ロッテが1点を追う9回に逆転した。先頭の代打角中が四球で出て、代走和田が二盗を決める。安田の右翼線二塁打で追い付き、さらに1死三塁となって代打山口の犠飛で勝ち越した。9回は益田が締めた。オリックスは3−4の7回に4番セデーニョの2ランで試合をひっくり返したが、抑え役を任された山岡で逃げ切れなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 2 | 6 |
オリックス | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 5 |
オリックスがシーソーゲームに敗れた。対戦成績はアドバンテージの1勝を含め2勝1敗となった。日刊スポーツ評論家の梨田昌孝氏(70)は一時逆転を許した6回の場面を解説した。
二転三転する接戦だったが、6回表が大きなポイントになった。2点リードのオリックスは田嶋が2死から連続四球を与えた。5回まで2安打1失点に抑えていたとは、時折引っかかったり、抜けた球があるなど不安定だった。ロッテ打線はタイミングが合わず、替え時は難しかっただろうが、2四球は危険信号だ。変化球が抜けて高めに浮けば、長打を打たれる可能性もある。ベンチの中嶋監督の表情はかなり迷っているように見えたが、ここは投手を代えるべきだった。
初戦に登板した平野佳をベンチから外し、山崎颯を9回で起用しなかったのは、故障明けの連投ということもあったのかもしれない。チーム事情は分からない。ただ6回の場面は小木田を投入し、回またぎで任せる選択肢もあったはずだ。中嶋監督は、普段は「におい」を察知し、スパッと投手交代に動くが、この試合は我慢し過ぎたと思う。
さらに2四球の後に、守備のミスもあった。2死一、二塁で、続く岡が左翼にタイムリーを放ったが、杉本が間に合わない三塁に送球し、打者走者の二塁進塁を許した。ここは二塁に送球し、一塁で足止めさせなければならない。記録は二塁打となったが、実質的にはエラーといっていいプレーだった。もちろん、守備で好プレーもあったし、打線の粘りや中継ぎの奮闘で2度逆転したのは、チームの底力だ。それだけに初回、9回に四球で出した走者が失点に絡んだことも含め、流れを相手に渡してしまい、シーズンではあまり見られなかった終盤の逆転負けとなった。
くしくもこの日はバファローズとロッテの「10・19」。あの日は、私の野球人生で最も長い1日だった。いつもは空席が目立つ川崎球場が超満員で、びっくりした。その後、パ・リーグが盛り上がる分岐点のような試合だったと思う。試合前には吉井監督が「近鉄魂を引き継いでやってます!」と力強かった。関係者の努力の積み重ねで、今のパの人気がある。投手力に分があるオリックスの優位は変わらないが、見応えのある第2戦だった。
ロッテが試合前半の劣勢をはね返した起点は、村田修一打撃コーチ(42)の声かけだった。
2点を追う6回の攻撃前に三塁側ベンチ前では野手陣が円陣を組み、村田コーチの話に耳を傾けていた。その円陣も含め、試合中に選手達に伝えていた内容について、試合後に問われた村田コーチは「『まだ2点差だし、まだまだこれからや。チャンスあるし、2点差は本当に1イニングで返せる点数。相手も低めに投げているけど、こっちも何とか我慢して攻めていこうよ』って話はしたんですけど」と明かした。
6回の攻撃で一時逆転に成功。その後、再逆転を許したが、1点を追う9回にまたまた逆転と、打線がここ一番で奮起した。CSで粘り強さが出てきている打線に、村田コーチは「みんな積極的にいきながら、ボール球をあんまり振らないっていうのは、ウチのチームのすごくいいところが出ていると思う。それは継続してやって欲しいなと思います。ピッチャーも143試合を戦って、またファーストステージからファイナルステージで疲れてきているはずなんで、そこはバッターができる限り助けてあげれればいいと思います。何とか1点でも。5点取られたら6点取るし、7点取られたら8点取るぐらいのつもりで攻撃していってもらえればいいと思いますけど。諦めない気持ちはすごく、何か成長しているように感じますけどね。(レギュラーシーズンの)143試合目の試合から、いい戦いが出来ているなとは思います」と打線に手応えを感じていた。
ロッテ村田修一打撃コーチ(42)がCSで打撃好調の安田尚憲内野手(24)にユーモアたっぷりの“お願い”をしていることを明かした。
安田は6回に一時逆転打、9回に同点打と2安打3打点でCSファイナルステージ1勝目に大貢献。村田コーチは「あの(レギュラーシーズンの)143試合目のホームランから徐々に本当に良くなってきていると思います。色んなことを考えながら彼もやっていると思います」と、まずは活躍ぶりをたたえた。
安田はCSファーストステージでも打率4割、3打点と好調をキープしている。ポストシーズンで頼もしさが増しているだけに、村田コーチは「責任感もあるだろうし。まあ、彼にとっては不甲斐ないシーズンだったはずなんで、そこを取り返したいっていう気持ちは今すごく持っていると思いますから、そのまま続けていって欲しい」とした上で、最近は「『来年は開幕戦からヨロシク!』って言ってるんですけどね」とニヤリ。シーズンを通しての大活躍にも期待していた。
崖っぷちのロッテが、また試合をひっくり返した。1点を追う9回、安田尚憲内野手(24)の一塁線を破る右翼線適時二塁打で同点に追いつくと、さらに1死三塁で代打・山口航輝外野手(23)が決勝中犠飛。延長戦で3点差を逆転勝利したファーストステージ第3戦同様、土壇場でドラマを作り、対戦成績を1勝2敗(オリックスのアドバンテージ含む)とした。
試合後に第3戦の予告先発が発表されたロッテ沢村拓一投手は「思い切っていくだけ!」と歯切れよくコメントした。
チームは今季5度目のブルペンデーとなる。沢村も今月6日のオリックス戦(ZOZOマリン)で先発し、1回1安打無失点で12−1の大勝に貢献した。劇的なサヨナラ勝ちを収めたCSファーストステージの第3戦で、10回に3失点した沢村にとってリベンジのマウンドとなる。
ロッテが崖っぷちから、また試合をひっくり返した。パ・リーグCSファイナルステージ第2戦は、1点を追う9回、安田尚憲内野手(24)の右翼線適時二塁打で同点に追いつくと、さらに1死三塁で代打・山口航輝外野手(23)が決勝中犠飛。延長戦で3点差を逆転サヨナラ勝ちしたファーストステージ第3戦同様、土壇場でドラマを作り、対戦成績を1勝2敗(オリックスのアドバンテージ含む)とした。
ファーストステージ突破を決めるサヨナラ打を放った“スーパー安田”が、再び難敵に一撃を見舞った。4−5で迎えたロッテのラストバトル。9回無死二塁。ファウルで6球。ボール球にも手を出さない。オリックス山岡の10球目。決め球の縦スライダーを力強く捉えた。打球は一塁ベースに当たって大きく跳ね、右翼線へ。「最後まで粘って粘って勝ち抜けた試合。良いところで打てて良かった」。喜び以上に、戦い続ける鋭い表情のままだった。
二走・和田の本塁生還を見届けると、力強くガッツポーズ。小川を代走に送られ、お役御免。「チーム一丸で、こういう試合が出来ることを自信に。まだリードされている立場は変わらない。明日勝って五分に」。ベンチに戻り、仲間の手荒い祝福を浴びた。
茶谷の犠打で1死三塁。スタメンを外れ、用意周到に剣を磨いていた山口が登場だ。今季は30本塁打を目標に掲げたが、14発。「シーズンはしょうもない成績」と強い責任感から悩みに悩み中。追い込まれてもスライダーに食らい付き決勝の中犠飛。「自分のやるべきことは出来た」と安堵した。
ロッテの未来も担う2人。期待に応えようと必死にもがいた努力が結実した。安田は10月に入り、福浦ヘッド兼打撃コーチの助言で腕と体にゴムチューブを巻いて打撃練習。“スーパー安田”養成ギプスだ。「上半身の力を抜いて振れるようになった」と手応えを得つつある。山口も村田打撃コーチから「遊び心で」と助言を受け、この日はフリー打撃の1セット5スイング中、最初の4スイングは脱力で振り、体も心も力みを消した。
山口は「若手がしっかり勢いつけていかないと。厳しい戦いは乗り越えてきたと思うので、そういう力はロッテの方があるんじゃないかと思う。ずっと1つになって戦っている」。若き主砲2人が、オリックスにまだまだ食らい付く。
ロッテ吉井理人監督が9回に勝負強さを見せた安田尚憲内野手と山口航輝外野手をたたえた。
「やっぱ若い子に頑張ってもらいたいので今日は良かった」と笑顔。同点打の安田に代走を起用して勝負をかけた采配について「ウチの今の投手事情を考えると延長になると絶対無理。あそこで決めなきゃという感じ」と振り返ったように、20日の第3戦はブルペンデー。「みんな自分の投球をしてくれたら。野手は引き続き、高い集中力でハッスルプレーして欲しい」と話した。
崖っぷちのロッテが、また試合をひっくり返した。1点を追う9回、安田尚憲内野手(24)の一塁線を破る右翼線適時二塁打で同点に追いつくと、さらに1死三塁で代打・山口航輝外野手(23)が決勝中犠飛。延長戦で3点差を逆転勝利したファーストステージ第3戦同様、土壇場でドラマを作り、対戦成績を1勝2敗(オリックスのアドバンテージ含む)とした。
ロッテが崖っぷちに立たされながらも、シーソーゲームを制した。2度逆転を許し、1点ビハインドの9回にドラマが待っていた。
先頭の代打角中勝也外野手(36)が四球で出塁し、代走の和田康士朗外野手(24)が二盗に成功。そして、打席の安田尚憲内野手(24)が6球ファウルで粘った後、オリックス4番手の山岡泰輔投手から右翼線へ適時打を放ち、同点に追いついた。
続く1死三塁では、代打山口航輝外野手(23)が中犠飛を放ち、勝ち越しに成功した。
前夜に続き、初回に先制点を奪うも、その直後に先発メルセデス(29)が3失点し、劣勢で前半戦を終えた。
それでも2点を追う6回に逆転を演じる。オリックス先発の田嶋大樹投手に簡単に2死を取られた後だった。石川慎吾外野手(30)、4番ポランコ外野手(32)が連続で四球を選ぶ。続く岡大海外野手(32)が1ボールからチェンジアップをしぶとく左前に落とす適時打で1点を返した。
「2アウトでしたがチャンスで回ってきたので、何とか流れを引き寄せられるようにと打席に入りました」と語った。この当たりで自身も二塁に進塁する好走塁。これが逆転につながった。
前2打席凡退していた安田尚憲内野手(24)が打席に。2ボールからカットボールを右前へ2点適時打を放ち、逆転に成功した。「逆転のチャンスで回ってきたので、とにかく何とかしたかった。ランナーをかえせて良かったです」と話した。
しかし7回、2死から死球で出した一塁走者を置いて3番手沢田圭佑投手(29)がセデーニョ内野手に逆転2ランを左翼席に運ばれた。
オリックスの本拠地でもあり、ムードは完全に敵軍にあったが、土壇場でドラマを作る粘り強さはシーズン、CSファーストステージを通じて、完全にマリーンズの代名詞となった。
ロッテが6回にオリックスを逆転した。初回に1点を先制するも、その直後に先発メルセデス(29)が3失点し、劣勢で前半戦を終えていた。
2点を追う6回。オリックス先発の田嶋大樹投手に簡単に2死を取られた後だった。石川慎吾外野手(30)、4番ポランコ外野手(32)が連続で四球を選ぶ。
続く岡大海外野手(32)が1ボールからチェンジアップをしぶとく左前に落とす適時打で1点を返す。「2アウトでしたがチャンスで回ってきたので、何とか流れを引き寄せられるようにと打席に入りました」と語った。この当たりで自身も二塁に進塁する好走塁。これが逆転につながる。
そして、前2打席凡退していた安田尚憲内野手(24)が打席に。2ボールからカットボールを右前へ2点適時打を放ち、逆転に成功した。「逆転のチャンスで回ってきたので、とにかく何とかしたかった。ランナーをかえせて良かったです」と話した。
ロッテが2戦連続で初回に先制点を挙げた。
先頭の荻野貴司外野手(37)がストレートの四球で出塁。3番石川慎吾外野手(30)が右前打でチャンスを広げ、1死一、三塁で4番ポランコ外野手(32)の二ゴロの間に荻野が先制のホームを踏んだ。
CSファイナルステージの第1戦では、ロッテが初回に3点を先制していた。
伝説の10・19に「バファローズ」と「ロッテ」が再戦する。この日にこのチーム名の両球団が対戦するのは1988年(昭63)以来、35年ぶりだ。
この年の近鉄バファローズはシーズン最終日の10月19日を2位で迎えた。首位西武とのゲーム差は0.5。逆転優勝は、川崎でのロッテ戦ダブルヘッダー連勝のみという厳しい条件だった。
第1試合は3−3の同点で迎えた9回、既に引退を決めていた代打の梨田昌孝が決勝タイムリーを放ち4−3で辛勝。優勝へ夢をつないだ。
第2試合は8回表にブライアントが勝ち越しソロを放ち、Vへ大きく前進。ところが救援の阿波野秀幸が8回裏、高沢秀昭に同点ソロを浴び、試合は振り出しに戻った。
9回裏ロッテの攻撃で、阿波野の二塁へのけん制でのタッチプレーを巡り、ロッテ有藤監督が9分間の猛抗議。当時は試合時間が4時間を過ぎると新しいイニングに入らない規定があったため、これが遠因となり試合は延長10回4−4の引き分け。近鉄は目前にしていた逆転優勝を逃した。
試合を中継していたテレビ朝日は、報道番組「ニュースステーション」の枠内でも急遽放送を続けるなど、異例の対応を取った。当時のパ・リーグの中継では異例の視聴率38.6%を記録。「昭和プロ野球最後の名勝負」として、ファンに語り継がれている。
近鉄は04年限りでオリックス・ブルーウェーブと合併し消滅したが、新球団「オリックス・バファローズ」としてその名を残す。一方のロッテは92年に千葉へ移転し、愛称を「マリーンズ」と改めて現在に至る。
平成を経て令和となり、日本シリーズ出場を懸けてのリターンマッチだ。バファローズが昭和の敵討ちを遂げ、王手をかけるか。あるいはロッテが返り討ちを果たし、1勝をあげるのか。
ロッテのスタメンとベンチ入りメンバーが発表され、沢村拓一投手(35)がベンチ入りメンバーから外れた。また、第1戦で6回に登板した中村稔弥投手(27)は出場選手登録を抹消。同じく6回に決勝打を浴びた東妻勇輔投手(27)はベンチ入りから外れ、この日から出場選手登録された東條大樹投手(32)と国吉佑樹投手(32)がベンチ入りした。
CSファーストステージでは3連戦3連投だった沢村は18日のCSファイナルステージ第1戦では出番がなかった。この日の試合前練習は通常通りに参加するなど、アクシデントはないもよう。レギュラーシーズンでは6日オリックス戦(ZOZOマリン)でブルペンデーの先発を託され、初回を3者凡退で打ち取り、チームの勝利に貢献した。あえてベンチ入りからベテラン右腕を外した首脳陣は、CSファイナルステージ第3戦以降で同様の起用法でオリックス撃破の再現も見据えている可能性がある。
第1戦はオリックスが逆転勝ちし、アドバンテージを含めて2勝0敗とした。第2戦はオリックス田嶋大樹投手(27)が、ロッテはC.C.メルセデス投手(29)が先発マウンドに上がる。両先発ともに今季は対戦相手から勝ち星がない。どちらがチームを勝利に導けるか。
スタメンは以下の通り。
侍ジャパンの井端弘和監督(48)が19日、パ・リーグCSファイナルステージの行われている京セラドーム大阪を訪れ、オリックス中嶋聡監督(54)とロッテ吉井理人監督(58)に就任の挨拶を行った。
オリックス中嶋監督とは約3分間会話。来月11月に開催される「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」で内野守備・走塁コーチを務めるオリックス梵英心コーチ(43)と話す場面もあった。また、宮城大弥投手(22)とも笑顔で言葉を交わした。
可愛い、美味しい?欲しいの3拍子!ロッテは19日、株式会社ロッテとのコラボグッズ第3弾の受注販売を20日からマリーンズオンラインストア限定で開始すると発表した。
今回のロッテとのコラボグッズ第3弾は「パイの実」「雪見だいふく」「チョコパイ」「クランキー」の4ブランドが対象。
主にワンポイントロゴをデザインしたスタイリッシュな仕上がりの、長袖Tシャツ、トレーナー、ブランケットなど、肌寒い時期におすすめのアイテムだ。
販売は20日正午から29日午後11時59分まで受注しており、12月下旬頃の発送を予定している。
ロッテファンの期待は当然、レギュラーシーズン3位から日本一へと駆け上がった史上最大の下克上=i2010年)の再現だろう。
レギュラーシーズンの最終戦に勝って2位を決め、CSファーストステージ第3戦では延長で3点差を逆転して勝ち上がった。これはファイナルステージで待つオリックスにはない、勢いといえる。だが、勢いだけでは勝てない。オリックスの壁は、これまで乗り越えてきた壁とは比べものにならないほど厚い。
近年のポストシーズンは乱打戦が少なく、投手が試合の主導権を握っている。先発は立ち上がりから飛ばすので、本当の勝負は7回以降。信頼できる救援陣を1枚でも多く持つチームが有利だ。
メジャーのポストシーズンでも、同じことがいえる。今季は地区優勝した6チームのうち、5チームが地区シリーズまでに敗退。レギュラーシーズンで104勝を挙げたブレーブス(ナ・リーグ東地区優勝)は14ゲーム離したフィリーズに、100勝のドジャース(同西地区優勝)は16ゲーム差をつけたダイヤモンドバックスに、地区シリーズで完敗した。
得点だけみると、フィリーズはブレーブスに打ち勝ったイメージがあるが、勝ち試合はいずれも5人以上の継投で相手の強力打線を封じ込めた。長丁場ではどうしても総合力の差がゲーム差に表れてしまうが、短期決戦は違う。リーグ優勝決定シリーズでも好調なフィリーズ打線をもってしても、今の自軍の投手陣は打ち崩せないだろう。
オリックスのストロングポイントも、先発、リリーフともに豊富な投手陣。加えて、リーグ優勝によるアドバンテージの1勝がある。
私がロッテに不安を感じていたのは、戦力的な差はもちろん、負けたら終わりのプレッシャーに打ち勝ったことで、よくファイナルステージまできたな≠ニいう達成感や満足感が生まれはしないかということだった。
短期決戦のラッキーボーイは点を取る野手と思われがちだが、投手であってもいい。下克上のためには、試合の流れを持ってくる投球ができるラッキーボーイ的な投手が出現する必要があると思う。
元ニッポン放送の松本秀夫アナウンサー(62)が、昼下がりの東京・大手町のサンケイスポーツ編集局を訪れた。「ニッポン放送ショウアップナイタースペシャル」として放送する21日の第4戦、22日の第5戦のロッテ応援アナウンサーに就任したことを報告。番組をPRした。
ロッテの本拠地が川崎球場だった時代からの大ファン。「今シーズンも何度も土壇場まで追い込まれながら、不死鳥のごとく蘇ってきた千葉ロッテ。ぜひ、大阪でもミラクルを起こしてもらいたい。何とか1つ、勝って欲しいです!!」と期待した通り、第2戦で劇的な逆転勝利。第4日が行われることが決まった。
9回。同点打を放った安田に迷うことなく代走・小川を起用したロッテ・吉井理人監督(58)は「ウチの今の投手事情を考えると、延長戦になると絶対に無理なので、ここで決めなきゃ≠ニいう感じでした」と攻撃的タクトの意図を説明。小川は送りバントで三進、中犠飛で決勝のホームを踏んだ。
この日のベンチ入り投手は9人。同点止まりで9回の攻撃を終えて守護神・益田を投入すれば、延長の最大3イニングで第1戦に続く連投となる中森、鈴木、坂本と国吉しか残っていなかった。
シーソーゲームの死闘を制しての1勝。この日は10月19日。1988年のロッテ−近鉄の伝説のダブルヘッダーから35年がたった。当時23歳で近鉄の守護神を務め、第1試合の8回から登板した吉井監督は球審のボール判定に平静を保てず降板したこともあり、「あの頃は若気の至りで、もっと真面目にやればよかったなという反省しかない。日本シリーズもおまけ≠フつもりで投げていた」と回顧した上で、「今の選手には(ポストシーズンの)重みをかみしめながら楽しんでプレーして欲しい」と続けた。
種市、カスティーヨの故障離脱で、第3戦は沢村を先発に指名。救援陣で継投するブルペンデーで臨む。ファーストステージからのCS5試合でマウンドに上がったのはのべ28投手。ブルペンも疲弊しているが、ここを踏ん張れば第4戦以降で佐々木朗にバトンをつなげる。今季のオリックス戦では5月18日、10月6日にブルペンデーで2戦2勝。沢村は「思い切っていくだけ!」と短い言葉に決意を込めた。
ミラクルロッテだ!!パ・リーグ2位のロッテが19日、3連覇のオリックスに6−5で逆転勝ち。対戦成績をオリックスのアドバンテージを含めて1勝2敗とした。ロッテは4−5の9回、安田尚憲内野手(24)の右翼線への適時二塁打などで2点を奪った。16日のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第3戦でサヨナラ安打を放った主砲が、2安打3打点と活躍。下克上へ、チームをけん引する。
これがミラクルロッテ≠フ底力だ。3万3634人が集結した敵地、大阪で逆転に次ぐ逆転で勝利をつかんだ。リードを許してもしつこく食らいつき、リーグ3連覇の王者に一矢報いた。2安打3打点と勝利の立役者となった安田は嬉しそうに胸を張った。
「最後まで粘って粘って、チーム一丸で勝てた試合。こういう試合ができることを自信にしていきたい。いいところで打ててよかったです!」。
ここぞの場面で「スーパー安田」に変身した。まずは2−3の6回2死二、三塁。「とにかく何とかしたかった」と田嶋の変化球を引っ張り、右前へ逆転の2点打をマークした。次は4−5で迎えた9回無死二塁だ。山岡に3球で追い込まれたが、驚異の粘りを見せる。10球目のスライダーに食らいつき、一塁ベースを直撃する同点の適時二塁打を放った。
二塁ベースに到達すると、人差し指を突き立てて、ベンチに向かってガッツポーズ。「無心になって打席に立った。ベースにも当たってラッキーな形になったのでよかった」と笑った。
ソフトバンクと対戦した16日のCSファーストステージ第3戦では、延長10回にサヨナラ安打をマークした。3点差をはね返す幕張の奇跡≠演出するなど、CSに突入してから打率.412、6打点。レギュラーシーズンで3度のサヨナラ打を放つなど勝負強さを発揮しており、吉井監督は24歳を「スーパー安田」と命名した。負けそうで負けないミラクルロッテ≠フ象徴的な存在となっている。
大阪・履正社高では、熊本・九州学院高の村上(現ヤクルト)、東京・早実高の清宮(現日本ハム)らとともに「高校ビッグ3」と称され、2018年にドラフト1位で入団。左の長距離砲として期待されたが、伸び悩んだ。6年目の今季、春先は好調だったが、夏場以降は失速。8月にブロッソーが加入すると、スタメンを外れることもあり、競争を促された。
連敗が続いた6月下旬。かねて「若手に頑張ってもらいたい」と話す吉井監督は、試合後に安田ら若手を集めて、活を入れた。「開幕の頃の気持ちを思い出してチャレンジャーとしてグラウンドに向かって欲しい」。今季122試合に出場するなど若手を引っ張る存在の安田は、粘り強く起用し続けてくれた指揮官の期待に応えるようにCSで打撃を開花させた。
オリックスのアドバンテージを含めて1勝2敗とし、安田は「このままの勢いでいけたら。まだリードされている状態は変わらないので、勝って五分に戻して頑張っていきたい」。驚異の粘りを見せるロッテが下克上を成し遂げる。
ロッテが接戦を制した。安田尚憲内野手(24)は6回に一時逆転となるタイムリーを放ち、1点を追う9回に同点となる適時二塁打。4打数2安打3打点と勝負強さを見せ、チームの勝利に貢献した。安田のヒーローインタビューは以下の通り。
プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は19日、セ、パ両リーグのファイナルステージ(6試合制)第2戦が行われ、18年ぶり優勝の阪神が広島に2―1でサヨナラ勝ちし、2連勝を飾った。1勝のアドバンテージを含め3勝0敗とし、20日の第3戦で勝つか引き分ければ9年ぶりの日本シリーズ進出が決まる。パはロッテが3連覇のオリックスに6−5で逆転勝ち。対戦成績はアドバンテージを含めてオリックスの2勝1敗。
セは甲子園球場で行われ、阪神が1−1の9回に木浪が適時打を放った。パは京セラドーム大阪が舞台で、ロッテが4−5の9回に安田の適時二塁打などで2点を奪った。
第3戦の先発は、セは阪神が大竹、広島が床田、パはオリックスが東、ロッテが沢村と発表された。
日本シリーズは28日にパの本拠地球場で開幕する。
ロッテ・安田尚憲内野手(24)が1点差に詰め寄った直後の6回2死二、三塁で逆転の右前適時打を放った。
「逆転のチャンスで回ってきたので、とにかく何とかしたかった。ランナーをかえせて良かったです」と声を弾ませた。
しかし、7回に3番手・沢田が2死から森に死球、続くセデーニョに左翼席に運ばれて逆転を許した。
アドバンテージの1勝を含む2勝としたオリックス。2戦目に抜擢された田嶋大樹投手(27)の投球で日本シリーズ王手をかける。対するロッテは山本から5点を奪うなど短期決戦での粘りは健在。リーグ王者に一矢報いたい。
両軍のスタメンは以下の通り。
ロッテは19日、10月20日より、マリーンズオンラインストア限定で株式会社ロッテとのコラボグッズ第3弾の受注販売を開始すると発表した。
今回のロッテとのコラボグッズ第3弾はパイの実、雪見だいふく、チョコパイ、クランキーの4ブランドが対象で、長袖Tシャツやパーカーなど、肌寒い時期におすすめのアイテムをそろえている。デザインは主にワンポイントのロゴをあしらったスタイリッシュな仕上がりとなっている。
第1弾、第2弾ではパイの実、雪見だいふく、スイカバーのコラボグッズが展開されていた。
「2023 パーソルクライマックスシリーズ パ」は19日のファイナルS第2戦で、オリックスはロッテに5−6で敗戦。1点劣勢の7回にレアンドロ・セデーニョ内野手(25)が一時逆転の2ランを放ったものの、9回に山岡泰輔投手(28)が2失点して逆転負けを喫した。バファローズにとって88年以来35年ぶりとなる因縁の「10・19」のロッテ戦に敗れ、ファイナルSの対戦成績は2勝1敗(アドバンテージ含む)となった。
4度の逆転があった壮絶な打撃戦の末、1点差の惜敗。中嶋監督は「まあ、引っ張りすぎましたね。あそこでスパッといっていれば、展開もまた違っていたと思いますし。ほんとこっちの、こっちのというか俺のミスですね」と2点リードの6回、先発の田嶋が2死から連続四球と適時打2本で逆転を許した続投の判断を悔やんだ。
この日は「パ・リーグの最も長い日」として語り継がれる「10・19」だった。88年、後にオリックスと合併した近鉄バファローズがロッテと川崎球場で優勝を懸けたダブルヘッダーを戦い、先勝した後の第2試合を4−4で引き分けて優勝を逃した悲劇の記念日。ロッテの吉井監督は当時は近鉄の投手として、2試合とも2番手で登板し、1試合目には勝利投手になっていた。
阪急がオリエント・リース(現オリックス)への身売りを発表した日でもある。88年以来、昨年まで近鉄、オリックスともにロッテと10月19日に対戦したことはなかった。因縁の日に、因縁の相手との激闘は、またしてもハッピーエンドにならず。ただ、今年はまだまだ先がある。
アドバンテージを含めた対戦成績は2勝1敗。打線は1点劣勢の初回に1死からCSタイ記録の5者連続安打で3点を奪って逆転した。3−4の7回には2試合連続で4番に座る助っ人・セデーニョが2死1塁から「内角高めの真っ直ぐにうまく反応することができた」と豪快な左越え2ラン。当時の助っ人、オグリビー、ブライアントに負けないパワーを見せつけた。
指揮官も「いいつながりだと思います」と2試合で18安打13得点の打線に手応えを深めた。連投を避けて抑えの平野佳はベンチを外れ、左腸腰筋の筋損傷から復帰したばかりの山崎颯も温存するなど余力も残した。20日の第3戦でしっかりとリベンジを果たし、3年連続の日本シリーズ進出に王手をかける。
パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージ(S)第2戦は19日、2位のロッテが6−5でオリックスに逆転勝利。オリックスのアドバンテージを含めて1勝2敗と雪辱した。安田尚憲内野手(24)が1点を追う6回に逆転の2点右前打、9回は同点の右翼線二塁打など3打点。両軍計4度の逆転劇を制し、13年の第3戦からのファイナルS連敗を10で止めた。
確信があった。9回無死二塁。安田は山岡との対決で、9球中6本のファウルを放つなどカウント2−2と粘っていた。「真っすぐをずっと待っていて、バットに当たっていた。とりあえずずっと真っすぐでいって(待って)大丈夫かなと思っていました」。10球目、133キロの内角の縦のスライダーを強振。一塁線への打球はベースに当たって、右翼へと転がる同点の二塁打となった。
全10球。直球は一球もなかった。直球待ちで変化球に対応した同点打。ファーストS第3戦でのサヨナラ打を含め、CS5試合で17打数7安打6打点、打率.412の“CS男”の好調ぶりを示す打席だった。「ラッキーな形でベースにも当たってくれたので、よかったなと」。その後広がった1死三塁から、代打・山口の中犠飛で勝ち越し。両軍合わせて計4度の逆転劇の激闘を制した。
安田は6回2死二、三塁でも、一時逆転となる右前2点適時打。2安打3打点の勝利の立役者だった。好調ぶりに吉井監督は「スーパー安田」と呼ぶ。アドバンテージを含め2敗から逆襲の1勝。指揮官は「ファーストSの最終戦ぐらいから集中力が高くなってきている。いい場面で回ってくる安田が結果を出してくれて良かった」と称えた。
バファローズを苦しめるのは、やはりロッテだ。伝説の「10・19」決戦。88年10月19日、ダブルヘッダー連勝で優勝が決まる近鉄の悲願を阻止したのがロッテ。当時、近鉄で2試合に登板した吉井監督は「あの頃はこれ以上の興奮はないなと思ったんですけど、メジャーとか経験して今となればね」と回想した。立場が変わったしびれる短期決戦。「ここでプレーするために春から頑張ってきた。みんな、そういう重みを感じながらプレーしてくれたら」と35年前とは違う10・19を制したナインに目を細めた。
初戦を落としたロッテが勝利。対戦成績を1勝2敗(1位へのアドバンテージ1勝を含む)とした。プレーオフ、CSファイナルSで0勝2敗から1勝2敗としたのは17年DeNA以来6年ぶり8度目。過去7度のうち日本シリーズ進出は前記DeNAのみ。突破率は14.3%と厳しいがロッテはさらに巻き返すことができるか。
判断も、狙いも完璧だった。壮絶なシーソーゲームとなったファイナルS第2戦。ロッテの逆転勝利への足がかりとなったのが、岡の好走塁だった。
場面は1−3で迎えた6回。連続四球の2死一、二塁から、左前へ1点差に迫るタイムリーを放つと、一気に二塁を陥れた。左翼手・杉本の前で高く跳ねた一打。「(京セラドームは外野への打球が)跳ねる球場。(外野からの)返球をうかがいながら、二塁へ直送なら戻る、中継ならそのまま行く。打球がワンバウンドした瞬間にそう考えた」。抜かりのない状況判断、そして常に次の塁を狙う姿勢がそこにあった。
実際、杉本は二塁へは直接返さず、三塁への中継に入った遊撃手・紅林へ返球。岡は悠々と二塁まで進んだ(記録は二塁打)。二、三塁となったことで、続く安田の右前打で2者が還って逆転。これが9回の逆転劇も呼んだ。
1つの走塁が勝負を分ける短期決戦。岡はよく分かっている。ミラクル逆転劇だったファーストS第3戦でも、延長10回に安田の二塁打で一塁から好走塁でサヨナラ生還した。この時、大塚外野守備走塁コーチは「常に次の塁を狙っている」と称賛。岡は言う。「隙があればどんどん行かないといけない。逆に隙をつくらないように、いつも通りやっている」。走攻守にキーマンとなる32歳が下克上へ道を切り開く。
ロッテがよく粘った。盤石といわれたオリックス投手陣相手に少ないチャンスをものにする集中力。安田が打線に勢いをつけている。
無死一塁で迎えた9回の打席。カウント1―1から5球連続ファウルで粘った8球目、和田の盗塁で無死二塁に場面が変わった。ここで安田に求められるのは最低限、進塁打になる右方向へのゴロ。9球目のファウルの後、10球目の山岡の縦のスライダーを引っ張り込んで一塁線へ。これが抜けた。結果は殊勲の同点二塁打となったが、安田は右方向にゴロを打つというミッションを遂行したことになる。自分の仕事を認識し、それを形にできる…試合を見通す目と技術が身についてきたということだろう。
3点を奪った6回の攻撃では好走塁もあった。2死一、二塁から岡が左翼への当たりで一気に二塁へ。これが安田の2点打につながった。結果的に試合は1点差。相手の隙をついた岡の足が試合を決めたことになる。
オリックスの強力投手陣から2試合で11得点。抑えの1人、山岡も打ち崩した。打ち合いの大乱戦へ。ロッテに光が見えてきた。
ロッテは代走策も的中した。9回、代打の角中が四球で出塁すると、吉井監督は代走に和田を起用。安田の8球目に二盗に成功し、右翼線二塁打で同点。さらに安田の代走に小川を送った。
茶谷がバントで送り、1死三塁から代打・山口の浅い中飛で小川が勝ち越しのホームを駆け抜けた。指揮官は「終盤の和田のスピードは脅威になるので、大事なところで使いたいと考えていた」としてやったりだった。
ロッテの第3戦は沢村が先発し、中継ぎ陣がリレーするブルペンデーとなる。
先発陣の駒不足からの苦肉の策だが、レギュラーシーズンでも4度実施して3勝1敗、うちオリックス戦が2勝と、好結果を残す。「みんな場面場面で自分の投球をしてくれたら」と吉井監督。6日のオリックス戦でも先発し、1回無失点と勝利に貢献した沢村は「思い切っていくだけ!」と短い言葉に思いを込めた。
ロッテが土壇場で再び逆転。CSファイナルS突破に望みをつないだ。試合後のロッテ・吉井理人監督(58)の一問一答。
パ・リーグCSファイナルSの第4戦が早くも注目を集めている。
ロッテが第2戦に劇的逆転勝利。アドバンテージを足してオリックスの2勝1敗となった。
第3戦の予告先発はオリックスが東、ロッテが沢村。
発表直後からネットでは「土曜日は朗希と宮城くんの可能性高いね」「宮城君は明後日、朗希君と投げ合うかな?」と同学年の仲良し対決が話題となった。
佐々木朗は14日のCSファーストS第1戦に先発。ソフトバンク打線を3回無安打4三振で無失点に抑え、21日のファイナル第4戦なら中6日での登板となる。
20日、オリックスが勝って王手をかけて宮城の出番か、2勝2敗の五分での同学年対決か。注目だ。
ロッテが2度の逆転でオリックスに競り勝ち、クライマックス・シリーズ(CS)ファイナル・ステージ(S)の対戦成績を1勝2敗(オリックスに1勝のアドバンテージ)とした。ファイナルSでの連敗は10で止まった。
6回に一時逆転となる2点適時打。9回は同点の二塁打を放ち逆転のきっかけをつくった安田は、お立ち台で「最後まで粘って粘って取れた試合。いい所で打てて良かった。(9回は一塁ベース直撃の当たりに)フェアかファウルか分からないところで、ラッキーな当たりでしたが、嬉しかったです」と振り返った。
CSファーストS第3戦では10回、3点差を逆転するサヨナラ打を放った24歳。短期決戦での勝負強さについて「毎打席必死にやっている結果。明日からも続くので、貢献できるように頑張っていきたい」と気を引き締め直していた。
SNS上のロッテファンも「スーパー安田、明日も頼む」「安田の勝負強さに救われている」と、この日のヒーローを称えていた。
パ・リーグのクライマックスシリーズファイナルSは19日、ロッテが第2戦(京セラドーム)でオリックスに逆転勝ち。対戦成績を1勝2敗(オリックスのアドバンテージ1勝を含む)とした。
試合後、20日の第3戦(同)の予告先発投手が発表された。
オリックスは東、ロッテは沢村が先発マウンドに上がる。先発の駒不足のロッテはブルペンデーとみられる。
沢村は今月6日のオリックス戦でも先発。1回を投げて1安打無失点で、試合は8投手の継投で12−1で勝利している。
ロッテが土壇場で再び逆転。CSファイナルS突破に望みをつないだ。
2度の逆転に絡んだ安田は「最後まで粘って取れた試合。チーム一丸となって勝てた。この勝利を自信にしたい」と語気を強めた。
1−3の6回2死から岡の二塁打で1点差。安田の右前2点打で逆転に成功した。
ところが7回、3番手で古巣を相手に登板した沢田が2死から大阪桐蔭の後輩・森に死球を与え、続くセデーニョに逆転2ランを浴びてしまった。
負ければアドバンテージを加えて3敗目となり、日本シリーズ進出へ崖っ縁の状況だった。
それを若い力で跳ね返した。
9回先頭の代打・角中が四球で出塁すると代走・和田が山岡の執拗な牽制をかいくぐって二盗。安田が「何とか還したい」と右翼線に同点二塁打を放った。
茶谷の犠打で代走・小川が三塁へ進むと、代打・山口の中犠飛で勝ち越しの生還。勝利に導いた。
これでロッテのCSファイナルSは2013年の楽天2戦目以来の勝利。10連敗で止め、佐々木朗希の登板もある第3戦以降で奇跡の巻き返しを狙う。
ロッテが6回、2死走者なしから2点差を逆転。6番・安田が一、二塁間をしぶとく破って走者2人が生還した。
右翼手からの本塁方向に送球される間に、打者走者の安田は二塁を狙うも、オリックス野手が本塁を諦め二塁に転送。安田がタッチアウトとなり、そのまま6回の攻撃が終了した。
SNS上のロッテファンは「スーパー安田!」「俺達の安田尚憲」と殊勲打を称え、二走・岡の生還を助ける走塁について「バックホームさせない判断ナイス」「逆転できたからOK」と擁護する声の一方で「おとりにならなくても、(岡)ヒロミなら普通に還ってこれた」「まだチャンスなのにもったいない」「短期決戦で簡単にアウト与えちゃダメ」など、判断の是非を問う声も少なくなかった。
ロッテ・安田尚憲内野手が6回2死二、三塁から逆転の2点適時打を放った。
田嶋のカットボールを右前にはじき返した。
前の2打席は凡退。NHKBS1の中継で解説を務めていた武田一浩氏は「タイミングが合っていない」と代打を促すような解説をした直後だった。
この意外性(?)の一打に武田氏は「安田さんすいませんでした!」と謝罪した。
ネットでも「武田氏、安田の代打の件謝ってたw」「武田さん謝ったw」と話題になった。
ロッテの先発メルセデスは5回3失点、97球で降板となった。
「ポジティブに」と意気込んだマウンドだったが、初回1死から5連打を浴びるなど、いきなり3点を失った。
2回以降は立ち直ったが、5回先頭の宗に中前打を許すと、2死から杉本の打球を右脚に当てるアクシデントもあり、この回でお役御免となった。
前日は6投手をつぎ込んで初戦を落とした。
京セラドーム大阪で行われているパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦に、セ・リーグ4位だった巨人のファンが沸いている。
パ・リーグ2位・ロッテの先発投手は昨季まで巨人に在籍した左腕・メルセデスで、4番には同じく昨季は巨人でプレーしたポランコ。3番には今季途中に巨人からロッテへ移籍した石川慎が入った。
さらにパ・リーグを3連覇したオリックスの「9番・右翼手」には今季途中に巨人からトレード移籍した広岡の名前も並んだ。
そして、先攻のロッテは初回、チーム初安打となる石川慎の右前打で1死二、三塁とチャンスを広げ、ポランコの二ゴロの間に先制。石川慎の打球を処理したのは今季途中までチームメートだった広岡で、2年連続Bクラスに終わってCS進出を逃した全国の巨人ファン、プロ野球ファンも感慨に浸った。
SNSでは「今日のパ・リーグCS、元巨人勢4人スタメンか」「パ・リーグCS、巨人戦説あるよな」「巨人要素強いパ・リーグCS」「巨人CS出てるやんパ・リーグで!w」「パリーグなのに巨人だらけのCS」「巨人が手放した選手が4人もスタメンで出てるパ・リーグのCS」「CSで、廣岡、石川、ポランコなんてメンツ出てくると、アワワワとなる巨人ファン」などという声が上がっている。
侍ジャパンの井端弘和監督(48)が19日、吉見一起投手コーチ(39)とともに京セラドームを訪問。CSファイナルS第2戦を迎えたオリックス・中嶋、ロッテ・吉井の両監督に挨拶した。
「全面的に協力してもらえるということだったんで、ありがたい。やっぱり、お預かりする身ですから。まずは挨拶しておかないといけない」。
午前中は川崎市のジャイアンツ球場での巨人の秋季練習を訪れて阿部新監督にあいさつし、3球団をはしご。オリックスの練習中には、前夜の初戦で2本の適時打を放った21歳の紅林と話す場面もあり「昨日もいいところで打っていますし。まだ若いですし、ショートであれだけの大型というのはなかなかいないんで、今後非常に楽しみ」と高評価した。
ロッテ・吉井監督は3月のWBCで投手コーチとして世界一に貢献。「吉井さんは春までやっておられたんで“頑張ってくれ”と。“全面的に選手出します”ということだったんで、ありがたいと思います」と感謝を口にした。
千葉ロッテマリーンズは20日からマリーンズオンラインストア限定で株式会社ロッテとのコラボグッズ第3弾の受注販売を開始すると発表した。
今回のロッテとのコラボグッズ第3弾はパイの実、雪見だいふく、チョコパイ、クランキーの4ブランドが対象で、主にワンポイントロゴをあしらったスタイリッシュな仕上がりとなっている。
ラインナップは長袖Tシャツやパーカーなど、肌寒い時期におすすめのアイテムを揃えた。第1弾、第2弾ではパイの実、雪見だいふく、スイカバーが展開された。
コラボグッズ第3弾商品の価格は長袖Tシャツ:4500円、パーカー:6300円、トレーナー:6000円、スウェットパンツ:6300円、ブランケット:5500円(いずれも税込み)。販売はマリーンズオンラインストアで10月20日正午〜29日午後11時59分まで受注し、12月下旬頃の発送を予定している。
再び右腕に、先発のマウンドが回ってきた。20日のロッテの予告先発は沢村。この日、ベンチを外れた右腕は「思い切っていくだけ!」と力強くコメント。9回逆転で1勝を返したチームの勢いを、自らの右腕でさらに加速させる。
激しい順位争いを演じていた6日のオリックス戦(ZOZO)で、約3年ぶりに先発。1回を1安打無失点に抑えると、打線の援護もあり快勝した。結果的に、シーズン2位につながった大きな1勝。先発不足のチーム事情で、CS最終Sでもやらざるを得ない「ブルペンデー」。同じオリックスを相手に、再び勝利を引き寄せる。
佐々木朗の登板が不透明な中で、5、6戦まで持ち込めば西野、小島が中6日で登板可能となる。CS第1S第3戦では、延長10回に3点を失いながら、チームの逆転サヨナラに救われた沢村。チームに力をもたらす力投で、恩返しする。
ロッテは吉井監督の的確なタクトが勝負所で光った。9回、先頭の角中が歩くと、すかさず代走・和田を走らせた。安田の適時二塁打で追いついた後も、代走・小川の走力が抜群だった。ポランコ以外に目立った大砲はいないが、機動力を生かし、さらにチーム全体でも6四球を選んだ。劇的な逆転勝利で突破した第1Sに続き、しぶとい攻撃ができている。
黒星は喫したが、第1戦で山本からの5得点もボディーブローのように効いた。前日(18日)に引っ張り出したオリックス・平野佳がベンチ外で、山崎颯も登板機会がなかった。強力ブルペンを誇るオリックスとはいえ、2人を使わなければ戦力的に落ちる。中嶋監督は6回の田嶋の続投を悔いていたと聞いた。その決断を迷わせたのも、ロッテの粘り強い攻撃によってリリーフが手薄となり、先発を引っ張りたい心理に陥ったからだ。
アドバンテージを含めると、2勝しているオリックスの有利は変わらない。先発は東、宮城、山崎福が控えているし、平野佳、山崎颯もまた万全で投げられる。20日がブルペンデーとなるロッテはやはりまだまだ苦しい。ビハインドでも勝ちパターンを投入するなど、捨て身覚悟のリレーを見せれば面白くなる。
「2023 パーソル クライマックスシリーズ パ」の最終ステージ(6試合制)の第2戦が19日、京セラドーム大阪で行われ、ロッテがオリックスに土壇場の9回で逆転勝ちし、CS最終Sの連敗を10でストップ。対戦成績を1勝2敗(オリックスのアドバンテージ1勝含む)とした。1点を追う9回に安田の適時二塁打で同点とすると、山口が決勝の中犠飛。安田の2安打3打点の活躍でCS史上初の“5転試合”となったシーソーゲームを制し、オリックスの日本シリーズ進出王手に待ったをかけた。
打球がアンツーカーで不規則にはねて一塁線を抜けるとロッテ・安田は全力で二塁に向かった。二塁走者・和田が快足を飛ばし生還すると、二塁上で右拳を突き上げた。安田は「最後まで粘って粘って取れた試合。いいところで打てて良かった」と汗を拭った。
1点を追う9回無死二塁。安田が山岡のスライダーを捉える右前へ適時二塁打。同点に追いつくと、1死三塁。今季は1打数無安打も、昨季対戦打率5割7分1厘の“山岡キラー”山口が中犠飛を放ち逆転に成功。2度逆転を許したシーソーゲームを制し、1勝を勝ち取った。
ロッテが土壇場の9回に執念の攻撃を見せオリックスに逆点勝ち。アドバンテージを含め1勝2敗とした。
7回まで2度もリードを許すシーソーゲーム。1点を追う9回、代打・角中が四球で出塁すると、吉井監督はすかさず代走・和田を投入。その和田は続く安田の打席で二盗を決め、安田の右翼線二塁打で生還し同点とした。すると吉井監督はここで安田にも代走・小川を投入。茶谷の犠打で1死三塁とすると続く代打・山口の犠飛で勝ち越しに成功。采配がはまった指揮官は「うちの投手事情を考えると延長になると無理なので、あそこで決めなきゃという感じだった」と振り返った。
安田は2安打3打点の活躍、ここまで不調だった山口は代打で決勝点をもぎ取り、「若い子には頑張ってもらいたいので今日はよかった。CSファーストの最終戦くらいからすごい野手達が集中良く高くなってきた。チームは少し前に進んだと思う」と吉井監督。これでアドバンテージを含め1勝2敗。負けられない状況は続くが、20日はブルペンデーで沢村が先発。総力戦で挑んでいく。
二転三転のシーソーゲームをロッテが制し、CS最終ステージ(S)の対戦成績を1勝2敗とした。
初回に1点を先制したものの、その裏に先発のメルセデスが5安打を浴び3失点。2点を追う展開となった。
6回に2死一、二塁から岡の適時二塁打と安田の右前2点打で逆転。しかし、7回に沢田がセデーニョに逆転2ランを浴び、再びリードを許した。
それでも9回、オリックス・山岡から先頭の角中が四球で歩くと、吉井監督は代走・和田を起用。その和田が二盗に成功し、無死二塁とチャンスを広げる。
ここで安田が、一塁線を破る適時二塁打。同点に追いついた。さらにバントで送って1死三塁から、代打・山口が中犠飛。安田の代走・小川が、ヘッドスライディングで勝ち越しのホームへ飛び込んだ。
9回裏を守護神・益田が締め、ロッテが最終S初勝利を挙げた。
ロッテが6回、2死走者なしから逆転に成功した。
2回以降、オリックスの先発・田嶋に抑え込まれていたが、6回2死から石川慎、ポランコが連続四球で出塁。ここで岡が、左前にしぶとく落とす一打。好走塁もあり、適時二塁打で1点差とした。
さらに2死二、三塁から、安田が一、二塁間を破る逆転の右前2点適時打。この回一挙3点を奪い、逆転に成功した。
ロッテが初戦に続き、第2戦も初回に先制点を奪った。
先頭の荻野がストレートの四球で歩くと、1死後、石川慎の右前打で一塁走者は三塁へ。送球間に打者走者も二塁へ進み、1死二、三塁とチャンスを広げた。
ここでオリックスは、一、二塁は深く、遊撃、三塁は前進守備。ポランコが深い二塁へゴロを放ち、先取点を挙げた。
ロッテは19日、マリーンズオンラインストア限定で株式会社ロッテとのコラボグッズ第3弾の受注販売を開始することを発表した。
今回のコラボグッズはパイの実、雪見だいふく、チョコパイ、クランキーの4ブランドが対象で、ワンポイントロゴをあしらったスタイリッシュな仕上がりになっている。ラインナップは長袖Tシャツ(4500円)やパーカー(6300円)など、肌寒い時期におすすめのアイテムが登場。販売はマリーンズオンラインストアで20日12時から29日まで。詳細は球団公式HPを要確認。
「2023 パーソル クライマックスシリーズ パ」のファイナルS第2戦が行われ、初戦を落としたロッテが6−5で3連覇のオリックスに逆転勝ちした。対戦成績はアドバンテージを含めてオリックスの2勝1敗となった。1点を追う9回、ロッテは安田尚憲内野手(24)の適時二塁打で同点、代打・山口航輝外野手(23)の犠飛で勝ち越した。
勝利の立役者は、最高の笑顔で人さし指を突き立てた。16日のCSファーストS第3戦でサヨナラ打を放った“スーパー安田”がまたしても逆転劇のキーマンとなった。
「リードされたけどまだ1点。終盤に追いつけるチャンスはあると思って挑んだ」。
1点ビハインドの9回無死一塁。粘りを見せた。ファウルでカットし、8球目に一走・和田が二盗。10球目をはじき返した打球は一塁ベースに直撃する右翼線への同点適時二塁打となった。
「無心になって打席に入った。ラッキー形でベースにも当たってくれて良かった」。劇的な一打にベンチは総立ち。なおも1死三塁からは代打・山口が中犠飛で勝ち越しを決め、次の舞台への望みはつながった。
1点ビハインドの6回2死二、三塁でも安田が積極攻撃。2ボールから外角のスライダーを一時逆転の右前2点適時打とし「チーム一丸となって戦えている。今日も最後まで粘って粘って勝てた」と大満足の表情だ。
CSファーストS進出を決めた10日・楽天戦の試合前練習から、福浦ヘッドコーチにすすめられ、正面からのティー打撃に励んでいた。「バットから体が離れないように」という目的で、「力強く振ろうとするとバットから体が離れていたと伝えた」と同コーチ。短期決戦に向け、弱点克服に努めてきた。
2度の逆転で取って取られてのシーソーゲームを勝ち切った。安田は「これを自信にして、また明日からもやっていきたい」と逆襲を誓った。期待十分の若武者が、日本シリーズへチームを連れて行く。
ロッテは土壇場9回に執念の逆転勝ち。アドバンテージを含めて、1勝2敗とした。
9回は先頭角中が四球で出塁。代走・和田が果敢に二盗を決め、安田がこの日2本目の適時打を放ち追いついた。ここで安田にも代走・小川を起用。犠打で1死三塁とし、代打・山口の犠飛で決勝点をもぎ取った。
勝負の采配がはまり、会心の逆転勝利。吉井監督は立て続けに2人の代走を送った采配について、「うちの今の投手事情を考えると、延長になると絶対に無理なので。あそこで決めなきゃ、という感じでした」と振り返り、二盗を決めた和田を「よく走ってくれた」と称賛した。
CSファーストS・ソフトバンク戦も総力戦で突破。20日の第3戦でも中継ぎの沢村が先発し、ブルペンデーとなる。指揮官は「みんなその場面で自分の投球をしてくれたら。野手は引き続き高い集中力で、積極的にハッスルプレーをして欲しいと思います」と鼓舞した。
ロッテが9回に逆転勝ち。アドバンテージを含めて、1勝2敗となった。
予告先発が発表され、20日の第3戦はロッテが沢村、オリックスは東。シーズン終盤、6日のオリックス戦でもあったブルペンデーで、沢村が再び先陣を切ることになった。右腕は「思い切っていくだけ!」と短い言葉に決意を込めた。
沢村は16日のCSファーストS・ソフトバンク戦では3連投となった登板で、10回に痛恨の3失点。それでも味方が逆転し、ファイナルSに進出した。
オリックス・東は今季6勝0敗、防御率2.06。CS初登板で、逆転負けの嫌な流れを断ちきれるか。
ロッテが9回に逆転勝ち。アドバンテージを含めて、1勝2敗となった。
予告先発が発表され、20日の第3戦はロッテが沢村、オリックスは東。シーズン終盤、6日のオリックス戦でもあったブルペンデーで、沢村が再び先陣を切ることになった。
沢村は16日のCSファーストS・ソフトバンク戦では3連投となった登板で、10回に痛恨の3失点。それでも味方が逆転し、ファイナルSに進出した。
オリックス・東は今季6勝0敗、防御率2.06。CS初登板で、逆転負けの嫌な流れを断ちきれるか。
ロッテは土壇場9回に執念の逆転勝ち。アドバンテージを含めて、1勝2敗とした。
9回は先頭角中が四球で出塁。代走・和田が二盗を決め、安田がこの日2本目の適時打を放ち追いついた。さらに、代打・山口の犠飛で決勝点をもぎ取った。
3打点と大暴れの安田は「最後まで粘って粘って取れた試合。(9回は)いいところで取れて良かったと思います」と笑顔。土壇場の同点打は一塁線で大きくはずむ一打となり、「フェアかファウルか分からない、ラッキーな当たりでしたが良かったです」と振り返った。
CSファーストSのソフトバンク戦では10回にサヨナラ打。ラッキーボーイになっているが、「一丸で勝てた試合。こういう試合ができることを自信にしたい。毎日必死にやっている。明日からも貢献したい」と表情を引き締めた。
ロッテは土壇場9回に執念の逆転勝ち。アドバンテージを含めて、1勝2敗とした。
9回は先頭角中が四球で出塁。代走・和田が二盗を決め、安田がこの日2本目の適時打を放ち追いついた。さらに、代打・山口の犠飛で決勝点をもぎ取った。
試合は一進一退の攻防。6回に岡、安田の適時打で逆転したが、7回に沢田がセデーニョに逆転2ランを浴びた。厳しい展開となったが、9回は山岡に襲いかかり、一丸野球で勝利をつかんだ。
ロッテが2点ビハインドをはね返し、逆転に成功した。
6回2死から石川慎、ポランコが2者連続四球で一、二塁とすると、続く岡が122キロの変化球を左前へ運び、まずは1点を返した。
さらに2死二、三塁と好機は続き、打席には安田。右前へ逆転の2点適時打を放った。三走・ポランコは何度も手をたたきながら本塁へ。二走・岡もヘッドスライディングで滑り込んだ。この回は2安打と2四球で一気に3得点を奪った。
安田はソフトバンクとの16日・CSファーストS第3戦でもサヨナラを決めた。同点の延長10回2死一塁。ソフトバンク・大津の球を右翼へはじき返し、サヨナラ打。ファイナルS進出を決めた。
ロッテ・メルセデスが先発したが、初回から崩れた。
味方が1点を先制した直後の1回は先頭の中川は中直。1アウトを取ったが、2番・宗から森、セデーニョ、杉本、紅林と5連打を許した。7番・ゴンザレスには中犠飛を許し、3点目を献上した。
初戦は逆転負けし、アドバンテージを含めて0勝2敗。負けると後がなくなる一戦で、苦しい展開となった。
第2戦のバッテリーはオリックス・田嶋−森、ロッテはメルセデス−田村。前日の初戦を快勝し、アドバンテージを含めて2勝のオリックスは勝って王手をかけられるか。一方のロッテは負けられない戦いとなる。
先発メンバーは以下の通り。
ロッテは19日、20日からマリーンズオンラインストア限定で株式会社ロッテとのコラボグッズ第3弾の受注販売を開始することを発表した。
コラボグッズ第3弾は、パイの実、雪見だいふく、チョコパイ、クランキーの4ブランドが対象で、主にワンポイントロゴをあしらったスタイリッシュな仕上がりとなっている。ラインアップは長袖Tシャツやパーカなど、肌寒い時期におすすめのアイテムがそろっている。
ロッテは18日、12月29日に劇場公開するドキュメンタリー映画「MARINES DOCUMENTARY(仮題)」の前売り券販売と上映劇場が決定したことを発表した。
ムビチケカード(劇場チケット前売り券、2200円)は11月19日に行われるファン感謝デー「MARINES FAN FEST2023」で先行販売される。劇場チケットの一般販売については、11月23日から、公開劇場、オンラインにて発売開始される。
また、全国28ヵ所の映画館での公開が決定。上映劇場、チケット販売に関する詳細は次の通りで球団公式サイトで確認できる。
本作品は球団理念Vision 2025「新たな常勝軍団」の実現を目指すチームの姿を描くドキュメンタリー映画で、2023年春季キャンプから密着で取材を開始。吉井理人新監督と選手達の日本一に向けた挑戦をカメラで追い、選手の素顔、試合の裏側など様々な角度から撮影されたものとなる。
前日に痛い逆転負けを喫したロッテは、オリックスとの「2023 パーソルクライマックスシリーズ パ」ファイナルステージの第2戦、3位・ソフトバンクとのファーストステージ第3戦の劇的勝利のようなファンの心を熱くさせる逆転勝ち。これで対戦成績を1勝2敗とした。
初回先頭の荻野貴司が四球で出塁すると、1死後、石川慎吾のライト前の安打で一塁走者の荻野は三塁へ。オリックスのライト・廣岡大志が三塁へ送球する間に打者走者の石川も二塁を陥れた。続く4番・ポランコは二塁へのゴロとなったが、三塁走者・荻野が先制のホームを踏んだ。一、二塁でポランコがセカンドゴロだったらダブルプレー、もしくはポランコが一塁に残ったとしても荻野は三塁進塁どまりで得点に繋がっていなかった可能性もある。それだけに、荻野、石川の“1つ先を狙う走塁”は非常に大きかった。
幸先よく先制したロッテだが、その裏先発・メルセデスが3点を失い逆転を許してしまう。打線も2回以降立ち直ったオリックス先発・田嶋大樹の前に2回〜5回までわずかに1安打に抑え込まれる。1−3の6回も、1番・荻野からの好打順も簡単に2アウト。このままオリックスペースで試合終盤、運ばれてしまいそうなところだったが、石川、ポランコが連続四球で2アウトながら一、二塁とチャンスを作る。ここで5番・岡大海がレフト前にポトリと落ちる適時二塁打で1点を還す。この当たりもポテンヒットだったが、一塁走者のポランコが三塁へ、打者走者の岡が二塁へ進んだことが、続く安田尚憲の一、二塁間を破る一時逆転となる2点適時打に繋がった。
4−3と逆転したが7回に登板した3番手・澤田圭佑がセデーニョに逆転2ランを浴びる。オリックスのリリーフ陣を考えた時に、残り2イニングで同点、逆転は至難の業。ロッテは先発陣が手薄なため、リリーフ陣をファーストステージから早いイニングから投入しており、延長戦に入りリリーフ勝負になった時に厳しくなる。何とか9回までに逆転をしなければならなかった。
4−5の9回、オリックスは守護神・平野佳寿がベンチ外のため山岡泰輔がマウンドへ。ロッテ打線は山岡に対し、岡の代打で登場した角中勝也が四球で出塁する。すかさず、ロッテベンチは代走に切り札和田康士朗を送る。和田は何度も一塁への牽制を受けるが、安田の1ボール2ストライクからの8球目に二塁盗塁を成功。得点圏に進んだ。安田は2ボール2ストライクからの10球目のスライダーを打ち返し、打球は一塁ベースに当たるラッキーな二塁打で二塁走者・和田が生還。同点に追いついた。ここでロッテベンチは2打席連続適時打を放った安田に代えて代走・小川龍成を送り、勝負をかける。続く茶谷健太がきっちりと1球で送り、代打・山口航輝のセンターへの浅いフライで三塁走者の代走・小川が勝ち越しのホームイン。
逆転した9回裏は守護神・益田直也が走者を出しながらも、試合を締めた。前日は敗れてしまったがエース・山本由伸から5点を奪い、この日も6回と9回に逆転するなど粘りの攻撃を見せた。
逆転勝ちしたロッテだが、同点となった5−5の9回に茶谷が1球で送りバントを決めたことも大きかった。
茶谷はZOZOマリンスタジアムでの試合前練習でのフリー打撃中、「前回成功しましたけど、失敗したりとかもしているのでピッチャーの投げる球が1番練習になると思っているので多めに入れてもらっています」(9月12日取材)と、何球かバントを入れている。
さらに10月12日、13日にZOZOマリンスタジアムで行われた練習では、バントマシンが置かれている一塁ベンチ前付近で、「ピッチャーが投げている球が1番なので」と、バントマシンではなく、左の打撃投手が投げるボールに対し、右手でバットを操作しながらバント練習をしたり、「カーブ」、「ミックス」とお願いをして色々なボールを投げてもらいバント練習を行っていた。
茶谷はCSに入ってから3度犠打を決めているが、いずれもファーストストライクで成功させ、攻撃のリズムを作っている。日々の小さな積み重ねが、大事な一戦できっちりと送りバントを決められている要因だろう。
1勝2敗で迎える第3戦。澤村拓一が予告先発投手となっており、ブルペンデーが予想される。打線は活発になってきたが、投手陣の台所事情が苦しい。とにかく打線が1点でも多く奪い、投手陣がそのリードを守り切っていきたい。