追走し、2年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)出場へ望みを繋いだ。
延長10回に代打で出場し、サヨナラ打を放った石川慎はヒーローインタビューで「代打はいつも本当に緊張して結構いっぱいいっぱいなんですけど、角さんのとこに行くときは特にヤメてくれよ!っていつも思ってて…」とポツリ。この日は3回に同点9号2ランを放っていた角中の代打として出場したことにプレッシャーを感じてる様子を明かした。
それでも角中には「ネクスト行くときにはいつも一言頂いて背中を押してくれるので、ファンの皆さまも背中を押してくれますし、そのおかげで何とか打てました」と感謝の言葉。今日はどのような言葉だったのか聞かれると「3、4打席目ぐらいになると左きたら頼むよ〜ってずっと言われた」と“サウスポーキラー”として期待されていることを話し、スタジアムの笑いを誘った。
追いかける楽天がこの日勝利していたため大きなサヨナラ打となったが「西野さんもいっぱいいっぱい投げて下さってましたし、その後の救援陣にも本当に勇気をもらいました。野手のみんなも本当に諦めず、この1試合に懸ける想いはベンチからすごく感じていたので、僕もそれに乗っかったということですね」とチーム一丸の勝利だったと強調した。
ロッテの守護神・益田直也投手(33)が30日の本拠西武戦で4−4の9回から登板。2死四球など制球を乱し、1死満塁のピンチを迎え無念の降板。落胆した様子でベンチに下がると、目に涙を浮かべる場面があった。
益田は9回、先頭の源田に“技あり”左前打を浴びると佐藤龍の投犠打で1死二塁となって、中村にはストレートの四球。制球を乱すと渡部の初球が暴投となって走者がそれぞれ進塁。1死二、三塁のピンチを迎え、渡部にもストライクが入らず最後は死球。1死満塁とピンチを広げ、鈴木に対しても2球連続ボールとなったところで無念の降板。中村の初球から9球連続ボールという突然の乱調だった。
吉井監督から交代を告げられ落胆の表情を見せると、ベンチでは目に涙を浮かべるなど悔しさをあらわにした。この場面についてネットからは「益田さん泣かないで」「益田さん泣いてね?もらい泣きしちゃうじゃん」「益田さんが泣く必要無いでしょこれ」「益田!試合中に泣くな!まだ今シーズン終わってないぞ」「これ益田まじで悔しいだろうなあ。ああいう益田見るのはめちゃくちゃ心が痛いわ」と大反響。
試合は1死満塁からの登板となった5番手の坂本が鈴木、外崎と2者連続三振に打ち取り無失点。延長戦へともつれ込むと、10回に代打・石川が適時打を放ちサヨナラ勝ち。ネットからは「打線が益田の涙と坂本の力投に応えてくれた」「坂本まじでかっこいい。益田もチームも救ってくれた」「益田が泣いている。自分の不甲斐ないピッチングが悔しいんだよね…そして、坂本ナイスピッチ!!見事な火消しでした」と好リリーフに歓喜の声が上がった。
4位・ロッテは30日、本拠で5位・西武に5−4と劇的なサヨナラ勝ち。この日勝利した3位・楽天を0.5ゲーム差でピタリと追走し、2年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)出場へ望みを繋いだ。
試合は序盤から点を奪い合う激しい展開。打線は1−3の3回、角中が右翼スタンドに飛び込む9号2ランを放ち同点。再び3−4とリードされた4回には2死一、二塁から荻野が右前適時打を放ち、再び試合を振り出しに戻した。
先発の西野は苦しみながらも6回を投げ抜き102球、被安打8、奪三振4、与四球2の4失点(自責点3)という内容。9勝目はお預けとなったが、CS出場へ向け意地の投球。4−4の6回には2死満塁のピンチを迎えたが、岸を遊飛に打ち取り勝ち越し点を許さなかった。
8回には3番手ペルドモが1死満塁のピンチを背負うも、岸を遊ゴロ併殺打に打ち取り渾身のガッツポーズ。スタンドからは大きなペルドモコールが送られた。しかし9回、守護神・益田が制球力を欠き2死四球を与えるなどまたも1死満塁のピンチを迎えると、続く鈴木にも2球連続でボール。ここで吉井監督が動き、投手交代を選択。益田はガックリと肩を落としベンチへと下がった。
この“絶体絶命”の窮地起用された5番手の坂本は、ボール2と不利なカウントだった鈴木を空振り三振。続く外崎にも真っ向勝負で空振り三振に仕留め無失点。球場のボルテージは一気に最高潮へと達した。
すると延長10回、1死一、二塁のチャンスで代打・石川慎が右中間を破るサヨナラ適時二塁打を放ち、熱戦に終止符を打った。
ロッテは藤岡裕大内野手(30)を「2番・二塁」で、山口航輝外野手(23)を「5番・一塁」でスタメン起用した。
両選手は23日、発熱による「特例2023」対象選手として出場選手登録を抹消されたが、この日に登録公示され、即先発オーダーに名を連ねた。
発熱者続出で戦力低減のロッテがさらなる試練に見舞われた。
チームの勝ち頭、10勝を挙げている種市篤暉投手(25)が30日、右肘炎症のため出場選手登録を抹消された。
同投手は28日の日本ハム戦で自己ワーストタイとなる3回2/38失点KO。オリックス・山本由伸投手(25)と争っている奪三振数も同試合で「4」にとどまり、1つ届かない157三振にとどまっていた。
ロッテの最終戦は10月9日の楽天戦だが、再登録まで最短10日かかるため戦列復帰は消滅し、種市の奪三振の初タイトルも消滅。CS出場圏内の3位以内を争うチームにとっても大きな離脱は痛手となった。
発熱などの体調不良のため特例2023対象で出場選手登録を抹消されていたロッテ・佐々木朗希投手(21)が30日、西武戦前のZOZOマリンで全体練習に合流した。
24日のソフトバンク戦での予告先発を回避したが、すでに熱は下がり体調も戻っていた。この日は外野グラウンドに一瞬だけ姿を見せた。
また同じく発熱で登録抹消されていた沢村拓一投手(35)、山口航輝外野手(23)もこの日から合流。ナインと一緒に汗を流していた。
打球が前進守備の右中間を破ると、ロッテの石川慎吾外野手(30)は右手を突き上げた。「勝ったって思いました」。移籍後初のサヨナラ打。ヘルメットを放り投げ、駆け寄ったポランコに抱きついた。ナインからのウォーターシャワーで助っ人共々、びしょ濡れになって歓喜を分かち合った。
指揮官の勝負手がズバズバとハマッた。同点の延長10回1死一、二塁。3回に9号2ランを放った角中に代えて吉井監督が送り出したのは“左キラー”石川慎だった。「角中と迷ったけど、そこは石川で勝負しようと思った」という指揮官の信頼に応え、2ストライクから佐藤隼のチェンジアップを捉えた。左腕に対して打率3割7分5厘を誇る男は「角中さんからは『頼むよ』と。その一言がすごくでかかった」と先輩の思いを背負い、試合を決めた。
継投でも執念の一手が実る。同点の9回、守護神・益田が1死満塁のピンチをつくり、鈴木に対して2ボールとしたところで坂本に代えた。「まさかと思ったけど、いつも益田さんには助けてもらっている。開き直って投げた」と左腕が気迫の2者連続三振。無失点で切り抜け、ベンチで何度も悔し涙をユニホームでぬぐった守護神を救った。
“吉井マジック”で3位・楽天と0.5差をキープ。「相手も死に物狂いで来るし、こっちも死に物狂いで行く。最後は気持ちだということを再確認できた」と石川慎。発熱による離脱者も徐々に復帰しつつある中で、勢いを取り戻す1勝とする。
ロッテの石川慎吾外野手が30日、今季限りで現役を引退する巨人・松田へメッセージを送った。
試合後、報道陣の取材が終わると「最後、松田さんのことちょっと喋っていいですか?」と切り出した。
「僕は巨人で7ヶ月くらいしか一緒にやってないですけど、松田さんの姿は僕の今の野球人生にも間違いなく生きてくる。人間的にも本当素晴らしい方なので、お疲れ様でしたということと、僕達後輩は松田さんと野球ができて幸せでしたと伝えたいです」とメッセージを送り、感謝の思いを口にした。
ロッテは30日、この日行われた西武戦(ZOZOマリン)の試合成立をもって、2023年シーズン公式戦主催試合の観客動員数過去最多を更新したことを発表した。
これまでの最多観客動員数は2019年の166万5891人だったが、この日の試合で168万4232人に達し、過去最多を更新した。
ロッテの種市篤暉投手が30日、右肘の炎症のため出場選手登録を抹消された。
ここまで23試合に登板し自己最多の10勝7敗、防御率3.42をマーク。28日の日本ハム戦では11安打を浴び、今季最短の3回途中8失点(自責7)で降板していた。
ここまでの奪三振は現在157。タイトルを争うオリックス・山本の158三振に1つ遅れをとっている。
執念の一打で歓喜のサヨナラ勝ちだ。ロッテ・石川慎吾外野手が今年7月の巨人からの移籍後初のサヨナラ打。「弱気な気持ちにだけはならないように打席に立った」。強気で振り切ったバットが、3時間49分の熱闘に終止符を打った。
取って取られてのシーソーゲームは、延長10回までもつれ込んだ。CS出場に向け一戦も落とせない状況での、しびれる展開。1死一、二塁。相手投手は左腕の佐藤隼。角中の代打に指名されたのは、“左腕キラー”の石川慎だった。
ストライクを2球見逃し、3球目の135キロの変化球を捉えた。打球は中堅の頭上を越え右中間で弾んだ「勝った!!」。二走・和田がホームを踏んだ瞬間、勝利の立役者にはウオーターシャワーが降り注いだ。
「雲の上の存在」と尊敬する角中からの一言が背中を押した。「『頼むよ』と。その一言がすごくでかいです」。自分を信じて大事な場面を任せてくれる先輩や監督、コーチ。「何とか気持ちに応えたい」と1打席により一層の熱がこもった。
接戦を制した。だが、CS出場をかけて激しい争いを続けるソフトバンク、楽天も勝利したため順位は4位のまま。「シーズン終盤は向こうも死に物狂いで来るし、こっちも死に物狂いでいく」。9月を勝利で締めくくった。勢いに乗り、必ず次のステージに進む。
劇的なサヨナラ打を放ち、勝利を決めたロッテ・石川慎吾外野手が、今季限りで引退する巨人・松田に「現役生活お疲れさまでした」と言葉を残した。
この日、石川慎は延長10回の1死一、二塁から角中の代打で出場。西武・佐藤隼が投じた3球目の変化球を右中間適時二塁打とし、サヨナラ勝利を呼んだ。
試合後、取材に応じた石川慎は「最後、松田さんのこと喋ってもいいですか?」と自ら切り出した。「本当に、1年も一緒にやってないので7ヶ月くらいしか一緒にやっていないですけど、松田さんの姿というのは僕の今の野球人生にも間違いなく生きてくることだと思う」と感謝。
「人間的に素晴らしい方。すごい成績を残している方なのに、誰にでも気さくに喋りかけてくれますし、僕達後輩は松田さんと野球ができて幸せでした」と、巨人時代に松田と過ごした時間を振り返った。
ロッテが劇的なサヨナラ勝ちで延長戦を制した。4−4で5回以降は両軍無得点のまま迎えた延長10回1死一、二塁。代打の石川慎が、西武6番手の佐藤隼から右中間への適時二塁打を放って勝負を決した。
この日、2ランを放っている角中に代打を送り、見事成功した吉井監督は「迷ったんですけど。角中も左が打てるので。石川で勝負してよかったです」と笑顔。
1.5ゲーム差の2位・ソフトバンクも9回2本の本塁打で逆転サヨナラ勝ち、0.5ゲーム差の楽天も勝利していただけに、CS争いにおいて大きな勝利となった。
ロッテ・益田直也投手が、同点の九回から登板したが、安打と四死球で満塁のピンチを招き1/3回で降板。だが、後を任された坂本が力投で無失点に抑えた。
益田は、先頭・源田に左前打を許すと、佐藤龍の投犠打で1死二塁。続く中村には四球を与えた。さらに渡部への初球が暴投となり、それぞれ走者が進塁。渡部には背中に死球と、制球が定まらずマウンドでは苦しい表情を浮かべた。
ピンチは続き、1死満塁から鈴木にカウント2−0としたところで、マウンドに吉井監督が駆けつけ交代が告げられた。ぼう然とした表情の益田はベンチに戻ると、悔し涙をこらえきれなかった。
1死満塁で、バトンは坂本に託された。フルカウントまで粘られたが鈴木は空振り三振。外崎も空振り三振に仕留めた。ピンチを無失点で切り抜け、グラブを強くたたいた。益田はベンチから目を真っ赤にしながら戦況を見つめていた。
ロッテ・角中勝也外野手が、同点の2ランを放った。
2点ビハインドの3回だ。1死一塁で打席へ。カウント1−1から相手先発・平良の投じた133キロの変化球を完璧に捉えた。打球は大歓声に乗って高々と舞い上がり右中間スタンドへ。同点の9号2ランとし、勝負を振り出しに戻した。
角中は、23日・西武戦でも平良から同点ソロを放っていた。平良との対戦打率は.583としており、好相性の相手から一発を決めた。
ロッテの種市篤暉投手(25)が30日、右肘の炎症のため、出場選手登録を抹消となった。
右腕は今季、23試合で先発し自己最多の10勝をマーク。2020年9月に受けた右肘のトミー・ジョン手術から本格復帰し、順調に腕を振っていた。
だが、8月25日・オリックス戦から3連敗と不調の日々が続き、9月28日・日本ハム戦では、4回途中を11安打8失点(自責7)と乱調だった。
再登録までは最短で10日。ロッテの最終戦は10月9日・楽天戦で、レギュラーシーズン中の復帰は不可能となった。