ロッテ藤原恭大外野手は新バットで来季に向かう。
「グリップ部分が細すぎて扱うのが難しかった」と、今季終盤に同部分が太いものに変更。10月6日のオリックス戦では猛打賞、CSファイナルでも本塁打を放った。「ヒットも出て練習の手応えも良いので、来季もこのバットでいきたい」と見据えた。
16日からは侍ジャパンとして「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」に出場予定。「選ばれたからにはしっかりアピールしたい」と活躍を誓った。
ロッテで場内アナウンスを33年間務め、今季限りで引退した谷保恵美さんの公式戦最終戦の舞台裏に密着した「ありがとう!谷保さん。サプライズセレモニーにカメラが接近!」の動画が3日、200万再生を突破した。
谷保さんは「本当にビックリですし、嬉しいです。温かいコメントも沢山いただきまして本当に本当に幸せな33年間だったなあと改めて思いました。ファンの皆さま、ご視聴ありがとうございました。千葉ロッテマリーンズのYouTube動画は面白いものばかりなので、これからもぜひご覧ください」と球団を通じて感謝の言葉を語った。
この動画には1600件を上回るコメントが寄せられ、「谷保さんがどれだけ愛されてきたか分かる」「谷保さんの最後の勇姿を見届けることができて本当に嬉しかったです」「届いたお花の1つ1つにお礼されている姿を見て、素晴らしい方だと思いました」と感謝の言葉で埋め尽くされている。
球団公式チャンネルでは今季最多の再生回数を更新した。
ロッテ佐々木朗希投手が3日、22歳の誕生日を迎えた。
秋季練習前の円陣では「22歳になりました。良い1年にできるように頑張ります」と意気込み、チームメートから「おめでとう!」と温かい拍手が送られた。
さらに球団を通して「もっともっとより良い1年を過ごせるように、充実した1年となるように日々、頑張っていきたいと思います」とコメントした。
この日はウオーミングアップやゴムチューブを使ったダッシュなどで体を動かし、汗を流した。
今季は7勝4敗、防御率1.78。球宴以降は左脇腹肉離れや体調不良で離脱した。4月28日のオリックス戦では、レギュラーシーズンで日本人最速となる、165キロをたたき出した。
ロッテ・佐々木朗希投手が3日、22歳の誕生日を迎えた。ZOZOマリンスタジアムでの秋季練習に参加した右腕は、練習前の集合で「22歳になりました」とチームメートに報告。「いい1年にできるように頑張ります」と決意表明した。
岩手・大船渡高から入団4年目の今季は前半戦だけで7勝をマーク。自己最速165キロを出すなど好調だったが、後半戦は左脇腹の肉離れや体調不良による離脱で勝利なしに終わった。クライマックスシリーズは3イニングの登板にとどまり、敗退後には「もったいなかった」と悔しがった。
22歳の1日目はゴムチューブを使ったトレーニングなどで鍛錬した。来季はD1位の上田(明大)ら大学で4年間を過ごした同学年の選手がプロ入りする。抱負として球団を通じ「もっともっとよりよい1年を過ごせるよう、充実した1年となるよう、日々頑張っていきたい」とコメントした令和の怪物=Bプロ5年目の真価を示す。
ロッテが球団公式YouTubeチャンネルにアップした場内アナウンスを担う谷保(たにほ)恵美さんのレギュラーシーズン最後のアナウンスの舞台裏に密着した動画「ありがとう谷保さん。サプライズセレモニーにカメラが接近!」の再生回数が3日、200万回を突破した。動画のコメントは1600件を超えた。
今季のレギュラーシーズン最終戦となった10月7日のオリックス戦(ZOZOマリン)後にアップされたもので、2023年の球団公式動画の中で再生回数が1位となった。
今季限りで引退した谷保さんは「本当にびっくりですし、嬉しいです。温かいコメントもたくさんいただきまして、本当に本当に幸せな33年間だったなあと改めて思いました。ファンの皆さま、ご視聴ありがとうございました。千葉ロッテマリーンズのYouTube動画は面白いものばかりなので、これからもぜひご覧ください」とコメントした。
白熱の日本シリーズの行方は第6戦以降に持ち込まれたが、今年はクライマックスシリーズ(CS)もなかなか面白かった。
特に印象深かったのが、パのCSファイナルステージ第3戦(10月20日)でロッテ・吉井理人監督(58)が決行したブルペンデーだった。先発陣の故障、体調不良が相次ぐ中での苦肉の策ではあったが、8回に5番手・西村が2点を失うまでは無失点継投だった。
レギュラーシーズン中も4試合にブルペンデーで臨んで3勝1敗の高勝率。そこには吉井流の成功の鍵≠ェある。黒木投手コーチが「正直、(ブルペンデーは)相当な負担がかかる。だから彼らにはある程度、どのあたりで投げるかという順番、イニング数を話して、ストレスを掛けないように配慮している」と明かしたように、登板順、投球回数は事前通達。吉井監督は「相手の打順の巡り、点差などのシチュエーションを考えながら起用すると、絶対にうまくいかない」と断言する。確かにCSでも5回に3番手で登板した右腕・国吉は宗、森と上位打線の左打者が続く場面だった。
さらに、指揮官は「2番手が重要。2番手がこの作戦が成功するかどうかの鍵」とも打ち明ける。ロッテ投手コーチとして初めてブルペンデーを採用したのが2019年7月10日の日本ハム戦(ZOZOマリン)。同戦では唐川を先発に立て、2回からチェンが3回無失点に抑えた。結果は6投手による完封リレーだった。
確かに、2番手にロング救援できる投手を配置することで、中盤まで僅差の試合に持ち込めば、後半は従来の勝利の方程式で逃げ切れる。つまり、リリーフ陣の無駄遣いを避けられるということだ。今回のCSでも、今季2試合に先発した中森が2回から2番手で3回無失点。4年前の再現通りにプランは進んだ。
オリックスとのCSファイナル第3戦の8回、西村天裕(右端)の交代を球審に告げたロッテ・吉井理人監督(中央)=京セラドーム大阪)
吉井監督は自身のブログで「頻繁に使う作戦ではないなと。ただ、短期決戦などでは良い作戦だと思う」と過去に記している。同一リーグ同士の戦いであるCSではブルペンデーの小刻み継投も相手打者にとっては対戦経験のある見慣れた投手ということになるが、日本シリーズなら…。前の打席での学習≠ェ生かされない、つまりインプットだけでアウトプットできないのは打者にとってつらい。
ロッテの佐々木朗が22歳の誕生日を迎え、ZOZOマリンで行われた秋季練習の円陣で挨拶を行った。
「いい1年にできるように頑張ります」。今年は侍ジャパンの一員として3月のWBC優勝に貢献し、4月は4試合で3勝を挙げたが、故障などが重なり7勝に終わった。
来季は大学に進学した「朗希世代」もプロ入り。「より良い、充実した1年となるように日々、頑張っていきたい」と見据えた。
製薬会社「ロート製薬」の「X(旧ツイッター)」の公式アカウントが3日、ロッテ・佐々木朗希投手の22歳の誕生日を動画と替え歌で祝った。
同アカウントは「佐々木朗希投手、22歳の誕生日おめでとうございます!」と祝福し、動画をアップ。
ロート製薬のCMでおなじみの、鳩が飛ぶバックのビルに書かれた文字は「ロート」ではなく「ROHKi ローキ」に。さらに「ロート♪ロート♪ロート♪」と男女の合唱で繰り返す部分は「ローキ♪ローキ♪ローキ♪」と全て替え歌になった。非常に手の込んだこだわりの動画だ。
そして、最後の「ロートせいや〜く〜♪」は「ローキおめでとう〜♪」で締められている。
ロート製薬ではロッテの本拠地球場・ZOZOマリンスタジアムのネット裏に広告看板を掲出。普段は「ROHTO」だが、佐々木朗の登板時には「ROUKi」に差し替える演出を行っている。
今シーズン中には、「ローキ♪ローキ♪」の替え歌を使った動画を球場のビジョンで流したこともある。
今季限りで引退を表明したロッテの場内アナウンス担当・谷保恵美さんのレギュラーシーズン最後のアナウンスに密着したYouTube動画「ありがとう谷保さん。サプライズセレモニーにカメラが接近!」の再生回数が3日、200万回を突破した。
動画のコメントは1600件を超え、2023年にアップした動画で再生回数1位となった。谷保さんは「本当にビックリですし、うれしいです。温かいコメントも沢山いただきまして本当に本当に幸せな33年間だったなあと改めて思いました。ファンの皆様、ご視聴ありがとうございました。千葉ロッテマリーンズのYouTube動画は面白いものばかりなので、これからもぜひご覧ください」とコメントした。
ロッテ・佐々木朗希投手(22)が3日、22歳の誕生日を迎えた。秋季練習での練習前には、チームメートの前で「22歳になりました!いい1年になるように頑張ります」と抱負を語り、拍手で祝福された。
今年は3月にWBCで優勝したが、シーズンでは右手中指のマメや左脇腹の肉離れ、発熱などで3度の離脱。CSファイナルS終了後は「前半は良い形で投げられたけど、ケガで離脱してしまった。すごくもったいなかった」と悔やんでいた。
来年は同い年の大卒選手がプロ入りする年だ。高校時代からレベルアップしたライバルが増えるが、負けてはいられない。「もっともっと、よりよい1年になるように、充実した1年になるように、日々頑張っていきたい」とコメントし、さらなる躍進を誓った。
ロッテの沢村拓一投手が3日、自身のインスタグラムを更新し、チームでの焼肉集会を行ったことを報告した。
来季への熱い思いを語り合う場になったようで「お酒が進めば進むほど勝ちたいって話して熱くなってそれでいいそれでいいって思いながらまた飲んで話してあーじゃないこーじゃないって話したって俺達自身の人生は俺達が走らないとなって俺達の目的は勝つ事だって言いながらかんぱーいって乾杯して。でもこーいう時間が本当に大切。今年の悔しさは来年晴らす」と、つづった。
集合写真の沢村の隣には元メジャーリーガーのイチロー氏によく似た横顔の人物が…。まさかの参加かと思われたが、この焼肉店「南信州すずり焼肉 suzuro」はイチローの物まね芸人、ニッチローがプロデュースならぬ監督を務めている店。SNSでは「ニッチローさんいるのおもろ」、「なぜニッチロー?」、「沢村のインスタにニッチローいるのマジで笑う」と、騒然となっていた。
ZOZOマリンスタジアムでの今季最終戦となった7日・オリックス戦後にアップした場内アナウンス担当・谷保恵美さんの公式戦最後のアナウンスの舞台裏に密着した動画「ありがとう谷保さん。サプライズセレモニーにカメラが接近!」の再生回数が3日、200万回を突破した。
動画のコメントは1600件を超え、2023年に球団公式でアップした動画の中で再生回数1位となっている。
谷保さんは「本当にビックリですし、嬉しいです。温かいコメントも沢山いただきまして本当に本当に幸せな33年間だったなあと改めて思いました。ファンの皆さま、ご視聴ありがとうございました。千葉ロッテマリーンズのYouTube動画は面白いものばかりなので、これからもぜひご覧ください」とコメントした。
「5年目は1つの区切りだと思うので、スタメンを勝ち取らないといけないと思いますし、後もないのでしっかり自分のやるべきことをやりたいと思います」。
ロッテ・藤原恭大はプロ5年目を迎えるにあたり、なるべく無駄な動きをなくすためにコンパクトなバッティングフォームに変え、バットの長さも1センチ長くして86センチのバットに変更し、オフの自主トレ、春季キャンプを過ごした。
2月の練習試合では打率.342(38−13)、2本塁打、9打点と打ち、3月3日と4日にバンテリンドームナゴヤで開催された『カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023名古屋』の侍ジャパンサポートメンバーで代表にも選出。オープン戦の打率は.188だったが、開幕1軍を掴むと、ソフトバンクとの開幕戦に『9番・中堅』で先発出場し第3打席で今季初安打、4月1日のソフトバンク戦から4月5日の日本ハム戦にかけて3試合連続複数安打するなど、一時打率、安打数でリーグトップに立った。
4月5日の日本ハム戦では0−1の7回1死一塁の第3打席、メネズに対して1ボール1ストライクから9球連続ファウルで粘り、12球目の外寄りの126キロスライダーをピッチャーのグラブを弾く内野安打で出塁すれば、4月16日のオリックス戦では、0−0の3回1死一、三塁の第2打席、宮城大弥に対して3ボール2ストライクから3球連続ファウルで粘って10球目のインコース145キロストレートをレフトへ弾き返す適時打。春先は追い込まれてからも簡単に打ち取られずファウルしたり、四球を選んだりと打席内での粘り強さが出ていた。
4月当時藤原は「(腕が)離れずにコンパクトに出せているので、ボールに対していい形で入れているのかなと思います」と、追い込まれてから粘りの打撃ができている理由を説明。
3・4月、打率.298、2本塁打、11打点の成績で終えると、5月も5日のソフトバンク戦で1試合5三振を喫したが、この試合を除き10試合全てで安打を放った。5月16日のオリックス戦では第1打席が遊安、第2打席が四球、第3打席が中安、第4打席が投犠打、第5打席が捕犠打と全打席内容のある結果だったが、翌日に故障により1軍登録抹消をされた。
チームにとっても、藤原本人にとっても痛い離脱となった。「とりあえず早く戻ろうと、そこだけでしたね」。気持ちを切り替え、リハビリに励んだ。この時期に「もう1回ルーティンというか、内田さんもいたので喋りながらやっていました」と、自身の打撃を見つめ直すいい時間になった。
6月8日の楽天2軍戦で実戦復帰すると、翌9日のDeNA2軍戦では小園健太からライトへ先頭打者本塁打を放ち、同月11日に1軍復帰。同日の広島戦に『9番・センター』で先発出場し、復帰1打席目となった0−0の3回に先発・黒原拓未が1ストライクから投じた2球目のカットボールをセンター前に弾き返し復帰後初安打をマークした。
「状態も悪くなかったですし、復帰してバッティングに不安があったんですけど、何とか1本出てそこは良かったと思います」。
故障前と変わらずコンスタントに安打を放ち、故障前の5月6日ソフトバンク戦から故障復帰後の6月17日のDeNA戦にかけて12試合連続安打。
「この5年間で、好不調の波が少なく1番いいかなと思いますし、交流戦最後の試合でタコったんですけど、基本1日1本出ているのでいいのかなと思います」。
故障から復帰後も“1試合に1安打”安打を放ち、今季こそレギュラーを掴むかと思われた。しかし、交流戦明けはなかなか思うようにいかなかった。7月20日に特例2023で1軍登録を抹消、8月8日に1軍昇格してからも、開幕直後のような打撃を見せることができずにいた。
8月29日の取材では自身の状態について「よくはないですけど、何とか1本毎日出せるようにやっています」と話し、キャンプの時から話していたコンパクトな打撃フォームについても「そうですね、そこは少しずつできている感じはあるんですけど、振る力であったり最初に比べてだいぶなくなってきているので、もっともっと1年間通して振れる力をつけていけたらいいなと思います」と課題点を口にした。
夏場以降は「ピッチャーが良いので、そこは難しいので工夫しながらですね」と、追い込まれてからすり足で打ったり、バットを短く持ったりして対応することもあった。
1軍の試合に出場し続ける中で、なぜ安打が打てていて、なぜ打てていないのかというのを自身の中で理解しながら打席に立てているのだろうか−。
「1つは真っ直ぐにしっかり入っていけること、打てない時は変化球とかいらないことが頭に入って、初球から振りたいのに振りにいけなかったりということもあるので、なるべく考え方をシンプルに毎回持っていけたらいいなと思います」。
確かに1軍出始めの頃は初球から積極的にスイングしていたが、調子が落ちてきた時期の藤原を見ていると、初球を見逃したり、積極性が失われているように感じる打席もあった。
「基本は真っ直ぐを打ちにいっているところなんですけど、それができない今があるので、毎日頭をリセットして入れるようにしています」。
9月13日の楽天戦の試合前練習では最終組で打撃練習を行い、約30分近く村田修一打撃コーチが投げる緩い球を打ち込み、時折アドバイスをもらっていた。9月15日の西武2軍戦ではバントした第4打席以外はヒッチ気味のフォームで打って2安打し、16日の西武戦ではヒッチしていないフォームで、18日の西武戦では肘の位置を下げたフォーム、20日のオリックス戦は普段の打撃フォームに近い形で打った。
ヒッチしたフォームなど色々と試していた意図について藤原は「前に突っ込まないように、ヒッチなどをやったりしていました。それ(ヒッチ)はやめて、また変えてやっています」と9月25日の試合前練習後の取材で明かした。
その日にあった形で打っているのだろうか−。「その日にあったものではなくて、今はしっくりきているのでそこを継続してやっています」。色々なフォームで打っている中で、打撃練習では「歩幅が大きくならないように」ということを考えて9月終盤は打っていた。
試行錯誤をしていた中で、10月2日の西武戦から白木のバットに変更。「色んな人のバットを10本くらい使って石川さんのバットが1番良かった。石川さんのバットを自分の形にしてうまくハマりました」と、石川のバットをモデルに現在は85センチ、880グラムの白木のバットを使用している。
10月6日のオリックス戦では2本の適時打を含む3安打2打点、打ち取られた打球も強い打球が増え、本人も「しっかり自分のスイングで打てているかなと思います」と手応えを掴んだ。そして、打席での構え、打席内での雰囲気も春先の打っている頃のように戻ってきた。「状態としては非常に良いですね」と、クライマックス・シリーズに突入した。
クライマックス・シリーズでもオリックスとのCSファイナルステージ第4戦、0−3の8回無死走者なしの第3打席、セットアッパー・山ア颯一郎が2ボール1ストライクから投じた4球目の153キロストレートをライトスタンドに放り込んだ。
「バッティングは自分の感覚というか、打球も最近上がってきて、今シーズンで今1番いいかなという状態、来年につながる練習、そういうのをしていければ来年もっと打てるのかなと思います」と、良い形でシーズンを終えた。
ただプロ5年目の今季、プロ入り後初めて100試合(103試合)以上に出場したが、打率.238、3本塁打、21打点、5盗塁。決して満足のいく数字ではない。藤原は「振り込みが足りなかったかなというか、調子が良い時もゴロヒット、当てるヒットが多かった。バッティング練習もそうでしたけどライナー、ホームラン、A打球(捉えた痛烈な当たり)が少なかった。そこを追い求めていかないと1年間戦えない。圧倒的な数字を残せないのかなと感じました」と振り返る。
ZOZOマリンスタジアムで行われた秋季練習では、シーズン中の試合前の打撃練習では試合に備えて、逆方向に打ったり、すり足やノーステップで打ったり、体の構造を確認しながら打っていたが、11月1日の打撃練習ではマシンに対してひたすら引っ張りの打球。
「今日は左カーブ(のマシン)だったので、実戦をイメージして左のカウントどりのカーブ、スライダーを待って、しっかり打てるようにという意識と、最近ずっとやっているんですけど角度、最低ライナー、そこをイメージしながらやっていました」。2日以降も引っ張った打球を中心に打っている。
この秋のテーマについては「フェニックスもそうですけど、今季はゴロのヒット、間を抜けるヒットが多かった。ゴロのヒットというよりかは、やっぱり長打。ライナーから上、ホームランからライナーの間、そこのゾーンを目指して今をやっています」と教えてくれた。
左中間、右中間に二塁打、三塁打を多く打っていくイメージなのだろうか−。
「そうですね、二塁打、三塁打、ホームランそこです」。
これまでプロ入りから何度も口にしてきたホームランへのこだわりについても、「今年は正直あんまり(ホームランを)意識していなかったんですけど、シーズン終盤になってより、やっぱり野球はホームランのスポーツだと改めて感じさせられましたし、ロッテの現状外野を見ると長打を打たないと出られないところだと思うので、率もそうですけど、長打にこだわってやっていかないといけないなと思います」とキッパリ。
11月16日〜19日に開催されるカーネクストアジアプロ野球チャンピオンシップ2023の日本代表に選出され、侍ジャパンでも10月以降の良い流れを継続して欲しいところだ。
藤原も来季でプロ6年目。「ずっと課題である体力もそうですけど、まだまだ技術不足も感じました」と、これまで短期間で活躍する場面を何度も見てきたが、好不調の波が大きくシーズン通して安定した打撃を披露できていない。
「やっぱり圧倒的な数字を残さないと出られない。もう1度このオフ課題を持ってやっていけたらいいなと思っています」。マリーンズファンは不動のレギュラーとして、ZOZOマリンスタジアム、1軍の舞台で常に躍動することを待っている。来季こそポジションを掴みたい。
ロッテの秋季練習が3日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。
プロ1年目の昨季1軍フル帯同し76試合に出場したが、今季は9試合の出場にとどまった松川虎生は「悔しい日々になりましたけど、4月に初めて2軍に落ちて、いい経験をすごくさせてもらいましたし、最後に1軍に戻ってきて試合に出てということができました。すごくいい期間だったと思いますし、2軍にいたからこそいい経験もあったと思うので、そこはすごく良かったのかなと思います」と今季を振り返った。
秋季練習での打撃練習では、飛距離、強い当たりが増えた印象だ。松川は「強く振るということは大事だと思います。左足のつくタイミングを大事にしながら、とにかく強く振ることだけを意識してやっています」と話した。
守備では「スローイングが課題だと思うので、安定したところに投げられるために足の使い方だったり、ミットの使い方を意識してやっていきたいですし、下半身の使い方を強化していきたいと思います」と語った。
今季代走、守備固めを中心に52試合に出場した小川龍成はこの秋、課題である打撃力を向上させるためにバットを振り込んでいる。
1軍では打率.150だったが、ファームでは7月に月間打率.338(65−22)をマークするなど、打率.279。1軍の投手と対戦する中で、「真っ直ぐが強いというのを1番感じていたので、甘い球を打ちにいってもファウルになったりとか、ファウルしにいっても空振りしてしまったりというのがあった。その強い真っ直ぐに振り負けない強いスイングをこの冬、オフでやっていきたいと思います」と“強い真っ直ぐ”を打つことをテーマに掲げている。
「今の時期は追い込める時期だと思うので、バットを振る量を意識して、股割りティーをやったり外で打てる時間が多い。振る量、質の部分をこだわってやっていきたいなと思います」。
来季は「レギュラーを掴めるように、スタメンで出られるようにというのは毎年目標にしている。この3年間レギュラー定着できなかったので、引き続き来年以降もスタメンにこだわってやっていきたいと思います」と決意を述べた。
今季プロ入り後シーズン自己最多となる10勝を挙げた種市篤暉は、秋季練習では肩肘を休ませるため、短い距離でのキャッチボールとなっている。それでもこの日は「色々試しながら、テイクバックとかも色々試してやっています」と、キャッチボールの序盤、左足の使い方がいつもと違ったり、と本人が話すように試しながら投げていた。
フォークについても、今季は握りを浅くしたりしてい時期もあったが、「今は落ちていてもスーッと落ちちゃうので、19年の時のようにボールが止まるイメージ(ストライクゾーンからボールゾーンにストンと落ちるフォーク)。そのころは130キロ前半から中盤くらいだったんですけど、今は142、3キロ。ハイブリッド型を作りたいんです」と、130キロ台、140キロ台のフォークを使い分けたいと考えている。
秋季練習だけでなく、このオフもどのように過ごすか、どういうトレーニングをしていくかを考えており、一冬を超えて進化した姿を見るのが今から楽しみだ。