ソフトバンクが競り勝った。1−1の3回に柳田の適時二塁打と中村晃の適時打で2点を勝ち越した。先発の有原はテンポよく打たせて取り、6回を投げて5安打1失点と好投。9回はオスナが締めた。ロッテは西野が3回3失点と崩れた。打線は1回のポランコの犠飛による1点にとどまり、2回以降は二塁すら踏めなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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福岡ソフトバンク | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
鈴木昭汰投手(25)が5回から3番手で上がり、2回2/3を1安打2四球無失点に抑えた。
この日、再昇格したばかりの左腕は、1−3と2点を追う展開に「次の1点がゲームを左右する。1点もやれない」と気合十分で臨んだ。5回は1死から2四球を出したが、柳町を一ゴロで2死とした。
ここでマウンドに来た捕手田村から「踏ん張ろう」と声をかけられた。もちろん、鈴木も分かっていた。続く今宮には初球、2球目とインハイを真っ直ぐで突いた。「右バッターだったんで、自分の得意コースを。結構、よく投げられたんじゃないかなと」。クロスファイアでカウント1−1とし、そこから一転、外中心。最後は2−2から外高め149キロで空振り三振を奪い、ガッツポーズした。
6回も0に抑え、7回は先頭打者を味方の失策で出した。2死までこぎ着けたところで、中森に交代。「ランナーを残して降りた。そこは中森に感謝しなくちゃいけませんが、緊張感ある中で、何とか投げられたのかなと思います」と振り返った。
20年のドラフト1位だ。1年目は23試合に投げ、先発も12試合。だが、昨季は6試合のみ。3年目の今季は開幕1軍を逃した。ただ、2軍で投げているうちに「割り切りだったり、自分の気持ちのコントロールだったりが、どんどん良くなってきた」という。登板は13試合にとどまったが、8月末からリリーフ登板が増え、結果を残し、CS出場につなげた。吉井監督からは「頑張った」とねぎらわれた。
次回登板でも「最近、状態はわりといい方なので、あまり深く考えすぎず、結果を求めすぎず、単調になりすぎず、やっていけたらと思います」と、自身の仕事に集中するつもりだ。
ロッテが6安打1得点に封じられて敗れ、CSファイナルステージ進出に逆王手をかけられた。
0−1の初回に藤岡、角中の連打で1死一、三塁の好機をつくり、ポランコの中犠飛で同点。だが、2回以降は第1戦で9安打8得点の打線が沈黙した。今季3戦3敗のソフトバンク先発有原にポストシーズンでも屈し、吉井監督は「やっつけるつもりでいったんですけれど、また同じようにやられてしまった」と肩を落とした。
4回に先頭ポランコが四球で出塁も、安田が一ゴロ併殺。6回にも藤岡の右前打で無死一塁としたが、角中の打席でフルカウントから仕掛けた。「角中は空振り三振の確率が少ない選手なのでバットに当たるだろうと思って(走者を)走らせたんですけれど、うまくいかなかった」。三振ゲッツーでチャンスを生かせなかった。「一晩寝て力んでも実力はたいして変わらないので、いつも通り自分の出来ることを」と次戦に求めた。
16日の第3戦は引き分け以上で突破出来る。指揮官はレギュラーシーズン最終戦となった10日の楽天戦で7回無失点と好投し、2位での本拠地開催を導いた小島に中5日で先発を託した。21年のCSファーストステージは初戦先勝後の第2戦で先発。6回1/3を4失点も、チームは引き分けてファイナルステージ進出を決めた。今季こそ、勝って京セラドーム行きを決める。小島は「短期決戦になったら、打者が積極的に仕掛けてくるので、かわそうとすると、どんどん難しいピッチングになってしまう。とにかく初回から後悔しないような投球が出来るように」。強気を貫く決意だ。
ロッテ吉井理人監督(58)が、レギュラーシーズンで3戦3敗と相性の悪いソフトバンク有原の前に打線が6回1得点に封じられ、「同じようにやられてしまった」と肩を落とした。先発西野勇士投手(32)は3回6安打3失点とリズムを作れなかった。1勝1敗で迎える16日の第3戦は、CS進出をかけた10日楽天戦(楽天モバイルパーク)で、7回無失点と好投した小島和哉投手(27)に託される。16日は勝つか引き分けでオリックスの待つ18日開幕のCSファイナルステージに進出する。吉井監督の一問一答は以下の通り。
ロッテ西野勇士投手が3回6安打3失点で敗戦投手となった。
1回2死二塁、4番近藤に先制打を許すと、1−1の3回には3番柳田と5番中村晃に適時打を浴びた。相手クリーンアップ全員に打点を許す内容に「フォークボールの調子があまり良くなかったので、投げる球種が絞られ苦しい投球になってしまった。短期決戦なので初回に先制点を与えずにいきたかったです。思うような投球ができず悔しい」と振り返った。
ロッテ小島和哉−ソフトバンク和田毅(ZOZOマリン=18時)
ロッテの2連勝によるCSファーストステージ突破はならなかった。
前日に8得点した打線が振るわなかった。1点を追う初回こそ、グレゴリー・ポランコ外野手(32)が同点犠飛。第1戦の初回もソロを放った4番の好調さがうかがえた。ところが、2回以降は打線沈黙。走者を出してもつながらない。チェンジアップを多投したソフトバンク有原を打ちあぐねた。6回まで投げられ、5安打で1点のみに抑えられた。
前夜のヒーロー、荻野貴司外野手(37)は「本当にできることをやるしかないので、シーズン通りにやっていきたいなと思います」と話していた。全員でやるべきことをやって勝つのがロッテのスタイルだが、レギュラーシーズン3戦3敗の有原にCSでもやられてしまった。
これで1勝1敗のタイ。第3戦にかける。
ロッテ西野勇士投手(32)が、勝てばCSファーストステージ突破となる1戦で3回6安打3失点とリズムを作れず降板した。
初回からソフトバンク打線に打ち込まれた。1回、2番川瀬に安打を許し、2死二塁から近藤に147キロ直球を左前適時打にされ先制点を許した。同点で迎えた3回は先頭の三森に一塁線を破られる二塁打を浴び、その後1死三塁から柳田を内角の130キロスライダーで詰まらせるも、打球は左翼線にポトリと落ちる適時二塁打となった。さらに2死三塁となり、中村晃にも適時打を浴びた。この回までで6安打で3失点を喫し降板。4回からは東妻勇輔投手(27)が送られた。
西野は今季ソフトバンクに対して3戦で2勝1敗、防御率1.80と好投していた。だがCSの舞台で好相性の相手に結果を残せず「自分の投球について今話せることはありません。あとはみんなをしっかり応援します」とコメントした。
ロッテは15日、公式ファンクラブ「TEAM26(チームニジュウロク)」会員を対象に、今シーズン最も印象に残った選手(2023マリーンズMIP)とポジション別ベストプレーヤーを決めるアンケートを開始した。
2022年までは、「TEAM26会員が選ぶマリーンズMVP」として実施していた企画がリニューアルし、「Most Impressive Player(MIP)」として、投手1人、野手1人、特別賞1人を選出予定。投票結果は、ファン感謝デー「MARINES FAN FEST 2023」で発表予定。
投票期間は、10月26日まで。2023年度TEAM26有料会員・無料会員の応募方法は、TEAM26マイページにログイン後、「TEAM26会員が選ぶ!2023マリーンズMIPアンケート」バナーをクリックし、Googleフォームに遷移後アンケートに回答。詳細は球団公式サイトまで。
短期決戦でも難敵を攻略できなかった。ロッテは今季3戦3敗と苦手にしていた有原の前に打線が沈黙。6安打1得点に終わり、吉井理人監督(58)はため息をついた。
「いつも有原にやられている。今日はやっつけるつもりでいったんですけど、また同じようにやられてしまいました」。1回に犠飛で1点を奪うのがやっとで、2回以降は二塁すら踏めない苦しい展開となった。
1勝1敗で臨む運命の第3戦は小島に先発を託す。CS進出を決めた10日の楽天戦で7回無失点と好投するなど勢いがある。左腕を中5日で投入する意図について指揮官は「他に誰がいますか?」ときっぱり。負けられない大一番へ、「小島のピッチングをしてくれたらいい」と期待を込めた。
ソフトバンクに逆王手≠懸けられたロッテ・吉井理人監督(58)は「いつも有原にやられているので、今日はやっつけるつもりでいったんですけど、また同じようにやられてしまった」とため息。日本ハム時代の2019年から8連敗中だった天敵に脱帽した。
オリックスと対峙するファイナルステージ進出を目指して、16日は運命の第3戦。先発には勝てば2位、負ければ4位のレギュラーシーズン最終戦となった10日の楽天戦(楽天モバイルパーク)で7回94球、6安打無失点に抑えた小島和哉投手(27)を中5日で投入する。
指揮官は「ほかに誰かいます?」と話した上で、「小島は小島のピッチングしかできないので、それを出してくれればいい」と、再び雌雄を決する舞台での快投に期待した。
ロッテの3年目右腕、中森俊介投手(21)が1−3の7回2死二塁で救援し、代打・野村大を空振り三振。続く8回も三者凡退に抑えた。「ピンチの場面だったので、とにかくランナーをかえさないことだけ考えてマウンドに向かいました。今回がCS初登板になりましたが、たくさんのファンの声援が力になって、抑えることができました」。2万9147人の大観衆に感謝した。
ロッテ先発の西野勇士投手(32)が3回6安打3失点でKOされた。「今日はフォークボールの調子があまり良くなかったので、投げる球種が絞られてきてしまい、苦しい投球になってしまったかなと思います。レギュラーシーズンも同様ですが、特に短期決戦なので、初回に先制点を相手に与えずにいきたかった…。思うような投球ができず、悔しいですね」。レギュラーシーズン最終登板の7日のオリックス戦(ZOZOマリン)から中7日での登板。今季のソフトバンク戦は3試合で2勝1敗、防御率1.80だったが、大舞台で打ち込まれた。
先勝した勢いに乗りたかったが、出ばなをくじかれた。先発した今季8勝のロッテ・西野勇士投手(32)は3回60球を投げ、6安打3失点で降板。思うような投球ができず、悔しそうに唇をかんだ。
「自分の投球について今話せることはありません」。今季のソフトバンク戦は3試合の登板で2勝1敗、防御率1.80。相性は悪くなかったが、立ち上がりからつかまった。
1回1死から川瀬に中前打を許した。続く柳田は山口の好守で一ゴロに抑えたが、2死二塁となった後、打点王の近藤に先制の左前打を浴びた。2回は三者凡退としたが、1−1の三回にも失点した。1死三塁から柳田の詰まった当たり損ねの打球が三塁後方に落ちる適時二塁打。さらに中村晃にも中前適時打を許して点差を広げられた。
レギュラーシーズン終盤。チームは今季10勝の種市が右肘の炎症で出場選手登録を外れ、カスティーヨも右前腕の張りで離脱した。14日の第1戦で復帰した佐々木朗も発熱の影響で登板できず、先発投手が手薄だった。2020年に右肘の手術を受けた西野は、シーズンを通して中10日以上で登板することが多かったが、最終登板となった7日のオリックス戦(ZOZOマリン)は今季初の中6日、今回も中7日と難しい調整を強いられた。
CS開幕前には「もう勝つしかないという状況なので、状態云々じゃなくてやるしかないなと思っています」と表情を引き締めていたが、ソフトバンク打線に押される苦しい展開となった。その後は救援陣が無失点で踏ん張っただけに、序盤の失点が悔やまれる。
打線はソフトバンク先発の有原に対し、日本ハム時代から今季の3戦3敗を含めて8連敗中。苦手は克服できず、1回のポランコの犠飛による1点だけで、6回を5安打に封じられた。
ロッテ先発の西野勇士投手(32)が3回6安打3失点でKOされた。
レギュラーシーズン最終登板の7日のオリックス戦(ZOZOマリン)から中7日での登板。今季のソフトバンク戦は3試合で2勝1敗、防御率1.80と相性は悪くはなかったが、許した6安打は全て左打者だった。
降板後、西野は「自分の投球について、今、話せることはありません。あとはみんなをしっかり応援します」とコメントした。
14日の第1戦の試合前。ロッテ・吉井監督は「1つだけお願い」と自ら切り出して円陣の輪に加わり、選手に呼び掛けた。「みんなハッスルプレーでお願いします」。恒例≠ニなっている訓示で士気を高め、勝利につなげた。
沖縄・石垣島キャンプ前のミーティングではアインシュタインの言葉を引用し、挑戦することの意義を説いた。レギュラーシーズン開幕前には「準備はいいですか。戦いの始まりじゃ。おのおの抜かりなく。いくぞ」と戦国武将のごとく声を掛け、一致団結した。
連敗が続いた日には若手を集めて会話。仙台で青空ミーティングを開いたこともあった。シーズン最終戦となった7日の楽天戦前には「緊張するのは当たり前」と説いた。ここぞの場面ではいつも、選手を導く指揮官の言葉がある。
ロッテの先発・西野が、3回6安打3失点で降板。4回以降は救援陣が踏ん張ったが、打線が2回以降は二塁も踏めず10年以来13年ぶりの連勝でのファイナル進出は逃した。
8月3日の日本ハム戦を最後に白星から遠ざかっている右腕は初先発のCSでも無念の黒星。「フォークの調子が良くなかった。思うような投球ができず悔しい」と唇をかんだ。レギュラーシーズン2位のため、引き分け以上なら突破が決まる第3戦。吉井監督は「いつも通りできることに集中して欲しい」と期待した。
ロッテの小島が、レギュラーシーズン最終戦だった10日の楽天戦から、今季2度目の中5日で第3戦に先発する。
2年ぶりの2桁10勝目を挙げた左腕は、今季ソフトバンク相手に5試合で1勝2敗、防御率4.45。相手は早大の先輩で同じ左腕の和田で「疲れとかの話の次元ではない。勝ちたい気持ちだけなので、しっかり頑張って投げたい」と話した。
ロッテ・佐藤都は、金沢バッテリーコーチに松川とのダッシュ勝負の結果を問われ「1馬身差ぐらいで勝ちました。ハナ差とかじゃないです」。金沢コーチから「馬じゃないだろ」とツッコまれていました。
現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が15日、NHKの「サンデースポーツ」(日曜後9:50)にゲスト出演した。
この日、ソフトバンクの勝利で1勝1敗の五分となった、パ・リーグのクライマックス・シリーズ(CS)ファーストステージ(S)の展望。勝った方がファイナルSに進出する16日の第3戦について精神面をポイントに挙げた。
ロッテは小島、ソフトバンクは和田が先発する第3戦について、落合氏は「両チームとも完投は難しい。中継ぎ陣の頑張り次第じゃないんでしょうか」と展望。その上で「CS(ファイナルS)に出たいという気持ちの強い方が勝つ。五分五分の戦いにはなるんでしょうけど」と言い切った。
また15日の第2戦、ソフトバンクは前日の6番から1番に打順を上げ、3安打で決勝のホームも踏んだ三森の打順変更について問われると「ソフトバンクの場合1、2番変えるのはそんなに難しいことではないと思う。監督がそういう風に踏んだんでしょうね。(こうした変更策が当たるのは)短期決戦には大きい。短期決戦の場合は、調子の良い悪いがはっきり出るケースがある。良いものをどんどん使っていくというケースは、監督が考える策としては1番良いことなんだろうと思う」と解説していた。
前日の初戦に快勝し、クライマックス・シリーズ(CS)ファイナルステージ進出に王手をかけたロッテは15日、ソフトバンクとの第2戦に敗れ、1勝1敗の五分に戻された。16日の第3戦で負ければ敗退が決まる。
以下、試合後の吉井監督と一問一答。
前日の初戦に快勝し、クライマックス・シリーズ(CS)ファイナルステージ進出に王手をかけたロッテは15日、ソフトバンクとの第2戦に敗れ、1勝1敗の五分に。西野勇士投手(32)が先発登板するも、3回3失点と試合をつくれず「思うような投球ができず悔しいですね」と唇をかんだ。
互いに“お得意さま”同士の投げ合いになった。西野は今季ソフトバンク戦には3試合に先発し2勝、防御率1.80。一方、ソフトバンク先発の有原はロッテ戦には日本ハム時代の19年から8連勝中。今季も3戦全勝で防御率2.11と安定していた。
ともに初回から失点。西野は近藤に適時打を浴び、有原は藤岡、角中に連打を許すとポランコの犠飛で追いつかれた。
2回以降、有原は立て直した一方、西野は苦しんだ。3回、先頭の三森に右翼線二塁打を許すと、1死三塁で打席は柳田。カウント1−1から内角の変化球で完全に詰まらせるも、打球は三塁・安田の頭上を越えポトリ。これが勝ち越しの二塁打となると、2死から中村晃には中前にはじき返され3失点目。この回限りでマウンドを降りた。
先発の役割を果たせなかった西野は試合後「今日はフォークボールの調子があまり良くなかったので、投げる球種が絞られてきてしまい、苦しい投球になってしまったかなと思います。レギュラーシーズンも同様ですが、特に短期決戦なので、初回に先制点を相手に与えずにいきたかったです」と、この日の60球を振り返った。
パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストSは、16日にロッテ−ソフトバンクの第3戦(18時、ZOZOマリン)が行われる。
1勝1敗で迎える第3戦。ロッテは勝ちか引き分けで、ソフトバンクは勝てばCSファイナルS進出が決まる。
15日の第2戦の試合後、予告先発投手が発表された。
ロッテは小島、ソフトバンクは和田。同じ左腕で、早大の先輩後輩対決となる。
前日の初戦に快勝し、クライマックス・シリーズ(CS)ファイナルステージ進出に王手をかけたロッテは15日、ソフトバンクとの第2戦に敗れ、1勝1敗の五分に戻された。16日の第3戦で負ければ敗退が決まる。
今季ソフトバンクに3戦2勝、防御率1.80と得意にしている先発・西野がつまづいた。初回、1死二塁から近藤に左前に運ばれ先制を許した。3回は1死二塁で柳田を追い込むも、完全に詰まらせた打球が三塁・安田の後方にポトリ。さらに中村晃に中前適時打を浴び、計3失点。先発の役割を果たせず、この回限りで降板となった。
打線も前日のようなつながりに欠けた。初回、ポランコの犠飛で同点に追いつくも、その後はソフトバンクの先発・有原を崩せず。メジャー帰りの右腕に、日本ハム時代の19年から8連敗中。今季も3戦全敗を許し防御率2.11と、苦手中の苦手にしていた。
5回の攻撃前には円陣を組むも効果なし。6回は先頭の藤岡が右前打で出塁。続く角中のフルカウントからエンドランを仕掛けたが、結果は最悪の三振ゲッツー。わずかに見えた攻略への糸口が消えてしまった。
西野の後を継いだ東妻、鈴木昭、中森、沢村による必死のリレーで、4回以降は無失点。それでも打線が救援陣の粘りに応えられず。有原からバトンを受けた藤井、松本、オスナの前に沈黙したままだった。ファーストS初戦に勝てば過去6度全て突破というデータが後押しするものの、後がなくなってしまった。
前日の初戦に快勝し、クライマックス・シリーズ(CS)ファイナルステージ進出に王手をかけたロッテは15日のソフトバンクとの第2戦で、今季限りでの本拠場内アナウンス卒業を表明しているロッテ・広報室の谷保恵美さんの担当試合が通算で2102戦に達した。
場内アナウンス担当1軍デビューは91年8月9日の日本ハム戦(川崎球場)。33年間での2102試合は、参考記録ながら巨人・坂本勇人内野手の通算2101試合(プロ野球歴代40位)を超えた。
本拠開催となったCSファーストSが“延長戦”となっている谷保さん。パ2位からの日本一を目指すロッテナインとファンの「谷保さんに1試合でも多くアナウンスを」という合言葉に応えるように、この日もいつも通りの名調子で満員のZOZOマリンスタジアムを沸かせている。
前日の初戦に快勝し、クライマックス・シリーズ(CS)ファイナルステージ進出に王手をかけたロッテは15日、ソフトバンクとの第2戦に西野勇士投手+32)が先発登板するも、3回3失点、被安打6。4回からマウンドを東妻に譲った。
今季18試合に先発し8勝5敗、防御率2.69。ソフトバンク戦には3試合に先発し2勝、防御率1.80と相性の良かった相手に初回、4番・近藤の左前適時打で先制を許すと、同点の3回は柳田と中村晃に適時打を浴びた。
先発の役割を果たせなかった西野は「自分の投球について今話せることはありません。あとはみんなをしっかり応援します」とコメントを残した。
引き分け以上でCSファイナル進出が決まるロッテはソフトバンクに敗戦し、1勝1敗で逆王手をかけられた。
先発の西野が3回6安打3失点で60球で降板。それ以降は東妻、鈴木とバトンをつなぎ、2点を追う7回1死一塁から4番手で中森がCS初登板。野村大を空振り三振で7回を終えると、8回は三者凡退投球。1回1/3を無安打無失点投球で“CSデビュー”を果たした。
チームは敗戦したものの、中森は「ピンチの場面だったので、とにかくランナーを返さないことだけを考えてマウンドに向かいました。最後の球は良いところに決まってくれたので良かったです。今回がCSでの初登板になりましたが、たくさんのファンの声援が力になって0点に抑えることができました」と度胸満点の投球を披露した。
ロッテはソフトバンクに敗戦し、CSファイナル進出へ、逆王手をかけられた。
先発の西野は3回6安打3失点で降板。初回に近藤の適時打で1点を失うと、同点の3回には柳田の左翼線適時二塁打と中村晃の適時打で2点を勝ち越され60球で降板。許した安打は全て左打者だった。西野は試合後「今日はフォークボールの調子があまり良くなかったので、投げる球種が絞られてきてしまい苦しい投球になってしまったかなと思います。レギュラーシーズンも同様ですが、特に短期決戦なので、初回に先制点を相手に与えずにいきたかったです…。思うような投球ができず悔しいですね」と振り返った。
シーズン2位のロッテは同3位のソフトバンクに敗れ、1勝1敗のタイに持ち込まれた。決着は16日18時開始の第3戦に持ち越しとなった。
吉井理人監督は先発・西野勇士を3回であきらめ、早めの継投に入った。「短期決戦であれ以上点を取られるとやばかった」。無失点で6イニングをしのぎ、ゲームを壊さなかった4人のリリーフ陣を「みんな頑張った」とねぎらった。
しかし、初戦で8得点の打線が天敵・有原航平の前に沈黙した。「いつも有原にやられているので、今日はやっつけるつもりでいったが、また同じようにやられてしまった」。6回無死一塁の好機では、3番・角中のフルカウントから一塁走者・藤岡にスタートを切らせたが、痛恨の三振ゲッツーに終わった。「確率的に三振が少ない選手なんで、バットに当たるかな、と…」。局面打開の一手は不発だった。
第3戦でロッテが勝つか引き分け、ソフトバンクは勝てば最終ステージ進出が決まる。先発はロッテが小島和哉、ソフトバンクは和田毅と発表された。「小島の投球しかできないので、それを出してくれたら。(先発候補は)あと誰かいます?チーム事情です」といつものように飄々と語った指揮官。10日のシーズン最終戦・楽天戦で7回無失点と一世一代のピッチングを見せ、CSへと導いた左腕に、中5日で全てを託す。
ロッテ・小島和哉−ソフトバンク・和田毅(18時・ZOZOマリン)
シーズン2位のロッテが同3位のソフトバンクに敗れ、第1S突破は16日の第3戦に持ち越しとなった。
先発・西野勇士が3回3失点と崩れた。打線も天敵のソフトバンク・有原航平に6回まで1点に抑えられ、以降もリリーフ陣を捉えきれなかった。
1勝1敗のタイで迎える第3戦は、16日の18時から。ロッテは勝つか引き分けで2年ぶりの最終S進出が決まる。
第1ステージ突破に王手をかけているシーズン2位のロッテは西野勇士投手が先発したが、3回6安打3失点で降板し、2番手の東妻にマウンドを託した。
今季から先発に再転向して公式戦8勝を挙げた右腕のCS登板は、16年第1ステージ(対ソフトバンク)以来。一気に突破を決める期待を担ったが、初回に近藤健介の適時打で1点を失うと、同点の3回には柳田悠岐の左翼線適時二塁打と中村晃の適時打で2点を勝ち越され、落胆の表情でマウンドを降りた。降板後は「自分の投球について今話せることはありません。あとはみんなをしっかり応援します」と語った。
ロッテは、14日の初戦に快勝。第2戦に勝つか引き分けで最終ステージ進出が決まる。
第1ステージ突破に王手をかけているシーズン2位のロッテが、グレゴリー・ポランコ外野手の犠飛で同点に追いついた。
西野勇士が1点を失った直後の初回。1死から藤岡、角中の連打で一、三塁とすると、4番のポランコがセンターへ飛距離十分の同点犠飛。初戦でも一発を放った本塁打王が、試合を振り出しに戻した。
ソフトバンク先発の有原航平には、今季の3戦3敗を含め、日本ハム時代の19年から8連敗中。まさに天敵中の天敵だが、初回から一味違う攻めを見せた。
ロッテは、14日の初戦に快勝。第2戦に勝つか引き分けで最終ステージ進出が決まる。
今季3戦3敗を喫していたソフトバンク・有原に、またしても打線が抑え込まれた。逆王手をかけられ、吉井監督は「いつも有原にやられているので、やっつけるつもりでいったんですけど、また同じようにやられた」と肩を落とした。
0−1の初回、1死から藤岡、角中が連打で一、三塁と好機演出。続くポランコの中犠飛で同点とした。だが、2回以降は二塁すら踏めず。6回には無死一塁から角中が空振り三振に倒れると、二盗を試みた一走・藤岡も憤死。わずかな望みも一瞬にして消えた。
左打者は有原のチェンジアップに、右打者はカットボールに苦しんだ。6回まで投げた相手から1点を奪うのがやっと。対策も十分に立てていたが、うまくタイミングを外され、攻略できなかった。
第3戦は引き分け以上ならファイナルS進出が決まる。指揮官は「一晩寝て力んでも、大して実力は変わらない。いつも通り自分のできることに集中してやって欲しい」と選手にハッパをかけた。運命の一戦を全力で戦う。
シーズン2位で逆王手をかけられたロッテは16日・第3戦を引き分け以上、同3位のソフトバンクは勝てばファイナルS進出。2004年以降のパ・リーグのプレーオフ、ならびにCSのファーストS初戦敗退からファイナルSへ進出した確率は16.7%。昨年まで過去18シーズンで06&19年のソフトバンクと17年の楽天の3例。
ロッテは、今季3戦3敗と苦手としていたソフトバンク・有原にまたしても抑え込まれ敗戦。CSファイナルSへの進出の行方は、第3戦に持ち越しとなった。吉井理人監督(58)は「いつも有原にやられているので、やっつけるつもりでいったんですけど、また同じようにやられた」と振り返った。
0−1の初回、1死から藤岡、角中の連打で一、三塁。ポランコの中犠飛で試合を振り出しに戻したが、2回以降は得点圏に進めなかった。
先発・西野は中7日での登板となり、3回6安打3失点。初回は2死二塁から近藤に左前適時打を浴び、先制点を献上。3回には1死三塁から柳田にも適時左前打を浴びた。「今日はフォークボールの調子があまり良くなかったので、投げる球種が絞られてきてしまい、苦しい投球になってしまった。初回に先制点を相手に与えずにいきたかった。悔しいです」と肩を落とした。
指揮官は「短期決戦はあれ以上点を取られると。立ち直るかもしれないけど、リリーフにつなぐ方が確率高いと思ったので変えた」と西野に早めの交代を告げ、その後は4人の中継ぎ陣で無失点リレー。「よく頑張りました」とねぎらった。
ロッテは、貧打に苦しみ敗戦。CSファイナルS進出決定は、第3戦に持ち越しとなった。
0−1の初回、1死から藤岡、角中の連打で一、三塁。ポランコが中犠飛ですぐさま同点としたが、その後は好機を生み出せなかった。
1−3の6回には、先頭・藤岡が右翼への安打で出塁。しかし痛恨の三振ゲッツーで好機をつぶした。2回以降は二塁すら踏むことができず、最終回は昨年までチームメートだったソフトバンク・オスナに封じられた。
投げては先発・西野が3回3失点。今季は中10日でローテを回ったが、7日・オリックス戦では中6日で登板し、この日は中7日での登板となった。登板間隔が狭まっていた中、本領を発揮できず降板した。
ロッテの助っ人右腕、ルイス・カスティーヨ投手は来日1年目の今季、12登板(9先発)で3勝3敗1ホールド、防御率3.12の成績を残した。投球回数は49回と少なかったが、特筆すべきは制球力。与四球率はわずか1.5%だった。
ドミニカ共和国出身の28歳右腕は決して1軍登板機会は多くなかったが、節目で貴重な働きを見せた。6月から先発に回り、レギュラーシーズン最後の登板だった9月27日の日本ハム戦では6回1失点の好投で3勝目。クライマックスシリーズ進出争いを演じていたチームを後押しした。
持ち味は抜群の制球力。49回を投げて与四球は僅かに3だった。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTAのデータによると、、与四球割合(BB%)は、40投球回以上の投手の中で12球団トップの1.5%。2位の石川雅規(ヤクルト)の2.2%に“大差”をつけている。
その制球力はファンの間でも話題に。SNSには「コントロールが凄いな」「球数嵩まないの良いよね」「四球出さないマン」と称賛の声や、「来年も残すべき」と残留を熱望する声もあがっている。