オリックスは3−4の6回に4点を奪って逆転した。杉本の適時二塁打で追い付き、紅林の右前打で勝ち越し。その後も中川圭の適時打などが出た。山本は7回10安打5失点と苦しんだが白星を挙げた。ロッテは1回に3点を挙げるなど打線は活発だった一方、先発の美馬が4回3失点、3番手の中村稔が1死も奪えず3失点と乱調だった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 5 |
オリックス | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 4 | 0 | 1 | x | 8 |
ロッテ黒木知宏投手コーチ(49)が試合後、1点を勝ち越した直後の6回の継投について振り返った。
3番手で中村稔弥投手(27)を起用も、先頭の4番セデーニョに四球。5番杉本に右中間を破られて同点適時二塁打を浴びた。さらに、6番ゴンザレスを2ボールとしたところで4番手の東妻勇輔投手(27)を投入したが、オリックス打線を止められず、この回に一挙4失点。試合を決められてしまった。
黒木投手コーチは中村稔をゴンザレスとの対戦中に交代させた継投について「あれはちょっとストライクが入る感じがなかったと(吉井)監督と話をして、そのままピンチを招くのであればっていう判断で、あそこで継投しました」と説明。東妻は厳しい場面での登板となったことについても「厳しいのは分かった上で我々は送り出しているので、いろんなことを想定しながらというところ。ベンチの采配としては、あそこは最善を尽くすってところで、中村にちょっと悪かったですけど東妻にしたというところですね」と振り返った。
ロッテは初回にグレゴリー・ポランコ外野手(32)の右中間先制適時二塁打などで3点を奪うなど、オリックス山本から7回10安打で5得点を挙げるも、継投がうまくいかずに逆転負けを喫した。
▼ロッテは13年以降、日本シリーズ進出をかけたCSで、アドバンテージの1敗を除き13年楽天に●○●●、15年ソフトバンクに●●●、20年ソフトバンクに●●、21年オリックスに●●△、23年オリックスに●。1分けを挟み通算10連敗となった(20年は上位2チームだけが対戦した1ステージ制。他はファイナルステージ)。
ロッテのC.C.メルセデス投手(29)が“全力超え投球”でチームをCSファイナルステージ初勝利に導くことを誓った。
18日の初戦に敗れた後、19日の第2戦の予告先発として発表された。初戦は逆転負けで、アドバンテージを含めて0勝2敗で臨む、負けられない試合へ向けて「気持ちはポジティブ、前しか見てないです。明日(19日)は自分の持っているもの以上を出してチームを勝たせたいと思います。明日、全ての力を出し切ります」と意気込んだ。
ロッテは初回にグレゴリー・ポランコ外野手(32)の右中間先制適時二塁打などで3点を奪うなど、オリックス山本から7回10安打で5得点を挙げるも、継投がうまくいかずに逆転負けを喫した。
吉井理人監督(58)が試合後、打線の評価や、6回に大量失点を喫した投手起用の意図などを明かした。
ロッテが痛恨の逆転負けを喫した。打線がノーヒットノーランを含む今季4戦3敗のオリックス山本に10安打で5得点。だが投手陣が踏ん張りきれなかった。
ポイントは4−3と勝ち越した直後の6回だった。吉井監督は「対戦成績を見たら左の方が弱いバッターが続いていたので、中村(稔弥)のシンカーでいけると思って出したんですけれど。作戦を出したのはこっちなので」と説明し、責任は自身が負った。
左腕の中村稔が先頭に四球後、杉本に右中間を破る同点二塁打。続くゴンザレスに2ボールとすると「かなり緊張していたみたい。いつもの球が投げられなかったから『これじゃ投げても一緒だな』と思って」と東妻に交代。東妻は「西村さんが先かなと思っていた。だけどしっかり気持ちをつくっていた。自分は紅林さんに打たれていなかったので」とマウンドに向かったが、紅林の右前適時打で勝ち越され、一挙4失点につながった。
指揮官は「松川は正解」と前置きした上で、配球に苦言を呈した。中村稔にはシンカーを多投させ、東妻には対紅林でスライダーを6球連続で要求。「松川の欠点でピンチになると変化球が多くなる。もうちょい勉強しないと、この先もピンチの場面で起きるかなと思う」。松川も「データ的にも(変化球が)合ってないのがあったんですけれど、考えれば真っ直ぐをどこかで使えば良かった。もっと違った配球も出来たんじゃないかと思う」と反省した。初戦を落とし、アドバンテージを含めれば2敗。収穫と反省を次に生かすしかない。
ロッテ美馬学投手が4回に崩れた。2死二塁からゴンザレスに四球を与え、続く紅林に2点適時二塁打を献上。さらに宗には三塁線を破られる同点適時打を浴びた。
打線が1回に山本から奪った3点リードを吐き出して、この回限りで降板。「何とか勝った状態で次につなげたかった。同点にされ、4回までしか投げられなかったので、すごく残念な感じになってしまった」と振り返った。
劇的な逆転勝利でCSファイナルステージに進出したロッテ。その勢いが、球界NO.1右腕の山本に襲いかかり、初回に3点を奪った。序盤の3回までは、オリックス打線もロッテの先発・美馬を相手に、ブランクを感じさせるようなスイングだった。この流れが変わるとしたら、どこなのか?どういうプレーが流れを変えるきっかけになるのか?そういう視線で試合を見ていたときだった。
4回裏2死一塁、ゴンザレスに四球を与えてチャンスが広がった。それでも打線は7番の紅林。下位打線に続くだけに、何とか1点でも返しておきたいところだろう。紅林のカウントは2−2になった。ここで美馬の投げたスライダーは、ストライクゾーンからコースも高さも外れ、投げた瞬間にボールと分かる球だった。
この1球でフルカウントになり、嫌な予感は大きく膨れ上がった。前の打者は四球で、連続四球は避けたい。そしてフルカウントなら走者はスタートを切る。長打になれば2点が入る。美馬も分かっていたから力が入りすぎ、スライダーはワンバンになったのだろう。力が入りすぎてクソボールになると、今度は力を抜いてストライクを取りにくる。外角を狙った真っ直ぐは高めに浮いた。逆方向に狙っていた紅林には打ち頃の球。右中間を破る2点タイムリーになった。まだ1点差に詰め寄っただけだが「1点でも…」が「2点も入った」という展開。流れを変える一打になった。
続く宗の当たりはバットのド先に当たって三塁線を破った。見たことないような当たりのヒットだった。再び勝ち越されたが、6回裏は4番セデーニョ、5番杉本の右打者が2人続くにもかかわらず、左腕の中村稔が登板。調子がいいとはいえ、中村稔は右打者の被打率は3割2厘(左打者は2割5厘)。右の西村か東妻が投げると思っていたが、予想外だった。
結果は致命傷の4点を失った。投手の起用法には定評がある吉井監督だけに、何か理由があったのかもしれないが、裏目に出てしまった。この後、流れが変わることはなかった。
下から勝ち上がったチームにとって、初戦の黒星はとてつもなく痛い。優勝チームに1勝のアドバンテージがついてから、初戦黒星のチームが日本シリーズに進出したのは20回中1度しかない。小さなほころびが大きな傷口になり、痛恨の初戦黒星となった。
ロッテがオリックスに敗れ、初戦を落とした。
3年連続投手4冠のオリックス山本に7回10安打で5点を奪ったが、投手陣が打ち込まれた。
初回にはポランコが右中間への適時二塁打などで3得点と幸先良いスタートを切った。同点に追いつかれた6回には、2死二塁から荻野貴司外野手(37)が山本の初球145キロカットボールを中前へはじき返す勝ち越し打を放った。
だがその裏、3番手中村稔が杉本に同点打を浴びると、さらに東妻が紅林に左前への勝ち越し打を許した。
ファーストステージ第2戦でサヨナラ勝ちして勝ち上がった勢いのまま、敵地に乗り込んだロッテだったが、3連覇チームの強さに屈した。
優勝球団で1勝のアドバンテージのあるオリックスはこれでファイナル2勝目となり、ロッテは苦しいスタートとなった。
ロッテが荻野貴司外野手(37)の一打で勝ち越しに成功した。
3−3の同点で迎えた6回。荻野は2死二塁で山本の初球145キロカットボールを中前に運んだ。二塁走者の山口は生還も、荻野は挟殺プレーで走塁死となった。ここまで3打数2安打1打点と存在感を放っている。
初回に3点の援護をもらったロッテ美馬学投手(37)は3回まで無失点投球を続けていたが、4回に同点に追いつかれて降板した。
3−0で迎えた4回2死一、二塁。第1打席で鋭い当たりの右飛を放っていた7番紅林に、右中間へ適時二塁打を許して2失点。続く8番宗に127キロスライダーを左翼線へ運ばれ同点とされた。
4回3失点でマウンドを降りたチーム最年長右腕は「リードを守り切れず、早い回での降板になってしまい、あとの投手に申し訳ないです。同点になってしまいましたが、チームメートをしっかりと応援したいと思います」と球団を通してコメント。チームは早めの継投策に転じた。
カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手(26)が18日、自身のインスタグラムのストーリーズを更新し、京セラドーム大阪でCSファイナルステージを観戦していることを伝えた。
この日のオリックス先発は今春WBC侍JAPANでともに戦った山本由伸投手(25)。さらにテレビ中継の解説ではレッドソックスの吉田正尚外野手(30)が訪れており、X(旧ツイッター)では「ヌートバー京セラにいる!」「正尚とヌートバーは代打よろ」など侍戦士の集結にファンも盛り上がった。
ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手(32)が先制打を放った。1回1死二、三塁でオリックス山本の初球ストレートを捉え、右中間へ運ぶ先制適時二塁打。右拳を挙げて喜びをあらわにした。
今季26本で本塁打王を獲得したロッテの主砲は、球団を通して「昨日ずっと山本投手の動画を見て今日の対策を練ってました。ストレートを狙ってアグレッシブに振りにいった!次も頑張る!」とコメントした。
リーグ3連覇のオリックスと、ファーストステージを勝ち上がった2位ロッテと日本シリーズをかけた戦いが開幕する。オリックスはNPB史上初の3年連続4冠山本由伸投手(25)がロッテ打線に対峙する。対するロッテは、ファーストステージ第3戦でサヨナラ打を放った安田尚憲内野手(24)が「5番三塁」でスタメン。4戦先勝で、オリックスにはアドバンデージの1勝が与えられている。
スタメンは以下の通り。
CSファイナルステージでオリックスと対戦するロッテは18日、12月29日に劇場公開するドキュメンタリー映画「MARINES DOCUMENTARY(仮題)」の前売り券販売と上映劇場が決定したことを発表した。
ムビチケカード(劇場チケット前売り券)は11月19日に行われるファン感謝デー「MARINES FAN FEST2023」で先行販売する。ムビチケカードとはネットで座席指定が可能なデジタル映画観賞券。劇場チケットの一般販売は、11月23日から公開劇場、オンラインにて発売開始する。また、公開劇場も全国28カ所の映画館での公開が決定した。
本作品は球団理念Vision2025「新たな常勝軍団」の実現を目指すチームの姿を描くドキュメンタリー映画。23年春季キャンプから密着で取材を開始し、吉井理人監督(58)と選手達の日本一に向けた挑戦をカメラで追い、選手の素顔、試合の裏側など様々な角度から撮影されている。
ロッテは荻野のタイムリーで1点を勝ち越した直後の6回裏が誤算だった。3番手の中村稔、4番手の東妻が制球を乱し、4失点した。
レギュラーシーズンを2位で終え、CSファーストステージを勝ち上がってきたロッテは、リリーフがストロングポイントだった。CSファイナルでは第3戦の先発が不透明。駒不足が懸念され、突破するためには中継ぎ投手の踏ん張りが鍵だっただけに、ファイナルステージの行方を占う上でも、6回の失点は痛かった。
ただ、ロッテは逆転で負けはしたけれど、前向きに捉えられる要素はあった。特に攻撃陣。シーズン中に4失点が最多だった山本から1回に3点を先制するなど、5点を取ったことは評価できる。4回に3−3の同点とされながら、6回に荻野の中前適時打で勝ち越した。打線に粘りがあった。
これで0勝2敗。ロッテがファイナルステージを突破するためには第2戦は落とせない。
難敵攻略に成功して先手を取ったが、中継ぎ陣が崩れて逃げ切れなかった。ロッテは3年連続で投手4冠に輝いた山本から初回に3点を先制しながら、逆転負け。リーグ3連覇のオリックスに底力を見せつけられる形となり、吉井理人監督(58)は悔しそうに表情をゆがめた。
「6回の継投…。中村(稔)が打たれたのは、打たれたんですけど、選択したのはこっちなのでね。こちらのミスです」。
打線は9月9日の対戦で無安打無得点試合の達成を許すなど、レギュラーシーズン4試合で計2点しか奪えていなかった山本を一回に攻略した。荻野、藤岡の連打などで1死二、三塁とし、ポランコが2点二塁打をマーク。試合開始からわずか7分で先制するなど、この回だけで5安打を集めて3点を奪った。「細かいことは言えないですけど、しっかり作戦を練って選手が実践してくれた」。詳細は明かさなかったが、狙い球を絞りつつ、早いカウントから打ちに行くことで5得点につなげた。
嘆いたのは荻野の適時打で1点を勝ち越した直後の6回の継投。セデーニョ、杉本と右打者が続くが、「データ的に左が弱いバッターだった。中村のシンカーならいけると思った」と左腕の中村稔を送り出したが裏目。6回に4点を奪われ、突き放された。
オリックスのアドバンテージ1勝を含め、0勝2敗。今季はCSファーストステージ第3戦で延長10回に3点差をひっくり返すなど崖っぷちに強い。ここから巻き返す。
ロッテは左腕のメルセデスがパ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第2戦に先発する。今季のオリックス戦は2戦2敗、防御率5.40と相性は良くないが、「気持ちはポジティブ。前しか見ていない。自分の持っているもの以上を出してチームを勝たせたい」と力強かった。10月1日の西武戦以来18日ぶりのマウンドとなるが、「全ての力を出し切る」と完全燃焼を誓った。
オリックスは3−4の6回に4点を奪って逆転した。杉本の適時二塁打で追い付き、紅林の右前打で勝ち越し。その後も中川圭の適時打などが出た。山本は7回10安打5失点と苦しんだが白星を挙げた。
ロッテは1回に3点を挙げるなど打線は活発だった一方、先発の美馬が4回3失点、3番手の中村稔が1死も奪えず3失点と乱調だった。
味方打線が1回に3点を先制した中で、ロッテ・美馬学投手(37)が4回4安打3失点で降板した。
「リードを守り切れず、早い回での降板になってしまい、あとの投手に申し訳ないです。同点になってしまいましたが、チームメートをしっかりと応援したいと思います」とコメントした。
美馬は山本がノーヒットノーランを達成した9月9日(ZOZOマリン)に投げ合っていた。また、レギュラーシーズン最終登板となった今月4日から中13日での登板だった。
幕張の奇跡≠ナファイナルステージ進出を決めたロッテが勢いそのままに山本由伸に襲い掛かった。
1回。荻野、藤岡の連打を足場に1死二、三塁とし、4番ポランコが右中間を深々と破る適時二塁打。初球の直球を狙い打ち、「昨日(17日)ずっと山本投手の動画を見て、今日の対策を練っとったんや。ストレートを狙ってアグレッシブに振りにいったわ!次も頑張るで!」と、恒例の関西弁でコメントした。その後、山口の遊ゴロの間に1点を追加した。
ポランコはソフトバンクとのファーストステージ第1、2戦でも打点を挙げており、これでCS5打点目となった。
ロッテは18日、12月29日に劇場公開するドキュメンタリー映画「MARINES DOCUMENTARY(仮題)」の前売り券販売と上映劇場が決定したことを発表した。
ムビチケカード(劇場チケット前売り券)は11月19日に行われるファン感謝デー「MARINES FAN FEST2023」で先行販売する。ムビチケカードとは「ネットで座席指定可能なデジタル映画観賞券」で、金額は2200円(税込)となっている。
劇場チケットの一般販売は、11月23日より、公開劇場、オンラインにて発売を開始する。
また、公開される劇場も決定。全国28ヵ所の映画館で上映される。
ドキュメンタリー映画「MARINES DOCUMENTARY(仮題)」は、球団理念Vision 2025「新たな常勝軍団」の実現を目指すチームの姿を描くドキュメンタリー映画。2023年春季キャンプから密着で取材を開始し、吉井理人監督と選手達の日本一に向けた挑戦をカメラで追い、選手の素顔、試合の裏側など様々な角度から撮影している。
ロッテは天敵の山本から10安打を放って5得点も投手陣が踏ん張れずに痛恨の逆転負け。吉井監督は「色々工夫して山本投手を攻略してくれた。6回は中村稔が打たれたけど選択したこちらのミス」と責任を背負った。
3年連続投手4冠の山本には9月9日の対戦でノーヒットノーランを喫するなど今季は4試合、計28イニングで2点しか奪えていなかったが、初回にポランコの2点二塁打などで3得点。だが、先発・美馬が4回に3失点で同点とされ、6回は救援陣が一挙4点を失った。
16日のCSファーストSの第3戦では逆転サヨナラでソフトバンクを退けて進んだ舞台。勢いを持続できず、これで相手のアドバンテージを含めて2敗となった。だが、まだ諦めない。2安打3打点と活躍したポランコは「明日(19日)は勝つことだけを目的に球場に来て必ず勝つ」と宣言した。
短期決戦では徹底することは重要だ。ただし、時にそれが仇になることもある。ロッテが逆転された6回。4番手・東妻が紅林に決勝打を浴びたシーンに象徴されていた。
4−4の無死一、三塁。四球も外野フライも避けたい状況で東妻−松川のバッテリーは6球続けたスライダーを右前へ運ばれた。全球ほぼ外角。打たれたのはボール気味の外角低めだった。東妻は「スライダーはデータ的にも打たれていなかった」と言う。実際、今季は5月18日に1度対戦し同球種で見逃し三振。自身も同球種に関しては今季は計32打数3安打で被打率.094と絶対の自信を持つ。データに基づき、相手の弱点も突く。それは間違いではないが、続けた結果、最後に合わされた。「考えれば、どこかで真っ直ぐを通してもよかったかなと思っています」。高卒2年目、まだ19歳の捕手はそう反省した。
吉井監督は「松川は精いっぱいやったけどピンチで変化球が多くなる。もう少し勉強しないと」と奮起を促す。短期決戦の怖さは、至るところに隠れている。
2位でCSファイナルステージ進出したロッテが第1戦でオリックスに逆転負けを喫した。
これでロッテはシーズン3位から進出した2013年の楽天戦の第2戦に勝利して以降、ファイナルステージでは1分けを挟んで10連敗(アドバンテージ除く)となった。楽天戦以降は2015年ソフトバンクに3連敗、2020年もソフトバンクに2連敗、2021年はオリックスに2敗1分けで敗退した。
以下、試合後の吉井監督と一問一答。
クライマックス・シリーズ(CS)ファースト・シリーズ(S)第3戦を超劇的なサヨナラ勝ちで制し、ファイナルS進出を果たしたロッテだったが、オリックスに逆転負けを喫した。
9月にはノーヒットノーランを喫したオリックス・山本から、5得点を奪うも投手陣が粘れず逆転を許した敗戦に、SNS上でファンの意見が二分している。
「山本から初回3点とか奇跡」「由伸から5点10安打は凄い」「打線の勢い本物だったわ」「明日も期待持てる」「谷保さんを日本シリーズに連れて行こう」と前向きな声があった一方、「由伸攻略したのに、もったいなさすぎる」「ピッチャーの救世主お願いします」「敵地開催じゃムードが違いすぎる」と悲観する声も少なくなかった。
この日の敗戦でロッテはシーズン3位から進出した2013年の楽天戦の第2戦から、ファイナルSでは1分けを挟んで10連敗(アドバンテージ除く)となった。
ロッテはメルセデスの左腕に第2戦のスタートを託す。
移籍1年目の今季は4勝8敗、防御率3.33。
オリックスとの直接対決も0勝2敗、防御率5.40と決して相性は良くないが、短期決戦はシーズンとは別物だ。
メルセデスも「気持ちはポジティブ、前しか見ていない。自分の持っているもの以上を出してチームを勝たせたい」と意気込んだ。
チームはCSファイナルステージ10連敗中、アドバンテージを合わせてオリックスに2勝先行を許すなどネガティブ要素満載ではあるが、ドミニカ共和国出身の左腕がポジティブに吹き飛ばすつもりだ。
2位でCSファイナルステージ進出したロッテが第1戦でオリックスに逆転負けを喫した。
これでロッテはシーズン3位から進出した2013年の楽天戦の第2戦に勝利して以降、ファイナルステージでは1分けを挟んで10連敗(アドバンテージ除く)となった。
楽天戦以降は2015年ソフトバンクに3連敗、2020年もソフトバンクに2連敗、2021年はオリックスに2敗1分けで敗退した。
19日のパ・リーグクライマックスシリーズファイナルS第2戦(18時、京セラD)の予告先発投手が、18日の第1戦の試合後に発表された。
オリックスは田嶋、ロッテはメルセデスがマウンドに上がる。
第1戦に勝利したオリックスは、アドバンテージの1勝を含めて2勝0敗とリード。第2戦に勝てば一気に日本シリーズ出場に王手をかける。
田嶋は今季、13試合で6勝4敗、防御率3.09。ロッテ戦は1試合に登板して0勝1敗、防御率9.64だった。
メルセデスは今季、22試合で4勝8敗、防御率3.33。オリックス戦は2試合で0勝2敗、防御率5.40に終わっている。
ロッテが初戦を落とした。
山本由伸を初回に攻略して3点を先制。7回で5点を奪った。
投手6人の継投策が崩され、7点を失い、大事な初戦は黒星スタートとなった。
それでもCSファーストステージで延長10回に3点差を逆転した奇跡に続いて、投手4冠王の山本由伸から5点を奪った打線は何かを起こしそうな雰囲気を漂わせた。
ネットではファンも「奇跡は窮地から起こすもの」「由伸から5点取れたら誰からでも点取れる」とまだ諦めていない。
ロッテの先発美馬学投手(37)は4回4安打3失点で降板した。
2番手は3年目の中森。
美馬は18歳差の松川虎生捕手とのバッテリーで3回までオリックス打線を1安打に抑える好投を見せた。
4回は2死一塁から四球でピンチを広げ、紅林に右中間二塁打を浴びて2失点。宗には三塁線を破る適時打で3点目を失った。
この日は昨年バッテリーを組んで2桁10勝を挙げた松川とのコンビだったが、初回の3点援護を守り切れなかった。
パ・リーグのクライマックス・シリーズ(CS)ファイナル・ステージ(S)は18日に開幕。ファーストSを勝ち抜いたロッテ打線がオリックス先発の山本由伸投手+25)から初回いきなり5安打で3点を先制した。
16日のソフトバンク戦で延長10回、藤岡の3ランと安田のサヨナラ打で3点差を逆転したロッテ打線の勢いは本物だった。史上初の3年連続投手4冠に輝いたオリックスの絶対エースを捕らえ、ロッテファンの盛り上がりは初回から最高潮に達した。
SNS上には「由伸にノーノ―のお返しを」「勢い本物かよロッテ打線」「ロッテファンが1番動揺している」「今季山本に最大得点2点だったのにもう3点」と驚きと喜びが入り交じった投稿であふれている。
ロッテは9月9日のオリックス戦(ZOZOマリン)で山本にノーヒットノーランを喫していた。
ロッテが3点を先制した。
初回、荻野、藤岡の連打と犠打で1死二、三塁にするとポランコが右中間に二塁打を放って2点を先制した。
さらに1死満塁から山口の遊ゴロで1点を追加した。
立ち上がりから投手4冠の山本由伸を攻め立てる予想外の展開。SNSでは「こんな展開になると思わなかった!!!」「これ本当にマリーンズちゃんですか?」山本由伸からこんなにヒット打てるもんなのか…」と驚きの声が上がった。
ロッテは、2023年12月29日に劇場公開されるドキュメンタリー映画「MARINES DOCUMENTARY(仮題)」の前売り券販売と上映劇場が決定したと発表した。
作品は球団理念Vision 2025「新たな常勝軍団」の実現を目指すチームの姿を描くドキュメンタリー映画で、2023年春季キャンプから密着で取材を開始し、吉井理人新監督と選手達の日本一に向けた挑戦をカメラで追い、選手の素顔、試合の裏側など様々な角度から撮影された。
前売り券は11月19日に開催されるファン感謝デー「MARINES FAN FEST2023」からムビチケカード(劇場チケット前売り券)で先行販売。ムビチケカードとは「ネットで座席指定可能なデジタル映画観賞券で価格は税込みで2200円となる。一般販売は11月23日から公開劇場、オンラインで開始する。
公開劇場は千葉県=T・ジョイ蘇我,京成ローザ(10)、ユナイテッド・シネマ幕張、イオンシネマ幕張新都心、TOHOシネマズ市川コルトンプラザ、イオンシネマ市川妙典、TOHOシネマズららぽーと船橋、成田HUMAXシネマズ、シネマサンシャインユーカリが丘、ユナイテッド・シネマテラスモール松戸、MOVIX柏の葉、TOHOシネマズ柏、USシネマちはら台、USシネマ木更津、TOHOシネマズ流山おおたかの森、TOHOシネマズ八千代緑が丘、シネマイクスピアリ、イオンシネマ千葉ニュータウン、旭サンモールシネマ、北海道=ユナイテッド・シネマ札幌、宮城=MOVIX仙台、岩手=イオンシネマ北上、東京=ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場、神奈川=チネチッタ、埼玉=ユナイテッド・シネマ浦和、大阪=なんばパークスシネマ、福岡=ユナイテッド・シネマ福岡ももち、沖縄=ユナイテッド・シネマ PARCO CITY 浦添の全28ヵ所。なお、旭サンモールシネマは1月19日、ユナイテッド・シネマ PARCO CITY浦添は2月23日公開となる。
「2023 パーソル クライマックスシリーズ パ」の最終ステージ(6試合制)が18日、京セラDで開幕し、3連覇のオリックスが2位・ロッテを8−5で下した。
山本由伸を攻略しながら勝利に結びつけられず、ロッテが突破率0%の危機に立たされた。ソフトバンクとのCS第1S第3戦を逆転サヨナラ勝利で制した勢いそのままに、9月9日にノーヒットノーランを許した難敵を初回から攻略。早いカウントで狙い球を絞り、パではCS初の初回先頭から5打数連続安打で3点を先行した。吉井監督が「工夫して攻略できた」と振り返ったように、山本から7回10安打で5点を奪ったが、継投が不発に終わり逆転負けを喫した。
指揮官ならではの投手リレーが成功しなかった。「対戦成績が左(投手)に弱い打者が並んでいた。中村稔のシンカーでいけると思って出したけど、選択したこっちの責任」。1点リードの6回。3番手・中村稔は制球が定まらず、四球のあと杉本に同点二塁打を献上。続くゴンザレスの打席で2ボールとなったところで、自らマウンドへ行き東妻へスイッチした。だが、暴投や四球で傷口を広げ、結局この回4失点。由伸を攻略した流れを手放した。
アドバンテージを含め0勝2敗。パでこの状況から突破したチームは過去にない。最終Sは13年の第3戦から1分けを挟み10連敗(20年は上位2球団の1ステージ制)となったが、「明日も打てる対策を取っていきたい」と切り替えた吉井監督。苦しいスタートとなったが、再度の奇跡を信じ、次の戦いに挑む。
ロッテがオリックスに敗れ、CSファイナルステージは0勝2敗と苦しいスタートとなった。
9月9日にノーヒットノーランを許した山本から初回に3得点。7回まで10安打をマークし5得点を奪ったが、執念の継投が実らなかった。
1点リードの6回。3番手・中村稔がセデーニョにいきなり四球。続く杉本に同点二塁打を献上し、続くゴンザレスの打席で2ボールとなったところで、東妻へ交代を告げた。「いつもの中村稔じゃなかった。これ以上投げても一緒だなと思って代えた」と吉井監督。だが、続く東妻も暴投や四球などでピンチを広げ、紅林、中川圭に適時打を許すなどこの回4失点。山本から奪った5得点を生かせなかった。
「細かいところはいえないけどみんな工夫して山本攻略してくれたと思う」とねぎらった指揮官だったが、継投については「対戦成績が左(投手)弱いバッターが並んでいた。中村稔のシンカーでいけると思って出したけけど、それを選択したこっちの責任だと思う」と振り返った。
0勝2敗と苦しいスタートになったが「次も打てる対策を取っていこうと思う」と吉井監督。チャレンジャーとして全力で次戦に挑む。
ロッテは難敵・山本由伸を攻略しながら、痛恨の逆転負け。初戦を落とし、アドバンテージを含め0勝2敗と苦しいスタートとなった。
打線はCS第1ステージ(S)を逆転サヨナラで制した勢いに乗り、初回からオリックス先発・山本を攻めた。連打と犠打で1死二、三塁から、ポランコが先制の右中間2点適時二塁打。この回5安打を集め、一挙3点を奪った。
先発の美馬は3回まで1安打無失点と上々の内容。しかし4回、2死一、二塁から紅林、宗の連打で同点に追いつかれた。
それでも6回、2死二塁から荻野が中前適時打を放ち、山本から4点目をもぎ取り再び勝ち越しに成功。しかしその裏、登板した中村稔が先頭のセデーニョを四球で歩かせると、続く杉本の右中間適時二塁打で同点。さらに続くゴンザレスをカウント2ボールとしたところで、吉井監督が自らマウンドへ足を運び東妻への交代を告げた。
その東妻は暴投と四球で無死一、三塁。ここで紅林に右前適時打を打たれ、この試合初めてリードを許した。その後も中川圭の左前適時打などで2点を追加され、3点のリードを奪われた。
打線は7回にポランコの犠飛で1点を返し、山本から7回で10安打を放ち5得点。相手エースの攻略に成功しながら、痛い星を落とした。パ・リーグの過去の例では、アドバンテージを含め2勝0敗となったチームの突破率は100%。データ上、ロッテの突破率は0%となった。
ロッテの吉井理人監督が非情采配を見せた。
1点リードの6回、登板した中村稔が先頭のセデーニョを四球で歩かせると、続く杉本の右中間適時二塁打で同点。さらに続くゴンザレスをカウント2ボールとしたところで、吉井監督が自らマウンドへ足を運び東妻への交代を告げた。
その東妻は暴投と四球で無死一、三塁。ここで紅林に右前適時打を打たれ、この試合初めてリードを許した。その後も中川圭の左前適時打などで2点を追加され、3点のリードを奪われた。
ロッテが荻野貴司の一打で再び勝ち越しに成功した。
同点で迎えた6回、先頭の山口が左前打で出ると、松川が送って1死二塁。中村奨は空振り三振に倒れたが、続く荻野が中前適時打。オリックス先発・山本の145キロのカットボールをセンターへはじき返し、貴重な勝ち越し点をもぎ取った。
ロッテは初回、5安打を集め一挙3点。しかし先発の美馬が、4回に3点を失い同点となっていた。
CS第1ステージ(S)を劇的な逆転サヨナラで制し、勢いに乗るロッテ打線が、オリックスの先発・山本由伸を初回に攻略した。
9月9日の同戦(ZOZO)で、ノーヒットノーランを許して以来の対戦。初回、先頭の荻野が山本のグラブをはじく内野安打で出塁すると、藤岡も中前打で続く。角中はバントで送って1死二、三塁とすると、4番ポランコが右中間2点二塁打。いきなり2点を先制した。
さらに安田の内野安打(二塁走者ポランコは動けず)、岡の中前打で1死満塁とつなぎ、山口の遊ゴロ併殺崩れの間に1点を追加。今季4度の対戦で、28イニングを投げた山本から2点しか奪えていなかったが、一挙3点を奪い主導権を握った。
ロッテは18日、12月29日に劇場公開するドキュメンタリー映画「MARINES DOCUMENTARY(仮題)」の前売り券販売と上映劇場が決定したと発表した。
本作品は球団理念Vision 2025「新たな常勝軍団」の実現を目指すチームの姿を描くドキュメンタリー映画。今年の春季キャンプから密着で取材を開始し、吉井理人新監督と選手達の日本一に向けた挑戦をカメラで追い、選手の素顔、試合の裏側など様々な角度から撮影されたものとなっている。ムビチケカード(劇場チケット前売り券)は11月19日に行われるファン感謝デー「MARINES FAN FEST2023」で先行販売。ムビチケカードとはネットで座席指定可能なデジタル映画観賞券で、金額は税込2200円。また、劇場チケットの一般販売については、11月23日から、公開劇場、オンラインで発売開始する。
劇場も全国28か所の映画館での公開が決定。詳細は球団公式HPで要確認。
乗り込んだ敵地で鮮やかに先制点を奪ったが、中継ぎ陣が崩れ逆転負けを喫した。ロッテ・吉井理人監督(58)は「色々工夫して、山本投手は攻略してくれた。(投手陣は)選択したこっちのミス」と悔やんだ。
打線は初回から、攻略に苦しんでいた相手先発・山本に食らい付いた。連打と犠打で1死二、三塁とすると、ポランコが右中間へ2点適時二塁打を放つなど5安打3得点。村田打撃コーチが「しっかり狙い球をはっきりする」と策略を話したように、早めのカウントから攻撃を仕かけた。
だが、継投はハマらなかった。4−3の6回から登板した中村稔は制球が乱れ、無死二塁からゴンザレスに2ボールとしたところで降板。打者途中での登板となった東妻も「準備はしていたけど入りきれなかった」と暴投と2本の適時打を浴びた。この回4失点。相手に流れを渡した。
一時は捉えかけた難敵の背中だったが、うまくかわされた。それでも指揮官は「ピッチャーは違うからどうなるかは分からないけど、次も打てるように」。挑戦者として、切り替えて挑む。
ロッテは、逆転負けを喫した。初回から5安打を集め3得点と幸先の良いスタートを切ったが、1点リードの6回の継投が裏目に出た。
6回はセデーニョからの攻撃だった。指揮官は「右が続くところだったんですけど、対戦成績を見ると左の方が弱いバッターが並んでたので、中村のシンカーいけると思って出した」と3番手に中村稔を起用。だが、制球が定まらなかったため、2死二塁でゴンザレスに2球連続ボールとしたところで東妻に交代した。しかし、東妻も暴投や2本の適時打を浴び、この回4点を失った。
打者途中での交代については「いつもの球を投げられていなかったので、これ以上投げても一緒だなと思ったので、変えました」と意図を説明し、「中村は打たれたのは打たれたんですけど、その選択をしたこっちのミスなので。次また頑張って欲しいと思います」と責任を負った。
下克上を狙うロッテが痛恨の逆転負けを喫した。オリックスのエース・山本を10安打5得点で攻略したが、強力打線を相手に救援陣が踏ん張れなかった。
痛恨だったのは6回の勝ち越し直後だった。3番手で登板した中村稔が四球、安打、四球と制球が定まらず、1死も奪うことができずに降板。ゴンザレスに2ボールとなったところで、打者途中で起用となった東妻も暴投と死球、2本の適時打を浴び、この回4点を失って逆転を許した。
打者途中での登板となった東妻は「2人(肩を)作っていて、どちらか分からない状態だった。僕も準備はしていたんですけど、しっかり入りきれてはなかった。西村さんを先にいかせるのかというのもあった」と、やや困惑気味に場面を振り返った。
その上で「気持ちは作っていたので、そこで抑えてられなかったのは自分の実力」と、噛み締めた。
黒木投手コーチ「(中村稔に)ちょっとストライクが入る感じがなかった。そのままピンチを招くようであれば、という判断。厳しいのは分かった上で送り出してる。最善を尽くすというところで東妻を投入した」と、説明した。
下克上を狙うロッテが痛恨の逆転負けを喫した。オリックスのエース・山本を10安打5得点で攻略したが、強力打線を相手に救援陣が踏ん張れなかった。
今季4度の対戦で1勝3敗。わずか2得点で、9月9日の対戦ではノーヒットノーランを喫した相手エースに対し、初回から打線が意地を見せた。荻野の投手強襲内野安打から、藤岡が中前打で続く。角中の送りバントを挟み、ポランコが右中間を破る2点適時二塁打を放つなど、この回一気に3点を先制した。
4回には同点に追いつかれたが、6回に荻野の中前適時打で勝ち越しに成功。流れはCSファーストSを勝ち抜いたロッテにあった。だが、勝ち越し直後だった。3番手で登板した中村稔が四球、安打、四球と制球が定まらず、1死も奪うことができずに降板。代わった東妻も2本の安打を浴び、この回4点を失って逆転を許した。
それでも7回には藤岡、角中の連打からポランコの右犠飛で得点するなど、山本から5点を奪うなど見せ場は作ったが、勝利にはあと一歩届かなかった。
ロッテは初戦に敗れたことで、アドバンテージを含む2敗。劇的勝利でファーストSを勝ち抜いたが、リーグ3連覇の王者に勢いを止められる形になった。
ロッテが同点で迎えた6回、荻野の中前適時打で勝ち越した。
この回、先頭の山口が左前打で出塁。松川の送りバントで二塁に進むと、2死から荻野が山本の直球を中前にはじき返した。
初回には投手強襲の内野安打でチャンスメーク。一挙3点を先制するきっかけを作った。
14日のCSファーストS・ソフトバンク戦では、初回に先頭打者アーチを放つなど、ここまで4試合で14打数7安打。打率.500と好調が続く。
ロッテの荻野がオリックスの先発・山本から左肩付近に死球を受けた。
この回、2死から打席に立つと、2ストライクから3球目。149キロの直球が左肩付近に抜けた。苦悶の表情を浮かべる荻野に対し、マウンド上で天を仰ぐ山本。初回に3点を失うなど、ここまで2四球と制球も定まらない。
直前にはロッテの先発・美馬がオリックスの中川に対し、内角攻めで右手に死球を与えていた。荻野の死球に対し、左翼スタンドのロッテファンからは激しいブーイング。負けられない戦いの中、ファンも白熱の応援が続く。
CSファーストSで延長サヨナラで勝ち上がったロッテが、勢いに乗って初回からオリックスのエース・山本を攻略した。
この回、先頭の荻野が投手強襲の内野安打で出塁。同戦で同点3ランを放った藤岡が中前打でつないだ。
続く角中が送りバントを決め、1死二、三塁を作ると、4番・ポランコが右中間を破る2点適時打を放ち、いきなり2点を先制した。チャンピオンチームの絶対エース撃ちに成功したポランコは球団を通じて「昨日ずっと山本投手の動画をみて今日の対策を練っとったんや。ストレートを狙ってアグレッシブに振りにいったわ!次も頑張るで!」と、恒例の関西弁でコメントした。
CSファーストSで延長サヨナラで勝ち上がったロッテが、勢いに乗って初回からオリックスのエース・山本を攻略した。
この回、先頭の荻野が投手強襲の内野安打で出塁。同戦で同点3ランを放った藤岡が中前打でつないだ。
続く角中が送りバントを決め、1死二、三塁を作ると、4番・ポランコが右中間を破る2点適時打を放ち、いきなり2点を先制した。左翼スタンドのロッテファンがわき上がる一方、球場全体を包むオリックファンは、まさかの事態に悲鳴を上げた。
さらに1死満塁のチャンスを作り、山口の遊ゴロの間にさらに1点を追加。山本から3点を先制することに成功した。
ポランコは球団を通じて「昨日ずっと山本投手の動画をみて今日の対策を練っとったんや。ストレートを狙ってアグレッシブに振りにいったわ!次も頑張るで!」と、コメントした。
両軍のスタメンが発表された。オリックスは山本由伸投手が、ロッテは美馬学投手が先発。2人の投げ合いは山本がノーヒットノーランを達成した、9月9日以来となる。
左足甲の疲労骨折で守備と走塁に不安を残す頓宮裕真捕手はベンチスタート。クリーンアップには森、セデーニョ、杉本が並んだ。
ロッテは16日のCSファーストSで劇的な同点弾を放った藤岡が2番・遊撃で起用されている。
両軍のスタメンは以下の通り。試合開始は18時の予定。
試合前練習でオリックス・宮城大弥投手とロッテ・佐々木朗希投手が再会。笑顔で健闘を誓い合った。
同学年の2人は今年3月のWBCにもそろって選出されるなど、球界屈指の実力を持ちながら大の仲良しコンビ。今年7月には球団の垣根を越え「宮城くんとろーたん」グッズが発売される異例の展開となった。
佐々木朗はファーストS第1戦で先発し、3回パーフェクト、4奪三振の好投を見せた。2人ともファイナルSでの登板が予想されており、同学年コンビの投球に注目が集まる。
ロッテは18日、オリックスとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦(京セラドーム)に5−8で敗れた。それでも、山本由伸から初回に3点を奪うなど計5得点と打線の勢いを感じさせる内容。敗れはしたが、難攻不落のエースを“攻略”できた理由を、野球評論家の新井宏昌氏が分析した。
ロッテ打線が怒涛の攻撃で敵地を沈黙させた。初回先頭の荻野が投手強襲の内野安打を放つと、藤岡も中前打で続き、犠打で1死二、三塁の好機。ここでポランコが右中間へ2点適時二塁打を放つと、さらに満塁から山口の併殺崩れの間に1点を追加し、初回に3得点を奪った。
その後も同点の6回に荻野が中前適時打、7回にもポランコが右犠飛を放ち、終わってみれば計10安打5得点。CSファーストステージ第3戦では3点を追う延長10回に一挙4点を奪う“奇跡のサヨナラ勝ち”を演じたチームの勢いに、新井氏は「序盤はバットの芯で捉えなくてもヒットゾーンに落ちることもあり勢いそのままで、後半はしっかり捉えての追加点。野手陣は恐れることなく自分達のスイングができていた」と語る。
ロッテは、山本とはレギュラーシーズンで4度対戦して1勝3敗。28イニングで13安打2得点と苦しみ、前回登板の9月9日にはノーヒットノーランを許していた。他球団を含め「山本=オリックス勝利」の構図が出来つつあるが、ロッテベンチにその雰囲気は見えなかったという。ファウルで粘り、ボール球には手を出さない。打席での落ち着きはシーズン以上のものを感じさせた。
「ポストシーズン、ましてやエースとの対戦では打者には力みが生じて、本来持っているヘッドスピードは出ず、ボール球にも手が出る。それが、ファーストステージであれだけのゲーム展開をしてきた。失うものがなく、いい意味でリラックスできていた。初回の3点だけで終わらず6回、7回と追加点を奪えたことは敗れはしたが、今後に繋がる」。
絶対的エースから5得点を奪い“攻略”したことで、野手陣はこの先も自信を持って打席に入れるという。だからこそ「勝敗は投手がカギを握る」と、先発、リリーフ陣の奮起が求められる。先発の美馬は3回まで無得点も、4回に一挙3失点で降板。6回には中村稔、東妻が踏ん張り切れず4失点。ファーストステージからリリーフ陣の登板数が重なり、負担も大きくなっている。
アドバンテージを含めると、この日の1敗で19日も敗れれば一気に王手をかけられることになる。ただ、新井氏は「野手に関しては、この勢いは続いていく」と見ている。
荻野、角中のベテラン勢が好調をキープし、山口ら若手も臆することなくスイングしている点を挙げ「攻撃の形は素晴らしい。バントを一発で決めるなど、リズムはできている。まだ、まだ希望はあると見ていいのではないでしょうか」。相手を上回る11安打を放った打線は、相手にとっても脅威になる。
この一戦を含め、CSファイナルステージは2013年から10連敗中。短期決戦で疲れの残る投手陣をいかに立て直すことができるか。ミラクルを演じてきた吉井監督の采配にも注目が集まる。