ロッテが快勝で2位に浮上した。小島は緩急巧みに7回無失点で2年ぶりの2桁勝利。2回に岡の右前打で先制し、4回は安田の一発。7回は荻野の適時内野安打、8回は佐藤都の2点二塁打で突き放した。楽天は再三の拙攻が響いた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 5 |
東北楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ロッテが楽天とのCS争い最終決戦を制し、勝率わずか1毛差での2位進出を決めた。
吉井理人監督(58)が期待をかけて叱咤激励してきた投打の愛弟子が大一番で結果を出した。開幕投手も任せた小島和哉投手(27)は、7回6安打無失点で10勝目。打線も安田尚憲内野手(24)が4回に左翼ポール直撃のソロを放つなど援護した。14日開幕のCSファーストステージ本拠地開催をつかみ、3位ソフトバンクと対戦する。
小島が抑えた。粘った。ガッツポーズした。吠えた。「初回からクローザーの気持ちで。まあ、やったことないんですけれど。1回、1回と思って投げた結果がゼロでいけた」。初回に安打と四球と仲間の失策で1死満塁。岡島をカットボールで遊ゴロ併殺に封じると試合を決めたかのように拳を握った。「CSを本拠地で出来るチャンスが首の皮1枚つながったので、余計プレッシャーもあった。余裕はないんですけれど楽しまなかったらもったいないと思って」。5、6回と連続で無死から安打を許したが、いずれも最後は併殺斬り。闘志むき出しに。
だが、心は冷静だった。7回1死、左足がつった。普段なら黙って投げ続けたが、みずからタイム。命運握る一戦に救援陣がしっかり準備しているのを知ってるからこそ、自身の状況を確認した。続投決断。8回からは坂本、益田に託し、本拠地開催へのリレーをつないだ。「谷保さんを最後にはさせたくなかった。たくさんのファンの方に来てもらって盛り上げてもらいたい」。今季限りで引退するアナウンス担当の谷保さんへのたすきも渡した。
試合前、吉井監督は選手、スタッフ全員を集めた。「緊張するのは当たり前。我々は戦うのみ。自分達の出来ることをやってください」。最後に「安田、一言」。春季キャンプ初の対外試合で「4番」に指名し、翌日は「8番」でカツを入れた期待の星。安田は「ONE TEAMで頑張りましょう。さあ、行こう」。声が小さく、仲間の反応薄く沈黙。“空振り”で“打ち直し”。再び「チーム一丸となって戦って勝ちましょう。さあ、行こう!」と盛り上げた。
その安田が満員の楽天ファンを沈黙させた。4回2死から151キロ外角直球を捉え、「きれるかなと思ったんですけれど、そのまま入って良かったです」。左翼ポールに直撃のキャリアハイ9号ソロ。「143試合目で順位の決まる緊張感のある試合だったので、良い経験になった。次のCSに向けて準備していきたい」。次はソフトバンクを沈黙させ、オリックスへの挑戦権に挑む。
ロッテが楽天との運命の「10・10」決戦を制し、2位でのCS進出を決めた。これによって14日からのCSファーストステージはZOZOマリンでの開催が決定。ロッテ名物アナウンス担当で、今季限りでの引退を表明していた谷保恵美さん(57)の“アンコール”も決定。X(旧ツイッター)のトレンドに「谷保さん」が上がり、SNSでも盛り上がりを見せている。
Xでは「何よりも谷保さんの声をまだ聞けることが嬉しい!」、「谷保さん!思いっ切りお願いします!」など喜びの声が上がった。中にはあの「サブロ〜〜〜」を模した「谷保さん、やめへ〜〜〜ん!」という声も上がり、ファンの垣根を通り越して盛り上がった。
ロッテが楽天とのCS争い最終決戦を制し、勝率わずか1毛差での2位進出を決めた。
吉井理人監督(58)が期待をかけて叱咤激励してきた投打の愛弟子が大一番で結果を出した。開幕投手も任せた小島和哉投手(27)は、7回6安打無失点で10勝目。打線も安田尚憲内野手(24)が4回に左翼ポール直撃のソロを放つなど援護した。14日開幕のCSファーストステージ本拠地開催をつかみ、3位ソフトバンクと対戦する。
小島が抑えた。粘った。ガッツポーズした。吠えた。マウンド上で闘志むき出しに先発し、7回を無失点に抑えて2位での進出をつかんだ。「最高の形で中継ぎにつなぐことが出来ました」。内容ではなく結果にこだわっていた言葉通りに、今季の命運を握る大一番でゼロを並べた。
初回からいきなり修羅場を迎えた。安打、四球と仲間の失策で1死満塁。岡島をカットボールで遊ゴロ併殺に封じ、ピンチを脱した。開幕投手を任され、最終戦も託され、3年連続でチーム唯一の規定投球回を達成したエース左腕が、マウンド上で感情をむき出しにした。5、6回と連続で無死から安打走者を許しても、最後は併殺で斬った。「明日を良い1日に出来ればと思います」と臨んだシーズン最終戦で、最高の1日にした。みんなの笑顔の中心に立った。
小島は勝利のメンタリティーを自身に注入している。「W杯を見てサッカーが大好きになりました。世界のサッカーも見るようになりマンチェスターCを応援しています」。イングランドのプレミアリーグ3連覇だけでなく、今年は欧州NO.1を決める欧州CLも初制覇した世界最高峰のクラブだ。「いただいてしまいました」。なんとマンC好きが届き、同クラブから「OJIMA 14」と背中に入った本物ユニホームが。小島のバッグには「マンCお守り」も揺れる。まずは頂点への挑戦権を得るCSへの“ゴール”を決めた。
坂本、益田とつなぐ完封リレー。千葉で待つ今季限りで引退の本拠地アナウンス担当谷保恵美さんにも、たすきをつないだ。
ロッテが勝ち、2位で全日程終了。
史上初となるCS進出をかけたチーム同士の最終戦直接対決を制した。ロッテのCS進出は2年ぶり。チーム最終戦に勝ってCS進出を決めたのは、08年日本ハム、10年ロッテ、11年西武、18年巨人、19年阪神に次いで6度目。リーグ最終日のCS決定は10年ロッテ、15年阪神(チーム全日程終了の3日後、広島の敗戦により進出)、19年阪神に次いで4度目となった。10年ロッテはリーグ最終日にオリックスを下して3位に滑り込み、CS、日本シリーズを勝ち抜いて日本一になっている。
ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手(32)が、本塁打王を獲得した。楽天浅村、ソフトバンク近藤と26本塁打で並んでいたが、試合のあったポランコと浅村はともに本塁打はなく、3人がタイトルを受賞した。
ロッテでの本塁打王は1986年(昭61)に50本塁打を放った落合博満以来37年ぶり。外国人では1977年(昭52)の34発レロン・リーまでさかのぼる。
ポランコは、巨人に在籍した来日1年目の昨季24本塁打を上回る成績を残した。シーズン終盤から「落合さんの名前は聞いたことがあります。ホームランキングは嬉しいんですけれど、チームの勝利に貢献出来ることが1番大事だと思っているので、そちらを意識しています」と、本塁打数以上に打点などでの貢献にこだわってきた姿勢が結実した。
最終戦で勝った方がCS進出を決める異例のカードは、シーズンの戦い方がそのまま出て決着した。ロッテは突出した個人成績もなく、チーム成績でも打率、防御率、エラーはリーグでいずれも下位。さえない数字だった。
それでも、ここまで粘ってきたのは、相手のミスに付け込むスタイルをシーズン通して貫いたからだろう。ワンチャンスを得点につなげる能力は、どこよりも秀でていたということだ。
2回、1死から山口の三塁線の打球に小深田の球際の弱さが出て、記録は二塁打。続く岡が内角を無理に引っ張らず右翼へ運んで先制。則本からすれば不運だったが、ここで踏ん張れずに先手を奪われたのは大きかった。
ロッテは4回に安田のソロで追加点。7回は1死から安打の安田を犠打で送る。中村奨のヒットで2死一、三塁。荻野の投手強襲安打でダメ押しの3点目を奪った。
楽天2番手の宋家豪は、荻野の打球に手が届かなかった。それほど強烈な打球ではなかったが、瀬戸際のプレーで確実性を欠いた。ロッテは2度、楽天のミスを逃さず、今季のロッテらしい試合運びで楽天に引導を渡した。
楽天からすれば、6回までに4イニングで先頭打者がヒットで出塁も、3度の併殺打でチャンスをつぶした。小島の低めに集めるピッチングは光ったが、楽天の淡泊さも目についた。
特に初回の1死満塁では岡島が2ストライクを奪われてから、無理に当てにいっての内野ゴロ。ここは形はどうであれ1点奪っていれば、というポイントとなる場面をフイにした。
相手のミスをチャンスとして得点したロッテと、ミスに付け込まれただけの楽天。対称的な試合だった。こうした大一番で、今季の特徴がはっきり出たのは印象的だった。
ロッテは小島をファーストステージの1、2戦目に使えないのは痛いが、この試合で勝たなければ先が無かっただけに、前向きに先に進めるだろう。こういうシチュエーションでのロッテはどこか不気味だ。
阪神が18年ぶりにリーグ優勝しているが、その時シーズン2位からプレーオフで日本シリーズに進出したのがロッテ。そして阪神を破り日本一に輝いている。
最終戦の直接対決に勝って2位通過を果たした。これで本拠地ZOZOマリンでファーストステージに臨める。ロッテファンの団結力もボルテージも最高潮でCSに入れそうだ。
谷保さんが1日でも長くアナウンスができるよう、ロッテは勝負強さをいかんなく発揮して欲しい。
ロッテがレギュラーシーズン最終戦となった楽天とのクライマックスシリーズ(CS)出場権争い直接対決に勝ち、2位での進出を決めた。14日開幕のCSファーストステージは本拠地ZOZOマリン開催をつかみとった。
2回1死から山口航輝外野手(23)が三塁線を破る二塁打で出塁すると、岡大海外野手(32)が詰まりながらも右前に落とし先制適時打を放った。4回には安田尚憲内野手(24)が左翼ポール直撃の9号ソロで追加点。7回にも2死一、三塁から荻野の投手強襲適時打、8回には2死満塁から佐藤都志也捕手(25)の左中間2点適時二塁打でリードを広げた。先発の小島和哉投手(27)も7回無失点の好投で、自身2年ぶりの10勝目を挙げた。
一時は首位に立ち、貯金も最大13。1974年(昭49)以来49年ぶりの勝率1位での優勝も期待されたシーズンだっただけに、まさかの失速。大混戦となったCS争いだったが、なんとか2位を死守した。今季限りで引退するアナウンス担当の谷保恵美さんの“アンコール”も決まった。
新たに吉井理人監督(58)を迎えた今季だったが、10年ぶりに首位で交流戦に突入するなどスタートダッシュに成功した。1度は開幕投手に指名した石川歩投手(35)、昨季盗塁王の高部瑛斗外野手(25)の投打の主力に期待を寄せていた2人がシーズンを棒に振ったが、小島和哉投手(27)と西野勇士投手(32)がともに交流戦前に5勝。佐々木朗希投手(21)も5月5日のソフトバンク戦で右手中指に出来たマメの影響で約3週間離脱したものの4勝を挙げた。救援陣も益田直也投手(33)、坂本光士郎投手(29)、横山陸人投手(22)らに加え、新戦力の沢村拓一投手(35)、西村天裕投手(30)、ルイス・ペルドモ投手(30)らも活躍。投手力は抜群の安定感だった。
打線も支配下登録の野手32人中、1軍先発出場がなかったのはケガの高部を含み3人のみ。1軍登録即スタメンの選手が活躍するなど、選手の特徴や状態、投手との相性などを考慮し、相手に合わせて打線の特色を変える「カメレオン打線」は143試合で142通りの先発オーダーを組み、吉井監督は総力戦で結果を導いてきた。
だが、オールスター以降は27勝37敗1分けと大きく負け越した。要素は2つ。165キロ右腕・佐々木朗の離脱と、9月下旬の体調不良者続出は痛手だった。佐々木朗は7月25日に左脇腹肉離れで登録抹消。当初は指揮官が全治約2カ月と見通しを明かしていたが、想定より早く9月10日オリックス戦で48日ぶり復帰登板。だが、復帰3戦目の先発予定だった同24日に発熱などの体調不良で回避し抹消され、シーズン中の復帰は間に合わず。後半戦は2戦登板で0勝に終わった。
また、9月22日以降に体調不良による「特例2023」での抹消は11選手に及んだ。CS争い激化中の9月下旬に今季ワースト7連敗を喫したことも大きく響いた。それでも10月は5勝2敗と巻き返し、本拠地開催の2位でCS出場権をつかんだ。
降雨のため30分遅れでスタート。不穏な雰囲気を変えたのは、ロッテ岡大海外野手だった。0−0の2回1死から山口が三塁線を破る二塁打を放つと、岡が楽天先発則本の146キロ直球に詰まりながらも、右前に先制適時打を落とした。「とにかく今日を勝つために打席に立ってます。まずは先制出来て良かったです」。シーズン最終戦でのCS争い直接対決の主導権を握った。
雨天中止で仕切り直しの一戦も、試合前から雨空。練習も室内に移動した。アップ後、吉井監督がスタッフを含めた選手全員を集めた。中心に立った指揮官は「緊張するのは当たり前。しない方がおかしい。我々は戦うのみ。自分達の出来ることをやってください」。人間心理を交えながら伝えた。
そして最後に、「安田、一言」。春季キャンプから冗談なども含めて声をかけて寄り添ってきた愛弟子を指名した。安田は「ONE TEAMで頑張りましょう。さあ、行こう」。だが、少し声が小さかったため、仲間の反応は薄く沈黙。“空振り”で“打ち直し”。再び、「チーム一丸となって戦って勝ちましょう。さあ、行こう!」と声を張り上げて盛り上げた。
その安田が満員の楽天ファンを沈黙させた。4回2死走者なしで、2−2からの6球目。151キロ外角直球を捉えると、高く上がった打球は左翼ポールに直撃した。キャリアハイの9号ソロ。「追加点を取りたかったので、とにかく何とかしたかった。きれるかなと思ったのですが、ホームランになってくれて良かったです」。右翼席でともに戦うロッテファンからの大歓声を浴びた。
先発の小島も初回1死満塁で岡島を遊ゴロ併殺に仕留めて乗り切った。4回2死三塁でも太田を内角直球で空振り三振。豪快なガッツポーズを繰り返す気迫の表情を見せた。
ロッテはルイス・ペルドモ投手(30)の登録を抹消した。球団によると、右肩の張りを訴えているという。
来日1年目の今季は1勝3敗41ホールドで最優秀中継ぎ投手賞が確定している。絶大な信頼を得てきただけに、レギュラーシーズン最終戦でCS出場を争う楽天との決戦を前に衝撃が走った。
代わって東妻勇輔投手(27)を1軍登録した。
レギュラーシーズン最終戦で勝った方がCS出場を決める(引き分けならロッテ)大一番は、雨で試合開始が30分遅れる。
午後6時開始予定だったが、雨でグラウンド整備に時間を要するため、午後5時半に開始が遅れることがアナウンスされた。
午後6時、係員がグラウンドに現れ、マウンドや各ベース周りに敷かれたシートの撤去作業を開始。午後6時5分、同30分開始予定とアナウンスされると、スタンドのファンから拍手が起きた。
レギュラーシーズン最終戦で勝った方がCS出場を決める(引き分けならロッテ)大一番は、午後6時開始の予定が遅れることになった。
雨でグラウンド整備に時間を要するため。午後5時半に場内にアナウンスされた。新たな試合開始時間は未定。
午後5時半現在、雨が降り続いている。マウンドや各ベース周りにはシートが敷かれたままだ。
ロッテは10日、楽天とのレギュラーシーズン最終戦(楽天モバイルパーク)に5−0で快勝。クライマックスシリーズ(CS)進出の残り1枠を懸けた直接対決に勝ってソフトバンクを勝率で1毛(0.0001)、上回り、CSファーストステージ(14日開幕)を本拠地で開催できる2位を確定させた。吉井理人監督(58)は小島和哉投手(27)に大一番の先発を託し、左腕は7回無失点で10勝目をマーク。チーム一丸となって「10・10」決戦を制した。
雨上がりの仙台で凱歌をあげた。史上初めて、CS進出の可能性を残す2球団が今季最終戦で直接対決。吉井監督は、勝利投手になった小島に賛辞を惜しまなかった。
「(小島が)しっかりエースらしい投球をしてくれたので、このまま成長して欲しい」。
小島は雨の影響で試合開始が30分遅れる難しい条件でも集中力を切らさず、1回1死満塁で岡島を遊ゴロ併殺に打ち取るなど3併殺。7回途中に左脚をつるアクシデントに見舞われながら7回を無得点に抑えた。
勝てば2位、引き分けで3位、負ければ4位。大一番の試合前、吉井監督はナインを室内練習場に集めて語りかけた。
「緊張するのは当たり前。しない方がおかしい。我々は戦うのみ。自分達のできることをやってください」。
ナインが期待に応え、ソフトバンクをわずか勝率0.0001(1毛)で上回り、2年ぶりの2位。本拠地でのCS開催権をゲットした。
就任1年目。昨季5位からの立て直しを託された指揮官が使う監督室のホワイトボードには『Players win Games Teams win Championships』と書かれている。「選手の力でゲームに勝てる。優勝するにはみんなの力がいる」という意味がある。
ロッテのピッチングコーディネーターだった昨年6月、ドジャースにコーチとして短期留学した際に出会った言葉。本拠地ドジャースタジアムの入り口付近に「いろんな国の言語で、この意味の言葉がたくさん書かれていた。そうやなと思って、監督室に書いた」。選手が力を出し切れる環境づくりの重要性を理解しているからこそ、積極的にコミュニケーションを取ってきた。
プロ5年目の小島のことは入団時から指導する。「まだまだ。もっとできる」。期待への裏返しから、今季は厳しい言葉で叱咤することが多かった。それでも苦しむときには歩み寄った。6月に3試合連続で5失点以上と本来の力を発揮できず「絶対にファームだろうな」と弱気になった左腕には「開幕投手をさせているんだから、絶対に逃がさんぞ」と愛のムチを入れた。勝ち星が遠ざかった夏場には監督室で2人で話す時間をつくり「初回からどんどんいけ」と背中を押した。期待に応えた左腕は「今日の試合は勝てばなんでもよかった。自分を褒めたい」と声を弾ませた。
ロッテは2010年にリーグ3位から下克上で日本一を達成した。「せっかくつかんだチャンス。最後までいけるように全力を尽くします」と吉井監督。10・10決戦を制した勢いで、再び下克上を成す。
ロッテ・福田秀平外野手(34)が来季の戦力構想から外れたことが10日、分かった。プロ17年目の今季は3試合出場に留まっていた。
横浜市出身で東京・多摩大聖ケ丘高から2007年、高校生ドラフト1巡目でソフトバンクに入団。15年に当時の日本記録だった32回連続盗塁に成功した。18年には自己最多の110試合に出場し、俊足巧打のスーパーサブとして常勝ホークスを支えた。勝負強い打撃でダルビッシュ(現パドレス)に対しては打率・364をマーク。大谷(現エンゼルス)、オリックス・山本からは複数本塁打を放つなどエースキラー≠ヤりを発揮した。
ロッテには国内FA権を行使し、19年オフに移籍。20年に死球を受けて右肩甲骨を亀裂骨折し、以降は後遺症に悩まされていた。今後については現役続行を目指すとみられる。
ロッテが2位でCS進出を決め、本拠地ZOZOマリンでのCSファーストステージ開催が決定した。
ロッテは1991年から本拠地のアナウンスを担当する谷保恵美さんが今季限りでの卒業を表明している。オリックスに1−4で敗れた7日の本拠地最終戦後、33年間で公式戦通算2100試合を達成した谷保さんは「(アナウンス室を)片付けずに待っている」とナインの帰還を心待ちにしていた。
7回無失点で2年ぶりの10勝目に到達した小島は「負けた状態で谷保さんの最後にしたくなかった。よかったです」と頬を緩めた。
プロ野球パ・リーグは10日、レギュラーシーズン最終戦を迎え、ロッテが残り1枠のクライマックスシリーズ(CS)進出を争った楽天戦を5−0で制し、2位でのCS進出を決めた。
楽天との今季最終戦は9日に予定されていたが、10日に雨天順延で仕切り直しとなった。勝った方がCS進出という最終決戦。降雨の影響で開始が30分遅れ午後6時30分に始まったが、ロッテの先発を任された左腕の小島和哉投手(27)が気を吐いた。
「初回からフルパワー」と話していた通り、1回からアクセル全開だった。1死から2番・村林に左前打を許し、3番・島内に四球を与えた。続く浅村の鋭いライナーを二塁の中村奨がはじいて1死満塁。味方の失策も絡んで、いきなりピンチをつくったが動じなかった。5番・岡島を138キロの変化球で遊ゴロ併殺打に打ち取り、雄叫びを上げた。
勝てば2位、負ければ4位−。小島は開幕投手に続いてCS進出に向けた大一番の先発を吉井監督に託され、「意気に感じる」と闘志を燃やしていた。
小島にとって吉井監督は入団時(当時は投手コーチ)から指導を受ける恩師。今季の交流戦に入った頃、3試合連続で5失点以上した際には「絶対にファームだろうな」と弱気になることもあったが、吉井監督から「開幕投手をさせているんだから、絶対に逃がさんぞ」と愛のムチを入れられた。勝ち星が遠ざかる夏場には、監督室で2人で話す時間をつくってもらったこともあった。
小島が登板すると毎回のように、吉井監督は厳しい言葉とともに「まだまだ。もっとできる」と話し、さらなる成長を期待していた。ここぞの大一番。その思いに応えるように、左腕エースが力強く腕を振った。
打線は2回に岡の先制打、4回に安田の9号ソロ、7回に荻野の適時打と援護する。8回には佐藤都の2点打までが飛び出した。小島は6回まで毎回走者を背負うが、1回のほか5回と6回にも併殺打で切り抜けた。
小島は7回6安打無失点で2年ぶりの2桁10勝目をマークした。チームは2位で2年ぶりのCS進出が決定した。
ロッテ・安田尚憲内野手(24)が1−0の4回、昨季記録したキャリアハイに並ぶ9号ソロをマークした。則本の6球目、151キロの直球をたたき、左翼ポールを直撃した。
試合前には吉井監督に指名され、円陣の声出しを担当。「チーム一丸となって戦って勝ちましょう。さぁ、いこう!」と呼びかけた。声だけでなく、結果でもチームを勢いづけ、「切れるかなと思ったのですが、ホームランになってくれてよかったです」とコメントした。
満面に笑みを浮かべ、ロッテ・小島がナインと手のひらを合わせた。2年前に涙した杜の都・仙台。ソフトバンクを勝率1毛差で上回って逆転での2位確定に導いた。7回無失点の好投で10勝目。ファーストS本拠開催を決めた勝利の儀式の味は格別だった。
「前回負けて、こういう緊張感のある試合で結果を出せるように練習してきたので、僕の投球どうこうじゃなく、勝負どころでチームが勝てたので、嬉しかったです」。
21年10月27日。同じ仙台での楽天戦で先発し6回1失点と好投も、チームは1−2で逆転負け。オリックスの優勝が決まった。雨で開始が30分遅れたこの日は、負ければ4位でCSを逃すレギュラーシーズン最終戦。初回1死満塁を遊ゴロ併殺で無失点で切り抜けると、6回まで毎回安打を許しながら3併殺など要所を締めて7回まで0を並べた。
種市、佐々木朗が離脱する中、最後まで先発ローテーションを守った。3年連続で規定投球回に到達。2年ぶりとなる2桁勝利もマークした。期待の裏返しから普段は厳しい評価の吉井監督も「今日は本当にエースらしい投球をしてくれた。このまま成長して欲しい」と目を細めた。
貯金最大13から大失速したが、16年以来7年ぶりに70勝にも到達。「せっかくつかんだチャンスなので、1番最後まで行けるように全力を尽くします」。吉井監督は、14日から3位・ソフトバンクと対戦する本拠地でのファーストSへ視線を向けた。
ロッテが最終戦で今季の2位を決め、2年ぶり8度目のCS進出を決めた。最終戦でCSを決めたのは08年日本ハム、10年ロッテ、11年西武、18年巨人、19年阪神に次いで6度目。同一球団で2度はロッテが初めてだ。ロッテは過去7度のCSでコロナの影響でファーストステージのなかった20年を除き、6度のうち5度同ステージを突破。ZOZOマリン開催では07、21年といずれもファイナルステージに駒を進めている。
ロッテは8番・佐藤都がダメ押しの一打を放った。
3−0の8回2死満塁から左中間2点打。「とにかく1点でも多く追加点が取りたかったから良かった。四球でも(押し出しで)1点と自分に言い聞かせ、落ち着いて打席に入れました」。今季52試合目の先発マスクで小島ら3投手の完封リレーもアシスト。攻守で躍動した。
ロッテの安田が声とバットで最終戦快勝に貢献した。1−0の4回2死から左翼ポール直撃のソロ。昨年に並ぶ自己最多タイの9号に「最初は切れるかなと思ったけど。(打球は)見てなかったけど、審判のジャッジを見て“ありがとうございました”」と振り返った。
7回には右前打で3点目も演出。試合前には声出し役を務めナインを鼓舞した。室内練習場での全体ミーティングで、吉井監督に続き「チーム一丸となって勝ちましょう。さあ行こう!」と士気を高めた。
左の大砲候補は6年目の今季も8、9月の月間打率はともに1割台と低迷。「143試合目で緊張感のある試合はできたけど(自身は)いい結果は出なかったので、来季はしっかり準備したい」と反省も忘れなかった。
ロッテは本拠地CSが決まり、今季限りで場内アナウンスを卒業する谷保恵美さんの「延長戦」も決定。X(旧ツイッター)では一時「谷保さん」が世界トレンド1位まで上昇した。
敗れた7日の本拠地最終戦では、ナインらに囲まれて涙の記念撮影。小島は「負けた状態で谷保さんの最後にしたくなかったので、たくさんのファンの人に来てもらってもっと盛り上げてもらえれば」と話した。
パ・リーグはレギュラーシーズンが終了した10日、今季の総観客数が昨季から約200万人増の1095万446人だったと発表した。
球団別ではソフトバンクの253万5061人が最多で、1試合平均は3万5705人。楽天の135万8512人(同1万8868人)が最少だった。
今季の平均試合時間は3時間12分で、昨季より1分短くなった。
ロッテが「10・10決戦」を制し、最後の最後に2位浮上。CS本拠地開催を勝ち取った。先発の小島が7回6安打無失点の好投。最終戦で10勝目を挙げた。
前日の試合が雨で流れ、スライドで迎えた大一番は、勝てば2位、負ければ4位という天国と地獄のマウンドで快投を見せて、チームの進出に貢献した。
「最後に勝てたのでよかったです」と開口一番。
プレッシャーもあるマウンドだったが“楽しまないともったいない”気持ちで投球していたという。「昨日、首の皮一枚繋がって、余計なプレッシャーもありました。けどこういう舞台で投げたくても投げられない人もいますし、そういう巡り合わせで投げるチャンスをいただいたので、楽しむ余裕はなかったですけど“楽しまないともったいない”と思ってました」と語った。
そして「相手も強いので打たれたらしゃーないと思ってました。フォアボールなどで自滅だけやめようと思っていました」と話し、「毎イニングでランナーは出てたんですけど、1回1回クローザーのつもりで投げた結果でした。勝てば何でもいいと思っていたので、今日は自分を褒めたいと思います」と自身の投球を回顧した。
7回途中には足がつったような仕草を見せた。このアクシデントに投手コーチがマウンドに向かったが、小島は続投を“直訴”。辰己を二直、代打・伊藤裕はチェンジアップ3連投で三球三振に仕留めた。「いつもだったら言わないで投げようかなと思ったんですけど、ちょっと色々と考えて、僕のわがままで試合をどうにかできる訳でもないですし、中継ぎも準備していたので、軽症だったんですけど一応(監督に)言いました。最後までいければよかったんですけどね」と7回の舞台裏を告白した。
この日の勝利で70勝68敗5分けの勝率.5072となり、ソフトバンクを1毛差上回って2位が決定させた。ZOZOマリンスタジアムの場内アナウンスを33年間務めた谷保恵美さんが今季限りで引退。レギュラーシーズン最終戦となった7日のオリックス戦で感動的なセレモニーが行われた。
だがCS、日本シリーズ進出ならアナウンスを担当することを名言。直後から「谷保さんのため」「もう1度声が聞きたい」とファンが一致団結。そして、チームはCS本拠地を実現した。「負けた状態で谷保さんの最後にしたくなかったので、たくさんのファンの人に来てもらってもっと盛り上げてもらえればと思います」とレジェンドのために1試合でも多く戦うと誓った。
ロッテが5−0で「10・10決戦」を制し、最後の最後に2位浮上。CS本拠地開催を勝ち取った。
試合後、吉井監督は報道陣の前でコメント。「今日は小島が頑張ってくれましたね。初回また四球からピンチつくって…多分コーチに喝入れられたと思うんですけど、その後しっかり7回まで投げてくれたんでよかったと思います」と、先発し7回無失点の小島を絶賛した。開幕投手を託した左腕の好投に「まあシーズン見てると結構だらしないところが多かったのでね、今日もどうかなと思ってたんですけど…本当にしっかりエースらしいピッチングしてくれたので、このまま成長していって欲しいと思います」と語った。
試合内容については「緊張のゲームだったんですけど、みんな普段通り、ピリピリした感じじゃなかったので、凄く自分のできることに集中してやってくれたんじゃないかという風に思いました」と平常心で戦い抜いた選手達を称賛。貴重な追加点となる一発を放った安田には「今日に関しては大きかった。安田はでももっともっと頑張ってもらわなきゃいけない選手なので…頑張れ安田!」と期待を込めた。
シーズンを2位で終え「本当はもっと1位に近づいていかないといけないと思うんですけど、オールスター後の失速ですよね…原因は大体分かってるんですけど、来年以降そうならないようにやっていきたいと思います。今はただただ、選手達が頑張ってよく2位になったと思ってます」と1年間を振り返った。
14日から始まるCSファーストステージへ向けて「色々考えてるんですけども、選手が…ピッチャーがちょっとね、少ないので、これからどうしようか考えようと思います」と語った。
ロッテが「10・10決戦」を制し、最後の最後に2位浮上。CS本拠地開催を勝ち取ると、X(旧ツイッター)では「谷保さん」が世界トレンド1位まで急上昇。ネット上で話題沸騰となった。
ロッテは本拠ZOZOマリンスタジアムの場内アナウンスを33年間務めた谷保恵美さんが今季限りで引退。レギュラーシーズン最終戦となった7日のオリックス戦では感動的なセレモニーが行われた。
だがCS、日本シリーズ進出ならアナウンスを担当することを名言。直後から「谷保さんのため」「もう1度声が聞きたい」とファンが一致団結。そして、チームはCS本拠地を実現。ネットからは「谷保さん願い叶いましたね。本当によかった」「またあの声が聞ける」「谷保さんの為にも日本一」「谷保さんを日本シリーズまで連れてくぞ」と歓喜の声が続々。
Xでも瞬く間にトレンド入りすると、ついに世界トレンド1位まで急上昇。ネットからは「谷保さんトレンド1位だ!!」「トレンド1位谷保さんは笑ってしまった」「ロッテ2位決着より谷保さん現役延長がトレンド1位でワロタ」「トレンド1位が谷保さん。引退発表で選手の心に火をつけたんですよね」と大反響を呼んだ。
パリーグは10日で全日程を終了。注目の本塁打王は、ソフトバンク・近藤健介外野手(30)、楽天・浅村栄斗内野手(32)、ロッテ、グレゴリー・ポランコ外野手(32)の3人が並んで終了した。
ポランコは、巨人から移籍して初タイトル。この日の楽天戦終了後には、首脳陣とハグして、感謝の言葉を伝えた。
以下、ポランコと一問一答。
ロッテ6年目の安田尚憲内野手(24)が最終戦で吉井監督の期待に応えた。
1−0の4回2死走者なしの場面。2ストライク2ボールから則本の151キロ直球を逆方向へ弾き飛ばした。
「切れるかな、と思ったが入ってくれた」と、左翼ポール直撃の貴重な追加点を叩き出した。
自己最多タイの9号ソロ。
吉井監督からは大砲としての仕事を期待されていた。
今季は3試合で「4番」を務めたが、この大一番は「7番・三塁」での先発出場だった。
何番に座ろうと求められることは変わらない。
試合前のミーティングでは指揮官の「出来ることを集中してやろう」という言葉を受け、「積極的にバットを振っていこうと思った」と期待通りの本塁打を放った。
パ・リーグは、10日の楽天−ロッテ戦で、全日程が終了した。これにより各部門のタイトルも確定した。
大激戦で注目された本塁打王は、ソフトバンク・近藤健介外野手(30)、楽天・浅村栄斗内野手(32)、ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手(32)の3人が26本塁打で並んだまま終了。3人でタイトルを分け合うのは、2リーグ制以降では史上初(1リーグ時代に2度)となった。
近藤はシーズン最終戦となった9日・オリックス戦の9回。第4打席で山岡から左中間席へ放り込む26号ソロを放ち、2人に追いついて一足早く終戦。タイトルの行方を見守った。
浅村とポランコはこの日、直接対決で激突。クライマックスシリーズ(CS)をかけた大事な一戦で、浅村、ポランコともに4番に座ったが、不発。結局、26本塁打のまま、3人並んで終了した。
これまで本塁打王のW受賞は11度あったが、3人で分け合うのは初。26本塁打は数としては少ないが、歴史に残るデッドヒートでもあった。
パ・リーグは、10日の楽天−ロッテ戦で、全日程が終了した。これにより各部門のタイトルも確定した。
打者部門ではオリックス・頓宮裕真捕手(26)が、入団5年目で自身初タイトルとなる首位打者を獲得した。頓宮は「左第4中足骨疲労骨折」で現在はリハビリ中。完治までは約8週間の見込みで今季中の復帰は極めて難しいが、嬉しいタイトルとなった。また、打率.307での獲得は、1976年吉岡悟(太平洋).309を下回り、2リーグ制以降では、パ・リーグ最低打率での獲得となった。
最後まで激戦だった本塁打王は、ソフトバンク・近藤健介外野手(30)、楽天・浅村栄斗内野手(32)、ロッテ、グレゴリー・ポランコ外野手(32)が、2リーグ制以降では初となる3人で並んだまま終了し、タイトルを分け合った。本塁打王は近藤は初で、浅村は20年以来、2度目。またポランコも巨人から移籍し初タイトルとなった。
打点王はソフトバンク・近藤健介外野手(30)が87打点で初の獲得。最高出塁率も.431で近藤が20年以来、3度目の獲得。2位のオリックス・森が.385で大差を付けての獲得となった。
最多安打は、ソフトバンク・柳田悠岐外野手(34)が、20年以来、2度目の獲得。
最多盗塁は楽天・小深田大翔内野手(28)、ソフトバンク・周東佑京内野手(27)が「36」で並んだまま終了。小深田は初タイトル、周東は20年以来の盗塁王となった。
以下、各タイトルの上位3選手。
パ・リーグは、10日の楽天−ロッテ戦で全日程が終了した。これにより各部門のタイトルも確定した。
投手・先発部門ではオリックス・山本由伸投手(25)が、3年連続で4冠を達成する前人未到の結果となった。
16勝を挙げて最多勝を獲得。2位の西武・平良が11勝で、独走と言える結果となった。そのため、13勝以上が条件となる勝率第1位投手賞は、該当選手が山本1人。それでも16勝6敗の勝率.727は、21年の.783、22年の.750にもひけを取らない成績だった。
最優秀防御率も山本の1.21に対して、2位の西武・高橋は2.21という独走状態。パ・リーグでは56年の稲尾和久の1.06に次ぐ歴代2位の快記録だった。
そして最多奪三振も169でトップ。157で2位のロッテ・種市に12個差を付けた。シーズン中盤までトップに君臨したロッテ・佐々木朗の離脱で、山本を阻む者がいなかった。
投手4冠は2年連続、2度目の獲得だった昨年も山本が史上初の快挙だったが、3年連続という金字塔を打ち立てた。
リリーフ投手では、ロッテに新加入したルイス・ペルドモ投手(30)が42ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手賞を獲得。また、最多セーブは楽天の松井裕樹投手(27)が39セーブで2年連続3度目のタイトル獲得となった。
以下、各タイトルの上位3選手。
ロッテが「10・10決戦」を制し、最後の最後に2位浮上。CS本拠地開催を勝ち取った。
2回1死二塁で岡大海が右前にポトリと落とす適時打で先制した。
4回には安田尚憲が左翼ポール直撃の9号ソロを放って追加点を挙げた。
7回には2死一、三塁から荻野が投手強襲の内野安打で3点目。右翼スタンドに陣取ったロッテ応援団から大歓声が沸き起こった。
ZOZOマリンスタジアムの場内アナウンスを33年間務めた谷保恵美さんが今季限りで引退。レギュラーシーズン最終戦となった7日のオリックス戦で感動的なセレモニーが行われた。
だがCS、日本シリーズ進出ならアナウンスを担当することを名言。直後から「谷保さんのため」「もう1度声が聞きたい」とファンが一致団結。そして、チームはCS本拠地を実現した。
SNSでは「ご覧のようにマリーンズが勝利しました!」「谷保さんのアナウンスを聞きに帰ろう海浜幕張へ」「またあの声が聞ける」と歓喜の声が上がった。
ロッテの小島和哉投手が7回6安打無失点の好投。最終戦で10勝目を挙げた。
仕事をやりきった左腕は「最高の形で中継ぎにつなぐことができました」と珍しく興奮していた。
前日の試合が雨で流れ、スライドで迎えた大一番は、勝てば2位、負ければ4位という天国と地獄のマウンド。
初回、安打、四球、味方の失策で1死満塁のピンチを招いたが、岡島を遊ゴロ併殺に切り抜けた。
3回は1死二塁で島内を左飛、浅村を右飛と反撃を断った。
7回途中には足がつったような仕草を見せた。このアクシデントに投手コーチがマウンドに向かったが、小島は続投を“直訴”。辰己を二直、代打・伊藤裕はチェンジアップ3連投で三球三振に仕留めた。
小島の2桁勝利は10勝を挙げた2021年以来プロ5年で2度目。
ロッテが5−0で「10・10決戦」を制し、最後の最後に2位浮上。CS本拠地開催を勝ち取った。
これでセ・パ両リーグのレギュラーシーズン全日程が終了。1位・オリックス、2位・ロッテ、3位・ソフトバンク、4位・楽天、5位・西武、6位・日本ハムと全順位が確定した。
今季最終戦までもつれ込んだCS争いはロッテが楽天との直接対決を制し、ソフトバンクを抜いて2位に浮上。2年ぶり7度目のCS出場を決めた。敗れた楽天は4位に転落し、2年連続でCS出場を逃した。
また、ソフトバンクは今季最終戦でオリックスに敗れ、自力でのCS本拠地開催を決めることができず。この日のロッテ−楽天戦の結果にゆだねられることになっていたが、ロッテが勝利したため3位から日本一への下剋上を狙うことになった。
今季最終戦で勝ったチームがCS出場を決める楽天−ロッテ戦が10日、仙台・楽天モバイルで行われる。
2位ソフトバンクが9日のオリックス戦に敗れて71勝69敗3分けの勝率.5071で全日程終了。すでにCS進出を決めているが、最終戦の黒星でファーストS本拠地開催の2位を自力で決められず。ロッテの自力2位の可能性が復活した。
ロッテは10日の直接対決に勝てば70勝68敗5分けの勝率.5072となり、ソフトバンクを1毛差上回って2位が決定。引き分けなら69勝68敗6分けの同.504で3位。負けると同.500で、同.504の楽天にかわされて4位となり、CS進出を逃すことになる。
勝ち、引き分け、負けによって順位が変動する、天国から地獄の10・10最終決戦。楽天は則本昂大投手(32)、ロッテは小島和哉投手(27)が先発する。
(この時点では2位・ロッテ、3位・ソフトバンク、4位・楽天)
(このまま勝てば2位・ロッテ、3位・ソフトバンク、4位・楽天)
ロッテが岡の右前打で先制した。
2回1死二塁で、岡が則本の初球を強振。ふらふらっと上がった打球は一塁手、二塁手、右翼手が追った真ん中にポトリと落ちた。
降雨で30分の遅延で開始。初回に1死満塁のピンチを迎えたが、小島が岡島を遊ゴロ併殺で切り抜けた。
ロッテは勝てば2位でのCS進出、引き分ければ3位での進出。負ければ2年連続のBクラスが確定する。
今季最終戦で勝ったチームがCS出場を決める楽天−ロッテ戦が10日、仙台・楽天モバイルで行われる。
2位ソフトバンクが9日のオリックス戦に敗れて71勝69敗3分けの勝率.5071で全日程終了。すでにCS進出を決めているが、最終戦の黒星でファーストS本拠地開催の2位を自力で決められず。ロッテの自力2位の可能性が復活した。
ロッテは10日の直接対決に勝てば70勝68敗5分けの勝率.5072となり、ソフトバンクを1毛差上回って2位が決定。引き分けなら69勝68敗6分けの同.504で3位。負けると同.500で、同.504の楽天にかわされて4位となり、CS進出を逃すことになる。
勝ち、引き分け、負けによって順位が変動する、天国から地獄の10・10最終決戦。楽天は則本昂大投手(32)、ロッテは小島和哉投手(27)が先発する。
(この時点では2位・ロッテ、3位・ソフトバンク、4位・楽天)
今季最終戦で勝ったチームがCS出場を決める楽天―ロッテ戦が10日、仙台・楽天モバイルで行われた。
2位ソフトバンクが9日のオリックス戦に敗れて71勝69敗3分けの勝率.5071で全日程終了。すでにCS進出を決めているが、最終戦の黒星でファーストS本拠地開催の2位を自力で決められず。ロッテの自力2位の可能性が復活した。
ロッテは10日の直接対決に勝てば70勝68敗5分けの勝率.5072となり、ソフトバンクを1毛差上回って2位が決定。引き分けなら69勝68敗6分けの同.504で3位。負けると同.500で、同.504の楽天にかわされて4位となり、CS進出を逃すことになる。
勝ち、引き分け、負けによって順位が変動する、天国から地獄の10・10最終決戦。楽天は則本昂大投手(32)、ロッテは小島和哉投手(27)が先発する。
楽天は降雨のため遅れていた今季最終戦のロッテ戦を午後6時30分に開始すると発表した。
楽天モバイルパークが降雨のためグラウンド整備に時間を要し、午後6時予定の試合開始を遅延していた。
最終戦でロッテが勝てば2位、引き分けなら3位。楽天が勝てば3位で、それぞれCS進出が決定する。
今季最終戦で勝ったチームがクライマックスシリーズ(CS)出場を決める楽天−ロッテ戦が10日、仙台・楽天モバイルで行われる。
ただ、試合前から断続的に降る雨の影響で、18時の試合開始は遅延となることが発表。内野には雨よけのシートが掛けられたが、18時頃から準備が始まり、18時30分予定で試合を開始すると場内アナウンスがあった。
2位・ソフトバンクが9日のオリックス戦に敗れて71勝69敗3分けの勝率.5071で全日程終了。すでにCS進出を決めているが、最終戦の黒星でファーストS本拠地開催の2位を自力で決められず。ロッテの自力2位の可能性が復活した。
ロッテは10日の直接対決に勝てば70勝68敗5分けの勝率.5072となり、ソフトバンクを1毛差上回って2位が決定。引き分けなら69勝68敗6分けの同.504で3位。負けると同.500で、同.504の楽天にかわされて4位となり、CS進出を逃すことになる。
勝ち、引き分け、負けによって順位が変動する、天国から地獄の10・10最終決戦。楽天は則本昂大投手(32)、ロッテは小島和哉投手(27)が先発する。
以下、発表された両軍のスタメン。
ロッテのルイス・ペルドモ投手(30)が10日、出場選手登録を抹消された。球団によると右肩の張りがあるという。
ロッテは、勝ち、引き分け、負けによって順位が変動する、天国から地獄の10・10最終決戦を控えているが、そこに中継ぎの柱であるペルドモ抜きで戦うことになった。
ペルドモはすでに今季1勝3敗41ホールド、42ホールドポイントを挙げ、最優秀中継ぎ投手賞が確定していただけに、痛手と言えそうだ。
ロッテは代わって、東妻勇輔投手(27)を出場選手登録した。
パの残り1枠のクライマックスシリーズ(CS)進出を懸けたレギュラーシーズン最終戦は、ロッテが楽天に完勝し、2位でCS切符をつかみ取った。雨で1日延び、この日も30分遅れの開始となった大一番は、序盤からロッテが主導権を握り、先発・小島和哉投手(27)も7回無失点の好投で自身2年ぶりの10勝到達。既に進出を決めていたソフトバンクを勝率で上回り、3位から浮上した。楽天は4位。14日に開幕するCS第1ステージ(S、3試合制)は、ロッテの本拠地ZOZOで行われる。
クールな左腕がマウンドでほえた。2点リードの4回2死三塁から太田を空振り三振に斬ると、小島は雄たけびをあげ、こん身のガッツポーズを決めた。
「最後勝てたので、これ以上はもうない。よかったです」。7回6安打無失点の熱投で自身最多タイとなる10勝目。チームはソフトバンクに1毛差で逆転2位に浮上し、2年ぶりのCSを決めた。
吉井監督に託されたシーズン最終戦の大一番。初回は1死満塁のピンチを背負ったが、岡島を遊ゴロ併殺打に仕留め、無失点で切り抜けた。その後も6回まで毎回走者を背負いながらも、要所を締めるピッチング。5、6回は走者を許しながらも、ともに併殺打に打ち取る会心の投球だった。7回先頭の阿部を右飛に打ち取ると左足がつるアクシデントに見舞われたが、7回を投げ切り、大仕事を果たした。
今季は開幕投手に任命され、3年連続規定投球回に到達。ローテの柱として回ってきた左腕に対し、エース級の投手に成長させるべく好投しても決して褒めずに、注文を付けてきた吉井監督。だがこの日は「本当にしっかりエースらしい投球をしてくれた。このまま、成長して欲しい」と目尻を下げた。前日(9日)には小島の代え時に迷いも見せていたが、終わって見れば7回無失点の快投で、今季の楽天戦初勝利。試合後には満面の笑みで小島の頭をぽんとたたいた。
チームは9月下旬に発熱による離脱者が続出し、一時4位に転落。しかし最終戦で本拠地での開催切符をつかみ、今季限りで引退する場内アナウンス担当・谷保恵美さんの待つZOZOマリンへ戻る。「谷保さんを最後にはさせたくなかった。たくさんのファンの人に来てもらって、もっと盛り上げてもらいたい」と小島。指揮官は「せっかくつかんだチャンス。一番最後までいけるように全力尽くします」と気を引き締めた。
14日に幕を開けるCS第1S。勢いに乗るロッテが本拠地でソフトバンク相手に暴れ回る。
Sが決まる大一番でのマウンドを託されたロッテの小島が7回6安打無失点の熱投で自身最多タイとなる10勝目。チームは逆転2位に輝き、本拠地でのCS開催を決めた。
「最後勝てたので、これ以上はもうない。よかったです」と小島。初回は1死満塁のピンチを背負ったが、岡島を遊ゴロ併殺打に仕留め無失点で切り抜けると、6回まで毎回走者を背負いながらも、無失点。7回には足がつるアクシデントに見舞われたが、最後まで投げ切り7回6安打無失点の気迫の投球を見せた。
「プレッシャーもあったけどこういう舞台で投げたくても投げれない人もいる。そういう巡り合わせで投げるチャンスをいただいたので、楽しまなかったらもったいないと思った」と小島。チームには佐々木朗や国吉、唐川、佐々木千、東條など登録されてない投手も帯同。「20人近く投手全員帯同してたので、その姿を見てそういう(楽しまないとという)気持ちになりました」と投手陣の存在が背中を押した。
チームは14日から本拠地でCSファーストステージが開催する。今季限りで場内アナウンスを引退する谷保さんへバトンをつないだ。小島は「それこそ谷保さんを最後にはさせたくなかった。たくさんのファンの人に来てもらって、もっと盛り上げてもらいたいなと思います」と熱い戦いを繰り広げることを誓った。
ロッテが最終戦楽天を破り、ソフトバンクと1毛差でレギュラーシーズン2位が決定。2年ぶりのCSも決めた。
吉井監督は「今日は小島が頑張ってくれた。初回、四球からピンチを作って投手コーチに喝を入れられたと思いますが、その後、しっかり7回まで投げてくれた。シーズン見ていると、だらしないところが結構多かったので。今日もどうかなと思ったけど、今日は本当にエースらしい投球をしてくれた」と7回6安打無失点の大仕事を果たした左腕をねぎらった。
14日からは本拠地でのCSファーストステージが開幕する。「色々考えているんですけども投手がちょっと少ないのでね。これからどうするか考えようと思います。でもせっかくつかんだチャンスなので1番最後までいけるように全力尽くします」と気を引き締めた。
ロッテが勝った方がCS進出を決める最終決戦を制し、CS進出を決めた。勝率でわずかにソフトバンクを上回り、2位でシーズンを終えCS本拠地開催が決まった。
ロッテは2回、岡の一塁手後方に落ちる右前適時打で先制。4回には安田の左翼ポールを直撃する9号ソロで追加点を奪った。6回にも荻野の適時内野安打で1点を追加すると、8回には2死満塁から佐藤都がダメ押しの2点二塁打を放ちリードを広げた。
投げては先発の小島が好投。毎回のように走者を背負いながらも3つの併殺打などで要所を締め、7回6安打無失点とホームは踏ませなかった。
引き分け以上でCSが決定する大一番で先発したロッテの小島和哉投手が94球を投げ7回6安打無失点の好投でマウンドを降りた。
この日は初回に1死満塁のピンチを背負うも岡島を二ゴロ併殺打に打ち取りピンチを切り抜け、その後も毎回走者を出しながらも6回まで無失点ピッチング。チームは7回まで安田の9号ソロなどで3得点を奪い、その裏に小島はこの試合初めての3者凡退投球。94球を投げ7回6安打無失点の好投で2ケタ勝利の権利を得たままマウンドを降りた。
引き分け以上でCSが決まるロッテが貴重な追加点を奪った。
1点リードの4回2死、安田が則本の151キロ直球を振り抜き左翼ポール直撃の9号ソロ。本塁打は9月19日のオリックス戦(京セラドーム)以来だった。自己最多タイとなる1発で、先発・小島を援護し、リードを広げた。
ロッテが岡大海外野手の適時打で先制に成功した。2回1死から山口の左翼線二塁打で1死二塁とすると、則本の直球を捉え、右翼前へと落とすポテンヒット。すでにスタートを切っていた二塁走者・山口の好走塁で先制のホームを踏んだ。
ロッテは引き分け以上で2年ぶりのCSが決定するが、勝利すれば本拠地ZOZOマリン開催がかなう。今季限りでマイクを置く場内アナウンス担当・谷保さんのためにも白星を勝ち取る。
執念の一振りが、2年ぶりのCS切符獲得を決めた。ロッテ・安田尚憲内野手が自己最多タイとなる9号ソロ。「緊張感のある試合だった。積極的にバットを振ることだけ意識して打席に入った」。審判のジャッジを確認すると、何度も拳を握りしめた。
仙台の夜空に、高々と白球は舞い上がった。2死から打席へ。カウント2−2から6球目、151キロ直球を力いっぱい振り抜いた打球は、左翼ポールに直撃。「切れるかなと思ったけど、ホームランになってくれて良かった」。雨上がりの冷たい空気は、一気に熱気へと変わった。
CS進出が決まる大一番。試合前には全体ミーティングが行われ、吉井監督は「緊張するのは当たり前。しない方がおかしい。戦うのみ。自分達のできることをやってください」と鼓舞。安田は「チーム一丸となって戦って勝ちましょう!さあいこう!!」と声出しし、自らの一発でチームを勝利に導いた。
9月後半には発熱を訴える選手が続出。11人が戦列を離れ、安田もそのうちの1人だった。それでも、金子1軍戦略コーチは「できる人にすべきことをさせたのがうまくつながった。やるべきことをやって、試合が終わった時にどっちがリードしてるか」。必死に戦い続け、今出せる最高の結果にたどり着いた。
前半戦から「もっと存在感が出てきたら」と期待され続けてきた安田。大一番で力を発揮し、チームは2位に食い込んだ。吉井監督は「もっと頑張ってもらわないといけない。頑張れ、安田!」とエール。伸びしろ十分の若武者が、次なる強敵を本拠地で迎え撃つ。
ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手が今季26本塁打をマークし、ソフトバンク・近藤健介外野手、楽天・浅村栄斗内野手に並び本塁打王となった。ポランコは「本当に嬉しい。(巨人から)チームを替えたことは自分にとっても分岐点になったし、いい1年だった。これからもこの成績を続けていきたい」と振り返った。
この日の試合では、5打数無安打に終わったが、チームの主砲としてレギュラーシーズンを牽引した。2位に食い込み、本拠地で開催されることとなったCSに向け、「自分のできる仕事に集中したい。このチームはプレーオフに進出するために、各々がしっかり働いてきた。勝っていかないといけない。しっかり集中していきたい」と意気込んだ。
ロッテは、CS出場争いの大混戦を勝ち抜き、2位に食い込んだ。今季最終戦ともなった一戦で、開幕投手も務めた小島が7回6安打無失点の好投。自己最多タイの10勝目を挙げ、3年連続の規定投球回を達成した。「最後勝てたので、本当にこれ以上はもうないので。よかったです」と振り返った。
初回からピンチを背負った。1死から安打、四球。さらには中村奨の捕球ミスも重なり、満塁となった。だが、最後は岡島を遊撃への併殺打に仕留め、無失点。雨天中止となった9日の練習後に「初回からフルパワーで」と話していたように、渾身のガッツポーズが飛び出した。6回まで毎回安打を許したが、要所を締めた。
7回に1死を奪った直後には左脚がつるアクシデントも。「言わないで投げようかなと思った。でもちょっと考えて、僕のわがままで試合をどうにかできるようなあれではないなと思った」。マウンドには黒木コーチが駆けつけた。だが、「軽症だった」と7回を投げきり、最後は代打・伊藤裕を空振り三振に仕留めた。
吉井監督は「今日は小島が頑張ってくれた。今日は本当にしっかりエースらしい投球をしてくれたのでこのまま、成長して欲しい」と左腕の活躍をたたえた。
ロッテが最終決戦に競り勝ち、2位でCS進出を決めた。勝率1毛差でソフトバンクを上回り、本拠地でのCS開催権をもぎ取った。勝てば3位だった楽天は4位となり、今季終了となった。
打線は2回、岡の右前適時打で先制。4回に安田が左翼ポール直撃のソロを放ち、8回にも佐藤都の適時二塁打で加点した。先発の小島は7回6安打無失点と好投した。
試合後、吉井理人監督は「今日は小島が頑張ってくれた」と立役者の名を挙げた。「初回、四球からピンチをつくって投手コーチにカツを入れられたと思うが、その後、しっかり7回まで投げてくれた」と左腕をねぎらい、「今日は本当にしっかりエースらしい投球をしてくれたのでこのまま、成長して欲しい」と期待を込めた。
苦しいシーズンの中でつかんだ2位の座。指揮官は、「オールスター後の失速の原因は大体分かっているので、来年以降は、そうならないようにやっていきたいと思う」と反省し、「今は本当にただただ選手達が頑張って、よく2位になったなと思っています」と話した。
レギュラーシーズン最終戦で3位のロッテが4位の楽天を破り、勝率1毛差で2位に浮上。CSファーストSの本拠地開催権を得ると、X(旧ツイッター)では「谷保さん」がトレンド入りした。
「谷保さん」とはロッテの場内アナウンスを務める谷保恵美さんのことで、谷保さんは今季限りでアナウンス業務から退くことを発表していた。ロッテがCS出場を逃した場合、3位でCSに進出しても、日本シリーズに進出できなかった場合には、「サブローーーーー」を代表する名調子が2度と聞けない恐れがあった。
SNSでは「谷保さんアディショナルタイム突入です」「谷保さん喜んでるだろうな」「出番ですよ」「伝説はまだ終わらない」「まだまだお仕事辞めさせませんよ」といったコメントが集まっていた。
プロ野球パ・リーグは10日、レギュラーシーズン最終戦を迎え、ロッテが残り1枠のクライマックスシリーズ(CS)進出を争った楽天戦を5−0で制し、2位でのCS進出を決めた。ソフトバンクは3位に後退し、楽天は4位に終わった。
14日に開幕するCSファーストステージ(3試合制)はロッテの本拠地ZOZOマリンスタジアムにソフトバンクを迎えて行われる。ロッテのCS進出は2年ぶりで、2004〜06年のプレーオフを含めて9度目。
ファーストステージ勝者が18日に始まるファイナルステージ(6試合制)に進み、リーグ3連覇を果たしたオリックスと京セラドーム大阪で当たる。
ロッテが最終決戦に競り勝ち、2位でCS進出を決めた。勝率1毛差でソフトバンクを上回り、本拠地でのCS開催権をもぎ取った。勝てば3位だった楽天は4位となり、今季終了となった。
先発・小島は初回、味方の失策もあり1死満塁の大ピンチを背負ったが、岡島を遊ゴロ併殺打。2、3、5、6回も先頭打者に安打を許し、再三走者を背負ったが、粘り強く無失点でしのいだ。
打線は2回、岡の右前適時打で先制。4回に安田の左翼ポール直撃のソロで援護した。
小島は7回6安打無失点。21年以来の2桁勝利で自己最多タイとなる10勝(6敗)でレギュラーシーズンを終了した。
ロッテが最終決戦で快勝し、2位でCS進出を決めた。勝率1毛差でソフトバンクを逆転し、本拠地でのCS開催権をもぎ取った。勝てば3位だった楽天は4位となり、今季終了となった。
ロッテは2回、岡が右前にポトリと落とす適時打を放ち先制。4回には安田の左翼ポール直撃のソロで加点した。7回に1点を加えると、8回には佐藤都の2点二塁打でダメ押しした。
先発・小島は初回、味方の失策もあり1死満塁の大ピンチを背負ったが、岡島を遊ゴロ併殺打。4度先頭打者を出しながら計3併殺を奪う粘りの投球で7回無失点と快投した。大一番で10勝目を挙げた。
ロッテは名物ウグイス嬢の谷保恵美さんが今季限りで引退。ファンの間では惜しむ声があったが、CS本拠地開催の2位を確保したことで、もう1度、谷保さんのアナウンスが聞けることになった。
し烈な争いとなったパ・リーグ本塁打王争いは、2リーグ制後では史上初の3人同時受賞となった。
この日、CSをかけた決戦で、26号でトップを走っていたロッテ・ポランコ、楽天・浅村、ソフトバンク・近藤に本塁打が出ず。この試合でパ・リーグ全日程が終了し、タイトルが確定した。
打撃主要部門ではオリックス・頓宮が首位打者で初タイトル。前夜の最終戦、最終打席で本塁打を放った近藤は移籍1年目で2冠となった。
ロッテの安田尚憲内野手が、自己最多タイの9号ソロを放った。
1−0の4回、2死から打席へ。カウント2−2から相手先発・則本の151キロ直球を捉えた。打球は大きな弧を描き、左翼ポールに直撃。ダイヤモンドを回りながら何度も力強く拳を握り、雄叫びを挙げた。打たれた楽天・則本は「マジか…」と言葉を漏らした。
0−0の2回には、1死二塁から岡が右翼へのポテンヒットを放ち先制。CS進出が決まる大一番で、打線が流れに乗った。
安田は「打ったのはストレートです。追加点を取りたかったので、とにかく何とかしたかった。切れるかなと思ったのですが、ホームランになってくれて良かったです。次も頑張ります」とコメントした。
ロッテは、引き分け以上でCS進出が決まる一戦で、岡大海外野手が先制打を放った。
両軍無得点の2回。1死から山口がフルカウントまで粘り、三塁線を破る二塁打でチャンスメーク。さらに続く岡は、初球を右前へのポテンヒットとし、先制点を挙げた。
初回には、先発・小島が安打と四球、さらに中村奨の捕球ミスで1死満塁のピンチをいきなり背負ったが、岡島を遊撃への併殺打に仕留め無失点スタートを切った。
岡は「とにかく今日は勝つために打席に立ってます。まずは先制できて良かったです。まだまだ援護できるように頑張ります」とコメントした。
勝った方がCS進出の最終決戦は当初より開始が遅れ、18時半試合開始が発表された。雨具を装着して客席で待機していたファンからは拍手が起こった。
前日の試合が雨天順延となり迎えたこの日の戦い。先発は則本、小島が予定されている。17時半の時点で雨が強まり、プレーボールが遅延。開始時間が決まると、則本が外野でキャッチボールを開始した。
勝った方がCS進出の最終決戦は降雨でグラウンド整備に時間を要するため、試合開始時間が遅れると発表された
。前日の試合が雨天順延となり迎えたこの日の戦い。先発は則本、小島が予定されている。17時半の時点で雨が強まり、グラウンドにはシートが敷かれたままとなっている。
「しっかりしなきゃという気持ちがだいぶありますけど、歯がゆいこの2ヶ月くらい過ごしているので、何か自分にとても腹が立っている。チャンスをたくさんくださっているので、何とか期待に応えられるようなピッチングができたらなと。早く活躍できるに越したことがない。そのための準備はしてます」。
今季開幕投手を務めたロッテ・小島和哉は8月上旬、なかなか本来の投球ができない中で、状態を取り戻そうと必死にもがいていた。交流戦前まで5勝1敗、防御率1.88と安定した投球を披露していたが、6月の月間防御率8.50、7月の月間防御率5.66と苦しんでいた。
8月13日の西武戦で6回を無失点に抑え、5月24日以来となる白星。1つの勝利で心理面でも変わってくる。「去年は勝ちを意識したらすごく苦しかった。今年は意識していなかったですけど、最近は自分の勝ちというよりか、チームが勝てば内容が悪くてもそこは反省して、次に活かせればという発想に切り替えました。いいピッチングをして勝てなかったら悔しいですが、多少打たれても勝てばいいやと割り切れる気持ちになってきています」。この勝利をきっかけに自身3連勝。
8月以降は中5日で先発した9月25日のソフトバンク戦こそ7回途中7失点で敗戦投手となったが、10試合・67イニングを投げて、5勝3敗、防御率2.69で、10試合中8試合でクオリティスタート(6回以上3自責点以内)を達成した。
勝利しなければCSが出場できないという大事な一戦となった10月10日の4位・楽天戦にも先発を任された。初回に1死満塁のピンチを招くも、岡島豪郎を遊併で切り抜け、ガッツポーズ。
これまでどちらかといえばポーカーフェイスで投げることの多かった小島だが、夏場以降は感情を表に出すことが多い。その理由について8月23日の取材で「いつもは(感情を表に)出すような感じではないんですけど、ちょっとでもチームに勢いがつくようにはどうしたらいいかなとか、色々考えています。ただ僕が“よっしゃ!”というだけで、勢いがつく訳ではないですが、自分の心も素直な感じを出した方があまりストレスがかからないというか、いいものはいいし、悪いものは悪いと思うので、全部完璧を求めすぎないようにと思っています」と教えてくれた。
2回以降も毎回走者を背負いながらもスコアボードに0を刻み、2−0の4回2死三塁で太田光を空振り三振に仕留めた後も拳を握った。小島はこの大一番で7回、6安打、無失点に抑え自身2度目の2桁10勝目を手にし、確かに成長した姿を見せた。
成長でいえば、この大事な一戦で楽天先発・則本昂大よりも1イニング長く投げたことだ。
振り返れば、新人時代の19年、楽天とCS進出を争っていた9月19日の楽天戦(ZOZOマリン)で則本と投げ合い、小島は5回3安打1失点だったのに対し、則本は8回無失点、試合もロッテが0−2で敗れた。この試合が直接CS進出に影響した訳ではないが、結果的に同年は3位・楽天、4位・ロッテとなりCS出場を逃した。
19年当時小島は「自分にとって全ていい経験ですけど、特にCS出る、出ないの1番大事な試合を任せてもらったので、すごい勉強になりました」と話しながらも、「相手が則本さんですし、何回か試合をやっても1点差のゲームになると思ったので、そういう意味ではそこで5回までしか投げられなかった自分と、8回まで投げた則本さんの差がすごい感じました」と課題を感じていた。
その後も何度も則本と投げ合い、今季は5度も投げあったが、そのうち小島が則本より長いイニングを投げたのが8月20日の試合と10月10日の2試合。それでも、この大一番で則本よりも長くマウンドに立ち、さらにチームを勝利に導いたのは成長の証。
小島は先発投手として、長いイニングを投げることにこだわってきた。今季で3年連続規定投球回に到達。怪我なく投げ続けられることに「ケアだったり、あとは丈夫に育ててくれた親に感謝です」と話したが、規定投球回達成には「1年間働くことが先発の仕事だと思うので、規定にいったから満足というのは全くないです」とキッパリ。
新人時代から指導してきた小野晋吾投手コーチは「去年苦しい中で投げてなかなか勝ちがつかなかったことを経験しているので、気持ちの強さを去年の経験でいかされている。自覚、やらなきゃいけないと思って常にやってくれている。成長はすごく感じますね」と、目を細める。
3年連続規定投球回にも達し、大事な一戦に気負うことなく投げ、本当に頼もしい存在になってきた。