わたしはかもめ2023年鴎の便り(10月)

便

10月17日

[ロッテ]美馬学「点が入るまで抑えたい」CSファイナル初戦でオリックス山本由伸と投げ合い[ニッカン]

CSファイナルステージ初戦を託されたロッテ美馬学投手は気合十分だ。

京セラドーム大阪で調整した右腕は「ここに来る準備をしていたので、ずっと気持ちはいい状態」とモチベーションも高い。オリックス山本との投げ合いは9月9日にZOZOマリンでノーヒットノーランを達成されて以来。「自分のできることをしっかりやって、点が入るまで僕も抑えたいなと思います」と意気込んだ。

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[ロッテ]前夜ミラクル3ランを放った藤岡裕大「昨日は特別だった」と睡眠4時間半で大阪入り[ニッカン]

CSファイナルステージ進出の立役者となったロッテ藤岡裕大内野手(30)が17日、前夜の大興奮ぶりを振り返った。

16日のCSファーストステージ第3戦では、3点を追う延長10回に起死回生の同点3ランを放ち、劇的なサヨナラ勝利への道筋を付けた。一夜明け、大阪入りすると、京セラドーム大阪で行われた自主練習に参加後に取材応対。「(昨晩は)あんまり眠れなかったです」と明かした。

祝福の連絡も「たくさんいただきました」という中で、就寝したのは「(午前)4時ぐらいですかね」、起床は「(午前)8時半ぐらい」だった。「何か昨日は特別だったかなと思います。あの大歓声の中で最高の結果を出せたので。それが忘れられないってなって」とアドレナリンは出っぱなしだったようだ。

自身の劇的な一打もあってオリックスとのCSファイナルステージの舞台にやってきた。18日からは始まる最終決戦へ向けて「みんな勢いよくできるんじゃないかなと思います。相手も(試合間隔が空いて)ちょっと難しい調整の中で多分来るんで、そこでまず明日何とか取れたら大きいと思う。全力でぶつかっていきたい」と力強く話した。初戦に先発してくる山本由伸投手(25)については「特にまだ、どう攻略しようとかいうのは考えてないですけど、今年ずっとやられているんでね、何とかチームで1点でも多く取れるように今日の夜、しっかり対策したいなと思います」と話した。

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[ロッテ]吉井監督「カメレオン野球」で天敵オリックス山本由伸攻略、先発ローテも変幻自在[ニッカン]

「カメレオン野球」でオリックス撃破だ。ロッテは17日、CSファイナルステージの舞台となる大阪入り。一部選手が京セラドーム大阪で行った自主練習を見守った吉井理人監督(58)は言った。「山本用…ずっとやられっぱなしなのでね、何か違う作戦をみんなで考えているところです」。

初戦の相手先発は今季4戦3敗、ノーヒットノーランも食らった山本だ。難敵を打ち崩すにはCSファーストステージまでの146試合で145通りを数えた「カメレオン打線」をベストに組めるかが鍵。レギュラーシーズンでは山本用の“正解”にたどり着けなかったが、秘策も含めて特色ある打線を熟考する。

先発陣も「カメレオン・ローテ」で挑む。自主練習では軽めのキャッチボールなどで調整した佐々木朗について「まだ、何か放牧に出た馬みたいに、あっちこっち自分の好きなようにやっていますよね(笑)」と話した上で「体調に合わせて決めていきたい」と先発予定は未定と強調。初戦の予告先発は美馬だが、2戦目以降は「まだちょっと決まってないです」と、けむに巻いた。

佐々木朗は発熱による体調不良から復帰戦となった14日は3回パーフェクトで41球。中5日となる20日の第3戦や万全を期して中6日となる21日の第4戦の先発が想定されるが、慎重を期す「令和の怪物」も含めた投手マネジメントの中でブルペンデーを採用する可能性もある。吉井監督は「(救援陣は)4連投もあると思う。彼らはみんないく気満々なんで」と心配していない。投打とも日々のベストメンバーで戦う「カメレオン野球」でCSを突破する。

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[ロッテ]佐々木朗希は「放牧に出た馬みたい」吉井監督が現状説明、CS先発日は慎重に見極め[ニッカン]

ロッテ吉井理人監督(58)が17日、自主練習が行われた京セラドーム大阪で取材応対した。

14日のCSファーストステージ初戦に3回パーフェクト快投し、この日の練習にも参加して軽めのキャッチボールなどを行った佐々木朗希投手(21)の現状について「まだ、何か放牧に出た馬みたいに、あっちこっち自分の好きなようにやっていますよね」と笑みを浮かべながら説明した。

発熱による体調不良での離脱から約1ヶ月ぶりの先発登板となった14日は3イニングまでと制限がかかる中で41球を投げて無安打無失点、4奪三振と無双。劇的な勝ち上がりで、たどり着いたオリックスとのCSファイナルステージで、佐々木朗がいつ登板するのかも注目されるポイントだ。

吉井監督はCSファイナルステージでも先発として投げて欲しいかと問われて「もちろん、そうですね」と即答。現実的には中5日となる20日の第3戦か、中6日となる21日の第4戦あたりが候補となってきそうだが、指揮官は「それはそうなんですけど、こればっかりは、その人の体調があるので、それに合わせて決めていきたいと思っています」と慎重に見極めていくことを明かした。

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CSファイナル初戦の予告先発、オリックス山本由伸、ロッテ美馬学、阪神村上頌樹、広島九里亜蓮[ニッカン]

18日から開幕するCSファイナルステージの予告先発が17日、NPBから発表された。

京セラドームで行われるオリックス−ロッテ戦はオリックスが山本由伸投手(25)、ロッテが美馬学投手(37)と発表された。

甲子園で行われる阪神−広島戦は阪神が村上頌樹投手(25)、広島は九里亜蓮投手(32)と発表された。

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[ロッテ]ファン感謝デー、11・19開催、メインコンテンツは「マリーンズ白黒対決」[ニッカン]

ロッテは17日、ZOZOマリンで11月19日に開催するファン感謝デー「MARINES FAN FEST 2023」のイベント詳細とチケット販売スケジュールを発表した。

今年は昨年に引き続き、メインコンテンツは「マリーンズ白黒対決」と題し、選手が「TEAM WHITE」と「TEAM BLACK」に分かれて様々な対決イベントを実施する。前半は「物真似対決」や「ゴルフ対決」、後半では「白黒野球対決」などが行われ、閉会セレモニーの際はサインボールの投げ入れを行う。メインステージ以外では写真撮影会やサイン会などのファンサービスイベントも予定している。

チケット発売は28日午前10時から球団公式ファンクラブTEAM26会員向け先行販売、30日午前10時から一般販売が開始する。

イベント日程とチケット販売スケジュールの概要は以下の通り。

詳細は球団公式サイトへ。

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[CSファイナルS、データとこ勝負]パ・リーグ、オリックス、本拠地でロッテ圧倒9勝3敗1分け[サンスポ]

◇京セラドーム

今季対戦成績はオリックスが15勝8敗2分けで、同球場でも9勝3敗1分け。1点差試合がオリックスの6勝1敗、6回終了時点で2点差以内の試合がオリックスの9勝2敗1分け。いずれもオリックスが大きく勝ち越し、同球場での接戦の勝負強さが光る。

◇試合展開

対戦打率はオリックスが.239、ロッテが.227と両軍ともに抑えられている。空中戦ではオリックスが13本に対し、ロッテが4本とオリックスに軍配。先制試合はオリックスが13試合で10勝2敗1分けと圧倒的に強く、ロッテは11試合で6勝5敗と勝ち越している。両軍ともに投手陣が良く、オリックスは逆転負け(18度=当該対戦3度、ロッテは25度=同5度)が両リーグで最も少ないだけに、ロッテにとっては先取点が重要になる。

◇投手陣

オリックスの先発陣の対戦防御率は2.42で、宮城が同1.06(3勝0敗)、山本が同0.64(3勝1敗)、東が同2.13(2勝0敗)と盤石。ロッテの先発陣は同2.83で、西野が同0.60(0勝1敗)、佐々木朗が同1.45(2勝1敗)と遜色ない。同2.23(1勝2敗)と計算できる種市が離脱となると大きな痛手となる。

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ロッテ・吉井監督、佐々木朗ら投手陣に総動員令=u(リリーフ陣は)4連投もある」、18日からCSファイナルステージ[サンスポ]

プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は18日にセ、パ両リーグともにファイナルステージ(6試合制、優勝チームが1勝のアドバンテージ)が開幕し、パ・リーグ2位のロッテは1位オリックスと京セラドームで対戦する。17日は千葉から移動し、会場で自主練習を行った。吉井理人監督(58)は佐々木朗希投手(21)を含め、投手陣を総動員して戦う考えを示した。

仙台、幕張で起こしてきたミラクルを、大阪でも起こす。これ以上にない勢いを付け、次は圧倒的な強さでリーグ3連覇を達成した王者・オリックスに挑む。決戦の地に乗り込んだ吉井監督は、下克上へ最善手を思案する。導き出した一手は、投手陣の総動員だ。

「(リリーフ陣は)全然、4連投もあると思う。体調次第ですけどね。彼らはみんな、(マウンドに)行く気満々なので」。

勝負どころで、ムチを入れる。今季のレギュラーシーズン中は、選手のコンディションを第一に考え、リリーフ陣が3日間続けて投げる3連投が一度もなかったが、より1点の重みが増す短期決戦で解禁。CSファーストステージは第1戦に6人、第2戦に5人、第3戦に6人の投手をつぎ込み、今季初めて沢村が3連投にも挑んだ。4勝が必要なファイナルステージでは、4連投も辞さない構えだ。

変幻自在の吉井マジック≠ナ相手を惑わせる。14日のCSファーストステージ第1戦に先発し、3回パーフェクト投球を見せた佐々木朗については、「まだ何か、放牧に出た馬みたい。あっちこっち自分の好きなようにやっていますね」とニヤリ。中5日で第3戦か、中6日で第4戦の先発が予想されるが、「こればっかりはその人の体調があるので、それに合わせていきたいです」と煙幕を張った。この日、キャッチボールなどで調整した令和の怪物≠フ投入時期はぎりぎりまで見極める。

レギュラーシーズン最終戦は勝てば2位、負ければ4位の状況で楽天に敵地で勝ち切った。CSファーストステージ第3戦は延長10回に3点差をひっくり返して逆転サヨナラ勝ち。一夜明けてチームの雰囲気はよく、「結果はこっちの責任。そこは本当に気にしないで、張り切って機嫌よくプレーしてくれたらいい」と言い切った。3月のWBCで投手コーチとして日本を世界一に導くなど短期決戦の用兵を得意とする吉井監督。策をめぐらし、リーグ王者撃破を目論む。

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ロッテ・藤岡裕大、16日の劇弾から一夜明け「興奮して、あまり寝られなかった」、睡眠約4時間で自主練習参加[サンスポ]

プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は18日にセ、パ両リーグのファイナルステージが開幕する。17日は各チームが調整し、京セラドーム大阪で汗を流したロッテはCSファイナルステージ進出の最大のヒーロー、藤岡裕大内野手(30)が一夜明けの心境を「興奮して、あまり寝られなかった。ファンの方、チームのみんなが本当にすごく喜んでくれたので、最高の、そして特別な夜になった」と振り返った。1勝1敗で迎えた16日のファーストステージ第3戦で延長10回にソフトバンクに3点を勝ち越されながら、直後に起死回生の同点3ラン。就寝が早朝4時過ぎで起床は8時30分とあり、寝不足気味の赤い目をこすった。

それでも「疲れはあるけど、あと少しなので。ちょっとだけでも体を動かそうと」と、計8人の野手が希望した京セラドームでの自主練習に藤原、石川慎らとともに参加。難敵.山本との対戦に向け、プロ6年目でキャリアハイの打率.277、チームトップの出塁率.389を残した左打者は「何とかチームで1点でも多く取れるようにやっていきたい」と意気込んだ。

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ロッテ・美馬、静かに闘志、各チームが調整[サンスポ]

プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は18日にセ、パ両リーグのファイナルステージが開幕する。17日は各チームが調整し、第1戦の予告先発はセは阪神が村上、広島は九里、パはオリックスが山本、ロッテは美馬と発表された。

美馬は短い距離のキャッチボールを丁寧に繰り返し、第1戦の先発に備えた。山本との投げ合いに「前回はノーヒットノーランをされたし、点が入るかは分からない。でも自分のできることをしっかりやって、こちらに点が入るまで抑える」と静かな口調に闘志をみなぎらせた。

ファーストステージは最後まで激闘だったが、自身はファイナルステージ初戦に照準を合わせて準備を進めてきた。「そこに一緒にいるだけでモチベーションを保てた。自分もいい形で後ろに回したい」と刺激を受けた様子だった。

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ロッテ、ファン感謝デーのコンテンツは「マリーンズ白黒対決」、11・19開催[サンスポ]

ロッテは17日、11月19日に開催するファン感謝デー「MARINES FAN FEST 2023」のイベント詳細とチケット販売スケジュールを発表した。

昨年に引き続き、メインコンテンツは「マリーンズ白黒対決」。選手が「TEAM WHITE」と「TEAM BLACK」に分かれて、様々な対決イベントを実施する。前半は物真似対決やゴルフ対決、後半では白黒野球対決などが行われ、閉会セレモニーの際はサインボールの投げ入れを行う。メインステージ以外では、写真撮影会やサイン会などのファンサービスイベントも予定しいる。

チケットは10月28日午前10時より球団公式ファンクラブTEAM26会員向け先行販売、10月30日午前10時より一般販売が行われる。

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ロッテ劇的サヨナラ突破、延長10回3点差…地獄の縁から藤岡同点3ラン!安田が決めた[サンスポ]

2位ロッテが延長10回の末、3位ソフトバンクに4−3で逆転サヨナラ勝ちし、対戦成績を2勝1敗として2年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ進出を決めた。0−0の10回表に3点を奪われたが、その裏に藤岡裕大内野手(30)が起死回生の3ランを放って追い付き、安田尚憲内野手(24)の適時二塁打で決着をつけた。ファイナルステージ(6試合制)はセ、パ両リーグとも18日に開幕し、セは阪神が広島と対戦。パはオリックスがロッテと顔を合わせる。

月曜日の夜。試合の流れを変える起死回生の一振りに、2万9050人が詰めかけた幕張劇場≠フボルテージは最高潮に達した。0−3の延長10回無死一、二塁、藤岡が右中間に同点3ラン。今季わずか1本塁打の2番打者は球場のどよめきが収まらない中、表情を変えずに右拳を掲げた。

「前の2人がつないでくれたので、ホームランを打つという気持ちで打席に立ちました。ファンの声援がスタンドまで届かせてくれた」。

崖っぷちからファイナルの切符をつかんだ。延長10回、5番手の沢村が3失点。暗雲が垂れ込める中、野手陣が奮起した。「負けるとは思わなかった。絶対に取り返すという気持ちでみんないた」と藤岡。代打で登場した先頭の角中が10球粘って中前打を放ち、荻野も続いて無死一、二塁。藤岡は初球を捉え、右中間へたたき込んだ。

一撃で球場の雰囲気を一変させ、今季3度のサヨナラを生んだ幕張のサヨナラ男∴タ田の右中間への適時二塁打につなげた。大型遊撃手と期待されながらケガが多く、昨季は28試合の出場。今季は新人の友杉と併用で戦ってきた。4時間18分の激闘を笑顔で終える結果を残し「最高の形でチームに貢献できた。今日は自分を褒めたい」とうなずいた。

吉井ロッテは驚異的な粘りで進撃する。レギュラーシーズンの最終戦で楽天に勝利してCS進出を2位で決め、ソフトバンクとのCSファーストステージ第3戦では3点差をはね返してサヨナラ勝ち。チームの結束が粘り強さを生んでいる。

CS進出を決めた10日の夜。沢村の呼びかけで決起集会≠ェ開かれた。ポジションは関係なく、小島ら投手陣や野手陣が10人以上集結。「とりあえずお疲れさま。また、切り替えてCSも頑張ろう」。テーブルを囲み、食事をしながら語り合った。シーズン終盤は緊張状態が続いたこともあり、ナインは「色んな話ができたし、リフレッシュになった」と声をそろえた。

3位から日本一に駆け上がり史上最大の下克上≠ニ呼ばれた2010年は、CSファーストステージ第1戦の9回に4点差を追い付いて勝利し勢いに乗った。18日からオリックスとのファイナルステージが始まる。藤岡はお立ち台で「ファイナルに絶対勝って(日本シリーズで本拠地に)戻ってきます!!」と誓った。最高の勢いで決戦の地、大阪へ乗り込む。

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[球界ここだけの話]ロッテ・吉井理人監督、幕張の奇跡≠ノベンチを飛び出し歓喜[サンスポ]

異例ともいえる光景が広がっていた。10月16日に行われたソフトバンクとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第3戦。延長10回、ロッテが3点差をひっくり返し、逆転サヨナラ勝ちを決めると、吉井理人監督(58)は、思わずベンチを飛び出した。満面の笑みでナインがつくる歓喜の輪に加わり、ヒーロー達をたたえた。

これまでサヨナラの瞬間はベンチにとどまり、コーチ陣とハイタッチを交わすことがほとんどだった。そのため、今回の行動は珍しいと言える。試合直後のインタビューでは、選手への感謝の思いがあふれ出た。

「(10回に)ちょっと継投の順番間違えたんで、『あっ…』と思ったんですけど、そこを選手達がはね返してくれました」。

0−0の延長10回。吉井監督は5番手として、今季初の3連投で右腕の沢村を送り出した。この場面、「本当は(左腕の)坂本と迷ったんですけど…。(左打者の)三森が(守備中に)ケガをして、(野村勇、井上、甲斐と)右、右、右になったので、左の代打がくるかなと思いながらも、球場も盛り上がるだろうと思って、沢村にした」。熟考の末、決断したが、結果は3失点だった。

チームはシーズン終盤に今季10勝の種市が右肘の炎症で出場選手登録を外れ、カスティーヨも右前腕の張りで離脱。先発投手が手薄な状態で臨むポストシーズンとなり、指揮官は「このシリーズが始まる前からリリーフに負担がかかるのは分かっていた。継投の順番を間違えないのが鍵になるのかなと思っていた」と説明する。

「鍵」と語る継投でミスが出て、崖っぷちに追い込まれたが、直後の攻撃で打線が奮起。藤岡の3ランで同点とし、安田の右中間適時二塁打で決着をつけた。「ピッチャーもバッターもみんな、よく頑張ってくれました」と笑顔の吉井監督。幕張の奇跡≠ェ起きた瞬間、歓喜の輪に加わり、喜びを爆発させたのは、指揮官自ら「間違えた」と話すミスを帳消しにした選手の頑張りへの感謝の表れだった。

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ロッテ・朗希、21歳若きエースの挑戦!下克上へプロ初の中5日突撃、18日開幕セパCSファイナルS[スポニチ]

プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は18日に、セ、パ両リーグのファイナルステージ(S)が開幕する。パは2位から勝ち上がったロッテが、3連覇中のオリックスと京セラドームで対戦。10年以来の日本シリーズ進出に向け、第3戦の20日に佐々木朗希投手(21)が先発する可能性が浮上した。

打倒オリックスへ、佐々木朗が切り札となる。ソフトバンクに劇的な逆転サヨナラ勝ちで、ファーストSを突破してから一夜明け。敵地・京セラドームでの自主練習を視察した吉井監督は、報道陣からファイナルSでの先発を望むか?と問われると、即答した。

「もちろん、そうです!」。

種市らの離脱に加え、ファーストSが第3戦までもつれたことで先発陣は不足。佐々木朗の先発が不可欠な状況だ。18日の初戦は美馬の先発が発表されたが、2戦目以降は未定。オリックスに1勝のアドバンテージがあるため、1、2戦目の結果次第では、佐々木朗が20日の第3戦に登板する可能性も十分にある。

佐々木朗はこの日、ブルペンには入らずストレッチ、キャッチボールなどのメニューをこなした。「放牧に出た馬みたいに、自分の好きなようにやっていますよね」。マイペース調整を続ける右腕に苦笑いを浮かべる場面もあったが決戦を前にしても気負わない姿は頼もしくも映る。

存在感の大きさは、ファーストSで証明済みだ。14日の初戦に先発し、3回を完全投球。発熱のため、9月末から出場選手登録を抹消されていたが、27日ぶりの復帰マウンドで圧巻の投球を披露し、流れを引き寄せた。

指揮官は登板日について「その人の体調があるので、それに合わせて決めていきたい」と慎重な姿勢を崩していないが、前回の投球数はわずか41球。第3戦ならプロ初の中5日での登板となるが、決して無謀ではない。3位から「史上最大の下克上」と評された10年以来13年ぶり日本シリーズ出場の鍵は、「令和の怪物」が握っている。

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[パ・リーグCS展望]有藤通世氏、オリックスが投打一枚上、ロッテは“諦めない野球”で[スポニチ]

◇有藤通世 視点

投手力の差は歴然としている。オリックスは第1戦に先発する山本はじめ田嶋、宮城、山崎福の左腕3枚がいて成長著しい東、ドラフト1位の曽谷もいる。9日のソフトバンク戦で初勝利を挙げさせるなど、中嶋監督はCSをにらんでルーキーに経験を積ませた。万全の状態でロッテを待ち構えている。

ロッテに勝機があるとすれば第1戦を取った時だ。9月にノーヒットノーランを食らっており、山本を打ち崩すのは容易ではない。2点、3点を奪うということではなく、粘って球数を投げさせて6回か7回で降板させる。勝負はその後、救援陣を打ち崩して初戦をもぎ取りたい。佐々木朗が先発する見込みの、20日の第3戦でもう1勝できれば分からなくなる。

ただ冷静に分析すれば打線もオリックスが一枚上。森を右翼で起用するプランもあるようで、頓宮がDHで復帰できるならシーズンと遜色ない戦いができる。一発の破壊力も森、杉本、頓宮ら多彩だがロッテはポランコ頼み。ロッテには“諦めない野球”で食い下がって欲しい。

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ロッテファンの大合唱「歓喜のテーマ」が感動的だと話題!奇跡の大逆転でCSファーストS突破[スポニチ]

ロッテは17日のCSファースステージ第3戦の延長10回に3点差を逆転してファイナルステージ進出を決めた。

そのサヨナラ勝利の直後にZOZOマリンスタジアムで流れた応援歌「歓喜のテーマ」が感動的だとSNSなどで話題になっている。

3−3の2死一塁から安田の二塁打で岡が生還。球審のセーフ判定で歓喜に沸くロッテナインを満員のスタンドが「歓喜のテーマ」の大合唱で祝った。

「歓喜のテーマ」は勝利時に応援団が合唱するロッテファンにとっては大切な曲。この日は3万人のファンが右翼外野席はもちろん、内野席最上階まで肩を組んで歌う光景が広がった。

あまりの熱狂でソフトバンク藤本監督がリクエストしていたことが伝わらず、歌い終わった後にリプレー検証で正式に「セーフ」が確定するオチまでついた。

SNSでは「リクエスト中の歓喜のテーマまじで泣きそうになってたな」「歓喜のテーマで泣いた。一生語り継がれるなこの試合」「歓喜のテーマ歌いきった瞬間にセーフ判定を出す審判ありがとう」と興奮冷めやらぬ様子だった。

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ロッテ美馬、CSファイナル第1戦先発「良い形で中継ぎに回せるように」[スポニチ]

ロッテの美馬学投手(37)が17日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナル第1戦に先発することが発表された。パ・リーグ優勝のオリックスは3年連続「投手4冠」の山本由伸投手(25)が先発する。

美馬は今季18試合に登板して3勝9敗、4.76と不本意な数字に終わったが、終盤に来て調子を上げており、前回4日のオリックス戦では5回1/3を5安打3失点に抑え、チームの勝利に貢献した。

この日、京セラドームで練習を行ったベテラン右腕は中13日と間隔が空いた中での登板について「緊張感のある試合ばっかりだったので一緒にいるだけでモチベーションは保てた。間が空いている感じはしない」と断言。9月9日の対戦でノーヒットノーランの達成を許した山本との対戦となるが、「点が入る、入らないは分からないけど、何とか入るまで僕も抑えたい。良い形で中継ぎに回せるように、できるだけ長く投げたい」は意気込みを語った。

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ロッテに吉兆データ!CSファーストS突破試合でサヨナラ勝ちしたチーム、その後どうなった?カギは朗希か[スポニチ]

パ・リーグのCSファーストS第3戦が16日に行われ、2位のロッテが4−3で3位のソフトバンクを逆転サヨナラ勝ちで下し、2勝1敗で2年ぶりのファイナルS進出を決めた。0−3で迎えた延長10回に藤岡裕大内野手(30)が起死回生の同点3ランを放ち、安田尚憲内野手(24)がサヨナラの右中間適時二塁打。18日から京セラドームに乗り込み、リーグ3連覇のオリックスに挑む。

そんなロッテにはある吉兆データがある。プレーオフ、CSでのサヨナラ試合は通算15度目。延長戦で2点差以上をはね返した逆転サヨナラ勝ちはロッテが史上初めてだが、ファーストS突破試合でのサヨナラ勝ちは04年西武(9回)以来19年ぶり2度目となる。

勢いが付いた、その西武。その後、どうなったか。

プレーオフ導入初年度の04年、西武はシーズン2位でくしくも今季のロッテと同じだ。プレーオフ第1ステージで日本ハムと対戦し、第3戦で和田一浩がサヨナラ本塁打を放って決着した。

そして第2ステージでは、ダイエー(ソフトバンク)に先手を奪われるが、第2、3、5戦を勝利し、3勝2敗で逆転。重量打線のダイエー相手に、大黒柱の松坂大輔ら投手陣が奮闘。第5戦は延長戦の末、勝利をもぎ取った。

中日との日本シリーズも松坂が君臨。第2、6戦で先発した後、3勝3敗の第7戦にはリリーフ登板して、逃げ切り勝ちに貢献した。平成の怪物がチームを盛り上げて、12年ぶりの日本一奪還に成功。短期決戦、誰が盛り上げるかも重要な要素だ。

平成の怪物が仁王立ちした西武と、令和の怪物・佐々木朗希が存在するロッテ。共通点も多いが、果たして吉兆データをいかせるか。

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ロッテ、ファン感謝祭チケット28日から販売開始[スポニチ]

ロッテは11月19日にZOZOマリンスタジアムで開催するファン感謝デー「MARINES FAN FEST 2023」のイベント詳細とチケット販売スケジュールが決定したと発表した。

昨年に引き続き、メインコンテンツは「マリーンズ白黒対決」と題し、選手が「TEAM WHITE」と「TEAM BLACK」に分かれて様々な対決イベントを実施する。前半は物真似対決やゴルフ対決、後半では白黒野球対決などが行われ、閉会セレモニーではサインボールの投げ入れを行う。

メインステージ以外では、写真撮影会やサイン会などのファンサービスイベントも予定。なお、チケットは、球団公式オンラインチケットサイト「Mチケットオンライン」で10月28日午前10時から球団公式ファンクラブTEAM26会員向け先行販売、同30日午前10時から一般販売される。

ファン感謝デー「MARINES FAN FEST 2023」の日程は開場が午前10時30分、開会は正午で少雨決行、荒天時は中止。天候によってはイベント内容変更の可能性もある。チケットの販売席種はフロア2指定席(一・三塁):1000円、フロア4指定席(一・三塁):500円、外野指定席(ライト・レフト):500円。その他ピクニックボックスやサブマリン・シート、ホームランラグーンなどのスペシャルシートも販売を予定している。

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[ロッテ]劇的CS最終S進出も先発が足りない!第3、4戦を異例の「2試合連続ブルペンデー」可能性も[報知]

「2023 パーソル クライマックスシリーズ パ」の最終ステージ(S)が18日に京セラDで開幕する。CS最終ステージに進出したロッテが、先発投手のコマ不足から第3、4戦を異例の「2試合連続ブルペンデー」で臨む可能性があることが17日、分かった。第1S最終戦を奇跡的な逆転サヨナラ劇で制し、最終Sにコマを進めたロッテだが、V3王者オリックスとの最終Sは、さらに苦しい戦いが待ち受けている。

この日、一部の選手が自主練習を行った京セラDで取材に応じた吉井理人監督(58)は、最終Sの先発投手について「明日(予告先発の美馬)は決まってますけど、その後は体調のこともありますし、まだちょっと決まってない」と、改めて苦しい台所事情を明かした。

チーム最多タイ10勝の種市が右肘炎症、後半戦でローテに定着したカスティーヨも右前腕部を痛め離脱中。第2戦はメルセデスが有力視されているものの、第3戦は先発要員が不在で、DeNA時代に“マダックス”(100球以下での完封)の実績もある国吉らによるブルペンデーになりそうだ。

続く第4戦は、14日の第1S初戦で3回無失点だった佐々木朗が中6日で登板する可能性はあるものの、令和の怪物はこの日の自主練習ではキャッチボールなどごく軽めの調整。吉井監督は趣味の競馬に例えて「まだなんか、放牧に出た馬みたい」と表現した。発熱による離脱から約1ヶ月ぶりのぶっつけ本番で力投しただけに、回復に時間がかかる模様。登板できても、引き続きイニングや球数の制限は残り、2試合連続のブルペンデーは必至だ。

きわめて不利な状況ながら、第5戦以降まで持ち込めば、第1Sでも先発した西野と小島を中6日で投入できる。指揮官はシーズンでは避けていたリリーフ陣の3連投についても「(終盤戦で)やってもいいかなと思っていたが、機会がなかっただけ。全然4連投もあると思う」と断言。総力戦で王者に立ち向かう。

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京セラドームでCSファイナルSが開幕、1、3、4戦目の当日券の販売はなし、すでに完売間近[デイリー]

「2023 パーソル クライマックスシリーズ パ」のファイナルSが18日から京セラドームで開幕する。

この日の第1戦のチケットはすでに完売間近(17日発表時点)となっていて、当日券の販売もなし。20日の第3戦、21日の第4戦も当日券の販売は行わないと発表されている。

球団公式チケットサイトの「オリチケ」などでは残席が購入可能となっている。また、17日発表時点では19日の第2戦は残席に少し余裕があることから、当日券は販売予定。第5戦、第6戦も当日券は販売予定と発表されている。

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パのCSファイナル、ロッテは勝ち抜けられるのか、最大の興味は佐々木朗希の登板日〜野田氏の予想[デイリー]

「CSパ・ファイナルS」が18日から京セラドーム大阪で始まる。第1戦先発はオリックスが山本由伸、ロッテが美馬学。デイリースポーツウェブ評論家の野田浩司氏は、ロッテが勝ち上がる第一の条件に「美馬での勝利」を挙げる一方、佐々木朗希の登板日にも注目した。

ペナントレースを圧倒的な強さで制したオリックスを有利と見るのは当然だけど、ではロッテに勝ち目はないのかと言うと、必ずしもそうではない。オリックスに1勝のアドバンテージがあるとはいえ、短期決戦ですからね。何があるか分からない。

そのロッテが勝ち上がる第一の条件は美馬の好投。由伸(山本)相手に大量得点など見込めないだけに、5回を無失点とか7回を1失点とか、かなりの投球内容を示さないと苦しい。

今年の美馬は開幕以降4連敗するなど調子はよくなかったが、9月からは持ち直してきた。そこに首脳陣は期待しての登板なんでしょうね。

美馬はボールのキレとコントロールで勝負するタイプ。投球術があり、ハマった時の投球は素晴らしいものがある。楽天では優勝に貢献するなど大舞台を経験してきているベテランだけに“一発”がないとも限らないですよ。ロースコアの投手戦に持ち込めば面白くなる。

逆に打ち込まれて負けると、ソフトバンク戦での劇的な勝利という勢いが吹き飛んでしまう。ロッテとしてはあの勢いを消したくないですよね。

そこで気になるのが佐々木朗希の登板日。2戦目なのか3戦目なのか。仮に初戦を美馬で取って、その勢いを駆って2戦目も佐々木で取るような展開になれば、もの凄い雰囲気になる。悪くても1つ勝てば西野や小島に出番が回るだけに、佐々木が2戦目に投げる可能性が高いと思うんだけどね。

ファーストSの佐々木朗希は初戦に先発し、3回を無安打無四球4奪三振、41球で降板した。投球内容はメチャクチャよかっただけに、まだ発熱明けの不安が残っているのか、それともファイナルを見据えての措置なのか。吉井監督の腹の内は分からないけどね。

とにかくロッテに勝機があるとすれば美馬で勝ち、佐々木朗希でも勝つ。まずは美馬の“年一”とまでは言わないが、由伸を上回るようなピッチング。それができるかどうかでしょう。

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ロッテ・吉井監督、オリックス山本由伸攻略へ「違う作戦」「ハッスルプレー」[デイリー]

「2023 パーソル クライマックスシリーズ パ」のファイナルSが18日から京セラドームで開幕する。ロッテ・吉井理人監督(58)は17日、CSファイナルSを戦う敵地・大阪入りし「ずっとやられっぱなしなのでね、何か違う作戦をみんなで考えているところです」と打倒・山本を誓った。

今季の山本との対戦は1勝3敗。4月14日に佐々木朗が投げ勝って以来勝てていない難敵で、4度の対戦で奪ったのはわずか2得点。直近の9月9日での対戦ではノーヒットノーランを食らっているが、これ以上は負けられない。

劇的な逆転サヨナラ勝ちから一夜明け、この日は京セラドームで自主練習。延長10回に同点3ランを放った藤岡はフリー打撃で打ち込み、調整した。「何とか1点でも多く取れるようにしっかり対策したい」。決戦に向け準備を整えた。

先発は、9月9日に投げ合った美馬が務める。「前回、ノーヒットノーランでしたからね。自分のできることをしっかりやって、何とか点が入るまで僕も抑えたい」と右腕。中13日と登板間隔は空いたが、負けられない戦いで奮闘するナインを見て、モチベーションを保ってきた。

指揮官は「ハッスルプレー、張り切ってやってくれたらそれでいい。結果のところは、こっちの責任になってくると思うので本当に元気で機嫌良くプレーして欲しい」。総力戦で短期決戦を勝ち抜く。

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5位→2位、ロッテの“超的確補強”、いきなりHR王&21戦無失点も…別人レベル覚醒続々[Full-Count]

◇昨季5位→今季2位、ロッテでは他球団からの補強で成功例が多く見られた

ロッテは16日、ソフトバンクとの「2023 パーソル クライマックスシリーズ(CS) パ」ファーストステージ第3戦(ZOZOマリン)に延長10回4−3で劇的な逆転サヨナラ勝利を収めた。17日からオリックスとのファイナルステージに挑む。昨季のリーグ5位から一転、2位でシーズンを終えた今季のロッテは、他球団から補強した助っ人やトレードがうまくはまった例が多く見られた。

まずトレードでは、シーズン開幕直前に西村天裕投手を日本ハムから獲得。開幕から21試合連続無失点をマークするなど44試合で14ホールド、防御率1.25と大きな存在感を放った。日本ハム時代、通算122試合で防御率4.01、12ホールドだったことも踏まえると、移籍が大きな転機になったと言えるだろう。

また、7月に巨人から獲得した石川慎吾外野手も44試合に出場して打率.348、2本塁打、10打点、出塁率.381、得点圏打率.474、OPS.837の成績を残し、CS進出に大きく貢献した。対左投手は79打席で打率.373、“左キラー”として重宝されている。

グレゴリー・ポランコ外野手もセ・リーグからパ・リーグへ移籍し、DHでの出場で持ち味を存分に発揮した。昨季、巨人で24本塁打を放つも自由契約となり、オフにロッテに加入。125試合に出場して打率.242、26本塁打、75打点をマークした。ソフトバンクの近藤、楽天の浅村と並んで本塁打王を獲得した。

C.C.メルセデス投手は、昨季まで6年間巨人に在籍。通算83試合に先発し、29勝28敗、防御率3.14をマークし、昨オフに自由契約になった。今季は22登板で4勝8敗1セーブ、防御率3.33。先発陣の一角としてローテーションを回した。

昨季途中にヤクルトから交換トレードで獲得した坂本光士郎投手は、51試合に登板。16ホールド、防御率3.21とブルペンには欠かせない存在に成長した。シーズンで輝きを放った“新戦力”達は、CSでも鍵を握る存在となるだろう。

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ロッテ・藤岡裕大、春季キャンプから何度も口にしてきた「打つことで貢献したい」大事な試合で価値ある一発[BASEBALL KING]

◇価値ある一発

「しっかり打つことで貢献したいというのはありますし、打ちたいという気持ちが強い」。

今年2月の春季キャンプの取材で今季にかける熱い思いを口にしていたロッテ・藤岡裕大が、ソフトバンクとの『2023 パーソルクライマックスシリーズ パ』で素晴らしい活躍を見せ、ファイナルステージ進出の立役者となった。

藤岡は14日の1戦目こそ無安打だったが、2戦目はチームが苦手にしている有原航平から2安打した。そして、3戦目は0−3の10回無死一、二塁、一発が出れば同点という場面で回ってきた第5打席。「前の2人が繋いでくれたので、ホームランを打つぐらいの気持ちで打席に入りました」。藤岡は津森宥紀が投じた初球の148キロストレートをとらえ、打球は右中間スタンド最前列、ラグーン席に飛び込む値千金の同点3ランを放った。

この3ランで同点に追いつくと、2死後、岡大海のレフト前に安打を放ち、続く安田尚憲が右中間に弾き返す適時二塁打でサヨナラ勝ち。0−0の延長10回表に3点を失った中で、その裏に4点を奪い、ファイナルステージ進出を決めた。

◇秋季練習から徹底的に振り込む

藤岡は昨季プロ入り5年間で自己ワーストとなる28試合の出場にとどまり、打率.176と悔しいシーズンに終わった。

巻き返しを図るべく、昨年10月に行われたZOZOマリンスタジアムでの秋季練習では誰よりもバットを振った。グラウンドに1番に現れ置きティーを行う日があれば、全体練習が終わったあと、休むことなく一塁側ベンチ前からライト方向に向かってロングティー。

さらに特打で振り込んだ後、加藤匠馬(オフに中日にトレード移籍)と共にロングティーする日もあった。スタッフに動画を撮影してもらい、自身の打撃をチェックし、チェック後に何かを確認するように素振りする姿を何度も見てきた。劇的同点弾のちょうど1年前にあたる22年10月16日の練習では、グラウンドに1番に姿を見せティー打撃を行っていた。

シーズンオフの自主トレでも「もっと打ちたい」という理由で打撃フォームを改造。今季結果を残すための準備を昨年の秋季練習から行ってきた。

シーズンが入ってからも「(新しいフォームは)わりかししっくりきているところはありますし、ここがこうなっているなと、微妙に修正して試合に挑めているのが、今年は良いのかなと思います」と良い状態で挑めるように修正に励んだ。“修正”について具体的に藤岡は「映像を見ながらここがこうなっているから、こうしようとかは自分でチェックポイントを理解できるようになってきたなという感じです」と説明する。

春先は白黒のバットを使っていたが、8月以降は「元々のバットが重たかったバットの重さを変えるタイミングで白木に変えました」と30、40グラム軽い白木のバットに変更。8月以降は打率.286(126−36)、1本塁打、14打点の成績を残した。

ポストシーズンに入ってからも、CSファーストステージでは値千金の同点3ランを放った。18日からは敵地・京セラD大阪で、リーグ3連覇のオリックスと日本シリーズ進出をかけて戦う。「ファイナル絶対勝って、もう1度ここに戻ってくるので、たくさんの応援よろしくお願いします」。もう1度ZOZOマリンスタジアムで戦うため、ファイナルステージでも、勝利を呼ぶ一打を放つ。

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[千葉魂]大一番前、小島「夢見た」、心の余裕が生んだ快投劇[千葉日報]

「夢を見ました」。小島和哉投手が食堂でおもむろに、話しかけてきた。10月16日。本拠地ZOZOマリンスタジアムでのクライマックスシリーズファーストステージを1勝1敗で迎えた第3戦。勝てばファイナルステージ進出。負ければ今シーズン終了という緊迫した状況の中、この日、先発の大役を任された左腕エースは美味しそうに昼食を食べながら、不思議そうな顔をしていた。

「ライオンズの高橋光成と練習をしている夢です。仲はいいんですけど、唐突な不思議な夢でしたね」と笑った。

ライオンズの高橋光成とは同じ年で高校日本代表のチームメート。高橋の群馬の実家に遊びにいったこともあるぐらいの仲だ。だから夢に出てきてもおかしくはない。ただ、誰もが緊張をして口数が少なくなる中で、小島はいつも通りの飄々とした表情で試合開始5時間前に夢について語っていた。思えばあの日もそうだった。勝てば2位、負ければ4位が決まるという10月10日のイーグルス戦(楽天モバイルパーク)に先発した時の試合前日。「この前、試合後に行列のできるラーメン店に食べにいったんです。そしたら列の真後ろの人がマリーンズのユニホームを着て、フラッグも持っていました。すごい応援してくださっているファンの方だなあと思いました。でも、ボクは気づかれることはなかったですね」とラーメンを食べにいった際の出来事を嬉しそうに話をしてくれた。


先発登板日が近づくと選手は寡黙になり、誰も近寄れないような緊迫した雰囲気が漂うことが多い。小島もこれまではそうだった。ただ、今年、シーズン終盤の小島はやることはやったという自信の表れなのだろうか、どこか卓越した様子に映る。

シーズン最終戦前にこんな話もしていた。10月8日の朝のこと。メジャーリーグの地区シリーズでドジャースのクレイトン・カーショー投手が先発をしたものの、1回持たず6失点でまさかのノックアウトとなるシーンをテレビで目撃した。メジャーリーグ通算210勝、サイ・ヤング賞を3度獲得しているスタープレーヤーの姿に「あの選手でもこんなことがあるのか」と驚いた。自身もチームの命運を握る先発を間近に控えていた。勝つと負けるでは天国と地獄の差があるほどの大舞台。重圧がのしかかる。それだけに自身の姿になぞらえて「どんなスーパーピッチャーでも結果が伴わないこともある。そう思うと少し気が楽になった」と言った。この日はラグビーワールドカップもテレビ観戦。登板直前でも心に余裕を持ち色々な事象から学び、何かを感じようとする姿があった。


今年、開幕戦こそ負け投手になったが、チームの命運を握るシーズン最終戦とクライマックスシリーズファーストステージ最終戦での先発登板では、いずれも無失点に抑え、チームを勝利に導いた。そういえば、夢には続きがあった。「マウンドで高橋光成と投球練習をしていたんです。そしたら、なぜか打席に安田が立っていました。あれが、本当に意味が分からなかった」と試合前、クスクスと笑って食事を終えるとロッカーに消えていった。この日、延長10回、安田尚憲内野手がサヨナラヒットを打って、試合は劇的に幕を閉じ、マリーンズはファイナルステージに進んだ。日本一への階段をまた1つ登った。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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