わたしはかもめ2023年鴎の便り(12月)

便

12月26日

[ロッテ]吉井監督、監督1年目を自己採点「50点。先発ローテは最後持たせられなかった」[ニッカン]

ロッテ吉井理人監督(58)が26日、年内最後のメディア対応を行った。

今季チームは一時首位に立ったものの、最終的には首位オリックスと15.5ゲーム差をつけられ2位。自己採点は「50点ぐらいかな、半分ぐらい」と監督1年目を総括。「先発ローテーションのピッチャーは最後持たせられなかったんで、そこがもっとうまくできたかなって」と振り返った。

23日、来年の開幕投手を「変わるかもしれないが、現時点では小島」と発表。これまで内野シャッフル構想を明かしていたが、先発投手陣も今季4年ぶりに先発登板したベテランの唐川侑己投手(34)も来季は本格的に先発再挑戦するなど競争が激化する。吉井監督は「柱となる先発ピッチャーは若い3人(小島、種市、佐々木)にしてもらいたいんですけども、他のところで、うまくシーズン振り分けて活躍できるようになれば最高かなと思ってて」と総力戦で戦うつもりだ。

来季9年目を迎える東條大樹投手(32)にも「先発挑戦してもらって、違う刺激でどうなるかで。長いイニング投げれたら、彼にとっても得だと思うので。斎藤雅樹みたいになって欲しい」と期待する。投手、野手に競争を促し、来年は100点のシーズンにする。

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[ロッテ]広畑敦也が結婚発表「背負うものが増えたので、もっと責任を持って頑張ります!」[ニッカン]

ロッテは26日、広畑敦也投手(26)が20代の一般女性と結婚したと発表した。

広畑は球団を通じて「僕と趣味が同じの可愛い人で癒やされています。背負うものが増えたので、もっと責任を持って頑張ります!」とコメントした。

今季は8試合に登板し、1勝1敗、防御率5.73だった。

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理想はロッテの斎藤雅樹!吉井監督、先発転向プランの東條大樹にデッカイ期待[サンスポ]

イメージは「平成の大エース」だ。ロッテ・吉井理人監督(58)が26日、ZOZOマリンスタジアムでの年内最後の業務を終えて、取材に応じた。「東條にも先発をやってもらおうと思っている」と、2022年に30ホールドを挙げるなど中継ぎとして活躍してきた東條大樹投手(32)を来季は先発で起用するプランを明かした。

JR東日本から16年に入団して来季が9年目となる右腕。サイドスローから繰り出す曲がりの鋭いスライダーが武器で指揮官は「球が強いし、変化球もいいものを持っている。もう1つ何か加われば、長いイニングを投げられる」と期待。右横手投げで、巨人一筋で通算180勝を挙げた「斎藤雅樹みたいになって欲しいな」と思い描いた。

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ロッテ・吉井監督、来季9年目の平沢大河にオフの過ごし方を助言「科学の目を入れて分析したら」[サンスポ]

ロッテ・吉井理人監督(58)が26日、ZOZOマリンスタジアムで年内最後の業務を終え、報道陣の取材に応じた。来季が9年目となる平沢大河内野手(26)へ、打撃に関して「科学の目を入れて、分析したらどうだというのはアドバイスしています」とオフの過ごし方について助言を送ったことを明かした。

平沢は宮城・仙台育英高から2016年にドラフト1位で入団。パンチ力のある打撃が持ち味で、18年には112試合に出場したが、その後は出場機会が減少した。20、21年は1軍出場がなく、昨年は13試合の出場にとどまった。

8年目の今季は、内野手登録ながら主に外野手で57試合に出場し、打率.170、3本塁打、8打点を記録したものの、指揮官は「平沢は2軍ではすごく打てるのに、1軍では打てないという部分がある。ここをしっかり、自分で何をしたらいいか、考えてオフを過ごしてくれというのは、言ってある。毎年、考えてはいると思うけど、そんなに詳しく分析してないと思うので」とアドバイスの意図を説明した。

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ロッテ・広畑敦也、20代の一般女性と結婚「背負うものが増えたので、もっと責任を持って」[サンスポ]

ロッテは26日、広畑敦也投手(26)が20代の一般女性と結婚したと発表した。球団を通じて「僕と趣味が同じの可愛い人で癒されています。背負うものが増えたので、もっと責任を持って頑張ります!」とコメントした。広畑は、三菱自動車倉敷オーシャンズから2022年にドラフト3位で入団して来季が3年目となる右腕。今季は主にリリーフとして8試合に登板し、1勝1敗、防御率5.73だった。救援投手が小刻みに継投する「ブルペンデー」を採用した5月21日の楽天戦ではプロ初勝利を挙げていた。

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ロッテ・東條大樹、来季は先発調整、吉井理人監督がプラン明かす「違う刺激でどうなるか。斎藤雅樹みたいになって欲しいな」[サンスポ]

ロッテ・吉井理人監督(58)が26日、ZOZOマリンスタジアムで年内最後の業務を終え、報道陣の取材に応じた。就任2年目の来季へ「東條にも先発をやってもらおうと思っている」と、22年に30ホールドを挙げるなど中継ぎとして活躍してきた東條大樹投手(32)を先発で起用する考えを明かした。

JR東日本から2016年に入団して来季で9年目となるサイドスローの右腕。指揮官は「東條は球が強いですし、変化球もいいものを持っているので、もう1つ何かを加えれば、長いイニングを投げられるはず。短いイニングを投げられるのはもう分かっている。彼も年齢を重ねて、先発で調整してもらって違う刺激でどうなるか。長いイニングを投げられたら、彼にとっても得だと思う」と意図を説明した。「斎藤雅樹みたいになって欲しいな」と、サイドスローの右腕で、巨人で通算180勝を挙げた「平成の大エース」を思い浮かべた。

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ロッテ・吉井監督、来季は16人が先発候補「ピリオダイゼーションを考えながら」構想を披露[スポニチ]

ロッテ・吉井監督がZOZOマリンで年内最後の業務を終え、就任1年目の今季について「先発ローテーションの投手を終盤まで持たせられなかったこと」と反省点を挙げた。

来季は唐川、東條を先発転向させ16人を先発候補とし柱となる投手以外は起用する期間を振り分ける構想を披露。「ピリオダイゼーション(期分け)を考えながらやっていきたい」。来春のキャンプでは15人程度の育成・強化組を指名し別メニューとするプランも明かした。

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ロッテ吉井監督が今季を総括、自己採点は「赤点ではないと思うんですけど」[スポニチ]

ロッテの吉井理人監督(58)が26日、ZOZOマリンスタジアムでの年内最後の業務を終え、報道陣の取材に応じた。昨季のリーグ5位から今季は2位に躍進したが、優勝したオリックスとは15.5ゲーム差。指揮官は「選手はよく頑張ってくれた。ただ、監督が1年目で色んな迷惑をかけた。やっぱり1位とは結構、差つけられたので、そういう意味では残念なシーズンだったかなという風に思ってます」と振り返り、「(チームとしては)60点…50点ぐらい。(監督としても)そのくらいですね。赤点ではないと思うんですけど」と自己採点した。

雪辱を期す来季は競争によってチーム力の底上げを狙う。遊撃の藤岡を二塁へコンバートするなど内野陣をシャッフル。ドラフト1位で上田(明大)を指名し、DeNAからソトを獲得した。遊撃は友杉と茶谷に競わせ、三塁は二塁からコンバートとなる中村奨と安田、上田、一塁はソトと安田、上田が争うことになる。指揮官は「内野の特に一塁、三塁の争いが、チーム内の争いが激しくなると思うので、それが良い方向に行ってくれたらいいなとい考えてます」と期待した。

シーズン終盤に駒不足に陥った先発投手陣については、来季に向け、フェルナンデス、ダイクストラと新外国人を獲得。さらにベテランの唐川、東條を先発に転向させる。高卒新人も含めた16人を先発候補とし、小島、種市、佐々木朗ら柱となる投手以外はシーズン中の起用する期間を振り分けていく案も披露した。

「うまくシーズン振り分けて、活躍できるようになれば最高かなと思って。選手からしたら、ちょっと迷惑な話かもしれないし、ずっとローテーションに入ってたと思うんですけど、1年を考えると、そうはいかないと思うので。こちらでピリオダイゼーションをしっかり考えながらやっていきたい。そのためには、数はたくさんいるってことです」。

また、来春のキャンプでは1、2軍の枠はないものの、高卒2年目までの選手やサブロー2軍監督が指名した若手ら選手15〜16人程度の育成・強化組とすることも明かした。

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ロッテ広畑、20代一般女性との結婚を発表「可愛い人で癒されています」[スポニチ]

ロッテは26日、広畑敦也投手(26)が20代の一般女性と結婚したと発表した。相手の氏名や年齢、婚姻届を提出した日時などは公表していない。

広畑は球団を通じて「僕と趣味が同じの可愛い人で癒されています。背負うものが増えたので、もっと責任を持って頑張ります!」とコメントを寄せた。

広畑は帝京大から三菱自動車を経て2021年ドラフト3位でロッテ入り。2年目の今季は5月21日の楽天戦でプロ初勝利を挙げるなど8試合に登板して1勝1敗、防御率5.73だった。

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[ロッテ]吉井理人監督、来季は先発16人!?小島、種市、佐々木朗以外の先発候補を期間で振り分け[報知]

ロッテの吉井理人監督(58)が26日、来季の“先発16人構想”を明かした。今季を総括し「1番失敗したなと思ったのは、ローテーションのピッチャーを最後、もたせられなかったこと」と反省。小島、種市、佐々木朗の3投手を柱とした上で、その他の先発候補を期間で振り分け、1年間戦える先発陣を構築する考えだ。

今オフ、唐川、東條に来季の先発起用を伝達。3本柱に加えメルセデス、ダイクストラ、フェルナンデスの3助っ投、西野、美馬、二木、中森、本前、田中が先発候補に挙がる。木村、早坂の高卒ルーキー2人も先発として育成する方針を示し、16人の先発陣で1年間を戦い抜く。

吉井監督は「うまくシーズン振り分けて活躍できるようになれば最高かなと。選手からしたら迷惑な話かもしれない。ずっとローテに入っていたいと思うけど、1年考えるとそうはいかない」と説明。反省を生かし、総力戦でリーグ制覇を目指す。

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[ロッテ]吉井理人監督が東條大樹の先発転向を明言「斎藤雅樹みたいになって欲しい」[報知]

ロッテの吉井理人監督が26日、来季プロ9年目を迎える32歳右腕・東條大樹投手の先発転向を明言した。

指揮官は今季を振り返り「1番失敗したなと思ったのは、先発ローテーションのピッチャーを最後もたせられなかった」と反省。先発の枚数を増やすことを狙い唐川に加え、プロ通算206試合登板で先発経験がない東條にも先発起用を伝達したという。

先発転向を判断した理由を聞かれ「球強いですし、変化球もいいの持ってるので、もう1つ何か加えれば長いイニングを投げられるはず。あと彼も年齢重ねてきて、短いイニング投げられるのはもう分かってるので、先発調整してもらって違う刺激でどうなるか。長いイニング投げられたら、彼にとっても得だと思う。斎藤雅樹みたいになって欲しいなと思います」。同じサイド右腕で、中継ぎ中心から一気に先発としてブレイクした大投手の名前を挙げ、期待を示していた。

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[ロッテ]広畑敦也が入籍を発表、20代一般女性「僕と趣味が同じの可愛い人」[報知]

ロッテの広畑敦也投手が26日、入籍したことを発表した。

お相手は20代の一般女性。広畑は「僕と趣味が同じの可愛い人で癒やされています。背負うものが増えたので、もっと責任を持って頑張ります」とコメントした。

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ロッテ・吉井監督が1年総括「赤点ではないけど、もっとうまくできた」反省材料は先発のやりくり[デイリー]

ロッテの吉井理人監督(58)が26日、ZOZOマリンでの年内最後の業務を終え、報道陣の取材に応じた。「選手はよく頑張ってくれた。ただ、監督が1年目で色んな迷惑をかけた。1位とは結構、差をつけられたので、その点では結構残念なシーズンだったなど思ってます」と1年を振り返った。

今季は、監督就任1年目。開幕から115試合で115通りの布陣を組むなど、“吉井野球”で指揮を執った。惜しくも2位に終わったが、ファイナルSまで進出する奮闘を見せた。指揮官は「(チームとしては)50点くらい。(監督としても)そのくらいですね。赤点ではないと思うんですけど、もっとうまくできたかな」とし、「失敗したなと思ったのは先発ローテーションのピッチャーを最後まで持たせられなかった」と反省点を挙げた。

来年2月から始まる石垣島での春季キャンプでは、「育成強化組」を設ける考えを明かした。今年の春季キャンプでは、1軍・2軍を設けていなかったが「始まりの子達はレベルが違い過ぎるので」と、ルーキーと高卒2年目選手、サブロー2軍監督からピックアップされた選手は、練習メニューを分ける方針。優勝に向け、新しい風を吹かせる。

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規定到達は1人だけ、朗希は届かず、ブルペン支えた移籍組…課題鮮明なロッテ投手陣[Full-Count]

◇小島は3年連続で規定投球回到達、佐々木朗は3・4月度の月間MVPを受賞

ロッテは今季、70勝68敗5分で2位となった。負けたら4位転落の状況で迎えたシーズン最終戦で、4位・楽天に勝ち、3位・ソフトバンクと「0」差で勝率で上回った。今季は先発陣の離脱が多く、規定投球回に到達したのは小島和哉投手のみ。それでも、種市篤暉投手、西野勇士投手、C.C.メルセデス投手が100イニング以上を投げ、美馬学投手、佐々木朗希投手も90イニング以上を消化した。

リリーフは益田直也投手がリーグ3位の58試合に登板。ルイス・ペルドモ投手、坂本光士郎投手も50登板に到達。開幕前にトレード加入した西村天裕投手も好成績を残した。結果的にはリーグ5位の防御率3.40、完投は1だったが、新戦力の躍動、手術明けの投手も活躍するなど、明るい話題も多かった。

小島は3年連続の規定投球回に到達した。昨季は防御率3.14も3勝にとどまったが、今季は25登板で10勝。リーグ4位の158回1/3を投げ、QS率は64%と、シーズンを通して先発の役割を果たした。

2020年9月に右肘の内側側副靭帯再建手術を受けた種市は4月9日に988日ぶりに1軍で白星をマーク。前半戦で6勝と存在感を示し、自身初のオールスターに監督推薦で出場した。後半戦に入ると4試合連続で勝利投手となり、自身初の2桁勝利を達成した。9月末に右肘の炎症で抹消されたが、クライマックスシリーズで復帰を果たしている。最終的には23試合で10勝7敗、136回2/3を投げて防御率3.42、奪三振率10.34でリーグ2位の157奪三振を記録した。

ロッテを語る上で欠かせない存在といえば、佐々木朗。今季は開幕前のWBCに出場。侍ジャパンでも先発で2登板し、世界一に貢献した。シーズンでは、4月は4登板で3勝0敗。27回を投げて38奪三振、防御率1.00の成績で、3・4月度の月間MVPを受賞した。2年連続ファン投票でオールスターに出場した。後半戦は、オールスターから中4日で先発。6回まで93球、4安打1四球9奪三振1失点と好投したが、6回途中から左脇腹に違和感を覚え、この回限りで降板した。左脇腹肉離れで、戦線離脱となった。

◇坂本は51試合、今季開幕前に加入の西村は44試合に登板した

今季から先発に再転向した西野は、開幕4試合目で約3年半ぶりに先発登板。1305日ぶりとなる先発勝利を挙げると、4月の3登板で3勝をマークした。前半戦は防御率2.53で6勝を挙げたが、右肩違和感で7月12日に登録抹消。同22日に復帰するも、間隔を空けての登板が続き、18試合で8勝5敗、防御率2.69でシーズンを終えた。

巨人から移籍してきたメルセデスは6月末時点で防御率2.51も、7月以降は中盤に打ち込まれることが多くなり、1勝しか挙げられず。22試合で116回1/3を投げ、防御率3.33と一定の成績を残したが、QS率45%と課題が残った。

昨季59登板の東條大樹投手、44登板の小野郁投手が離脱したリリーフ陣。トレードで入団した坂本、西村がその穴を埋める働きを見せた。昨季途中にヤクルトから加入した坂本はチーム3位の51試合に登板し、貴重な左のリリーバーとしてブルペンを支えた。特に9月は10試合で防御率1.08と圧倒的な投球を見せた。西村は開幕前に日本ハムとのトレードで加入した。4月2日に1軍登録され、21試合連続無失点を記録。44試合で14ホールド、防御率1.25と、キャリアハイの成績を残した。

新外国人のペルドモは、開幕からセットアッパーとして躍動。4月18日から5月18日まで球団タイ記録の12試合連続ホールドをマークした。53試合で1勝3敗、防御率2.13、41ホールド(球団タイ記録)で「最優秀中継ぎ」のタイトルを獲得した。守護神の益田直也投手は6月16日に史上10人目の通算200セーブを達成した。最終的にはチームトップの58試合に登板して2勝5敗13ホールド、防御率3.71。リーグ2位の36セーブをマークした。

今季は、様々な投手のリリーフ起用が目立った。東妻勇輔投手が36登板で防御率2.91、横山陸人投手は38登板と経験を積んだ。ほかにも澤村拓一投手が34試合、岩下大輝投手が27試合に登板。シーズン途中に支配下登録された澤田圭佑投手は17試合で防御率1.08と、早くも来季の投手運用が楽しみだ。

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元巨人勢が牽引したロッテ打線、2位躍進の裏に…37年ぶり本塁打王、存在感示した30歳[Full-Count]

◇ポランコが26発で本塁打王…安田、山口、藤原らが出場を重ねた

ロッテは今季、70勝68敗5分で2位に躍進した。打線ではブランドン・レアード内野手、レオネス・マーティン外野手が球団を離れ、その穴を埋める形でグレゴリー・ポランコ外野手を獲得。昨季137試合に出場した高部瑛斗外野手も怪我で離脱したが、岡大海外野手、藤原恭大外野手、角中勝也外野手らが出場試合数を伸ばし、打線を支えた。結果的にはチーム打率.239(リーグ4位)、100本塁打(同4位タイ)。四球数は昨季の433から453に、長打率も.342から.354と微増、昨季の95併殺から79併殺に減少と改善がみられた。一方でリーグワースト2位の83失策を記録。ポジションを固定できなかったことも影響し、ミスが目立った。

今季のロッテで最も存在感を放ったのがポランコ。昨季は巨人で24本塁打を記録した助っ人が、26本塁打をマークした。5月末時点で打率.181、6本塁打20打点と苦しんでいたが、6月に月間打率.348を記録。8月に月間打率.294、8本塁打をマークし、2年連続20本塁打に到達した。9月以降に6本塁打を記録し、球団では1986年の落合博満氏以来となる本塁打王を獲得。自身初のベストナイン(指名打者)も受賞するなど、打率.242、26本塁打75打点と、新天地で期待に応えた。

安田尚憲内野手、山口航輝外野手、藤原という期待の若手達が、キャリアハイの出場試合数を記録した。安田は5月末時点で打率.282、5本塁打17打点。6月は月間打率1割台と数字を落とし、8月、9月は打率1割台、1本塁打と大不振に。最終的にはキャリアハイの122試合に出場、打率.238、9本塁打、43打点の成績でシーズンを終えた。昨季16本塁打を記録した山口は今季、自己最多の115試合出場で打率.235、14本塁打、57打点だった。4月末に左大腿二頭筋損傷で離脱。5月末に復帰すると、以降は出場を重ね、自身初の規定打席に到達した。藤原も自己最多の103試合に出場。打率.238、3本塁打、21打点、5盗塁だった。

若手が出場を重ねる中、2人のベテラン外野手がチームを支えた。10年目の岡は109試合で打率.282、キャリアハイの7本塁打をマーク。自己最多の372打席に立った。出塁率.371、チーム2位の50得点と躍動。オフには国内FA権を行使せず3年契約での残留を決めている。17年目の角中は86試合で打率.296。8月は15試合で打率.419の大暴れ。9月以降も状態を維持してキャリアハイの9本塁打を放つなど、存在感を示した。14年目、38歳の荻野貴司外野手は怪我の影響で50試合出場に留まるも、8月以降は39試合に出場。打率.240、1盗塁に終わったが、年齢を感じさせないプレーを披露した。

◇巨人から途中加入の石川慎吾が存在感を示した

今季途中にトレードで巨人から移籍してきた石川慎吾外野手はすぐに1軍昇格を果たすと、7月は12試合で打率.516。8月は打率.207と苦しんだが、9月以降は3割台の打率をマークした。左投手に対しては打率.373、対右投手も打率.313を記録するなど存在感を示した。ドラフト2位ルーキーの友杉篤輝内野手は7月には10試合で打率.417をマークするなど、藤岡裕大内野手と併用で遊撃手として出場を重ねた。8月以降は成績を落としたが、30歳は最終的には64試合で打率.254と一定の成績を残した。

藤岡は出場数は93試合にとどまったが、キャリアハイの打率.277をマークした。リーグ7位タイの54四球を選び、出塁率.389。チームトップの88試合で遊撃のポジションを守った。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第3戦では、10回裏に同点3ランを放ち、ファイナルステージ進出へ導いた。来季から背番号「7」を背負う。中村奨吾内野手がチーム最多の137試合出場も、規定最下位の打率.220だった。

今季、最も多く捕手のポジションを守ったのは、4年目の佐藤都志也捕手だった。103試合中92試合で捕手のポジションを守り、盗塁阻止率はリーグ4位の.319をマークした。田村龍弘捕手は78試合、うち76試合で捕手のポジションに就いた。昨季は2試合出場だったが、今季は1軍に帯同。打率.166と打撃では苦しんだが、盗塁阻止率は佐藤都に次ぐ.300だったと、11年目のベテランがチームを支えた。

今季は若手や新戦力の活躍が目立った。和田康士朗外野手も自己最多の113打席で、打率.265をマーク、現役ドラフトでは西武から愛斗外野手を獲得するなど、来季は外野争いの激化が予想される。内野では茶谷健太内野手が79試合で打率.284、池田来翔内野手は怪我で離脱したが、5月は打率.373をマークした。ドラフト1位の上田希由翔内野手も加わり、内野争いも面白くなりそうだ。

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ロッテ・中森俊介、シーズン最終盤にリリーフで存在感、ウインターリーグでは先発し防御率2.38[BASEBALL KING]

◇開幕1軍掴む

「今年は絶対にシーズン怪我なく戦い抜くことを最低限の目標としてやりたいなと思います」。

開幕前に強い決意を持って挑んだロッテ・中森俊介の3年目は、13試合・20回1/3を投げ、3勝2敗、防御率3.54だった。

昨年はファームで開幕先発ローテーションに入り、初登板からの3試合で16イニングを投げ、防御率0.56と抜群の安定感を誇ったが、4月9日の楽天2軍戦を最後に約5ヶ月近く登板なし。シーズン最終盤に復帰し、ファームで防御率0.90をマークしたものの、登板試合数はわずか6試合の登板に終わり、1軍登板もなく2年目のシーズンを終えた。

「去年怪我で投げられなかったので、まずは体のフィジカルの部分でもう1度作り直すというところと、あまり去年はウエイトトレーニングとか重量を扱うことが去年のオフシーズンはできていなかったので、そこもプラスして今年は取り組んできました」。

故障で離脱していた時期も長かったことを反省し、自分の体を見つめ直した。春季キャンプが始まってからは、石垣島春季キャンプ中に行われた2月11日の楽天モンキーズとの国際交流試合に登板し、1回を無失点に抑えると、2月14日以降の沖縄遠征にも帯同。昨季は先発で投げることが多かったが、練習試合、オープン戦ではリリーフで投げた。

「調整の仕方だったり、先発だったら投げて大体中6日で調整のルーティンがあったと思うんですけど、今年中継ぎを初めてやるので、全然違うなと思いました」と、先発とリリーフの違いを感じた。

練習試合から全て1イニングを投げ、オープン戦では8回、9回といった試合終盤で投げた。「チームの勝ちに繋げられるピッチングができれば、そのポジションで投げたいと思いますし、まずは1軍の試合で投げたいなと思います」と、シーズンに入ってから勝ちパターンで投げたいという思いを持ち、開幕がスタートした。

初の開幕1軍を掴んだ中森は、3月31日のソフトバンクとの開幕戦、0−3の6回1死走者なしの場面でプロ初登板。「まずは1軍の舞台で投げることが出来てほっとしています。まだまだシーズンは長いのでしっかり与えられたポジションで結果を出していければと思います」。最初の打者・中村晃をフォークで二ゴロに打ち取ると、続くアストゥディーヨを148キロのストレートで一邪飛。0回2/3を無失点に抑える最高のプロ初登板となった。

4月5日の日本ハム戦では、0−0の7回に登板。マルティネスに犠飛を打たれ失点するも、その裏に味方が2点を奪い逆転しプロ初勝利を手にした。4月11日の西武戦、1回2失点、4月16日のオリックス戦は1回を無失点に抑えたが、翌4月17日に1軍登録抹消となった。

◇テイクバックを小さなフォームに修正

ファームに降格してからは、5月28日の日本ハム2軍戦を境に、「テイクバックを小さくしようと思って練習していたんですけど、そこは自分の球質にも結構変化があったので、それだったら今までの感じのスライドする気味の方がいいと感じたので、元に戻しました」と、テイクバックを小さくしたフォームに修正。

6月7日の楽天2軍戦から先発に配置転換となった。8月はファームで2試合14イニング投げたが、失点は0。7月22日の楽天2軍戦から3試合連続無失点と結果を残し、8月22日に先発要員として、再昇格を果たした。

「中継ぎをしている時は先発の方が投げて繋いできた試合の流れ、そういうのにうまく入るのが難しかったというのはあります。先発をやっていても自分で試合の流れを作れるポジションではあるんですけど、良い流れを作れる一方で、悪い流れを作る可能性もある。どちらも難しいと言えるんですけど、どちらもやっていていい経験はできているなと思います」。

8月23日のソフトバンク戦に先発し、4回と5回に失点し5回・74球を投げ、4失点だったが、初回から3回までテンポよく29球で無失点投球。0−0の初回先頭の三森大貴を2ストライクから空振り三振に仕留めた129キロチェンジアップ、2−3の5回1死二、三塁で柳田悠岐に投じた初球の123キロチェンジアップは完全にタイミングを外して空振りを奪うなど非常に良かった。

開幕1軍を目指しリリーフで投げていた頃は、決め球としてフォークが多く、チェンジアップをほとんど投げていなかった。3月に取材したときには「今はチェンジアップが投げられなくなりました」と話していた。

どういったきっかけで、チェンジアップを再び投げられるようになったのか−。

「去年はチェンジアップを結構投げていて、そんなに空振りを取れる球が自分の中でなかったので、オフシーズンというか春先からフォークを練習していました。そこからチェンジアップを完全に消すようになって投球のスタイル、幅が縮こまったのを感じていました。完全に消すのではなくて、どの球種もうまく併用しながらやって無理に縮こまらないように、今まで通りでという意味でチェンジアップを投げ始めました」。

登板翌日に再び1軍登録抹消となったが、1軍に帯同。小野晋吾投手コーチは中森について「1軍で中継ぎを経験して、先発として準備していくということでファームにいった。準備ができたというところで1軍の先発になっているので、そういう準備はしっかりしてきて、前回はそこそこの内容だった」と評価し、「1週間、10日でどう自分で考えて、準備してきているのかというのを次の登板で見れるのかなと。そういう楽しみはありますね。結果とかじゃなく、自分のやってきたことをぶつけてくれればいいと思うので、それが良い結果につながれば」と期待した中で、中森は9月3日の楽天戦に2度目の先発。

序盤は早いカウントでカーブを効果的に使い、この日も3回まで39球、1安打、2四死球、無失点。4回に島内宏明に一発を浴び、5回・84球、1安打、5四死球、1失点で敗戦投手になった。

◇シーズン最終盤にリリーフで存在感

翌9月4日に1軍登録を抹消し、ファームで再びリリーフで調整。9月19日に再昇格した。

「気持ちの持ちようとしては中継ぎだからとか変に力むことなく、いつも通り練習でやったことしか出ないので、そこまで気持ちの中で浮き沈みすることなくできているのかなと思います」。再昇格後、初めての登板となった9月20日のオリックス戦、続く9月23日の西武戦も1回を無失点に抑えた。

リリーフではストレート、スライダー、チェンジアップが中心で、先発の時に投げていたカーブをあまり投げていない。

「カーブを投げる1つの理由として緩急、奥行きを使いたいというのがあります。ショートイニングで投げる以上、真っ直ぐが生きてこないと厳しいので、そこをしっかり通していきたいです。ただ、カーブを完全に消した訳ではないです。マークしていないところで投げたりとか、そこはたまたまこの2試合(9月24日試合前時点)投げていないだけです」。リリーフで昇格した2試合ではカーブを投げなかったが、24日のソフトバンク戦では6−7の8回1死三塁で、近藤健介に1ストライクからの2球目にカーブを投じファウルにした。

左バッターに投げることの多かったチェンジアップも、「(投げ始めた)理由は特にないですが、最近投げ始めました」と、右打者にも投げている。9月23日の西武戦では1−2の8回1死走者なしで岸潤一郎に対し、1ストライクからの2球目に129キロのチェンジアップで見逃しストライクを奪った。

1軍に戻ってくる度にパフォーマンスが上がっており、ファームで自身の課題と向き合っていたように見える。

「そうですね、真っ直ぐの球威はもう少し欲しいなと感じますし、そこはやっていかないといけないです。自分の中ではまだまだかなと思っているんですけど、結果的に自信を持ってマウンドに立てているので、そこは継続してやっていきたいと思います」。

中森はその後の登板でもスコアボードに0を並べ続けた。9月30日の西武戦では4−4の10回に登板し、西川愛也を2ボール2ストライクから5球目のチェンジアップで中飛、続く古賀悠斗を初球の149キロストレートで中飛、最後は岸潤一郎を3ボール2ストライクから外角の147キロストレートで見逃し三振に仕留めた。リズムよく三者凡退に抑え、その裏、石川慎吾の適時二塁打でサヨナラ勝ち。チームの勝利を手繰り寄せる好リリーフだった。

10月4日のオリックス戦では、1−1の6回に先発・美馬学がゴンザレスに2ランを浴び、なお1死一塁の場面で登板。「ランナーがいましたけど、ランナーを返したら点差が広がっちゃいますし、一気にムードがあっちに行っちゃうので、しっかり2人で切れたというのは良かったと思います」と、西野真弘をチェンジアップで空振り三振、若月健矢をスライダーで二ゴロに打ち取った。直後の7回に角中勝也、藤岡裕大の適時打で3点を奪い逆転に成功し、3勝目を挙げた。中森は9月19日の再昇格後、6試合連続無失点でシーズンを終えた。

再昇格後の投球を見ていると、右バッターへの外角のストレート、スライダー、チェンジアップの抜けが良かった。中森本人は「スライダーの感覚は良いと思います。チェンジアップはまだ全然自分の思い描いている軌道ではないんですけど、そのスライダーが結構曲がってくれてきている分、真っ直ぐも生きてきているのかなと思います」と自己分析。

再昇格後の投球内容が良い理由についても「間の使い方だったり、あとはスライダーの感覚が良くなってきたので、そこかなと思います」と説明した。

◇CSでも3試合に登板し無失点

クライマックスシリーズでも、中森は躍動した。CS初登板となった10月15日のソフトバンク戦(CSファーストステージ第2戦)は1−3の7回2死二塁の場面で登板し、最初の打者の野村大樹に対して3ボール0ストライクとなるも、4球目の外角146キロストレートで空振り、5球目のインコース126キロスライダーで見逃し、3ボール2ストライクとすると、最後は「チェンジアップの抜けは投球練習の抜けというのは感覚が良かったので、勝負球に選びました」と外角に129キロのチェンジアップで空振り三振。

「ランナー二塁で、一塁が空いている場面だったので、際どいところ、真っ直ぐに強いバッターというのが頭に入っていたので、そこを踏まえてカウントを立て直すことができました」と野村を三振に仕留めた場面を冷静に振り返ったように、「程よく良い緊張感の中で投げられたと思います」とCSという大舞台に臆することなく普段通りに腕を振った。

10月20日のオリックスとのCSファイナルステージ第3戦では、0−0の2回からマウンドに上がり、「気持ちだけでは負けないように自分も気持ちを全面に出して、投げることが出来たと思います」と緩急を活かした投球で3回を無失点。

0−0の2回先頭のゴンザレスから126キロチェンジアップでタイミングをうまく外して空振り三振に仕留めれば、0−0の2回1死一、三塁で中川圭を3ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた132キロチェンジアップも良い抜けをしていた。

ストレートも、0−0の2回2死満塁で森友哉に1ボール1ストライクから152キロのストレートで二ゴロに打ち取りピンチを脱すれば、3イニング目となった0−0の4回1死走者なしで宜保翔を3ボール2ストライクからインコースにズバッと見逃し三振に仕留めた。

中森はCS3試合・5回1/3を投げて、1安打、5奪三振、2四球、無失点、2ホールドと、シーズンと合わせると9月20日のオリックス戦から9試合連続無失点でシーズンを終えた。

◇ウインターリーグでも好投

シーズンの最終盤にリズムの良い投球で存在感を示した中森だが、昨年の秋はZOZOマリンスタジアムの秋季練習、フェニックスリーグで投げ、1軍を目指す立場の選手だった。昨年の秋、1軍の舞台で投げていると想像できていたのだろうか−。

「今年に関しても全然投げられているという実感はないですし、イニング数も試合数も投げられていない。まだまだ見習いというかそういう立場。たくさん投げてチームに貢献してからだと思うので、まだまだ自分的には思っていないですね。去年と変わっていないです」。全く今の自身に満足しておらず、もっともっと向上していこうという姿勢が頼もしい。

シーズンが終わった後も、「来年、もっとチームに貢献できるように充実した時間にしたいと思います。ですので、この期間に長いイニングを投げさせてもらって投げる体力をつけることができればと思っています。現地にはアメリカからメジャーを経験したことのあるような選手も来ると聞いているので、一緒にプレーをすることで色々なことを吸収して成長できればと思っています」とオーストラリアのウインターリーグに参戦。中森は6試合・34回を投げ、2勝2敗、39奪三振、6四死球、防御率2.38の成績を残した。

振り返れば、18年にオーストラリアのウインターリーグに参加した種市篤暉は翌19年に8勝をマークした。中森も来季、1年間1軍で戦い抜き、大ブレイクの1年にしたい。

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