わたしはかもめ2023年鴎の便り(12月)

便

12月29日

[言葉の力 ロッテ編]吉井監督「休み時間にわ〜って」小島和哉「年俸とか投げる順番関係ない」[ニッカン]

年末恒例の「言葉の力」をお届けします。担当記者達の心に響いた野球人達の声で2023年を振り返りましょう。

ロッテ小島和哉投手
「年俸とか投げる順番とかは関係ないと思っていて、自分の投げる試合に向けた準備は支配下とか育成とかも関係なく、誰でもプロセスは一流で出来ると思うので大事にしたい。」(3月16日、開幕投手への気持ちを問われた一言。勝負どころで結果を出す心構えの象徴)
ロッテ佐々木朗希投手
「マリーンズでもシャンパンファイト出来るように頑張りましょう。」(3月28日、WBC世界一から帰国したチーム合流時の円陣で、優勝の喜びを知った165キロ右腕の第一声)
ロッテ吉井理人監督
「小学生が休み時間にわ〜って校庭行って、いきなり野球やっちゃうみたいな感じで良いと思っている。」(8月18日、今季初めて試合前練習を行わず選手を気分転換。士気を高める言葉は日常茶飯事だった)
ロッテ藤岡裕大内野手
「声援が力になり、スタンドまで届かせてくれたと思う。」(10月16日、CSファーストステージ第3戦で起死回生の同点3ラン。今季の声出し応援解禁を土壇場でも力に変え感謝)

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[ロッテ]安田尚憲、タイトル獲得を目標に「胸を張って『主軸です』と言える1年にしたい」[ニッカン]

ロッテ安田尚憲内野手(24)が、タイトル獲得を目標に掲げた。「胸を張って『主軸です』と言える1年にしたい。タイトルはどんなのでも、取ることで自分の自信にもなるかと思います」。実績を糧に自信に変える。

今季は3年ぶりに規定打席に到達。自己最多の122試合に出場し打率2割3分8厘、9本塁打の成績を残した。チャンスの場面でも平常心を意識して打席に立った結果、4度のサヨナラ打を放つなど勝負強い打撃を見せ、チームのCSファーストステージ突破にも貢献した。「23年はサヨナラのヒーローに4度、なることが出来ましたが、もっともっとチームの勝利に貢献するようなプレーが出来る1年にして、優勝のためにハイレベルな活躍をしたい」と、さらなる高みを目指す。

12月上旬には日本ハム清宮と、アメリカのトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」で武者修行した。「入団して来年は7年目。後輩も沢山、出来ました。行動でも成績でもチームを引っ張っていけるように頑張ります」。ロッテの“サヨナラ男”が来季もマリンスタジアムを沸かせる。

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ロッテ・安田尚憲が来季7年目の誓い、初タイトルへ意欲「取ることで自分の自信にもなる」[サンスポ]

正真正銘のチームの顔になる。ロッテ・安田尚憲内野手(24)が29日、来季の目標としてタイトル獲得を掲げた。

「どんなタイトルでもいい。取ることで自分の自信にもなる。胸を張って『主軸です』といえる1年にしたいと思う」。

大阪・履正社高からドラフト1位で入団して来季が7年目。今季は自己最多122試合に出場し、ポストシーズンを含めサヨナラ打を4度記録した。吉井監督に「スーパー安田」と称されたものの、打率.238、9本塁打、43打点と昨季から数字を伸ばすことはできなかった。

「全ての成績でキャリアハイは絶対に達成しなくてはいけない目標」と12月には同学年の日本ハム・清宮とともに米シアトルのトレーニング施設「ドライブライン」で自身の打撃を見つめ直した。「行動でも成績でもチームを引っ張っていけるように」と年末年始も実家の大阪で練習を継続する。

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ロッテ・佐藤奨真、技巧派左腕が社会人で目指す全国制覇、新天地はロキテクノ富山[スポニチ]

侍ジャパンが世界一を奪還した3月のWBCから、阪神とオリックスの関西決戦となった日本シリーズまでプロ野球で彩られた2023年。バラ色のオフを過ごす選手がいる一方、多くの選手がユニホームを脱いで再出発する。今年も去りゆく選手を2回に分けて紹介する、年末恒例の「惜別球人」。プロ生活の経験や思い出を胸に、新たな道へ進む野球人に、幸あれ。

佐藤奨が明るい未来を予感させた瞬間がある。プロ初先発だった22年5月14日のオリックス戦。相手先発は山本だった。今オフにドジャースと12年総額3億2500万ドル(約458億円)で契約を結んだ右腕と投げ合い、6回を2安打1失点(自責点0)。白星はつかなかったが、育成出身の左腕が光り輝いた。

20年の育成ドラフト4位で入団し、22年3月に支配下登録。22年は9試合に先発するなど11試合で2勝6敗、防御率4.64と一定の成績を残した。だが飛躍を期した今季は自主トレ期間中に新型コロナウイルスに感染するなどして出遅れ、そのまま1軍で登板することなくシーズンが終わってしまった。プロ3年目を終えたばかりでの戦力外通告。「体ができる前に投げ込んで悪くなり、焦って投げ込んでさらに悪くなる悪循環。まだ全然やれる、と思っているので野球から離れる選択肢はないです」と前を向く。

新天地は社会人野球のロキテクノ富山。「プロ入りしたことに後悔は1つもない。今は都市対抗出場、全国制覇の力になれるように頑張ろうという気持ちです」と力を込める。パワーピッチャー全盛の時代に珍しい技巧派。たった3年間ではあるが、プロで生き残るために試行錯誤を重ねて得たものを、新天地での活躍につなげる。

佐藤奨真(さとう・しょうま)
1998年(平10)6月2日生まれ、東京都出身の25歳。関東第一、専大を経て20年育成ドラフト4位でロッテ入団。22年3月に支配下登録され、同6月12日のDeNA戦でプロ初勝利。1メートル77、78キロ。左投げ左打ち。

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ロッテ・安田、初タイトル必ず!全成績でキャリアハイ「絶対に達成しなくてはいけない」[スポニチ]

ロッテの安田尚憲内野手(24)が来季の目標にタイトル獲得を掲げた。今季はソフトバンクとのCSファーストステージ最終戦を含め4度サヨナラ打を放った「サヨナラ男」だが、自己最多の122試合に出場しながら打率.238、9本塁打43打点と不本意な成績に終わった。

「来年はタイトルを獲れるように頑張ります。全ての成績でキャリアハイは絶対に達成しなくてはいけない目標ですが、最後にタイトルを獲りたい。そして胸を張って『主軸です』と言える1年にしたい」。

高校通算65本塁打を誇り、同学年の清宮(現日本ハム)とともに「東の清宮、西の安田」と並び称されたロマン砲も来年は7年目。タイトルを獲得することで自信をつけ、プレーでも行動でもチームを引っ張っていく存在となることを目指す。

今オフには、その清宮とともに米シアトルのトレーニング施設「ドライブライン」で初の海外自主トレを行った。動作解析では自分の感覚とデータの違いから新たな気づきもあった。本格的な打撃練習を再開するのは年明けになるが、年末年始も兄に手伝ってもらいながら練習を続けるという。

吉井監督は来季、内野手をシャッフルする案を示しており、指揮官の構想では中村奨、ドラフト1位新人の上田(明大)と三塁を、DeNAから移籍加入するソトら一塁のポジションを争うことになるが、安田自身は三塁の定位置を死守するつもりだ。「もっともっとチームの勝利に貢献するようなプレーが出来る1年にして、優勝のためにハイレベルな活躍をしたい」と力強く誓った。

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パドレス・ダル、ロッテ朗希のメジャー挑戦後押し「全然いいんじゃないかな」22歳右腕と連絡取り合う仲[スポニチ]

パドレスのダルビッシュ有投手(37)が28日(日本時間29日)、球団に早期のポスティングシステムを利用したメジャー挑戦を要望しているロッテ・佐々木朗希投手(22)にエールを送った。音声配信プラットフォームアプリ「stand.fm」を公開。3月のWBCで侍ジャパンのチームメートだった佐々木朗と連絡を取り合っていることも明かした。また、大谷翔平投手(29)、山本由伸投手(25)のドジャース入りについても言及した。

ダルビッシュ流の後押しだった。音声アプリで「ダルビッシュの言いたい放題」ライブを実施。ロッテ・佐々木朗の早期メジャー挑戦へ、自身の思いを口にした。

「今(メジャーに)出て行きたい訳でしょ?僕は全然、いいんじゃないかなって思います」。

3月のWBCで侍ジャパンのチームメートだった佐々木朗には、スライダーを伝授するなど交流を深めた。その22歳右腕は今オフ、ポスティングシステムでのメジャー挑戦を球団に要望したことが判明した。実現しなかったが、早ければ来オフの実現を訴えているとみられ契約交渉も長期化して越年が決定。ダルビッシュは「連絡取っていますよ」と佐々木朗とメッセージのやりとりをしていると明かし、22歳の思いを尊重する構えを示した。

さらに、大谷、山本のドジャース入りに「あんだけお金を2人にかけたのは、佐々木君の存在があるからやと思っている」と言及。ド軍が大谷に10年7億ドル(決定時約1015億円)、山本に12年3億2500万ドル(約458億円)と2人で計約1500億円の巨額契約を結んだ延長線上に、佐々木朗の存在があるとの考えを示した。現時点でメジャー移籍した場合、10年400億〜500億円の契約になると予想した上で、25歳未満の選手はマイナー契約しか結べない「25歳ルール」があり「それがほぼゼロになる。それやったら大谷君と山本君にとにかくお金を渡して、2人で佐々木君を勧誘できる」とした。

ダルビッシュは「1年前、大谷君も山本君も契約できるんだったらパドレスで日本人が集まってドジャースを倒したいっていうのがあった」との思いも披露。大谷と山本のド軍入りに「凄く悲しい」とし、さらに「1番倒したいって思っているチーム(ド軍)に(佐々木朗も)行った時に僕は泣きます。泣きながら投げます。試合で」と続けた。

「今(佐々木朗がメジャーに)来たらドジャースに行ってしまうから、そこは本当にパドレスに来るんやったらOKです」とダルビッシュ。何より「心が心配ですよ。あの子の精神状態が凄く心配ですね」と佐々木朗を気遣った。

25歳ルール
大リーグでは16年以降、25歳未満かプロ6年未満の海外選手はマイナー契約しか結べなくなった。ヤクルト・村上は25歳となる25年シーズン後のメジャー挑戦を見据え、昨オフに3年総額18億円の契約を結んだ。佐々木朗が25歳未満で挑戦した場合、ロッテに渡る譲渡金は、契約金が17年オフの大谷と同等の200万ドル(約2億8200万円)だとしても5000万円前後にしかならない。

◇打倒ド軍へ右肘回復順調

ダルビッシュは、今季終盤に痛めた右肘が順調に回復していると説明。「ブルペンで快調に投げている。開幕から大丈夫じゃないか」と来年3月20、21日に韓国・ソウルで行われるドジャースとの開幕2連戦に間に合う見通しを示した。また松井のパ軍加入に「松井君が来てくれたから、松井君と頑張ります」と、打倒ドジャースを誓った。

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[ロッテ]安田尚憲、来季タイトル奪取誓う「どんなのでもいい。とることで自信になる」[報知]

ロッテの安田尚憲内野手(24)が29日、来季のタイトル奪取を誓った。

プロ6年目の今季は自己最多の122試合に出場し打率2割3分8厘。自己最多タイの9本塁打をマークしたが打点は43打点にとどまった。その一方で10月16日のCS第1S第3戦のソフトバンク戦(ZOZO)では同点の延長10回に2死一塁からサヨナラ打を決めるなど、CSを含むと4度のサヨナラ打を放ち勝負強い打撃でチームを救った。7年目となる来季は打撃に加え、中村奨がサード、藤岡はセカンドへのコンバートにより守備ではサードのほかにファーストもこなすことが求められる。

年末年始は地元・大阪で兄に協力してもらいながら自主トレに励む将来の大砲は「もっともっとチームの勝利に貢献するようなプレーが出来る1年にして、優勝のためにハイレベルな活躍をしたい。タイトルはどんなのでもいい。とることで自分の自信にもなると思うので。とれるように頑張りたい」と来季は主軸として圧巻の成績を残す。

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ロッテ・安田、全ての成績でキャリアハイは絶対「タイトルをとりたい」[デイリー]

サヨナラ男がさらに飛躍する。ロッテの安田尚憲内野手(24)が29日、2024年の抱負として「全ての成績でキャリアハイは絶対に達成しなくてはいけない。最後にタイトルをとりたい」と意気込んだ。

今季はプロ最多の122試合に出場し、9本塁打、打率.238をマーク。4度のサヨナラ打も放った。CSファーストS・第3戦でも劇的なサヨナラの一打を放ち逆転勝ち。だが、結果は2位に終わり、悔しさをかみしめた。

守備では来季、中村奨やルーキーの上田と三塁の座を争う。「胸を張って『主軸です』と言えるように。行動でも成績でも引っ張っていけるようにしたい」。先輩にも後輩にも負けない活躍で、日本一に導く。

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ロッテ・中村奨吾「チームに迷惑をかけることが多かった」苦しみながらも最前線で戦い抜く[BASEBALL KING]

「よくなかったです」。ロッテの中村奨吾は、今季1年間をこう一言で振り返った。今季は2年ぶりにセカンドのゴールデングラブ賞を受賞したが、137試合に出場して打率.220、11本塁打、48打点、52四球、出塁率.299と打撃成績は軒並み前年を下回る数字に終わった。

苦しい1年に終わった中で、1度も1軍登録抹消することなく、チームトップの137試合に出場。チームキャプテンとして、1年間最前線で戦い抜いた。「キャンプが順調にいっていましたけど、それから色んなことがあって、いい時期もありましたが、最後まで立ち直るというか、盛り返すことができなかったかなと思います」と振り返った。

数字が上がらない中でも、無死二塁の場面では右打ちで走者を進めたり、送りバントを決めたり、二塁走者の時には外野フライで積極的に三塁へタッチアップを狙ったりと、数字に表れない貢献度を見せた。

6月9日の広島戦、0−2の4回無死二塁の第2打席、床田寛樹が1ボール1ストライクから投じたストレートをライトへフライを放ち、二塁走者の藤岡裕大を三塁に進め、山口航輝のセンター前適時打に繋げた場面がまさにそうだ。

「調子が上がらない中で最低限の仕事はと思ってやっていましたけど、そういうところももっとできたところもありましたし、う〜ん、全体的にあんまりですね」。

その中で、今季苦しんだ原因はどこにあったのだろうか−。

「そうですね、色んなことがあって、色んな修正方法を試してみたり、バッティングコーチと一緒に色んなアドバイスをもらってやってきましたけど、フィットしなかったというか、あまり続けなかったというのもおかしいですけど、うまくハマってこなかったというのは今年全体通してそういう時期が多かったかなと思いますね」。

今季はシーズン中、普段使っているオレンジのバットだけでなく、黒茶のバット、白木のバットなど色々なバットで打っていた。それも試す1つだったのだろうか−。

「そうですね、自分の体のバランスに合わせて、こういうバットの方が合うんじゃないかと思って試したり、そういうバットを使うことでバランスが良くなったりということがあるので、色々試しながらやりました。よくないシーズンだったからこそ、色んなことを試していやっていく中で、いいところでいえば引き出しも増えたシーズンだったかなと思いましたし、色んな考え方も増えていったかなと思いますね」。

“引き出しが増えた”、“考え方も増えた”、これはポジティブに捉えていいのだろうか−。

「まあそういう引き出し、考えが増えたことは、良かったところではありますけど、今にあった引き出しを出して修正していくというところができないと良くないと思うので、そういうところをもう1回状態に合わせて、修正できるようにこのオフ見つめ直してやっていきたいなと思っています」。

自己犠牲の精神が強く個人よりもチーム、また個人のことをやりながら、チーム全体を見渡さなければならないキャプテンという立場に難しさもあるのだろうか−。

「そういうのは特にはないですけど、チームとして戦って、チームが勝たないと優勝したいと思いでFAせず残留したので、今年出ているメンバーで言ったら、ベテランの野手2人を除いてですけど、1番試合に出させてもらっています。ここ何年も試合に出させてもらっているので、個人の成績を残さないといけないというのはそうなんですけど、チームのことを見ながらというのはやっていかないと。自分のことだけやっていても、という立場でもあると思うので、そういうのを意識しながらやっていました」。

だからこそ、優勝したいという思いは強い。「打撃の状態があまり上がってこない中で、本当にチームに迷惑をかけることが多かった。自分が良いところで1本、調子が良ければ順位が変わってたかどうかは分からないですけど、状況が変わっていたのかなと思うので、もう1回このオフ自分を見つめ直して鍛え直していきたいと思います」。

シーズン終了後に行われた秋季練習のフリー打撃では、「構えが変わったというか、色んなことを試してみようと思ってやっています」と試しながら打っていた。

その中でも、右足を突っ立ち気味にリラックスした構えで打っているのが印象的だった。中村は「そういう風に打ったり、オープンにして打ったり、試合がないので色んなことを試しながらやっています」と教えてくれた。守備でも10月30日の取材で「サードもやってみようという話もあるので」と、本職の二塁だけでなく、三塁でもノックを受けた。

マリーンズファンは主力としての活躍を期待しているだけに、物足りないと感じたファンも多かった。熱いマリーンズファンの期待に応えるためにも、結果で見返すしかない。マリーンズで優勝したいという想いを持って残留した。来季はリーグ優勝、そして中村自身も過去最高の成績を残して、来年の今頃は今季があったから2024年の活躍があったと言える1年にしたい。

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