ロッテが逆転勝ち。1−3の7回に代打角中の2点二塁打で追い付き、続く藤岡の適時二塁打で勝ち越した。8回は中村奨の2点適時打で突き放した。2番手の中森が3勝目を挙げた。オリックスは横山が誤算だった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 6 |
オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 |
ロッテが「2番遊撃」藤岡裕大内野手(30)の勝ち越し打などで逆転勝ちし、貴重な1勝をつかんだ。
角中勝也外野手(36)の右中間同点2点適時打で3−3と追い付いた7回2死二塁。フルカウントからオリックス横山の151キロ直球を捉え、左翼線適時二塁打。二塁塁上でベンチの仲間や左翼席のファンに向けて右手を誇らしく上げた。「反応で食らい付いた感じです。(先発の)美馬さんも頑張っていましたし、ああいう形で失点して悔しかっただろうし、何とか逆転したいという思いがあったので、チームみんなで逆転出来て、これからにつながると思います」。試合のなかった2位ソフトバンクに1ゲーム差に迫り、残り3試合で2勝すれば2年ぶりのCS進出が決まる。
1日挟んで、6日には再びオリックスとZOZOマリンで2連戦。9日には敵地で楽天と戦う。「CSに何とか行くという気持ちはみんな持っていますし、1番はファンのためにCSに残って、良いプレーをしてオリックスを倒せるように。あと3試合ですけれど、必死にやりたいと思います」。自身も前日3日の西武戦2安打に続いて、この日は3安打。CS争いが佳境に入った10月は11打数6安打の5割4分5厘と絶好調だ。
ロッテが逆転劇で貴重な1勝をつかんだ。
3−3と同点に追い付いた7回2死二塁、藤岡裕大内野手(30)がフルカウントからの151キロ直球を捉え、左翼線勝ち越し適時二塁打。
二塁ベース上でベンチの仲間や左翼席のファンに向けて右手を誇らしく上げた。「反応で食らいついた感じです。みんなで逆転出来て、これからにつながる。1番はファンのためにCSに残って、オリックスを倒せるように必死でやりたい」。試合のなかった2位ソフトバンクに1ゲーム差に迫った。残り3試合で2勝すれば他チームの結果に関係なく3位以内が確定。最短で7日に2年ぶりのCS進出が決まる。
ロッテは4日、岩下大輝投手(27)が「胸椎黄色靱帯骨化症」と診断され、3日に福島県内の病院で胸椎黄色靱帯骨化切除術を行ったと発表した。約1週間の入院後に、リハビリを開始する予定だ。
吉井理人監督(58)も症状など体調について「春からですね。侍のバックアップメンバーで投げたころから、ちょっとつらそうだったので。あの頃は原因がまだ分からなかったんですけれども」と明かした。今年3月に侍ジャパンサポートメンバーとしてWBC強化試合に登板した当初から異変を感じながら、シーズンを戦っていた。完治を含め、復帰時期には「3ヶ月と言っていたので、(来春の)キャンプには間に合うと思います」と見通しを話した。
岩下は今季27試合に登板し、1勝0敗3ホールド、防御率2.93。ブルペンデーだった5月24日の楽天戦で1度先発したが、主に中継ぎで活躍した。先月26日の日本ハム戦(エスコンフィールド)で登板後、同28日に1軍登録を抹消された。
先発投手が登板後すぐに出場選手登録を抹消されるケースが続くと、FA権取得に必要な登録日数がたまらない“投げ抹消”の問題について、少なくとも来季から「先発特例」が導入される見通しがついた。
日本プロ野球選手会と日本野球機構(NPB)による事務折衝が4日、都内で行われ、大筋で合意に至った。選手会の森忠仁事務局長は「ほぼほぼ、選手会が要求したことを受け入れてくれることになった。あとは、文言をどうするかという部分で調整するぐらいになった。選手が出てきたかいがあった」と歓迎した。前回9月の事務折衝では、シーズン中にもかかわらず、巨人菅野、ヤクルト小川の両投手も加わり、選手の立場から訴えていた。
選手会が求めているのは、投げ抹消から14日以内に再び登録・先発なら、計7日間の登録日数を加算するというもの。導入時期について、森事務局長は「(昨季以前にも)さかのぼりたいところではあるが、そこまではなかなか難しい。せめて今シーズン。来季からは大丈夫だと思います」と話した。
その他、支配下選手が育成再契約とされる問題や、WBC出場選手への年俸保証などについても議論された。
大混戦のパ・リーグCS争いは大詰めを迎えている。
4日は67勝67敗5分けで3位のロッテが、優勝を決めているオリックスと対戦(午後6時、京セラドーム大阪)。勝てばCS圏内の3位をキープし、負けると4位に転落する。先発は3勝9敗の美馬学投手(37)。相手のオリックスは10勝4敗の宮城大弥投手(22)。
2位のソフトバンクと4位楽天は試合がない。
残り試合数はソフトバンク「2」、ロッテ「4」、楽天「3」。
※ゲーム差は2位との差
悔しさをかみしめるように、天を見上げることしかできなかった。1−1の6回1死一塁。ロッテ・美馬学投手(37)がゴンザレスに勝ち越し2ランを被弾。5回1/3を5安打4四球、3失点でマウンドを降りた。
「負けられない試合で、1番打たれてはいけないホームランを打たれてしまったことが悔しいです」。
負ければ4位に転落する一戦。クライマックスシリーズ(CS)進出へ、負けられない試合が続く中、37歳のベテランは「目の前の一戦を勝つしかありません。チームの勝利のためにとにかく一生懸命に投げたい」と意気込んでいた。強い思いでマウンドに立ったが気合が空回りした。
1点リードの5回は2死一、三塁から、福田、安達に連続四球。慎重になるがあまり、ボール球が先行し、押し出し四球を許す展開となった。今季のオリックス戦の登板成績は、試合前時点で2敗、防御率4.15。難敵を克服することはできなかった。
打線は1−3の7回2死一、二塁から、代打で登場した36歳の角中が、右中間への2点適時二塁打を放って同点。続く藤岡の左翼線への適時二塁打で勝ち越した。CS進出へ、吉井監督は「自分のできることに集中することが大事」と話す。
4−3の8回には、岡の四球、ブロッソ―の左翼への二塁打などで1死二、三塁のチャンスを作り、中村奨が中前にダメ押しの2点打を放った。これで貯金を「1」として、2位ソフトバンクに1ゲーム差、4位楽天にも1ゲーム差。負けられない戦いでチームが1つになった。
ロッテは4日、岩下が福島県内の病院で3日に「胸椎黄色靱帯骨化切除術」を受けたと発表した。1週間ほど入院し、退院後にリハビリを行う。
CS進出への思いを乗せた打球が、左翼ライン際に弾んだ。2点差を追いついた7回は、なお2死二塁。ロッテ・藤岡が勝ち越しの適時二塁打を放ち、逆転に成功した。
「何とか、この回で逆転したいと思っていた。逆方向を意識した訳ではなく、体が反応したというか、食らいついた感じ」。
151キロの外角直球を叩いた背番号4は声を弾ませた。相手先発は今季、過去5度の対戦で0勝3敗だった宮城。藤岡は4回に右前打で先制の足掛かりをつくると、6回には2番手・小木田から左前打。7回の決勝打を含め、今季6度目の猛打賞で貢献した。
体調不良のため、9月23日に出場選手登録を抹消された。同30日に復帰後もコンスタントに結果を出し続けており、吉井監督は「自分でしっかり管理して好調を維持してくれているので助かってます」と目を細めた。
終盤の逆転勝ちで3位を死守し、2位ソフトバンクとは1ゲーム差。「みんなで逆転できたことは、次につながると思う。残り3試合、全部勝つつもりで必死にやりたい」と藤岡。最後まで全力で勝利をつかみにいく。
ロッテが終盤の逆転勝ちでCS圏内の3位を死守。この日、試合のなかった2位ソフトバンクに1ゲーム差に迫った。
1−3の7回2死一、二塁から代打・角中の右中間二塁打で同点に追いつき、なお2死二塁から藤岡の左翼線へ適時二塁打で勝ち越し。8回には1死二、三塁から中村奨の中前タイムリーで2点を追加した。
先発の美馬は5回1/3を投げて5安打3失点。2番手で2/3を無安打無失点に抑えた中森が3勝目。9回を締めた沢田が2セーブ目をマークした。
ロッテは岩下大輝投手(27)が3日に福島県内の病院で胸椎黄色靱帯骨化切除術を受けたと発表した。
岩下は今季27試合に登板し、1勝0敗3ホールド、2.93の成績を残していたが、9月28日に出場選手登録を抹消され、胸椎黄色靱帯骨化症と診断されていた。1週間ほど入院をし、退院後にリハビリを開始するという。
ロッテは4日、岩下大輝投手が3日に福島県内の病院で「胸椎黄色靱帯骨化切除術」を受けたと発表した。今後は1週間ほど入院し、退院後にリハビリを開始する。
岩下はプロ9年目の今季、先発1試合を含む27試合に登板して1勝3ホールド。9月26日の日本ハム戦(エスコン)にリリーフ登板後、同28日に出場選手登録を抹消されていた。
CS圏内死守へ負けられないロッテが、2点ビハインドの7回に逆転に成功した。
同点の6回に先発の美馬学投手がゴンザレスに2ランを被弾する厳しい展開。だが、7回にオリックスの3番手右腕・横山から2つの四球で2死一、二塁の好機を築くと、代打・角中勝也外野手が右翼フェンス直撃の同点二塁打。「打ったのはストレート!何とか2点欲しい場面だったので、昨日打てなかった分ここにぶつけました!」とガッツポースのベテランに続き、藤岡裕大内野手も左翼線を破る適時打を放ち、一気に3点を奪い逆転。敵地の左翼席を埋めたロッテファンを喜ばせた。
猛打賞&決勝打で、4位転落の危機を乗り越えた。ロッテ・藤岡が勝ち越しの適時打を含む3安打。「食らい付いた。何とか逆転したいという思いだった。チームのみんなで逆転できたのはこれからにつながる」と振り返った。
1−3の7回だった。2死一、二塁から角中が右中間へ2点適時二塁打を放ち同点に。なおも2死二塁の絶好機で藤岡が続いた。フルカウントまで粘り、151キロの直球を左翼線へ運んだ。この日3本目の安打が決勝二塁打となり、ガッツポーズが飛び出した。
チームは8試合ぶりにオリックスから勝ち星を挙げ、3位を死守。残りはいよいよ3試合となった。「CSに行くっていう気持ちはみんな持っている」。一戦必勝でCS進出を決める。
井端氏の監督就任が正式に決まり、コーチ陣容も大枠で固まった。ヘッド兼打撃コーチとしてロッテの金子戦略コーチが入閣。新任コーチとして、投手コーチに元中日の吉見氏、オリックスの梵内野守備走塁コーチ、巨人の亀井打撃コーチらが入る。
まずは大会連覇を狙う「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」に向け、近日中にスタッフ会議を開く。
プロ野球選手会と、日本野球機構(NPB)の事務折衝が4日、都内で行われた。先発投手のFA権取得における救済措置について議論し、新たに特例で日数加算される制度の導入が大筋合意。来季から適用見込みだが、今季からの適用を求めて継続交渉を続ける。
今回の制度では先発投手が登板後に抹消され、14日以内に再び登録、先発した場合は計7日間の登録日数が加算される。前回9月11日の事務折衝には巨人・菅野、ヤクルト・小川が加わり、異例の形で直接交渉の場に立った。選手会の森忠仁事務局長は「ほぼほぼ要求を受け入れてくれる方向になった。選手が出てきたかいがあった」と効果を口にした。
先発特例以外には、支配下選手の育成再契約問題や、WBC出場選手の年俸保証などについても議論された。
ロッテは、藤岡裕大内野手が、決勝打を含む猛打賞の活躍で逆転勝ち。3位をキープした。
2点ビハインドの7回。2死一、二塁から代打・角中が右中間へ2点適時二塁打を放つと、藤岡も流れに乗った。フルカウントまで粘り、7球目の直球を左翼線へ。勝ち越しの適時二塁打とし「食らい付いた。(先発の)美馬さんも頑張ってましたし、何とか逆転したいという思いがあった。それがチームのみんなで逆転できて、これからにつながる」と振り返った。
吉井監督は「今年はちゃんと自分でコンディション整えて試合に出てくれているので、本当に助かってます。ずっと好調を維持してくれるので」と評価した。
ロッテは逆転勝ちで、オリックスに8試合ぶりの白星。3位をキープした。
両軍無得点の4回、2死二塁から、山口の三ゴロを三塁・西野が悪送球。その間に、二走・石川慎が生還し、先制点を奪った。
1−3の7回には、2死二塁から、荻野の代打で角中が打席へ。右中間へ2点適時二塁打を放ち、勝負を振り出しに戻した。さらに、続く藤岡は左翼線へ勝ち越しの適時二塁打を決めた。
4−3の8回には、先頭・岡が四球で出塁。続くブロッソーが左翼線二塁打を放った。1死二、三塁とし、中村奨が中前へ2点適時打を放ち、追加点を奪った。
ロッテは4日、岩下大輝投手が3日、福島県内の病院にて胸椎黄色靱帯骨化切除術を行ったことを発表した。
岩下は胸椎黄色靱帯骨化症と診断されており、1週間ほど入院し、退院後にリハビリを開始する。
今季は27試合で登板し、1勝0敗、3ホールドを挙げていた。最後の登板となった9月26日・日本ハム戦では、0−4の6回から1回を2安打3失点。同月28日に出場選手登録を抹消となっていた。
ロッテは4日のオリックス戦、先発・美馬学の後を受けて6回途中から中森俊介が登板し無失点に抑えると、4−3と逆転した7回は坂本光士郎、6−3の8回は西村天裕、そして3点リードの9回は澤田圭佑が試合を締めた。
ロッテのブルペン事情は、守護神・益田直也が特例2023で10月1日から1軍登録抹消中、最優秀中継ぎ投手のタイトル獲得が確定しているペルドモも現在は1軍復帰しているが、9月18日から10日間1軍登録抹消の時期があり、開幕から抜群の安定感を誇った西村も9月3日に1軍登録抹消され約1ヶ月間離脱するなど、ここ最近はなかなかベストメンバーが組めていない。さらに9月24日のソフトバンク戦では先発が予定されていた佐々木朗希が特例2023の適用で先発を回避し、横山陸人が先発という試合もあった。
リリーフ陣の台所事情が苦しい中で、ブルペン陣の力を結集して何とかやりくりしている。ブルペン担当の小野晋吾投手コーチは「大変なことには間違いないんですけど、みんなでカバーしあう気持ちを持ってやってくれていると思います」と運用面での難しさを感じながらも、全員で勝利に向かってバトンを繋いでいる。
今年のロッテのリリーフ陣は西村、坂本をはじめ、東妻勇輔、横山、澤田など時期によって調子の良いピッチャーが出てきているのが大きな強み。その要因について小野コーチは「僕は何もしていないんですけど、ただ選手達が準備しやすいように早め早めに声かけするつもりでいます」とのこと。
今季小野コーチを取材していると、“早めの準備”、“早めの声がけ”という言葉をよく耳にする。選手達に声がけするにあたって、小野コーチは「試合の流れを見ながら、“こここうなったらあるかもしれないよ”、ベンチから(連絡が)来るよりも(先に)試合状況を見ながら、“こういうことをあり得るから、こういう準備をしておいてね”という感じの声がけをしていますね」と教えてくれた。
小野コーチと選手との意思疎通ができているからこそ、ブルペン陣が良いパフォーマンスを発揮しているのだろうか−。
「そうなるようにこっちは声がけしているつもりなので、状況を見ながらどうしてもさされてしまうというか、さされてしまって自分の力が発揮できなかったり、体の準備ができていないままマウンドに上げることは避けたいと思って、早め早めに声がけをしています。その結果がみんなに浸透してきているところがあるのかなと思います」。
7月9日の日本ハム戦では3−2の9回に横山が締めれば、8月4日の楽天戦は5−3の9回に東條大樹がプロ初セーブ、10月1日の西武戦は守護神・益田が特例2023で1軍登録抹消となった中で3−2の9回に澤田がマウンドに上がりセーブを挙げた。プレッシャーのかかる勝ち試合の9回のポジションを託されても、きっちりと抑えてくるのも準備の積み重ねだ。
「最後に投げる人は特別なところがあるので、そこは前もって、1日の試合でも9回は誰がいくか分からないから、誰がきてもいいように気持ちと体の準備をしておいて欲しいという声がけをしましたね。その中でみんないい登板をしてくれている。選手達がいい準備をしてくれている結果がそのまま出ているのかなと思います」。
小野コーチの中で、声がけのタイミング、選手にこういうことを伝えようという決め事などがあるのだろうか−。
「その辺は年間通してやっていく中で、時々というかベンチの思惑と違う時もあるんですけど、試合の状況をとにかく見ながら、こういう時には誰が準備した方がいいのかなというのを見極めながら。その声がけの中で選手達が自分があるのかもしれないって、みんながみんな体を動かしたりしてくれている。そこら辺は僕が言わずに、選手間で言い合いながらやってくれている。それもいい効果が出ているのかなと思います」。
負けられない戦いが続く中で、ブルペン陣の出来不出来が勝敗に大きく関係してくる。残りは3試合。選手達がマウンドで結果を残すため、小野コーチがブルペンで最高の声がけをしてくれるはずだ。