完全復活したロッテ種市篤暉投手が来季のさらなる飛躍を誓った。
20年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、4月9日の楽天戦で988日ぶりに勝利。10勝と自身初の2桁勝利を挙げたが、2度経験した登録抹消を「できるだけなくせるように」と秋季練習ではフィジカル強化をメインに行う。今季の投球回は自己最多の136回2/3。「160回、170回投げられるように頑張りたい」と意気込んだ。
ロッテは14日、「2023千葉ロッテマリーンズジュニアチーム」のメンバーを発表した。今年6月から募集し、750人の中から選考会を経て16人が選抜された。同チームの監督は小林宏之アカデミーテクニカルコーチ、コーチは塀内久雄同テクニカルコーチと小川直人同テクニカルコーチが務める。
ジュニア2023メンバーは、19日のファン感謝デー「MARINES FAN FEST2023」にてお披露目され、12月26日から開催される「NPB12球団ジュニアトーナメント」に参加する。小林監督は「今年のチームは、安定感のある投手陣を中心に守備から流れを作り、機動力を生かした攻撃で、大量得点ものぞめます。当たり前のことを当たり前にできるよう1人1人が自覚をもって日々取り組んできました。チーム結成当初から声がよく出せるチームで16人全員が持ち前の明るさを生かして、2010年以来2度目の優勝を目指します」とコメントした。
メンバーは以下の通り。
海の向こうで活躍する先輩の姿が刺激となっていた。ロッテ・種市篤暉投手(25)が14日、自主トレーニングをともにした経験のある米大リーグ、メッツの千賀滉大投手(30)に尊敬の眼差しを向けた。
シーズン中も、師匠ともいえる5歳上の右腕の活躍をこまめにチェックしていたといい、「やっぱりすごいです。(メジャー)1年目で、防御率は2点台。200奪三振も超えて。僕のモチベーションも上がっていました」と原動力になっていたことを打ち明けた。
メジャー挑戦1年目の千賀は代名詞のお化けフォークを武器にチームトップの12勝をマーク。防御率2.98で202三振を奪った。この日発表された新人王受賞とはならなかったが、最終候補に残るほど存在感を示しており、種市は「一緒にトレーニングした方がああいう形で、大舞台で結果を出している。僕も嬉しかった」と笑った。
青森・八戸工大一高から入団7年目の今季は、2020年9月に受けた右肘手術から本格復帰。先発ローテーションの一角として、自身初の2桁勝利となるチームトップタイの10勝を挙げるなど勝ち頭を担ったが、「10勝できたのはよかったけど、まだ満足できる成績ではない」ときっぱり。千賀はソフトバンクに在籍した16年からメジャー1年目の今季まで8年連続で2桁勝利を挙げており「やっぱり体が強い。すごい」。負けじとオフは「フィジカルの強化」をテーマに土台作りに励んでいる。
今季は9月下旬に右肘炎症で離脱し、自己最多の136回2/3で規定投球回(143回)には届かなかった。「1年間投げ切ることが目標だったので、最後に離脱したのが痛かった」と振り返り、8年目の来季へ「170回は投げたい」と投球回の大幅増を目標に掲げた。フル稼働の活躍を視野に鍛錬を積む。
ロッテは14日、「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2023」(12月26〜28日、神宮ほか)に出場する2023千葉ロッテマリーンズジュニアチームのメンバーが決定したと発表した。
メンバーは6月27日〜7月18日までに球団公式ホームページで応募した750人の中から、選考会を経て16人が選抜された。11月19日にZOZOマリンスタジアムで開催されるファン感謝デー「MARINES FAN FEST2023」にて紹介される予定。
監督は球団OBでマリーンズ・ベースボールアカデミーテクニカルコーチの小林宏之氏、コーチは塀内久雄氏(球団OB、同テクニカルコーチ)と小川直人氏(同テクニカルコーチ)が務める。
小林監督は「今年のチームは、安定感のある投手陣を中心に守備から流れをつくり、機動力を生かした攻撃で、大量得点ものぞめます。当たり前のことを当たり前にできるよう1人1人が自覚をもって日々取り組んできました。チーム結成当初から声がよく出せるチームで16人全員が持ち前の明るさを生かして、2010年以来2度目の優勝を目指します」とコメントした。
2023千葉ロッテマリーンズジュニアチームのメンバーは以下の通り。
田辺一心(夏見台アタックス)、片岡悠空(若草ファイターズ)、富永孝太郎(八日市場中央スポーツ少年団)、小池奏介(古河セブンバスターズ)、渡邉璃空(ジュニアコスモス)、中川楓佳(沼南フラワーズ)、成川蒼空(常盤平ボーイズ)、菅野修矢(常盤平ボーイズ)、矢ア大詞(袖ヶ浦ボーイズ)、折田大華(東金東クラブ)、杉山璃空(大和田タイガース)、今野泰惺(有吉メッツ)、中島結人(豊郷中央クラブ)、加賀谷輝俐(カージナルス)、坂本康史郎(豊ナインズ)、清水波珀(常盤平ボーイズ)
NPB12球団ジュニアトーナメントは一般社団法人日本野球機構とプロ野球12球団が連携し、子供達がプロ野球への夢という目標をより身近に持てるようにとの思いから2005年に創設された大会。今年で19回目の開催となる。
幸せが幸せを呼んだ。10月21日、土曜日の深夜に、ロッテ・安田尚憲内野手(24)の夢が1つかなった。ニッポン放送「オードリーのオールナイトニッポン」(土曜深夜1:00)に「安田」の名前が登場≠オた。
登場のきっかけになったのは、10月16日のソフトバンクとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第3戦(ZOZOマリン)だった。阪神ファンの若林正恭(45)が、西武ファンの春日俊彰(44)に、「ロッテのサヨナラを打った安田選手。知ってる?リトルトゥースなの!」と問いかけた。リトルトゥースとは「オードリーのオールナイトニッポン」のリスナーを指す言葉である。
1勝1敗で迎えたCSファーストステージ第3戦。ロッテは延長10回に3点差をひっくり返し、オリックスとのファイナルステージ進出を決めた。幕張の奇跡≠ニ呼ばれたこの一戦。0−3の延長10回、藤岡裕大内野手(30)の3ランで同点に追いついた後、2死一塁から右中間を深々と破るサヨナラ二塁打を放ったのが安田だった。自らの活躍が話題に挙がるきっかけをつくった形だ。
リアルタイムでは聴いていなかったというが、友人から連絡をもらって拝聴。「歓喜したっす。オードリーのラジオに…僕の話題が。ついに来たか、と。めちゃくちゃ嬉しかった。泣きそうになったっす」。興奮気味に振り返り、「そこだけ、3回くらい聴き直しました」と笑った。
安田にとって人気お笑いコンビ、オードリーのラジオは癒しの時間≠提供してくれる。運転中の相棒となっており「もう3年(聴いている)かな。めちゃくちゃモチベーションになっています」と原動力となっていることを明かした。若き主砲には幸運を呼ぶラジオの存在がある。
大阪・履正社高からドラフト1位で入団して6年目の今季は、レギュラーシーズンで3度のサヨナラ打を放つなど、ここぞで勝負強さを発揮。幕張のサヨナラ男≠フ名を我が物とし、チームの勝利に貢献してきた。
「本質とはちょっと違うんですけど…。若林さんが今年は特に野球にはまっているのは、ラジオを聴いて分かっていた。(活躍して)若林さんの耳に、何とかして『安田』の名前を入れたいなというのは、思ってやっていた。念願がかなったという感じですね」。
幕張の奇跡≠ヘ、嬉しい副産物も生み出していた。
ロッテは14日、「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP」(12月26〜28日、神宮ほか)に出場するロッテジュニアのメンバーが決定したと発表した。今夏、球団公式HPを通じて750選手が応募し、選考会をへて計16選手が選抜された。同チーム監督は小林宏之氏(球団OB)が、コーチは塀内久雄氏、小川直人氏が務める。
なお、19日のファン感謝デー「MARINES FAN FEST2023」でメンバーを紹介する。
メンバーは以下の通り。
田辺一心(夏見台アタックス)、片岡悠空(若草ファイターズ)、富永孝太郎(八日市場中央スポーツ少年団)、小池奏介(古河セブンバスターズ)、渡邉璃空(ジュニアコスモス)、中川楓佳(沼南フラワーズ)、成川蒼空(常盤平ボーイズ)、菅野修矢(常盤平ボーイズ)、矢崎大詞(袖ヶ浦ボーイズ)、折田大華(東金東クラブ)、杉山璃空(大和田タイガース)、今野泰惺(有吉メッツ)、中島結人(豊郷中央クラブ)、加賀谷輝俐(カージナルス)、坂本康史郎(豊ナインズ)、清水波珀(常盤平ボーイズ)
ロッテは今季パ・リーグ2位でシーズンを終えた。外国人選手では加入1年目のグレゴリー・ポランコ外野手が本塁打王に輝き、ルイス・ペルドモ投手も42HPで最優秀中継ぎ投手となるなど、投打で活躍が目立った。今季のチームの助っ人の働きを検証する。
昨年巨人でプレーし、DH制のあるパ・リーグに移ったポランコは、昨年を2本上回る26本塁打をマーク。稀に見る少ない本数での戴冠となった。シーズン序盤、最終盤は少し苦しんだものの、打率(規定打席超え)、本塁打、打点はいずれもトップでフィニッシュした。7月29日に入団が発表されたマイク・ブロッソー内野手はメジャー通算26本塁打の実績があるが、今季は本塁打わずか1本。打率.191に終わった。
ペルドモは53試合に登板して防御率2.13を記録。来日1年目からブルペンに欠かせない存在となった。投手陣では、ルイス・カスティーヨ投手は12試合の登板ながら抜群の制球力が光り、WHIP1.12を記録。ポランコと同じく昨季巨人でプレーしたC.C.メルセデス投手は4勝8敗と黒星が先行したものの、ローテーションを支えた。
全選手の去就は確定していないものの、タイトル獲得者が2人生まれるなど、助っ人の活躍が目立ったチームだった。
昨年までロッテでプレーしたアデイニー・エチェバリアは今季、3年ぶりのメジャー復帰を目指したが叶わなかった。2021年に来日すると、2年間で計155試合に出場して打率.213、6本塁打、44打点、4盗塁。高い身体能力を生かした守備で何度もチームを救った。
今年は2月にブレーブスとマイナー契約して、招待選手としてキャンプに参加。3月に自由契約となり、4月にアトランティックリーグのロングアイランド・ダックス入りした。6月にロイヤルズとマイナー契約を結ぶも、8月に自由契約となった。
マイナーでは36試合に出場して打率.220(127打数28安打)、6本塁打、24打点。独立リーグでは38試合に出場して打率.297(145打数43安打)、7本塁打、34打点という成績。メジャー通算922試合出場で788安打、37本塁打、273打点の実績を誇るが、2020年以来のメジャー復帰とはならなかった。